JP2006345969A - 炊飯器 - Google Patents

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雅章 柴田
Hiroshi Fukuda
浩史 福田
Hironori Hamada
浩典 浜田
Masato Watanabe
正人 渡辺
Shinichiro Mitsutake
伸一郎 光武
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Abstract

【課題】着脱可能なおねば検出手段を備えた炊飯器において、おねば検出手段の一部の部品が脱落、設置不良などにより正常にふきこぼれ直前の状態を検出できない状態であるとき、これを検出してふきこぼれを未然に防止する。
【解決手段】炊飯器本体1内に内鍋4を着脱自在に収納し、炊飯器本体1の上部を外蓋8により覆い、この外蓋8に内鍋4内で発生した蒸気を排出可能に蒸気筒22を配設し、蒸気筒22内のおねばの上昇をおねば検出手段13により検出する。おねば検出手段13は、外蓋8に着脱可能でおねばの上昇により動作する作動部13aと、この作動部13aの動作によりおねばを検出するおねば検出部23とを有し、作動部13aは外蓋8内に設置されている状態で正常に動作できない場合、おねば検出部23がおねば有りと検出できるよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、着脱可能なおねば検出手段を備えた炊飯器に関するものである。
従来、この種の着脱可能な部品で構成されたおねば検出手段を有する炊飯器は存在している(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された従来の炊飯器のおねば検出手段の設置状況を示すものであり、図11(a)はおねば検出手段付近の拡大断面図であり、図11(b)はおねば検出手段を分割した状態の拡大断面図である。
図10および図11に示すように、おねば検出手段は、フロート66とこれを支える容器50と、容器50と一体になって外蓋51に開いた蒸気孔99にとりつける蒸気筒52と、フロート66が所定の位置にあるかどうかを検出するフロート検出部67とで構成している。
フロート66等の構成に関しては、例えば、フロート66に磁気性のものを使用して、フロート検出部67にリードスイッチを用いたり、あるいは、光センサをフロート検出部67に使用し、フロート66の存在をその反射の有無等により検出する等の方法が考えられるが、いずれにしても、フロート66が蒸気のみによっては移動せず、おねばの上昇に伴い、フロート66の下部におねばが溜まり、内部圧力の上昇により、フロート66が移動し、フロート検出部67が動作することにより、ふきこぼれ直前を検出するものである。
また、図11(a)に示すように、おねば検出手段と内鍋35の間に適当な大きさおよび数のおねばや蒸気が通過するための穴を設けた放熱板48を設けている。
特開2000−262399号公報
しかしながら、このような従来の構成の炊飯器では、おねば検出手段を外蓋51に設置した後、容器50が蒸気筒52からはずれた場合に、容器50は放熱板48に支えられてフロート66の位置が不定となり、場合によってはフロート検出部67から十分な距離をとることができずに、異常を検出できない場合があった。また、使用者は炊飯器本体51の外側からでは蒸気筒52があるため、容器50が外れていることは容易に確認することができないでいた。
図12(a)は容器50が蒸気筒52に正常に取り付けられている場合、図12(b)は容器50が蒸気筒52からはずれた場合のおねばおよび空気の経路を矢印で示したものである。
容器50が蒸気筒52からはずれた状態で炊飯を行った場合、図12(b)に示すように、おねばはフロート66および容器50以外の経路で炊飯器本体外部へ出ることができるようになり、フロート66を動かしてフロート検出部67から遠ざける力が不足し、正常にふきこぼれ直前の状態を検出することができず、ふきこぼれてしまうという問題があった。
また、保温時においても、図12(a)に示すように、容器50が蒸気筒52に正常に取り付けられている場合にくらべて空気の経路が大きくなり、内部のとりわけ蓋部の熱が外部へ逃げやすくなるため、保温の性能が悪化するという問題もあった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、おねば検出手段の一部の部品が脱落、設置不良などにより正常にふきこぼれ直前の状態を検出できない状態であるとき、これを検出してふきこぼれを未然に防止することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、炊飯器本体内に内鍋を着脱自在に収納し、この内鍋を加熱する底加熱手段への電力の供給状態を制御部により制御し、炊飯器本体の上部を蓋により覆い、この蓋に内鍋内で発生した蒸気を排出可能に蒸気筒を配設し、蒸気筒内のおねばの上昇をおねば検出手段により検出するよう構成し、おねば検出手段は、蓋に着脱可能でおねばの上昇により動作する作動部と、この作動部の動作によりおねばを検出するおねば検出部とを有し、作動部は蓋内に設置されている状態で正常に動作できない場合、おねば検出部がおねば有りと検出できるよう構成したものである。
これにより、おねば検出手段の一部の部品が脱落、設置不良などにより正常にふきこぼれ直前の状態を検出できない状態であるとき、これを検出してふきこぼれを未然に防止することができる。
本発明の炊飯器は、おねば検出手段の一部の部品が脱落、設置不良などにより正常にふきこぼれ直前の状態を検出できない状態であるとき、これを検出してふきこぼれを未然に防止することができる。
第1の発明は、炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋を加熱する底加熱手段と、前記底加熱手段への電力の供給状態を制御する制御部と、前記炊飯器本体の上部を覆う蓋と、前記内鍋内で発生した蒸気を排出可能に前記蓋に配設した蒸気筒と、前記蒸気筒内のおねばの上昇を検出するおねば検出手段とを備え、前記おねば検出手段は、前記蓋に着脱可能でおねばの上昇により動作する作動部と、前記作動部の動作によりおねばを検出するおねば検出部とを有し、前記作動部は前記蓋内に設置されている状態で正常に動作できない場合、前記おねば検出部がおねば有りと検出できるよう構成したものであり、おねば検出手段の一部の部品が脱落、設置不良などにより正常にふきこぼれ直前の状態を検出できない状態であるとき、これを検出してふきこぼれを未然に防止することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、作動部は、少なくとも2つに分割可能に構成し、蓋内に設置されている状態で分割したとき、おねば検出部がおねば有りと検出できるよう構成したものであり、おねば検出手段を構成する作動部の一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合にも、ふきこぼれを未然に防止することができる。
第3の発明は、上記第1の発明において、作動部を取り付け蒸気筒に連通する蒸気孔を有し、前記蒸気孔は、作動部を設置している状態で分割したとき、おねば検出部がおねば有りと検出できるよう構成したものであり、おねば検出手段を構成する作動部の一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合にも、ふきこぼれを未然に防止することができる。
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、報知動作をする報知手段を備え、前記報知手段は、炊飯中および炊飯開始時に、作動部が蓋内に設置されている状態で正常に動作できずおねば検出部がおねば有りと検出した場合にその旨を報知するようにしたものであり、おねば検出手段を構成する作動部の一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合に、その旨を報知することで、ふきこぼれを未然に防止することができる。
第5の発明は、上記第1〜4のいずれか1つの発明において、報知動作をする報知手段を備え、前記報知手段は、保温中に作動部が蓋内に設置されている状態で正常に動作できずおねば検出部がおねば有りと検出した場合にその旨を報知するようにしたものであり、おねば検出手段を構成する作動部の一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合に、その旨を報知することで、保温性能の悪化を未然に防止することができる。
第6の発明は、上記第1〜5のいずれか1つの発明において、作動部が蓋内に設置されている状態で正常に動作できずおねば検出部がおねば有りと検出した場合に、通常より加熱量を抑えて炊飯するようにしたものであり、おねば検出手段を構成する作動部の一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合に、通常より加熱量を抑えて炊飯することで、ふきこぼれを未然に防止することができる。
第7の発明は、上記第1〜6のいずれか1つの発明において、蓋部を加熱する蓋加熱手段を備え、制御部は、前記蓋加熱手段への電力の供給状態も制御し、作動部が蓋内に設置されている状態で正常に動作できずおねば検出部がおねば有りと検出した場合に、通常より蓋部の加熱量を増加して保温するようにしたものであり、おねば検出手段を構成する作動部の一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合に、通常より蓋部の加熱量を増加して保温することで、保温性能の悪化を未然に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器の断面図であり、図2は、同炊飯器のおねば検出手段付近の拡大図を示すものであり、図2(a)は正常に設置された状態、図2(b)は正常に組み立てられていない状態を示す。
図1に示すように、炊飯器本体1は上面が開口する略円筒形をしており、この炊飯器本体1の開口部には上枠2を嵌着し、この上枠2とコイルベース3とで内鍋4の収納部を形成している。コイルベース3は有底円筒状に形成し、コイルベース3の上端部は上枠2に固定している。コイルベース3には内鍋4を誘導加熱するための底加熱手段である底誘導コイル5を設置しており、鍋4を誘導加熱している。底誘導コイル5に高周波電流を通電し、鍋4を誘導加熱するための制御部である加熱基板6は、コイルベース3と炊飯器本体1内面で構成される空間に設置している。
また、鍋4の底面には鍋4の温度を検出する底センサ7をセンサばね(図示せず)により付勢しており、炊飯および保温時の鍋温度を検出し、鍋4内の調理物が最適な温度状態になるよう制御している。
外蓋(蓋)8は合成樹脂で構成し、炊飯器本体1の上部を覆うもので、この外蓋8は外蓋カバー9に嵌着しており、この外蓋8は外蓋カバー9に設置されたヒンジ軸10を上枠2の後部に一体形成されたヒンジ部材2aにピンを介して回動自在に支持している。
放熱板11は、鍋パッキン12を有し、外蓋8の下面に着脱自在に取り付けている。この放熱板11に炊飯中の蒸気などを炊飯器本体1外部に放出するために孔11aを設け、外蓋8には蒸気孔8bを設けており、内鍋4内の空間と外部とを蒸気筒22を通して連通するように構成し、内鍋4内で発生した蒸気を排出可能にしている。また、外蓋8には放熱板11を誘導加熱するための蓋加熱手段として蓋誘導加熱コイル14を設置している。
放熱板11は、電磁調理器の加熱原理と同様に、蓋誘導加熱コイル14に通電される電流の大きさと、通電時間、蓋誘導加熱コイル14の巻数等により放熱板11の加熱量が決定される。また、放熱板11には蓋センサ15をコイルばね(図示せず)により圧接しており、放熱板11の温度を検出している。
制御基板16は、マイコン(図示せず)を有し、このマイコンには、あらかじめ決められた制御プログラムが記憶されてり、底センサ7および蓋センサ15の温度信号により、内鍋4および放熱板11に通電する通電率を制御して、炊飯および保温を行うよう構成している。
おねば検出手段13は、蒸気筒22内のおねばの上昇を検出するもので、外蓋8に着脱可能でおねばの上昇により動作する作動部13aと、この作動部13aの動作によりおねばを検出するおねば検出部23とを有している。
作動部13aは、図2(a)に示すように、フロート20とこれを支える容器21と、容器21と一体になって外蓋8に開いた蒸気孔8bにとりつける蒸気筒22とで構成し、おねば検出部23は、外蓋8内にあって、フロート20が所定の位置にあるかどうかを検出することで、おねばを検出するようにしている。ここで、作動部13aは外蓋8内に設置されている状態で正常に動作できない場合、おねば検出部23がおねば有りと検出できるよう構成している。
なお、フロート20等の構成に関しては、本実施の形態では、フロート20に磁気性のものを使用して、おねば検出部23にリードスイッチを用いたものをあげているが、光センサをおねば検出部23に使用し、フロート20の存在を光の反射の有無等により検出する等でもよく、いずれにしても、フロート20が蒸気のみによっては移動可能とせず、おねばの上昇に伴い移動するような重量および容器21の底部の傾斜角度としている。
上記構成において動作を説明する。まず炊飯が開始し、内鍋4内の米と水が加熱され、ある一定の温度に達する。この温度を米の糊化が始まらない60℃程度に維持し、米内に十分に水を浸水させる。この工程を浸水工程とし、十分に米に水が浸水すると次に米の糊化を行う炊き上げ工程に入るが、この炊き上げ工程に入る前に炊飯量を判定する判定工程がある。この判定工程では約60℃の米と水が沸騰するまでの時間を測定し、炊飯量を検出する。この工程で検出された炊飯量によって、今後の工程の米と水への通電率を変化させる。判定工程を経た米と水は次工程である炊き上げ工程に入るが、この工程では米の湖化を促進させるために100℃付近で一定時間維持させる。この炊き上げ工程で、米は糊化進行し、水分も同時に蒸発し、ご飯へと炊き上がって行く。この炊き上げ工程で水分が蒸発すると、米を蒸らすためのむらし工程に入るが、この蒸らし工程では、すでに水分は蒸発しているために、内鍋4からの加熱を行い過ぎると、ご飯が焦げてしまう。このため、放熱板11からの加熱によるオーブン効果により、さらに糊化を促すのである。
これらの工程において通常は、沸騰を検出する判定工程の終了する直前から炊き上げ工程でふきこぼれが発生する可能性が大きい。ここで、おねば検出部23がフロート20が所定の位置にあると判断するエリアを、図2(a)の台形で示す検出エリア31で示すと、おねばの上昇に伴い、フロート20の下部におねばが溜まり、内部圧力の上昇により、フロート20が移動し、検出エリア31の外側である20bの位置まで移動するとおねば検出部23はフロート20が所定の位置になく、おねば有りと判断することにより、ふきこぼれ直前を検出することができる。
一方、図2(b)に示すように、容器21が蒸気筒22より脱落している場合、検出エリア31の範囲を水平より上方のみに限定することにより、フロート20が容器21の脱落により、フロート検出部23とフロート20の間の距離が正常な場合とほぼ同じ場合でも、フロート20が正常な位置より下の位置に存在するため、おねば検出部23はフロート20が所定の位置になく、おねば有りと判断する。
したがって、ふきこぼれが発生する可能性がある工程以外の工程、すなわち炊飯開始時や浸水工程などの沸騰検出前などの工程で、おねば検出部23がフロート20が所定の位置になく、おねば有りと判断した場合に、おねば検出手段13が正常に組み立てられていないと判断することができる。
以上のように、本実施の形態においては、おねば検出手段13は、外蓋8に着脱可能でおねばの上昇により動作する作動部13aと、作動部13aの動作によりおねばを検出するおねば検出部23とを有し、作動部13aは外蓋8内に設置されている状態で正常に動作できない場合、おねば検出部23がおねば有りと検出できるよう構成したので、おねば検出手段13を構成する作動部13aの一部の部品が脱落、設置不良などにより正常にふきこぼれ直前の状態を検出できない状態であるとき、これを検出してふきこぼれを未然に防止することができる。
なお、本実施の形態では、おねば検出手段13の検出範囲を変更することで、おねば検出手段13が正常に組み立てられていないと判断できるようにしたが、正常に組み立てられていないことを重量や他の位置検出手段などの別の検出手段によって検出するようにしてもよいし、それらを組み合わせて検出するようにしてもよい。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2におけるおねば検出手段付近の拡大図を示すものであり、図3の(a)は正常に設置された状態、図3の(b)は正常に組み立てられていない状態を示す。
図3に示すように、作動部13aは、フロート20とこれを支える容器25と、容器25と一体になって外蓋8に開いた蒸気孔8bにとりつける蒸気筒22とで構成し、おねば検出部24は、外蓋8内にあって、フロート20が所定の位置にあるかどうかを検出することで、おねばを検出するようにしている。ここで、おねば検出部24は検出エリア32を略水平の状態にし、フロート20が容器25の下部の位置にあることを検出エリアの中心付近で検出するようにしている。また、容器25は、フロート20が容器25の下部の位置でなく、20bの位置(おねば検出エリア23の外側の位置)になるように突起25aを設け、容器25内の傾斜以上に容器自身が傾く形状および大きさとしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作を説明する。なお、炊飯器としての基本的な動作は上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
図3(b)に示すように、容器25が蒸気筒22より脱落している場合、おねば検出部24は検出エリア32を略水平の状態にして、フロート20が容器25の下部の位置にあることを検出エリアの中心付近で検出するようにし、容器25は、突起25aを設け容器25内の傾斜以上に容器25自身が傾く形状および大きさとしているので、おねば検出部24はフロート20が所定の位置になく、おねば有りと判断する。
したがって、ふきこぼれが発生する可能性がある工程以外の工程、すなわち炊飯開始時や浸水工程などの沸騰検出前などの工程で、おねば検出部24がフロート20が所定の位置になく、おねば有りと判断した場合に、おねば検出手段13が正常に組み立てられていないと判断することができる。
また、容器25が図3(b)に対して左右が逆向きになったとしても、フロート20の位置が、おねば検出部24に検出されない距離になるように容器25の外側に突起や厚みを設けたり、フロート20の動く範囲を限定する壁を容器25内に設けるなどの形状とすることで、同様に、おねば検出手段13が正常に組み立てられていないと判断することができる。
以上のように、本実施の形態においては、容器25が蒸気筒22より脱落している場合、おねば検出部24はフロート20が所定の位置になく、おねば有りと判断するので、おねば検出手段13を構成する作動部13aの一部の部品が脱落、設置不良などにより正常にふきこぼれ直前の状態を検出できない状態であるとき、これを検出してふきこぼれを未然に防止することができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3におけるおねば検出手段付近の拡大図を示すものであり、図4(a)は正常に設置された状態、図4(b)は正常に組み立てられていない状態を示す。
図4に示すように、作動部13aは、フロート20とこれを支える容器26と、容器26と一体になって外蓋8に開いた蒸気孔8bにとりつける蒸気筒22とで構成し、おねば検出部24は、外蓋8内にあって、フロート20が所定の位置にあるかどうかを検出することで、おねばを検出するようにしている。ここで、おねば検出部24は検出エリア32を略水平の状態にし、フロート20が容器25の下部の位置にあることを検出エリアの中心付近で検出するようにしている。また、外蓋8の蒸気孔8bに突起部8aを設け、容器26が脱落した場合、フロート20がおねば検出エリア32の内側である容器26の下部の位置でなく、おねば検出エリア32の外側にになるように容器26内の傾斜以上に容器26が逆方向に傾く形状としている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において動作を説明する。なお、炊飯器としての基本的な動作は上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
図4(b)に示すように、容器26が蒸気筒22より脱落している場合、フロート20がおねば検出エリア32の内側である容器26の下部の位置でなく、おねば検出エリア32の外側にになるように容器26内の傾斜以上に容器26自身が逆方向に傾く形状としているので、おねば検出部24はフロート20が所定の位置になく、おねば有りと判断する。
したがって、ふきこぼれが発生する可能性がある工程以外の工程、すなわち炊飯開始時や浸水工程などの沸騰検出前などの工程で、おねば検出部24がフロート20が所定の位置になく、おねば有りと判断した場合に、おねば検出手段13が正常に組み立てられていないと判断することができる。
以上のように、本実施の形態においては、蒸気孔8bは、作動部13aを設置している状態で分割したとき、おねば検出部24がおねば有りと検出できるよう構成したので、おねば検出手段13を構成する作動部13aの一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合にも、ふきこぼれを未然に防止することができる。
なお、本実施の形態では、容器26を正常時と逆方向に傾けるような形状にすることで、フロート20が正常な位置にないことを検出できるようにしているが、容器26の脱落時には容器26の位置が容器26内のフロート20の位置に関係なく、おねば検出エリア32の外側になるような形状となるようにしてもよいのは明らかである。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における炊飯器の断面図である。
図5に示すように、操作基板72は、使用者がメニューを選択したり、炊飯を開始したり、終了させたりといった指示をする操作手段72aのキー操作部と炊飯器の状態を示す表示手段(報知手段)72bのLEDおよびLCDから構成している。表示手段72bは、炊飯中および炊飯開始時に、作動部13aが外蓋8内に設置されている状態で正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと検出した場合にその旨を表示するようにしている。他の基本的な構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において図6を参照しながら動作を説明する。なお、炊飯器としての基本的な動作は上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
ステップ61で使用者が炊飯を開始しようと操作手段を操作するとステップ62へ進む。操作しない場合はステップ65へ進み、停電検出や温度検出など他の処理を行いステップ61へ戻る。ステップ62では、おねば検出手段13を構成する作動部13aが正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと判断した場合はステップ63へ進み、作動部13aが正常に組み立ててなく、正常に動作できないことを表示手段72bによって報知する。正常に組み立てられ、正常に動作できると判断した場合はステップ64へ進み、炊飯を開始する。
このことにより、使用者は蒸気筒22があることによって容器が見えないような状態でも、容器が脱落しているなどの異常状態を知ることができ、取り付けをやり直すなど適切な処置をとることができる。
以上のように、本実施の形態においては、表示手段72bは、炊飯中および炊飯開始時に、作動部13aが措置蓋8内に設置されている状態で正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと検出した場合にその旨を報知するようにしたので、おねば検出手段13を構成する作動部13aの一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合に、その旨を報知することで、ふきこぼれを未然に防止することができる。
(実施の形態5)
図5に示す表示手段72bは、保温中に、作動部13aが外蓋8内に設置されている状態で正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと検出した場合にその旨を表示するようにしている。他の構成は上記実施の形態1または4と同じである。
上記構成において図7を参照しながら動作を説明する。なお、炊飯器としての基本的な動作は上記実施の形態1または4の動作と同じであるので説明を省略する。
ステップ70で保温を開始して後ステップ71へ進み、ステップ71で、おねば検出手段13が正常であるかどうかを判断し、正常であればステップ72へ進み、正常でないと判断すればステップ73へ進む。ステップ72では、おねば検出手段13が正常でないことを示す報知を行わずに通常の保温を継続する。ステップ73では、おねば検出手段13が正常に組みたれられていなく、正常に動作できないことを表示手段72bによって報知する。
このことにより、使用者は蒸気筒22があることによって容器が見えないような状態でも、容器が脱落しているなどの異常状態を知ることができ、取り付けをやり直すなど適切な処置をとることができる。
以上のように、本実施の形態においては、表示手段72bは、保温中に、作動部13aが措置蓋8内に設置されている状態で正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと検出した場合にその旨を報知するようにしたので、おねば検出手段13を構成する作動部13aの一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合に、その旨を報知することで、保温性能の悪化を未然に防止することができる。
なお、本実施の形態では、保温中におねば検出手段13が正常に組立てられていないで、正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと検出した場合にその旨を報知するだけにとどめているが、保温動作を継続してもよいし、終了してもよい。
(実施の形態6)
図1に示す鍋4を誘導加熱するための制御部である加熱基板6は、作動部13aが外蓋8内に設置されている状態で正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと検出した場合に、通常より加熱量を抑えて炊飯するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において図8を参照しながら動作を説明する。なお、炊飯器としての基本的な動作は上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
ステップ81で使用者が炊飯を開始しようと操作手段を操作するとステップ82に進む。操作しない場合は、ステップ85へ進み、停電検出や温度検出など他の処理を行いステップ81へ戻る。ステップ82では、おねば検出手段13を構成する作動部13aが正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと判断した場合はステップ83へ進み、作動部13aが正常に組み立てられ、正常に動作できると判断した場合はステップ84へ進み、炊飯を開始する。ステップ83では、ステップ84の炊飯に比べて、加熱量を抑えて炊飯する。
このことにより、使用者が炊飯を開始しようと操作手段を操作した後、おねば検出手段13を構成する作動部13aが正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと判断した場合でも、ふきこぼれを抑えつつ炊飯を行うことができる。
以上のように、本実施の形態においては、おねば検出手段13を構成する作動部13aが外蓋8内に設置されている状態で正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと検出した場合に、通常より加熱量を抑えて炊飯するようにしたので、おねば検出手段13を構成する作動部13aの一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合に、通常より加熱量を抑えて炊飯することで、ふきこぼれを未然に防止することができる。
なお、本実施の形態では、炊飯開始時のみにおねば検出手段13が正常であるかどうかを判断しているが、炊飯開始後、ふきこぼれの可能性のある間は常に判断するようにして、異常を検出すれば加熱量を削減して炊飯を行うようにしてもよい。
(実施の形態7)
図1に示す鍋4を誘導加熱するための制御部である加熱基板6は、放熱板11を誘導加熱するための蓋加熱手段としての蓋誘導加熱コイル14への電力の供給状態も制御し、作動部13aが外蓋8内に設置されている状態で正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと検出した場合に、通常より放熱板11の加熱量を増加して保温するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において図9を参照しながら動作を説明する。なお、炊飯器としての基本的な動作は上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
ステップ91で炊飯が終了したかどうかを判断し、炊飯が終了してなければステップ92へ進み、終了していればステップ93へ進む。ステップ92ではその他の処理を行い、ステップ91へ戻る。ステップ93では、おねば検出手段13が正常であるかどうかを判断し、正常であればステップ94へ進み、通常の保温処理を行う。正常でなければステップ95へ進み、ステップ94の保温に比べて、放熱板11の加熱量を増加させて保温処理を行う。
このことにより、おねば検出手段13を構成する作動部13aが正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと判断した場合は、作動部13aが正常に組み立てられ、正常に動作できると判断した場合に比べて、蓋誘導加熱コイル14による放熱板11の加熱量を増加するようにして、保温を行うようにすることによって、おねば検出手段13を構成する作動部13aが正常に組み立てられていない場合の保温性能の悪化を抑えることができる。
以上のように、本実施の形態においては、作動部13aが外蓋8内に設置されている状態で正常に動作できず、おねば検出部23がおねば有りと検出した場合に、通常より放熱板11の加熱量を増加して保温するようにしたので、おねば検出手段13を構成する作動部13aの一部が脱落するなど正常に組み立てられていない場合に、通常より放熱板11の加熱量を増加して保温することで、保温性能の悪化を未然に防止することができる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、おねば検出手段の一部の部品が脱落、設置不良などにより正常にふきこぼれ直前の状態を検出できない状態であるとき、これを検出してふきこぼれを未然に防止することができるので、着脱可能なおねば検出手段を備えた炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1の炊飯器の断面図 (a)同炊飯器の作動部が正常な状態の要部拡大断面図(b)同炊飯器の作動部が異常な状態の要部拡大断面図 (a)本発明の実施の形態2の炊飯器の作動部が正常な状態の要部拡大断面図(b)同炊飯器の作動部が異常な状態の要部拡大断面図 (a)本発明の実施の形態3の炊飯器の作動部が正常な状態の要部拡大断面図(b)同炊飯器の作動部が異常な状態の要部拡大断面図 本発明の実施の形態4の炊飯器の断面図 同炊飯器の要部フローチャート 本発明の実施の形態5の炊飯器の要部フローチャート 本発明の実施の形態6の炊飯器の要部フローチャート 本発明の実施の形態7の炊飯器の要部フローチャート 従来の炊飯器の断面図 (a)同炊飯器の要部拡大断面図(b)同炊飯器の要部拡大分解断面図 (a)同炊飯器の作動部が正常な状態の要部拡大断面図(b)同炊飯器の作動部が異常な状態の要部拡大断面図
符号の説明
1 炊飯器本体
4 内鍋
5 底誘導コイル(底加熱手段)
6 加熱基板(制御部)
8 外蓋(蓋)
13 おねば検出手段
13a 作動部
22 蒸気筒
23 おねば検出部

Claims (7)

  1. 炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋を加熱する底加熱手段と、前記底加熱手段への電力の供給状態を制御する制御部と、前記炊飯器本体の上部を覆う蓋と、前記内鍋内で発生した蒸気を排出可能に前記蓋に配設した蒸気筒と、前記蒸気筒内のおねばの上昇を検出するおねば検出手段とを備え、前記おねば検出手段は、前記蓋に着脱可能でおねばの上昇により動作する作動部と、前記作動部の動作によりおねばを検出するおねば検出部とを有し、前記作動部は前記蓋内に設置されている状態で正常に動作できない場合、前記おねば検出部がおねば有りと検出できるよう構成した炊飯器。
  2. 作動部は、少なくとも2つに分割可能に構成し、蓋内に設置されている状態で分割したとき、おねば検出部がおねば有りと検出できるよう構成した請求項1記載の炊飯器。
  3. 作動部を取り付け蒸気筒に連通する蒸気孔を有し、前記蒸気孔は、作動部を設置している状態で分割したとき、おねば検出部がおねば有りと検出できるよう構成した請求項1記載の炊飯器。
  4. 報知動作をする報知手段を備え、前記報知手段は、炊飯中および炊飯開始時に、作動部が蓋内に設置されている状態で正常に動作できずおねば検出部がおねば有りと検出した場合にその旨を報知するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 報知動作をする報知手段を備え、前記報知手段は、保温中に作動部が蓋内に設置されている状態で正常に動作できずおねば検出部がおねば有りと検出した場合にその旨を報知するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
  6. 作動部が蓋内に設置されている状態で正常に動作できずおねば検出部がおねば有りと検出した場合に、通常より加熱量を抑えて炊飯するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
  7. 蓋部を加熱する蓋加熱手段を備え、制御部は、前記蓋加熱手段への電力の供給状態も制御し、作動部が蓋内に設置されている状態で正常に動作できずおねば検出部がおねば有りと検出した場合に、通常より蓋部の加熱量を増加して保温するようにした請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017051433A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 三菱電機株式会社 加熱調理器及び加熱調理システム
CN110742489A (zh) * 2019-11-14 2020-02-04 杭州匠龙机器人科技有限公司 一种蒸煮器

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