JP2006345932A - 樹脂製ボール、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置 - Google Patents

樹脂製ボール、その製造方法及びその製造方法に用いられる製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 表皮材により覆われる中芯球体を2つの中芯構成部材で構成する場合に、クラブの打撃力が作用した際に2つの中芯構成部材が互いに位置ずれしてしまうのを抑制することにより、表皮材の一部に剪断応力が集中して発生するのを回避してボールの耐久性を向上させる。
【解決手段】 第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とを中芯球体成形用の成形型で成形する。第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7を成形型に保持した状態で、第1中芯構成部材6を移動させて第2中芯構成部材7と対向させる。第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7との合わせ部周りに接合用キャビティを形成する。接合用キャビティに接合用樹脂材23を流入させる。この接合用樹脂材23により第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とを溶着して一体化し、中芯球体3を構成する。中芯球体3の外周側に表皮材4を一体に形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばパークゴルフやグラウンドゴルフ等に用いられる樹脂製ボール、該樹脂製ボールの製造方法及び該製造方法に用いられる製造装置に関する。
近年、ゴルフ場で行う一般のゴルフに比べて手軽であるという点で、公園や河川敷等の芝生上で行えるパークゴルフやグラウンドゴルフ(以下、パークゴルフ等という)が盛んになりつつある。このパークゴルフ等では、例えば、特許文献1に開示されているように、高強度の硬質樹脂材を用いて成形された樹脂製ボールが使用されている。上記のような高強度の硬質樹脂材を用いて規定の大きさの中実ボールを成形すると、該ボールの重量が規定の重量よりも重くなってしまうことがある。この場合には、特許文献1のボールのように中心部に空洞部を設けることにより規定の重量にすることが行われている。この特許文献1のボールは、空洞部を形成するための凹面をそれぞれ有する半割状の第1中芯構成部材と第2中芯構成部材とを組み合わせてなる中芯球体と、この中芯球体を覆って上記2つの中芯構成部材を一体化する表皮材とで構成されている。第1中芯構成部材の第2中芯構成部材との合わせ部には、環状の突条部が形成され、第2中芯構成部材の第1中芯構成部材との合わせ部には、上記突条部が嵌入する環状の溝が形成されている。上記第1中芯構成部材の突条部が第2中芯構成部材の溝に嵌入することにより、2つの中芯構成部材が組み合わさるようになっている。
特開2005−27711号公報
ところで、上記パークゴルフ等に使用される樹脂製ボールには、クラブによる打撃力が様々な方向から作用する。このクラブによる打撃力は、ボールの表皮材を介して中芯球体に伝わる。このとき、特許文献1では、中芯球体を構成する第1中芯構成部材の突条部が第2中芯構成部材の溝に嵌入しているだけなので、クラブによる打撃力の方向によっては、一方の中芯構成部材が他方の中芯構成部材に対し位置ずれして2つの中芯構成部材の合わせ部がずれることがある。このように中芯構成部材の合わせ部がずれると、表皮材のうち中芯構成部材の合わせ部近傍を覆っている部位には、剪断応力が集中して発生する。このように表皮材の一部が剪断応力を繰り返し何回も受けると該表皮材には亀裂が発生してしまうので、ボールの耐久性が低いものになってしまう。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空洞部を形成するための凹部を有する複数の中芯構成部材を組み合わせて中芯球体を構成する場合に、使用時のクラブの打撃力が作用した際に中芯構成部材同士が位置ずれしてしまうのを抑制することにより、表皮材の一部に剪断応力が集中して発生するのを回避してボールの耐久性を向上させることにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、樹脂製ボールの発明として、第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部を表皮材とは別の樹脂材で溶着するようにした。
具体的には、内部に空洞部を有する中芯球体と、上記中芯球体を覆う表皮材とを備え、上記中芯球体は、上記空洞部を形成するための凹面をそれぞれ有する第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材に分割され、上記第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部が接合用樹脂材により溶着されている構成とする。
この構成によれば、第1中芯構成部材と第2中芯構成部材とが組み合わされた状態でこれら中芯構成部材の合わせ部が接合用樹脂材により溶着されて中芯球体が構成される。このボールの使用時に、クラブによる打撃力が表皮材を介して中芯球体に作用すると、第1中芯構成部材と第2中芯構成部材とは接合用樹脂材により溶着されて一体化しているので、一方の中芯構成部材が他方の中芯構成部材に対し位置ずれするのが抑制される。その結果、表皮材の一部に剪断応力が集中して発生するのを回避することが可能になる。
また、請求項2の発明では、樹脂製ボールの製造方法の発明として、第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部の外周側に接合用樹脂材を流入させるための接合用キャビティを形成し、この接合用キャビティに接合用樹脂材を流入させて固化させることにより、第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材を一体化して中芯球体を得るようにした。
具体的には、内部に空洞部を有する中芯球体と該中芯球体を覆う表皮材とを備え、該中芯球体が、上記空洞部を形成するための凹面をそれぞれ有する第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材を組み合わせて構成されている樹脂製ボールの製造方法を対象とする。
そして、上記第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材を中芯球体成形用の成形型で成形する工程と、上記第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の成形後、これら両中芯構成部材を上記中芯球体成形用の成形型に保持した状態で少なくとも一方の中芯構成部材を移動させることにより、両中芯構成部材の凹面側を合わせ、これら両中芯構成部材の合わせ部の外周側に接合用樹脂材を流入させるための接合用キャビティを形成する工程と、上記接合用キャビティに接合用樹脂材を流入させて固化させることにより、上記第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部を溶着して中芯球体を得る工程と、上記中芯球体を表皮材成形用の成形型に保持した状態で、該中芯球体の外周側に上記表皮材を成形するための表皮材用キャビティを形成する工程と、上記表皮材用キャビティに樹脂材を流入させて固化させることにより、上記中芯球体と一体に表皮材を形成してボールを得る工程とを備える構成とする。
この構成によれば、中芯球体成形用の成形型で成形された第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材は、該中芯球体成形用の成形型に保持された状態で合わされることになる。そして、これら第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部の外周側には、中芯球体成形用の成形型により接合用キャビティが形成される。この接合用キャビティに流入した接合用樹脂材により、第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部が溶着されて中芯球体が得られる。この中芯球体は表皮材成形用の成形型に保持され、このとき中芯球体の外周側に形成された表皮材用キャビティに樹脂材を流入させることで、中芯球体の外周側に表皮材が一体に形成される。
したがって、この請求項2の発明では、第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部が接合用樹脂材で溶着された中芯球体を得ることが可能になるので、クラブによる打撃力が表皮材を介して中芯球体に作用した際に、一方の中芯構成部材が他方の中芯構成部材に対し位置ずれするのが抑制される。その結果、表皮材の一部に剪断応力が集中して発生するのを回避することが可能になる。
また、請求項3の発明では、樹脂製ボールの製造装置の発明として、中芯球体成形用の可動型とスライド型とで第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材を成形し、スライド型を移動させることで、第1中芯構成部材と第2中芯構成部材とを合わせるとともに、この合わせ部の外周側に接合用樹脂材を流入させる接合用キャビティを形成するようにした。
具体的には、内部に空洞部を有する中芯球体と該中芯球体を覆う表皮材とを備え、該中芯球体が、上記空洞部を形成するための凹面をそれぞれ有する第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材を組み合わせて構成されている樹脂製ボールの製造装置を対象とする。
そして、中芯球体成形用の固定型と、上記第1中芯構成部材の凹面側を成形する第1内側成形面及び上記第2中芯構成部材の凹面と反対側を成形する第2外側成形面が設けられた中芯球体成形用の可動型と、上記中芯球体成形用の固定型及び可動型の間に配置され、上記第1中芯構成部材の凹面と反対側を成形する第1外側成形面及び上記第2中芯構成部材の凹面側を成形する第2内側成形面が上記可動型に対向する面に設けられた中芯球体成形用のスライド型と、上記スライド型を上記中芯球体成形用の固定型と可動型との型割面に沿って移動させるスライド型移動手段と、上記表皮材を成形する成形面を有する表皮材成形用の固定型及び可動型とを備え、上記スライド型移動手段は、上記スライド型の位置を、上記第1外側成形面が第1内側成形面と対向しかつ第2内側成形面が第2外側成形面と対向する第1位置と、上記第1外側成形面が第2外側成形面と対向する第2位置とに切り替えるように構成され、上記第1外側成形面及び第2外側成形面の形状は、成形後の第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材をそれぞれ保持するように、かつ、上記スライド型が第2位置とされて上記中芯球体成形用の固定型と可動型とが型閉じされているときに、保持している第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部の外周側に接合用樹脂材を流入させる接合用キャビティを形成するように設定されている構成とする。
この構成によれば、スライド型をスライド型移動手段により第1位置にして中芯球体成形用の可動型と固定型とを型閉じすると、第1内側成形面と第1外側成形面とで第1中芯構成部材を成形するためのキャビティが形成され、第2内側成形面と第2外側成形面とで第2中芯構成部材を成形するためのキャビティが形成される。これらキャビティに樹脂材を流入させることで、第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材が形成される。この両中芯構成部材の成形後、中芯球体成形用の可動型と固定型とを型開きすると、第1中芯構成部材が第1外側成形面に保持され、第2中芯構成部材が第2外側成形面に保持される。この型開きした状態で、スライド型をスライド型移動手段により第2位置にすると、第1中芯構成部材の凹面側と第2中芯構成部材の凹面側とが対向した状態になる。その後、中芯球体成形用の可動型と固定型とを型閉じすると、第1中芯構成部材と第2中芯構成部材とが合わさるとともに、第1外側成形面及び第2外側成形面によって接合用キャビティが形成される。この接合用キャビティに流入した接合用樹脂により第1中芯構成部材と第2中芯構成部材とが溶着されて一体化し、中芯球体が得られる。そして、この中芯球体は表皮材成形用の成形型に保持され、このとき中芯球体の外周側に形成された表皮材用キャビティに樹脂材を流入させることで、中芯球体の外周側に表皮材が一体に形成される。
したがって、この請求項3の発明では、請求項2の発明と同様に、第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部が接合用樹脂材で溶着された中芯球体を得ることが可能になるので、使用時に表皮材の一部に剪断応力が集中して発生するのを回避することが可能になる。
請求項1の発明によれば、中芯球体を構成する第1中芯構成部材と第2中芯構成部材とを接合用樹脂材により溶着して一体化するようにしたので、クラブによる打撃力が中芯球体に作用しても、両中芯構成部材の合わせ部のずれを抑制することができて、表皮材の一部に剪断応力が集中して発生するのを回避することができる。その結果、表皮材に亀裂が発生するのを抑制できてボールの耐久性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、中芯成形用の成形型で第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材を成形した後、これら中芯構成部材を合わせ、該中芯構成部材の合わせ部を接合用樹脂材で溶着することができる。これにより、第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部が接合用樹脂材で溶着された中芯球体を得ることができるので、表皮材の一部に亀裂が発生するのを抑制できてボールの耐久性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、スライド型を第1位置にして第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材を成形した後、スライド型を第2位置にすることで第1中芯構成部材と第2中芯構成部材とを合わせ、該中芯構成部材の合わせ部を接合用樹脂材で溶着することができる。これにより、第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部が接合用樹脂材で溶着された中芯球体を得ることができるので、表皮材に亀裂が発生するのを抑制できてボールの耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂製ボール1を示すものである。このボール1は、パークゴルフ等の競技で使用されるものであり、そのパークゴルフ等で定められている規則通りの大きさ及び重量とされている。具体的には、ボール1の直径が約60mmとされ、重量が100g程度とされている。
上記ボール1は、図1(a)に示すように、内部に空洞部2を有する中芯球体3と、該中芯球体3の外面全体を覆う表皮材4とで構成されている。中芯球体3は、該中芯球体3の中心を通る平面で分割された半球状の第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とを組み合わせて構成されている。これら第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7は、同じ形状であり、クラブの打撃力により割れない程度の強靱さと、ボール1としての適度な弾力性及び柔軟性とを併せ持つ樹脂材を射出成形してなるものである。これら第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を形成する樹脂材としては、例えば、アイオノマー樹脂を挙げることができ、具体的には、三井・デュポンポリケミカル株式会社製のハイミラン(登録商標)等がある。このハイミランには多数の銘柄があるが、これらのうち複数の銘柄を混合して用いてもよいし、単一の銘柄を用いてもよい。この実施形態では、中芯構成部材6、7を形成する樹脂材として、ハイミランの銘柄1652と1706とを1:1の体積比で混合した樹脂材を用いている。ハイミランの銘柄1652のショア硬さは50であり、銘柄1706のショア硬さは60である。従って、中芯構成部材6、7のショア硬さは約55となる。
上記第1中芯構成部材6の第2中芯構成部材7と対向する面の中央部には、上記空洞部2を形成するための半球面状の第1凹面10が設けられている。また、第1中芯構成部材6の第2中芯構成部材7と対向する面の周縁部には、環状に連続して延びる第1段差部11が設けられている。この第1段差部11は、第1中芯構成部材6の外面から該第1中芯構成部材6の内側へ向けて延びる第1外側面12と、該第1外側面12の内端部から第2中芯構成部材7へ向けて延びる第1中央面13とで構成されている。第1中央面13と上記第1凹面10との間には、第1内側面14が設けられている。また、第2中芯構成部材7にも、第1中芯構成部材6と同様に第2凹面16、第2外側面18、第2中央面19及び第2内側面20が設けられており、該第2外側面18と第2中央面19とで第2段差部17が構成されている。上記第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とを組み合わせると、第1内側面14と第2内側面20とが重なり合うようになっている。つまり、第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7との合わせ部は、第1中芯構成部材6の第2中芯構成部材7側の端部と、第2中芯構成部材7の第1中芯構成部材6側の端部とで構成されている。
上記第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を組み合わせて第1内側面14と第2内側面20とを重ね合わせた状態では、第1段差部11及び第2段差部17により中芯球体3の外面を一周する環状溝22(図5に示す)が形成されるようになっている。この環状溝22は、第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を接合するための接合用樹脂材23で埋められている。接合用樹脂材23により両中芯構成部材6、7が溶着されている。この接合用樹脂材23は、上記中芯構成部材6、7を形成する樹脂材と同じである。
上記表皮材4は、上記アイオノマー樹脂を射出成形してなるものであり、上記中芯球体3と一体化している。この表皮材4を形成する樹脂材としては、上記中芯構成部材6、7を形成する樹脂材と同様にハイミランを挙げることができる。この表皮材4を形成する樹脂材よりも上記中芯構成部材6、7を形成する樹脂材の方が柔らかく設定されている。具体的には、この実施形態では、表皮材4を形成する樹脂材として、ハイミランの銘柄1555と1706とを2:1の体積比で混合した樹脂材を用いている。ハイミランの銘柄1555のショア硬さは57であり、銘柄1706のショア硬さは上記のように60である。従って、表皮材4のショア硬さは約58となる。
上記表皮材4の厚さは、上記各中芯構成部材6、7の肉厚よりも薄く設定されている。また、表皮材4は、図1(b)及び図14に示すように、中芯球体3の外面において上記接合用樹脂材23と交差して延びる環状の第1表皮部25と、中芯球体3の第1表皮部25で覆われた部位以外の部位を覆う第2表皮部26とで構成されている。第1表皮部25と接合用樹脂材23との交差角度は、略90゜である。
次に、上記のように構成されたボール1を製造する際に用いる製造装置30の構造について説明する。この製造装置30は、ボール1の中芯球体3を成形するための一次成形装置31と、該一次成形装置31で成形された中芯球体3に表皮材4を一体成形するための二次成形装置32とを備えている。
上記一次成形装置31は、図2に示すように、中芯球体成形用の成形型33と、樹脂材を射出する一次射出機34とを備えている。上記成形型33は、可動型35と、固定型36と、これら可動型35及び固定型36の間で該可動型35及び固定型36の型割面に沿ってスライドするスライド型37とを備えており、第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を成形した後に、これら第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を合わせて接合用樹脂材23により溶着して一体化するように構成されている。
上記一次成形装置31は、可動型35を移動させるための移動装置(図示せず)を備えており、この移動装置により可動型35が水平方向に移動してスライド型37に対し接離するようになっている。可動型35がスライド型37に接した状態が型閉じ状態であり、この型閉じ状態で可動型35と固定型36とは型締め装置(図示せず)で型締めされるようになっている。また、一次成形装置31は、スライド型37を上下方向に移動させるためのスライド型移動手段としての移動装置38を備えている。このスライド型用の移動装置38は、上下方向に伸縮動作する流体圧シリンダで構成されている。さらに、中芯用成形型33にはイジェクトピン(図示せず)が設けられている。
上記一次射出機34は、樹脂材を混練するためのシリンダ40及びスクリュ(図示せず)を備えた周知の構造のものである。シリンダ40の先端部には射出ノズル40aが設けられている。一方、固定型36には、上記一次射出機34の射出ノズル40aが接続されるスプルー41が形成されている。
可動型35とスライド型37との間の下側には、第1中芯構成部材6を成形するための第1キャビティ43が形成され、上側には、第2中芯構成部材7を成形するための第2キャビティ44が形成されるようになっている。さらに、可動型35の上下方向中央部近傍には、スライド型27と共に、ランナ47、第1ゲート48及び第2ゲート49が形成されるようになっている。ランナ47は上記スプルー41に連通し、また、第1ゲート48は第1キャビティ43に連通し、第2ゲート49は第2キャビティ44に連通するものである。可動型35のスライド型37と対向する面には、上記ランナ47、第1ゲート48及び第2ゲート49をそれぞれ構成するランナ用窪み部50、第1ゲート用窪み部51及び第2ゲート用窪み部52が形成されている。尚、上記第1ゲート48及び第2ゲート49の断面形状は、例えば円形や角形にすることができる。
上記可動型35のスライド型37と対向する面の下側には、第1中芯構成部材6の第1凹面10側を成形する第1内側成形面45が形成され、上側には、第2中芯構成部材7の第2凹面16と反対側を成形する第2外側成形面46が形成されている。上記第1内側成形面45は、第1中芯構成部材6の第1凹面10の形状に対応する凸面部45aと、第1段差部11の形状に対応する環状の突条部45bとで構成されている。該突条部45bの第1ゲート48に対向する部分には、切欠部45cが形成されていて、第1ゲート48から流入する樹脂材が第1キャビティ43にスムーズに行き渡るようになっている。
上記スライド型37の可動型35と対向する面の下側には、第1中芯構成部材6の第1凹面10と反対側を成形する第1外側成形面54が形成され、上側には、第2中芯構成部材7の第2凹面16側を成形する第2内側成形面55が形成されている。第2内側成形面55は、第2中芯構成部材7の第2凹面16の形状に対応する凸面部55aと、第2段差部17の形状に対応する環状の突条部55bとで構成されている。該突条部55bの第2ゲート49に対向する部分には、切欠部55cが形成されている。また、第1外側成形面54及び第2外側成形面46は、第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7をそれぞれ保持するように形成されている。
スライド型37が移動装置38により第1位置としての下降端位置とされると、該スライド型37の第1外側成形面54が可動型35の第1内側成形面45と対向し、かつ、スライド型37の第2内側成形面55が可動型35の第2外側成形面46と対向する。この状態で、可動型35と固定型36とが型閉じされると、スライド型37の第1外側成形面54と可動型35の第1内側成形面45とにより第1キャビティ43が形成され、スライド型37の第2内側成形面55と可動型35の第2外側成形面46とにより第2キャビティ44が形成される。
一方、図5に示すように、スライド型37が移動装置38により第2位置としての上昇端位置とされると、該スライド型37の第1外側成形面54が可動型35の第2外側成形面46と対向するようになっている。このとき、第1外側成形面54に第1中芯構成部材6が保持され、かつ第2外側成形面46に第2中芯構成部材7が保持された状態で型閉じすると、第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とが合わさるようになっている。第1外側成形面54と第2外側成形面46との形状は、上記型閉じ状態で、第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7との合わせ部の外周側に接合用キャビティ56を形成する形状とされている。
上記スライド型37の第1外側成形面54と第2内側成形面55との間には、図2に示すように、該スライド型37が下降端位置にあるときに上記スプルー41に連通する第1サブスプルー57が形成されている。また、上記スライド型37の第1外側成形面54よりも下側には、図5に示すように、該スライド型37が上昇端位置にあるときに上記スプルー41に連通する第2サブスプルー58が形成されている。これら第1サブスプルー57及び第2サブスプルー58の下流端はランナ47に連通するようになっている。
また、上記二次成形装置32は、第1表皮部25を成形するための第1表皮部用成形型60と、第2表皮部26を成形するための第2表皮部用成形型61と、樹脂材を射出する二次射出機(図示せず)とを備えている。第1表皮部用成形型60は、図8に示すように、上型62と下型63とを備えている。また、二次成形装置32は、上記上型62を移動させるための移動装置(図示せず)を備えており、この移動装置により上型62が上下方向に移動して下型63に対し接離するようになっている。上型62が下型63に接した状態が型閉じ状態であり、この型閉じ状態で上型62と下型63とは型締め装置(図示せず)で型締めされるようになっている。また、二次射出機は、上記一次射出機34と同様に構成されたものである。上型62には、上記二次射出機の射出ノズルが接続されるスプルー64が形成されている。
上型62の下面には、上側凹面65が形成され、下型63の上面には、下側凹面66が形成されている。上側凹面65及び下側凹面66は、中芯球体3の外面形状に対応した形状に形成されている。中芯球体3は、図9に示すように、上記上側凹面65及び下側凹面66に当接して上記上型62及び下型63に保持されるようになっている。さらに、これら上側凹面65及び下側凹面66には、第1表皮部25に対応する形状の凹条部65a、66aがそれぞれ形成されている。下側凹面66に中芯球体3を載置した状態で上型62及び下型63を型閉じすると、上記凹条部65a、66aが中芯球体3の外面で連続し、該外面に第1表皮部成形用キャビティ67が形成される。
上記第2表皮部用成形型61は、図11に示すように、上型70と下型と71とを備えており、上記第1表皮部用成形型60と同様に上型70が下型71に対し接離するようになっている。上型70の下面には、上側成形面72が形成され、下型71の上面には、下側成形面73が形成されている。上側成形面72及び下側成形面73は、表皮材4の外面形状に対応した凹面状に形成されている。従って、詳細は後述するが、第1表皮部45が一体成形された中芯球体3を下側成形面73に載置して上型70及び下型71を型閉じすると、第1表皮部45が成形面72、73に当接して中芯球体3が上型70及び下型71に保持されるようになっている。このときに、図13に示すように、中芯球体3の外周側に第2表皮部成形用キャビティ74が形成される。上記第1表皮部成形用キャビティ67と第2表皮部成形用キャビティ74が表皮材用キャビティである。
図13に示すように、第2表皮部用成形型61には、上記二次射出機の射出ノズルが接続されるスプルー75が形成されている。また、上型70と下型71との間には、図11に示すように、上記スプルー75の下流端部が連通するランナ76と、該ランナ76に連通する4つのゲート77とが形成されるようになっている。ランナ76は、上側成形面72と下側成形面73との合わせ部を囲むように延びている。また、ゲート77は、ランナ76の延びる方向に間隔をあけて配置されている。上型70の下面及び下型71の上面には、図13に示すように、ランナ用窪み部78及びゲート用窪み部79がそれぞれ形成されており、型閉じ状態で、ランナ76及びゲート77が形成されるようになっている。該ゲート77の断面積は1平方ミリメートル以上確保されており、また、断面形状は、例えば円形や角形にすることができる。
次に、上記のように構成された製造装置30を用いてボール1を製造する要領について説明する。まず、図2に示すように、一次成形装置31のスライド型37を下降端位置とした状態で、可動型35をスライド型37に接近させて型閉じ状態にする。これにより、成形型33の下側及び上側にそれぞれ第1キャビティ43及び第2キャビティ44が形成されるとともに、これら両キャビティ43、44の間にランナ47、第1ゲート48及び第2ゲート49が形成される。一方、一次射出機34では、シリンダ40内にハイミランの銘柄1652と1706とを1:1の体積比で導入して加熱混練し、溶融状態にしておく。
型閉じ後、図3に示すように、上記一次射出機34の射出ノズル40aから樹脂材を射出すると、該樹脂材は固定型36のスプルー41及びスライド型37の第1サブスプルー57を通ってランナ47に流入する。このランナ47に流入した樹脂材は、第1ゲート48から第1キャビティ43に流入し、第2ゲート49から第2キャビティ44に流入する。これら第1キャビティ43及び第2キャビティ44に流入した樹脂材が固化すると、図4に示すように、可動型35をスライド型37から離して型開き状態とする。この工程が、第1中芯構成部材6及び第2中芯構成部材7を中芯球体成形用の成形型33で成形する工程である。
上記可動型35を型開き状態としたときには、第1キャビティ43で形成された第1中芯構成部材6がスライド型37の第1外側成形面54に保持され、第2キャビティ44で形成された第2中芯構成部材7が可動型35の第2外側成形面46に保持される。また、このとき、上記スプルー41、第1サブスプルー57、ランナ47、第1ゲート48及び第2ゲート49で固化した樹脂材Xを脱型しておく。
その後、移動装置38によりスライド型37を上昇端位置まで移動させる。こうすると、第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とが対向するとともに、スプルー41と第2サブスプルー58とが連通する。そして、図5に示すように、可動型35をスライド型37に接近させて型閉じ状態にすると、第1中芯構成部材6の第1内側面14と第2中芯構成部材7の第2内側面20とが重なり合う。このとき、第1外側成形面54及び第2外側成形面46により接合用キャビティ56が形成されるとともに、ランナ用窪み部50及び第2ゲート用窪み部52によりランナ47及び第2ゲート49が形成される。この第2ゲート49は接合用キャビティ56に連通する。この工程が、接合用キャビティ56を形成する工程である。
しかる後、図6に示すように、上記シリンダ40内の樹脂材を射出ノズル40aから射出する。この樹脂材が接合用樹脂材23であり、固定型36のスプルー41及びスライド型37の第2サブスプルー58を通ってランナ47に流入する。このランナ47に流入した接合用樹脂材は、第2ゲート49から接合用キャビティ56に流入して環状溝22内で固化する。
上記接合用キャビティ56に流入した接合用樹脂材23が固化する過程で、第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とが接合用樹脂材23により溶着されて一体化し、中芯球体3となる。上記接合用樹脂材23が固化した後、図7に示すように、可動型35をスライド型37から離して型開き状態として、イジェクトピンにより中芯球体3を可動型35から脱型するとともに、樹脂材Xを脱型する。この工程が、中芯球体3を得る工程である。
次いで、二次射出機のシリンダ内にハイミランの銘柄1555と1706とを2:1の体積比で導入して加熱混練し、溶融状態にする。一方、第1表皮部成形型60の上型62を上方に移動させて型開き状態にして、下型63の下側凹面66に上記中芯球体3を載置する。このとき、第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7との合わせ部を、上型62及び下型63の合わせ部と略一致させておく。
その後、上型62を下方に移動させて型閉じ状態にすると、図9に示すように、中芯球体3が上側成形面65及び下側成形面66の両方に当接して上型62と下型63とに保持されるとともに、該中芯球体3の外面に第1表皮部成形用キャビティ67が形成される。この工程が、表皮材用キャビティを形成する工程である。そして、二次射出機の射出ノズルから樹脂材を射出すると、図10に示すように、該樹脂材がスプルー64から第1表皮部成形用キャビティ67に流入して固化し第1表皮部25となる。この第1表皮部25は、中芯球体3の外面に溶着して一体化している。その後、上型62を上方に移動させて型開き状態にして、第1表皮部25が一体成形された中芯球体3を下型63から脱型する。尚、スプルー64内で固化している樹脂材は、中芯球体3を下型63から脱型するときに該中芯球体3から離脱する。
第1表皮部25を成形した後、上記第2表皮部成形型61の上型70を上方に移動させて型開き状態にして、下型71の下側成形面73に中芯球体3を載置する。その後、上型70を下方に移動させて型閉じ状態にすると、図13に示すように、第2表皮部成形用キャビティ74が形成される。また、このとき第1表皮部25が上側成形面72及び下側成形面73に当接する。この工程が、表皮材用キャビティを形成する工程である。
上記第1表皮部25が上側成形面72及び下側成形面73に当接することにより、中芯球体3が上型70及び下型71に保持されて第2表皮部成形用キャビティ74の中心部から位置ずれし難くなる。そして、二次射出機の射出ノズルから樹脂材を射出すると、該樹脂材がスプルー75を通ってランナ76に流入する。このランナ76に流入した樹脂材は、4つのゲート77から第2表皮部成形用キャビティ74に流入する。この第2表皮部成形用キャビティ74に流入した樹脂材の圧力は、ゲート77の開口が中芯球体3の外面に対向していることによって、該外面に作用することになる。このとき、4つのゲート77は中芯球体3を取り囲むように中芯球体3の周方向に離れているので、中芯球体3には樹脂材の圧力が周方向に離れた4つの方向から作用することになる。従って、この樹脂材の圧力により中芯球体3が受ける力は一部が相殺されることになる。これにより、ゲートを例えば1つだけ設けた場合に比べて、中芯球体3が第2表皮部成形用キャビティ74内で位置ずれし難くなる。尚、ゲート77の数は4つに限られるものではなく、複数あればいくつでもよい。
上記第2表皮部成形用キャビティ74に流入した樹脂材は、図14に示すように、固化して第2表皮部26となる。この第2表皮部26は中芯球体3の外面に溶着して一体化する。第2表皮部26を成形した後、上型70を上方に移動させて型開き状態にして、ボール1を下型71から脱型する。尚、スプルー75、ランナー76及びゲート77で固化している樹脂材は、ボール1を下型71から脱型するときに該ボール1から離脱する。
以上説明したように、この実施形態によれば、空洞部2を有する中芯球体3と表皮材4とを備える2層構造の樹脂製ボール1が得られる。このボール1の中芯球体3を構成する第1中芯構成部6及び第2中芯構成部材7は、接合用樹脂材23により溶着されて一体化しているので、使用時にクラブによる打撃力が表皮材4を介して中芯球体3に作用した際に第1中芯構成部材6と第2中芯構成部材7とが互いに位置ずれしてしまうのを抑制することができて、合わせ部のずれを抑制することができる。これにより、表皮材4の一部に剪断応力が集中して発生するのが回避される。その結果、表皮材4に亀裂が発生するのを抑制できてボール1の耐久性を高めることができる。
尚、上記第1中芯構成部材6、第2中芯構成部材7及び表皮材4はアイオノマー樹脂以外の樹脂を用いて成形してもよい。
また、この実施形態では、中芯球体成形用の成形型33の構造を可動型35が水平方向に移動する構造としたが、可動型を鉛直方向に移動する構造にしてもよい。また、第1表皮部用成形型60及び第2表皮部用成形型61の構造を、可動型が水平方向に移動する構造としてもよい。また、この実施形態では、第1表皮部25を第1表皮部用成形型60で成形し、第2表皮部26を第2表皮部用成形型61で成形するようにしたが、第1表皮部25及び第2表皮部26を1つの成形型で成形するようにしてもよい。
また、中芯球体3と表皮材4とは、同じ樹脂材で構成してもよい。こうすることで、中芯球体3と表皮材4とが溶着し易くなる。
以上説明したように、本発明に係る樹脂製ボール1は、クラブの打撃力を受けるパークゴルフ等に用いることができる。
本発明の実施形態に係る樹脂製ボールを示し、(a)は(b)におけるA−A線断面図であり、(b)は外観図である。 一次成形装置の概略構造を示す断面図である。 スライド型を下降端位置にして型閉じし、キャビティに樹脂材を流入させた状態の図2相当図である。 第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の成形後に型開きした状態の図2相当図である。 スライド型を上昇端位置にして型閉じし、接合用キャビティを形成した状態の図2相当図である。 接合用キャビティに接合用樹脂材を流入させた状態の図2相当図である。 中芯球体を脱型した状態の図2相当図である。 第1表皮部用成形型の概略構造を示す断面図である。 中芯球体を保持した状態の図8相当図である。 第1表皮部を成形した直後の図8相当図である。 第2表皮部用成形型の概略構造を示し、図13におけるB−B線に相当する断面図である。 第2表皮部用成形型の下型の平面図である。 中芯球体を保持した状態の図12相当図である。 第2表皮部を成形した直後の図12相当図である。
符号の説明
1 ボール
2 空洞部
3 中芯球体
4 表皮材
6 第1中芯構成部材
7 第2中芯構成部材
10 第1凹面
16 第2凹面
23 接合用樹脂材
30 製造装置
35 中芯球体成形用の可動型
36 中芯球体成形用の固定型
37 スライド型
38 移動装置(スライド型移動手段)
45 第1内側成形面
46 第2外側成形面
54 第1外側成形面
55 第2内側成形面
56 接合用キャビティ
62 上型(表皮材成形用の可動型)
63 下型(表皮材成形用の固定型)
67 第1表皮部成形用キャビティ(表皮材用キャビティ)
70 上型(表皮材成形用の可動型)
71 下型(表皮材成形用の固定型)
74 第2表皮部成形用キャビティ(表皮材用キャビティ)

Claims (3)

  1. 内部に空洞部を有する中芯球体と、
    上記中芯球体を覆う表皮材とを備え、
    上記中芯球体は、上記空洞部を形成するための凹面をそれぞれ有する第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材に分割され、
    上記第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部が接合用樹脂材により溶着されていることを特徴とする樹脂製ボール。
  2. 内部に空洞部を有する中芯球体と該中芯球体を覆う表皮材とを備え、該中芯球体が、上記空洞部を形成するための凹面をそれぞれ有する第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材を組み合わせて構成されている樹脂製ボールの製造方法であって、
    上記第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材を中芯球体成形用の成形型で成形する工程と、
    上記第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の成形後、これら両中芯構成部材を上記中芯球体成形用の成形型に保持した状態で少なくとも一方の中芯構成部材を移動させることにより、両中芯構成部材の凹面側を合わせ、これら両中芯構成部材の合わせ部の外周側に接合用樹脂材を流入させるための接合用キャビティを形成する工程と、
    上記接合用キャビティに接合用樹脂材を流入させて固化させることにより、上記第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部を溶着して中芯球体を得る工程と、
    上記中芯球体を表皮材成形用の成形型に保持した状態で、該中芯球体の外周側に上記表皮材を成形するための表皮材用キャビティを形成する工程と、
    上記表皮材用キャビティに樹脂材を流入させて固化させることにより、上記中芯球体と一体に表皮材を形成してボールを得る工程とを備えることを特徴とする樹脂製ボールの製造方法。
  3. 内部に空洞部を有する中芯球体と該中芯球体を覆う表皮材とを備え、該中芯球体が、上記空洞部を形成するための凹面をそれぞれ有する第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材を組み合わせて構成されている樹脂製ボールの製造装置であって、
    中芯球体成形用の固定型と、
    上記第1中芯構成部材の凹面側を成形する第1内側成形面及び上記第2中芯構成部材の凹面と反対側を成形する第2外側成形面が設けられた中芯球体成形用の可動型と、
    上記中芯球体成形用の固定型及び可動型の間に配置され、上記第1中芯構成部材の凹面と反対側を成形する第1外側成形面及び上記第2中芯構成部材の凹面側を成形する第2内側成形面が上記可動型に対向する面に設けられた中芯球体成形用のスライド型と、
    上記スライド型を上記中芯球体成形用の固定型と可動型との型割面に沿って移動させるスライド型移動手段と、
    上記表皮材を成形する成形面を有する表皮材成形用の固定型及び可動型とを備え、
    上記スライド型移動手段は、上記スライド型の位置を、上記第1外側成形面が第1内側成形面と対向しかつ第2内側成形面が第2外側成形面と対向する第1位置と、上記第1外側成形面が第2外側成形面と対向する第2位置とに切り替えるように構成され、
    上記第1外側成形面及び第2外側成形面の形状は、成形後の第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材をそれぞれ保持するように、かつ、上記スライド型が第2位置とされて上記中芯球体成形用の固定型と可動型とが型閉じされているときに、保持している第1中芯構成部材及び第2中芯構成部材の合わせ部の外周側に接合用樹脂材を流入させる接合用キャビティを形成するように設定されていることを特徴とする樹脂製ボールの製造装置。
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