JP2006345662A - 集合住宅用遠隔監視制御システム - Google Patents

集合住宅用遠隔監視制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】遠隔監視制御の利便性を生かし、且つデマンド制御も遠隔監視制御の一部として行うことで、設備コストも低減でき、各住戸での省エネルギー化を可能として集合住宅用遠隔監視制御システムを提供することにある。
【解決手段】住戸Hに設けられる遠隔監視制御装置1に対して接続される電流値監視制御装置2は、遠隔監視制御装置1からの監視制御命令により電気機器50…の監視制御を行う機能と、電気機器50…の使用電流値を監視し、使用電流値が予め定めた値を超えた場合に、遠隔監視制御装置1に電力量超過信号を送出する機能を備えている。一方、遠隔監視制御装置1は電流値監視制御装置2からの電力量超過信号を受信したときに監視制御する自己配下の電気機器40…の内、予め設定している切断優先順位が高いものから通電を切断して当該住戸Hの電力を制御するデマンド制御機能を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、集合住宅内の各住戸に設けられた電気機器を遠隔監視制御する集合住宅用監視制御システムに関するものである。
集合住宅の各住戸の電気機器を住人が外出先からでも遠隔監視制御ができる集合住宅用の遠隔監視制御システムが従来提供されている(例えば特許文献1)。
特開2003−309662号公報(段落番号0064、図1)
特許文献1に開示されている遠隔監視制御システムでは、住人が外出先から携帯電話機のようなユーザー端末を用いて住戸内の電気機器の制御と監視が行えるため利便性に優れているという特徴がある。
一方省エネルギー化の一貫として使用電力量を減らすために、ビル等ではデマンド制御装置が導入されるようになっているが、個人用の住宅等では設備コストなどの面からみてなかなか導入され難いという課題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みて為されたもので、その目的とするところは遠隔監視制御の利便性を生かし、且つデマンド制御も遠隔監視制御の一部として行うことで、設備コストも低減でき、各住戸での省エネルギー化を可能とした集合住宅用遠隔監視制御システムを提供することにある。
上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、ユーザー端末と、該ユーザー端末によりアクセスされるセンターサーバと、該センターサーバに対してネットワークを介して接続されるとともに集合住宅の共用部に設けられるゲートウェイと、集合住宅内の各住戸に設けられ、前記ゲートウェイとは集合住宅内のローカルネットワークを介して接続され住戸内の監視制御対象機器を監視制御する遠隔監視制御手段を有する遠隔監視制御装置とを備えた集合住宅用遠隔監視制御システムにおいて、前記遠隔監視制御装置に対してローカルインターフェースを介して接続され、予め自己配下として設けられている監視制御対象機器に対する監視制御を行う監視制御手段と、自己配下の前記監視制御対象機器の使用電流値を検知する電流検知手段と、該電流検知手段が検知する使用電流値が予め設定している電流値を越えた場合に、前記遠隔監視制御装置に電力量超過信号を送出する電流値監視手段とを有する電流値監視制御装置を備え、前記遠隔監視制御装置は、前記電流値監視制御装置の監視制御対象ではない自己配下の監視制御対象機器に対してデマンド制御の対象となる機器とデマンド制御時の切断の優先順位である切断優先順位とを予め定めて記憶する記憶部と、前記電流値監視制御装置からの電力超過信号を受信した場合に前記記憶部に記憶してある切断優先順位に基づいて自己配下の監視制御対象機器の通電を切断するデマンド制御手段とを有していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、外出先からでもユーザー端末により住戸内の監視制御対象機器の遠隔監視制御ができる上に、電流値監視制御装置の配下で使用電力の監視対象となっている監視制御機器の使用電力が過剰となった場合に遠隔監視制御装置の配下で且つデマンド制御対象の監視制御対象機器の通電を優先順に従って自動的に遠隔監視制御装置によって切断することができるもので、遠隔監視制御システムの一部を利用しつつ省エネルギー化を図ることができ、しかもデマンド制御装置を別途に用いる場合に比べて設備コストも安価となる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記遠隔監視制御装置の前記デマンド制御手段には、前記電流値監視制御装置から電力量超過信号の送出が無くなれば通電切断中の前記監視制御対象機器の通電を復帰させるとともに動作を再開させる機能を備えていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、使用電力量が通常状態に戻れば自動的に通電切断中の監視制御対象機器の通電を復帰させ且つ通電切断前の動作を再開させることができ、そのため住人が監視制御対象機器の動作を再開させるような操作を行う必要が無くなる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、前記遠隔監視制御装置の前記遠隔監視制御手段には、前記電流値監視制御装置に対して監視制御の命令を与え、該電流値監視制御装置配下の監視制御対象機器の遠隔監視制御を行う機能を備えていることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、電流値監視制御装置配下の監視制御対象機器も遠隔監視制御ができる。
請求項4の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記電流値監視制御装置は、電力量超過信号の送出に基づく制御監視が実行されている場合に、当該監視制御対象機器に対するユーザー端末からの監視制御の要求を受け付けない旨をユーザー端末からの監視制御の要求アクセス時又は事前にユーザー端末に対して提示する状態提示手段を備えていることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、デマンド制御下にある監視制御対象機器の監視制御が受け付けられない旨をユーザー端末の操作者に知らせることで、自宅内の使用電力量が通常状態よりも超過していることも分からせることができ、省エネルギーへの意識向上も図れる。
請求項5の発明では、請求項1乃至4の何れかの発明において、前記遠隔監視制御装置は、前記記憶部で記憶しているデマンド制御の対象となる機器及び前記切断優先順位の設定を自在に変更可能とする設定手段を備えていることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、各住戸に設置する監視制御対象機器の状況に即した設定が行える。
請求項6の発明では、請求項1乃至5の何れかの発明において、前記遠隔監視制御装置は、自己配下の監視制御対象機器及び前記電流値監視制御装置の配下の監視制御対象機器に対してタイマ制御を行うタイマ制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、監視制御対象機器のタイマ制御が遠隔監視制御装置の管理の下で行え、そのため個々の監視制御対象機器にタイマ機能を持たせる必要が無くなる。
請求項7の発明では、請求項1乃至6の何れかの発明において、前記遠隔監視制御装置の前記遠隔監視制御手段には、前記電流値監視制御装置からの電力量超過信号に基づく監視制御の実行を、監視制御対象機器に対して直接与える監視制御要求に対しては優先さない機能を備えるとともに他の監視制御要求に対して優先させる機能を備えていることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、住人がリモコン装置等を使用して監視制御対象機器の監視制御の直接操作が行われる場合以外にあってはデマンド制御を最優先することで、省エネルギーを図り、しかも住人の利便性も確保できる。
本発明は、外出先からでも在宅中でも同様にユーザー端末により住戸内の監視制御対象機器の遠隔監視制御ができる上に、電流値監視制御装置の配下で使用電力の監視対象となっている監視制御機器の使用電力が過剰となった場合に遠隔監視制御装置の配下で且つデマンド制御対象の監視制御対象機器の通電を優先順に従って自動的に遠隔監視制御装置によって切断することができるもので、遠隔監視制御システムの一部を利用しつつ省エネルギー化を図ることができ、しかもデマンド制御装置を別途に用いる場合に比べて設備コストも安価となるという効果がある。
以下本発明を一実施形態により説明する。本実施形態のシステムは、図1に示すように集合住宅の共用部Sの設備と、各住戸H内の設備と、センタサーバ9を管理する管理会社Kの設備とから構成されており、各住戸HにはJEM(日本電機工業会規格)で定まるホームオートメーション(HA)システムのコントローラとしての機能を備えた遠隔監視制御装置1や電流値監視制御装置2からなる宅内の遠隔監視制御系が設置されている。
ここで共用部Sに設けられる設備としては、インターネット8に相互に通信可能に接続されたルータ3と、このルータ3に対して相互に通信可能に接続されたスイッチングハブ4と、スイッチングハブ4に相互に接続されたVPN(Virtual Private Network)装置5と、このVPN装置5に相互に通信可能に接続されたゲートウェイ装置6等を備えている。
VPN装置5は管理会社K側に設けたVPN装置(図示せず)とでインターネット8上にVPNを構築するためのものである。
ゲートウェイ装置6は、管理会社Kのセンターサーバ9が接続されるインターネット8における通信プロトコルと集合住宅内の各住戸Hに設けられる遠隔監視制御装置1が接続される集合住宅内のローカルネットワーク(以下LANという)30における通信プロトコルとの間で相互にプロトコル変換を行うことによりセンターサーバ9と各遠隔監視制御装置1との間での通信を可能としている。
管理会社Kに設けられるセンターサーバ9は、遠隔監視制御システムに関する情報を管理するサーバコンピュータであり、例えば住人が所有する携帯電話機、PDA等の移動体端末からなるユーザー端末31から移動体通信網などを介して受信した電子メールに応じて自宅(住戸H)内の監視制御対象機器(以下電気機器という)の動作状態の監視要求をWebサーバ機能が提供するWebページを通じて受け取ると、インターネット8及び集合住宅内のLAN30を介して遠隔監視制御装置1に監視要求情報を送信することで、電気機器40…、50…の動作状態を監視、その監視結果として電気機器40…、50…の動作状態をユーザー端末31に電子メールの形態で送信したり、ユーザー端末31からWebページを通じて電気機器40…、50…の動作を制御するための制御要求を受け取ると、インターネット8及びLAN30を通じて遠隔監視制御装置1に制御要求情報を送信することで電気機器40…、50…の動作を制御し、制御結果として電気機器40…、50…の動作状態をユーザー端末31へ電子メールの形態で送信する機能と、上述のゲートウェイ装置6からの要求に応じて上述のアドレスリストを送信する機能とを備えている。
一方各住戸Hに設けられる遠隔監視制御装置1は図2(a)に示すように集合住宅内に配線されたLAN30に接続するためのイーサネット(登録商標)対応の通信ブロック10を備えるとともに、装置全体の信号処理と制御とを行うCPUブロック11と、このCPUブロック11の制御の下で、日本電機工業会(JEM)規格のホームオートメーション用の端末機器に対する運転制御信号と運転モニタ信号を授受するための複数のJEM−Aイーターフェースブロック(以下JEM−AIFと略す)12と、後述する電流値監視制御装置2との間で監視/制御情報の授受を行うローカルインターフェースブロック(以下L−IFと略す)13と、壁スイッチSWの操作やCPUブロック11からの制御信号を受けて住戸H内の照明器具32の通電を制御するための照明インターフェースユニット14と、装置全体の動作電源を供給する電源ブロック15と、外部のパーソナルコンピュータとの間の情報授受を行うための汎用通信ブロック16と、後述する設定データをCPUブロック11の制御の下で記憶するEEPROM等の不揮発性メモリからなる記憶部17と、後述する端子台18とを備え、各JEM−AIF12の入/出力端には接続線H1を介してIFU33を接続している。
また照明インターフェースユニット14は入出力端をリレー内蔵の端子台18に接続しており、内蔵リレーのリレー接点と壁スイッチSWと商用電源ACと照明器具32とからなる3路操作回路を接続してある。またL−IF13は信号入出力端に信号線H2を介して後述する電流値監視制御装置2を接続してある。
CPUブロック11は各JEM−AIF12を介してJEM−A規格の運転制御信号を接続線H1…上に送出させて、各接続線H1にIFU33を介して接続されている電気機器40を制御したり、各電気機器40から送出される運転モニタ信号をIFU33、接続線H1、JEM−AIF12を通じて受け取って電気機器40…の監視を行う機能と、照明インターフェースユニット14を通じて端子台18内のリレーを駆動して照明器具32の点灯状態を制御するとともにその状態を監視する機能と、L−IF13を通じて信号線H2上に電流値監視制御装置2の配下にある電気機器50を制御する制御の命令を電流値監視制御装置2に送出して電流値監視制御装置2の配下の電気機器50…を制御する制御機能と、監視の命令を送出して電気機器50…の運転状態を取得する監視機能とを備え、更に後述するデマンド制御機能とを備えている。つまりCPUブロック11は遠隔監視制御手段とデマンド制御手段とを構成する。
ここで、IFU33は、JEM−A対応の電気機器40との間を絶縁分離し物理的、論理的、電気的な整合を行うインターフェースユニットである。また端子台18に接続される照明器具32と壁スイッチSWと商用電源ACとは端子台18のリレー(図示せず)の接点とで3路結線され、照明インターフェースユニット14側からのリレー制御によっても、壁スイッチSWの操作によっても照明器具32の点灯/消灯を行えるようになっている。
さて電流値監視制御装置2は、図2(b)に示すように遠隔監視制御装置1のL−IF13との間で制御/監視の情報信号を授受する情報送受信ブロック20と、CPUブロック21と、JEM−AIF22…、電流検知手段たる電流検知ブロック23とを備えたものである。
CPUブロック21は情報送受信ブロック20を通じて制御要求の信号を遠隔監視制御装置1から受け取ると、JEM−A規格の運転制御信号をJEM−AIF22…を通じて各JEM−AIF22に接続されている接続線H3上に送出させ、IFU33と同じ機能を持つIFU33’を介して接続線H3に接続されているJEM−A規格の電気機器50を制御する機能と、各電気機器50からJEM−A規格の運転モニタ信号をIFU33’、JEM−AIF22を通じて受け取ると対応する電気機器50の監視情報の信号として情報送受信ブロック20から信号線H2を介して遠隔監視制御装置1へ送出させる機能とを備えるとともに、電流検知ブロック23の検知電流値が予め設定している電流値を越えたときに電力量超過信号を監視情報の信号として情報送受信ブロック20から信号線H2を介して遠隔監視制御装置1へ送出させる機能を備えている。つまりCPUブロック21は監視制御手段と電流値監視手段とを構成する。
電流検知ブロック23は電流値監視制御装置2の配下にある電気機器50…が接続される電源線7に流れる電流をCTなどの電流検知センサ23aにより検知してA/D変換した上でCPUブロック21へ送る機能を有するものである。上述の設定電流値は電気機器50…の全使用電力量が省エネルギー化のために定めた所定の電力量を越えるような使用電力量に対応する電流値に対応して設定される。
ここで本発明の特徴であるデマンド制御について説明する。まず遠隔監視制御装置1の記憶部17には遠隔監視制御装置1の直接的な配下にある電気機器40…の内、デマンド制御の対象となるものと、そのデマンド制御時に切断の優先順位の設定内容を記憶させてある。
CPUブロック11のデマンド制御機能は電流値監視制御装置2から上述の電流量超過信号がL−IF13に送られてくると、記憶部17に記憶されている設定内容に基づいて最も切断優先順位の高い電気機器に対してIFU33と接続線H1を介して接続されているJEM−AIF12から通電を切断するための運転制御信号を送出させ、当該
.電気機器において通電を切断させるデマンド制御を行う。
この制御後に電流量超過信号が継続されて送られてくる場合には次に優先順位が高い電気機器に対して通電を切断するための運転制御信号を当該電気機器に対応するJEM−AIF12から送出させ、当該電気機器において通電を切断させるデマンド制御を行う。このようにして電流量超過信号の受信が無くなるまで、所定時間間隔で優先順位に沿って電気機器1の通電を切断させるデマンド制御を行うのである。
やがて電流値監視制御装置2からの電流量超過信号の受信が無くなると、つまり電流値監視制御装置2の配下の電気機器50…の使用電流が通常状態に戻ると、CPUブロック11はデマンド制御によって通電を切断している自己配下の電気機器40…に対して通電を再開する(復電させる)運転制御信号を対応するJEM−AIF12…から送出させ、当該電気機器の運転を再開させる制御を行うのである。
次に電流値監視制御装置2の配下の電気機器50…に対するユーザー端末31からの制御要求及び監視要求における動作を図3により簡単に説明する。
まずユーザー端末31から上述したように制御要求又は監視要求の通信信号を受信したセンターサーバ9は図3のステップS1で制御要求又は監視要求の情報を対応する集合住宅内のゲートウェイ装置6にインターネット8を通じて送り、このゲートウェイ装置6でプロトコル変換されて制御要求又は監視要求の情報はステップS2でLAN30を通じて制御要求又は監視要求対象の住戸H内の遠隔監視制御装置1へ送られる。遠隔監視制御装置1では通信ブロック10を通じて制御要求又は監視要求の情報がCPUブロック11に取り込まれ、CPUブロック11は制御対象が電流値監視制御装置2の配下の電気機器50…であると判断した上で、対応する電気機器50に対する制御要求又は監視要求の情報をL−IF13を通じてステップS3で電流値監視制御装置2へ送る。この制御要求又は監視要求の情報を、情報送受信ブロック20を介して受け取った電流値監視制御装置2のCPUブロック21は制御要求の場合には電気機器50に対応するJEM−AIF22を通じて制御要求の命令となる運転制御信号をステップS4で接続線H3上に送出させ、IFU33’を通じて電気機器50に送る。これにより電気機器50は運転制御信号に対応して制御されることになり、同時にIFU33’を通じて動作の状態を制御結果として運転モニタ信号がステップS5で電流値監視制御装置2に送られる。この運転モニタ信号をJEM−AIF22を通じて取り込んだCPUブロック21は制御結果情報を遠隔監視制御装置1に情報送受信ブロック20を介して返す(ステップS6)。
また上述のステップS3で電流値監視制御装置2のCPUブロック21が情報送受信ブロック20を介して受け取った情報が監視要求の場合には、電流値監視制御装置2のCPUブロック21は監視要求されている電気機器50に対応するJEM−AIF22を通じてIFU33’に状態取得要求情報をステップS4で送る。この状態取得要求情報を受けたIFU33’では対応する電気機器50からの運転モニタ信号を状態取得結果としてステップS5で電流値監視制御装置2へ返信する。この運転モニタ信号をJEM−AIF22を通じて取り込んだCPUブロック21は監視結果情報を遠隔監視制御装置1に情報送受信ブロック20を介して返す(ステップS6)。
さてステップS6で制御結果情報又は監視結果情報をL−IF13を通じて受け取った遠隔監視制御装置1のCPUブロック11は制御結果又は監視結果の情報をステップS7で通信ブロック10からLAN30を通じてゲートウェイ装置6に送る。ゲートウェイ装置6ではこの制御結果又は監視結果の情報をプロトコル変換した上でステップS8でインターネット8を介してセンターサーバ9へ送る。
ここで監視要求に対応する監視結果情報をステップS8で受け取った場合には、センターサーバ9は監視結果情報をユーザー端末31へ移動体通信網を介して送るのである。
一方制御要求に対する制御結果情報をステップS8で受け取った場合、この制御結果情報では遠隔制御が成功したかどうかの判別が不可能であるので、センターサーバ9は一定時間経過後のステップS9で状態取得要求をゲートウェイ装置6へ送り、更にゲートウェイ装置6からプロトコル変換した遠隔監視制御装置1へ状態取得要求情報を送り、この状態取得要求情報、つまり監視命令に対応して遠隔監視制御装置1から対応する電気機器50の状態情報を、ゲートウェイ装置6を介して受け取り、先の制御結果情報と一致している場合に遠隔制御の成功と判断し、その結果情報をユーザー端末31へ移動体通信網を通じて送るのである。
尚本実施形態ではユーザー端末31からのセンターサーバ9へのアクセスはセンターサーバ9のWebサーバ機能が提供するWebページを通じて行い、ユーザー端末31へセンターサーバ9から情報を送る場合には電子メールによって行うようになっている。
以上の動作によりユーザー端末31から電流値監視制御装置2の配下の電気機器50…の遠隔監視制御も行えるのである。
ところで、電流値監視制御装置2からの電力量超過信号に基づく監視制御が実行されている時に、外出中の住人がユーザー端末31を操作して監視/制御要求を行った場合、デマンド制御を優先させるため、電流値監視制御装置2のCPUブロック21はユーザー端末31からの制御/監視要求を受け付けない旨の情報を遠隔監視制御装置1を介してセンターサーバ9へ送るようになっている。センターサーバ9ではこの情報を受けると、対応するユーザー端末31に対してデマンド制御中の電気機器に対する制御監視の要求を受け付けない状態であることをWebページを通じてユーザー端末31の操作画面上に表示するようになっている。つまり電流値監視制御装置2のCPUブロック21にはセンターサーバ9を介してユーザー端末31に状態を提示する状態提示手段としての機能を備えている。
勿論ユーザー端末31から制御/要求があったときに制御/監視の受け付け拒否状態である旨を表示するようにしても良い。
また遠隔監視制御装置1のCPUブロック11は内蔵時計機能を利用したタイマ制御手段の機能を備えており、電気機器40…、50…に対して動作を一定時間とするタイマ設定を夫々の電気機器40、50毎、記憶部17に登録できるようになっており、ユーザー端末31からの制御要求があったときにはCPUブロック11は対応する電気機器40、50に対して記憶部17のタイマ設定が為されているか否かを判定し、タイマ設定されているときにはその設定時間に基づいてタイマ制御を行うようになっている。
更にまた本実施形態では、デマンド制御の対象機器の設定と切断優先順位及びタイマ制御の設定は、遠隔監視制御装置1のCPUブロック11が備えているWebサーバ機能が提供する設定用Webページで行うようになっている。つまり設定用WebページのURLを汎用通信ブロック16に接続するパーソナルコンピュータのWebブラウザ或いはユーザー端末31のWebブラウザを通じてアクセスして設定用Webページを呼び出し、設定用Webページの設定画面に沿って設定操作を行えば、CPUブロック11が記憶部17に対し操作入力された設定データに変更する処理を行うのである。
更に本実施形態の遠隔監視制御装置1が行うデマンド制御は、電気機器40…をリモコン装置で直接監視制御操作を行う以外の制御要求に対して最優先されるようになされるようになっている。換言すればデマンド制御中であっても住人に必要となる電気機器の運転を可能としている。例えば空調機器の運転が停止しては困るような状態では住人がリモコン装置で運転させることができ、住人の利便性を確保している。
一実施形態のシステム全体構成図である。 (a)は一実施形態の遠隔監視制御装置の構成図、(b)は一実施形態に用いる電流値監視制御装置の構成図である。 一実施形態の制御要求及び監視要求時の動作説明用流れ図である。
符号の説明
1 遠隔監視制御装置
2 電流値監視制御装置
3 ルータ
4 スイッチングハブ
5 VPN装置
6 ゲートウェイ装置
8 インターネット
9 センターサーバ
30 LAN
31 ユーザー端末
32 照明器具
33、33’ IFU
40、50 電気機器
H 住戸
S 共用部
K 管理会社

Claims (7)

  1. ユーザー端末と、該ユーザー端末によりアクセスされるセンターサーバと、該センターサーバに対してネットワークを介して接続されるとともに集合住宅の共用部に設けられるゲートウェイと、集合住宅内の各住戸に設けられ、前記ゲートウェイとは集合住宅内のローカルネットワークを介して接続され住戸内の監視制御対象機器を監視制御する遠隔監視制御手段を有する遠隔監視制御装置とを備えた集合住宅用遠隔監視制御システムにおいて、
    前記遠隔監視制御装置に対してローカルインターフェースを介して接続され、予め自己配下として設けられている監視制御対象機器に対する監視制御を行う監視制御手段と、自己配下の前記監視制御対象機器の使用電流値を検知する電流検知手段と、該電流検知手段が検知する使用電流値が予め設定している電流値を越えた場合に、前記遠隔監視制御装置に電力量超過信号を送出する電流値監視手段とを有する電流値監視制御装置を備え、
    前記遠隔監視制御装置は、前記電流値監視制御装置の監視制御対象ではない自己配下の監視制御対象機器に対してデマンド制御の対象となる機器とデマンド制御時の切断の優先順位である切断優先順位とを予め定めて記憶する記憶部と、前記電流値監視制御装置からの電力超過信号を受信した場合に前記記憶部に記憶してある切断優先順位に基づいて自己配下の監視制御対象機器の通電を切断するデマンド制御手段とを有していることを特徴とする集合住宅用遠隔監視制御システム。
  2. 前記遠隔監視制御装置の前記デマンド制御手段には、前記電流値監視制御装置から電力量超過信号の送出が無くなれば通電切断中の前記監視制御対象機器の通電を復帰させるとともに動作を再開させる機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の集合住宅用遠隔監視制御システム。
  3. 前記遠隔監視制御装置の前記遠隔監視制御手段には、前記電流値監視制御装置に対して監視制御の命令を与え、該電流値監視制御装置配下の監視制御対象機器の遠隔監視制御を行う機能を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の集合住宅用遠隔監視制御システム。
  4. 前記電流値監視制御装置は、電力量超過信号の送出に基づく制御監視が実行されている場合に、当該監視制御対象機器に対するユーザー端末からの監視制御の要求を受け付けない旨をユーザー端末からの監視制御の要求アクセス時又は事前にユーザー端末に対して提示する状態提示手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の集合住宅用遠隔監視制御システム。
  5. 前記遠隔監視制御装置は、前記記憶部で記憶しているデマンド制御の対象となる機器及び前記切断優先順位の設定を自在に変更可能とする設定手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の集合住宅用遠隔監視制御システム。
  6. 前記遠隔監視制御装置は、自己配下の監視制御対象機器及び前記電流値監視制御装置の配下の監視制御対象機器に対してタイマ制御を行うタイマ制御手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の集合住宅用遠隔監視制御システム。
  7. 前記遠隔監視制御装置の前記遠隔監視制御手段には、前記電流値監視制御装置からの電力量超過信号に基づく監視制御の実行を、監視制御対象機器に対して直接与える監視制御要求に対しては優先さない機能を備えるとともに他の監視制御要求に対して優先させる機能を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか記載の集合住宅用遠隔監視制御システム。
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