JP2006345477A - 音響再生方法および音響再生システム - Google Patents

音響再生方法および音響再生システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006345477A
JP2006345477A JP2005368996A JP2005368996A JP2006345477A JP 2006345477 A JP2006345477 A JP 2006345477A JP 2005368996 A JP2005368996 A JP 2005368996A JP 2005368996 A JP2005368996 A JP 2005368996A JP 2006345477 A JP2006345477 A JP 2006345477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
low
sound
listener
speaker
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005368996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006345477A5 (ja
JP4239026B2 (ja
Inventor
Teppei Yokota
哲平 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2005368996A priority Critical patent/JP4239026B2/ja
Priority to US11/431,537 priority patent/US8553890B2/en
Publication of JP2006345477A publication Critical patent/JP2006345477A/ja
Publication of JP2006345477A5 publication Critical patent/JP2006345477A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4239026B2 publication Critical patent/JP4239026B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S3/00Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R5/00Stereophonic arrangements
    • H04R5/02Spatial or constructional arrangements of loudspeakers
    • H04R5/023Spatial or constructional arrangements of loudspeakers in a chair, pillow

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Stereophonic System (AREA)
  • Stereophonic Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】低域の音の音響再生もスピーカを用い、かつ、大音量で再生しても隣家などへの低域の音の伝播を軽減することができる音響再生システムを提供する。
【解決手段】複数チャンネルのうちの低域用のチャンネルの音声信号を受けて、低域の音響再生を行なう低域用スピーカユニット11SW1〜11SW4を、その振動板の前後から出る音が加算可能なように、バッフル板に取り付けることなく、保持手段22によりリスナ1の耳の近傍に配置するようにする保持する。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えば5.1チャンネルなどのように低域用音声信号を含むマルチチャンネル方式の音声信号を再生する場合に使用して好適な音響再生方法および音響再生システムに関する。
ホームシアターシステムと呼ばれる映像音響再生システムが普及しつつある。この映像音響再生システムにおいては、例えばDVD(Digital Versatile Disc)からの映像再生は、比較的大画面のディスプレイに表示して行なうと共に、音響再生は、マルチチャンネル方式、最近は、5.1チャンネル方式を採用して、迫力のある映像および音響再生ができるようにしている。
5.1チャンネル方式の音響再生システムでは、フロント、センタ、リア、サブウーハと、4種類のスピーカが必要で、低域専用のスピーカであるサブウーハは、本来、100Hz以下の帯域をモノラルで受け持っている。その他のスピーカは、100Hzから20kHzを受け持つ。
従来、5.1チャンネル方式の音響再生システムにおけるスピーカ配置は、図21に示すようなものとされている。すなわち、図21に示すように、リスナ1の前方の、左側にフロント左チャンネル用スピーカ2FLが、右側にフロント右チャンネル用スピーカ2FRが、また、正面にセンタチャンネル用スピーカ2Cが、それぞれ配置される。
また、リスナ1の後方の、左側にリア左チャンネル用スピーカ2RLが、右側にリア右チャンネル用スピーカ2RRが、それぞれ配置される。さらに、適宜の位置に、LFE(Low Frequency Effect)チャンネル用(低域専用)のサブウーハスピーカ2SWが配置される。
これらの6個のスピーカ2FL,2FR,2C,2RL,2RR,2SWは、それぞれスピーカボックス(箱)に取り付けられて、それぞれの位置に配置される。通常、前後の6個のスピーカは、リスナ1との距離dsが、例えば2メートル程度とされて配置されることが多い。
従来の音響再生システムでは、例えば15リットル程度のスピーカボックスが利用されていたL用、R用のスピーカは、1リットル前後の小さなボックスに変わり、サテライトスピーカとも呼ばれている。当然低域は出ないので、それを補助するためにサブウーハと呼ばれる低域専用のスピーカが1個追加されている。このように、サブウーハ以外のスピーカを小型のボックスとした場合には、サブウーハ2SWに供給する音声信号のクロスオーバ周波数は、150Hzと、前記の100Hzよりも若干高めになっていることも多いが、かなり低い周波数であることには変わりはない。
このような配置のスピーカシステムで、DVDからの5,1チャンネルの音声信号を再生すると、当然のことであるが充分な低音が再生される。しかも、低域専用に再生側も特別にチャンネルを設けているので、映画などのソースでは従来にないほどの重低音が部屋中に響きわたり、迫力のある臨場感を得ることができる。
ところで、一般に、高域の音は遮音が容易で、壁とかドア1枚でかなりの音を減衰させることが可能である。しかしながら、サブウーハでの再生対象となる例えば100Hz以下のような低域の音の場合には、遮音は簡単にできず、家が小さな日本の家屋では、この低域の音を遮るほど部屋の広さがとれないことが多い。また、通常の5.1チャンネルのスピーカ構成では、DVDの映像音響鑑賞において、迫力ある音を再生するためには、90dB程度以上の音量を必要とする。この時、特にサブウーハが受け持つ50Hz、40Hzといった低音は、響き、かなりの範囲に音が伝播されることになる。
このため、サブウーハから音が再生されたときに、隣の部屋はもちろん、上下の部屋まで音が届いて迷惑をかけるおそれがある。特に低い帯域の音ほど遮音が難しく、サブウーハは、日本の住宅事情では大きな問題であり、せっかくの5.1チャンネルの音響再生システムも、充分使いきることが出来ない現状がある。
この問題点を解決するため、特許文献1(特開平5−95591号公報)には、中高音は小型スピーカ(スピーカユニットがスピーカボックスに収納されるタイプ)で音響再生し、低音域は低音用ヘッドホンや骨伝導で、リスナの耳の近傍で音響再生するようにした音響再生システムが提案されている。
この特許文献1の技術によれば、低音はヘッドホンや骨伝導でリスナの耳の近傍で音響再生されるので、リスナには大音量に聴こえても、隣家には伝わらないようにすることができる。
上記の特許文献および非特許文献は、次の通りである。
特開平5−95591号公報
しかしながら、上記の特許文献1の発明では、低域の音を耳の近傍で再生するものであっても、スピーカではなく、ヘッドホンや骨伝導を利用した振動体とされている。スピーカ以外の振動体で、スピーカと同等の低域感を得ることは、個人差もあるが、一般的に受け入れられるほど素直な感覚ではないと思われる。また、リスナはヘッドホンや骨伝導用のヘッドセットを装着しなければならず、煩わしいという問題もある。
この発明は、以上の点にかんがみ、低域の音の音響再生もスピーカを用い、かつ、大音量で再生しても隣家などへの低域の音の伝播を軽減することができる音響再生方法および音響再生システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、
複数チャンネルのうちの低域用のチャンネルの音声信号を受けて、低域の音響再生を行なう低域用スピーカユニットと、
前記低域用スピーカユニットの振動板の前後から出る音が加算可能なように、前記低域用スピーカユニットを、バッフル板に取り付けることなく、リスナの耳の近傍に配置するようにする保持する保持手段と、
を備えることを特徴とする音響再生システムを提供する。
この発明においては、低域用スピーカユニットは、リスナの耳の近傍に保持されるように構成されているので、リスナには大音量に聴こえるようにすることができる。
そして、低域用スピーカユニットはバッフル板に取り付けられていないため、音響再生された低域音声は、低域用スピーカユニットの振動板の前後から放音される。スピーカユニットの振動板の前と後から出てくる音は、互いに反対の位相(逆位相)となるので、互いに打ち消し合って、減衰される。特に低域ほど、この減衰が大きく、隣家に伝播される低域音声は著しく軽減される。
この発明によれば、低域の音の音響再生もスピーカを用い、かつ、大音量で再生しても、隣家などへの低域の音の伝播を軽減することができる。
以下、この発明による音響再生システムの実施形態を、前述した5.1チャンネル方式のマルチチャンネル音声信号を音響再生する場合を例に、図を参照しながら説明する。
図1は、この発明による音響再生システムの実施形態におけるスピーカ配置を説明する図である。
図1に示すように、この実施形態においても、図21の例と同様に、リスナ1の前方の、左側にフロント左チャンネル用スピーカ11FLが、右側にフロント右チャンネル用スピーカ11FRが、また、正面にセンタチャンネル用スピーカ11Cが、それぞれ配置される。
これらのスピーカ11FL,11FRおよび11Cは、この例では、例えば1リットル程度の小型のスピーカボックス12FL,12FRおよび12Cの前面側をバッフル板として、それぞれ用のスピーカユニット13FL,13FRおよび13Cが取り付けられたもので構成されている。これらのスピーカ11FL,11FRおよび11Cは、どのチャンネルかを区別する必要がないときには、以下、フロントスピーカと称する。
また、リスナ1の後方の、左側にリア左チャンネル用スピーカ11RLが、右側にリア右チャンネル用スピーカ11RRが、それぞれ配置される。これらのスピーカ11RL、11RRは、左右を区別する必要がないときには、以下、リアスピーカと称する。
これらのスピーカ11RLおよび11RRは、この例では、スピーカ11FL,11FRおよび11Cよりもさらに小型のスピーカボックス12RLおよび12RRの前面側をバッフル板として、それぞれ用のスピーカユニット13RLおよび13RRが取り付けられたもので構成されている。
したがって、前方チャンネル用の3個のスピーカ11FL,11FR,11Cおよび後方チャンネル用の2個のスピーカ11RL、11RRは、従来と同様の構成および配置であってもよい。この実施形態では、サブウーハについての構成が、従来例とは大きく異なる。
すなわち、この実施形態では、リスナ1の左右の耳の近傍において、2個のサブウーハ11SW1および11SW2が、その振動板がそれぞれの耳に対向するように、リスナ1の頭部を挟んで配置される。そして、これら2個のサブウーハ11SW1および11SW2は、そのスピーカユニットの振動板の前後から放射される音が混合可能となるように、当該スピーカユニットはスピーカボックスには収納されてはおらず、かつ、バッフル板に取り付けられてもいない。
そして、2個のサブウーハ11SW1および11SW2には、LFEチャンネルの低域信号が共通に供給され、これらサブウーハ11SW1および11SW2から同相でLFEチャンネルの低域音が放音されるようにされている。
このように構成される結果、LFEチャンネルの低域音は、リスナ1の両耳の近傍で放音されるため、リスナ1には大音量で聴取されるが、リスナ1から離れた位置では、サブウーハ11SW1,11SW2のスピーカユニットの振動板の前と後から出てくる音が互いに180度位相が異なり、互いに打ち消し合うため、殆ど聴取されないようになる。これにより、従来のように低域の音が隣家にまで伝播して、迷惑をかけてしまうという事態を防止することができる。
低域の音の減衰を確かめるために、無響室において、図2に示すように、サブウーハ用とされる例えば17センチメートルの口径のスピーカユニット11SWからの音を、スピーカユニット11SWから距離dだけ離れた位置のマイクロホン12で収音して、その音圧レベルの周波数特性を測定したところ、図3に示すようなものとなった。この場合、スピーカユニット11SWは、ボックスに収納したり、バッフル板に取り付けたりされてはいない。
図3における4個の周波数特性曲線21,22,23,24は、前記スピーカユニット11SWとマイクロホン12との距離dが、それぞれd=10センチメートル、d=20センチメートル、d=40センチメートル、d=80センチメートルの時のものである。
この図3から、スピーカユニットをボックスに入れない構成にすると、1kHz以下の音はかなり減衰することが分かり、特に低域の音になるほどその減衰量が大きいことが確かめられた。
そして、この実施形態の場合、2個のサブウーハ11SW1,SW2と、リスナ1の左耳、右耳との間のそれぞれの距離dswは、低域の音がリスナ1の耳にそれほど減衰されること無く伝達される距離、この例では、dsw=20センチメートル程度とされる。
例えば、従来例として説明した図21の例では、サブウーハ2SWとリスナ1の耳までの距離は2メートルとしたのに対して、図1の実施形態では、サブウーハ2SW1,SW2とリスナ1の両耳のそれぞれとの距離は、20センチメートルとしたので、従来例に比べて、実施形態の場合には、距離が1/10になる。
このために、この実施形態において、リスナ1が同じ音圧を感じるために必要なエネルギーは、従来例の場合の1/100でよいことになる。つまり、従来例で仮に100W(ワット)のアンプを必要としていた場合には、この実施形態の場合には、1Wのアンプでも同じ音圧を感じることになる。
この実施形態では、スピーカに供給する音声信号出力の違いによるだけでも音の拡散が小さい上に、低い音、例えば20Hz,30Hz,40Hz当たりになると、位相の点でキャンセルし、サブウーハのスピーカユニットのごく近傍以外ではほとんど音は聴こえなくなる。その一方で、DVDソフトに含まれる迫力ある音響効果は、この低音の帯域に大きなエネルギーを収録することで得るようにしてあるため、防音の効果はより大きくなる。
以上の構成により、低域音のみに注目して、当該低域音のみを減衰させることを考えた場合には、十分に効果が得られる。しかし、この実施形態では、サブウーハ11SW1,11SW2によって音響再生される低域の音だけでなく、さらに、全音域においても、防音の効果が得られるようにしている。
すなわち、サブウーハ以外の、その他のスピーカも同様にリスナ1の耳までの距離を小さくすることで、全音域での放射エネルギーを小さくして、防音に寄与させることができる。
特に、サブウーハ11SW1,11SW2に隣接して、リアスピーカ11RL,11RRも、リスナ1の耳元近くに配置することは効果がある。元々、リアスピーカ11RL,11RRは、リスナ1の背面からの残響音等が主な音源であるため、それほど重要でない点も含め、リスナ1の頭部後方の左右に、小型のスピーカボックスに小型のスピーカユニットを収納して配置することで、定位と省エネルギーを達成できる。
また、フロントスピーカ11FL、11FR、11Cも、その配置には工夫はいるものの、最小値として、例えば、リスナ1の耳から50センチメートル近くまで寄せることにより、やはりトータルの音量を下げ、周りへの音の公害を減らすことが可能になる。
上述の例の場合、サブウーハ11SW1,11SW2の音圧は、当該サブウーハ11SW1,11SW2とリスナ1の耳との間の距離dswが、従来の2メートルに比べ20センチメートルになることで20dB下がる。リアスピーカ11RL、11RRも同様である。また、その他のフロントスピーカ11FL、11FR、11Cとの関係でも、それらのスピーカ11FL、11FR、11Cとリスナ1の耳との距離dfが2メートルから50センチメートルに近づけば、12dBも音圧を下げる効果がある。
以上のことを考慮した、7個のすべてのスピーカを、リスナ1の耳からあまり離さずに配置する方法としては、例えばマッサージチェアのような構造の椅子に、それぞれスピーカを設置する方法が考えられる。
図4は、その場合の一例であり、前述したような7個のスピーカ11FL,11FR,11C、11RL、11RR、11SW1,11SW2が椅子に装着された構造とされた、この発明の音響再生システムの実施形態を示す図である。
すなわち、この例においては、例えば、椅子20は、飛行機のビジネスクラスのシートのような構造で、椅子20の背もたれ部21の頂部21aに、スピーカ保持具22が取り付けられ、このスピーカ保持具22に、サブウーハ11SW1,11SW2と、リアスピーカ11RL、11RRが取り付けられて保持される。
図5(A),(B)は、スピーカ保持具22の一例を示す図である。このスピーカ保持具22は、例えばアルミニュームなどの金属からなるパイプ221により構成されている。図5(B)に示すように、パイプ221は扁平のリング状に構成され、そのリングにより形成される空間に、サブウーハ11SW1,11SW2と、リアスピーカ11RL、11RRと、さらに補助用のサブウーハ11SW3,11SW4とが固定保持される構造となっている。
補助用のサブウーハ11SW3,11SW4は、リスナ1の耳の横に配置されているサブウーハ11SW1,11SW2のみでは、聴感状、低域の音がパワー不足と感じられる場合があるので、当該パワー不足を補充するためのもので、これら補助用のサブウーハ11SW3,11SW4は必須のものではない。
パイプ221は、扁平なリング状形状に構成されており、かつ、そのリング状部分が、図5(A)に示すように、リスナ1の顔の正面方向を除く頭部の横(左右の耳と対向する側)と頭部の後部とを囲むように、ほぼコ字状に構成されている。
そして、このリング状パイプ221には、椅子20の背もたれ部21に取り付けるための取り付け脚部222a、222bが連結して設けられており、この取り付け脚部222a、222bにより、椅子20の背もたれ部21に、例えば取り外し可能に取り付けられることができるようにされている。すなわち、例えば椅子20の背もたれ部21の頂部21aには、取り付け脚部222a、222bが挿入嵌合する長孔(図示は省略)が設けられており、取り付け脚部222a、222bが、当該背もたれ部21の長孔に挿入嵌合されることにより、取り付け固定されるように構成されている。
そして、このコ字状のリング状パイプ221の、リスナ1が椅子に座ったときに、リスナ1の左右の耳と対向する位置に、それぞれサブウーハ11SW1および11SW2が、パイプ221に固定されて保持される。また、このサブウーハ11SW1、11SW2のそれぞれの後方側に、スピーカユニットがボックスに収納されているリアスピーカ11RL、11RRが、パイプ221に固定されて保持される。さらに、リスナ1の頭部の後方となるリング状パイプ位置に、補助用のサブウーハ11SW3,11SW4が、パイプ221に固定されて保持される。
この例の場合、リスナ1が椅子20に座ったとき、サブウーハ11SW1〜SW4およびリアスピーカ11RL、11RRと、リスナ1の頭部(特に耳)との距離は、この例では、20センチメートル程度となるように、構成されている。
この実施形態では、3個のフロントスピーカ11FL,11FR,11Cも、椅子20に取り付けられる構成とされている。
すなわち、前方左チャンネル用スピーカ11FLは、この例では、椅子20の左側の肘掛部23Lに対して、例えば挿脱可能に取り付けられる取り付けアーム24Lの先端部に取り付けられている。この例の場合、肘掛部23Lには、取り付けアーム24Lが挿脱可能に装着される装着部(図示は省略)が設けられており、スピーカ11FLが先端部に固定されて取り付けられている取り付けアーム24Lが、その装着部に装着されることにより、椅子20に取り付けられる。なお、この場合、スピーカ11FLの位置は、リスナ1のディスプレイ画面の映像の観視の妨げとならない位置となるように、構成されている。
図示は省略するが、前方右チャンネル用スピーカ11FRも、同様に、取り付けアームの先端部に固定されて取り付けられており、その取り付けアームが、椅子20の右側の肘掛部の取り付けアーム装着部に対して、装着されることにより取り付けられる。
また、センタチャンネル用スピーカ11Cも、図示は省略するが、同様に、取り付けアームの先端部に固定されて取り付けられており、その取り付けアームが、左右の肘掛部のいずれか一方に設けられる、取り付けアーム装着部に対して、装着されることにより取り付けられる。
なお、この場合、取り付け後のスピーカ11FL、11FR,11Cの位置が、リスナ1のディスプレイ画面の映像の観視の妨げとならない位置となるように、取り付けアームやその装着部が構成されている。
そして、各スピーカ11FL、11FR,11C,11RL、11RR、11SW1〜11SW4への対応するチャンネルの音声信号は、この例では、椅子20の下部に設けられている音声信号処理装置30から、それぞれ信号線(スピーカケーブル)を通じて供給されるように構成されている。音声信号処理装置30は、例えばDVD再生装置からのマルチチャンネルの音声信号を受けて、各チャンネルの音声信号を分離し、分離した各チャンネルの音声信号を出力増幅して、対応する各チャンネルのスピーカに供給するようにする。
この場合に、音声信号処理装置30は、マルチチャンネル音声信号の供給源、例えばDVD再生装置からの信号を、信号ケーブルを通じて受け取るように構成することもできるが、それでは、DVD再生装置と椅子との間を信号ケーブルで接続しておく必要がある。この実施形態では、DVD再生装置に、電波や光を用いて、無線でマルチチャンネルの音声信号を送出する手段を設けると共に、音声信号処理装置30に、当該無線送信されてくるマルチチャンネルの音声信号を受信する受信部を設けることで、DVD再生装置と、椅子20との間の信号ケーブルを不要としている。
図6は、この実施形態における音声信号処理装置30の一例の構成例を示すブロック図である。この例は、例えばDVD再生装置からのマルチチャンネルの音声信号は、電波により送られてくる場合である。
この例の音声信号処理装置30は、図6に示すように、無線受信部31と、音声信号処理部32と、各チャンネル用の出力アンプ33FR、33FL、33C,33RL,33RRおよび33LFEとを備えて構成されている。
無線受信部31は、例えばDVD再生装置から無線電波により送られてくるマルチチャンネル音声信号を受信して、その受信信号を音声信号処理部32に供給する。音声信号処理部32は、受信信号から各チャンネルの音声信号を分離して、それぞれのチャンネルの音声信号を対応するチャンネルの出力アンプに供給するようにする。
この場合、DVD再生装置から送られてくるマルチチャンネルの音声信号が、例えばDVD再生装置でチャンネルデコードされて、5.1チャンネルの各チャンネルの音声信号が復元され、それら5.1チャンネルの音声信号が、時分割多重、周波数多重などの多重化方法で、多重化されて送られてくる場合には、音声信号処理部32では、多重デコード処理をして、各チャンネルの音声信号を分離するようにする。
また、DVD再生装置から送られてくるマルチチャンネルの音声信号が、チャンネルデコード前の信号であるときには、音声信号処理部32では、チャンネルデコード処理をして、各チャンネルの音声信号を抽出するようにする。
そして、分離、抽出された各チャンネルの音声信号は、それぞれのチャンネル用の出力アンプ33FR、33FL、33C,33RL,33RRおよび33LFEを通じて、対応するチャンネルのスピーカ11FR、11FL,11C、11RL、11RR、11SW1〜SW4に供給される。この場合において、LFEチャンネルの音声信号は、出力アンプ33LFEを通じて、4個のスピーカSW1〜SW4に共通に供給される。
なお、音声信号処理部32では、リスナ1と、各スピーカとの距離の違いを考慮した各チャンネルの音声信号に対する遅延処理をするようにしても良い。
以上のようにして、図5に示した椅子20にマルチチャンネル用スピーカを取り付けた、実施形態の音響再生システムによれば、椅子20に座ったリスナ1は、大音量で、臨場感のあるマルチチャンネル音声を楽しむことができると共に、周囲への音の漏れを大幅に減少させることができる。
特に、この実施形態では、サブウーハをボックスに収納せずにリスナ1の耳の近傍に配置するようにしたことにより、重低音が隣接した部屋に漏れるのを大幅に減衰させることができる。また、前述したように、サブウーハ用のチャンネル以外の他のチャンネルのスピーカも、リスナ1の近くに配置することにより、それらのチャンネルのスピーカに供給する音声信号レベルを低くすることができるようにしたことにより、低音のみでなく全体として、周囲への音の漏れのレベルを低くすることができる。このため、例えば深夜のDVD鑑賞でも他者を気にせずに、十分な音量で楽しむことができる。
また、低域の音用のスピーカ(サブウーハ)は、リスナの耳の近傍に配置したので、音声信号出力パワーは極端な場合、従来の場合の1/100程度にすることができ、省エネルギー化ができ、また、ハードウエア(出力アンプ)のコストを大幅に引き下げることができる。さらに、音声出力パワーは、小さなパワーで済むことで、スピーカは大きなストロークを必要としない薄く、軽い、安価なスピーカを用いることができるという利点もある。また、音声出力パワーが小さくなることにより、発熱が減り、電源などの装置の小型化も出来るため、電池駆動も可能で、椅子等のデザインの中に埋め込むことが出来る。
また、上述のように、DVD再生装置などのマルチチャンネル音声信号の供給源からの音声信号出力を、電波や光で伝送するようにすることにより、DVD再生装置などと音響再生システムとの間はコードレスとなり、例えば音響再生システムを装備した椅子20は、自由に移動ができるという利点がある。
したがって、トータルで音響再生システムの省エネルギー化が実現でき、かつ、鑑賞する人の満足度を落とさず、周りへの騒音も減らす音響再生システムを提供できるメリットがある。
通常の防音窓においても、5kHzで45dB減衰できる性能があっても、1kHzでは36dB、100Hzでは20dBまで落ちてくる。まして、50Hz以下では、さらに減衰量は少なくなるため、この実施形態によるサブウーハの防音効果は著しく、部屋の防音工事までして、映像音響再生を楽しむことを考えると、その節約できる費用効果は非常に大きなものがある。
なお、上述の実施形態では、低域の音響再生用のサブウーハは、リスナの耳に対向する位置に設けたので、リスナに到達する低域の音としては高効率となる。しかし、サブウーハの配置位置は、このような位置に限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、リスナ1の頭部を中心とした、例えば半径がdswの球面上の位置であれば、いずれの位置であっても良い。ただし、サブウーハの配置位置としては、リスナ1の顔面よりもリスナ正面側の空間は好ましくなく、図7に示すように、リスナ1の顔面よりも後方側の区間内であることが望ましい。
[他の実施形態]
上述の実施形態では、フロントスピーカとしては、前方左チャンネル用および前方右チャンネル用の他にセンタチャンネル用のスピーカ11Cをも設けるようにしたが、このセンタチャンネル用のスピーカ11Cは、リスナ1の正面に配置されるため、ディスプレイ画面の映像観視の妨害となるおそれがある。
そこで、この実施形態では、図8において破線で示すように、センタチャンネル用のスピーカ11Cは設けずに、前方左チャンネル用および前方右チャンネル用のスピーカ11FL,11FRから放音される音により、仮想的に図8の破線位置からの音が、すなわち、センタチャンネルの音が、リスナ1に感得せられるように構成する。なお、図8の例では、補助用のサブウーハ11SW3、11SW4は省略した。
図9は、この実施形態の場合における音声信号処理装置30の構成例を示すブロック図である。この図9の例においては、音声信号処理装置30では、センタチャンネル用スピーカ11Cが存在しないために、センタチャンネルの音声信号の出力アンプ33Cは設けられていない。
そして、図6の音声信号処理部32の代わりに音声信号処理部34が設けられる。この音声信号処理部34では、各チャンネルの音声信号を分離、あるいは抽出するまでの処理は、音声信号処理部32と同様であるが、センタチャンネルの音声信号成分SCを、前方左チャンネルの音声信号SLおよび前方右チャンネルの音声信号SRに同相、同レベルで混合するようにする点が、音声信号処理部32とは異なる。
すなわち、この実施形態における出力アンプ33FLに供給される信号SAおよび出力アンプ33FRに供給される信号SBは、
SA=SL+αSC
SB=SR+αSC
となる。ただし、0≦α<1である。
このようにすれば、前方左チャンネル用および前方右チャンネル用のスピーカ11FL,11FRからは、センタチャンネルの音声が同相、同レベルで放音されるため、あたかも、図8の破線位置に音源があるようにリスナ1には、聴取される。
したがって、この実施形態によれば、センタチャンネルのスピーカ11Cを省略してもセンタチャンネルの音は実質的に再生することができるので、5.1チャンネルのマルチチャンネル音声を聴取しながら、前方の映像をセンタチャンネル用のスピーカに邪魔されることなく観視することができるようになる。
[他の実施形態]
上述の実施形態では、低域再生用のチャンネル用のスピーカのみでなく、他のチャンネル用のスピーカも、椅子に取り付けるようにしたが、低域の音のみの漏れを問題にするのであれば、低域再生用のチャンネル用のスピーカのみを、上述の実施形態のように、バッフル板に取り付けることなく、リスナの耳の近傍に配置するように、椅子に取り付けるようにしても良い。
その場合には、低域再生用のチャンネル用のスピーカのみからなる音響再生システムの構成とすることもでき、低域再生用のチャンネル以外のチャンネルのスピーカは、別個に用意して、適宜に配置して、マルチチャンネル音響再生システムを構成するようにすることができる。
また、上述の実施形態では、椅子にスピーカを取り付けるようにして低域再生用のスピーカを、リスナの耳の近傍に配置する構成であるが、リスナの耳の近傍に配置させる構成としては、椅子に取り付ける構造に限らないことは言うまでもない。
[サブウーハの他の保持構成例]
上述の実施形態では、椅子に固定されたスピーカ保持具に、サブウーハ11SW1および11SW2のスピーカユニットが、スピーカボックスに収納されることなく、かつ、バッフル板に取り付けられることなく、いわゆる裸の状態で装着された場合であるが、スピーカ保持具は、椅子に固定されていなくてもよい。
図10および図11に示す例は、例えば前述の実施形態と同様にアルミニュームのパイプで構成される、2個のサブウーハ11SW1および11SW2のスピーカ保持具を、椅子51に対して挿脱可能に構成した例である。
図10の例においては、2個のサブウーハ11SW1および11SW2は、スピーカ保持具52のT字型の取り付けアーム52aの両側に取り付けられる。2個のサブウーハ11SW1およびSW2は、その振動面が互いに対向するようにして、所定の距離だけ離された状態で、スピーカ保持具52に取り付けられる。
この例の場合においても、サブウーハ11SW1の振動面と、サブウーハ11SW2の振動面との間の距離は、当該2個のサブウーハ11SW1および11SW2の間にリスナ1の頭部が挿入されたときに、リスナ1の両耳と、2個のサブウーハ11SW1および11SW2のそれぞれとの間の距離が、図1で説明したような距離dswとなるようにされている。
スピーカ保持具52のT字型の取り付けアーム52aの中央アーム52bは、この例では、椅子51に設けられたスピーカ保持具装着孔51aに挿入して、椅子51にスピーカ保持具52を取り付けるための部分となる。
椅子51のスピーカ保持具装着孔51aは、椅子51の背板部の、リスナ1が座ったときの肩幅方向の中央部に形成されている。
この図10の例においては、リスナ1は、サブウーハ11SW1および11SW2を用いて楽曲を聴取する際に、スピーカ保持具52の中央アーム52bを、椅子51のスピーカ保持具装着孔51aに挿入装着して、サブウーハ11SW1および11SW2を、椅子51に対して装着するようにする。
図10の例においては、リスナ1は、椅子51に座れば、自分の両耳の近傍の、当該両耳に対して所定の距離dswだけ離れた位置に、サブウーハ11SW1および11SW2が配置され、低域の音声は、小さい音量であってもリスナ1にとって十分な音量で再生され、周囲に対しては低騒音となる。
また、図11の例は、サブウーハ11SW1および11SW2のそれぞれが、スピーカ保持具531と、スピーカ保持具532とに取り付けられている。一方、椅子51の背板部の、リスナ1が座ったときの肩幅方向の一方の端部に、スピーカ保持具531を挿入嵌合するスピーカ保持具装着孔51bが形成され、椅子51の背板部の、リスナ1が座ったときの肩幅方向の他方の端部に、スピーカ保持具532を挿入嵌合するスピーカ保持具装着孔51cが設けられる。
この図11の例においては、リスナ1は、サブウーハ11SW1および11SW2を用いて楽曲を聴取する際には、スピーカ保持具531を、椅子51のスピーカ保持具装着孔51bに挿入装着すると共に、スピーカ保持具532を、椅子51のスピーカ保持具装着孔51cに挿入装着して、サブウーハ11SW1および11SW2を、椅子51に対して装着するようにする。
そして、椅子51に対して、スピーカ保持具531および532を装着したときの、サブウーハ11SW1の振動面と、サブウーハ11SW2の振動面との間の距離は、当該2個のサブウーハ11SW1および11SW2の間にリスナ1の頭部が挿入されたときに、リスナ1の両耳と、2個のサブウーハ11SW1および11SW2のそれぞれとの間の距離が、図1で説明したような距離dswとなるようにされている。
したがって、図11の例においても、リスナ1は、椅子51に座れば、自分の両耳の近傍の、当該両耳に対して所定の距離dswだけ離れた位置に、サブウーハ11SW1および11SW2が配置され、低域の音声は、小さい音量であってもリスナ1にとって十分な音量で再生され、周囲に対しては低騒音となる。
図10および図11の例の場合には、通常の椅子51の使用時には、スピーカ保持具52やスピーカ保持具531,532を、椅子51から取り外すことが可能であるので、サブウーハ11SW1および11SW2が邪魔になることがなく、使い勝手がよい。
2個のサブウーハ11SW1および11SW2は、以上の例に示したように、椅子に対して取り付けるようにする構成に限られるものではない。
図12の例は、2個のサブウーハ11SW1および11SW2が、図10や図11の例と同様の距離を持って対向して取り付けられたスピーカ保持具54が、吊り部材55により、例えば天井から吊り下げられた例である。
図12の例の場合、例えば吊り部材55は、図示を省略したが、その天井からの長さが調整可能とされており、当該長さ調整により、例えば、図12に示すように椅子51に座ったリスナ1の両耳の近傍の、当該両耳に対して所定の距離dswだけ離れた位置に、サブウーハ11SW1および11SW2が配置されるようにされる。
また、図13の例は、2個のサブウーハ11SW1および11SW2が、図10や図11の例と同様の距離を持って対向して取り付けられたスピーカ保持具56が、スタンド式に構成された場合である。
また、図14の例は、図13の例と同様に、スピーカ保持具がスタンド式に形成された場合であるが、この図14の例の場合には、2個のサブウーハ11SW1および11SW2のそれぞれが、独立のスタンド形式のスピーカ保持具571および572のそれぞれに取り付けられて構成されている場合である。
したがって、図13の例の場合には、スピーカ保持具56を、リスナ1に対して、所定の場所に設置すれば、2個のサブウーハ11SW1および11SW2は、上述した図10および図11の例と同様にして、正しく配置される。
しかし、図14の例の場合には、スピーカ保持具571および572は、全く、分離独立したものであるので、スタンド形式のスピーカ保持具571および572のそれぞれを、リスナ1が適切な位置に配置するようにする。
図15の例は、2個のサブウーハ11SW1および11SW2が、図10や図11の例と同様の距離を持って対向して取り付けられたスピーカ保持具58が、壁59に取り付けられるように構成された場合である。
この図15の例の場合には、図13の例と同様に、2個のサブウーハ11SW1および11SW2の距離は、スピーカ保持具58により固定されているので、リスナ1は、自分の頭部を、これら2個のサブウーハ11SW1および11SW2の中央に置くようにすればよい。
図16の例は、椅子に対して着脱自在にスピーカ保持部を装着する例の他の例である。この図16の例においては、椅子51の背板部分61の背面側に、鉄板62を埋め込んでおく。
一方、2個のサブウーハ11SW1および11SW2が、図10や図11の例と同様の距離を持って対向して取り付けられたスピーカ保持具63には、マグネット部64が、例えばねじ止めなどにより装着されている。スピーカ保持具63は、マグネット部64を、椅子51の背板部分61の鉄板62に磁気吸引力により吸着させることにより、椅子51の背板部分61に固定するようにする。
この図16の例においても、リスナ1は、椅子61に座って、自分の頭部を2個のサブウーハ11SW1および11SW2の中央に置くようにすればよい。
以上は、一人のリスナ1に対するサブウーハの配置例であるが、複数人が同時に楽曲の聴取を楽しむ場合にも、この発明は適用できる。図17〜図20は、そのような複数人が同時に楽曲を楽しむ場合におけるサブウーハの、当該複数のリスナに対する配置例を説明するための図である。
図17および図18は、二人のリスナ1Aおよび1Bに対して、サブウーハを、それぞれのリスナの耳の近傍に配置するようにした音響再生システムの例を示すもので、この例は、図16の例の応用例である。
図17の例においては、例えばアルミニュームのパイプで構成されるスピーカ保持具65には、リスナ1A用の2個のサブウーハ11SW1A,11SW2Aが取り付けられると共に、リスナ1B用の2個のサブウーハ11SW1B,11SW2Bが取り付けられる。
そして、スピーカ保持具65には、図18(A)に示す長椅子67の背板部分に、図16の例と同様に埋め込まれた鉄板(図示は省略)に対して、磁気吸引力により吸着されるマグネット部66(図17参照)が、例えばねじ止めなどにより装着されている。
2個のサブウーハ11SW1A,11SW2Aのリスナ1Aに対する配置関係および2個のサブウーハ11SW1B,11SW2Bのリスナ1Bに対する配置関係は、前述の例と同様であることは言うまでもない。ただし、サブウーハ11SW2Aおよびサブウーハ11SW2Bの振動板は、この例では、図18(B)に示すように、サブウーハ11SW1Aおよびサブウーハ11SW1Bの振動板とは対向しておらず、リスナ1Aおよびリスナ1Bの後方から音を放音するように配置されている。
すなわち、サブウーハ11SW2Aおよびサブウーハ11SW2Bは、それらの振動板からの音波の放射方向が、他の2個のサブウーハ11SW1A,11SW1Bの振動板からの音波の放射方向に対して直交する方向となるようにされている。
このため、サブウーハ11SW2Aおよびサブウーハ11SW2Bの位置は、その振動板の中心位置において、当該振動板に対して直交する方向の線を想定したとき、その線の位置がリスナの耳に対向する位置となり、かつ、リスナの耳と当該線との間の距離が前記距離dswとなるようにされる。
したがって、二人のリスナ1A,1Bが、長椅子67に座った状態では、図18(A)のようになり、リスナ1Aに対しては2個のサブウーハ11SW1A,11SW2Aにより低域再生音が提供され、リスナ1Bに対しては2個のサブウーハ11SW1B,11SW2Bにより低域再生音が提供される。
この場合に、リスナ1Aの左右の耳に対しては、2個のサブウーハ11SW1A,11SW2Aの振動板(サブウーハのスピーカユニットの前面側)からの音波が、同相で到達するように、サブウーハ用の音声信号が2個のサブウーハ11SW1A,11SW2Aに対して入力される。同様にして、リスナ1Bの左右の耳に対して、2個のサブウーハ11SW1B,11SW2Bの振動板(サブウーハのスピーカユニットの前面側)からの音波が、同相で到達するように、サブウーハの音声信号が2個のサブウーハ11SW1A,11SW2Aに対して入力される(図18(B)参照)。図18において、「+」、「−」の印は、音波の位相を示しており、「+」と、「−」とでは、音波が逆相となるものである。
なお、図18(B)では、リスナ1Aとリスナ1Bとの間でも、2個のサブウーハから提供される低音域の音波が同相となるように示したが、図18(C)に示すように、リスナ1Aとリスナ1Bとの間の距離が比較的離れている場合には、リスナ1Aと、リスナ1Bとの間では、2個のサブウーハから提供される低音域の音波が逆相となるようにしてもよい。
また、図19(A)に示すように、リスナ1A用となる2個のサブウーハ11SW1Aと11SW2Aとは、それらの振動板が互いに対向するように設けて、リスナ1Aの頭部を挟むように配置し、また、リスナ1B用となる2個のサブウーハ11SW1Bと11SW2Bについても、同様に、それらの振動板が互いに対向するように設けて、リスナ1Aの頭部を挟むように配置してももちろんよい。
この図19(A)の例の場合には、リスナ1Aとリスナ1Bとの間に設けられるリスナ1A用のサブウーハ11SW2Aと、リスナ1B用のサブウーハ11SW2Bとについて、振動板とは反対側のスピーカユニットの後方から出る音波は互いに打ち消しあうように構成するのが望ましい。そこで、図19(A)の例では、リスナ1Aとリスナ1Bとでは、図19(A)にも示したように、リスナ1A用の2個のサブウーハ11SW1Aと11SW2Aとからの音波と、リスナ1用の2個のサブウーハ11SW1Bと11SW2Bとからの音波とが逆相となるように、それぞれのサブウーハ用の音声信号が、それぞれのリスナ用のサブウーハに供給されるように構成される。
また、図19(B)に示すように、リスナ1Aとリスナ1Bとの間に設けられるサブウーハを、リスナ1Aとリスナ1Bとで共通の1個のサブウーハ11SW5を設けるようにしてもよい。この図19(B)の例の場合は、リスナ1Aとリスナ1Bとの距離が、近い場合に好適である。
図19(B)に示すように、共通のサブウーハ11SW5は、リスナ1Aとリスナ1Bとの間の中央位置の後方に設けられる。この共通のサブウーハ11SW5の位置は、その振動板の中心位置において、当該振動板に対して直交する方向の線を想定したとき、その線の位置がリスナ1Aおよび1Bの耳に対向する位置となり、かつ、リスナ1A,1Bの耳と当該線との間の距離のそれぞれが前記距離dswとなるようにされる。
そして、共通のサブウーハ11SW5は、その振動板からの音波の放射方向が、他のサブウーハ11SW1Aおよび11SW1Bの振動板からの音波の放射方向に対して直交する方向となるように配置されている。
したがって、この図19(B)の例の場合には、リスナ1Aに対するサブウーハ11SW1Aとサブウーハ11SW5との配置関係およびリスナ1Bに対するサブウーハ11SW1Bとサブウーハ11SW5との配置関係が、それぞれ、前述した例えば図10の例の、リスナ1に対するサブウーハ11SW1とサブウーハ11SW2との配置関係と同様となるようにされる。
なお、この例の場合には、図19(B)においても示したように、3個のサブウーハ11SW1A,11SW2Aおよび11SW5の振動板(サブウーハのスピーカユニットの前面側)からの音波が、リスナ1A,1Bの耳に同相で到達するように、サブウーハ用の音声信号が、これら3個のサブウーハ11SW1A,11SW2Aに対して入力される。
次に、図20の例は、三人のリスナ1A、1Bおよび1Cに対して、サブウーハを、それぞれのリスナの耳の近傍に配置するようにした音響再生システムの例を示すもので、この例は、図17および図19(B)の例の応用例である。
この図20の例においては、4個のサブウーハ11SWa、11SWb、11SWc、11SWdは、図17の例と同様に、スピーカ保持具68に取り付けられている。そして、スピーカ保持具68には、図20(A)に示す長椅子69の背板部分に、図16の例と同様に埋め込まれた鉄板(図示は省略)に対して、磁気吸引力により吸着されるマグネット部(図示は省略)が装着されている。
この例においては、リスナ1Aに対する2個のサブウーハは、サブウーハ11SWaと11SWbとされ、リスナ1Bに対する2個のサブウーハは、サブウーハ11SWbと11SWcとされ、リスナ1Cに対する2個のサブウーハは、サブウーハ11SWcと11SWdとされる。
すなわち、サブウーハ11SWbは、リスナ1Aとリスナ1Bとで共用されるもので、リスナ1Aとリスナ1Bとの間の中央位置の後方に設けられる。また、サブウーハ11SWcは、リスナ1Bとリスナ1Cとで共用されるもので、リスナ1Bとリスナ1Cとの間の中央位置の後方に設けられる。
そして、それらの共用のサブウーハ11SWbおよび11SWcは、その振動板からの音波の放射方向が、他のサブウーハ11SWaおよび11SWdの振動板からの音波の放射方向に対して直交する方向となるように配置されている。
そして、リスナ1A,1B,1Cのそれぞれについての2個のサブウーハと、リスナ1A,1B,1Cに対する配置関係は、図19(B)の例と同様とされる。
そして、この例の場合には、図20(B)においても示すように、4個のサブウーハ11SWa,11SWb、11SWcおよび11SWdの振動板(サブウーハのスピーカユニットの前面側)からの音波が、リスナ1A,1Bおよび1Cの耳に同相で到達するように、サブウーハ用の音声信号が、これら4個のサブウーハ11SWa,11SWb、11SWcおよび11SWdに対して入力される。
すなわち、サブウーハ11SW2Aおよびサブウーハ11SW2Bは、それらの振動板からの音波の放射方向が、他の2個のサブウーハ11SW1A,11SW1Bの振動板の音波の放射方向に対して直交する方向となるようにされている。
図18〜図20に示した複数人のリスナの場合の音響再生システムにおいては、マグネットを用いて、スピーカ保持具を椅子に装着するように構成したが、例えば図12の例のように天井から吊り下げるタイプ、図13や図14の例のようなスタンドを用いて保持するタイプ、壁にスピーカ保持具を固定するタイプなど、その他の種々の構成が取り得ることは言うまでもない。
また、図10〜図20の例では、いずれもサブウーハの装着についてのみについて説明したが、それぞれの例のスピーカ保持具には、必要に応じて前述の実施形態と同様に、リアスピーカなどをも取り付けてもよい。
[その他の実施形態または変形例]
なお、低域再生用のスピーカユニットを、その振動板の前後から出る音が加算可能なように取り付ける方法としては、上述の実施形態のようなパイプに取り付ける構造に限られるものではなく、例えば、比較的大きな多数の孔が穿かれた板に、低域再生用のスピーカユニットを取り付け、それらの多数の孔を通じて、前記振動板の前後から出る音が加算可能なようにされる構成であってもよい。
また、上述の実施形態の説明は、5.1チャンネルのマルチチャンネル音声信号を再生するシステムの場合について説明したが、この発明は、5.1チャンネルに限らず、低域音声用のチャンネル以外に複数チャンネルの音声信号を再生するようにする音響再生システムの全てに適用可能である。
この発明による音響再生システムの一実施形態におけるスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの実施形態の動作説明に用いる図である。 この発明による音響再生システムの実施形態の動作説明に用いる図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態を説明するための図である。 図4の実施形態の要部の構成を説明するための図である。 図4の実施形態における音声信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの他の一実施形態を説明するための図である。 図8の実施形態における音声信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 この発明による音響再生システムの一実施形態における他のスピーカ配置を説明するための図である。 従来の音響再生システムにおける一般的なスピーカ配置例を説明するための図である。
符号の説明
11FL…前方左チャンネル用のスピーカ、11FR…前方右チャンネル用のスピーカ、11C…センタチャンネル用のスピーカ、11RL…後方左チャンネル用のスピーカ、11RL…後方右チャンネル用のスピーカ、11SW1〜11SW4…低域再生用のスピーカ(サブウーハ)、20,51,67,69…椅子、22,52,531,532,54,56,571,572,58,63,65,68…スピーカ保持具、30…音声信号処理装置

Claims (8)

  1. 複数チャンネルのうちの低域用のチャンネルの音声信号を受けて、低域の音響再生を行なう低域用スピーカユニットと、
    前記低域用スピーカユニットの振動板の前後から出る音が加算可能なように、前記低域用スピーカユニットを、バッフル板に取り付けることなく、リスナの耳の近傍に配置するようにする保持する保持手段と、
    を備えることを特徴とする音響再生システム。
  2. 請求項1に記載の音響再生システムにおいて、
    前記保持手段により、前記低域用スピーカユニットが、リスナが座る椅子に取り付けられてなる
    ことを特徴とする音響再生システム。
  3. 請求項1に記載の音響再生システムにおいて、
    前記低域用スピーカユニットは、前記保持手段により、リスナの顔面よりも後方の空間範囲に配置される
    ことを特徴とする音響再生システム。
  4. 請求項1に記載の音響再生システムにおいて、
    前記低域用スピーカユニットは、少なくとも、リスナの左右の耳に対向した2個を設ける
    ことを特徴とする音響再生システム。
  5. 前記保持手段により、前記複数チャンネルの内の、後方チャンネルの音声信号用スピーカがさらに保持される
    ことを特徴とする音響再生システム。
  6. 低域用のチャンネルを含む複数チャンネルの音声信号を、複数個のスピーカを用いて再生するようにする音響再生システムであって、
    前記低域用のチャンネルを含む複数チャンネルの音声信号を、前記複数個のスピーカに出力する音声信号処理手段と、
    前記音声信号処理手段からの前記低域用のチャンネル以外の複数チャンネルの音声信号を受けて、それぞれ音響再生する、スピーカユニットがバッフル板に取り付けられている複数個のスピーカと、
    前記音声信号処理手段からの前記低域用のチャンネルの音声信号を受けるスピーカユニットが、その振動板の前後から出る音が加算可能なようにバッフル板に取り付けられることなく、リスナの耳の近傍に配置されるように保持されてなる低域用スピーカと、
    を備えることを特徴とする音響再生システム。
  7. 請求項6に記載の音響再生システムにおいて、
    少なくとも前記低域用スピーカが、リスナが座る椅子に取り付けられてなる
    ことを特徴とする音響再生システム。
  8. 低域用のチャンネルを含む複数チャンネルの音声信号を、複数個のスピーカを用いて再生するようにする音響再生方法であって、
    前記低域用のチャンネル以外の複数チャンネルの音声信号は、スピーカユニットがバッフル板に取り付けられている複数個のスピーカにより、それぞれ音響再生するようにし、
    前記低域用のチャンネルの音声信号は、スピーカユニットが、その振動板の前後から出る音が加算可能なようにバッフル板に取り付けられることなく、リスナの耳の近傍に配置されるように保持されてなる低域用スピーカにより音響再生するようにした
    ことを特徴とする音響再生方法。
JP2005368996A 2005-05-13 2005-12-22 音響再生方法および音響再生システム Expired - Fee Related JP4239026B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005368996A JP4239026B2 (ja) 2005-05-13 2005-12-22 音響再生方法および音響再生システム
US11/431,537 US8553890B2 (en) 2005-05-13 2006-05-11 Sound reproduction method and sound reproduction system

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005140515 2005-05-13
JP2005368996A JP4239026B2 (ja) 2005-05-13 2005-12-22 音響再生方法および音響再生システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006345477A true JP2006345477A (ja) 2006-12-21
JP2006345477A5 JP2006345477A5 (ja) 2007-02-08
JP4239026B2 JP4239026B2 (ja) 2009-03-18

Family

ID=37463388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005368996A Expired - Fee Related JP4239026B2 (ja) 2005-05-13 2005-12-22 音響再生方法および音響再生システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8553890B2 (ja)
JP (1) JP4239026B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008270857A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Sony Corp 音響再生システム
JP2010034764A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Pioneer Electronic Corp 音響再生システム
JP2011517379A (ja) * 2008-02-20 2011-06-02 韓國電子通信研究院 人体通信を行う音響送信装置を備えた椅子及びマルチメディア再生装置
JP2011182105A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Pioneer Electronic Corp クロスオーバー周波数判定装置及び音場制御装置
US8194898B2 (en) 2006-09-22 2012-06-05 Sony Corporation Sound reproducing system and sound reproducing method
US8369531B2 (en) 2006-01-23 2013-02-05 Sony Corporation Audio reproducing apparatus and method thereof
US8494192B2 (en) 2005-05-13 2013-07-23 Sony Corporation Audio reproducing system and method thereof
JP2016019064A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 クラリオン株式会社 音響装置
WO2021256754A1 (ko) * 2020-06-16 2021-12-23 박재범 다채널 사운드 시스템 구현을 위한 의자용 부재 및 이를 포함하는 의자
KR102352425B1 (ko) * 2020-08-21 2022-01-18 박재범 다채널 사운드 시스템이 구비된 의자
WO2022039539A1 (ko) * 2020-08-21 2022-02-24 박재범 다채널 사운드 시스템이 구비된 의자
WO2022045631A1 (ko) * 2020-08-28 2022-03-03 박재범 무선 스피커 의자
KR20220030078A (ko) * 2020-09-02 2022-03-10 박재범 다채널 사운드 시스템이 구비된 의자용 부재 및 이를 포함하는 의자
WO2022180686A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 日本電信電話株式会社 音響システム
WO2022180685A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 日本電信電話株式会社 音響システム
WO2022180687A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 日本電信電話株式会社 音響システム

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4722878B2 (ja) * 2007-04-19 2011-07-13 ソニー株式会社 ノイズ低減装置および音響再生装置
US9445213B2 (en) * 2008-06-10 2016-09-13 Qualcomm Incorporated Systems and methods for providing surround sound using speakers and headphones
US9008338B2 (en) * 2010-09-30 2015-04-14 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Audio reproduction apparatus and audio reproduction method
JP5118267B2 (ja) 2011-04-22 2013-01-16 パナソニック株式会社 音声信号再生装置、音声信号再生方法
CN103188583B (zh) * 2011-12-27 2016-03-30 联想(北京)有限公司 一种实现电子设备振动的方法及一种电子设备
US9088842B2 (en) 2013-03-13 2015-07-21 Bose Corporation Grille for electroacoustic transducer
WO2014182851A1 (en) 2013-05-07 2014-11-13 Michael Miskin Chair mountable audio and charging system for mobile and portable electronic devices
US9327628B2 (en) 2013-05-31 2016-05-03 Bose Corporation Automobile headrest
US9699537B2 (en) 2014-01-14 2017-07-04 Bose Corporation Vehicle headrest with speakers
GB201721127D0 (en) 2017-12-18 2018-01-31 Pss Belgium Nv Dipole loudspeaker for producing sound at bass frequencies
KR102359742B1 (ko) * 2020-05-15 2022-02-08 박재범 다채널 사운드 시스템이 구비된 의자
US11641945B2 (en) 2020-12-28 2023-05-09 Creative Technology Ltd Chair system with an untethered chair with speakers
CN113386694B (zh) * 2021-06-30 2022-07-08 重庆长安汽车股份有限公司 一种布置在汽车座舱内的定向发声系统及汽车

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4641345A (en) * 1983-10-28 1987-02-03 Pioneer Electronic Corporation Body-sensible acoustic device
JPS6195189A (ja) * 1984-10-17 1986-05-13 トステム株式会社 クロス格子体における格子桟交叉部の結合装置
US4932060A (en) * 1987-03-25 1990-06-05 Bose Corporation Stereo electroacoustical transducing
JPH0595591A (ja) 1991-01-28 1993-04-16 Kenwood Corp 音響再生システム
US5889875A (en) * 1994-07-01 1999-03-30 Bose Corporation Electroacoustical transducing
JPH10200983A (ja) * 1997-01-09 1998-07-31 Sony Corp スピーカ装置
US7113609B1 (en) * 1999-06-04 2006-09-26 Zoran Corporation Virtual multichannel speaker system

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8494192B2 (en) 2005-05-13 2013-07-23 Sony Corporation Audio reproducing system and method thereof
US8369531B2 (en) 2006-01-23 2013-02-05 Sony Corporation Audio reproducing apparatus and method thereof
US8194898B2 (en) 2006-09-22 2012-06-05 Sony Corporation Sound reproducing system and sound reproducing method
JP2008270857A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Sony Corp 音響再生システム
US8199940B2 (en) 2007-04-16 2012-06-12 Sony Corporation Audio reproduction system and speaker apparatus
US8684457B2 (en) 2008-02-20 2014-04-01 Electronics And Telecommunications Research Institute Chair and multimedia player comprising sound transmission apparatus performing human body communications
JP2011517379A (ja) * 2008-02-20 2011-06-02 韓國電子通信研究院 人体通信を行う音響送信装置を備えた椅子及びマルチメディア再生装置
JP2010034764A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Pioneer Electronic Corp 音響再生システム
JP2011182105A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Pioneer Electronic Corp クロスオーバー周波数判定装置及び音場制御装置
JP2016019064A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 クラリオン株式会社 音響装置
WO2021256754A1 (ko) * 2020-06-16 2021-12-23 박재범 다채널 사운드 시스템 구현을 위한 의자용 부재 및 이를 포함하는 의자
KR20210155558A (ko) * 2020-06-16 2021-12-23 박재범 다채널 사운드 시스템 구현을 위한 의자용 부재 및 이를 포함하는 의자
KR102378865B1 (ko) * 2020-06-16 2022-03-25 박재범 다채널 사운드 시스템 구현을 위한 의자용 부재 및 이를 포함하는 의자
US11812872B2 (en) 2020-06-16 2023-11-14 Tround Inc. Member for chair for implementing multi-channel sound system and chair including the member
KR102352425B1 (ko) * 2020-08-21 2022-01-18 박재범 다채널 사운드 시스템이 구비된 의자
WO2022039539A1 (ko) * 2020-08-21 2022-02-24 박재범 다채널 사운드 시스템이 구비된 의자
US11839311B2 (en) 2020-08-21 2023-12-12 Tround Inc. Chair including multi-channel sound system
KR20220028239A (ko) * 2020-08-28 2022-03-08 박재범 무선 스피커 의자
WO2022045631A1 (ko) * 2020-08-28 2022-03-03 박재범 무선 스피커 의자
KR102426565B1 (ko) * 2020-08-28 2022-07-29 박재범 무선 스피커 의자
US11882419B2 (en) 2020-08-28 2024-01-23 Tround Inc. Wireless speaker chair
KR20220030078A (ko) * 2020-09-02 2022-03-10 박재범 다채널 사운드 시스템이 구비된 의자용 부재 및 이를 포함하는 의자
KR102406224B1 (ko) * 2020-09-02 2022-06-08 박재범 다채널 사운드 시스템이 구비된 의자용 부재 및 이를 포함하는 의자
WO2022180686A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 日本電信電話株式会社 音響システム
WO2022180685A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 日本電信電話株式会社 音響システム
WO2022180687A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 日本電信電話株式会社 音響システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20060269068A1 (en) 2006-11-30
US8553890B2 (en) 2013-10-08
JP4239026B2 (ja) 2009-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4239026B2 (ja) 音響再生方法および音響再生システム
JP4935091B2 (ja) 音響再生方法および音響再生システム
JP4841495B2 (ja) 音響再生システムおよびスピーカ装置
JP4359779B2 (ja) 音響再生装置および音響再生方法
JP4946305B2 (ja) 音響再生システム、音響再生装置および音響再生方法
JP5325988B2 (ja) 補聴器システムにおいてバイノーラル・ステレオにレンダリングする方法および補聴器システム
US6356644B1 (en) Earphone (surround sound) speaker
CN103053180B (zh) 用于声音再现的系统和方法
US20080118078A1 (en) Acoustic system, acoustic apparatus, and optimum sound field generation method
JP2008271067A (ja) ノイズ低減装置および音響再生装置
EP3244633A1 (en) A seat arranged for enhanced sound perception via vibration
KR101161453B1 (ko) 음향 재생 방법 및 음향 재생 시스템
US5754663A (en) Four dimensional acoustical audio system for a homogeneous sound field
JPH03169200A (ja) テレビ受信機
JP2005027019A (ja) スピーカ付きシート
JP3422296B2 (ja) 指向性拡声装置
KR101234087B1 (ko) 음향 재생 시스템 및 음향 재생 방법
JP2008066962A (ja) スピーカユニットおよび音響再生システム
Sigismondi Personal monitor systems
KR101758056B1 (ko) 스테레오 정위감 제공 일체형 스피커
Eargle Systems for Film and Video
JP2006157106A (ja) 音響再生装置及び音響再生システム
MXPA00009111A (en) In-home theater surround sound speaker system
MXPA97006680A (en) System of surround sound socks of theater in c

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees