JP2006344039A - 電子メール装置、および、プログラム - Google Patents

電子メール装置、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 電子メールの入力効率を向上させる。
【解決手段】 記憶部160には、予測変換入力の変換候補となる文字列と、各文字列の使用頻度に関する情報とを対応づけて格納される。入力変換部132は、格納されている文字列のうち、ユーザが入力した読みに対応する文字列を、使用頻度に応じた優先順位で予測変換入力の変換候補とする。電子メール処理部150は、受信した電子メールを構成する文字列を単語単位で抽出する。入力変換部132は、記憶部160に格納されている変換候補文字列のうち、受信メールから抽出した文字列の使用頻度を初期化する。入力変換部132は、受信メールに基づく返信メールの作成時は、ユーザが入力した読みに対応する文字列のうち、使用頻度が初期化されている文字列を、他の文字列より上位となる優先順位で予測変換入力の変換候補とする。入力変換部132は、変換候補のうち、入力に使用された文字列の使用頻度を更新する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子メール装置、および、プログラムに関し、特に、携帯電話などの移動体通信端末での電子メール入力に好適な電子メール装置、および、プログラムに関する。
インターネットなどの普及により、電子メールが広く利用されており、携帯電話などの移動体通信端末を用いた電子メールの送受信も一般的におこなわれている。電子メールは、自然言語で構成された文字情報を伝達する手段であるため、電子メールの送受信に際しては、ユーザによる自然言語の入力が必要となる。特に、日本語を入力する場合には、かな漢字変換などの変換処理が必要となる。
かな漢字変換などの変換処理をおこなうには、種々の単語についての言語的情報を収録した辞書データが必要となるが、日常的に用いられる自然言語における単語の種類や文法的な組み合わせパターンは膨大であり、すべての単語を収録した辞書データを当初から用意することは困難である。また、自然言語の中には、例えば、一般的でない地名や人名、固有名詞などといった、多くの人にとって利用することが少ない単語や新たに創出された語なども多く含まれるため、これらまでも網羅した完全な辞書データを作成することは事実上不可能である。よって、自然言語入力に用いられる辞書データは、通常、ユーザによって適宜拡張することが可能であり、ユーザの入力傾向などに応じて個別の辞書データが作成されている。このような辞書データを利用した自然言語入力は、電子メールの作成時にも活用されている。
電子メールの利点の1つに返信メールがある。これは、受信した電子メールに基づいて、当該電子メールの送信者宛に返信することができる機能である。このような返信機能を利用して返信メールを作成する場合、その内容は、受信メールの内容に関連していることがほとんどである。よって、返信メールを作成する際には、受信メールに含まれている単語等を多用することが多くなる。ここで、電子メールのやりとりで伝達される内容は、相手や話題などに応じて千差万別である。したがって、伝達する内容を示す自然言語には、辞書に収録されていない単語などが含まれることも多い。
受信した電子メールに含まれている単語等が、受信側の辞書データに収録されていない場合、返信メール作成時の入力効率が低下してしまうことがある。このような不都合を解消するため、受信メールから単語を切り出し、切り出した単語が辞書にない場合には、当該単語を辞書に登録する手法が提案されている(例えば、特許文献1)。このような手法により、送受信した電子メールに応じて、辞書データの拡張が自動的におこなわれることになる。
ここで、電子メールを送受信する装置として、携帯電話などの移動体通信端末も広く利用されている。移動体通信端末は、パーソナルコンピュータなどのキーボードなどとは異なり、入力をおこなうためのキーなどが制限されてしまう。このため、少ないキーで効率的に自然言語を入力するために、いわゆる予測変換入力が採用されていることが多い。予測変換入力では、ユーザが入力したかな文字を先頭読みとする複数の単語や文節を変換候補として選択可能に提示することで、少ないキー操作で所望する文字列を入力可能にするものである。この場合、変換候補を提示する優先順位を使用頻度に基づいて決定することで、ユーザが入力しそうな文字列を予測的に提示することができる。
このような予測変換入力が多く採用されている移動体通信端末においても、受信メールから切り出した単語を返信メール作成時に利用することで、返信メール作成時の入力効率が向上することが考えられる。しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、伝統的なかな漢字変換による日本語入力において、受信メールから取得した未登録単語を辞書に登録するものであり、使用頻度に基づく予測変換入力には対応していなかった。
特開平10−334090号公報
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、予測変換入力で電子メールの入力をおこなう場合において、返信メール作成時などの入力効率を向上させることができる電子メール装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる電子メール装置は、
予測変換入力の変換候補となる文字列と、各文字列の使用頻度に関する情報とを対応づけて記憶する変換候補記憶手段と、
前記変換候補記憶手段に記憶されている文字列のうち、ユーザが入力した読みに対応する文字列を、使用頻度に応じた優先順位で予測変換入力の変換候補とする予測変換入力手段と、
取得した電子メールを構成する文字列を単語単位で抽出する文字列抽出手段と、
前記変換候補記憶手段に記憶されている文字列のうち、前記文字列抽出手段が抽出した文字列の使用頻度を初期化する使用頻度更新手段と、を備え、
前記予測変換入力手段は、前記取得した電子メールに基づく新たな電子メールの作成時は、ユーザが入力した読みに対応する文字列のうち、使用頻度が初期化されている文字列を、他の文字列より上位となる優先順位で予測変換入力の変換候補とし、
前記使用頻度更新手段は、前記変換候補のうち、入力に使用された文字列の使用頻度を更新する、
ことを特徴とする。
上記電子メール装置において、
前記使用頻度更新手段は、前記取得した電子メールから抽出された文字列が、前記変換候補記憶手段が記憶する変換候補文字列の中で新規の文字列であるか否かを判別し、新規の文字列である場合に、初期化した使用頻度を示す使用頻度情報とともに当該文字列を前記変換候補記憶手段に記憶させることが望ましい。
上記電子メール装置において、
前記使用頻度更新手段は、前記取得した電子メールから抽出された文字列が、前記変換候補記憶手段が記憶する変換候補文字列の中で既存の文字列であるか否かを判別し、既存の文字列である場合に、前記変換候補記憶手段が記憶する当該文字列に識別フラグを設定し、
前記予測変換入力手段は、前記取得した電子メールに基づく新たな電子メールの作成時は、ユーザが入力した読みに対応する文字列のうち、前記識別フラグが設定されている文字列を、当該文字列の使用頻度に応じた優先順位で予測変換入力の変換候補とすることが望ましい。
この場合、
前記予測変換入力手段は、前記取得した電子メールに基づく新たな電子メールの作成時は、ユーザが入力した読みに対応する文字列のうち、前記識別フラグが設定されている文字列を、他の文字列よりも上位となる優先順位で予測変換入力の変換候補とすることが望ましい。
上記電子メール装置において、
前記変換候補記憶手段は、前記取得したメールから抽出された文字列と、当該取得した電子メールに関する情報とを対応づけて記憶することが望ましい。
上記電子メール装置は、
前記取得した電子メールに基づく新たな電子メールの作成が指示されたか否かを判別する指示判別手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記文字列抽出手段は、前記新たな電子メールの作成が指示された場合に、前記取得した電子メールから文字列を抽出することが望ましい。
上記電子メール装置は、
前記新たな電子メールについての処理完了を判別する完了判別手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記使用頻度更新手段は、前記新たな電子メールについての処理が完了した場合、前記識別フラグを初期化することが望ましい。
上記電子メール装置において、
前記取得した電子メールは、受信した電子メールであり、
前記新たな電子メールは、該受信した電子メールに基づく返信メールであることが望ましい。
上記電子メール装置は、移動体通信端末であることが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるプログラムは、
コンピュータに、
予測変換入力の変換候補となる文字列を、各文字列の使用頻度に関する情報と対応づけて記憶する機能と、
取得した電子メールを構成する文字列を単語単位で抽出する機能と、
前記取得した電子メールから抽出した文字列が変換候補として記憶されていない場合、初期化した使用頻度を示す使用頻度情報とともに当該文字列を変換候補として記憶する機能と、
前記取得した電子メールから抽出した文字列が変換候補として記憶されている場合、当該文字列に識別フラグを設定する機能と、
前記取得した電子メールから抽出した文字列と、当該電子メールに関する情報とを対応づける機能と、
前記取得した電子メールに基づく新たな電子メールを作成する場合、ユーザが入力した読みに対応する変換候補のうち、前記識別フラグが設定された文字列、前記初期化された使用頻度の文字列、の順となる優先順位で変換候補を提示して予測変換入力をおこなう機能と、
予測変換入力で入力された変換候補文字列の使用頻度情報を更新する機能と、
前記新たな電子メールについての処理が完了した場合に、前記設定された識別フラグを初期化する機能と、
を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、移動体通信端末などの電子メール装置において、使用頻度に基づく予測変換入力で文字列の入力をおこなう場合に、取得した電子メール(受信メールなど)から単語単位で文字列を抽出し、抽出した文字列の使用頻度を初期化して変換候補とする。そして、受信メールなどに基づく新たな電子メール(返信メールなど)を作成する場合は、使用頻度が初期化されている文字列の優先順位が他の文字列よりも上位となる変換候補とする。これにより、返信メールなどを作成する際には、その基になった受信メールなどから抽出された文字列が、変換候補として優先的に提示されるため、返信メールなどの入力効率を向上させることができる。
また、受信メールなどから抽出した文字列が新規文字列である場合には、当該文字列の使用頻度を初期化して変換候補とし、既存文字列である場合には、所定の識別フラグを設定する。そして、受信メールなどに基づいて返信メールなどを作成する際には、識別フラグが設定されている文字列と使用頻度が初期化されている文字列が、変換候補として優先的に提示される。そして、返信メールなどの処理(例えば、送信など)の完了後は、セットされた識別フラグを初期化する。これにより、受信メールなどに基づく返信メールなどを作成する場合には、受信メールなどから抽出した文字列を変換候補として優先的に提示し、それ以外の入力の際には、累積的に記録されている使用頻度に応じた優先順位で変換候補を提示する。よって、通常の文字列入力における入力効率を阻害することなく、返信メールの作成時などの入力効率も向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明にかかる実施形態を説明する。ここでは、本発明にかかる電子メール装置を移動体通信端末で実現した場合を例に以下説明する。
本発明の実施形態にかかる移動体通信端末100は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などといった移動体通信用の端末装置(電話機)であり、基本機能である音声通話機能の他に、少なくとも、電子メールの送受信機能(電子メールの作成や編集等に関する機能を含む)を備えているものとする。図面を参照して、移動体通信端末100の構成を以下説明する。
図1は、本実施形態にかかる移動体通信端末100の外観を示す模式図である。移動体通信端末100の外観上の構成には、図1に示すような、アンテナ121、操作部131、表示部141、などが含まれる。図2を参照して移動体通信端末100の内部構成を説明する。
図2は、移動体通信端末100の内部構成を示すブロック図である。図示するように、本実施形態にかかる移動体通信端末100は、制御部110、通信制御部120、入力制御部130、出力制御部140、電子メール処理部150、記憶部160、などから構成される。
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)などから構成され、移動体通信端末100の各部を制御する。
通信制御部120は、データ通信部122、音声通信部123、などを含み、移動体通信端末100の通信動作を実現するための構成である。ここで、移動体通信端末100によりおこなわれるデータ通信および音声通話で送受信される情報は、アンテナ121を介して入出力される。
データ通信部122は、所定の通信ネットワーク(例えば、インターネットなど)を介して他の装置とのデータ通信をおこなう。本実施形態では、特に、後述する電子メール処理部150で処理される電子メールの送受信などをおこなう。
音声通信部123は、所定の送受信回路などから構成され、移動体通信網を介して他の電話機との音声通話をおこなう。
入力制御部130は、操作部131および入力変換部132などを含み、これらを制御することで、ユーザからの入力を受け付け、制御部110に入力する。
操作部131は、例えば、図1に示すように、カーソル移動や項目選択、あるいは、入力事項の確定指示などをおこなうための十字キー1311や、機能などを指定するための機能ボタン群1312、数字や文字を入力するための文字キー群1313、などから構成され、ユーザによって操作されることで、文字入力や種々の選択指示などをおこなう。本実施形態では、日本語入力をおこなうため、文字キー群1313に「かな」が割り当てられているものとする。日本語入力をおこなう場合は、入力する日本語の読みに該当するかなが割り当てられている文字キー群1313を操作することでかな文字が入力され、入力されたかな文字の読みに基づいて予測された変換候補を、十字キー1311の操作で選択することにより、かな文字が単語や文節に変換される。
入力変換部132は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などといった専用回路等によって構成され、上述した移動体通信端末100の他の構成との協働により、移動体通信端末100で文字列入力をする際の入力変換処理をおこなう。すなわち、入力変換部132は、操作部131の操作に応じた文字入力に必要な変換処理をおこなう。本実施形態では、入力変換処理として、日本語入力をおこなう際の予測変換入力やかな漢字変換などをおこなうものとする。この場合、入力変換部132は、記憶部160の言語情報格納部161(詳細後述)に格納されている辞書データなどを用いて入力変換処理をおこなう。
本実施形態では、特に、予測変換入力によって日本語文字列入力をおこなう場合を例示する。予測変換入力は、入力されたかな文字に対応する読みから始まる単語や文節などの文字列(以下、「単語等」とする)を変換候補として表示し、ユーザが変換候補の中から入力したい単語等を選択することで、少ないキー操作で効率的に日本語入力をおこなうものである。
本実施形態にかかる予測変換入力では、変換候補を表示する優先順位を、単語等の使用頻度に基づいて決定する。通常、使用頻度の高い単語等を優先的に表示することで、より効率的な入力を図ることができる。本実施形態では、特定の条件での入力効率を向上させるため、当該特定条件時に使用頻度に関する処理を通常とは異ならせる。特定の条件として、本実施形態では、移動体通信端末100で受信した電子メール(以下、「受信メール」とする)を基にした返信の電子メール(以下、「返信メール」とする)の作成を想定する。すなわち、返信メールを作成する際の予測変換入力においては、単語等の使用頻度に関する処理を通常とは異ならせることで、返信メール作成時の入力効率をより向上させる予測変換入力をおこなう。
このような動作をおこなうため、入力変換部132は、図3に示すような機能構成を有する。すなわち、入力変換部132は、抽出単語処理部1321、入力文字認識部1322、変換候補選択部1323、優先順位決定部1324、表示制御部1325、変換確定部1326、使用頻度更新部1327、などの機能構成を有する。
抽出単語処理部1321は、電子メール処理部150が受信メールから抽出した単語等の文字列(詳細後述)を予測変換入力の変換候補として使用するための処理をおこなう。
入力文字認識部1322は、操作部131との協働により、文字キー群1313の操作に応じて入力された文字を認識し、表示制御部1325との協働により順次表示部141に表示させる。
変換候補選択部1323は、入力文字認識部1322が認識したかな文字を読みとする単語等を変換候補として選択する。
優先順位決定部1324は、変換候補選択部1323が選択した変換候補を、予測変換入力時に表示する際の優先順位を決定する。
表示制御部1325は、変換候補選択部1323が選択した単語等を、優先順位決定部1324が決定した優先順位で表示されるよう、出力制御部140に出力する。その他、入力変換部132の処理によって必要となる表示処理(入力されたかな文字等の表示など)を出力制御部140との協働によりおこなう。
変換確定部1326は、予測変換入力時に表示した変換候補から選択された単語等の変換を確定し、入力する。
使用頻度更新部1327は、予測変換入力で入力(使用)された単語等の使用頻度情報を更新する。
このような機能を有する入力変換部132は、上述したように、ASICなどの専用回路によるハードウェア処理によって実現可能であることはもとより、例えば、制御部110がプログラムを実行することで実現されるソフトウェア処理により実現されてもよい。この場合、上述した入力変換部132の各機能を実現するためのプログラムを記憶部160に格納しておき、これらのプログラムを実行することにより、制御部110が入力変換部132として機能することになる。
出力制御部140は、表示部141などを含み、これらを制御することで種々の情報を出力する。本実施形態では、特に、後述する電子メール処理部150によって処理される電子メールの出力制御や、入力変換部132による予測変換入力の変換候補表示などの出力制御をおこなう。また、入力制御部130との協働により、ユーザの操作に応じた出力制御をおこなう。すなわち、操作部131の操作により入力されたかな文字の表示や、入力変換部132が選択した変換候補の表示、および、受信メールや返信メールなどの表示を制御する。
表示部141は、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)などから構成され、出力制御部140の制御に応じた画像表示をおこなう。
なお、出力制御部140は、表示部141の他に、例えば、音声出力をおこなうスピーカなども含んでいるものとし、これらの出力装置による出力の制御をおこなう。
電子メール処理部150は、例えば、ASICなどといった専用回路等によって構成され、上述した移動体通信端末100の他の構成との協働により、移動体通信端末100の電子メール機能に関する処理をおこなう。本実施形態では、電子メールに関する一般的な処理に加え、受信した電子メールを構成している言語情報を認識し、当該受信メールに基づく返信メールを作成する際の入力処理に反映させる機能を提供する。よって、本実施形態にかかる電子メール処理部150は、電子メールの作成および送受信に関する一般的な処理をおこなう他、図4に示すような機能構成を有する。すなわち、電子メール処理部150は、受信メール文展開部1501、単語抽出部1502、などの機能構成を有する。
受信メール文展開部1501は、ユーザによって返信が指示された受信メールを構成する文字列(テキストデータ)をメモリ(ワークエリア)上に展開する。
単語抽出部1502は、返信メールの作成が指定された受信メールの本文を構成する文字列を単語単位で抽出する。単語抽出部1502は、例えば、周知の自然言語解析手法に基づく構文解析や形態素解析によって単語抽出をおこなう。
このような機能を有する電子メール処理部150は、上述したように、ASICなどの専用回路によるハードウェア処理によって実現可能であることはもとより、例えば、制御部110がプログラムを実行することで実現されるソフトウェア処理により実現されてもよい。この場合、上述した電子メール処理部150の各機能を実現するためのプログラムを記憶部160に格納しておき、これらのプログラムを実行することにより、制御部110が電子メール処理部150として機能することになる。
記憶部160は、例えば、所定の半導体記憶装置(例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、など)から構成され、種々の情報を記憶する。本実施形態では、特に、入力変換処理や単語抽出に用いる辞書データや、後述する電子メール処理部150で処理される電子メールに関連する情報などを記憶する。また、記憶部160には、制御部110や電子メール処理部150などが実行する動作プログラムなども格納される他、制御部110や電子メール処理部150などが処理をおこなう際のワークエリアとしても機能する。
本実施形態では、図2に示すように、言語情報格納部161、メールデータ格納部162、などの記憶領域が記憶部160に構成される。また、演算結果や処理中のデータなどを一時的に保持するワークエリアも記憶部160に構成される。
言語情報格納部161には、文字入力する際の入力変換処理や、受信メールからの単語抽出などの際に参照される辞書データなどが格納される他、予測変換入力の変換候補などが格納される。言語情報格納部161には、図5に示すように、辞書データ領域1611や変換候補格納領域1612などが用意されている。以下、各領域に記録される情報について説明する。
辞書データ領域1611は、日本語入力に必要となる辞書データや文字を特定するための文字コード表などが格納される。辞書データは、変換候補となる単語等の詳細情報から構成される。すなわち、種々の単語等について、構成する漢字を示すコード、品詞、読み、などを示す情報から構成されている。また、本実施形態にかかる辞書データには、いわゆる漢字辞書に該当する辞書データが含まれているものとし、漢字一文字単位での読みなどを示す情報が格納されているものとする。なお、本実施形態にかかる辞書データは、形態素解析や構文解析などの自然言語解析をおこなうために必要な言語情報(例えば、文法や語法に関する情報など)を含んでいるものとする。
このような辞書データは、移動体通信端末100の製造時に予め用意されるものであるが、その内容については移動体通信端末100の使用時に随時更新可能であるものとする。すなわち、ユーザによる入力によって辞書データを拡張することができる他、本実施形態では、電子メール処理部150によって抽出された単語情報によって自動的に辞書データを拡張することができるものとする。
変換候補格納領域1612は、予測変換入力の際に変換候補とする単語等が格納される領域である。変換候補格納領域1612では、図6(a)に示すように、各単語等の先頭読みを見出しとして単語等が分類されるとともに、使用頻度情報や使用頻度例外フラグ、および、読みを示す情報などが各単語等に対応づけられている。使用頻度情報は、変換候補格納領域1612に格納されている単語等のそれぞれについて、これまでに使用(入力)された頻度を示すもので、使用回数の累積値によって示される。また、使用頻度例外フラグは、予測変換入力における変換候補の優先順位を決定する際に参照する使用頻度情報を、例外的に処理するための指標として用いる。なお、図6(a)においては、使用頻度情報を数値のみで示し、使用頻度例外フラグのフラグ値を「F0」(フラグ値0)もしくは「F1」(フラグ値1)で示す。
メールデータ格納部162は、電子メール処理部150によって処理される電子メールに関する情報が格納される。ここには、用途に応じた複数の記憶領域が用意され、各領域に所定のデータが格納される。例えば、受信メールを格納する領域(いわゆる、受信ボックス)や送信メールを格納する領域(いわゆる、送信ボックス)などの他、例えば、アドレス帳情報や送受信に必要となる各種設定情報などといった、電子メールの作成や送受信、および、管理などに必要な情報が格納される。
ここで、本実施形態では、送受信した電子メールには、それぞれに一意の識別情報(ID)が割り当てられて格納されるものとする。すなわち、識別情報を主キーとしたレコードによって構成されるデータベースが構成される。受信ボックスについて構成されるデータベースの例を図6(b)に示す。この場合、受信メール毎に一意となる受信メールIDを主キーとしたレコードが作成され、各レコードには、当該電子メールのヘッダ情報や本文、および、添付ファイル(付加情報)などが格納される。
以上が本実施形態にかかる移動体通信端末100の主要な構成である。なお、上記各構成は、移動体通信端末100によって本発明を実現するために必要な構成であり、その他の構成についての詳細な説明は省略する。すなわち、移動体通信端末100は、上記各構成以外にも、移動体通信端末としての基本的な機能や付加的な機能を実現するための構成を必要に応じて備えているものとする。
本実施形態では、以上のような構成を有する移動体通信端末100により、受信した電子メールに基づく返信メールを作成する際、当該受信メールの本文を構成している文字列を単語単位で抽出し、抽出した単語等がより上位の優先順位となる変換候補として予測変換入力時に提示する。すなわち、取得した情報(受信メールなど)に基づく新たな情報(返信メールなど)を作成する際に、取得した情報から抽出した言語情報(単語等)を優先的に利用した入力処理を例外的におこなう。そのための処理の詳細を以下説明する。
(実施形態1)
実施形態1では、受信メールを基にした返信メールの作成が指示されたことを契機に単語抽出をおこなって予測変換入力に用いる場合を説明する。この場合に移動体通信端末100が実行する返信メール作成・送信処理(1)を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。この返信メール作成・送信処理(1)は、ユーザが操作部131を操作して受信メールの表示を指示したことを契機に、電子メール処理部150によって実行される。
処理が開始されると、電子メール処理部150の受信メール文展開部1501により、指定された受信メールを構成する文字列がワークエリアに展開され、出力制御部140によって、図12(a)に示すように、指定された受信メールが表示部141に表示される(ステップS101)。
受信メールを表示すると、電子メール処理部150は、当該受信メールに対するユーザの指示を判別する。ここでは、受信メールを基にした返信の指示がされたか否かを判別する(ステップS102)。すなわち、ユーザによる操作部131の操作を検出することで、表示している受信メールに基づく返信が指示されたか否かを判別する。
返信が指示されない場合(ステップS102:No)は、本処理を終了し、指示に応じた他の処理を実行する。一方、返信が指示された場合(ステップS102:Yes)、電子メール処理部150は、当該受信メールに基づいた変換候補を生成するための変換候補生成処理を実行する(ステップS200)。以下、図8に示すフローチャートを参照して変換候補生成処理を説明する。
処理が開始されると、単語抽出部1502は、受信メール文展開部1501によってワークエリアに展開されている受信メールを構成する文字列のうち、当該受信メールの本文に該当する文字列を取得する(ステップS201)。
次に単語抽出部1502は、ステップS201で取得した本文を構成する文字列に対し、所定の構文解析をおこなって、本文の文字列を文節単位に区分する(ステップS202)。ここでは、例えば、句読点や文字種(漢字、かな、カナ、英字、数字、記号、絵文字、などの別)などに基づいて、受信メール本文を構成する文字列を文節に分かつ。この場合、単語抽出部1502は、記憶部160の辞書データ格納領域1611に格納されている辞書データを参照することで、取得された文字列を構成している文字種などを判別して構文解析をおこなう。
構文解析によって本文の文字列を文節に区分すると、単語抽出部1502は、区分された文節に対し形態素解析をおこなうことで、本文の文字列を単語単位で切り出して抽出する(ステップS203)。この場合、単語抽出部1502は、辞書データ領域1611に格納されている辞書データを参照し、品詞情報などに基づいて形態素解析をおこない、受信メール本文を単語単位で切り出して抽出する。
単語抽出部1502は、受信メール本文の文字列から単語抽出すると、抽出した単語をワークエリアに順次展開する。また、単語抽出部1502は、受信メール本文から抽出した単語をワークエリアに展開すると、返信メールの作成が指示され、受信メールから単語抽出した旨を入力変換部132に通知する。この通知により、入力変換部132は、現在の動作が「受信メールに基づいた返信メールの作成」であると認識する。この場合、入力変換部132では、抽出単語処理部1321によって、ワークエリアに展開された抽出単語に対する処理が実行される。すなわち、実質的に、単語抽出部1502から入力変換部132に抽出単語が提供される。
入力変換部132の抽出単語処理部1321は、辞書データ領域1611の辞書データを参照し、ワークエリアに展開されている抽出単語の読みを特定する(ステップS204)。ここでは、抽出された単語に対応する辞書データを参照することで、逆漢字変換をおこなって当該単語の読みを特定する。
上述したステップS204の処理によって受信メールから抽出された各単語の読みを特定すると、抽出単語処理部1321は、特定した読みに基づいて、各単語を変換候補格納領域1612に順次格納する。このとき、抽出単語処理部1321は、対象とする抽出単語が変換候補格納領域1612に未格納であるか否かを判別する(ステップS205)。
対象とする抽出単語がすでに変換候補格納領域1612に格納されている場合(ステップS205:No)、抽出単語処理部1321は、変換候補格納領域1612に格納されている当該単語に対応づけられている使用頻度例外フラグをセット(設定)する(ステップS206)。使用頻度例外フラグをセットする場合、本実施形態ではフラグ値「1」をセットするものとする。
一方、対象とする抽出単語が変換候補格納領域1612に格納されていない場合(ステップS205:Yes)、抽出単語処理部1321は、当該抽出単語を読みに応じて変換候補格納領域1612に格納するとともに(ステップS207)、使用頻度「0」を示す使用頻度情報を設定する(ステップS208)。すなわち、変換候補格納領域1612に格納されていない単語等が受信メールから取得された場合には、使用頻度情報をリセット(初期化)した状態で変換候補格納領域1612に格納する。
例えば、図11(a)に示すような受信メール本文である場合、図11(b)に示すような単語が切り出され、各単語の先頭読みが特定される(図11(b)では、抽出単語の一部を例示する)。そして、図11(c)に示すように、変換候補格納領域1612には、すでに格納されている単語等については使用頻度例外フラグがセット(設定)され、未格納の単語等については、リセット(初期化)された使用頻度情報とともに抽出単語が格納される(図11(c)では、単語「歓迎会」を未格納単語の例として示す)。
電子メール処理部150が受信メールから抽出したすべての単語について、変換候補格納領域1612への格納(使用頻度のリセット)、もしくは、フラグの設定をおこなうと(ステップS209:Yes)、抽出単語処理部1321は変換候補生成処理を終了し、図7に示す返信メール作成・送信処理(1)のフローに戻る。
上述した図8における変換候補生成処理によって、受信メールから抽出した単語が変換候補として変換候補格納領域1612に格納されると、電子メール処理部150は、返信メールの作成画面を生成して、出力制御部140を介して表示部141に表示する(ステップS103)。
返信メール作成画面が表示されると、電子メール処理部150は、その旨を入力変換部132に通知する。この通知を契機に、入力変換部132は、受信メールを基に返信メールを作成する際の予測変換入力をおこなうための返信メール入力処理を実行する(ステップS300)。
以下、図9に示すフローチャートを参照して、返信メール入力処理を説明する。本実施形態では、返信メール入力処理として返信メールの本文をユーザが入力する際の予測変換入力処理について説明する。
返信メール入力処理が開始されると、まず、入力変換部132の入力文字認識部1322は、ユーザによる文字キー群1313の操作によって、文字入力がなされたか否かを判別し(ステップS301)、文字入力がされた場合には(ステップS301:Yes)、操作されたキーの種類や押下回数などに基づいて、入力されたかな文字を認識し、表示部141に表示させる(ステップS302)。
入力されたかな文字が認識されると、変換候補選択部1323は、変換候補格納領域1612にアクセスし、認識されたかな文字を先頭読みとする単語群を特定する(ステップS303)。上述したように、変換候補格納領域1612には、各単語等の先頭の読みに応じて単語群が格納されているので、変換候補選択部1323は、認識されたかな文字が読みの先頭となっている単語群を特定する。
ここで、入力変換部132は、電子メール処理部150からの通知により、受信メールに基づいた返信メールの入力であることを認識している。この場合、本実施形態では、予測変換入力における通常の変換候補選択とは異なる方法で変換候補の選択をおこなう。上述したように、本実施形態にかかる予測変換入力では、変換候補となる単語等の使用頻度に基づいて、提示する優先順位を決定する。この場合、通常の入力においては、使用頻度の高い順に上位となるよう優先順位を決定することで、ユーザは、よく入力する単語等を短時間に選択することができる。
ここでユーザが入力する単語は、受信メールに基づく返信をおこなう場合においては、当該受信メールで使用された単語等を返信メールでも使用(入力)することが多い。よって、返信メールの入力時には、受信メールで使用された単語等が上位となるような優先順位で変換候補とすることで、効率的な入力が実現される。しかしながら、変換候補の使用頻度情報は、ユーザによるこれまでの種々入力に応じて設定されているものであるから、受信メールに使用された単語等の使用頻度が高いとは限らない。よって、通常の予測変換入力のように、使用頻度の高い順に上位となる優先順位で変換候補を提示しても、受信メールで使用された単語等がすぐに提示されない場合もあり、効率的な入力とならない。本実施形態では、受信メールに基づいた返信の場合にのみ、使用頻度がリセット(初期化)されている(「0」になっている)変換候補、もしくは、使用頻度例外フラグがセット(設定)されている(「1」になっている)変換候補が上位の優先順位となるよう提示を行うものである。すなわち、入力変換部132は、受信メールを基にした返信メールの作成時には、通常の変換処理とは異なる例外処理を実行することになる。
このような動作をおこなうため、優先順位決定部1324は、変換候補選択部1323によって先頭読みが特定された単語群の中から、上記の条件となる単語等を検出して優先順位を決定する。
まず、優先順位決定部1324は、先頭読みが特定された単語群(以下、「特定読み単語群」とする)の中から、使用頻度例外フラグがセットされている単語等を特定し(ステップS304)、これらの単語等に設定されている使用頻度情報に応じて優先順位を決定する。この場合、使用頻度の高い順に上位となるよう優先順位を決定する(ステップS305)。
使用頻度例外フラグがセットされている単語等は、受信メールから単語を抽出する以前から変換候補として変換候補格納領域1612に格納されているものであるから、今回の受信メールに使用されているだけでなく、以前からユーザにより入力があったものである(以下、「抽出既存単語」とする)。このような単語等は返信メールの入力時に使用される可能性が極めて高いので、これらの単語等の提示優先度を他の単語等より上位にする。特定された抽出既存単語の中での優先順位については、すでに設定されている使用頻度が高い順に上位とする。これにより、これまでの使用頻度が反映された優先順位となり、受信メールに使用された単語の中でさらに頻繁に使用されることが予想される単語等がより上位の変換候補となる。
使用頻度例外フラグがセットされている単語等についての優先順位を決定すると、優先順位決定部1324は、特定読み単語群のうちの他の単語群の中で、使用頻度情報が示す使用頻度が「0」となっている単語等(以下、「抽出新規単語」とする)を、ステップS305で決定した優先順位に続く優先順位の変換候補として特定する(ステップS306)。
すなわち、優先順位決定部1324は、受信メールを基にした返信メールの入力においては、受信メールで使用され、かつ、これまでにも頻繁に使用された抽出既存単語が最上位となる変換候補とし、受信メールで使用され、かつ、これまでに使用されたことのない抽出新規単語を、抽出既存単語に続く優先順位の変換候補とする。
特定読み単語群のうち、受信メールから抽出された単語等についての優先順位を決定すると、優先順位決定部1324は、使用頻度例外フラグがリセットされており、かつ、使用頻度が「0」ではないその他の単語等(以下、「非抽出既存単語」とする)を抽出新規単語に続く優先順位の変換候補として特定する(ステップS307)。非抽出既存単語における優先順位は、各単語等に対応づけられている使用頻度が高い順に上位となるよう決定する。
すなわち、受信メールを基にした返信メールの作成においては、ユーザが入力したかな文字を先頭読みとする単語等を、単語種別単位では、(1)「抽出既存単語」→(2)「抽出新規単語」→(3)「非抽出既存単語」の順で優先順位を設定する。このうち、抽出既存単語および非抽出既存単語のそれぞれに該当する複数の単語等については、使用頻度の高い順に優先順位を設定する。
ここで、単語種別単位で2番目の優先順位として決定される抽出新規単語は、使用頻度が「0」である。すなわち、通常の予測変換入力では最下位レベルの優先順位となる単語等が、返信メールの作成時には比較的上位の優先順位で提示されることとなる。つまり、通常の予測変換入力における優先順位決定とは異なる例外的な処理が使用頻度情報に基づいておこなわれることになる。
このようにして、入力されたかな文字を先頭読みとする単語等の優先順位が決定されると、優先順位決定部1324は、変換候補に該当する単語等を示すテキストデータを、決定した優先順位に従ってワークエリアに展開する。
変換候補がワークエリアに展開されると、表示制御部1325により、展開された順序で変換候補が表示部141に表示される(ステップS308)。すなわち、図12(b)に示すように、入力されたかな文字を先頭読みとする変換候補が、決定された優先順位で表示部141にポップアップ表示される。
ユーザは、例えば、十字キー1311などを操作することにより、ポップアップ表示された変換候補の中から入力を所望する変換候補を選択し、所定のキー操作により確定する。この場合、変換確定部1326により、変換候補の選択動作が検出され(ステップS309:Yes)、さらに確定操作が検出されることで(ステップS310:Yes)、選択された変換候補への変換が確定される(ステップS311)。
なお、予測変換入力による変換候補の選択をおこなわずに、通常のかな漢字変換による入力をユーザが所望する場合には、「変換」を指定するためのキー操作をおこなう。この場合のユーザ操作も同様に変換確定部1326により検出される(ステップS309:No)。この場合、入力変換部132は、辞書データ領域1611を参照し、入力されたかな文字に対応した通常のかな漢字変換処理をおこなう(ステップS312)。かな漢字変換においても、変換の確定操作が検出されると(ステップS310:Yes)、変換が確定される(ステップS311)。
ユーザ操作によって入力する文字列が確定されると、使用頻度更新部1327が変換候補格納領域1612にアクセスし、確定入力された文字列(単語等)に対応づけられている使用頻度情報が示す使用頻度を+1する(ステップS313)。
また、変換確定部1326は、確定した文字列がいずれであるかを電子メール処理部150に通知する。この通知に基づいて、電子メール処理部150は、確定された文字列を返信メールの本文入力領域に入力する(ステップS314)。このように確定された文字列が入力された返信メール作成画面は、出力制御部140により表示部141に表示される。
このようにして、ユーザは、文字キー群1313を操作し、入力を所望する文字列の読みに対応するかな文字を順次入力し、入力したかな文字に基づいておこなわれる予測変換入力処理やかな漢字変換処理により、かな文字から単語等の文字列に変換し、返信メールの本文を構成する文章を入力する。このような入力操作およびこれに伴う変換処理は、ユーザが返信メールの作成終了を指示するまで続けられる(ステップS315:No)。すなわち、ユーザは、返信メールの本文の作成が完了した場合、あるいは、作成を中止する場合には、返信メールの作成を終了する指示をおこなう。この場合の作成終了指示は、例えば、「返信メールの送信」である。このような指示は、例えば、機能キー1312などに予め割り当てられており、ユーザが所望する指示に対応するキーを操作することで入力される。
返信メールの作成終了指示が入力されると(ステップS315:Yes)、返信メール入力処理を終了し、図7に示す返信メール作成・送信処理(1)のフローに戻る。
返信メール作成・送信処理では、上述した返信メール入力処理において入力された送信指示に応じて、本文が入力された返信メールを電子メール処理部150が送信する(ステップS104)。この場合、電子メール処理部150は、データ通信部122との協働により、作成された返信メールを指定された電子メールアドレス宛に送信する。
返信メールが送信されると、電子メール処理部150は、その旨を入力変換部132に通知する。この通知に基づいて、入力変換部132は、返信メールの作成が完了したと認識する。このことを契機に、入力変換部132は、返信メールの作成時のみおこなった例外処理を解除するための例外解除処理(1)を実行する(ステップS400)。
以下、図10に示すフローチャートを参照して、例外解除処理(1)を説明する。
処理が開始されると、まず、入力変換部132の使用頻度更新部1327は、変換候補格納領域1612にアクセスし(ステップS401)、変換候補として格納されている単語等のうち、使用頻度例外フラグがセットされている単語群を特定する(ステップS402)。
使用頻度更新部1327は、特定した単語等の使用頻度例外フラグをリセット(1→0)する(ステップS403)。これにより、返信メールの作成時に限って使用頻度情報を例外的に処理させるための使用頻度例外フラグがリセットされる。すなわち、返信メールの送信完了後に文字列を入力する場合には、使用頻度の高い順に上位の優先順位とする通常の予測変換入力がおこなわれることになる。
このようにして、使用頻度例外フラグをリセットすると、例外解除処理(1)を終了し、図7に示す返信メール作成・送信処理(1)のフローに戻り、そのまますべての処理を終了する。
以上説明したように、実施形態1にかかる返信メール作成・送信処理(1)が実行されることにより、受信メールを基にした返信メールを作成する際には、受信メールから抽出された単語等が優先的に変換候補として提示される。この場合において、受信メールから抽出した単語等については、使用頻度例外フラグの設定や使用頻度を「0」にリセットする処理をおこなうことにより、返信メール作成時のみ例外的な変換処理が実現される。これにより、返信メールの作成以外の入力においては、累積的に記録されている使用頻度情報を反映して変換候補の優先順位が決定されるので、これらの入力効率を阻害することなく、返信メールの入力効率をも向上させることができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、返信メールの作成が指示されたことを契機に、受信メールからの単語抽出や抽出した単語による変換候補の生成をおこなったが、移動体通信端末100が電子メールを受信したことを契機にこれらの処理をおこなってもよい。この場合の処理例を以下に説明する。
まず、移動体通信端末100で電子メールを受信する際に実行される電子メール受信処理を説明する。
図13は電子メール受信処理の処理内容を示すフローチャートである。この電子メール受信処理は、当該移動体通信端末100宛の電子メールが到着したことを示す信号を、移動体通信端末100に通信サービスを提供しているキャリアのセンタなどから受信したことを契機に、電子メール処理部150によって実行される処理である。
処理が開始されると、まず、電子メール処理部150は、データ通信部122との協働により、移動体通信端末100宛に送信された電子メールを受信し、当該受信メールに対する一意の識別情報(以下、「受信メールID」とする)を付与して、メールデータ格納部162の所定の領域(受信ボックス)に格納する(ステップS501)。
受信メールがメールデータ格納部162に格納されると、受信メール文展開部1501が、メールデータ格納部162にアクセスし、ステップS501で格納した受信メールに付与された受信メールIDを取得するとともに、本文を構成する文字列(テキストデータ)を取得してワークエリアに展開する(ステップS502)。
受信メールの本文がワークエリアに展開されると、単語抽出部1502が、当該受信メールの本文を構成する文字列を単語単位で抽出する(ステップS503)。ここでの単語抽出の方法は実施形態1と同様であるので詳細な説明は省略する(ステップS202、S203参照)。
単語抽出部1502は、当該受信メールの受信メールIDとともに、抽出した単語を順次ワークエリアに展開する(ステップS504)。受信メール本文からすべての単語を抽出してワークエリアに展開すると、単語抽出部1502は、受信メールから単語抽出した旨を入力変換部132に通知する。
この通知に応じて、入力変換部132は、ワークエリアに展開されている単語等を予測変換入力の変換候補とするための処理を開始する。すなわち、実質的に、単語抽出部1502から入力変換部132に抽出単語が提供される。
入力変換部132の抽出単語処理部1321は、辞書データ領域1611の辞書データを参照し、ワークエリアに展開されている抽出単語の読みを特定する(ステップS505)。
受信メールから抽出された各単語の読みを特定すると、抽出単語処理部1321は、特定した読みに基づいて、各単語を変換候補格納領域1612に順次格納する。このとき、抽出単語処理部1321は、対象とする抽出単語が変換候補格納領域1612に未格納であるか否か(新規文字列であるか否か)を判別する(ステップS506)。
対象とする抽出単語がすでに変換候補格納領域1612に格納されている既存文字列である場合(ステップS506:No)、抽出単語処理部1321は、変換候補格納領域1612に格納されている当該単語に対応づけられている使用頻度例外フラグをセットするとともに、ワークエリアに保持されている受信メールIDを当該単語に対応づけて記録する(ステップS507)。
一方、対象とする抽出単語が変換候補格納領域1612に格納されていない新規文字列である場合(ステップS506:Yes)、抽出単語処理部1321は、当該抽出単語を読みに応じて変換候補格納領域1612に格納する(ステップS508)。そして、使用頻度「0」を示す使用頻度情報を当該単語に設定するとともに、ワークエリアに保持されている受信メールIDを当該単語に対応づけて記録する(ステップS509)。
すなわち、抽出単語処理部1321は、実施形態1と同様に、変換候補格納領域1612に格納されていない単語等が受信メールから取得された場合には、使用頻度をリセットした状態で変換候補格納領域1612に格納する。そして、ステップS501で格納された受信メールから抽出された単語等には、当該受信メールを示す受信メールIDが各単語等に対応づけて記録される。
ワークエリアに展開されているすべての抽出単語について、変換候補とするための処理が終了すると(ステップS510:Yes)、「電子メール受信処理」を終了する。
上述した図13で示される電子メール受信処理は、移動体通信端末100が電子メールを受信する毎に実行され、その都度、受信メールの本文から単語抽出をおこなって、変換候補として変換候補格納領域1612に格納される。このとき、受信メールから抽出された単語等については、使用頻度例外フラグのセットもしくはリセットされた使用頻度情報が付加される他、抽出元の受信メールを示す受信メールIDが記録される。
次に、受信した電子メールを基に返信メールを作成して送信する際に実行される返信メール作成・送信処理(2)を説明する。
図14は返信メール作成・送信処理(2)の処理内容を示すフローチャートである。この返信メール作成・送信処理(2)は、ユーザが、受信ボックスに格納されている受信メールのいずれかを選択して表示させたことを契機に、電子メール処理部150によって実行される処理である。
指定された受信メールが表示部141に表示されると、電子メール処理部150は、当該受信メールに対するユーザの指示を判別する。ここでは、受信メールに基づく返信の指示がされたか否かを判別する(ステップS601)。すなわち、ユーザによる操作部131の操作を検出することで、表示している受信メールを基づく返信が指示されたか否かを判別する。
返信が指示されない場合(ステップS601:No)は、本処理を終了し、指示に応じた他の処理を実行する。一方、返信が指示された場合(ステップS601:Yes)、電子メール処理部150は、当該受信メールの受信メールIDとともに、返信メールの作成が指示された旨を入力変換部132に通知する(ステップS602)。この通知により、入力変換部132は、現在の動作が「受信メールを基にした返信メールの作成」であると認識する。
この場合、入力変換部132の入力文字認識部1322は、ユーザによる文字キー群1313の操作によって、文字入力がなされたか否かを判別し(ステップS603)、文字入力がされた場合には、操作されたキーがいずれであるか、および、キーの押下回数などに基づいて、入力されたかな文字を認識し、表示部141に表示させる(ステップS604)。
入力されたかな文字が認識されると、変換候補選択部1323は、変換候補格納領域1612にアクセスし、認識されたかな文字が読みの先頭となる単語群を特定する(ステップS605)。
ここで、入力変換部132は、電子メール処理部150からの通知により、指定された受信メールIDの受信メールを基にした返信メールの入力であることを認識している。この動作の場合、当該受信メールから抽出された単語等を上位の変換候補として提示する予測変換入力をおこなう。このような動作をおこなうため、優先順位決定部1324は、変換候補選択部1323によって先頭読みが特定された単語群(特定読み単語群)の中から、通知された受信メールIDの受信メールから抽出された単語等を検出して優先順位を決定する。
まず、優先順位決定部1324は、特定読み単語群の中から、通知された受信メールIDが付加されている単語群(以下、「特定メール単語群」とする)を特定する(ステップS606)。
特定メール単語群を特定すると、優先順位決定部1324は、特定メール単語群の中で、使用頻度例外フラグがセットされている単語群(抽出既存単語)を特定し(ステップS607)、これらの単語等に設定されている使用頻度情報に応じて優先順位を決定する。この場合、使用頻度の高い順に上位となるよう優先順位を決定する(ステップS608)。
抽出既存単語についての優先順位を決定すると、優先順位決定部1324は、ステップS606で特定した特定メール単語群のうちの他の単語群の中で、使用頻度情報が示す使用頻度が「0」となっている単語等(抽出新規単語)を、ステップS608で決定した優先順位に続く優先順位の変換候補として特定する(ステップS609)。
特定メール単語群のうち、受信メールから抽出された単語等についての優先順位を決定すると、優先順位決定部1324は、その他の単語等(非抽出既存単語)を抽出新規単語に続く優先順位の変換候補として特定する(ステップS610)。非抽出既存単語における優先順位は、各単語等に対応づけられている使用頻度が高い順に上位となるよう決定する。
このようにして、入力されたかな文字を先頭読みとする単語等の優先順位が決定されると、優先順位決定部1324は、変換候補に該当する単語等を示すテキストデータを、決定した優先順位に従ってワークエリアに展開する。
変換候補がワークエリアに展開されると、表示制御部1325により、展開された順序で変換候補が表示部141に表示される(ステップS611)。すなわち、図12(b)に示すように、入力されたかな文字を先頭読みとする変換候補が、決定された優先順位で表示部141にポップアップ表示される。
このようにして、受信メールを基にする返信メールの作成が指示されると、当該受信メールを受信した際に予め抽出した単語等を変換候補とした予測変換入力がおこなわれる。この場合、返信を指定した受信メールから抽出された単語等のうち、抽出既存単語、抽出新規単語、非抽出既存単語の順となる優先順位で変換候補が提示される。
そして、実施形態1のステップS309〜S314と同様の処理によって、予測変換入力もしくはかな漢字変換入力による返信メールの本文入力がおこなわれる(ステップS612)。この処理は、返信メールの作成終了(返信メールの送信)が指示されるまで繰り返しおこなわれる(ステップS613:No)。
返信メールの作成終了(返信メールの送信)が指示されると(ステップS613:Yes)、データ通信部122との協働により、電子メール処理部150が、作成された返信メールを指定された電子メールアドレス宛に送信する(ステップS614)。
返信メールが送信されると、電子メール処理部150は、その旨を入力変換部132に通知する。この通知に基づいて、入力変換部132は、返信メールの作成が完了したと認識する。このことを契機に、入力変換部132は、返信メールの作成時のみおこなった例外処理を解除するための「例外解除処理(2)」を実行する(ステップS700)。以下、図15に示すフローチャートを参照して、「例外解除処理(2)」を説明する。
処理が開始されると、入力変換部132の使用頻度更新部1327は、変換候補格納領域1612にアクセスし(ステップS701)、変換候補として格納されている単語等のうち、返信メールの作成時に電子メール処理部150から通知された受信メールIDが付加されている単語群(特定メール単語群)を特定する(ステップS702)。
特定メール単語群を特定すると、使用頻度更新部1327は、特定メール単語群の中で、使用頻度例外フラグがセットされている単語群を特定する(ステップS703)。
使用頻度更新部1327は、特定した単語等の使用頻度例外フラグをリセット(1→0)する(ステップS704)。これにより、返信メールの作成時に限って使用頻度情報を例外的に処理させるための使用頻度例外フラグがリセットされる。すなわち、返信メールの送信完了後に文字列を入力する場合には、使用頻度の高い順に上位の優先順位とする通常の予測変換入力がおこなわれることになる。また、他の受信メールに基づく返信が指示された場合には、当該受信メールから抽出した単語等を上位の変換候補とした、予測変換入力の例外処理がおこなわれることになる。
このようにして、使用頻度例外フラグをリセットすると、「例外解除処理(2)」を終了し、図14に示す「返信メール作成・送信処理(2)」のフローに戻り、そのまますべての処理を終了する。
以上説明したように、実施形態2にかかる各処理が実行されることにより、電子メールを受信した際に自動的に単語抽出がおこなわれ、当該受信メールを基にした返信が指示された際に変換候補として優先的に提示するための処理が実行される。これにより、返信メールの作成を指示した時にはすでに単語抽出や変換候補生成が完了しているので、これらの処理に要する時間をかけずに、返信メールの作成をおこなうことができる。
以上説明したように、本発明にかかる上記各実施形態によれば、携帯電話などといった入力用のキー数が少ない装置で効率的に文字列を入力するために採用されている、入力語の使用頻度に基づく予測変換入力において、受信メールを基にした返信メールを作成する場合にのみ例外処理をおこなうことで、返信メール作成時の入力効率を向上させることができる。
この場合において、予測変換入力で用いられている使用頻度情報の利用方法を通常とは異ならせているだけなので、通常の入力処理においては、累積的に記録されている使用頻度情報をそのまま活用することができ、返信メールの作成以外での入力効率を阻害することがない。
また、使用頻度情報の利用方法を異ならせるだけで例外処理を実行することができるので、受信メールから抽出した単語等を別途格納するための記憶領域などを用意する必要がない。よって、メモリ容量や制御装置の能力に制限のある携帯電話などのような装置においても、容易に入力効率の向上を実現させることができる。
上記各実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
上記各実施形態では、受信メールから抽出した単語等が変換候補格納領域1612にすでに格納済みである場合、該当する単語等の使用頻度例外フラグをセットするようにしたが、受信メールから抽出したすべての単語等の使用頻度情報をリセットするようにしてもよい。この場合、返信メールの作成時には、使用頻度が「0」となっている単語等を優先的に提示する予測変換入力をおこなう。このような構成によれば、変換候補の単語等に付随して記憶される情報の量や提示する変換候補の選定プロセスが簡略化されるので、返信メールの作成にかかる入力効率の向上をより簡易に実現することができる。
また、使用頻度をリセットする例として、上記各実施形態では、使用頻度を「0」にするものとしたが、使用頻度をリセットする方法はこれに限られない。例えば、変換候補格納領域に1612に格納されている単語等の使用頻度のうちの最高値を特定し、抽出新規単語の使用頻度を、この最高値以上の数値となるようにリセットしてもよい。あるいは、理論上の最高値となるようリセットしてもよい。この場合、返信メールの作成時においても、通常の予測変換入力と同様に、使用頻度の高い順に変換候補を提示することで、返信メール作成時の入力効率を向上させることができる。
上記実施形態では、受信メールを基にした返信メールの入力の際に、受信メールから抽出した単語等を優先的な変換候補とした予測変換入力をおこなったが、取得した電子メールに基づく新たな電子メールの作成であれば、受信メールに基づく返信メールの作成以外の場合に上記処理をおこなってもよい。例えば、受信メールを転送する場合に、受信メールから抽出した単語を優先的な変換候補として使用してもよい。あるいは、送信済みの電子メールを転送する場合に、送信済みメールから単語抽出をおこなって、転送メール作成時の入力に用いるようにしてもよい。
上記実施形態2では、受信メールから抽出した単語と当該受信メールとを対応づけるものとしたが、例えば、受信メールから抽出した単語と当該受信メールの送信者とを対応づけてもよい。そして、電子メール作成時に送信先を指定した際に、当該送信先に対応づけられている単語等を優先的な変換候補とした予測変換入力をおこなうようにしてもよい。
また、上記実施形態2では、電子メールを受信した際に、当該受信メールから単語抽出するとともに、抽出した単語等と受信メールとを対応づけたが、上記実施形態1で示したような、返信メールの作成指示を契機に単語抽出をおこなう場合に、抽出した単語と受信メールなどとを対応づけるようにしてもよい。
例えば、上記各実施形態では、本発明にかかる電子メール装置を実現する装置として、移動体通信端末を例示したが、これに限られず、電子メールを処理可能な種々の装置に本発明を適用することができる。例えば、電子メール処理が可能なPDA(Personal Data Assistance:携帯情報端末)やパーソナルコンピュータなどといった任意の装置に本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、本発明にかかる電子メール装置を移動体通信端末で実現させた例を示したが、このような移動体通信端末は、上述した本発明を実現するための機能を予め備えている装置として提供できる他、これらの機能を備えていない移動体通信端末にプログラムを適用することで、上述した移動体通信端末100として機能させることができる。この場合、既存の移動体通信端末の制御装置(CPUなど)が、上述した入力変換部132や電子メール処理部150による処理を実現するためのプログラムを、当該制御装置によって実行可能に当該移動体通信端末に適用すればよい。すなわち、このようなプログラムを、当該移動体通信端末の記憶装置にインストールし、制御装置がこれを実行することで、既存の移動体通信端末を上記移動体通信端末100として機能させることができる。
すなわち、このようなプログラムを適用することにより、本発明を実現するための専用装置に限らず、種々の装置で本発明を実現させることができる。例えば、汎用のコンピュータ装置などによって本発明を実現することもできる。
このようなプログラムの適用方法は任意であり、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して提供することで任意の装置に適用することが可能である他、所定の記録媒体(例えば、CD−ROM、DVD、メモリカード、など)にプログラムを格納して配布して適用することもできる。
本発明の実施形態にかかる移動体通信端末の外観を模式的に示す図である。 図1に示す移動体通信端末の内部構成を示すブロック図である。 図2に示す入力変換部の機能構成を示す機能ブロック図である。 図2に示す電子メール処理部の機能構成を示す機能ブロック図である。 図2に示す記憶部の構成を示すブロック図である。 図5に示す記憶部に記録される情報の例を示す図であり、(a)は変換候補格納領域に記録される情報の例を示し、(b)はメールデータ格納部に記録される情報の例を示す。 本発明の実施形態1にかかる「返信メール作成・送信処理(1)」を説明するためのフローチャートである。 図7に示す処理で実行される「変換候補生成処理」を説明するためのフローチャートである。 図7に示す処理で実行される「返信メール入力処理」を説明するためのフローチャートである。 図7に示す処理で実行される「例外解除処理(1)」を説明するためのフローチャートである。 本発明にかかる実施形態での処理を説明するための図であり、(a)は受信メール本文の例を示し、(b)は受信メール本文から抽出された単語とその先頭読みの例を示し、(c)は受信メールから単語を抽出した場合の変換候補格納領域に記録される情報の例を示す。 本発明にかかる実施形態での表示例を示す図であり、(a)は受信メールを表示した場合の表示例を示し、(b)は返信メールを作成する場合の作成画面の表示例を示す。 本発明の実施形態2にかかる「電子メール受信処理」を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態2にかかる「返信メール作成・送信処理(2)」を説明するためのフローチャートである。 図14に示す処理で実行される「例外解除処理(2)」を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100…移動体通信端末、110…制御部、120…通信制御部、122…データ通信部、130…入力制御部、131…操作部、132…入力変換部、1321…抽出単語処理部、1322…入力文字認識部、1323…変換候補選択部、1324…優先順位決定部、1325…表示制御部、1326…変換確定部、1327…使用頻度更新部、140…出力制御部、141…表示部、150…電子メール処理部、1501…受信メール文展開部、1502…単語抽出部、160…記憶部、161…言語情報格納部、1611…辞書データ領域、1612…変換候補格納領域、162…メールデータ格納部

Claims (10)

  1. 予測変換入力の変換候補となる文字列と、各文字列の使用頻度に関する情報とを対応づけて記憶する変換候補記憶手段と、
    前記変換候補記憶手段に記憶されている文字列のうち、ユーザが入力した読みに対応する文字列を、使用頻度に応じた優先順位で予測変換入力の変換候補とする予測変換入力手段と、
    取得した電子メールを構成する文字列を単語単位で抽出する文字列抽出手段と、
    前記変換候補記憶手段に記憶されている文字列のうち、前記文字列抽出手段が抽出した文字列の使用頻度を初期化する使用頻度更新手段と、を備え、
    前記予測変換入力手段は、前記取得した電子メールに基づく新たな電子メールの作成時は、ユーザが入力した読みに対応する文字列のうち、使用頻度が初期化されている文字列を、他の文字列より上位となる優先順位で予測変換入力の変換候補とし、
    前記使用頻度更新手段は、前記変換候補のうち、入力に使用された文字列の使用頻度を更新する、
    ことを特徴とする電子メール装置。
  2. 前記使用頻度更新手段は、前記取得した電子メールから抽出された文字列が、前記変換候補記憶手段が記憶する変換候補文字列の中で新規の文字列であるか否かを判別し、新規の文字列である場合に、初期化した使用頻度を示す使用頻度情報とともに当該文字列を前記変換候補記憶手段に記憶させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子メール装置。
  3. 前記使用頻度更新手段は、前記取得した電子メールから抽出された文字列が、前記変換候補記憶手段が記憶する変換候補文字列の中で既存の文字列であるか否かを判別し、既存の文字列である場合に、前記変換候補記憶手段が記憶する当該文字列に識別フラグを設定し、
    前記予測変換入力手段は、前記取得した電子メールに基づく新たな電子メールの作成時は、ユーザが入力した読みに対応する文字列のうち、前記識別フラグが設定されている文字列を、当該文字列の使用頻度に応じた優先順位で予測変換入力の変換候補とする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子メール装置。
  4. 前記予測変換入力手段は、前記取得した電子メールに基づく新たな電子メールの作成時は、ユーザが入力した読みに対応する文字列のうち、前記識別フラグが設定されている文字列を、他の文字列よりも上位となる優先順位で予測変換入力の変換候補とする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子メール装置。
  5. 前記変換候補記憶手段は、前記取得したメールから抽出された文字列と、当該取得した電子メールに関する情報とを対応づけて記憶する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子メール装置。
  6. 前記取得した電子メールに基づく新たな電子メールの作成が指示されたか否かを判別する指示判別手段をさらに備え、
    前記文字列抽出手段は、前記新たな電子メールの作成が指示された場合に、前記取得した電子メールから文字列を抽出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子メール装置。
  7. 前記新たな電子メールについての処理完了を判別する完了判別手段をさらに備え、
    前記使用頻度更新手段は、前記新たな電子メールについての処理が完了した場合、前記識別フラグを初期化する、
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の電子メール装置。
  8. 前記取得した電子メールは、受信した電子メールであり、
    前記新たな電子メールは、該受信した電子メールに基づく返信メールである、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子メール装置。
  9. 前記電子メール装置は、移動体通信端末である、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子メール装置。
  10. コンピュータに、
    予測変換入力の変換候補となる文字列を、各文字列の使用頻度に関する情報と対応づけて記憶する機能と、
    取得した電子メールを構成する文字列を単語単位で抽出する機能と、
    前記取得した電子メールから抽出した文字列が変換候補として記憶されていない場合、初期化した使用頻度を示す使用頻度情報とともに当該文字列を変換候補として記憶する機能と、
    前記取得した電子メールから抽出した文字列が変換候補として記憶されている場合、当該文字列に識別フラグを設定する機能と、
    前記取得した電子メールから抽出した文字列と、当該電子メールに関する情報とを対応づける機能と、
    前記取得した電子メールに基づく新たな電子メールを作成する場合、ユーザが入力した読みに対応する変換候補のうち、前記識別フラグが設定された文字列、前記初期化された使用頻度の文字列、の順となる優先順位で変換候補を提示して予測変換入力をおこなう機能と、
    予測変換入力で入力された変換候補文字列の使用頻度情報を更新する機能と、
    前記新たな電子メールについての処理が完了した場合に、前記設定された識別フラグを初期化する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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