JP2009193415A - 文字入力装置 - Google Patents

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崇浩 大西
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Abstract

【課題】従来の文字入力装置は、文字入力の一般的な予測候補やユーザが任意に登録した候補だけを表示するため、必ずしも必要な変換候補が的確に表示されるとは限らず、不便であるという課題がある。
【解決手段】本発明は、取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出し、その文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する文字入力装置を提案するものである。なお、受信メール、スケジュール、位置座標、コンテンツの属性などに基づいて文字列を抽出することができる。また、経過時間に基づいて、抽出した文字列を削除することもできる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、文字列の一部を入力することで変換候補を予測する文字入力装置に関するものである。
近年、携帯端末のメール機能を用いたコミュニケーションが盛んとなっている。また、携帯端末にはスケジュール機能やメモ帳機能等の文字入力を伴う機能が設けられており、そのほとんどはテンキーで文字を入力する必要がある。多くの文字を入力する煩わしさを解消するために、従来、入力した文字から次に続く候補を連想して予測する技術が提案されている(特許文献1参照。)。具体的には、特許文献1記載の情報処理装置は、入力文字列に対して連想される文字列をデータベース化して保持しておいて、入力文字列に連携する変換候補をこのデータベースの中から検索する。
特開2001−273291号公報
しかしながら、上記特許文献1で示される手法では、ユーザが入力する文字は時間、話題、趣味や、返信対象となるメールの内容、あて先などにより多岐にわたるため、連想文字列データベースから次候補を的確に検索することは困難であるといえる。
本発明はかかる実情に鑑み、取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出し、その文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する文字入力装置を提案するものである。なお、受信メール、スケジュール、位置座標、コンテンツの属性などに基づいて文字列を抽出することができる。また、経過時間に基づいて、抽出した文字列を削除することもできる。
以上、説明したように本件発明に係る文字入力装置は、文字入力の一般的な予測候補やユーザが任意に登録した候補だけを表示するのではなく、携帯端末が取得した文字情報から抽出した候補を表示するため、よりユーザが所望する候補を迅速に選択可能となる。また、所定の時間が経過した文字列については、ユーザに使用される頻度が低いと考えられるため削除を行なう。これにより、使用頻度の高い変換候補の表示を妨げる危険性を回避でき、装置のメモリ容量を必要以上に消費しない効果が期待できる。
以下に、各発明を実施するための最良の形態を説明する。各実施形態と請求項の関係はおおむね次のようなものである。実施形態1は、主に請求項1、8について説明する。実施形態2は、主に請求項2について説明する。実施形態3は、主に請求項3について説明する。実施形態4は、主に請求項4について説明する。実施形態5は、主に請求項5について説明する。実施形態6は、主に請求項6について説明する。実施形態7は、主に請求項7について説明する。 なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
また、以下に記載する各機能ブロックは、ハードウェア、またはメモリ上に展開しハードウェアを制御することでその作用が得られるソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの両方として実現されうる。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPU、メモリ、ハードディスクドライブ、CD−ROM/DVD−ROMなどの読み取りドライブ、各種通信用の送受信ポート・インターフェイス・その他の周辺装置などのハードウェア構成部、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラム、その他アプリケーションプログラムなどが挙げられる。
さらに、この発明は装置またはシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。またこのような発明の一部をソフトウェアとして構成することもできる。さらにそのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である。)
<<実施形態1>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出し、その文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する文字入力装置である。
図1は、本実施形態の文字有力装置を有する電子機器の一例を示すものである。ここでは、ユーザが受信したメールに対して返信する場面を示したものである。今、ユーザは「今日はカレーです。帰りにスーパーで、ジャガイモ、人参を買ってきて。あと、年賀葉書もお願い!」とのメールを受信したとする。これに対してユーザが返信し、「ジャガイモは売り切れていたよ。」との文章を入力しようとしているとする。文字入力装置は、受信メールに含まれている「今日」、「カレー」、「ジャガイモ」などの文字列を抽出しておいて、返信メール作成時の変換候補表示の際に、抽出された文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補並び順を変更する。具体的には、ユーザが「じ」という文字を入力した場合に、「時間」、「自分」など一般的に使用頻度の高い変換候補よりも、「ジャガイモ」が相対的に先頭寄りとなるように優先的に表示される。これにより、所望の文章を円滑に入力することができる。
<実施形態1:構成> 図2は、本実施形態における文字入力装置の機能ブロックの一例を示したものである。 図2に示す本実施形態の「文字入力装置」(0200)は、「ドキュメント取得部」(0201)と、「文字列抽出部」(0202)と、「変更部」(0203)と、を有する。
(文字入力装置 0200) 「文字入力装置」(0200)は、ユーザから文字入力を受け付ける機能を有する装置一般を広く含む。主に携帯電話、PDAなど携帯型の装置を想定しているが、PCなどの設置型の装置が該当する場合もある。文字の入力は、キーボードの他、テンキー、ジョグダイヤル、十字キーなどを利用する。また、文字の入力は、携帯電話端末における発話キー、クリアキー、終話/電源キー、マナーキーなどを利用してもよい。なお、入力キー数が限定されている場合は、文字入力の前に予め、仮名変換又は数字変換、アルファベット変換などのモードを選択、変更するように構成されていてもよい。
また、文字入力装置は、構成要素として記載していないが、文字入力及び変換の処理や、電話帳登録の処理、表示処理等、装置全体の制御を行う制御部を有する。さらに、文字入力装置は、音声通話又はデータ通信に必要な一般的な機能(音声の入出力手段と、A/D変換手段と、D/A変換手段と、符号化手段と、変調手段と、送受信手段)とを備えた通信回路部を有する。
(ドキュメント取得部 0201) 「ドキュメント取得部」(0201)は、ドキュメントを取得する。ドキュメントは、文字列を含む文書をいう。ドキュメントは、主語、述語を有する文章から構成される文書だけに限定されるものではなく、単語の列挙から構成される文書も含まれる場合がある。具体例については、後述の実施形態にて詳述する。また、ドキュメントは、音声(例えば、通話など)から取得する場合もある。
(文字列抽出部 0202) 「文字列抽出部」(0202)は、取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出する。ドキュメント取得部(0201)にて取得したドキュメントから、漢字、カタカナ等からなる文字列とその読みを抽出する。文字列の抽出は、図3に示す読み情報テーブルから文字コード(SJIS、Unicodeなど)に基づいて、漢字やカタカナの文字列とその先頭文字の読み1文字を抽出し、記憶部へ受け渡すことで実現する。例えば、ドキュメント検索中にカタカナの文字(例えば、「ジ」)を発見した場合には、後続するカタカナ文字を一連の文字列(例えば、「ジャガイモ」)として抽出する。
なお、抽出した文字列は、先頭文字(ここでは、「ジ」)の読みと、一連の文字列(ここでは、「ジャガイモ」)を登録語として、それぞれユーザ辞書(図5)に登録するとしてもよい。詳細については後述する。
また、文字列の抽出の際には、元となるドキュメントに所定の優先順位を設けるとしてもよい。つまり、文書の修正時においては、元文書に含まれる文字列を優先的に抽出するものなどが例示できる。さらに、文字入力の際に入力された文字列と同じ単語を含む文書がある場合には、その文書に含まれる文字列を優先的に抽出するとしてもよい。
(変更部 0203) 「変更部」(0203)は、抽出された文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する。文字入力の際に表示画面には、入力文字列が表示され、自動的に、または、変換キーが押下された場合に入力された文字列から予測される変換候補が表示される。このとき、抽出された文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補並び順を変更する。
以下、変更部での変更処理について具体的に説明する。文字入力装置は、記憶部に、図4に示すような「文字変換辞書」を保持している。「文字変換辞書」は、文字入力装置の基本的な文字変換を行うための処理を行い、入力された文字に対して変換候補を取得する。前提として文字変換辞書は、以前に変換された文字などを記憶しておいて、再度同じ文字が変換された場合には、記憶しておいた文字候補を出力する学習機能や、変換候補の品詞や意味から、後続する連携候補などを出力する予測機能などの一般的な辞書機能を有する。
図4(a)に示すように、本件の文字変換辞書は、変換候補と、その読み、変換候補表示の際の変換候補並び順の優先度が関連付けられて構成されている。ここでは、優先度は値が大きくなるほど優先順位が上がるものとする。文字変換辞書は、文字列抽出部(0202)にて抽出された文字列と一致する変換候補が存在した場合には、その優先度を変更することによって、変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する。具体的には、抽出された文字列と一致する変換候補が存在した場合には、優先度を最大値に変更する、あるいは、所定の関数によって算出された値に変更するものなどが例示できる。所定の関数とは、図4(b−1)、(b−2)に示すように、優先度Nに文字列の出現回数に基づいて導かれる係数を乗算(b−1)、あるいは、加算(b−2)して算出するもの、(b−3)に示すように、優先度に一定の値を加算して算出するものなどが例示できる。なお、文字列の出現回数は、文字列抽出部にて文字列を抽出する際にカウントを行い、その値を変換部へ渡すことによって取得できる。
また、文字変換辞書に、抽出された文字列と一致する変換候補が存在しない場合には、ユーザ辞書(図5)に登録するとしてもよい。ユーザ辞書は、先頭文字の読みと、一連の文字列を登録語として登録するものである。一般的には、ユーザ辞書には、固有名詞など文字変換辞書に登録されていない変換候補を登録するものであるが、すでに登録済みの文字列を登録することを除外するものではない。また、文字列が漢字で、先頭文字の読み方が複数存在する場合、例えば、「人」については「ジ」、「ニ」、「ヒ」などのそれぞれの読みに対して文字列を登録するとしてもよい。ここでは、図5(b)に示すように読み「ジ」、「ニ」、「ヒ」に対して登録語「人参」をそれぞれ登録する。
<実施形態1:ハードウェア構成> 図6は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、文字入力装置の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。文字入力装置(0600)は、文字列抽出部と、変更部と、における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(0601)と、「メインメモリ」(0602)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(0603)と、を備える。また、上記ハードウェア構成部に加えて、ドキュメント取得部における処理を実現するために「I/O」(0604)を備え、記載していないがI/O(出力インターフェイス)を介してディスプレイ等と接続している。これらは、「システムバス」(0605)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
記憶装置(0603)はCPU(0601)にて実行される各種プログラムや、データなどを記憶している。また、メインメモリ(0602)は記憶装置に記憶されているプログラムを実行するために、そのプログラムを読み出して展開する領域であるワーク領域と、データなどを一時的に格納するデータ領域とを提供する。さらに、このメインメモリや記憶装置にはそれぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやり取りを行い、処理することが可能となっている。以上が各ハードウェア構成の機能である。
まず、文字入力装置(0600)の電源を入れると、記憶装置(0603)に記憶されている文字列抽出プログラム(文字列抽出部)(アドレス01)、変更プログラム(変更部)(アドレス02)がメインメモリのワーク領域(アドレス11、12)にそれぞれ展開される。
I/O(入力インターフェイス)(0604)を介するなどして、文字入力装置がドキュメントを取得した場合には、これがトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開された文字列抽出プログラム(アドレス11)がCPUによって実行される。(ユーザの操作によって文字列抽出プログラムが実行される場合もある。)文字列抽出プログラムは、取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出し、メインメモリのデータ領域(アドレス100)などに格納しておく。具体的には、最初に、記憶装置のアドレス03に記憶されている文字の読み情報テーブル(図3参照)に、ドキュメントに含まれる文字と合致するデータが登録されているか、比較処理を実行することで確認する。合致する文字が存在した場合には、読み情報テーブルから読みを取り出す(任意で個数は制限してもよい)。さらに、その後に一文字目と同じ種類(漢字、カタカナなど)にあたる文字コードが続いている場合には一連の文字列を抽出する。
抽出された文字列がメインメモリなどに格納されたことがトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開された変更プログラム(アドレス12)がCPUによって実行される。(ユーザの入力文字変換操作によって変更プログラムが実行される場合もある。)変更プログラムは、抽出された文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する。具体的には、最初に文字変換辞書(記憶装置のアドレス04)を検索し、その結果、文字変換辞書に、抽出された文字に対応する変換候補が登録されていた場合には、その変換候補に関連付けられた優先度を所定の演算方法に従って算出し、上書きする。これによって、変換候補表示の際の変換候補並び順が変更される。
なお、文字変換辞書に、抽出された文字列に対応する変換候補が登録されていない等、必要な場合には、抽出した文字列は、登録語として、ユーザ辞書に登録するとしてもよい。一般的には、ユーザ辞書には、固有名詞など文字変換辞書に登録されていない変換候補を登録するものであるが、すでに登録済みの文字列、例えば、読みが「す」で表示される候補として「スーパー」、読みが「じ」で表示される候補が「ジャガイモ」などを、ユーザ辞書としてメインメモリのデータ領域(アドレス200)に登録するとしてもよい。
これによって、ユーザが入力文字変換操作を行なった際には、抽出文字列が相対的に先頭寄りとなるような変換候補並び順にて変換候補が表示装置に表示される。
なお、以上の説明においては、各部はソフトウェアで構成されているものとして説明したがハードウェアで構成されていてもよい。
<実施形態1:処理の流れ> 図7、8、9は、本実施形態の文字入力装置における文字入力方法の流れの一例を示したものである。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、またこのプログラムを計算機によって読取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書のその他の処理の流れについても同様である。)
まず、ドキュメントを取得する(S0701)。次に、取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出する(S0702)。最後に、抽出された文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する(S0703)。
図8は、文字列抽出ステップにおける処理の流れの一例を詳細に示したものである。まず、文字の読み情報テーブル(図3参照)に、取得したドキュメントに含まれる文字と合致するデータが登録されているか確認する(S0801)。具体的には、ドキュメントに含まれる文字の文字コード(SJIS、Unicode)をキーとして、読み情報テーブルを検索する。合致する文字が存在した場合には、読み情報テーブルから読みを取り出し(任意で個数は制限してもよい)、その後に一文字目と同じ種類(漢字、カタカナなど)にあたる文字コードが連続しているか判定する(S0802)。同種の文字コードが連続しているとの判定結果の場合には、一連の文字列を抽出する(S0803)。その後、ステップS0802へ戻って処理を繰り返す。また、文字の読み情報テーブルに、取得したドキュメントに含まれる文字と合致する文字が存在しない場合や、一文字目と同種の文字コードが連続していない場合には、処理を終了する。
なお、読み情報テーブルに、取得したドキュメントに含まれる文字と合致する文字が存在した場面において、読み情報テーブルから読みを1文字取り出すとした場合には、1文字分のみ読みの登録が行なわれたことになる。つまり、ユーザが2文字以上の入力を行なうと、変換候補の優先的な並び順は解除される。具体的には、読み「じ」にて「ジャガイモ」が登録されているとすると、「じ」と1文字のみ入力された段階では、「ジャガイモ」が相対的に先頭寄りとなるように優先的に表示されるが、「じゃ」と2文字が入力されると「ジャガイモ」は優先的に表示されず、例えば「じゃない」、「ジャンル」などの変換候補が先に表示される。これは、登録語(ここでは「ジャガイモ」)以外の語句を入力したい場合に有効となる。
図9は、変換候補並び順変更ステップにおける処理の流れの一例を詳細に示したものである。まず、文字変換辞書やユーザ辞書に登録されている情報に基づいて、抽出された文字に対応する変換候補を検索する(S0901)。続いて、文字変換辞書に、抽出された文字に対応する文字列が登録されているかどうかの判定を行なう(S0902)。文字変換辞書に文字列が登録されている場合には、その文字列が相対的に先頭寄りとなるように優先度を変更することで、変換候補表示の際の変換候補並び順を変更して表示装置に表示する(S0903)。また、文字変換辞書に文字列が登録されていない場合には、ユーザ辞書に抽出文字列を登録することで、その文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順が変更されて表示装置に表示される(S0904)。最後に、ユーザにより、変換候補の選択処理が実行されると、候補が確定する(S0905)。
<実施形態1:効果> 本実施形態は、取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出し、その文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する文字入力装置である。携帯端末などのキーの制限された文字入力装置において、文字入力の一般的な予測候補やユーザが任意に登録した候補だけを表示するのではなく、携帯端末が取得した文字情報から抽出した候補を表示するため、よりユーザが所望する候補を迅速に選択可能となる。
<<実施形態2>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、受信メール中のドキュメントから抽出した文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する文字入力装置を有する電子機器である。
<実施形態2:構成> 図10は、本実施形態における電子機器の機能ブロックの一例を示したものである。 図10に示す本実施形態の「電子機器」(10900)は、「メール送受信部」(1001)と、「文字入力装置」(1010)を有し、文字入力装置(1010)は「ドキュメント取得部」(1011)と、「文字列抽出部」(1012)と、「変更部」(1013)と、を有する。
(電子機器 1000) 「電子機器」(1000)は、後述のメール送受信機能等を有する装置一般を広く含む。主に携帯電話など携帯型の装置を想定しているが、PCなどの設置型の装置が該当する場合もある。また、電子機器は、文字入力装置を内蔵し、文字の入力を受け付ける機能も有する。
(メール送受信部 1001) 「メール送受信部」(1001)は、受信メール中のドキュメントをドキュメント取得部(1011)に出力する。メール送受信部は、他の電子機器と、メールの送受信を実行する。出力されるドキュメントは、受信したメールの本文だけでなく、タイトル、送信者などが含まれる場合もある。このとき、出力されるドキュメントとして、受信メール中の特定部分(具体的には、受信メールの本文や、さらに本文中のスケジュール記載部分など)のみ優先的に出力されるとしてもよい。また、受信メールは、メールの通信相手から過去に受信したメールをも含む場合がある。ドキュメントの出力は、メール受信時、あるいは、返信メール作成時(文字入力起動時)のタイミングで実行される。
その他各部の処理については、実施形態1と同様である。
<実施形態2:効果> 本実施形態は、受信メール中のドキュメントから抽出した文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する文字入力装置を有する電子機器である。一般的にメール返信時には、受信メールにて使用された文字列を繰り返して使用する頻度が高いといえるが、本実施形態のようにユーザ辞書に受信メールの内容などのタイムリーな文字列が登録されれば、ユーザが所望する候補を迅速に表示できる。
<<実施形態3>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、管理されているスケジュール中のドキュメントから抽出した文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する文字入力装置を有する電子機器である。
<実施形態3:構成> 図11は、本実施形態における電子機器の機能ブロックの一例を示したものである。 図11に示す本実施形態の「電子機器」(1100)は、「スケジュール管理部」(1101)と、「文字入力装置」(1110)を有し、文字入力装置(1110)は「ドキュメント取得部」(1111)と、「文字列抽出部」(1112)と、「変更部」(1113)と、を有する。
(スケジュール管理部 1101) 「スケジュール管理部」(1101)は、管理されているスケジュール中のドキュメントをドキュメント取得部に出力する。スケジュール管理部は、ユーザが登録したスケジュールやテキストメモを管理する。出力されるドキュメントは、管理されているスケジュールテキストメモの内容だけでなく、タイトルなどが含まれる場合もある。ドキュメントの出力は、スケジュールなどの設定時(入力時)のタイミングや、電子機器に内蔵される時計から取得した現在の時刻に基づいてスケジュールに示された予定時刻に実行される。その他、スケジュールをグループウェアシステムのサーバなどからダウンロードして取得している場合には、ダウンロード時にドキュメントが出力される。
具体的には、ユーザがスケジュールに予定(例えば、「日時:2007/12/1/12:00、内容:ホームパーティー、集合場所:本八幡駅、参加者:高田、丸川」)を登録しておいたとする。このとき電子機器は、内蔵する時計から現在時刻を取得し、スケジュールの予定日時と比較して、所定の条件(例えば、開始予定時刻の3日前など)を満たすか判断するとする。所定の条件を満たすとの判断結果の場合には、スケジュール中のドキュメントに含まれる文字列を抽出し、その文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する。ここで、ユーザが確認のためにメールで「今週末は予定通りホームパーティーを行います。高田さん、丸川さん、集合場所は本八幡駅です。遅れないようにしてください。」との入力をしたいとする。スケジュール内容に含まれる単語については、「ほ」、「た」、「ま」、「し」、「も」と1文字入力するだけで「ホームパーティー」、「高田」、「丸川」、「集合場所」、「本八幡駅」が候補欄に優先的に表示され、所望の文章を円滑に入力することができる。
その他各部の処理については、実施形態1、2と同様である。
<実施形態3:処理の流れ> 図12は、本実施形態の文字入力装置において、スケジュールに示された予定時刻が所定の条件を満たす場合に、ドキュメントの出力を行なう文字入力方法の流れの一例を示したものである。
まず、管理されているスケジュールの予定時刻が所定の条件を満たすか判断を行なう(S1201)。所定の条件を満たすとの判断結果の場合には、スケジュール中のドキュメントを文字入力装置に出力し、取得させる(S1202)。所定の条件は満たさないとの判断結果の場合には、判断ステップS1201を繰り返す。
以降は、取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出し(S1203)、抽出された文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する(S1203)。これらについては、実施形態1にてすでに説明したとおりである。
<実施形態3:効果> 本実施形態は、管理されているスケジュール中のドキュメントから抽出した文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する文字入力装置を有する電子機器である。一般的にスケジュールに登録した内容やTODOとしてメモした内容において使用された文字列は、メールなどで繰り返して使用する頻度が高いといえるが、本実施形態のようにユーザ辞書に時間や日時に応じてタイムリーな文字列が登録されれば、ユーザの予定に即した候補を迅速に表示できる。
<<実施形態4>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、取得された位置座標情報に基づいて、その位置座標を示す文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する文字入力装置を有する電子機器である。
<実施形態4:構成> 図13は、本実施形態における電子機器の機能ブロックの一例を示したものである。 図13に示す本実施形態の「電子機器」(1300)は、「位置座標情報取得部」(1301)と、「位置座標文字列テーブル保持部」(1302)と、「位置座標文字列出力部」(1303)と、「文字入力装置」(1310)を有し、文字入力装置(1310)は「ドキュメント取得部」(1311)と、「文字列抽出部」(1312)と、「変更部」(1313)と、を有する。
(位置座標情報取得部 1301) 「位置座標情報取得部」(1301)は、位置座標情報を取得する。位置座標情報とは、電子機器を所持するユーザの所在地を示す情報をいうが、主にGPS(Global Positioning System)を利用して取得することを想定している。GPSは、測地衛星の発信する電波を受信して、緯度、経度を特定するシステムであり、GPSの測位情報と地図に基づいて、位置を検索し特定できる。
(位置座標文字列テーブル保持部 1302) 「位置座標文字列テーブル保持部」(1302)は、位置座標文字列テーブルを保持する。位置座標文字列テーブルとは、位置座標情報とその位置座標を示す文字列とを関連付けたテーブルをいう。図14には、位置座標文字列テーブルの一例を示した。図で示したように、位置座標を示す文字列は、地名、番地などで表される住所の文字列の他、建物の名称や店舗等の名称などであってもよい。
(位置座標文字列出力部 1303) 「位置座標文字列出力部」(1303)は、取得された位置座標情報を利用して位置座標文字列テーブルを検索し、関連付けられている文字列をドキュメント取得部(1311)に出力する。文字列の出力は、位置座標情報の取得時のタイミングや、一定時間経過ごとに実行される。また、電子機器に内蔵される時計から取得した現在の時刻に基づいて、文字列の抽出が実行されてから所定の時間が経過した場合には、抽出した文字列を削除するなど登録・削除のタイミングは調整することが可能であってもよい(実施形態7にて説明する。)。
具体的には、電子機器がGPS機能などを用いて、ユーザが訪れた場所の地名や住所(例えば、「場所情報:横浜市西区みなとみらい2丁目」など)を取得したとする。ここで、ユーザがこの場所を他の人にメールなどで伝える場合に、文字入力時に「よ」と入力するだけで「横浜市西区みなとみらい」など住所が候補として候補欄に優先的に表示され、所望の文章を円滑に入力することができる。あるいは、文字入力時に「ら」と入力することにより「ランドマークタワー」など建物の名称が候補として表示されてもよい。
<実施形態4:処理の流れ> 図15は、本実施形態の文字入力装置において、取得した位置座標情報に基づいて文字列の抽出を行なう文字入力方法の流れの一例を示したものである。
まず、位置座標情報を取得する(S1501)。次に、取得された位置座標情報を利用して位置座標文字列テーブルを検索し、関連付けられている文字列をドキュメントとして出力する(S1502)。
以降は、取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出し(S1503)、抽出された文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する(S1503)。これらについては、実施形態1にてすでに説明したとおりである。
その他各部の処理については、実施形態1から3と同様である。
<実施形態4:効果> 本実施形態は、取得された位置座標情報に基づいて、その位置座標を示す文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する文字入力装置を有する電子機器である。一般的に、位置を知らせるためにメールなどで地名の文字列を使用する頻度が高いといえるが、本実施形態のように位置座標を示す文字列が登録されれば、ユーザに読み方の分からない地名であっても漢字の地名が候補として表示できる。
<<実施形態5>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、コンテンツの属性を示す文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する文字入力装置を有する電子機器である。
<実施形態5:構成> 図16は、本実施形態における電子機器の機能ブロックの一例を示したものである。 図16に示す本実施形態の「電子機器」(1600)は、「コンテンツ保持部」(1601)と、「コンテンツ属性文字列出力部」(1602)と、「文字入力装置」(1610)を有し、文字入力装置(1610)は「ドキュメント取得部」(1611)と、「文字列抽出部」(1612)と、「変更部」(1613)と、を有する。
(コンテンツ保持部 1601) 「コンテンツ保持部」(1601)は、コンテンツと、その属性を示すコンテンツ属性情報を保持する。コンテンツとは、ダウンロードし再生するための音楽や映画などをいう。コンテンツ属性情報とは、コンテンツの属性を示す情報をいい、コンテンツのタイトル名、作詞者名、作曲者名、編曲者名、演奏者名、容量、再生時間などを示す情報が該当する。コンテンツ属性情報は、コンテンツ取得時に、コンテンツに付随して取得する。コンテンツ属性情報には、現在コンテンツ自体は保持していないが、過去にダウンロード、あるいは、再生したコンテンツに関する情報を含む場合もある。
(コンテンツ属性文字列出力部 1602) 「コンテンツ属性文字列出力部」(1602)は、コンテンツ属性情報に基づいてコンテンツの属性を示す文字列をドキュメント取得部(1611)に出力する。文字列の出力は、コンテンツ属性情報の取得時(コンテンツのダウンロード時)や、コンテンツ再生時のタイミングに実行される。また、電子機器に内蔵される時計から取得した現在の時刻に基づいて、文字列の抽出が実行されてから所定の時間が経過した場合には、抽出した文字列を削除するなど登録・削除のタイミングは調整することが可能であってもよい(実施形態7にて説明する。)。
具体的には、ユーザが音楽のコンテンツをダウンロードし、あるいは、再生していた場合に、そのコンテンツの属性情報(例えば、「アーティスト:クロコブ、曲名:ミリオンスロット」)を取得したとする。ここで、ユーザがその感想を他の人にメールなどで伝える場合に、「好きな曲はクロコブのミリオンスロットです、すごくいい曲です。」との入力をしたいとする。コンテンツの属性を示す文字列については、「く」、「み」と1文字入力するだけで「クロコブ」、「ミリオンスロット」が候補欄に優先的に表示され、所望の文章を円滑に入力することができる。
その他各部の処理については、実施形態1から4と同様である。
<実施形態5:効果> 本実施形態は、コンテンツの属性を示す文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する文字入力装置を有する電子機器である。一般的に、コンテンツの編集時や、お勧めコンテンツの推薦メール作成時などでコンテンツのタイトルなどの文字列を使用する頻度が高いといえるが、本実施形態のようにコンテンツの属性を示す文字列が登録されれば、本実施形態のようにユーザ辞書にタイムリーな文字列が登録されれば、ユーザの入力したい候補が迅速に表示できる。
<<実施形態6>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、外部装置から非接触で取得された現在地情報に基づいて、その現在地を示す文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する文字入力装置を有する電子機器である。
<実施形態6:構成> 図17は、本実施形態における電子機器の機能ブロックの一例を示したものである。 図17に示す本実施形態の「電子機器」(1700)は、「現在地情報取得部」(1701)と、「現在地文字列テーブル保持部」(1702)と、「現在地文字列出力部」(1703)と、「文字入力装置」(1710)を有し、文字入力装置(1710)は「ドキュメント取得部」(1711)と、「文字列抽出部」(1712)と、「変更部」(1713)と、を有する。
(現在地情報取得部 1701) 「現在地情報取得部」(1701)は、外部装置から非接触で現在地情報を取得する。外部装置は、非接触で情報のやり取りが可能な装置一般を含むが、駅の乗降口に設置される改札装置などを想定している。現在地情報とは、電子機器を所持するユーザの所在地を示す情報をいうが、主に乗降した駅名を示す情報が該当する。その他、外部装置は、路面上に埋め込まれて交通情報を発信するタグや、地下街などで現在地情報を発信する可視光通信装置、現在地を含むエリア情報を発信可能な携帯電話の基地局などが例示できる。
(現在地文字列テーブル保持部 1702) 「現在地文字列テーブル保持部」(1402)は、現在地文字列テーブルを保持する。現在地文字列テーブルとは、現在地情報とその現在地を示す文字列とを関連付けたテーブルをいう。現在地を示す文字列は、路線名、駅名、改札口名などが該当する。
(現在地文字列出力部 1703) 「現在地文字列出力部」(1703)は、取得された現在地情報を利用して現在地文字列テーブルを検索し、関連付けられている文字列をドキュメント取得部(1711)に出力する。文字列の出力は、現在地情報の取得時のタイミングなどに実行される。また、電子機器に内蔵される時計から取得した現在の時刻に基づいて、文字列の抽出が実行されてから所定の時間が経過した場合には、抽出した文字列を削除するなど登録・削除のタイミングは調整することが可能であってもよい(実施形態7にて説明する。)。
具体的には、非接触カードを内蔵する電子機器において、ユーザがこの機能を用いて駅の改札から入場し、電子機器が現在地(例えば、「海浜幕張駅」など)を取得したとする。ここで、ユーザがこの場所を他の人にメールなどで伝える場合に、文字入力時に「か」と入力するだけで「海浜幕張駅」の駅名などが候補として候補欄に優先的に表示され、所望の文章を円滑に入力することができる。
その他各部の処理については、実施形態1から5と同様である。
<実施形態6:効果> 本実施形態は、取得された現在地情報に基づいて、その現在地を示す文字列が相対的に先頭寄りになるように変換候補の並び順を変更する文字入力装置を有する電子機器である。一般的に、現在地を知らせるためにメールなどで駅名や改札口名などの文字列を使用する頻度が高いといえるが、本実施形態のように現在地を示す文字列が登録されれば、ユーザに行きなれていない駅であったとしても漢字の駅名が候補として表示できる。
<<実施形態7>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、経過時間に基づいて、抽出した文字列を削除することに特徴を有する文字入力装置である。
<実施形態7:構成> 図18は、本実施形態における文字入力装置の機能ブロックの一例を示したものである。 図18に示す本実施形態の「文字入力装置」(1800)は、「ドキュメント取得部」(1801)と、「文字列抽出部」(1802)と、「変更部」(1803)と、さらに、「経過時間管理部」(1804)と、「抽出文字列削除部」(1805)と、を有する。
(経過時間管理部 1804) 「経過時間管理部」(1804)は、経過時間を管理する。経過時間は、文字列の抽出が実行されてから現在までに経過した時間をいう。具体的に経過時間は、文字入力装置に内蔵される時計から取得した現在の時刻から、文字列抽出部(1802)にて文字列の抽出が実行された時刻を減算することで算出する。
(抽出文字列削除部 1805) 「抽出文字列削除部」(1805)は、経過時間に基づいて、文字列抽出部(1802)にて抽出した文字列に関する並び順管理情報を削除する。経過時間が、所定の閾値を超過したかの判断を行い、超過した場合には削除処理を実行する。抽出文字列に関する並び順管理情報とは、文字変換辞書における優先度を示す情報や、ユーザ辞書における登録語などが該当する。所定の閾値は、文字列を抽出したドキュメント(受信メール、スケジュールなど)ごとに一定の値が設定されているとしてもよいし、ユーザが任意に設定できるとしてもよい。
<実施形態7:ハードウェア構成> 図19は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、文字入力装置の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて実施形態1との差異を中心に説明する。文字入力装置(1900)は、経過時間管理部と、抽出文字列削除部等と、における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(1901)と、「メインメモリ」(1902)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(1903)と、を備える。また、上記ハードウェア構成部に加えて、ドキュメント取得部における処理を実現するために「I/O」(1904)を備え、記載していないがI/O(出力インターフェイス)を介してディスプレイ等と接続している。さらに、経過時間管理部における処理を実現するために「タイマ」(1905)を備える。これらは、「システムバス」(1906)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
まず、文字入力装置(1900)の電源を入れると、記憶装置(1903)に記憶されている文字列抽出プログラム(文字列抽出部)(アドレス01)、変更プログラム(変更部)(アドレス02)、経過時間管理プログラム(経過時間管理部)(アドレス03)と、抽出文字列削除プログラム(抽出文字列削除部)(アドレス04)がメインメモリのワーク領域(アドレス11から14)にそれぞれ展開される。
続いて、文字入力装置が、I/O(入力インターフェイス)(1904)を介するなどしてドキュメントを取得した場合にはこれがトリガとなり(ユーザの操作がトリガとなる場合もある。)、メインメモリのワーク領域に展開された文字列抽出プログラム(アドレス11)とともに、経過時間管理プログラム(アドレス13)がCPUによって実行される。経過時間管理プログラムは、文字列抽出プログラムの実行によって文字列が抽出された時刻を、タイマ(1905)から取得し、メインメモリのデータ領域(アドレス300)などに一旦格納しておく。その後、タイマで計時し、一定時間経過ごとにCPUは経過時間管理プログラムを実行する。経過時間管理プログラムは、タイマから取得した現在時刻から、文字列が抽出された時刻(メインメモリのアドレス300)を減算し、経過時間を算出する。さらに、経過時間管理プログラムは、抽出文字列を削除する経過時間を示す閾値(記憶装置のアドレス07)を読み出し、経過時間との比較処理を行なう。
経過時間が閾値を超過していた場合には、メインメモリのワーク領域に展開された抽出文字列削除プログラム(アドレス14)がCPUによって実行される。抽出文字列削除プログラムは、文字列抽出プログラムによって抽出された文字列に関する並び順管理情報を削除する。具体的には、文字変換辞書における優先度を示す情報や、ユーザ辞書における登録語などを削除する。
<実施形態7:処理の流れ> 図20は、本実施形態の文字入力装置における抽出文字の削除方法の流れの一例を示したものである。
まず、取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出する(S2001)。なおこのとき、文字列が抽出された時刻を記憶しておく。次に、現在時刻から文字列抽出時刻を減算し、経過時間を算出する(S2002)。その次に、経過時間が所定の閾値を越えているか判断を行なう(S2003)。所定の閾値を越えているとの判断結果の場合には、抽出した文字列に関する並び順管理情報を削除する(S2004)。所定の閾値を越えていないとの判断結果の場合には、経過時間算出ステップS1702に戻る。またこれらの処理と並行して、抽出された文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する処理を実行するが、これについては、実施形態1にてすでに説明したとおりである。
<実施形態7:効果> 本実施形態は、経過時間に基づいて、抽出した文字列を削除することに特徴を有する文字入力装置である。所定の時間が経過した文字列については、ユーザに使用される頻度が低いと考えられるため削除を行なう。これにより、使用頻度の高い変換候補の表示を妨げる危険性を回避でき、装置のメモリ容量を必要以上に消費しない効果が期待できる。
実施形態1を説明するための概念図 実施形態1の機能ブロックの一例を示した図 実施形態1における文字の読み情報テーブルの一例を示した図 実施形態1における文字変換辞書の一例を示した図 実施形態1におけるユーザ辞書の一例を示した図 実施形態1のハードウェア構成の一例を示した図 実施形態1の処理の流れを示した図 実施形態1の文字列抽出処理の流れを示した図 実施形態1の変換候補並び順変更処理の流れを示した図 実施形態2の機能ブロックの一例を示した図 実施形態3の機能ブロックの一例を示した図 実施形態3の処理の流れを示した図 実施形態4の機能ブロックの一例を示した図 実施形態4における位置座標文字列テーブルの一例を示した図 実施形態4の処理の流れを示した図 実施形態5の機能ブロックの一例を示した図 実施形態6の機能ブロックの一例を示した図 実施形態7の機能ブロックの一例を示した図 実施形態7のハードウェア構成の一例を示した図 実施形態7の処理の流れを示した図
符号の説明
0200 文字列入力装置
0201 ドキュメント取得部
0202 文字列抽出部
0203 変更部

Claims (8)

  1. ドキュメント取得部と、
    取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出する文字列抽出部と、
    抽出された文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する変更部と、
    を有する文字入力装置。
  2. 受信メール中のドキュメントをドキュメント取得部に出力するメール送受信部と、
    請求項1に記載の文字入力装置と、
    を有する電子機器。
  3. 管理されているスケジュール中のドキュメントをドキュメント取得部に出力するスケジュール管理部と、
    請求項1に記載の文字入力装置と、
    を有する電子機器。
  4. 位置座標情報を取得する位置座標情報取得部と、
    位置座標情報とその位置座標を示す文字列とを関連付けた位置座標文字列テーブルを保持する位置座標文字列テーブル保持部と、
    取得された位置座標情報を利用して位置座標文字列テーブルを検索し、関連付けられている文字列をドキュメント取得部に出力する位置座標文字列出力部と、
    請求項1に記載の文字入力装置と、
    を有する電子機器。
  5. コンテンツと、その属性を示すコンテンツ属性情報を保持するコンテンツ保持部と、
    コンテンツ属性情報に基づいてコンテンツの属性を示す文字列をドキュメント取得部に出力するコンテンツ属性文字列出力部と、
    請求項1に記載の文字入力装置と、
    を有する電子機器。
  6. 外部装置から非接触で現在地情報を取得する現在地情報取得部と、
    現在地情報とその現在地を示す文字列とを関連付けた現在地文字列テーブルを保持する現在地文字列テーブル保持部と、
    取得された現在地情報を利用して現在地文字列テーブルを検索し、関連付けられている文字列をドキュメント取得部に出力する現在地文字列出力部と、
    請求項1に記載の文字入力装置と、
    を有する電子機器。
  7. 文字列を抽出してからの経過時間を管理する経過時間管理部と、
    経過時間に基づいて、文字列抽出部にて抽出した文字列に関する並び順を削除する抽出文字列削除部と、
    を有する請求項1に記載の文字入力装置。
  8. ドキュメントを取得するドキュメント取得ステップと、
    取得したドキュメントに含まれる文字列を抽出する文字列抽出ステップと、
    抽出された文字列が相対的に先頭寄りとなるように変換候補表示の際の変換候補並び順を変更する変更ステップと、
    を有する文字入力方法。
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