JP2006342343A - エラストマー組成物 - Google Patents

エラストマー組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2006342343A
JP2006342343A JP2006132228A JP2006132228A JP2006342343A JP 2006342343 A JP2006342343 A JP 2006342343A JP 2006132228 A JP2006132228 A JP 2006132228A JP 2006132228 A JP2006132228 A JP 2006132228A JP 2006342343 A JP2006342343 A JP 2006342343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
parts
chlorinated polyolefin
chlorinated
polyolefin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006132228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006342343A5 (ja
Inventor
Atsushi Konishi
淳 小西
Atsushi Sugawara
篤 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2006132228A priority Critical patent/JP2006342343A/ja
Publication of JP2006342343A publication Critical patent/JP2006342343A/ja
Publication of JP2006342343A5 publication Critical patent/JP2006342343A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】DOPやTOTM等の可塑剤を含まず、γ線滅菌、溶剤接着が可能であり、かつチューブ等にした後に製品としての性能(透明性や機械的強度、永久伸び、耐白化性等)に優れたエラストマー組成物を提供する。
【解決手段】エチレン単独重合体またはエチレンとα−オレフィンの共重合体で、密度が0.90以上のポリオレフィンを塩素化して得られる塩素化ポリオレフィンであって、塩素含有量が25〜45質量%、メルトフローレートが0.1〜300g/10分、DSC法による結晶融解熱量が20〜60J/gの塩素化ポリオレフィン100質量部と;エポキシ化不飽和油脂類、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル類、エピクロルヒドリン誘導体、エポキシシクロヘキサン誘導体から選ばれるエポキシ誘導体1〜15質量部と;ハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤0.05〜3質量部とを含む塩素化ポリオレフィン組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、塩素化ポリオレフィンおよびそれを用いた組成物に関する。本発明は、熱可塑性エラストマーの原料として、透明性、機械的強度、耐γ線滅菌性、溶剤接着性に優れ、可塑剤を含まず安全性に優れた医療用、食品容器、包材用、その他産業用のチューブ、シート、フィルムなどに適した塩素化ポリオレフィンおよびそれを含む組成物に関する。
塩素化ポリオレフィンは、ポリエチレンなどのポリオレフィンを塩素化して得られる塩素化物である。樹脂改質や架橋ゴム、熱可塑性エラストマーとして用いられる塩素化ポリオレフィンは、一般に、ABS樹脂やポリ塩化ビニル樹脂の改質剤、電線の被覆材、自動車や工業用のゴム部品、ゴム磁石などに用いられている。
また、医療用、食品容器、包材用、その他産業用のチューブ、シート、フィルム、具体的には輸液セット、人工腎臓透析用の血液回路、血液バッグ、ラップフィルム、各種ホースなどには、透明性、機械的強度、溶剤接着性に優れ、安価な軟質ポリ塩化ビニルが広く使用されている。
しかしながら、軟質ポリ塩化ビニル樹脂はポリ塩化ビニル粉体と可塑剤およびその他からなる組成物を加熱混練したものであり、安価で汎用的な可塑剤であるフタル酸ジ(2−エチルヘキシル)(DOP)が用いられているが、近年いわゆる環境ホルモンの問題から、フタル酸エステル類を含まない素材が求められている。
また現在、軟質ポリ塩化ビニル製のチューブ、フィルム類を使用した医療用具の多くは、エチレンオキサイドガスにより滅菌されており、これは例えばγ線滅菌ではポリ塩化ビニル自体が劣化するためである。しかしながら、エチレンオキサイドガス滅菌は、滅菌後残存ガス、すなわち包装材料内に残留しているガスが開封時に環境に与える影響が問題視されており、γ線滅菌への移行が求められている。
この課題の解決策の一つとして、可塑剤の変更、具体的にはフタル酸エステル類からトリメリット酸系、例えばTOTM(トリオクチルトリメリテート、トリ−(2−エチルヘキシル)トリメリテート)を代替として用いることが提案されている。この方法では、可塑剤の溶出量が抑えられるものの、可塑剤を含有することに変わりはなく、また耐γ線滅菌性については依然解決されない。
また別の解決策として、可塑剤を含まない熱可塑性エラストマー組成物が提案されている。代表例としてポリブタジエンないしはポリブタジエンと他ポリマーの組成物が挙げられる(特開2002−11092(特許文献1)、特開2004−187817(特許文献2))が、ポリブタジエンは耐γ線滅菌性に不満があるばかりでなく、溶剤接着が不可能であり、チューブと他部品の接合に関しての信頼性に問題がある。
以上のごとく、DOPを含む軟質ポリ塩化ビニルに対する、従来の代替素材には一長一短があり、代替を促進するには至っていない。
一方、塩素化ポリオレフィンおよびその組成物に関しては、従来の塩素化ポリオレフィンおよびその組成物では、透明性や機械的強度に不満があり、またこれら特性と溶剤接着性を両立させるものが見いだされていなかった。
特開2002−11092号公報 特開2004−187817号公報
本発明の目的は、DOPやTOTMのごとき可塑剤を含まず、γ線滅菌、溶剤接着が可能であり、かつチューブ等にした後に製品としての性能、具体的には透明性や機械的強度、永久伸び、耐白化性に優れたエラストマー組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、特定の物性を有する塩素化ポリオレフィンと、エポキシ誘導体と、ハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤の特定量とを組み合わせることにより上記課題を解決しうることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
本発明は、例えば、以下の(1)〜(9)に示される事項を含む。
(1) エチレン単独重合体、またはエチレンとα−オレフィンの共重合体から選ばれ、その密度が0.90以上であるポリオレフィンを塩素化して得られる塩素化ポリオレフィンであって、且つ、塩素含有量が25〜45質量%、メルトフローレートが0.1〜300g/10分、DSC法による結晶融解熱量が20〜60J/gである塩素化ポリオレフィン100質量部と;エポキシ化不飽和油脂類、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル類、エピクロルヒドリン誘導体、エポキシシクロヘキサン誘導体から選ばれるエポキシ誘導体1〜15質量部と;ハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤0.05〜3質量部とを含有することを特徴とする塩素化ポリオレフィン組成物。
(2) 更に脂肪酸誘導体から選ばれる滑剤を0.05〜3質量部含有することを特徴とする(1)記載の塩素化ポリオレフィン組成物。
(3) 反撥弾性が60以下であり、かつ、JISAの硬度が50〜90であることを特徴とする(1)または(2)記載の塩素化ポリオレフィン組成物。
(4) 内部ヘーズが3%以下であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか記載の塩素化ポリオレフィン組成物。
(5) エポキシ誘導体がエポキシ化大豆油であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか記載の塩素化ポリオレフィン組成物。
(6) ハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤がハイドロタルサイトであることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか記載の塩素化ポリオレフィン組成物。
(7) (1)〜(6)のいずれかに記載の組成物またはその架橋物を含み、且つ、医療用具、介護用品または医薬用包材を構成すべきチューブ、シート、フィルムまたは型物成形部品の形態を有する物品。
(8) (1)〜(6)のいずれかに記載の組成物またはその架橋物を含み、且つ、食品用の容器または包装材料を構成するシート、フィルムまたは産業用のホース、シートまたは食品容器用、産業用の型物成形部品の形態を有する物品。
(9) γ線照射によって滅菌された、(7)または(8)記載の物品。
本発明によれば、DOPやTOTMのごとき可塑剤を含まず安全性に優れ、γ線滅菌、溶剤接着が可能であり、透明性や機械的強度、永久伸び、耐白化性に優れた塩素化ポリオレフィンおよびその組成物を提供することができる。またこれをチューブ、シート、フィルムとして用いることにより、すぐれた性能とより高い安全性や環境に配慮された医療用具、医療用ないしは食品用包装材料として有用である。
(塩素化ポリオレフィン組成物)
本発明の塩素化ポリオレフィン組成物は塩素化ポリオレフィン100質量部と、エポキシ誘導体1〜15質量部、ハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤0.05〜3質量部とを含むことを特徴とする。
(塩素化ポリオレフィン)
本発明に用いられる塩素化ポリオレフィンは、原料ポリオレフィンを水性懸濁法ないしは気相法などの常法で塩素化することにより得られるものであり、塩素化方式についての制限はない。また、塩素化反応の条件としては、例えば原料ポリオレフィンのDSC法による結晶融解ピーク温度以下で連続して塩素化する方法、また原料ポリオレフィンのDSC法による結晶融解開始温度以上で、かつ、結晶融解ピーク温度よりも10℃以上低い温度で塩素化する第1の工程、塩素の供給を中断し、結晶融解ピーク温度から5℃低い温度を超える温度まで加熱して熱処理する第2の工程、および再度塩素化する第3の工程を含む方法が挙げられる。
また塩素化ポリオレフィンの物性は、好ましくは塩素含有量が25〜45質量%、メルトフローレートが0.1〜300g/10分、より好ましくは1〜300g/10分、DSC法による結晶融解熱量が20〜60J/gである。塩素含有量が25質量%未満では溶剤接着時の強度が低く、また反撥弾性も高いためしなやかさに欠ける傾向がある。一方塩素含有量が45質量%以上では、硬度が高く柔軟性に欠ける傾向がある。メルトフローレートが0.1g/10分未満では、流れ性に劣るため成形加工が難しく、押出成形では表面の肌荒れ、射出成形では成形不能などの不具合を生じやすい。一方メルトフローレートが300g/10分よりも大きいと、塩素化ポリオレフィンの分子量が低いことにより、引張り破断強度の低下や耐久性不足などの問題を生じやすい。結晶融解熱量が20J/g未満では、拘束相が少ないため、引張りのモジュラスや強度が不足し、容易に不可逆な程度まで伸びるなどの不具合を生じやすい。一方60J/gより大きいと硬くなり、柔軟性に欠ける傾向がある。またより好ましくは、カーボン13NMRによる測定対象である炭素原子およびその2つまでの両隣の炭素、計5つの炭素原子に結合する水素原子の塩素原子への置換がない割合が10〜50mol%である。
また個々に塩素化して得られた、複数の塩素化ポリオレフィンを併用することも可能である。併用の方法としては塩素化ポリオレフィンとエポキシ誘導体、安定剤等を混練する際に複数の塩素化ポリオレフィンを所定の比率で混合する方法が挙げられる。
(原料ポリオレフィン)
本発明に用いることができる原料ポリオレフィンとしては、例えば、エチレンや、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチルペンテン−1などのα−オレフィンの単独重合体、エチレンとα−オレフィンとの共重合体もしくはこれらのα−オレフィンの2種以上の共重合体などで、密度が0.90以上の結晶性の重合体が挙げられる。ここで、共重合体とは、ランダムおよび/又はブロックの共重合体のいずれをも含む。密度と結晶性には相関があるため、本発明においては、ある程度の結晶性を有するように密度が0.90以上のものを使用する。
また、これらのポリオレフィンは、製造プロセスより得られた粉末であっても、あるいは一度溶融、混練されたペレット、ビーズなどを粉砕したものでもよく、溶融、混練に際して2種以上を混合して用いることもできる。溶融、混練は、常法で行われるものであり、一般にはポリオレフィンの融点ないしはそれ以上の温度で行われるものであるが、成形物内を均一にするという目的が達成されるのであれば、その方法および条件については特に制限はない。一般的には押出機の如きものを用いて行うものであるが、ポリオレフィンの製造プロセスから得られた粉末あるいは既に溶融、混練して成形された固化物から選ばれる単独ないしは複数の原料を一旦溶融し、物理的な剪断をかけた後に冷却し、固化させるという工程を経て成形物内を均一にするという目的が達成されるのであれば、その方法については特に制限はない。また粉砕については、衝撃式粉砕機よりも剪断式の粉砕機の方がポリオレフィンの粉砕には適しているが、特にこれに制限されるものではない。製造プロセスより得られた粉末または粉砕物の平均粒径は500μm以下が好ましい。平均粒径とは、重量基準の50%粒子径で表したものである。平均粒径が500μmより大きいと、ポリオレフィン粉末の中心部分まで均一に塩素化しにくく、結果として透明性が不満足であるばかりでなく、耐熱変色に劣り、混練時に微黄色に着色する場合がある。
(エポキシ誘導体)
本発明に用いられるエポキシ誘導体とは、分子中にエポキシ基を有し、一般的にポリ塩化ビニル樹脂等の安定剤として利用されているものであり、エポキシ化不飽和油脂類、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル類、エピクロルヒドリン誘導体、エポキシシクロヘキサン誘導体などが挙げられる。エポキシ誘導体としては、例えば、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化亜麻仁油脂肪酸ブチル、エポキシ化ひまし油などが挙げられ、好ましくはエポキシ化大豆油である。
本発明の組成物に加えられるエポキシ誘導体は1〜15質量部であり、1質量部未満では成形加工時の耐熱劣化性が不満足となり、15質量部より多いと、15質量部以下と耐熱劣化性が変わらないにもかかわらず、成形後表面のべたつきなど不具合が生じやすい。
またこれらのエポキシ誘導体は、複数のエポキシ誘導体を混合して用いることも出来る。更に、これらのエポキシ誘導体に、例えば脂肪酸の金属塩や金属酸化物などの、他の安定剤を添加した複合安定剤を用いることが出来る。その場合、複合安定剤中のエポキシ誘導体が50質量%以上のものが好ましい。
(安定剤)
本発明に用いられるハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤とは、一般式が
MgaMeb(OH)cCO・nHO(ただし、MeはAl、CrまたはFeを、aは1〜10の整数を、bは1〜5の整数を、cは10〜20の整数を、またnは0〜8の整数をそれぞれ表わす。)で示される化合物である。上式においてnが0というのは、該化合物を250〜350℃の温度で焼成して結晶水を除去したものに相当する。該化合物の平均粒径は一般には0.1〜150μmであり、なかでも0.5〜100μmのものが好ましい。ハイドロタルサイト石 群の例としてはMg4.5Al(CO)(OH)13・3.5H0、MgAl(CO)(OH)16・4H0等が挙げられる。
ハイドロタルサイトは天然にも存在する鉱物であるが、合成物が用いられるのが一般的である。本発明においても式1の構造を有する合成ハイドロタルサイトが好適である。
MgaAlb(OH)cCO・nHO (式1)
式1中aは1〜10の整数を、bは1〜5の整数を、cは10〜20の整数を、またnは0〜8の整数をそれぞれ表わす。
本発明の組成物に加えられるハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤は、0.05〜3質量部であり、0.05質量部未満では成形加工時の耐熱劣化性が不満足であり、3質量部よりも多いと透明性や伸長時の耐白化性に劣る。
また、本発明に用いられるハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤は、式1に示される化合物を含む安定剤であれば、複数の安定剤を組み合わせて使用することが出来る。
(滑剤)
また塩素化ポリオレフィン、エポキシ誘導体、ハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤のほかに、脂肪酸誘導体から選ばれる滑剤を加えるのが好ましい。本発明で用いられる脂肪酸誘導体から選ばれる滑剤とは、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルなどが挙げられる。例えば、ステアリン酸、またステアロアミド、オレイルアミド、エルシルアミド、ベヘンアミド、その他の高級脂肪酸のモノアミド、エチレンビスステアロアミド、その他の高級脂肪酸のビスアミド、異種の高級脂肪酸の複合型アミド、n−ブチルステアレートなどの脂肪酸エステルないしはリン酸エステル、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリド、ベヘニン酸モノグリセリドなどのグリセリン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
本発明の組成物に滑剤が加えられる場合、その添加量は0.05〜3質量部が好ましい。
また本発明において、これら滑剤は複数の滑剤を組み合わせて使用することが出来る。
(塩素化ポリオレフィン組成物の物性)
本発明の塩素化ポリオレフィン組成物は、好ましくは反撥弾性が60%以下であり、より好ましくは反撥弾性が50%以下であり、更に好ましくは反撥弾性が40%以下である。反撥弾性が高いほど、例えば医療用チューブなどの用途で用いる場合に、操作等で生じる衝撃、振動などが人体に、例えば留置針などを通して伝わりやすい。
また本発明の塩素化ポリオレフィン組成物は、好ましくはJISAの硬度が50〜90であり、より好ましくは60〜80である。硬度が90を超えると例えばチューブの材料として固すぎ、具備すべき柔軟性、操作性が不満足となりやすい。また硬度が50未満では、柔らかすぎて、例えばチューブとした際に閉塞や折れ曲がりなどの不具合が生じやすい。
本発明の塩素化ポリオレフィン組成物の内部ヘーズは好ましくは3%以下であり、より好ましくは2%以下である。内部ヘーズが3%を超えると透明性に不満足となりやすく、例えば輸液チューブ等では、無色透明の液体が流通していることを、目視で確認しにくくなる。
(成形加工)
本発明の塩素化ポリオレフィン組成物またはその架橋物はチューブ、シート、フィルムまたは型物成形部品に成形加工することにより、医療用具、介護用品または医薬用包材、食品用の容器または包材、産業用のホースまたはフィルムを構成する部品として使用することができる。例えば、輸液セットチューブ、血液回路チューブ、栄養チューブなどの各種チューブ類、カテーテル類、尿バッグ、輸液バッグなどのフィルム類、食品用ないしは食品工業用の送液チューブ、包装用フィルムなどが挙げられる。
以下に本発明を実施例および比較例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
〔実施例1〕
2.16kg荷重における190℃でのメルトフローレート(以下「MFR」と略称する)が17g/10分であり、密度が0.912である高圧法エチレン/αオレフィン共重合体(日本ポリエチレン(株)製カーネル(登録商標))のペレットを、グラインダー式粉砕機によって、平均粒径350μmとなるよう粉砕したものを原料ポリオレフィンとし、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で75℃にて塩素含有量30質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリオレフィンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが120g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は30J/gであった。
この塩素化ポリオレフィン100質量部に対し、エポキシ化大豆油(旭電化工業(株)製「O−130P」以下同様)5質量部、ハイドロタルサイト(協和化学工業(株)製「DHT−4A」以下同様)0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド(理研ビタミン(株)製「リケマール」以下同様)0.2質量部を加え、8インチロールにて130℃で混練、170℃で加熱プレスにて成形し各評価に用いた。
〔実施例2〕
2.16kg荷重における190℃でのMFRが7.5g/10分であり、密度が0.956である高密度ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製ノバテック(登録商標))粉末を、グラインダー式粉砕機によって、平均粒径250μmとなるよう粉砕したものを原料ポリオレフィンとし、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で塩素含有量25質量%までは115℃にて塩素化を行い、その後塩素ガスの送入を止めて134℃まで温度を上げた後、107℃まで温度を下げて、塩素ガスの送入を再開し、107℃にて合計の塩素含有量が35質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリエチレンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが50g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は39J/gであった。この塩素化ポリエチレン100質量部に対し、エポキシ化大豆油10質量部、ハイドロタルサイト0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2質量部を加え、実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔実施例3〕
実施例1の塩素化ポリオレフィンを用い、エポキシ化大豆油を10質量部とした以外は実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔実施例4〕
2.16kg荷重における190℃でのMFRが15g/10分であり、密度が0.910である、気相法メタロセン系ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製ハーモレックス)のペレットを、グラインダー式粉砕機によって、平均粒径350μmとなるよう粉砕したものを原料ポリオレフィンとし、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で83℃にて塩素含有量30質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリオレフィンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが115g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は32J/gであった。
この塩素化ポリオレフィン100質量部に対し、エポキシ化大豆油5質量部、ハイドロタルサイト0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2質量部を加え、実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔実施例5〕
実施例1と同じ原料ポリオレフィンを用いて、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で73℃にて塩素含有量35質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリオレフィンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが95g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は23J/gであった。
この塩素化ポリオレフィン100質量部に対し、エポキシ化大豆油10質量部、ハイドロタルサイト0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2質量部を加え、実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔実施例6〕
実施例1と同じ原料ポリオレフィンを用いて、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で82℃にて塩素含有量30質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリオレフィンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが142g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は21J/gであった。
この塩素化ポリオレフィン100質量部に対し、エポキシ化大豆油5質量部、ハイドロタルサイト0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2質量部を加え、実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔実施例7〕
2.16kg荷重における190℃でのMFRが20g/10分であり、密度が0.960である高密度ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製ノバテック(登録商標))粉末を、グラインダー式粉砕機によって、平均粒径250μmとなるよう粉砕したものを原料ポリオレフィンとし、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で塩素含有量25質量%までは110℃にて塩素化を行い、その後塩素ガスの送入を止めて135℃まで温度を上げた後、100℃まで温度を下げて、塩素ガスの送入を再開し、100℃にて合計の塩素含有量が40質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリエチレンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが32g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は40J/gであった。この塩素化ポリエチレン100質量部に対し、エポキシ化大豆油10質量部、ハイドロタルサイト0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2質量部を加え、実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔実施例8〕
2.16kg荷重における190℃でのメルトフローレート(以下MFR)が2.5g/10分であり、密度が0.921である高圧法エチレン/αオレフィン共重合体(日本ポリエチレン(株)製カーネル(登録商標))のペレットを、グラインダー式粉砕機によって、平均粒径350μmとなるよう粉砕したものを原料ポリオレフィンとし、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で77℃にて塩素含有量30質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリオレフィンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが19g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は33J/gであった。
この塩素化ポリオレフィン30質量部と実施例1で得られた塩素化ポリオレフィン70質量部を混合し、合わせて100質量部としたものに対し、エポキシ化大豆油(旭電化工業(株)製「O−130P」)5質量部、ハイドロタルサイト(協和化学工業(株)製「DHT−4A」)0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド(理研ビタミン(株)製「リケマール」)0.2質量部を加え、8インチロールにて130℃で混練、170℃で加熱プレスにて成形し各評価に用いた。
〔実施例9〕
2.16kg荷重における190℃でのメルトフローレート(以下MFR)が11g/10分であり、密度が0.919である高圧法エチレン/αオレフィン共重合体(日本ポリエチレン(株)製カーネル(登録商標))のペレットを、グラインダー式粉砕機によって、平均粒径350μmとなるよう粉砕したものを原料ポリオレフィンとし、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で75℃にて塩素含有量30質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリオレフィンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが43g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は31J/gであった。
この塩素化ポリオレフィン100質量部に対し、エポキシ化大豆油(旭電化工業(株)製「O−130P」)5質量部、ハイドロタルサイト(協和化学工業(株)製「DHT−4A」)0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド(理研ビタミン(株)製「リケマール」)0.2質量部を加え、8インチロールにて130℃で混練、170℃で加熱プレスにて成形し各評価に用いた。
〔比較例1〕
塩素含有量を20質量%とする以外は、実施例と同じ原料ポリオレフィン、条件で塩素化した。
得られた塩素化ポリエチレンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが180g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は45J/gであった。
この塩素化ポリエチレン100質量部に対し、エポキシ化大豆油5質量部、ハイドロタルサイト0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2質量部を加え、実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔比較例2〕
実施例2と同じ原料ポリオレフィンを用い、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で115℃にて塩素含有量が50質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリエチレンは乳白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが15g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は20J/gであった。
この塩素化ポリエチレン100質量部に対し、エポキシ化大豆油10質量部、ハイドロタルサイト0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2質量部を加え、実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔比較例3〕
実施例2と同じ原料ポリオレフィンを用い、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で塩素含有量15質量%までは115℃にて塩素化を行い、その後塩素ガスの送入を止めて135℃まで温度を上げた後、120℃まで温度を下げて、塩素ガスの送入を再開し、120℃にて合計の塩素含有量が30質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリエチレンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが94g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は0.2J/gであった。
この塩素化ポリエチレン100質量部に対し、エポキシ化大豆油5質量部、ハイドロタルサイト0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2質量部を加え、実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔比較例4〕
実施例2と同じ原料ポリオレフィンを用い、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で塩素含有量15質量%までは115℃にて塩素化を行い、その後塩素ガスの送入を止めて135℃まで温度を上げた後、105℃まで温度を下げて、塩素ガスの送入を再開し、105℃にて合計の塩素含有量が40質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリエチレンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが13g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は31J/gであった。この塩素化ポリエチレンを実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔比較例5〕
実施例7と同じ塩素化ポリエチレン100質量部に対し、エポキシ化大豆油0.5質量部、ハイドロタルサイト0.01質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド0.01質量部を加え、実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔比較例6〕
2.16kg荷重における190℃でのMFRが8g/10分であり、密度が0.890である、エチレン/プロピレン共重合体(日本ポリオレフィン(株)製)の粉末を、グラインダー式粉砕機によって、平均粒径350μmとなるよう粉砕したものを原料ポリオレフィンとし、100Lのグラスライニングオートクレーブを用い、水性懸濁下で85℃にて塩素含有量30質量%まで塩素化した。
得られた塩素化ポリオレフィンは白色粉末であり、21.6kg荷重における180℃でのMFRが80g/10分であり、DSC法による結晶融解熱量は19J/gであった。
この塩素化ポリオレフィン100質量部に対し、エポキシ化大豆油5質量部、ハイドロタルサイト0.5質量部、滑剤としてステアリン酸モノグリセリド0.2質量部を加え実施例1と同様に混練、プレスして各評価に用いた。
〔比較例7〕
新第一塩ビ(株)製ポリ塩化ビニル樹脂(商品名ZEST(登録商標))100質量部に対し、可塑剤(新日本理化(株)製サンソサイザーDOP)を80質量部をヘンシェルミキサーで混合した後、8インチロールにて混練、加熱プレスにて各評価に用いた。
〔比較例8〕
JSR(株)製ポリブタジエン(商品名RB810)を8インチロールにて混練、加熱プレスにて各評価に用いた。
〔測定法および評価方法〕
原料ポリオレフィン、塩素化ポリオレフィン、塩素化ポリオレフィン組成物の物性、特性は以下の方法にて測定、評価した。
結晶量はJIS K7121およびK7122に準じて、示差走査熱量計により結晶融解熱量を測定した。
MFRはJIS K7210に準じ、原料ポリオレフィンは2.16kg荷重、190℃で、塩素化ポリオレフィンおよび塩素化ポリオレフィン組成物は21.6kg荷重、180℃で測定した。
平均粒径は、篩を用いてロータップ式篩振とう機で篩い分け後、各メッシュの篩上重量から算出した。
硬度はJIS K6253に準拠し、JIS Aの硬度計にて測定した。
反撥弾性は、JIS K6255に準拠して測定した。
内部ヘーズは1mm厚のプレスシートを更に約300ミクロンになるよう再度プレスし、両面に流動パラフィンを塗布し、(株)村上色彩技術研究所製の反射・透過率計(HR−100型)にて測定した。
比重は水中置換法((株)東洋精機製作所製、自動比重計D−S型)により測定した。
引張り試験はJIS K6251に準拠し、3号ダンベル、500mm/minにて100%モジュラス、引張り破断強度、引張り破断伸びを測定した。
接着強度は1mm厚プレスシートを3cm×15cmの短冊状に切り、2枚用意する。一方の短冊の長辺方向に端から4cmまでシクロヘキサノンを塗布し、2枚を重ね無荷重、室温で24時間放置する。シクロヘキサノンが塗布されていない11cmの部分を開き、一方を引張り試験機の上部つまみへ、もう一方を下部つまみへ取り付け、引張り試験と同様にして剥離強度を測定し、チャートの読みの最高値を接着強度とした。
耐γ線性は引張り試験に用いる3号ダンベルに、25kGyの滅菌線量を照射したのち引張り試験を行い、100%モジュラス、引張り破断強度、引張り破断伸びを測定し、各々照射後のサンプルの値から照射前のサンプルの値を引いた後、照射前のサンプルの値で割り、100を乗じたものを変化率とした。
〔評価の結果〕
実施例1から9のサンプルは何れも、内部ヘーズ値が2.0未満で透明で、溶剤による接着強度も3.0以上と高かった。またγ線照射後の物性変化も小さく、むしろ軟質で強靱化しており電子線架橋したかのごとき好ましい変化であった。硬度、反撥弾性、引張り試験は、チューブとして成形した場合に好ましい範囲になっていた。
これに対し比較例1のサンプルは内部ヘーズが5以上と高く、透明性に不足しており、接着強度も2.2とやや低く、本発明の意図する用途には不満足であった。比較例2は内部ヘーズ、接着強度は良好であったが、硬度、モジュラスなどに見られるように固く、γ線後も変化が大きいため、やはり不適であった。また黄色に変色が見られた。
比較例3のサンプルは非結晶のポリマーであり、熱可塑性エラストマーとしての拘束相がないため、内部ヘーズ値がやや高いばかりでなく、硬度、モジュラスに見られるように、柔らかすぎて、引張った際に容易に不可逆な程度まで伸びたり、また容易に閉塞などをおこすためチューブ材には不適である。比較例4のサンプルは接着強度は良好であるが、硬度やモジュラスがやや高く、内部ヘーズ値も高く透明性に劣っていた。
比較例5のサンプルも同様に硬度や、モジュラスが高く、チューブとしての柔軟性に欠ける結果であった。また透明性もやや不満足であった。比較例6のサンプルは逆に柔らかすぎて比較例3と同様に引張った際に容易に不可逆な程度まで伸びたり、また容易に閉塞などをおこすためチューブ材には不適である。
比較例7のサンプルは軟質のポリ塩化ビニルであり、各特性のバランスがとれているが、可塑剤としてDOPが添加されており、耐γ線滅菌にも劣る。比較例8のポリブタジエンでは、透明性が良好であるが、溶剤接着せず、耐γ線滅菌にも劣る。
上記した実施例および比較例により得られた結果を、下記の表1にまとめて示す。
Figure 2006342343
*HLMFR;荷重21.6kgのメルトフローレート
*ESBO;エポキシ化大豆油

Claims (9)

  1. エチレン単独重合体、またはエチレンとα−オレフィンの共重合体から選ばれ、その密度が0.90以上であるポリオレフィンを塩素化して得られる塩素化ポリオレフィンであって、且つ、塩素含有量が25〜45質量%、メルトフローレートが0.1〜300g/10分、DSC法による結晶融解熱量が20〜60J/gである塩素化ポリオレフィン100質量部と;エポキシ化不飽和油脂類、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル類、エピクロルヒドリン誘導体、エポキシシクロヘキサン誘導体から選ばれるエポキシ誘導体1〜15質量部と;ハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤0.05〜3質量部とを含有することを特徴とする塩素化ポリオレフィン組成物。
  2. 更に脂肪酸誘導体から選ばれる滑剤を0.05〜3質量部含有することを特徴とする請求項1記載の塩素化ポリオレフィン組成物。
  3. 反撥弾性が60以下であり、かつ、JISAの硬度が50〜90であることを特徴とする請求項1または2記載の塩素化ポリオレフィン組成物。
  4. 内部ヘーズが3%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の塩素化ポリオレフィン組成物。
  5. エポキシ誘導体がエポキシ化大豆油であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の塩素化ポリオレフィン組成物。
  6. ハイドロタルサイト石群から選ばれる安定剤がハイドロタルサイトであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の塩素化ポリオレフィン組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の組成物またはその架橋物を含み、且つ、医療用具、介護用品または医薬用包材を構成すべきチューブ、シート、フィルムまたは型物成形部品の形態を有する物品。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の組成物またはその架橋物を含み、且つ、食品用の容器または包装材料を構成するシート、フィルムまたは産業用のホース、シートまたは食品容器用、産業用の型物成形部品の形態を有する物品。
  9. γ線照射によって滅菌された請求項7または8記載の物品。
JP2006132228A 2005-05-11 2006-05-11 エラストマー組成物 Pending JP2006342343A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006132228A JP2006342343A (ja) 2005-05-11 2006-05-11 エラストマー組成物

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005138278 2005-05-11
JP2006132228A JP2006342343A (ja) 2005-05-11 2006-05-11 エラストマー組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006342343A true JP2006342343A (ja) 2006-12-21
JP2006342343A5 JP2006342343A5 (ja) 2009-05-07

Family

ID=37639528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006132228A Pending JP2006342343A (ja) 2005-05-11 2006-05-11 エラストマー組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006342343A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011225673A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 耐磨耗性樹脂組成物及びそれを用いた耐磨耗性絶縁電線並びに樹脂チューブ
JP2019086617A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 花王株式会社 トナー

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5796657A (en) * 1980-10-10 1982-06-16 Ato Chimie Ionization radiation sterilization method for vinyl polymer halide
JPH06172599A (ja) * 1992-12-08 1994-06-21 Showa Denko Kk 塩素化エチレン系ゴム組成物
JPH10251444A (ja) * 1997-03-14 1998-09-22 Asahi Denka Kogyo Kk 抗菌性高分子材料組成物
JPH11181193A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Nippon Paper Industries Co Ltd 安定性良好な塩素化ポリオレフィン組成物
JPH11236473A (ja) * 1998-02-24 1999-08-31 Mitsubishi Chem Mkv Co 熱可塑性エラストマー
JP2000038485A (ja) * 1998-07-22 2000-02-08 Mitsubishi Chem Mkv Co 熱可塑性エラストマー組成物
JP2000273248A (ja) * 1999-03-19 2000-10-03 Mitsubishi Chem Mkv Co 熱可塑性エラストマー及びその製造方法
JP2002338698A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Marugo Rubber Ind Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物、その製造方法及びそれを用いた成形品

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5796657A (en) * 1980-10-10 1982-06-16 Ato Chimie Ionization radiation sterilization method for vinyl polymer halide
JPH06172599A (ja) * 1992-12-08 1994-06-21 Showa Denko Kk 塩素化エチレン系ゴム組成物
JPH10251444A (ja) * 1997-03-14 1998-09-22 Asahi Denka Kogyo Kk 抗菌性高分子材料組成物
JPH11181193A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Nippon Paper Industries Co Ltd 安定性良好な塩素化ポリオレフィン組成物
JPH11236473A (ja) * 1998-02-24 1999-08-31 Mitsubishi Chem Mkv Co 熱可塑性エラストマー
JP2000038485A (ja) * 1998-07-22 2000-02-08 Mitsubishi Chem Mkv Co 熱可塑性エラストマー組成物
JP2000273248A (ja) * 1999-03-19 2000-10-03 Mitsubishi Chem Mkv Co 熱可塑性エラストマー及びその製造方法
JP2002338698A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Marugo Rubber Ind Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物、その製造方法及びそれを用いた成形品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011225673A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 耐磨耗性樹脂組成物及びそれを用いた耐磨耗性絶縁電線並びに樹脂チューブ
JP2019086617A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 花王株式会社 トナー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090105365A1 (en) Elastomer Composition
JP6532875B2 (ja) 成形用樹脂組成物
JP4757649B2 (ja) 放射線遮蔽用シート
CA2811312C (en) A flexible material and articles made therefrom
WO2008032583A1 (fr) Composition de résine à usage médical, pastilles de résine et partie à usage médical
JP2010053187A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物、食品包装用塩化ビニル系樹脂組成物及びこれを用いて得られるフィルム
KR101422464B1 (ko) 봉합성 재료, 및 유전 용접을 형성하는 방법
JP2006342343A (ja) エラストマー組成物
JP6246527B2 (ja) 医療用塩化ビニル樹脂組成物及びそれからなる医療用器具
JP2013119624A (ja) 塩化ビニル系軟質樹脂組成物及びラップフィルム
JP2007002138A (ja) 硬質塩化ビニル系樹脂組成物およびそれを用いた成形部品
WO2019065748A1 (ja) 射出成形用樹脂組成物
US20140141187A1 (en) Flexible material and articles made therefrom
CN101171295A (zh) 弹性体组合物
JP4738204B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物及びストレッチフィルム
JP2013181148A (ja) 塩化ビニル系軟質樹脂組成物およびラップフィルム
JP2516996B2 (ja) 塩化ビニル系輸液容器用樹脂組成物
JPWO2019065739A1 (ja) 成形用樹脂組成物
JP3544870B2 (ja) 液体添加剤含浸粉末エチレン−酢酸ビニル共重合体組成物及びこれを用いた樹脂組成物、並びにこれら組成物からなる成形物
JP6495677B2 (ja) 医療用塩化ビニル系樹脂組成物
JP2007231055A (ja) 食品包装用塩化ビニル系樹脂組成物及びストレッチフィルム
JP3952654B2 (ja) 塩素化ポリオレフィン粉末
JP6246528B2 (ja) 医療用放射線滅菌対応塩化ビニル樹脂組成物およびそれからなる医療用器具
JP2001252348A (ja) 医療用チューブ
JP3930342B2 (ja) 医療用チューブ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090319

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120124