JP2006341736A - ウイングホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】 薄型にでき、ウイングロック装置全体が回転する場合にハンドルが他の部材と干渉しない位置に自然に保持され、ストッパをウイングの開閉の邪魔にならない開き位置に保持できるウイングロックを提供すること。
【解決手段】 ストッパ1及びハンドル2の枢動位置に応じて、ストッパ1とハンドル2を解除可能に係合し、ハンドル2が受けた操作力をストッパ1に伝達する係合手段3と、ストッパ1に形成され、ストッパ1の所定の開き角度でベースプレートBと当接してストッパ1の開き方向への枢動を制止する開き止め1aと、あおりAとストッパ1との間を弾性的に接続し、開き止め1aがベースプレートと当接してストッパ1が開いている状態を保持する付勢力を発揮する弾性部材4と、ハンドル2に、係合手段3によるハンドル2とストッパ1の係合が解除されている状態で、ハンドル2のストッパ1に対する相対的な枢動を許容する第1の切欠き5と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウイングを閉状態に保持するウイングホルダーに関し、特にバン型トラックのウイングを閉状態に保持するためのウイングホルダーに関する。
物品を収容する収容装置の開閉手段として、鳥の羽根がはばたくように開閉する“ウイング”がある。このようなウイングは、例えばバン型トラックの荷箱の開閉手段として、トラック側部において上下方向に開閉するように、荷台上に設けられる。
特許文献1には、「回動して開状態にされるウイングを閉状態に保持するためのウイングロックであって、基台側に枢支され、操作により該基台側に接近又は離間するように枢動するハンドル部材と、前記基台側に枢支され、且つ前記ハンドル部材の枢動に伴い、該ハンドル部材からの付勢力を受けて該ハンドル部材の枢動方向とは反対方向に、且つ前記ウイングに接近又は離間するように枢動するストッパ部材と、を備え、前記ストッパ部材の中間部は前記ハンドル部材の中間部と交差されて連結ないし係合され、前記ストッパ部材は、前記中間部で前記ハンドル部材から付勢されて、該ストッパ部材の端部が前記ウイングに近接してウイングの開放を阻止する初期位置に係止され、前記ハンドル部材の一方向への枢動により、前記初期位置から枢動し、前記ウイングと離間して該ウイングを開放可能とし、前記ハンドル部材の他方向への枢動により、該ハンドル部材から前記初期位置方向に付勢されて、該初期位置方向に枢動することを特徴とするウイングロック。」が提案されている。
特許第3523029号広報(請求項1)
あおりを備えたウイング車において、荷箱開放時、ウイングを跳ね上げ、さらに、ウイングホルダーのストッパ等が取り付けられているあおり(基台)も倒す際、ハンドルが車両下に設けられているサイドガードと干渉する場合がある。また、ウイングを閉止する際、ストッパが閉じているとウイングを閉止ないしホルダー位置(ロック位置)に移動することができない。
本発明の第1の目的は、ウイングホルダー装置全体が回転する場合においてハンドルが他の部材と干渉しない位置に自然に保持されるウイングホルダーを提供することである。
本発明の第2の目的は、ストッパをウイングの開閉の邪魔にならない開き位置に保持することができるウイングホルダーを提供することである。
本発明は、第1の視点において、基台に枢支され、該基台との間でウイングを挟んで該ウイングの閉止状態をホールドするストッパと、前記基台に枢支され、前記ウイングの閉止状態をホールドする際は操作によって下方に向かって枢動することにより前記ストッパの一部を押圧して上方の閉止位置に向かって枢動させるハンドルと、を有し、前記ストッパと前記ハンドルは、所定の枢動範囲において、互いに交差するよう前記基台にそれぞれ枢支されるウイングホルダーであって、前記ストッパと前記ハンドルとの間に介設され、該ストッパ及び該ハンドルの枢動位置に応じて、該ストッパと該ハンドルを解除可能に係合し、該ハンドルが受けた操作力を該ストッパに伝達する係合手段と、前記ストッパを所定の開き角度で制止する開き止めと、前記基台と前記ストッパとの間を弾性的に接続し、前記開き止めにより該ストッパが開いている状態を保持する付勢力を発揮する弾性部材と、前記ハンドルに形成され、前記係合手段による該ハンドルと前記ストッパの係合が解除されている状態で該ハンドルの該ストッパに対する相対的な枢動を許容する第1の切欠きと、を有する、ことを特徴とするウイングホルダーを提供する。
なお、「ウイング」とは、閉止時は所定の空間を覆い、開放時は回動ないしはね上げられることにより所定の空間を開放するものであり、特に、トラック又はトレーラ等に搭載される、或いは定置される荷箱、荷室又はコンテナ、或いはステージを開閉するために用いられる。
本発明によれば、ストッパ及びハンドルの所定の枢動位置に応じて、係合手段によるストッパとハンドルの係合が解除され、且つ第1の切欠きによって、ハンドルのストッパに対する相対的な枢動が許容されていることにより、装置全体が回転する場合においてもハンドルが他の部材と干渉しない位置に自然に保持されるため、ハンドル又は他の部材の損傷が防止される。
本発明によれば、ストッパと基台との間で作用する開き止めと弾性部材によって、ストッパをウイングの開閉の邪魔にならない開き位置に保持することができるため、ウイング開閉時、ウイングとストッパの干渉が防止され、ウイング操作が容易となる。
ところで、あおりを備えたウイング車には、車台の下にガードが配置されている。本発明をこのようなウイング車に取り付けた場合、あおり(基台)を倒した際にも、ハンドルが垂直方向に延在した状態、すなわち、ハンドルがあおりに自然にぶらさがった状態が維持されるため、ハンドルとガードとの干渉が防止される。
本発明の好ましい実施の形態において、前記開き止めは、前記ストッパに形成され、前記所定の開き角度で前記基台と当接して該ストッパの一方向への枢動を制止する。
本発明の好ましい実施の形態において、弾性部材は、ストッパが開き勝手になるよう、基台とストッパの間に取り付けられる。例えば、ストッパの閉止状態(ロック状態)において、ストッパの軸線方向に対して、ストッパが開く方向の側に、弾性部材の付勢力が作用する方向がある。
本発明の好ましい実施の形態において、前記弾性部材は、一端が前記基台に他端が前記ストッパにそれぞれ枢支されたコイルばねである。
本発明の好ましい実施の形態において、前記弾性部材の一端は、枢動可能なレバーを介して、前記基台に枢支される。この形態によれば、ストッパに対して、弾性部材の付勢力が作用する角度を大きくとることができるため、ストッパを開き勝手にする力が増大する。
本発明の好ましい実施の形態において、前記弾性部材は、前記基台又は前記ストッパに取り付けられ、該基台と該ストッパの間で弾性変形する板ばねである。
本発明の好ましい実施の形態において、前記弾性部材は、一端が前記基台に他端が前記ストッパにそれぞれ枢支された異形ばねである。
本発明の好ましい実施の形態において、前記弾性部材は、前記ストッパの枢支点に装着され、前記ストッパと前記基台との間に圧縮介装されたねじりコイルばねである。
本発明の好ましい実施の形態において、前記係合手段は、前記ストッパが前記ハンドルと交差する中間部に形成された摺動部と、前記ハンドルが前記ストッパと交差する中間部に形成され前記摺動部が摺動可能な滑り部と、を備え、前記摺動部と前記滑り部は、前記ストッパ及び前記ハンドルの枢動位置に応じて、互いに当接又は離間する。
本発明の好ましい実施の形態に係るウイングホルダーは、前記ストッパに形成され、前記弾性部材の枢動を許容する第2の切欠きを有する。
本発明の好ましい実施の形態では、前記ウイングのロック状態において、前記第1の切欠きは上方が開口し、前記第2の切欠きは下方が開口し、前記第1の切欠き内に前記ストッパの枢支点を含む一部分が配置され、前記第2の切欠き内に前記弾性部材の一部が配置されている。
トラックの外法幅は法令上の規定があり、荷箱容積を大きくとるためには、トラックの側部に取り付けられるウイングホルダーはできるだけ薄い方が好ましい。本発明のウイングホルダーによれば、所定部材に他部材が配置可能な又は通過可能な切欠きを設けることにより、ウイングホルダー全体を薄く構成することができる。
本発明の好ましい実施の形態において、ストッパ等は、ベースプレートを介して他の部材に取り付けられる。ベースプレートと他の部材が一体である場合、全体を基台とみなすことができる。例えば、本発明のストッパ等は、ベースプレートを介して、回動可能なあおりに取り付けられる。なお、本発明のストッパ等は、あおりのような回動可能な部材とウイングを備えた車両又は装置に好適に適用されるが、基台として、不動なものにも適用され得る。
図1(A)〜(C)は、本発明の実施例1に係るウイングホルダーを説明するための図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の側面図、(C)は(B)の中間動作図である。
図1(A)〜(C)を参照すると、本発明の実施例1に係るウイングホルダーは、あおりAに対してベースプレートBを介して枢支され、ベースプレートBとの間でウイングWを挟んでウイングWの閉止状態をホールドするストッパ1と、あおりAに対してベースプレートBを介して枢支され、ウイングWの閉止状態をホールドする際は操作によって下方に向かって枢動することによりストッパ1の一部を押圧して上方のロック位置に向かって枢動させるハンドル2と、を有し、ストッパ1とハンドル2は、所定の枢動範囲において、互いに交差するようあおりAに対してベースプレートBを介してそれぞれ枢支されている。なお、ベースプレートBはあおりAの表面に一体に取り付けられ、両者を基台とみなすことができる。
ストッパ1とハンドル2との間には、ストッパ1及びハンドル2の枢動位置に応じて、ストッパ1とハンドル2を解除可能に係合し、ハンドル2が受けた操作力をストッパ1に伝達する係合手段3が介設されている。
さらに、このウイングホルダーは、ストッパ1に形成され、ストッパ1の所定の開き角度(ウイングWの開閉を邪魔しない開き角度)でベースプレートBと当接してストッパ1の一方向への枢動を制止する開き止め1aと、ベースプレート(基台)BないしあおりAとストッパ1との間を弾性的に接続し、開き止め1aがベースプレートBと当接してストッパ1が開いている状態を保持する付勢力を発揮するコイルばね(弾性部材)4と、ハンドル2に形成され、係合手段3によるハンドル2とストッパ1の係合が解除されている状態で、ハンドル2のストッパ1に対する相対的な枢動を許容する第1の切欠き5と、ストッパ1に形成され、コイルばね4の枢動を許容する第2の切欠き6と、を有している。
コイルばね4は、ストッパ1の閉止状態(ロック状態)において、ストッパ1の軸線方向に対して、ストッパ1が開く方向の側に、コイルばね4の付勢力が作用する方向があるよう配置され、これによって、ストッパ1が開き勝手とされている。
ウイングWのロック状態において、第1の切欠き5は上方が開口し、第2の切欠き6は下方が開口し、第1の切欠き5内にストッパ1の枢支点を含む一部分が配置され、第2の切欠き6内にコイルばね4の一部が配置されている。
係合手段3は、ストッパ1がハンドル2と交差する中間部に形成された摺動部7と、ハンドル2がストッパ1と交差する中間部に形成され摺動部7が摺動可能な滑り部8と、を備え、摺動部7と滑り部8は、ストッパ1及びハンドル2の枢動位置に応じて、互いに当接又は離間する。
なお、ストッパ1は、ピン9及びベースプレートBを介して、あおりAに対して枢支され、ハンドル2は、ピン10及びベースプレートBを介して、あおりAに対して枢支され、コイルばね4の一端はピン11及びベースプレートBを介してあおりAに取り付けられ、同他端はピン12を介してストッパ1に取り付けられている。ストッパ1の中間部に枢支点(ピン9)が位置し、枢支点を挟んで一側にウイングWを閉止位置に保持するためのホルダー部が設けられ、同他側に開き止め1aが形成されている。
基台側のベースプレートBにはフック20、ハンドル2には窓21とばね力に抗して操作されるラッチ22(図2(A)参照)が設けられ、ハンドル2を枢動操作して窓21にフック20が挿通した状態でラッチ22を上下に操作することにより、ラッチ22がフック20と窓21を係合し、この結果、ハンドル2を解除可能にあおりAに対してロックされ、ハンドル2により、係合手段3を介して、開き勝手のストッパ1が閉止され、ストッパ1がウイングWを抑えることができる。
このウイングホルダーの動作を説明する。図2(B)は図1(C)に引き続く動作図、図2(A)は図2(B)の正面図である。
図1(B)から図1(C)を参照すると、ストッパ1がウイングWをベースプレート(基台)Bとの間で挟み、ストッパ1の枢動がハンドル2によって阻止されている状態から、ラッチ22(図2(A)参照)によるフック20と窓21の係合を解除し、ハンドル2を上方に枢動操作する。
開き勝手のストッパ1は、コイルばね4のばね力によって開き方向に枢動し、開き止め1aがベースプレート(基台)Bに当接すると、コイルばね4のばね力によってその状態が保持される。次に、ウイングWがはね上げられる。なお、ストッパ1が枢動するとき、コイルばね4も、第2の切欠き6を通過しながらストッパ1と共に枢動する。
図1(C)から図2(B)を参照すると、ウイングWをはね上げた後、さらに、荷室をさらに開放するため、あおりAを枢動させて倒していく。あおりAが、所定角度まで倒れると、係合手段3(摺接)によるハンドル2とストッパ1の係合が自然に解除され、ハンドル2はあおりAに対してぶら下がった状態、すなわち、下方に延在した安全な状態となる。
図3(A)及び(B)は、本発明の実施例1に係るウイングホルダーを、サイドガードを有するウイング車に適用した場合を説明するための動作図であり、但し、図3(A)及び(B)は図2(B)を反対方向から見た図に相当する。
図3(A)から図3(B)を参照すると、車台Cにピン13を介して枢支されたあおりAを下方まで倒しても、ハンドル2はあおりAにぶら下がっているだけであるため、ハンドル2は車台下のサイドガードDに干渉しない。なお、ストッパ1は、サイドガードDに当接すると、コイルばね4のばね力に抗して、あおりA側に押し込まれていく。
なお、ウイングWをロックする際は、以上説明した動作が逆に実行され、ストッパ1が係合手段3を介してハンドル2から押し込まれて行き、ウイングWのロック位置に到達する。
本発明の実施例2に係るウイングホルダーを説明する。なお、本実施例に係るウイングホルダーが、前記実施例1に係るウイングホルダーと同様の構成を有し、同様の動作をする点に関しては、前記実施例1の記載を適宜参照することができるものとし、以下の説明においては、主として本実施例と前記実施例1の相違点について説明する。
図4(A)〜(C)は、本発明の実施例2に係るウイングホルダーを説明するための図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の側面図、(C)は(B)の中間動作図である。
図4(A)〜(C)を参照すると、あおりAには、ベースプレートB及びピン15を介して、レバー16が枢支されている。レバー16は、第1の切欠き5及びハンドル2内に収容されている。コイルばね4の一端は、枢動可能なレバー16を介して、あおりAに取り付けられている。このように、レバー16を介して、コイルばね4の取付点を変えることにより、ストッパ1を開き勝手にする力を高めることができる。
本発明の実施例3に係るウイングホルダーを説明する。なお、本実施例に係るウイングホルダーが、前記実施例1に係るウイングホルダーと同様の構成を有し、同様の動作をする点に関しては、前記実施例1の記載を適宜参照することができるものとし、以下の説明においては、主として本実施例と前記実施例1の相違点について説明する。
図5(A)〜(C)は、本発明の実施例3に係るウイングホルダーを説明するための図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の側面図、(C)は(B)の中間動作図である。
図5(A)〜(C)を参照すると、このウイングホルダーは、弾性部材として、あおりAないしベースプレートB(基台)とストッパ1との間を弾性的に接続し、開き止め1aがベースプレートBと当接してストッパ1が開いている状態を保持する付勢力を発揮する板ばね17を有している。板ばね17は、ストッパ1又はベースプレート(基台)Bのいずれか一方に取り付け、他方には摺接させる。板ばね17は、ストッパ1のウイングホルダー状態で扁平になり、ストッパ1の枢動状態で変形することにより、ウイングホルダー全体を薄型に構成することができる。
本発明の実施例4に係るウイングホルダーを説明する。なお、本実施例に係るウイングホルダーが、前記実施例1に係るウイングホルダーと同様の構成を有し、同様の動作をする点に関しては、前記実施例1の記載を適宜参照することができるものとし、以下の説明においては、主として本実施例と前記実施例1の相違点について説明する。
図6(A)〜(C)は、本発明の実施例4に係るウイングホルダーを説明するための図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の側面図、(C)は(B)の中間動作図である。
図6(A)〜(C)を参照すると、このウイングホルダーは、弾性部材として、あおりAとストッパ1との間を弾性的に接続し、開き止め1aがベースプレートBと当接してストッパ1が開いている状態を保持する付勢力を発揮する異形ばね18を有している。異形ばね18の一端と他端は、取付部材11、12の穴にそれぞれ挿通されている。異形ばね18は、ストッパ1のウイングホルダー状態で扁平になり、又ストッパ1の枢動位置に応じて変形し、付勢力ないしばね力をストッパ1に作用する。
本実施例では、前記実施例4で用いた異形ばねの種々の形態を説明する。図7(A)〜(C)は、図6に示した異形ばねの変形例を説明するための図である。
図7(A)を参照すると、ストッパ側と基台(ベースプレート)側との間に、弾性変形するループ部を有する複数の異形ばね18が取り付けられる。
図7(B)を参照すると、ストッパ側と基台(ベースプレート)側との間に、弾性変形する弧状部を有する複数の異形ばね18が取り付けられる。
図7(C)を参照すると、ストッパ側と基台(ベースプレート)側との間に、直線部と弾性変形する弧状部を有する異形ばね18が取り付けられる。
本発明の実施例6に係るウイングホルダーを説明する。なお、本実施例に係るウイングホルダーが、前記実施例1に係るウイングホルダーと同様の構成を有し、同様の動作をする点に関しては、前記実施例1の記載を適宜参照することができるものとし、以下の説明においては、主として本実施例と前記実施例1の相違点について説明する。
図8は、本発明の実施例6に係るウイングホルダーを説明するための動作図であって、ストッパとハンドルが上下方向に延在して交差している状態が閉止状態、斜めに交差している状態がウイング開放可能な状態を示している。
図8を参照すると、あおりAが切り欠かれた凹部23に、ストッパ1の枢支点であるピン9とねじりコイルばね(弾性部材)24が配置されている。ねじりコイルばね24は、ストッパ1の枢支点であるピン9に装着され、ストッパ1とあおりA(基台)との間に圧縮介装されている。ねじりコイルばね24は、開き止め1aがベースプレートBと当接してストッパ1が開いている状態を保持する付勢力を発揮する。
ストッパ1の一側がウイングWを閉止位置に保持するためのホルダー部であり、ストッパの中間部に枢支点(ピン9)が位置し、ストッパ1の他側に開き止め1aが凹部23に収容可能に形成されている。これによって、ウイングホルダー全体が薄型に形成されている。
本発明の実施例7に係るウイングホルダーを説明する。なお、本実施例に係るウイングホルダーが、前記実施例1に係るウイングホルダーと同様の構成を有し、同様の動作をする点に関しては、前記実施例1の記載を適宜参照することができるものとし、以下の説明においては、主として本実施例と前記実施例1の相違点について説明する。
本発明の実施例7に係るウイングホルダーは、基台に対するストッパの開き角度を制限する手段として、基台とストッパの間に設けられたリンク機構、例えば、複数のアームとそれらをリンクする複数のピンで構成されるリンク機構、又、ピンと、長穴を備えたアームと、前記長穴内を移動するピンで構成されるリンク機構、或いは、基台とストッパの間を結ぶヒモ状部材を有する。
本発明は、バン型トラックの側面開放式のウイングのホルダー機構として、好適に適用されるが、後面開放式又は前面開放式など種々の形態のウイングのホルダー機構として好適に適用される。特に、ウイングとあおりを備えた車両又は装置に好適に適用される。また、トラックなどの車両以外に、ステージ、或いは収容庫などの固定物のウイングのホルダー機構にも適用される。
(A)〜(C)は、本発明の実施例1に係るウイングホルダーを説明するための図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の側面図、(C)は(B)の中間動作図である。 (B)は図1(C)に引き続く動作図、(A)は(B)の正面図である。 (A)及び(B)は、本発明の実施例1に係るウイングホルダーを、サイドガードを有するウイング車に適用した場合を説明するための動作図であり、但し、図3(A)及び(B)は図2(B)を反対方向から見た図に相当する。 (A)〜(C)は、本発明の実施例2に係るウイングホルダーを説明するための図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の側面図、(C)は(B)の中間動作図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施例3に係るウイングホルダーを説明するための図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の側面図、(C)は(B)の中間動作図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施例4に係るウイングホルダーを説明するための図であり、(A)は正面図、(B)は(A)の側面図、(C)は(B)の中間動作図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施例5に係り、図6に示した異形ばねの変形例を説明するための図である。 本発明の実施例6に係るウイングホルダーを説明するための動作図である。
符号の説明
1 ストッパ
1a 開き止め
2 ハンドル
3 係合手段
4 コイルばね(弾性部材)
5 第1の切欠き
6 第2の切欠き
7 摺動部
8 滑り部
9、10 ピン
11、12 ピン(取付部材)
13 ピン
15 ピン
16 レバー
17 板ばね(弾性部材)
18 異形ばね(弾性部材)
20 フック
21 窓
22 ラッチ
23 凹部
24 ねじりコイルばね(弾性部材)
W ウイング
A あおり(基台)
B ベースプレート(基台)
C 車台
D サイドガード

Claims (8)

  1. 基台に枢支され、該基台との間でウイングを挟んで該ウイングの閉止状態をホールドするストッパと、前記基台に枢支され、前記ウイングの閉止状態をホールドする際は操作によって下方に向かって枢動することにより前記ストッパの一部を押圧して上方の閉止位置に向かって枢動させるハンドルと、を有し、前記ストッパと前記ハンドルは、所定の枢動範囲において、互いに交差するよう前記基台にそれぞれ枢支されるウイングホルダーであって、
    前記ストッパと前記ハンドルとの間に介設され、該ストッパ及び該ハンドルの枢動位置に応じて、該ストッパと該ハンドルを解除可能に係合し、該ハンドルが受けた操作力を該ストッパに伝達する係合手段と、
    前記ストッパを所定の開き角度で制止する開き止めと、
    前記基台と前記ストッパとの間を弾性的に接続し、前記開き止めにより該ストッパが開いている状態を保持する付勢力を発揮する弾性部材と、
    前記ハンドルに形成され、前記係合手段による該ハンドルと前記ストッパの係合が解除されている状態で該ハンドルの該ストッパに対する相対的な枢動を許容する第1の切欠きと、
    を有する、ことを特徴とするウイングホルダー。
  2. 前記開き止めは、前記ストッパに形成され、前記所定の開き角度で前記基台と当接して該ストッパの一方向への枢動を制止することを特徴とする請求項1記載のウイングホルダー。
  3. 前記弾性部材は、一端が前記基台に他端が前記ストッパにそれぞれ枢支されたコイルばねであることを特徴とする請求項1記載のウイングホルダー。
  4. 前記弾性部材の一端は、枢動可能なレバーを介して、前記基台に枢支されることを特徴とする請求項1記載のウイングホルダー。
  5. 前記弾性部材は、前記基台又は前記ストッパに取り付けられ、該基台と該ストッパの間で弾性変形する板ばねであることを特徴とする請求項1記載のウイングホルダー。
  6. 前記弾性部材は、一端が前記基台に他端が前記ストッパにそれぞれ枢支された異形ばねであることを特徴とする請求項1記載のウイングホルダー。
  7. 前記弾性部材は、前記ストッパの枢支点に装着され、前記ストッパと前記基台との間に圧縮介装されたねじりコイルばねであることを特徴とする請求項1記載のウイングホルダー。
  8. 前記係合手段は、前記ストッパが前記ハンドルと交差する中間部に形成された摺動部と、前記ハンドルが前記ストッパと交差する中間部に形成され前記摺動部が摺動可能な滑り部と、を備え、前記摺動部と前記滑り部は、前記ストッパ及び前記ハンドルの枢動位置に応じて、互いに当接又は離間することを特徴とする請求項1記載のウイングホルダー。
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