JP2006340219A - 色調整方法 - Google Patents

色調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006340219A
JP2006340219A JP2005164664A JP2005164664A JP2006340219A JP 2006340219 A JP2006340219 A JP 2006340219A JP 2005164664 A JP2005164664 A JP 2005164664A JP 2005164664 A JP2005164664 A JP 2005164664A JP 2006340219 A JP2006340219 A JP 2006340219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
value
forming apparatus
output
cmyk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005164664A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Hoshino
透 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Original Assignee
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Medical and Graphic Inc filed Critical Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority to JP2005164664A priority Critical patent/JP2006340219A/ja
Publication of JP2006340219A publication Critical patent/JP2006340219A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 目標とする色調を再現するように出力することが可能な色調整方法を提供すること。
【解決手段】 階調画像データの階調値の組み合わせを、複数の第1の基本色の階調値の組み合わせに、第2のカラー画像形成装置で網点画像を構成する網点画線部の各色の領域をそれぞれの色について第1の色の画素と第1の色とは色調が異なる少なくとも1種類の第2の色の画素とで構成して出力する場合の複数の第1の基本色の階調値の組み合わせを関連づけた色変換テーブルを用いて変換する段階と、変換された階調画像データを網点化し、網点画像データとする段階と、網点画像データに基づいて出力する網点画像を構成する網点画線部の各色の領域を、それぞれの色について第1の色の画素と第2の色の画素とで構成する段階と、を含むことを特徴とする。
【選択図】 図13

Description

本発明は、カラー画像形成装置で出力する画像の色を目標とする色で出力するために行う色調整方法に関する。
近年、DTP(Desk Top Publishing)等の普及により、スキャナから入力した画像をコンピュータのソフトウエア上で画像編集、ページ面付けする作業が一般化し、フルデジタルでの編集も珍しくなくなってきている。
このような工程では、さらなる効率化を目指して、フィルムにページ編集済みの画像データを直接出力するイメージセッター出力や、印刷版に直接画像記録を行うCTP(Computer to Plate)出力、さらには、印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を行うCTC(Computer to Cylinder)が行われる。
また、このような印刷工程における校正のプロセスでは、(1)作業現場内部ミスの確認、すなわち内校、(2)発注主、デザイナーへの仕上がり確認用の提出される外校、(3)印刷機の機長に対して、最終印刷物の見本として提供される印刷見本、の主として3つの用途にプルーフが作成、使用される。
このように、カラー印刷を作成する際には、原稿フィルムの段階で色校正を行うことにより、Y(イエロー)版、M(マゼンタ)版、C(シアン)版、及びBK(墨色)版に分解された各色分解網原稿フィルムを使って校正物(カラープルーフ)を作成し、本番の印刷版を作成する前に、原稿フィルムのレイアウトに間違いないか、色間違いがないか、文字の誤りがないか等を検査し、印刷物の仕上がりを事前に確認するようにしていた。
この場合、校正確認の為だけに一旦フィルム出力や印刷版出力を行い、印刷校正や、その他の校正材料による校正を行うことは、フィルム、印刷版のムダや余計な作業が多くなる問題がある。
その為、特に、このようなコンピュータによるフルデジタルの画像作成、編集を行う工程では、DDCP(Direct Digital Color Proof)ないしはDCP(Digital Color Proof)と呼ばれる直接カラー画像出力を行うシステムが求められている。
このようなDDCPは、コンピュータ上で加工されたデジタル画像データからイメージセッターなどで製版用フィルム上に記録したり、CTPで直接印刷版を作成する最終的な印刷作業を行ったり、CTCで印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を行ったりなどする前に、コンピュータ上で加工されたデジタル画像が示す出力対象を再現するカラープルーフを作成し、その絵柄、色調、文章文字等の確認を行うものである。
また、カラープルーフを作成するものとして、各色分解網原稿の網点画像データに基づいて、銀塩カラー感光材料に、例えば、R、G、B等の波長の異なる複数の光の組み合わせからなる光点を露光して、3つの基本色Y、M、Cの各ドットを発色させることで網点画像を再現してカラープルーフを作成する校正用カラープリンタがある。またその中に、印刷機で複数のインキの各色版を刷り重ねて得られる網点画像を構成する網点画線部の色である1次色(インキ単色)、多次色(複数のインキを重ね合わせた色)及び印刷用紙の地色を出力色の目標とし、それぞれの色を再現するように3つの基本色の出力強度を変化させて、色調整を行うタイプのDDCPがある(例えば、特許文献1。)。
また、従来、上述のDDCPではCMYKの各色材の色が印刷インキ色に近いため、網点太りの違いの補正(ドットゲインカーブ補正)を、CMYKの各色について網点面積率の測定結果に基づいて行うことで、ある程度まで印刷機に対して色を合わせることが可能であった。しかし、レッドR(M+Y)、グリーンG(C+Y)、ブルーB(C+M)の2次色、CMY3色による黒、CMYK4色による黒やそれらの付近の色については、印刷機と色の出方が異なり、厳密な色合わせは困難であった。そこで、例えば、いわゆるカラーマネージメントシステムが提案され、校正用カラープリンタの色を印刷機の色に合わせ込む等の色調整が可能になった。
ここで、カラーマネージメントシステムには、一例として、校正用カラープリンタや印刷機における複数の基本色のパラメータの組み合わせに対するL*a*b*表色系の値等の色特性の値のルックアップテーブル(CMYK→L*a*b* LUT)や複数の色特性の値に対する複数の基本色のパラメータの組み合わせのルックアップテーブル(L*a*b*→CMYK LUT)の出力装置の出力色特性を表すデバイスカラープロファイルを用いて
〔Cはシアン(青緑色)、Mはマゼンタ(赤紫色)、Yはイエロー(黄色)、Kはブラック(黒色)であり、L*a*b*表色系の値は色を表す3次元空間で、a*b*平面により色あい・彩度が表され、L*はa*b*平面に直交し明度を表し、LUTはルックアップテーブルである。また、パラメータとは、いわゆる階調(0階調から255階調の256段階で示す)、網点面積率(0〜100%で示す)や濃度等である。〕印刷機で出力する目標とする色を校正用カラープリンタで再現するように、CMYKのパラメータの組み合わせを変換するデバイスリンクカラープロファイル(CMYK→CMYK LUT)を作成し、CMYK→CMYK LUTを用いて校正用カラープリンタの色を印刷機の色に合わせ込むものがある。
しかしながら、カラーマネージメントシステムを用いた色調整では、例えば印刷物には本来存在しない色の網点が混入してしまうことがあり、検版性を損ねるという問題を生じた。
そこで、CMYKの各単色に本来存在しない色の網点が混入しないように、上述のようなCMYKのパラメータの組み合わせの変換による色調整を行いつつ、K単色部分は校正用カラープリンタでも同様にK単色で出力するようにしたものや(例えば、特許文献2参照。)、C、MまたはY単色部分は校正用カラープリンタでも同様にC、MまたはY単色で、またそれぞれの単色のベタは単色のベタとして出力するようにしたものがある(例えば、特許文献3参照。)。
特開2003−149796号公報 特開2002−330302号公報 特開2002−330303号公報
しかしながら、上述のDDCPで網点画像データに基づいてカラープルーフを出力すると、ベタ領域では色調は合うものの、中間調領域では色調が若干ずれてしまうという現象が発生することがあり、そのために特許文献2及び3に記載のように出力すると、各単色では他の色の網点の混入がないようになされるので、本来カラーマネージメントシステムで行う高精度な色調整がなされず、その結果、各単色の出力色は中間調領域では色調が若干ずれてしまっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、目標とする色調を再現するように出力することが可能な色調整方法を提供することにある。さらに、その色調整方法において、CMYKの各単色に他の色の網点が混入せず、かつ、各単色の中間調領域での色調を目標とする色で再現することを可能とすることにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせを含む描画情報で構成される階調画像データに基づいて出力される画像の第1のカラー画像形成装置における色調を、第2のカラー画像形成装置で出力する網点画像で再現するために行う色調整方法であって、前記階調画像データの第1の基本色のパラメータの組み合わせを、複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせに、前記第2のカラー画像形成装置で前記網点画像を構成する網点画線部の各色の領域をそれぞれの色について第1の色の画素と前記第1の色とは色調が異なる少なくとも1種類の第2の色の画素とで構成して出力する場合の複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせを関連づけた色変換テーブルを用いて変換する段階と、前記変換された階調画像データを網点化し、網点画像データとする段階と、前記網点画像データに基づいて出力する網点画像を構成する網点画線部の各色の領域を、それぞれの色について前記第1の色の画素と前記第2の色の画素とで構成する段階と、を含むことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせを含む描画情報で構成される階調画像データに基づいて出力される画像の第1のカラー画像形成装置における色調を、第2のカラー画像形成装置で出力する網点画像で再現するために行う色調整方法であって、前記階調画像データの第1の基本色のパラメータの組み合わせを、複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせに、前記第2のカラー画像形成装置で前記網点画像を構成する網点画線部の各色の領域をそれぞれの色について第1の色の画素と前記第1の色とは色調が異なる少なくとも1種類の第2の色の画素とで構成して出力する場合の複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせを関連づけた色変換テーブルを用いて変換する段階と、前記変換された階調画像データを網点化し、網点画像データとする段階と、前記網点画像データに基づいて出力する網点画像を構成する網点画線部の各色の領域を、それぞれの色について前記第1の色の画素と前記第2の色の画素とで構成する段階と、各画素の色に応じて前記第2のカラー画像形成装置において画像の形成に用いる複数の第2の基本色の出力強度を変化させて画像を形成する段階と、を含むことを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、前記第2の基本色は、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)の3色であり、前記各画素の色に応じた第2の基本色の出力強度は、前記シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)のそれぞれの出力強度を段階的に変化させた各組み合わせについての表色系の値に基づいて前記各画素の色に応じて求められたものであることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、前記網点画線部の各色の第1の色は、前記第1のカラー画像形成装置で出力する網点画線部の各色のベタの色特性の値とし、前記網点画線部の各色の第2の色は、前記第1のカラー画像形成装置で出力する網点画線部の各色の中間色の色特性の値、前記ベタの表色系の値、及び、前記第1のカラー画像形成装置で用いる記録媒体の色の表色系の値と前記第2のカラー画像形成装置における前記網点画線部の各色の中間色を示す網点画像を構成する網点画線部の各色の領域を前記第1の色及び第2の色で構成する場合の当該各色の第1の色及び第2の色、及び、前記記録媒体の色のそれぞれの面積比とを用いて求められ、前記色変換テーブルは、前記第1のカラー画像形成装置についての前記複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせのそれぞれの組み合わせに、前記それぞれの組み合わせにより出力される色の色特性の値を関連づけた第1の参照テーブルと、前記第2のカラー画像形成装置についての前記複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせのそれぞれの組み合わせに、前記求められた第1の色及び第2の色を用いて前記それぞれの組み合わせにより出力される色の色特性の値を関連づけた第1の参照テーブル基づいて、複数の色特性の値のそれぞれに、前記それぞれの色特性の値で示される色を前記第2のカラー画像形成装置で出力するための複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせを関連づけた前記第2のカラー画像形成装置についての第2の参照テーブルを求め、前記第1のカラー画像形成装置の第1の参照テーブルと前記第2のカラー画像形成装置の前記第2の参照テーブルとを用いて、前記複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせが前記複数の第1の基本色の中のいずれかの単色で構成されるパラメータの組み合わせの場合には、その単色で構成されるパラメータの組み合わせに変換するようにして作成されたものであることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、前記第2の色の表色系の値は、前記網点画線部の各色の中間色を示す網点画像を構成する網点画線部の各色についての前記第1の色の表色系の値、前記第2の色の表色系の値、及び、前記記録媒体の色の表色系の値とそれぞれの色に対応する前記面積比との積をそれぞれ加算した合計値が前記第1のカラー画像形成装置で出力する網点画線部の各色の中間色の表色系の値となるときの値であることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、前記中間色は、複数段階の中間色であり、前記第2の色の表色系の値は、前記合計値と前記第1のカラー画像形成装置で出力する網点画線部の各色の中間色の表色系の値との誤差を求め、前記複数段階の中間色について、誤差が最も小さくなるように求められることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、前記第2の色を含む網点画線部の各色は、少なくとも前記第1の基本色の中の1つの色の1次色を含むことを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、前記第2の色の表色系の値を求める際に用いる各色についての表色系の値は、XYZ表色系の値であることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、前記第1の色の画素は、前記網点画像を構成する網点画線部の各色の領域の中心部に配置され、前記第2の色の画素は、前記網点画像を構成する網点画線部の各色の領域の周縁部に配置されることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、前記第1の基本色は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及び、K(ブラック)の4色であり、前記色変換テーブルは、前記第1のカラー画像形成装置の第1の参照テーブルにおける4色の第1の基本色のパラメータのK、M及びYのパラメータが0でCのパラメータが0から最大値の色特性の値、K、C及びYのパラメータが0でMのパラメータが0から最大値の色特性の値、及び、K、C及びMのパラメータが0でYのパラメータが0から最大値の色特性の値について、それぞれ前記第2のカラー画像形成装置の第1の参照テーブルにおいて4色の第1の基本色のパラメータのK、M及びYのパラメータが0でCのパラメータを0から最大値まで変化させたときの色相を示す線、K、C及びYのパラメータが0でMのパラメータを0から最大値まで変化させたときの色相を示す線、及び、K、C及びMのパラメータが0でYのパラメータを0から最大値まで変化させたときの色相を示す線の線上の色特性の値に写像し、前記写像された前記第1のカラー画像形成装置の第1の参照テーブルと前記第2のカラー画像形成装置についての第2の参照テーブルとを用いて、4色の第1の基本色のパラメータの複数の組み合わせのそれぞれに、前記それぞれの組み合わせにより前記第1のカラー画像形成装置が出力する色を前記第2のカラー画像形成装置で出力する4色の第1の基本色のパラメータの組み合わせを関連づけたテーブルを作成し、前記作成されたテーブルの前記複数の4色の第1の基本色のパラメータの組み合わせについて、前記第1及び前記第2のカラー画像形成装置の前記第1の参照テーブルに基づいて、前記第1のカラー画像形成装置でのそのKの出力を前記第2のカラー画像形成装置で出力するためのKのパラメータを求めるとともに、前記作成されたテーブルにおける前記関連付けられた4色の第1の基本色のパラメータの組み合わせから前記第2のカラー画像形成装置の前記第1の参照テーブルを用いて前記求めたKのパラメータでのCMY3色のパラメータの組み合わせを求め、前記作成されたテーブルの前記関連付けられた4色の第1の基本色のパラメータの組み合わせを前記求めたCMY3色のパラメータの組み合わせと前記求めたKのパラメータに置き換えて作成されたものであることを特徴としている。
請求項1に記載色調整方法によれば、網点画像を構成する網点画線部の各色の領域をそれぞれの色について第1の色の画素と第1の色とは色調が異なる少なくとも1種類の第2の色の画素とで構成して出力する場合に、網点化する前の階調画像データの階調値を目標の色で出力するように変換することにより、各色の中間調領域での色調を目標とする色で再現することができる。
請求項2に記載の色調整方法によれば、網点画像を構成する網点画線部の各色の領域をそれぞれの色について第1の色の画素と第1の色とは色調が異なる少なくとも1種類の第2の色の画素とで構成して出力する場合に、網点化する前の階調画像データの階調値を目標の色で出力するように変換し、網点画像の各画素を画像形成に用いる基本色の出力強度を各画素の色に応じた出力強度にして画像を形成することにより、各色の中間調領域での色調を目標とする色で高精度に再現することができる。
請求項4記載の色調整方法によれば、CMYKの各単色に他の色の網点が混入せず、かつ、各単色の中間調領域での色調を目標とする色で再現することができる。
まず、本発明について説明する前に、以下の説明で用いる色、表色系の値等について説明しておくことにする。4色の基本色とは、Cはシアン(青緑色)、Mはマゼンタ(赤紫色)、Yはイエロー(黄色)、Kはブラック(黒色)であり(以下「C、M、Y、K」、「YMCK」、「CMYK」などと表示を変えて記す場合もある。また、「C、M、Y」3色についての表示も同様である。)、L*a*b*表色系の値とは、色を表す表色系の値の1つであり、L*軸、a*軸、b*軸の3次元空間で色を表すもので、a*b*平面により色あい及び彩度が表され、L*はa*b*平面に直交し明度を表す色特性の値である。また、L*a*b*表色系の値は、人間の眼の感度に相当するものとしてCIE(Commission Internationale de l’Eclairage;国際照明委員会)で定められたx(λ),y(λ),z(λ)(CIE1931中では、このx,y,zの上にはバー(−)が付けられている。)の分光特性で光量を積算して求めたXYZ表色系の値に基づくものである。このXYZは、色の三刺激値と呼ばれるもので、X軸、Y軸、Z軸の3次元空間で色を表すもので、Xは赤い光の量、Yは緑の光の量、Zは青紫の光の量に相当する。
また、XYZ表色系の値のX値、Y値、Z値から、L*a*b*表色系の値のL*値、a*値、b*値は、以下のようにして求めることができる。まず、
Xd=X/X0、Yd=Y/Y0、Zd=Z/Z0とする。ただし、X0、Y0、Z0は、それぞれx(λ),y(λ),z(λ)を全波長(380nmから730nm)について足し合わせた値である。そして、
X2=Xd^(1/3) ;Xd>0.008856の場合
=Xd×7.787+16/116;それ以外の場合
Y2=Yd^(1/3) ;Yd>0.008856の場合
=Yd×7.787+16/116;それ以外の場合
Z2=Zd^(1/3) ;Zd>0.008856の場合
=Zd×7.787+16/116;それ以外の場合
と、X2、Y2、Z2を求め、
L*=Y2×116−16
a*=500×(X2−Y2)
b*=200×(Y2−Z2)
と、L*値、a*値、b*値で示されるL*a*b*表色系の値を求める。また、L*a*b*表色系の値から逆算することにより、XYZ表色系の値のX値、Y値、Z値を求めることができる。
また、上記のXd、Yd、Zdは、本実施の形態の説明の中で、C、M、Y及びKのそれぞれの濃度を示す値のように用いる。XdをCに、YdをM及びKに、ZdをYに用いる。
以下、本発明の色調整方法、カラー画像形成方法を述べるにあたり、一例として校正用カラープリンタ(第2のカラー画像形成装置)に適用した実施の形態を示し、図面を参照して具体的に説明する。
〔出力の概要〕
まず、本実施の形態の校正用カラープリンタの出力の概要について述べる。校正用カラープリンタは、階調画像データ〔いわゆるベクタグラフィックスと呼ばれ、各オブジェクトを点の座標とそれを結ぶ線や面の方程式のパラメータ、及び、塗りつぶしの色(YMCK各色(第1の基本色)の階調値(パラメータ)で示す。階調値とは、白を0、ベタを255として段階的に示す値である。また、色を白を0、ベタを100で段階的に示す網点面積率(網%ということがある)で表してもよい。)や特殊効果、文字の形状を示す文字フォント情報やそのサイズなどの描画情報の集合で示すベクトルデータや、いわゆるビットマップグラフィックスと呼ばれ、横方向に所定の間隔(解像度)で配置された複数の画素で1ラインを構成し、さらにラインが縦方向に所定の間隔で並べられ、各画素が階調値で示される描画情報により示すラスターデータ〕を、Y、M、C、Kの各色版毎に分版し網点画像データとし、その網点画像データに基づいて網点画像によりカラープルーフを作成するもので、各色版の網点画像データは、所定の領域内の画素で網点を構成し、また、各色で網点の配列方向が異なるように、換言すれば各色でいわゆるスクリーン角度を変化させて網点を配置し、各網点の大きさをその階調値に基づいて所定の領域内で変化させて濃淡を表現するように構成されている。
また、印刷機(第1のカラー画像形成装置)の出力する画像の色を目標とし、校正用カラープリンタでその画像を出力するときに、階調画像データを網点化する前に階調画像データ内に示されている4色の基本色(Y、M、C、K)の各色の階調値を、入力側の複数の4色の基本色のパラメータの組み合わせについて、入力側の複数の4色の基本色のパラメータの組み合わせを印刷機で印刷したときの色を校正用カラープリンタで出力するための4色の基本色のパラメータの組み合わせを出力側に関連づけたデバイスリンクカラープロファイル(CMYK→CMYK LUT(色変換テーブル))を用いて変換し、目標とする色で出力するようになされている。また、変換に用いるデバイスリンクカラープロファイルは、入力側がCMYKいずれかの単色場合には、出力側も同じ単色で他の色が混じらない組み合わせに変換するようになされている(このようなデバイスリンクカラープロファイルの作成方法については後述するものとする。)。
また、網点画像は、YMCKの網点からなる網点画線部で構成され、その網点画線部の各色は、YMCKの1つの色または複数が重ねられた色(1次色、2次色、3次色、4次色で、これらについての説明は、印刷の場合を例に後述する。)からなり、各色の領域は、それぞれ例えば色合わせの目標となる印刷機(以下、単に印刷機と称することがある。)で複数のインキ(C、M、Y、及び、K)のそれぞれの版を刷り重ねして得られる目標とする網点画線部の色に合わせた色(第1の色)の画素(以下、画素aと表記することがある。)と、その色とは色調が異なる色(第2の色)の画素(以下、画素bと表記することがある。)とで構成するようになされていて、上記階調値の補正及び第2の色を用いることにより色調整を可能としている。また、この画素bの色は、CMYKの各単色の中間色の色調が、印刷機の中間色の色調に合わせるようにして求められる(このような画素bの色の求め方については後述するものとする。)。
したがって、CMYKの各単色が上述ように他の色が混じらない組み合わせに変換されても、CMYKの各単色の中間色の色調を印刷機の中間色と同じ色調で出力することができるのである。
また、各画素の色は校正用カラープリンタで画像形成に用いる3色の基本色(Y、M、C)(第2の基本色)の出力強度を変化させて出力するようになっている(詳細は後述)。また、本例では、刷り重ねして得られる網点画像を構成する網点画線部の色は4色の版を用いるものとして説明するが、更に特色の版を用いる場合や、4色の版の中の1つ、または、2つ等を用いる場合にも適用することができる。
また、網点画線部とは、例えば印刷機で印刷用紙(記録媒体)にC,M,Y,Kの各色のインキを用いて印刷した色で、1次色、2次色、3次色、4次色(以下、まとめてCMYK1/2/3/4次色と記す場合もある。また、2/3/4次色は本発明の多次色に相当する。)、である。1次色とはCMYKの内の1つの色、2次色とはCMYKの内の2つを組み合わせた色、3次色とはCMYKの内の3つを組み合わせた色、4次色とはCMYKの内の4つを組み合わせた色で、1次色は、C、M、Y、K、2次色は、R(M+Y)(レッド)、G(C+Y)(グリーン)、B(C+M)(ブルー)、K+C、K+M、K+Y、3次色は、C+M+Y、KR(K+M+Y)、KG(K+C+Y)、KB(K+C+M)、4次色は、C+M+Y+Kで、計15色となる。図1にCMYK1/2/3/4次色、及び、印刷用紙の地色(W)について、それぞれの場合に使用されるインキの対応関係を●印で示す。また、インキの刷り重ね順は、図1で左側のインキから順に、すなわち、K→C→M→Yの順で刷られるものとする。
ここで、図2を用いて網点画線部の色を構成する色と各画素について述べる。また、以下、画素bを周縁部に画素aを中心部に配置して網点画線部の各色の領域を構成する場合(配置方法についての詳細は後述)を一例に説明するものとする。
まず、図2の模式図を用いて網点画線部が1つの網点で構成される場合についてCを例として説明する。例えば、1つの網点が15画素×15画素の領域を用いて示される場合に、網点は、図2に示すように、網点%に応じた大きさの網点が15画素×15画素の領域内に示される。ここで、Cの画素aに対応する色をCa、画素bに対応する色をCbとして示すことにすると(他の色についても同様にaまたはbを付加して、画素aに対応する色または画素bに対応する色を示すものとする。)、図2に示すように、Cの領域の周縁部の画素の色がCb、中心部の画素の色がCa、Cbの画素の外側の画素の色がWで構成される。
また、画素bの配置は、周縁部へ配置することに限らず、また、画素bに加えて更に色調の異なる画素b´を用いることも可能である。
〔校正用カラープリンタの制御構成〕
次に、上述のように階調画像データを、Y、M、C、Kの各色版毎に分版し網点画像データとし、その網点画像データに基づいて網点画像によりカラープルーフを作成する校正用カラープリンタの制御構成について図3を用いて説明する。図3に校正用カラープリンタの機能ブロック図を示す。図3に示すように、本実施の形態の校正用カラープリンタは、制御部1、記憶部2、画像記録部3、入力部4及び画像データ受付手段5で構成される。
画像記録部3は、緑色(G)光により感光材料のシアン発色層(C層)を感光させ、赤色(R)光により感光材料のマゼンタ発色層(M層)を感光させ、青色(B)光により感光材料のイエロー発色層(Y層)を感光させ、現像処理を行い、基本色であるC、M、Yを顕在化して出力させ,カラー画像を形成する。この緑色(G)光、赤色(R)光、青色(B)光による感光は、点順次に画素毎にこれらの色の光を同時に照射して行う。また、緑色(G)光、赤色(R)光、青色(B)光の強度を変化させることにより、C、M、Yの出力強度を変化させることができ、各画素を後述のカラーチャンネルテーブル22に基づくC、M、Yの出力強度で出力するように、C、M、Yの出力強度と緑色(G)光、赤色(R)光、青色(B)光の強度とを対応させたテーブル(図示せず)を予め内蔵しておき、C、M、Yの出力強度に対応した各光の強度で感光させる。
なお、感光材料に記録される画像の画像記録密度は、網点画像による階調の再現性などの観点から主走査方向及び副走査方向共に600dpi以上(特に1000dpi以上、更に1200dpi以上)が好ましく、また、網点画像による階調の再現性の飽和や画像記録速度や装置コストなどの観点から主走査方向及び副走査方向共に1万dpi以下(特に5000dpi以下)が好ましい。主走査方向及び副走査方向の画像記録密度は、主走査方向又は副走査方向1インチの長さの中に、画像記録される画素が幾つ並んでいるかを示すdpiという単位で示される。
さらに、1つの網点は、100以上(特に200以上)の画素から記録されていることが、実際の印刷の網点に近い再現になり好ましい。また、1つの網点は、5000以下(特に2000以下)の画素から記録されていることが画像データの取り扱いが容易で、高速に画像データを処理でき好ましい。
また、露光光の各色の1秒当たりの記録画素数は、300万画素/秒以上(特に1000万画素/秒以上)であることが好ましい。これにより、高速画像記録と高精細な画像記録を両立させることができる。また、露光光の各色の1秒当たりの記録画素数は、40億画素以下(特に5億画素以下)が好ましい。これにより、駆動回路が安定し、画像記録が安定し、露光出力強度や露光位置が安定し、低コストで、調整が容易にしやすい。
記憶部2は、ハードディスクドライブやイメージメモリ等の記憶装置によって構成され、画像データ記憶部21、画像データテーブル26、カラーチャンネルテーブル22、CMY出力強度−L*a*b*テーブル23、出力色テーブル27、目標色テーブル24、面積比テーブル25、及び、LUT記憶部28を備えている。
画像データ記憶部21は、後述の網点化手段11によりC,M,Y,Kの各色版毎に分版され網点化された網点画像データを記憶する。網点画像データは、所定の数の画素からなる領域(例えば15画素×15画素)ごとにその領域内の画素により網点を形成し、その網点の大小を変化させて画像の濃淡を表現するもので、例えば、網点画像がn個の画素で構成されるものであれば、YMCKの各色版ごとにn個の各画素について、出力する場合を「1」、出力しない場合を「0」で示すものである。
画像データテーブル26は、図9に示すように、網点画像データのn個の各画素について、YMCKの各色版の出力する「1」、出力しない「0」の組み合わせ、及び、後述の画素種別判別手段12での判別結果を画素bであるを「1」、画素bではないを「0」として示すものである。
カラーチャンネルテーブル22は、上述の画素a及び画素bについてのCMYK1/2/3/4次色及びWとCMYの出力強度の組み合わせ関連付けて格納する。また、このカラーチャンネルテーブル22は、画像記録部3で出力を行う際に各画素についてのCMYの出力強度の組み合わせを決定するために用いられる。図4にカラーチャンネルテーブル22の構成の一例を示す。図4には上述のCMYK1/2/3/4次色及び白地(図中では、W(白)として表示)の出力強度の組み合わせの一例をYの出力強度を最小値0から最大値140、M,Cの出力強度を最小値0から最大値180として示したものである(画素bについては、値を省略した。)。
CMY出力強度−L*a*b*テーブル23は、画像記録部3における出力特性を示すもので、例えば、一例を図5に示すが、CMYの出力強度の組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値との相関関係を定義したCMY→L*a*b* LUTである。図5にCMY出力強度−L*a*b*テーブル23の一例を示す。図5は、Yを7等分して8段階で、M、Cを9等分して10段階とした8×10×10=800通りの各段階の組み合わせと、その組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値を示すものである。
また、CMY出力強度−L*a*b*テーブル23は、詳細は後述するが、L*a*b*表色系の値から各基本色の出力強度の組み合わせを求めるために利用されるものであり、その際には、CMY→L*a*b* LUTから、L*a*b*表色系の値に対応する各基本色の出力強度の組み合わせを定義したL*a*b*→CMY LUTを、例えば、本出願人による特開2004−274546号の明細書に記載されているように収束演算処理をして求めて用いる。従って、本発明の「第3の参照テーブル」としては、L*a*b*→CMY LUTやCMY→L*a*b* LUTなどでもよく、すなわち複数の基本色の出力強度とL*a*b*表色系の値との間の対応関係を示すものであればよい。
出力色テーブル27は、図10に示すように、上述のCMYKの1/2/3/4次色のそれぞれの画素a(ベタと同じ)の色、W、及び、CMYK1次色についての画素bの色についてL*a*b*表色系の値を格納する。また、図10には上述のCMYK1次色についての画素bのL*a*b*表色系の値は省略した。
目標色テーブル24は、画素a及び画素bを用いての色合わせの目標とする表色系の値が格納されている。具体的には、W、印刷機で印刷用紙にC,M,Y,Kの各色のインキを用いて印刷したCMYKのベタ、及び、CMYKの1次色の中間色のL*a*b*表色系の値が予め格納されている。ここで、ベタとは、CMYKの1次色の各網点面積率(網%ということがある)が100%のもので、階調画像データにおいて階調値で表せば255階調のものであり、CMYKの1次色の各色の中間色とは、各網点の網%が0%を除く100%未満のもの、階調画像データにおいて階調値で表せば0階調を除く255階調未満のものをいう。図6に、目標色テーブル24の構成の一例を示すが、CMYKの1次色の各色について、10%、20%、・・・、90%の中間色のL*a*b*表色系の値と、各色の0%にWのL*a*b*表色系の値と、各色の100%にベタのL*a*b*表色系の値とを示す。また、網点化したときに、ここで示す10%20%、・・・、90%、の網%となる階調画像データにおける階調値は、それぞれ、26階調、51階調、・・・、230階調である(小数点以下は四捨五入した。)。
面積比テーブル25は、CMYKの各色について、中間色における各色を構成する色の面積比を格納したものである(面積比の算出方法については後述する。)。図7には、CMYKの各色について、各色を構成する色版の網点を10%刻み(10%、20%・・・80%、90%)で中間色を構成する色についての面積比を示したものである。1次色は図2に示したように、例えばCであれば、W、Ca及びCbで構成される。これらの面積比を全体の面積に対するその色の割合で示し、例えば、Cの中間色におけるCaは、(Caの面積/全体の面積)が格納されている。
LUT記憶部28は、デバイスカラープロファイル等の作成手順で説明するカラーパッチの測定結果を記憶する測定テーブル281や各種ルックアップテーブルを記憶する。各種ルックアップテーブルは、図14にLUT記憶部28の構成を示すが、印刷機のデバイスカラープロファイルを構成する印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282(第1の参照テーブル)、及び、印刷機のL*a*b*→CMYK LUT283、校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイルを構成する校正用カラープリンタのCMYK→L*a*b* LUT284(第1の参照テーブル)、校正用カラープリンタのL*a*b*→CMYK LUT285(第2の参照テーブル)、及び、上述の目標とする印刷機の出力する色で校正用カラープリンタが画像を出力するように画像データのCMYKの階調を変換するためのデバイスリンクカラープロファイルとしてCMYK→CMYK LUT287がある。また、他に、CMYK→CMYK LUT287を求める過程で使用するKの階調補正カーブ286(補正特性)がある。
制御部1は、CPU等の演算制御装置によって構成され、ROMやハードディスクドライブ等のプログラム格納部(図示省略)に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより装置各部の制御を行う。また、本実施の形態で行う各種の演算等を行うときのワークエリアを構成し各種データを一時的に記憶するメモリ(図示せず)を含んで構成される。制御部1は、当該コンピュータプログラムに従って、組合せ変換手段16、網点化手段11、画素種別判別手段12、画像記録制御手段13、カラーチャンネル演算手段14、色演算手段15、及び、LUT作成手段17として動作する。
LUT作成手段17は、測定テーブル281に記憶される測定結果に基づいて、各種ルックアップテーブルを作成する(詳細後述)。
組合せ変換手段16は、LUT作成手段17により作成されLUT記憶部13に記憶された後述するデバイスリンクカラープロファイル(CMYK→CMYK LUT287)を用いて目標とする印刷機の出力する色で校正用カラープリンタが画像を出力するように、画像データ受付手段5が受け付ける階調画像データの描画情報に示されるCMYKの階調値の組み合わせを変換する。ただし、デバイスカラープロファイルの作成の際などには、変換は行わないように例えば、入力部4などを用いて設定することができる。
網点化手段11は、組合せ変換手段16でCMYKの階調値の組み合わせが変換された階調画像データを網点基準データを用いたAMスクリーニング(Amplitude Modulation Screening)により網点化を行うもので、所定の数の画素からなる領域(例えば15画素×15画素)ごとにその領域内の画素を出力する場合を「1」、出力しない場合を「0」で示して網点を形成し、その網点の大小を変化させて画像の濃淡を表現する各色版の網点画像データに変換する。また、変換した網点画像データを画像データ記憶部21に記憶する。
画素種別判別手段12は、網点画線部の各色を画素a及び画素bで構成するために、網点画像データを構成する各画素について、画素aまたはW(白)と画素bとの判別を行う。
ここで、図2で示したような周縁部が画素b、中心部が画素aで構成されるように判別する一例について説明する。この場合には、図8に示す3×3のデジタルフィルタを用いる。各色版の網点画像データごとにデジタルフィルタを用いて走査し、デジタルフィルタの中央121に位置する画素について次のように判別を行う。各色版の網点画像データについて、中央に位置する画素121のデータが、出力しない「0」の場合には、画素bではないと判別し、中央に位置する画素121のデータが、出力する「1」の場合には、その周辺部の8つの画素122のうち2つ以上が出力しない「0」であればその中央に位置する画素121は画素bであると判別し、2つ未満の場合には画素aすなわち画素bではないと判別する。そして、少なくともいずれか1つの色版について画素bであると判別された場合に、その画素は画素bとし、いずれの色版についても画素bであると判別されなかった場合に、その画素は画素bではないと判別する。このような判別により、図2(a)乃至(c)に示すような網点画線部の各色の周縁部の画素を画素bとし、中心部を画素aとすることができる。
また、上述の3×3のデジタルフィルタを用いれば、周縁部にほぼ一列で画素bを構成するが、例えば5×5のデジタルフィルタを用いて周縁部に二列で画素bを構成するようにすることも可能であるし、判別に用いる周囲の画素の条件を変更することによっても画素bの構成を変更することも可能である。
また、このデジタルフィルタを用いる方法によれば、ベタ領域の周縁部も画素bとなる場合があるが、周縁部の数画素分であり色調にはほとんど影響がないのでベタ領域の周縁部も画素bが含まれても問題は無い。
画像記録制御手段13は、本発明の制御手段であり、C,M,Y,Kの各色版毎に分版された網点画像データと画素種別判別手段12による判別結果とから、n個の各画素についてカラーチャンネルテーブル22を参照して、CMYの出力強度の組み合わせを求め、その出力強度の組み合わせで出力するように画像記録部3を制御する。これを受けて画像記録部3では、各画素をそのCMYの出力強度の組み合わせに対応する緑色(G)光、赤色(R)光、青色(B)光の強度で露光する。
CMYの出力強度の組み合わせは、具体的には網点画像データから、出力するべき色がWまたはCMYK1/2/3/4次色のうちのいずれであるかを判定し、さらに画素bか否かの判別結果から、該当のCMYの出力強度の組み合わせをカラーチャンネルテーブル22から以下のようにして求める。
図9の画像データテーブル26には画素1から画素nのn個の各画素について、YMCKの各色版の出力する「1」、出力しない「0」の組み合わせ、及び、画素種別判別手段12での判別結果を画素bであるを「1」、画素bではないを「0」として示すものであるが、画素1は、KCMYが「0」であるからWかつ画素bではないので、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22の画素aのW(白)に対応する値とし、画素2は、KCMYが「0」であるからWかつ画素bではないので、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22の画素aのW(白)に対応する値とし、画素3は、Kが「1」CMYが「0」でかつ画素bであるので、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22の画素bのKに対応する値とし、・・・・、画素kは、Mが「1」CKYが「0」でかつ画素bであるので、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22の画素bのMに対応する値とし、画素k+1は、Mが「1」KCYが「0」でかつ画素bではないので、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22の画素aのMに対応する値とし、・・・・、画素nは、KCMYが「0」であるからWかつ画素bではないので、CMYの出力強度の組み合わせを図4に示すカラーチャンネルテーブル22の画素aのW(白)に対応する値とする。
色演算手段15は、CMYK1次色のそれぞれについて画素aの色のL*a*b*表色系の値を目標色テーブル24に格納されている対応するCMYK1次色のベタの表色系の値として出力色テーブル27に格納する第1の色演算手段としての機能と、画素bの色のL*a*b*表色系の値を、目標色テーブル24に格納されているCMYK1次色のベタの表色系の値、CMYK1次色の各色の中間色のL*a*b*表色系の値、及び、WのL*a*b*表色系の値を用いて、面積比テーブル24に基づいて演算して求め(詳細は後述する。)出力色テーブル27に格納する第2の色演算手段としての機能を有する。なお、CMYKの2/3/4次色のベタの色調整に用いる表色系の値については目標色テーブル24に記していないが、R、G、B、KC、KM、KYの各2次色、CMY、KR(M+Y)、KG(C+Y)、KB(C+M)の各3次色、CMYKの4次色について、ベタについての表色系の値のみが含まれている。
カラーチャンネル演算手段14は、出力色テーブル27に格納されているCMYK2/3/4次色についてのベタとCMYK1次色についての画素a(ベタと同じ色)及び画素bの色のL*a*b*表色系の値に対応するCMY出力強度の組み合わせをCMY出力強度−L*a*b*テーブル23であるCMY→L*a*b* LUTに基づいて求め、各色についてのCMY出力強度の組み合わせを示すカラーチャンネルを生成する。したがって、本発明の生成手段としての機能を有する。
例えば、本出願人による特開2004−274546号の明細書に記載されているように、CMY→L*a*b* LUTからL*a*b*→CMY LUTを求める。そして、CMY出力強度の組み合わせを求めるL*a*b*表色系の値について、L*a*b*→CMY LUTの入力点からそのL*a*b*表色系の値の近傍のL*2点(L1、L2)、a*2点(a1、a2)、b*2点(b1、b2)を組み合わせた8点についてのC,M,Yの出力強度と、L*a*b*表色系の値のL*a*b*各値の各入力点との距離とから、格納されているL*a*b*表色系の値に対するC,M,Yの出力強度の組み合わせを求めることができる。
入力部4は、例えば、CMY出力強度−L*a*b*テーブル23、目標色テーブル24、面積比テーブル25、及び、LUT記憶部28の測色テーブル281に格納する各数値などを入力するためのものである。また、例えば、測定器と接続するためのインターフェイスや、面積比、測色結果などが入力されたFD(Floppy(登録商標) Disk)等を出し入れ可能に装着する読取装置のようなものであってもよい。
画像データ受付手段5は、送受信インターフェイス回路などから構成され、図示しない外部端末から送信された上述の階調画像データを受信する。また、階調画像データなどが入力されたCD−ROM(Compact Disk Read−Only Memory)等を出し入れ可能に装着する読取装置のようなものであってもよい。
〔色調整方法〕
次に、本発明の色調整方法を適用した本実施の形態の校正用カラープリンタにおける各処理の手順についてフローチャートを用いて説明する。
図11は、色合わせの目標となる印刷機の出力色に合わせるように色調整を行いカラー画像を形成する手順の一例を示すフローチャートであり、図11を用いて概略を説明し、画素a及び画素bの色の表色系の値の算出手順、デバイスカラープロファイルやデバイスリンクカラープロファイルの作成手順、及び、階調画像データに基づく画像形成の手順の詳細については別途説明することにする。以下、各ステップを、例えば図11ステップS11であれば省略してS11と表示すことにする。他のステップも同様である。
まず、CMY出力強度−L*a*b*テーブル23として図5に示すCMY→L*a*b* LUTを予め格納する(S11)。図5に示すCMY出力強度−L*a*b*テーブル23は、Yを7等分して8段階で、M、Cを9等分して10段階として、各段階の組み合わせで構成される8×10×10=800通りの各パッチを画像記録部3で出力し測定して得られた、各組み合わせとその組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値から構成されるものである。
また、図7に示すような面積比テーブル25を、予め格納する(S12)。面積比テーブルは、CMYK1次色の各色について、10%刻み(10%、20%・・・90%)の中間色における各色を構成する色の面積比を格納したものである。また、面積比テーブル25を構成する面積比は、次のようにして求めることができる。例えば、CMYK1次色の各色を構成する色の網点を10%刻み(10%、20%・・・90%)となる複数のパッチを構成する階調画像データ(例えば、Cを例とすれば、10%のパッチはC10%M0%Y0%K0%の画素で、20%のパッチはC20%M0%Y0%K0%の画素で、・・・、90%のパッチはC90%M0%Y0%K0%の画素で構成される画像データである。)を、校正用カラープリンタの網点化手段11が行う網点化と同じ網点化を行い、さらに、画素種別判別手段12が行う判別と同じ判別を行いその結果から、以下のようにして求められる。一つの網点を構成する領域のWの画素数、画素aの数及び画素bの数から、各画素数の一つの網点を構成する領域の画素数に対する割合を面積比として容易に求めることができる。
これらのテーブルは、入力部4を介して制御部1が受け付けて作成することや、制御部1が自己のプログラム格納部に格納するコンピュータプログラムに書き込んでおき、制御部1がそのコンピュータプログラムに基づいて作成してもよい。
次に、入力部4からの色合わせの目標となる印刷機で印刷用紙にC,M,Y,Kの各色のインキを用いて印刷したCMYK1/2/3/4次色のベタのL*a*b*表色系の値、印刷用紙の色のL*a*b*表色系の値、及び、CMYK1次色の各色の中間色のL*a*b*表色系の値の入力を受け付けて、制御部1が記憶部2の目標色テーブル24(図6参照)に書き込む(S13)。例えば、入力するL*a*b*表色系の値は、CMYK1次色の各色を構成する色版の網点を10%刻み(0%、10%、20%・・・90%、100%)とする中間色、印刷用紙の色、及び、ベタの各パッチを含むカラーチャート(1)を印刷機で印刷用紙に印刷し測色したものである。
そして、色演算手段15は、目標色テーブル24に格納されたW、印刷機で印刷用紙にC,M,Y,Kの各色のインキを用いて印刷したCMYK1/2/3/4次色のベタ、及び、CMYK1次色の各色の中間色のL*a*b*表色系の値と面積比テーブル25に格納された面積比から、CMYK1次色の各色についての画素a及び画素bの色のL*a*b*表色系の値を求め、WとCMYK1/2/3/4次色のベタのL*a*b*表色系の値とともに出力色テーブル27に格納する(S14)。
次に、カラーチャンネル演算手段14は、出力色テーブル27に格納されたWのL*a*b*表色系の値、CMYK1/2/3/4次色の画素aの色のL*a*b*表色系の値、及び、CMYK1次色の画素bの各色のL*a*b*表色系の値からCMY出力強度−L*a*b*テーブル23に基づいてCMY出力強度の組み合わせを求め、カラーチャンネルテーブル22を生成する(S15)。上述したように、例えば、本出願人による特開2004−274546号の明細書に記載されているように、CMY→L*a*b* LUTからL*a*b*→CMY LUTを求める。そして、CMY出力強度の組み合わせを求めるL*a*b*表色系の値について、L*a*b*→CMY LUTの入力点からそのL*a*b*表色系の値の近傍のL*2点(L1、L2)、a*2点(a1、a2)、b*2点(b1、b2)を組み合わせた8点についてのC,M,Yの出力強度と、L*a*b*表色系の値のL*a*b*各値の各入力点との距離とから、格納されているL*a*b*表色系の値に対するC,M,Yの出力強度の組み合わせを求めることができる。
次に、制御部1は、印刷機で出力した印刷物、及び、画素a及び画素bについて求めた色により校正用カラープリンタで出力したカラーチャート(2)の測色結果を入力部4を介して受付けてLUT記憶部28の測色テーブル281に格納し、LUT作成手段17は、その測定結果に基づいてデバイスカラープロファイルを作成する(S16)。
さらに、入力側のCMYKの組み合わせとして印刷機におけるCMYKの組み合わせ、出力側のCMYKの組み合わせとして校正用カラープリンタのCMYKの組み合わせを関連付けて構成されるデバイスリンクカラープロファイルを作成する(S17)。そして、階調画像データに基づいて画像形成を行う(S18)。
(画素a及び画素bの色の表色系の値の算出手順)
ここで、図12に示すフローチャートを用いて画素a及び画素bの色の表色系の値の算出手順について説明する。図12は、画素a及び画素bのL*a*b*表色系の値の算出手順を示すフローチャートである。
初めに、色演算手段15は、印刷機で印刷用紙にC,M,Y,Kの各色のインキを用いて印刷したCMYK1/2/3/4次色のベタのそれぞれの表色系の値を、CMYK1/2/3/4次色の各色についてのそれぞれの画素aの色の表色系の値とし、それらの画素aの色の表色系の値とWのL*a*b*表色系の値を出力色テーブル27に格納する(S21)。
そして、CMYK1次色の各色についての画素bの色を、目標色テーブル24に格納されたCMYK1次色の各色の中間色のL*a*b*表色系の値と、出力色テーブル27に格納されたWのL*a*b*表色系の値及びCMYK1次色の画素aの色のL*a*b*表色系の値と、面積比テーブル25の中間色におけるCMYK1次色の各色を構成する色の面積比を用いて求め、出力色テーブル27に格納する(S22)。以下の演算では表色系の値としてXYZ表色系の値を用いる。それは、XYZ表色系の値は光量に線形な値であるため、複数の色で構成される色は、その構成する色のXYZ表色系の値と面積比との積の和で示すことができるからである。また、XYZ表色系の値は、〔発明を実施するための最良の形態〕の冒頭に述べたようにしてL*a*b*表色系の値からを求めることでき、XYZ表色系の値からL*a*b*表色系の値を求めることができる。
例えば、図2に示すCを例に説明する。ここで、Cの中間色の目標とするX値をXC、Y値をYC、Z値をZCとする。また、Cの中間色は図2に示すようにWの画素、Caの画素、Cbの画素で構成されているので、WのX値をXW、Y値をYW、Z値をZW、Cの画素aの色Caの色のX値をXCa、Y値をYCa、Z値をZCa、画素bの色CbのX値をXCb、Y値をYCb、Z値をZCbとし、その中間色におけるWの面積比をfW、Cの画素aの面積比をfCa、Cの画素bの面積比をfCbとすれば、Cの中間色のX値のXC、Y値のYC、Z値のZCは、構成する色のXYZ表色系の値と面積比との積をそれぞれ加算した合計値で示すことができるので、
XC=fW×XW+fCa×XCa+fCb×XCb、
YC=fW×YW+fCa×YCa+fCb×YCb、
ZC=fW×ZW+fCa×ZCa+fCb×ZCb
と表すことができる。
上記式のCb以外のXYZ値は、Cの中間色の目標とするXC、YC、ZCは目標色テーブル24に格納されたCの中間色のL*a*b*表色系の値から求め、CaのXCa、YCa、ZCaは出力色テーブル27に格納されたCの画素aの色のL*a*b*表色系の値から求められ、各面積比は、面積比テーブル25に格納されている。したがって上記式の右辺の表色系の値の合計値が左辺表色系の値となるように、画素bの色のX値のXCb、Y値のYCb、Z値のZCbを求めることができる。
例えば、上式を用いて各中間色における画素bの色のX値をXCb、Y値をYCb、Z値をZCbを求めて、その各結果の平均値などをCについての画素bの色のX値のXCb、Y値のYCb、Z値のZCbを決定してもよい。また、求めたXYZ表色系の値は、参照テーブル23に基づいてCMY出力強度の組み合わせを求めるのでL*a*b*表色系の値に変換しておく。同様にして、M、Y、Kについても画素bの色のL*a*b*表色系の値を求める。
(デバイスカラープロファイルの作成手順)
まず、上述のデバイスカラープロファイルの作成手順について図20を用いて説明する。図20は、デバイスカラープロファイルの作成手順を示すフローチャートである。
印刷機及び校正用カラープリンタともにデバイスカラープロファイルは上述のようにそれぞれ次の2つのルックアップテーブルから構成されるが、以下の説明ではCMYK→L*a*b* LUTを、上述の印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282及び校正用カラープリンタのCMYK→L*a*b* LUT284の作成方法を説明するために用い、L*a*b*→CMYK LUTを、上述の印刷機のL*a*b*→CMYK LUT283及び校正用カラープリンタのL*a*b*→CMYK LUT285の作成方法を説明するために用いる。
(S00)
まず、CMYK→L*a*b* LUTを作成する。ここで、CMYK→L*a*b* LUTは、CMYKの組み合わせを表色系の値L*a*b*に変換するもので4色の基本色の組み合わせに各組み合わせにより出力される色のL*a*b*表色系の値を関連づけたもので、L*a*b*→CMYK LUTは、表色系の値L*a*b*をCMYKの組み合わせに変換するもので複数のL*a*b*表色系の値に各L*a*b*表色系の値で示される色を出力するための4色の基本色のパラメータの組み合わせを関連づけたものである。また、L*a*b*→CMYK LUTはL*a*b*の全色座標空間の中で、デバイスによるCMYK混色の色再現可能範囲は限られるため、色再現可能範囲内にどのようにL*a*b*の全色座標空間を写像するのか写像方法を何通りか変化させ、複数個持たせて、入力デバイスの種類に応じて選択して用いるのが一般的である。
CMYK→L*a*b* LUTは、例えば図15に示すようになり、CMYKのLUT入力点に対しL*a*b*表色系の値が入る4次元入力/3次元出力であり、具体的にはCMYKの全色空間に及ぶ多数の組み合わせについてのカラーパッチを測色計で測定し、各カラーパッチのL*a*b*表色系の値を求めてLUTにし、例えば、次のような方法で求めることができる。
即ち、C、M、Y、Kそれぞれの最小値0から最大値255までを4分割し、0、64、128、191、255の5段階の階調値をとり、C×M×Y×K:5×5×5×5=625点の組み合わせについてのカラーパッチを配置した図16のようなカラーチャート(2)を印刷機で印刷、及び、校正用カラープリンタで印刷し、5×5×5×5=625点の各パッチを順番に測定してL*a*b*表色系の値を求める。
ここで、校正用カラープリンタにおけるカラーチャート(2)の出力について図13に示すフローチャートを用いて説明する。図13は、カラープルーフ作成装置で行う画像形成の手順の一例を示すフローチャートである。まず、画像データ受付手段5で、カラーチャート(2)を示す階調画像データを受け付ける(S31)(ただし、画像データ記憶部21に予め記憶し、それを用いてもよい。)。ここで、入力手段4を用いて組合せ変換手段16による変換を実施しない設定にしておき(S32、N)、網点化手段11は、カラーチャート(2)を示す階調画像データの網点化を行い、各色版の網点画像データを作成する(S34)。そして、画像種別判別手段12で各色版の網点画像データを構成する各画素について、画素bであるか否かの判別を行い(S35)、判別結果と網点画像データに基づいて画像データテーブル26を作成する(S36)。そして、画像記録制御手段13は、画像データテーブル26に示される各画素の出力するべき色(WまたはCMYK1/2/3/4次色のうちのいずれか)と、画像種別判別手段12での判別結果とから、カラーチャンネルテーブル22を参照してCMYの出力強度の組み合わせを求め、その出力強度の組み合わせで出力するように画像記録部3を制御する(S37)。画像記録部3はその制御に従って画像形成を行う(S38)。カラーチャンネルテーブル22には、画素a及び画素bについて求めた色に対応するCMY出力強度の組み合わせが格納されているので、出力されたカラーチャート(2)の網点画像の色網点画線部の各色は求めた色の画素a、画素bで構成される。
さらに、中央の4次元入力/3次元出力LUTは、9×9×9×9の格子点の間の点について、5×5×5×5=625点の各パッチを9×9×9×9の各パッチに補間を行うことにより作成する。図17に示すように、黒丸●を格子点(サンプル点)とし、△印と×印を夫々補間すべき点とすると、△印のように前後2点ずつ格子点が存在する場合と、×印のように前後に1点及び3点ある場合とでは、異なった補間式を使用する。
ここで、補間すべき点の表色系をLm*,am*,bm*とし、各サンプル点の表色系をLi*,ai*,bi*(i=1〜4)としたとき、前者(△印)の場合は以下のような補間式で、
Lm*=−(1/16)L1*+(9/16)L2*+(9/16)L3*−(1/16)L4*
am*=−(1/16)a1*+(9/16)a2*+(9/16)a3*−(1/16)a4*
bm*=−(1/16)b1*+(9/16)b2*+(9/16)b3*−(1/16)b4*
と補間される。
また、後者の場合(×印)には、例えばi=1とi=2の間の点については次の補間式で、
Lm*=(5/16)L1*+(15/16)L2*−(5/16)L3*+(1/16)L4*
am*=(5/16)a1*+(15/16)a2*−(5/16)a3*+(1/16)a4*
bm*=(5/16)b1*+(15/16)b2*−(5/16)b3*+(1/16)b4*
と補間される。
図18にCMY3次元についての補間処理の順序の一例を示す。図18に示す番号1、2、3(それぞれ図18の丸付きローマ数字に対応)の順序で補間処理を行うことによってCMY5×5×5を9×9×9に補間する。更に、CMY5×5×5の9×9×9への補間を5つのKレベルのすべてについて行った後で、CMY9×9×9の各点について、Kの5点を9点に補間する計算を図17に示す方法と同様にして行う。これによって、実際は5×5×5×5=625点のパッチしか測定しないにも拘わらず、9×9×9×9=6561点まで拡張してCMYKの組み合わせについてL*a*b*表色系の値を求めることができる。
(S01)
次に、L*a*b*→CMYK LUTを作成する。L*a*b*→CMYK LUTは、図19に示すように3次元入力/4次元出力LUTであり、以下に示すように、33×33×33の格子点の間の点については補間を行って変換する。また、簡単のため、基本色をC、Mの2色として説明する。なお、C、M、Y、Kは、いずれも0〜255の値をとるものとする。
前述のCMYK→L*a*b* LUTのC×M×Y×K:9×9×9×9についてのL*a*b*表色系の値である4次元データから、C×M×Y:9×9×9についてのL*a*b*表色系の値である3次元データへの変換を行う。このために、本出願人による特許第2898030号の明細書に記されている方法を用いることができる。例えば、CMYの最小値から求められるグレー成分を強調するためにKが加えられるようにしてCMYの最小値に基づいてKを求め、CMYにそのKを加えた場合についてのL*a*b*表色系の値を求めることにより行う。
Kは次の式によって求めることができる。CMYの最小値をmin[C、M、Y]とすると、
K=1.6(min[C、M、Y]−128)
ただし、上記右辺が0または負になる場合は、K=0とする。
また、このKがCMYに加えられたときのL*a*b*表色系の値は例えば次のようにして求めることができる。C=M=Y=191の場合を例にとると、
K=1.6×(191−128)=101であり、
この101がC×M×Y×K:9×9×9×9のKの9点(0、32、64、96、128、159、191、223、255)の4つ目の96と5つ目の128の間になることから、9×9×9×9点の中のC=M=Y=191(7点目)、K=96(4点目)の点のL*a*b*表色系の値と、C=M=Y=191(7点目)、K=128(5点目)の点L*a*b*表色系の値との2つから補間して計算する。C=M=Y=191(7点目)、K=96(4点目)のL*a*b*表色系の値であるL1*a1*b1*についての重みw1を、w1=1.0−(101−96)/(128−96)としてC=M=Y=191(7点目)、K=128(5点目)のL*a*b*表色系の値、L2*a2*b2*についての重みw2を、w2=(101−96)/(128−96)とすると、補間後のL*a*b*表色系の値、Lm*am*bm*は、
Lm*=w1×L1*+w2×L2*
am*=w1×a1*+w2×a2*
bm*=w1×b1*+w2×b2*
によって求めることができる。
これは、C=M=Y=191の場合であるが、これをC×M×Y:9×9×9=729点について行うことにより、C×M×Y×K:9×9×9×9の4次元のデータからC×M×Y:9×9×9の3次元のデータを作成することができる。
(S02)
次に、ステップS01のC×M×Y:9×9×9の3次元データを用いて、L*a*b*→CMYK LUTを計算する。図21は、CMYの内のMとCの2次元9×9の組み合わせ(Y=0)について、縦軸にL*を横軸にa*をプロットしたものである。実際には3次元であるが簡単のために2次元で示す。
このCMYの分布に対して、求めようとするターゲット点[L*(0〜100)a*(−127〜128)b*(−127〜128):33×33×33=35937の各LUT入力点]のL*a*b*が目標値T’として与えられる。目標値T’が図21に示すように格子点a’〜d’で囲まれる領域内にあるとき、MC座標系におけるMCの組み合わせ(目標値T)は図22に示すように格子点a〜dで囲まれる領域内にあるものと推定される。そして、目標値Tが格子点a〜dによって形成される領域のどこにあるかは、図21の表色系を図22の座標系に対応付けながら、収束演算処理をして求める。このように収束演算処理をするのは図22の座標系から図21の表色系への変換が既知であるにも拘らず、この逆の変換は非常に複雑で未だ良好な変換式が知られていないためである。
次に、図23の格子点a〜dによって形成される領域SPを4つの領域SP〜SPに等分する。5個の分割点e〜iは、既に求められている周囲の格子点を利用して重み平均によって算出する。そして、この分割点e〜iに対応する値をL*a*b*表色系に変換したときの値を図24の表色系にプロットし、プロットされた分割点e’〜i’によって形成された4つの領域SP’〜SP’のうちどの領域に目標値T’があるかを求める。図24に示すように領域SP’にあるときには、図23に示すように目標値Tは領域SP’に対応した領域SPにあるものと推定する。
次に、推定された領域SPを4つの領域SP〜SPに等分する。5個の分割点j〜nは既に求められている周囲の格子点又は分割点を利用して重み平均によって算出する。そして、この分割点j〜nに対応する値をL*a*b*表色系に変換したときの値を図24の表色系にプロットし、プロットされた分割点j’〜n’によって形成された4つの領域SP’〜SP’のうちどの領域に目標値T’があるかを求める。図24に示すように領域SP’にあるときには、図23に示すように目標値Tは領域SP’に対応した領域SPにあるものと推定する。
次に、推定された領域SPを4つの領域SP〜SP12に等分する。5個の分割点o〜sは、既に求められている周囲の格子点又は分割点を利用して重み平均によって算出する。そして、この分割点o〜sに対応する値をL*a*b*表色系に変換したときの値を図24の表色系にプロットし、プロットされた分割点o’〜s’によって形成された4つの領域SP’〜SP12’のうちどの領域に目標値T’があるかを求める。図24に示すように領域SP10’にあるときには、図23に示すように目標値Tは領域SP10’に対応した領域SP10にあるものと推定する。
以上のような領域の分割を繰り返すことによって格子は次第に小さくなり、ついには収束する。そして、収束した領域を形成する4つの格子点又は分割点を平均することによって目標値Tが求められ、従って求めようとする出力色を示す基本色の組み合わせを求めることができる。
また、本実施の形態では、上述のような収束演算による方法を記したが、本出願人による特許第2895086号の明細書に記載されているような補間方法を用いてもよい。
ところで、目標値T’が図25に示すように、L*a*b*表色系の頂点W’,C’,M’,B’で形成される色再現範囲の外にあるときには、この目標値T’を色再現範囲内に移動する必要がある。この場合、目標値T’を無彩色方向に移動させ、図26に示すように無彩色方向の直線と色再現範囲の境界との交点の座標を目標値T’とし、図27に示すように目標値T’に対応する目標値Tを算出する。
なお、目標値T’は必ずしも境界に移動させる必要はなく、色再現範囲内に移動されればよい。また、ここでは説明のためにC×Mの2次元についての例を示したが、実際にはC×M×Yの3次元について行い、L*a*b*の33×33×33点の各LUT入力点を目標値T’として、C、M、Yの値を1点づつ計算する必要がある。
(S03)
S02で求めたL*a*b*の33×33×33点についてのC、M、Yは、S01で求めたC×M×Y:9×9×9の3次元のデータに対応するCMYであり、第1ステップと同じ方法でCMYからKを求める。
K=1.6(min[C、M、Y]−128)
ただし、上記右辺が0または負になる場合は、K=0とする。
(S04)
上述のようにして求められたL*a*b*の33×33×33点の各LUT入力点についてのCMYKをLUT化して、L*a*b*→CMYK LUTとする。
上述のようにして印刷機及び校正用カラープリンタそれぞれについてのCMYK→L*a*b* LUT及びL*a*b*→CMYK LUTを作成して、印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282、印刷機のL*a*b*→CMYK LUT283、校正用カラープリンタのCMYK→L*a*b* LUT284、及び、校正用カラープリンタのL*a*b*→CMYK LUT285としてLUT記憶部28に格納する。
(デバイスリンクカラープロファイルの作成手順)
次に、上述のデバイスリンクカラープロファイルの作成手順を図29を用いて説明する。図29は、デバイスリンクカラープロファイルの作成手順を示すフローチャートである。
デバイスリンクカラープロファイルは、例えば図28に示すようなC×M×Y×K:21×21×21×21=194481のLUT入力点に対してCMYKが入る4次元入力/4次元出力LUTであり、印刷機及び校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイルを用いて図29に示すフローチャートに示す手順のようにして作成する。
(S51)
先ず、校正用カラープリンタのKの出力を印刷機のKの出力に合わせるための、Kの階調補正カーブ286を作成する。印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282からK単色の10段階の階調値(0、32、64、96、128、159、191、223、255)についてL*値(明度)を求める。そのL*値をLin1,Lin2,Lin3,Lin4,Lin5,Lin6,Lin7,Lin8,Lin9とする。
次に、第2のカラー画像形成装置である校正用カラープリンタのCMYK→L*a*b* LUT284からK単色(0,32,64,96,128,159,191,223,255)についてL*値を求める。そのL*値をLout1,Lout2,Lout3,Lout4,Lout5,Lout6,Lout7,Lout8,Lout9とする。
上述のLin1〜Lin9、Lout1〜Lout9を、それぞれ、図30にカーブとして示す。ここで、印刷機のK単色の0から最大濃度点までの0〜255を20等分した21点のKについてのL値をLin1〜Lin9を用いたカーブから求め、その求めたL値を校正用カラープリンタで出力するためのKをLout1〜Lout9を用いたカーブから求める。そして、21点のKと求めたKとから、入力側が0から最大値のK、出力側が入力側のKについて印刷機が出力するL値を校正用カラープリンタで出力するためのKとする、すなわち、入力側のKを、そのKのパラメータについて印刷機が出力する色特性の値を校正用カラープリンタで出力するためのKに補正するための図31に示すようなKの階調補正カーブ286を作成する。
このKの階調補正カーブ286は、実際には、白のL*が印刷機と校正用カラープリンタとで異なる場合があるため、白(0)はL*を合わせるような補正は行わないようなカーブにする。また、印刷機のKの最小明度が校正用カラープリンタのKの最小明度よりも小さい場合には、明度L*を再現できないため、校正用カラープリンタのKの最小明度で再現するようなカーブにする。また、この実施の形態では、Kの階調補正カーブ286の入力値255についての出力値が255にしている。
(S52)
ここで、印刷機のデバイスカラープロファイル(CMYK→L*a*b* LUT282)におけるK=M=Y=0でCが0から255(最大値)のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値、K=C=M=0で、Yが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値、及び、K=C=Y=0でMが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値のそれぞれについて、それぞれ校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイル(CMYK→L*a*b* LUT284)においてK、M及びYのパラメータが0でCのパラメータを0から255まで変化させたときにL*a*b*座標空間に形成される線、K、C及びMのパラメータが0でYのパラメータを0から255まで変化させたときにL*a*b*座標空間に形成される線、及び、K、C及びYのパラメータが0でMのパラメータを0から255まで変化させたときにL*a*b*座標空間に形成される線の線上のL*a*b*表色系の値に写像する。ただし、本実施の形態においては、上記の写像を含むように、K=Y=0でC、Mのそれぞれが0から255(最大値)のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値、K=M=0でC、Yのそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値、及び、K=C=0でM、Yのそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値のそれぞれについて、それぞれ校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイル(CMYK→L*a*b* LUT284)においてK及びYのパラメータが0でC、Mのそれぞれのパラメータを0から255まで変化させたときにL*a*b*座標空間に形成される面、K及びMのパラメータが0でC、Yのそれぞれのパラメータを0から255まで変化させたときにL*a*b*座標空間に形成される面、及び、K及びCのパラメータが0でM、Yのそれぞれのパラメータを0から255まで変化させたときにL*a*b*座標空間に形成される面の面上のL*a*b*表色系の値に写像する。
図32は、印刷機の写像の対象となるL*a*b*表色系の値を説明するためのもので、印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282におけるK=Y=0でC、Mそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値、K=M=0でC、Yそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値、及び、K=C=0でM、Yそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値をL*a*b*座標空間に示すものであるが、各L*a*b*表色系の値を記入すると煩雑になるため各L*a*b*表色系の値を領域で示すと共に、L*a*b*座標空間をL*軸方向から見た図であり、横方向がa*軸、縦方向がb*軸である。また、WはC=M=Y=K=0(白地)のL*a*b*表色系の値を示し、YmはC=M=K=0、Y=255のL*a*b*表色系の値を示し、RmはC=K=0、M=Y=255(レッド、R(M+Y)、赤色)のL*a*b*表色系の値を示し、MmはC=Y=K=0、M=255のL*a*b*表色系の値を示し、BmはY=K=0、M=C=255(ブルー、B(C+M)、青色)のL*a*b*表色系の値を示し、CmはM=Y=K=0、C=255のL*a*b*表色系の値を示し、GmはM=K=0、Y=C=255(グリーン、G(C+Y)、緑色)のL*a*b*表色系の値を示す。例えば、K=Y=0でC、Mそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値は、図32の、M=0でCを変化させたL*a*b*表色系の値により形成される線分WCm、C=0でMを変化させたL*a*b*表色系の値により形成される線分WMm、M=255でCを変化させたL*a*b*表色系の値により形成される線分MmBm、C=255でMを変化させたL*a*b*表色系の値により形成される線分CmBmにより囲まれる面WCmBmMm内にある。同様に、K=M=0でC、Yのそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値は、図32の面WYmGmCm、K=C=0でY、Mそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値は、図32の面WMmRmYm内にある。
図33は、印刷機のL*a*b*表色系の値を写像する校正用カラープリンタのL*a*b*表色系の値を説明するためのもので、図32の印刷機に加えて校正用カラープリンタのCMYK→L*a*b* LUT282においてK=Y=0でC、Mそれぞれを0から255まで変化させたときにL*a*b*座標空間に形成される面、K=M=0でC、Yそれぞれを0から255まで変化させたときにL*a*b*座標空間に形成される面、及び、K=C=0でM、Yそれぞれを0から255まで変化させたときにL*a*b*座標空間に形成される面を示すもので、校正用カラープリンタについて■で示し、W、Ym、Rm、Mm、Bm、Cm及びGmとして示し、各面を面WCmBmMm、面WYmGmCm、面WMmRmYmとして示す(印刷機については、●で、図32と同様に示した)。
つまり、このS52の写像は、印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282におけるK=Y=0でC、Mそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値については、面WCmBmMm上のL*a*b*表色系の値に写像し、K=M=0でC、Yそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値については、面WYmGmCm上のL*a*b*表色系の値に写像し、K=C=0でM、Yそれぞれが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値については、面WMmRmYm上のL*a*b*表色系の値に写像するものである。
さらに写像の詳細な手順を説明する。まず、C、M、Y単色部のa*b*値を移動するのであるが、C単色部を例に説明する(M、Yについても同様に行う)。印刷機及び校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイルのCMYK→L*a*b* LUT282及び135から、C単色(32、64、96、128、159、191、223、255)についてL*a*b*表色系の値を求め、次の式によりa*b*をC*(彩度)とhab(色相)に変換する。
C*=(a*+b*0.5
hab=Arctan(a*/b*)/π×180
ただし、上記右辺が負になる場合には、hab=Arctan(a*/b*)/π×180+360とする。
ここで、C単色9段(0、32、64、96、128、159、191、223、255)のL*a*b*座標空間をL*軸方向から見たa*b*平面にプロットすると図34のようになり、C*を横軸にしてL*をプロットすると図35のようになる。
そして、図36に示すように印刷機のC単色の色相を校正用カラープリンタのC単色の色相に一致させるように、校正用カラープリンタのC単色のa*b*値が構成する線分WCm上となるように移動する。これにより、後で作成するCMYK→CMYK LUT287による変換においてC単色がC単色として変換されることになる。また、この色相の移動の際、彩度方向は、印刷機のC=255の彩度が校正用カラープリンタのC=255の彩度に一致するように移動し、C=255以外のL*a*b*表色系の値については、トーンジャンプ等を発生しないように彩度方向に移動する。本実施の形態では、図36に示すようにC*=50を境界として、C*=50以下の場合は彩度方向への移動は行わず、C*が50を越えるものについては、C=255における彩度方向の移動による変化量を最大としC=50で0となるような変化量でもって彩度方向の移動を行う。これにより、後で作成するCMYK→CMYK LUT287による変換においてC単色ベタ(C=255)がC単色ベタとして変換されることになる。また、本実施の形態においてはこのC単色の移動によるトーンジャンプや階調のつぶれが生じないようにC単色周辺のL*a*b*表色系の値の移動を行う。例えば、図37に示すように色相についての上限及び下限を、図38について明度の下限を予め定めておき、色相の上限及び下限の間及び明度が下限以上となるL*a*b*表色系の値について色相及び彩度をC単色における移動による変化量が最大で色相の上限及び下限の間及び明度の下限で色相及び彩度の変化量が0となるように移動する。この上限、下限の定め方や変化量の変化のさせ方は、トーンジャンプや階調のつぶれが生じないように決定すれば良い。
次に、次の式により移動後の彩度C*と移動後の色相habとから、移動後のa*b*を、
a*=cos(hab/180×π)×C*
b*=sin(hab/180×π)×C*
により求める。
次に、Bm(K=Y=0でC=M=255)、Rm(K=C=0でM=Y=255)、Gm(K=M=0でC=Y=255)のa*b*値を移動するのであるが、Bmを例に説明する(Rm、Gmについても同様に行う)。印刷機及び校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイルのCMYK→L*a*b* LUT282及び135から、Bm、BmについてL*a*b*表色系の値を求め、上述の式によりC*(彩度)とhab(色相)を求める。
そして、印刷機のBmのa*b*値を校正用カラープリンタのBmのa*b*値と一致するように色相及び彩度を移動する。これにより、後で作成するCMYK→CMYK LUT287による変換においてC、Mの2色ベタであるBm(K=Y=0でC=M=255)がC、Mの2色ベタとして変換されることになる。また、本実施の形態においてはこのBmの移動によるトーンジャンプや階調のつぶれが生じないようにBmの周辺のL*a*b*表色系の値の移動を行う。これは、C単色で図37及び図38を用いて説明したようにBmの周辺で色相の上限及び下限の間及び明度の下限を定めておき、さらに彩度の下限を定めておき、色相が上限及び下限の間及び明度が下限以上で彩度が下限以上となるL*a*b*表色系の値について、色相及び彩度の移動量がBmにおいて最大となり色相の上限及び下限、明度の下限及び彩度の下限において0となるように移動する。この上限、下限の定め方や変化量の変化のさせ方は、トーンジャンプや階調のつぶれが生じないように決定すれば良い。
次に、上述の式により移動後の彩度C*と移動後の色相habとから、移動後のa*b*を求める。
さらに次ぎに、明度の移動を行う。明度の移動は、印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282におけるK=Y=0でC、Mを変化させたCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値、K=M=0でC、Yを変化させたCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値、及び、K=C=0でM、Yを変化させたCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値について行い、ただし上述の移動を行ったL*a*b*表色系の値については移動後のL*a*b*表色系の値を用いて行う。
例えばここで、L*値の移動の対象となるL*a*b*表色系の値をLs*as*bs*とすると、a*値がas*でb*値がbs*である面WCmBmMm、面WYmGmCm、または、面WMmRmYm上のL*値を求め、そのL*値をLs′とすれば、Ls*as*bs*をLs′as*bs*に移動する。これにより、後で作成するCMYK→CMYK LUT287による変換においてC、Mの2色であるがC、Mの2色として変換され、他の色の網点が混じることがない。
また、本実施の形態においてはこの明度の移動によるトーンジャンプや階調のつぶれが生じないように他のL*a*b*表色系の値について次のようなL*値の移動を行う。図39は、色相及び彩度の移動後のC単色のL*値を横軸にC*を用いて示した。C単色のL*値は、そのa*b*値をL*方向に移動させたときの線分WCmとの交点のL値がLs′となるが、図39に示すような明度の下限を予め定めておき、明度が下限以上となるL*a*b*表色系の値についてのL*値を、上述の移動によるL*値の変化量が線分WCmの線上で最大で明度の下限で0となるように移動する。この下限は、例えば図32に示した面WCmBmMm、面WYmGmCm、及び、面WMmRmYmと平行にL*方向に設けることができる。また、この下限の定め方や変化量の変化のさせ方は、トーンジャンプや階調のつぶれが生じないように決定すれば良い。
また、a*値as*とb*値bs*が、面WCmBmMm、面WYmGmCm、または、面WMmRmYmの範囲外となる場合があるが、このような場合には、as*bs*の値の示す色相を変えずに無彩色方向に移動し面WCmBmMm、面WYmGmCm、または、面WMmRmYmの範囲内へ移動すればよい。このとき、周囲のL*a*b*表色系の値をトーンジャンプや階調のつぶれが生じないように移動してよい。
このような移動を行い、最終的に求めたL*a*b*表色系の値を印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値と置き換えることにより、印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282におけるK=Y=0でC、Mを変化させたCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値についての、面WCmBmMm上のL*a*b*表色系の値への写像、K=M=0でC、Yを変化させたCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値についての、面WYmGmCm上のL*a*b*表色系の値への写像、K=C=0でM、Yを変化させたCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値についての、面WMmRmYm上のL*a*b*表色系の値への写像が行われる。
このS52に述べたように印刷機のデバイスカラープロファイル(CMYK→L*a*b* LUT282)について写像を行い、この写像を行った印刷機のデバイスカラープロファイルを用いて後述のS54で述べるようにして作成するデバイスリンクカラープロファイルを用いてS103の色調整を行えば、K=0において、C、M、Yの単色は単色で、C、M、Yの単色のベタは単色のベタで、C、M、Yの中の2色からなるR、G、Bは、2色で、C,M,Yの2色のベタからなるR、G、Bのベタは2色のベタで、それぞれ再現することができる。
また、例えば、少なくとも図36を用いて説明したC、M、Y単色部のa*b*値の写像、すなわち、印刷機のデバイスカラープロファイル(CMYK→L*a*b* LUT282)におけるK=M=Y=0でCが0から255(最大値)のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値、K=C=Y=0でMが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値、及び、K=C=M=0でYが0から255のCMYKの組み合わせに対応するL*a*b*表色系の値のそれぞれについて、それぞれ校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイル(CMYK→L*a*b* LUT284)においてK、M及びYのパラメータが0でCのパラメータを0から255まで変化させたときにa*b*座標平面に形成される色相を示す線、K、C及びYのパラメータが0でMのパラメータを0から255まで変化させたときにa*b*座標平面に形成される色相を示す線、及び、K、C及びMのパラメータが0でYのパラメータを0から255まで変化させたときにa*b*座標平面に形成される色相を示す線の線上のL*a*b*表色系の値に写像することによれば、少なくとも、C、M、Yの単色は単色で、C、M、Yの単色のベタは単色のベタで再現することができる。
(S53)
次に、印刷機のCMYK→L*a*b* LUTのCMYKの組み合わせに対するL*a*b*表色系の値を、少なくともCMYが最大値の組み合わせに対するL*a*b*表色系の値が校正用カラープリンタの印刷機のCMYKのKを階調補正カーブ286で補正したK(Kcps)におけるCMYが最大値の組み合わせに対するL*a*b*表色系の値に一致するように、図40に示すように写像する。
そのために、まず、Kcpsを印刷機のCMYKのKを階調補正カーブ286で補正して求める。
次に、KcpsにおけるCMYが最大値の組み合わせに対するL*a*b*表色系の値を求める。K=101の場合を例にとると、101がC×M×Y×K:9×9×9×9のKの9点(0、32、64、96、128、159、191、223、255)の4つ目の96と5つ目の128の間になることから、9×9×9×9点の中のC=M=Y=255(9点目)、K=96(4点目)の点のL*a*b*表色系の値と、C=M=Y=255(9点目)、K=128(5点目)の点L*a*b*表色系の値との2つから補間して計算する。
C=M=Y=255(9点目)、K=96(4点目)のL*a*b*表色系の値であるL4*a4*b4*についての重みw4を
w4=1.0−(101−96)/(128−96)として
C=M=Y=255(9点目)、K=128(5点目)のL*a*b*表色系の値であるL5*a5*b5*についての重みw5を
w5=(101−96)/(128−96)とすると、
補間後のL*a*b*表色系の値であるL1a1b1は、
L1=w4×L4*+w5×L5*、
a1=w4×a4*+w5×a5*、
b1=w4×b4*+w5×b5*、
によって求められる。
図40は、印刷機のCMYK色空間の内のKにおけるCMYの色空間のCMY最大値に近い低明度部の断面図及び校正用カラープリンタのK=KcpsのCMYの色空間のCMY最大値に近い低明度部の断面図について、縦軸にL*を横軸にa*をとり示したものである。簡単のために2次元で示したものであるが、実際には3次元であり、以下のようにb*についても写像を行う。
CMYが最大値の組み合わせに対するL*a*b*表色系の値の移動は、印刷機のCMYが最大値のL*a*b*表色系の値(L0,a0,b0)を校正用カラープリンタのCMYが最大値のL*a*b*表色系の値(L1,a1,b1)に写像する。ただし、本実施の形態では移動後のL*a*b*表色系の値が連続性を保つようにL値が例えば図40に示すLfixより小さい値を示すものについてLfixでは写像による移動量が0でL0に近づくに従ってCMYが最大値の写像の移動量に近づくように例えば、写像前のL*a*b*表色系の値を(L、a、b)、写像後のL*a*b*表色系の値を(f(L)、f(a)、f(b))とした場合に、
f(L)=L―{(Lfix―L)/(Lfix―L0)}×(L0―L1)、
f(a)=a―{(Lfix―L)/(Lfix―L0)}×(a0―a1)、
f(b)=b―{(Lfix―L)/(Lfix―L0)}×(b0―b1)、
ただし、L≦Lfix、
に従って写像する。これを印刷機のCMYKの組み合わせの各Kについて行う。
このS53に述べたように印刷機のデバイスカラープロファイル(CMYK→L*a*b* LUT282)について写像を行い、この写像を行った印刷機のデバイスカラープロファイルを用いて後述のS54で述べるようにして作成するデバイスリンクカラープロファイルを用いてS103の色調整を行えばC、M、Yの3色のベタは、いずれのKにおいても3色のベタで再現することができる。また、印刷機のCMYK→L*a*b* LUTのCMYKの組み合わせに対するL*a*b*表色系の値を、少なくともK=0のCMYが最大値の組み合わせに対するL*a*b*表色系の値が校正用カラープリンタの印刷機のCMYKのK=0におけるCMYが最大値の組み合わせに対するL*a*b*表色系の値に一致するように写像すれば、少なくともK=0でCMYが最大値の組み合わせは、K=0でCMYが最大値の組み合わせで再現される。また、後述のS59で置き換えることにより、Kが最大値(階調値で255)の場合にも、CMYKが最大値の組み合わせで再現されることになる。
(S54)
次に、S52及びS53でL*a*b*表色系の値の写像を行った印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282と校正用カラープリンタのL*a*b*→CMYK LUT285とを用いて、図28に示すようなC、M、Y、Kそれぞれ、0〜255を20等分した21点の組み合わせの、C×M×Y×K:21×21×21×21=194481点を入力点として、各点について校正用カラープリンタに出力させるCMYKが出力値として入った例えば4次元入力/4次元出力のCMYK→CMYK LUT(1)を計算する。
C×M×Y×K:21×21×21×21=194481点の入力点の1点1点について図41に示す手順により計算する。
(S41)
先ず、S52及びS53でL*a*b*表色系の値の写像を行った印刷機のCMYK→L*a*b* LUT282を用いてL*a*b*を求める。C=25.5(0〜20で2)、M=51(0〜20で4)、Y=191.25(0〜20で15)、K=76.5(0〜20で6)の点を例にとると、CMYK:9×9×9×9→L*a*b*LUTのCMYK:9×9×9×9内の入力点と、CMYKそれぞれの入力点への距離は、
C:25.5/255×8=0.8なので、Cの1つ目の点C1とC1への距離DC1と、Cの2つ目の点C2とC2への距離DC2は、C1=0、DC1=0.8、C2=1、DC2=0.2
M:51/255×8=1.6なので、Mの1つ目の点M1とM1への距離DM1と、Mの2つ目の点M2とM2への距離DM2は、M1=1、DM1=0.6、M2=2、DM2=0.4
Y:191.25/255×8=6なので、Yの1つ目の点Y1とY1への距離DY1と、Yの2つ目の点Y2とY2への距離DY2は、Y1=6、DY1=0.0、Y2=7、DY2=1.0
K:76.5/255×8=2.4なので、Kの1つ目の点K1とK1への距離DK1と、Kの2つ目の点K2とK2への距離DK2は、K1=2、DK1=0.4、K2=3、DK2=0.6となる。
また、S52及びS53でL*a*b*表色系の値の写像を行った印刷機のCMYK→L*a*b*LUT282からのC2点(C1、C2)×M2点(M1、M2)×Y2点(Y1、Y2)×K2点(K1、K2)=16点についてのL*a*b*表色系の値を、
Lc1m1y1k1*,Lc1m1y1k2*,Lc1m1y2k1*,
Lc1m1y2k2*,Lc1m2y1k1*,
Lc1m2y1k2*,Lc1m2y2k1*,Lc1m2y2k2*,
Lc2m1y1k1*,Lc2m1y1k2*,Lc2m1y2k1*,
Lc2m1y2k2*,Lc2m2y1k1*,
Lc2m2y1k2*,Lc2m2y2k1*,Lc2m2y2k2*,
ac1m1y1k1*,ac1m1y1k2*,ac1m1y2k1*,
ac1m1y2k2*,ac1m2y1k1*,
ac1m2y1k2*,ac1m2y2k1*,ac1m2y2k2*,
ac2m1y1k1*,ac2m1y1k2*,ac2m1y2k1*,
ac2m1y2k2*,ac2m2y1k1*,
ac2m2y1k2*,ac2m2y2k1*,ac2m2y2k2*,
bc1m1y1k1*,bc1m1y1k2*,bc1m1y2k1*,
bc1m1y2k2*,bc1m2y1k1*,
bc1m2y1k2*,bc1m2y2k1*,bc1m2y2k2*,
bc2m1y1k1*,bc2m1y1k2*,bc2m1y2k1*,
bc2m1y2k2*,bc2m2y1k1*,
bc2m2y1k2*,bc2m2y2k1*,bc2m2y2k2*
とすると、C=25.5(0〜20で2)、M=51(0〜20で4)、Y=191.25(0〜20で15)、K=76.5(0〜20で6)についてのL*a*b*表色系の値は次式によって求められる。
L*=DC2×DM2×DY2×DK2×Lc1m1y1k1*
+DC2×DM2×DY2×DK1×Lc1m1y1k2*
+DC2×DM2×DY1×DK2×Lc1m1y2k1*
+DC2×DM2×DY1×DK1×Lc1m1y2k2*
+DC2×DM1×DY2×DK2×Lc1m2y1k1*
+DC2×DM1×DY2×DK1×Lc1m2y1k2*
+DC2×DM1×DY1×DK2×Lc1m2y2k1*
+DC2×DM1×DY1×DK1×Lc1m2y2k2*
+DC1×DM2×DY2×DK2×Lc2m1y1k1*
+DC1×DM2×DY2×DK1×Lc2m1y1k2*
+DC1×DM2×DY1×DK2×Lc2m1y2k1*
+DC1×DM2×DY1×DK1×Lc2m1y2k2*
+DC1×DM1×DY2×DK2×Lc2m2y1k1*
+DC1×DM1×DY2×DK1×Lc2m2y1k2*
+DC1×DM1×DY1×DK2×Lc2m2y2k1*
+DC1×DM1×DY1×DK1×Lc2m2y2k2*
a*=DC2×DM2×DY2×DK2×ac1m1y1k1*
+DC2×DM2×DY2×DK1×ac1m1y1k2*
+DC2×DM2×DY1×DK2×ac1m1y2k1*
+DC2×DM2×DY1×DK1×ac1m1y2k2*
+DC2×DM1×DY2×DK2×ac1m2y1k1*
+DC2×DM1×DY2×DK1×ac1m2y1k2*
+DC2×DM1×DY1×DK2×ac1m2y2k1*
+DC2×DM1×DY1×DK1×ac1m2y2k2*
+DC1×DM2×DY2×DK2×ac2m1y1k1*
+DC1×DM2×DY2×DK1×ac2m1y1k2*
+DC1×DM2×DY1×DK2×ac2m1y2k1*
+DC1×DM2×DY1×DK1×ac2m1y2k2*
+DC1×DM1×DY2×DK2×ac2m2y1k1*
+DC1×DM1×DY2×DK1×ac2m2y1k2*
+DC1×DM1×DY1×DK2×ac2m2y2k1*
+DC1×DM1×DY1×DK1×ac2m2y2k2*
b*=DC2×DM2×DY2×DK2×bc1m1y1k1*
+DC2×DM2×DY2×DK1×bc1m1y1k2*
+DC2×DM2×DY1×DK2×bc1m1y2k1*
+DC2×DM2×DY1×DK1×bc1m1y2k2*
+DC2×DM1×DY2×DK2×bc1m2y1k1*
+DC2×DM1×DY2×DK1×bc1m2y1k2*
+DC2×DM1×DY1×DK2×bc1m2y2k1*
+DC2×DM1×DY1×DK1×bc1m2y2k2*
+DC1×DM2×DY2×DK2×bc2m1y1k1*
+DC1×DM2×DY2×DK1×bc2m1y1k2*
+DC1×DM2×DY1×DK2×bc2m1y2k1*
+DC1×DM2×DY1×DK1×bc2m1y2k2*
+DC1×DM1×DY2×DK2×bc2m2y1k1*
+DC1×DM1×DY2×DK1×bc2m2y1k2*
+DC1×DM1×DY1×DK2×bc2m2y2k1*
+DC1×DM1×DY1×DK1×bc2m2y2k2*
となる。
(S42)
次に、ステップS41で求めたL*a*b*表色系の値から、校正用カラープリンタのL*a*b*→CMYK LUT285を用いて、CMYKを求める。例えば、ステップ11で求めたL*a*b*表色系の値をL*=57.0、a*=5.3、b*=35.6とすると、L*a*b*:33×33×33→CMYK LUTのL*a*b*:33×33×33内の入力点と、L*a*b*それぞれの入力点への距離は、
L*:57.0/100×32=18.2なので、L*の1つ目の点L1とL1への距離DL1と、Lの2つ目の点L2とL2への距離DL2は、L1=18、DL1=0.2、L2=19、DL2=0.8
a*:(5.3+127)/255×32=16.6なので、a*の1つ目の点a1とa1への距離Da1と、aの2つ目の点a2とa2への距離Da2は、a1=16、Da1=0.6、a2=17、Da2=0.4
b*:(35.6+127)/255×32=20.4なので、b*の1つ目の点b1とb1への距離Db1と、bの2つ目の点b2とb2への距離Db2は、b1=20、Db1=0.4、b2=21、Db2=0.6
となる。
L*a*b*:33×33×33→CMYK LUTからのL*2点(L1、L2)×a*2点(a1、a2)×b*2点(b1、b2)=8点についてのCMYKを、
CL1a1b1,CL1a1b2,CL1a2b1,CL1a2b2,
CL2a1b1,CL2a1b2,CL2a2b1,CL2a2b2,
ML1a1b1,ML1a1b2,ML1a2b1,ML1a2b2,
ML2a1b1,ML2a1b2,ML2a2b1,ML2a2b2,
YL1a1b1,YL1a1b2,YL1a2b1,YL1a2b2,
YL2a1b1,YL2a1b2,YL2a2b1,YL2a2b2,
KL1a1b1,KL1a1b2,KL1a2b1,KL1a2b2,
KL2a1b1,KL2a1b2,KL2a2b1,KL2a2b2,
とすると、L*=57.0、a*=5.3、b*=35.6についてのCMYKの値は次式によって求められる。
C=DL2×Da2×Db2×CL1a1b1
+DL2×Da2×Db1×CL1a1b2
+DL2×Da1×Db2×CL1a2b1
+DL2×Da1×Db1×CL1a2b2
+DL1×Da2×Db2×CL2a1b1
+DL1×Da2×Db1×CL2a1b2
+DL1×Da1×Db2×CL2a2b1
+DL1×Da1×Db1×CL2a2b2
M=DL2×Da2×Db2×ML1a1b1
+DL2×Da2×Db1×ML1a1b2
+DL2×Da1×Db2×ML1a2b1
+DL2×Da1×Db1×ML1a2b2
+DL1×Da2×Db2×ML2a1b1
+DL1×Da2×Db1×ML2a1b2
+DL1×Da1×Db2×ML2a2b1
+DL1×Da1×Db1×ML2a2b2
Y=DL2×Da2×Db2×YL1a1b1
+DL2×Da2×Db1×YL1a1b2
+DL2×Da1×Db2×YL1a2b1
+DL2×Da1×Db1×YL1a2b2
+DL1×Da2×Db2×YL2a1b1
+DL1×Da2×Db1×YL2a1b2
+DL1×Da1×Db2×YL2a2b1
+DL1×Da1×Db1×YL2a2b2
K=DL2×Da2×Db2×KL1a1b1
+DL2×Da2×Db1×KL1a1b2
+DL2×Da1×Db2×KL1a2b1
+DL2×Da1×Db1×KL1a2b2
+DL1×Da2×Db2×KL2a1b1
+DL1×Da2×Db1×KL2a1b2
+DL1×Da1×Db2×KL2a2b1
+DL1×Da1×Db1×KL2a2b2
となる。
(S43)
上述のようにして、ステップS41とステップS42とをC×M×Y×K:21×21×21×21=194481点の入力点について繰り返して行い、結果をCMYK4次元入力CMYK4次元出力のCMYK→CMYK LUT(1)とする。
次に、印刷機のCMYKの21×21×21×21点についてのKの出力値とCMY3色の組み合わせの出力値の計算方法を説明する。
(S55)
先ず、印刷機のCMYK:21×21×21×21の各組み合わせの入力値についての上述のCMYK→CMYK LUT(1)の校正用カラープリンタのCMYKの値をCMYK初期値とし、校正用カラープリンタのCMYK→L*a*b* LUT284によってCMYK初期値に対応するL*a*b*表色系の値を以下のようにして求める。
例えば、印刷機のK=0のCMYの組み合わせの例をC=128、M=128、Y=128とし、デバイスリンクカラープロファイルの計算によって得られたCMYKの初期値をC=125、M=140、Y=156、K=33とすると、校正用カラープリンタのCMYK→L*a*b* LUT284のCMYK9×9×9×9内の入力点と、CMYKそれぞれの入力点への距離は、
C:125/255×8=3.92なので、Cの1つ目の点C1とC1への距離DC1と、Cの2つ目の点C2とC2への距離DC2は、C1=3、DC1=0.92、C2=4、DC2=0.08
M:140/255×8=4.39なので、Mの1つ目の点M1とM1への距離DM1と、Cの2つ目の点C2とC2への距離DM2は、M1=4、DM1=0.39、M2=5、DM2=0.61
Y:156/255×8=4.89なので、Yの1つ目の点Y1とY1への距離DY1と、Yの2つ目の点Y2とY2への距離DY2は、Y1=4、DY1=0.89、Y2=5、DY2=0.11
K:33/255×8=1.03なので、Kの1つ目の点K1とK1への距離DK1と、Kの2つめの点K2とK2への距離DK2は、K1=1、DK1=0.03、K2=2、DK2=0.97、となる。
ここで、校正用カラープリンタのCMYK→L*a*b* LUT284からのC2点(C1、C2)×M2点(M1、M2)×Y2点(Y1、Y2)×K2点(K1、K2)=16点についてのL*a*b*表色系の値を、
Lc1m1y1k1*、Lc1m1y1k2*、Lc1m1y2k1*、
Lc1m1y2k2*、Lc1m2y1k1*、
Lc1m2y1k2*、Lc1m2y2k1*、Lc1m2y2k2*、
Lc2m1y1k1*、Lc2m1y1k2*、Lc2m1y2k1*、
Lc2m1y2k2*、Lc2m2y1k1*、
Lc2m2y1k2*、Lc2m2y2k1*、Lc2m2y2k2*、
ac1m1y1k1*、ac1m1y1k2*、ac1m1y2k1*、
ac1m1y2k2*、ac1m2y1k1*、
ac1m2y1k2*、ac1m2y2k1*、ac1m2y2k2*、
ac2m1y1k1*、ac2m1y1k2*、ac2m1y2k1*、
ac2m1y2k2*、ac2m2y1k1*、
ac2m2y1k2*、ac2m2y2k1*、ac2m2y2k2*、
bc1m1y1k1*、bc1m1y1k2*、bc1m1y2k1*、
bc1m1y2k2*、bc1m2y1k1*、
bc1m2y1k2*、bc1m2y2k1*、bc1m2y2k2*、
bc2m1y1k1*、bc2m1y1k2*、bc2m1y2k1*、
bc2m1y2k2*、bc2m2y1k1*、
bc2m2y1k2*、bc2m2y2k1*、bc2m2y2k2*
とすると、C=125、M=140、Y=156、K=33についてのL*a*b*表色系の値は次式によって求められる。
L*=DC2×DM2×DY2×DK2×Lc1m1y1k1*
+DC2×DM2×DY2×DK1×Lc1m1y1k2*
+DC2×DM2×DY1×DK2×Lc1m1y2k1*
+DC2×DM2×DY1×DK1×Lc1m1y2k2*
+DC2×DM1×DY2×DK2×Lc1m2y1k1*
+DC2×DM1×DY2×DK1×Lc1m2y1k2*
+DC2×DM1×DY1×DK2×Lc1m2y2k1*
+DC2×DM1×DY1×DK1×Lc1m2y2k2*
+DC1×DM2×DY2×DK2×Lc2m1y1k1*
+DC1×DM2×DY2×DK1×Lc2m1y1k2*
+DC1×DM2×DY1×DK2×Lc2m1y2k1*
+DC1×DM2×DY1×DK1×Lc2m1y2k2*
+DC1×DM1×DY2×DK2×Lc2m2y1k1*
+DC1×DM1×DY2×DK1×Lc2m2y1k2*
+DC1×DM1×DY1×DK2×Lc2m2y2k1*
+DC1×DM1×DY1×DK1×Lc2m2y2k2*
a*=DC2×DM2×DY2×DK2×ac1m1y1k1*
+DC2×DM2×DY2×DK1×ac1m1y1k2*
+DC2×DM2×DY1×DK2×ac1m1y2k1*
+DC2×DM2×DY1×DK1×ac1m1y2k2*
+DC2×DM1×DY2×DK2×ac1m2y1k1*
+DC2×DM1×DY2×DK1×ac1m2y1k2*
+DC2×DM1×DY1×DK2×ac1m2y2k1*
+DC2×DM1×DY1×DK1×ac1m2y2k2*
+DC1×DM2×DY2×DK2×ac2m1y1k1*
+DC1×DM2×DY2×DK1×ac2m1y1k2*
+DC1×DM2×DY1×DK2×ac2m1y2k1*
+DC1×DM2×DY1×DK1×ac2m1y2k2*
+DC1×DM1×DY2×DK2×ac2m2y1k1*
+DC1×DM1×DY2×DK1×ac2m2y1k2*
+DC1×DM1×DY1×DK2×ac2m2y2k1*
+DC1×DM1×DY1×DK1×ac2m2y2k2*
b*=DC2×DM2×DY2×DK2×bc1m1y1k1*
+DC2×DM2×DY2×DK1×bc1m1y1k2*
+DC2×DM2×DY1×DK2×bc1m1y2k1*
+DC2×DM2×DY1×DK1×bc1m1y2k2*
+DC2×DM1×DY2×DK2×bc1m2y1k1*
+DC2×DM1×DY2×DK1×bc1m2y1k2*
+DC2×DM1×DY1×DK2×bc1m2y2k1*
+DC2×DM1×DY1×DK1×bc1m2y2k2*
+DC1×DM2×DY2×DK2×bc2m1y1k1*
+DC1×DM2×DY2×DK1×bc2m1y1k2*
+DC1×DM2×DY1×DK2×bc2m1y2k1*
+DC1×DM2×DY1×DK1×bc2m1y2k2*
+DC1×DM1×DY2×DK2×bc2m2y1k1*
+DC1×DM1×DY2×DK1×bc2m2y1k2*
+DC1×DM1×DY1×DK2×bc2m2y2k1*
+DC1×DM1×DY1×DK1×bc2m2y2k2*
となる。
(S56)
ここで、CMYK初期値に対応する印刷機のCMYKの組み合わせのKを階調補正カーブ286を用いて補正し、Kcpsを求める。
(S57)
さらに次に、校正用カラープリンタのK=KcpsのCMY9×9×9について値を抜き出したCMY→L*a*b* LUTを用いて、S55で求めたL*a*b*表色系の値をCMYの値に変換するのであるが、まず、K=KcpsでのCMY→L*a*b* LUTを以下のようにして求める。
例えば、Kcps=101の場合のCMYの組み合わせに対するL*a*b*表色系の値は、C=M=Y=191の場合を例にとると、101がC×M×Y×K:9×9×9×9のKの9点(0、32、64、96、128、159、191、223、255)の4つ目の96と5つ目の128の間になることから、9×9×9×9点の中のC=M=Y=191(7点目)、K=96(4点目)の点のL*a*b*表色系の値と、C=M=Y=191(7点目)、K=128(5点目)の点L*a*b*表色系の値との2つから補間して計算することができる。
C=M=Y=191(7点目)、K=96(4点目)のL*a*b*表色系の値であるL1*a1*b1*についての重みw1を
w1=1.0−(101−96)/(128−96)として
C=M=Y=191(7点目)、K=128(5点目)のL*a*b*表色系の値であるL2*a2*b2*についての重みw2を
w2=(101−96)/(128−96)とすると、
補間後のL*a*b*表色系の値であるLm*am*bm*は、
Lm*=w1×L1*+w2×L2*、
am*=w1×a1*+w2×a2*、
bm*=w1×b1*+w2×b2*、
によって求められる。
これをC×M×Y:9×9×9=729点について行うことにより、校正用カラープリンタのK=KcpsのCMY9×9×9についてのL*a*b*表色系の値であるCMY→L*a*b* LUTが求められる。
そして、S55で求めたL*a*b*表色系の値についてのCMYの組み合わせをこのK=KcpsにおけるCMY→L*a*b* LUTを用いて求める。
図42は、CMY9×9×9のうちのMとCの2次元9×9の組み合わせ(Y=0)について、縦軸にL*を横軸にa*をプロットしたものである。実際には3次元であるが簡単のために2次元で示す。このCMYの分布に対して、求めようとするターゲット点のL*a*b*が目標値T’として与えられる。この場合、目標値T’が図42に示すように格子点a’〜d’で囲まれる領域内にあるとき、MC座標系におけるMCの組み合わせ(目標値T)は図43に示すように格子点a〜dで囲まれる領域内にあるものと推定される。そして、目標値Tが格子点a〜dによって形成される領域のどこにあるかは、図42の表色系を図43の座標系に対応付けながら収束演算処理をして求める。このように収束演算処理をするのは、図43の座標系から図42の表色系への変換が既知であるにも拘らず、この逆の変換は非常に複雑で、未だ良好な変換式が知られていないためである。
さらに、a〜dを図23、a’〜d’を図24に示し、収束演算処理を説明する。図23の格子点a〜dによって形成される領域SPを4つの領域SP〜SPに等分する。5個の分割点e〜iは既に求められている周囲の格子点を利用して重み平均によって算出する。そしてこの分割点e〜iに対応する値をL*a*b*表色系に変換したときの値を図24の表色系にプロットし、プロットされた分割点e’〜i’によって形成された4つの領域SP’〜SP’のうちどの領域に目標値T’があるかを求める。図24に示すように領域SP’にあるときには、図23に示すように目標値Tは領域SP’に対応した領域SPにあるものと推定する。
次に、推定された領域SPを4つの領域SP〜SPに等分する。5個の分割点j〜nは既に求められている周囲の格子点および分割点を利用して重み平均によって算出する。そして、この分割点j〜nに対応する値をL*a*b*表色系に変換したときの値を図24の表色系にプロットし、プロットされた分割点j’〜n’によって形成された4つの領域SP’〜SP’のうちどの領域に目標値T’があるかを求める。図24に示すように領域SP’にあるときには、図23に示すように目標値Tは領域SP’に対応した領域SPにあるものと推定する。
次に、推定された領域SPを4つの領域SP〜SP12に等分する。5個の分割点o〜sは既に求められている周囲の格子点および分割点を利用して重み平均によって算出する。そして、この分割点o〜sに対応する値をL*a*b*表色系に変換したときの値を図24の表色系にプロットし、プロットされた分割点o’〜s’によって形成された4つの領域SP’〜SP12’のうちどの領域に目標値T’があるかを求める。図24に示すように領域SP10’にあるときには、図23に示すように目標値Tは領域SP10’に対応した領域SP10にあるものと推定する。
このような領域の分割を繰り返すことによって格子は次第に小さくなり、ついには収束する。そして、収束した領域を形成する4つの格子点あるいは分割点を平均することによって目標値T、従って求めるようとする出力色を示す基本色の組み合わせが求められる。
例としてこの収束演算による方法を説明したが、本出願人による特許第2895086号の明細書の記載のような補間処理方法を用いても良い。
ところで、目標値T’が図44に示すようにL*a*b*表色系の頂点W’,C’,M’,B’で形成される色再現範囲の外にあるときには、この目標値T’を色再現範囲内に移動する必要がある。この場合は、図44に示すように目標値T’を無彩色方向に移動させ、図45に示すように無彩色方向の直線と色再現範囲の境界との交点の座標を目標値T’とする。そして、図46に示すように目標値T’に対応する目標値Tを算出する。なお、目標値T’は必ずしも境界に移動させる必要はなく色再現範囲内に移動されればよい。
ここでは説明のためにC×Mの2次元についての例を示したが、実際にはC×M×Yの3次元について行い、ステップS55で求めたL*a*b*表色系の値についてのCMYの値を求める。
(S58)
そして、CMYK→CMYK LUT(1)の校正用カラープリンタのCMYKの値のCMYをS57で求めたCMYに置き換え及びKをS56で求めたKcpsに置き換えを以下のように行う。
(全体を置き換える)
Kの階調補正カーブ286をKout=f[Kin(0〜20)]とし、CMY→CMYのLUTをCout=CoutLUT[Cin(0〜20)、Min(0〜20)、Yin(0〜20)]
Mout=MoutLUT[Cin(0〜20)、Min(0〜20)、Yin(0〜20)]
Yout=YoutLUT[Cin(0〜20)、Min(0〜20)、Yin(0〜20)]
とすると、デバイスリンクカラープロファイルのCMYK21×21×21×21の各入力点をCin、Min、Yin、Kinとして、Kout=f[Kin(0〜20)]とし、Cout=CoutLUT[Cin(0〜20)、Min(0〜20)、Yin(0〜20)]
Mout=MoutLUT[Cin(0〜20)、Min(0〜20)、Yin(0〜20)]
Yout=YoutLUT[Cin(0〜20)、Min(0〜20)、Yin(0〜20)]
によって、各入力点についてのCout、Mout、Yout、Koutを求め、それをLUT化して再作成し、CMYK→CMYK LUT(2)とする。
(彩度が低い場合に置き換える)
まず、C×M×Y×K:21×21×21×21の入力点のうちで、K=0の場合には、CMYをS57で求めたCMYに置き換える。それ以外の場合には、CMYK出力値の初期値をC1M1Y1K1とし、CMYをS57で求めたCMYとKをS56で求めたKcpsによるCMYKの組み合わせをC2M2Y2K2としたとき、CMYK初期値のL*a*b*表色系の値から求められる彩度C*と色相habの数値によって、その色相において彩度が小さい場合にはC2M2Y2K2に置き換え、彩度が大きい場合にはC1M1Y1K1のままとするが、本実施の形態では、トーンジャンプなどをなくすために以下に示すようにして置き換えを行う。
彩度C*と色相habは、a*b*から次の式によって求める。
C*=(a*+b*0.5
hab=Arctan(a*/b*)/π×180
ただし、右辺は負となる場合には、hab=Arctan(a*/b*)/π×180+360とする。
そして、CMYK→CMYK LUT(1)の校正用カラープリンタのCMYKの値を次式により得られるCout、Mout、Yout、Koutに置き換える。
Cout=C1×w+C2×(1−w)
Mout=M1×w+M2×(1−w)
Yout=Y1×w+Y2×(1−w)
Kout=K1×w+K2×(1−w)
上記wは、例えば次のようにして求める。S57で求められるC×M×Y:9×9×9→L*a*b*のLUTを用いて、CMYの9段階を0、1、2、3、4、5、6、7、8で表すと、C0M8Y0→C0M8Y8→C0M0Y8→C8M0Y8→C8M0Y0→C8M8Y0→C0M8Y0の順にa*b*からC*とhabを求め、それを基にhabについてのC*の値を求め、それを各habについてのC*の最大値C*maxとする。各habについてのC*maxを図示すると図47のようになる。
CMYK初期値のL*a*b*表色系の値から求めたhabとC*から、C*値とそのhabについてのC*最大値とから、
w=1.0−(C*−C*max×0.25)/(C*max−C*max×0.25)、ただし、右辺が1.0以上の時にはw=1.0
とする。
そして、CMYK→CMYK LUT(1)の校正用カラープリンタのCMYKの値を次式により得られるCout、Mout、Yout、Koutに置き換えLUTを再作成しCMYK→CMYK LUT(2)とする。
以上のS55乃至S58に述べたように、K単色とCMY3色とを分けて出力値を設定することにより、S103での色調整においてK単色がCMYK4色に置き換えられることがないため、K版の量が印刷機の印刷物と大差なく、文字品質が良く、また、モアレパターンやロゼッタパターンが印刷機の印刷物と大差がない結果を得ることができる。また、上記「彩度が低い場合に置き換える」再作成よれば、彩度の高いところでの色の再現性を一層向上できる。
また、これまでの手順により作成されたCMYK→CMYK LUT(2)によれば、C単色、M単色、Y単色、K単色の入力点についての出力値は、C単色、M単色、Y単色、K単色のままとなり、R(M+Y)、G(C+Y)、B(C+M)の2色のみの組み合わせによる入力点についての出力値は、同じ2色の組み合わせのままとなり、また、K=0における、C単色、M単色、Y単色、R、G、Bのそれぞれのベタ(255(最大値))、K単色のベタ、及び、CMY3色黒のK=0〜255におけるそれぞれのベタ(255(最大値))の入力点についての出力値は、それぞれのベタのままになる。しかしながら、算出の過程による計算誤差などにより、CMYK→CMYK LUT(2)の出力側の数値が若干ずれることがあり、その場合には、単色、2色の部分、およびベタの部分を完全に再現させるために、計算誤差によるずれ分を修正するようにデバイスリンクプロファイルの出力値を書き換えてもよい。
(S59)
次に、CMYK→CMYK LUT(2)のC×M×Y×K:21×21×21×21の入力点のうちで、Kの0(階調値では0)から20(階調値では255、ベタ)の入力点のK=20でC×M×Y:21×21×21の入力点についてのCMYK出力値のうちのCMYの値を、K=0でC×M×Y:21×21×21の入力点に対するCMYK出力値のうちのCMY値に置き換える。同時に、K=20でC×M×Y:21×21×21の入力点の全てについてCMYK出力値のうちのKの値をS56で求めたKcpsの値のK=20についての値に置き換える。
K=20のC×M×Y:21×21×21の入力点についてのCMYK出力値のうちのCMYの値は、K=0におけるそのCMYの値に比べると、K=20では、これらを求めるためのデバイスカラープロファイル(CMYK→L*a*b* LUT)のL*a*b*表色系の値にあまり差がないので、CMY値について精度の良い計算ができないため、CMYを変化させたときに色に連続性を持たせて再現することが難しい。したがって、K=0におけるそのCMYの値に置き換えることにより、CMYを変化させたときに色に連続性を持たせた再現が可能となる。
また、これにより、K=0の入力点においては、単色、2色は単色、2色のままで、C、M、Y、R、G、B、CMY3色黒のベタ(最大値)はベタ(最大値)のままで再現されていたが、K=20すなわちKの最大値においても同様に、K+C、K+M、K+Y、K+R、K+G、K+B、K+CMY3色黒のベタ(最大値)がベタ(最大値)で再現することができる。したがって、CMYK4色の重ね合わせのすべてのベタの色15色、C、M、Y、K、R、G、B、CMY3色黒、K+C、K+M、K+Y、K+R、K+G、K+B、K+CMY3色黒についてベタで再現を行うことができる。
(S60)
さらに,K=20に近いKのレベルにおいてトーンジャンプの発生を抑えるためにテーブルの平滑化の処理を例えば次のようにして行うことができる。例えば、K=17,18,19の3つのレベルについて平滑化を行うことにする。
まず重み係数Swを次のようにして求める。C×M×Y×K:i(0〜20)×j(0〜20)×k(0〜20)×l(0〜20)の入力点についてのCMYK出力値を、
C(i,j,k,l),
M(i,j,k,l),
Y(i,j,k,l),
K(i,j,k,l)
とすると、l(17,18,又は19)についての重み係数Sw(l)は、
Sw(l)=(K(0,0,0,l)−K(0,0,0,16))/(K(0,0,0,20)−K(0,0,0,16))
となる。
次に,17,18,又は19の3つのレベルについてSw(l)を用いて、i(0〜20)×j(0〜20)×k(0〜20)の全点について次式によって平滑化する。
C(i,j,k,l)=(1.0−Sw(l))×C(i,j,k,16)+Sw(l)×C(i,j,k,20)
M(i,j,k,l)=(1.0−Sw(l))×M(i,j,k,16)+Sw(l)×M(i,j,k,20)
Y(i,j,k,l)=(1.0−Sw(l))×Y(i,j,k,16)+Sw(l)×Y(i,j,k,20)
K(i,j,k,l)=(1.0−Sw(l))×K(i,j,k,16)+Sw(l)×K(i,j,k,20)
そして、CMYK→CMYK LUT(2)に対してS59の置き換え及びS60の平滑化を行ったものをデバイスリンクカラープロファイルCMYK→CMYK LUT287とする。
(階調画像データに基づく画像形成の手順)
ここで、校正用カラープリンタにおける階調画像データの出力について図13に示すフローチャートを用いて説明する。まず、画像データ受付手段5で、階調画像データを受け付ける(S31)。ここで、組合せ変換手段16による変換を実施しない設定にはせず(入力手段4を用いての変換を実施しない設定を行わない)(S32、Y)、組合せ変換手段16は、デバイスリンクカラープロファイルCMYK→CMYK LUT287を用いて、階調画像データのCMYKの階調の組み合わせを変換する(S33)
例えば、階調画像データの階調値の組合せがC=25、M=51、Y=191、K=10であれば、CMYK:21×21×21×21→CMYK LUT287のCMYK:21×21×21×21内の入力点と、CMYKそれぞれの入力点への距離は、
C:25/255×20=1.96なので、Cの1つ目の点C1とC1への距離DC1と、Cの2つ目の点C2とC2への距離DC2は、C1=1、DC1=0.96、C2=2、DC2=0.04
M:51/255×20=4.0なので、Mの1つ目の点M1とM1への距離DM1と、Mの2つ目の点M2とM2への距離DM2は、M1=4、DM1=0.0、M2=5、DM2=1.0
Y:191/255×20=14.98なので、Yの1つ目の点Y1とY1への距離DY1と、Yの2つ目の点Y2とY2への距離DY2は、Y1=14、DY1=0.98、Y2=15、DY2=0.02
K:10/255×20=0.78なので、Kの1つ目の点K1とK1への距離DK1と、Kの2つ目の点K2とK2への距離DK2は、K1=0、DK1=0.78、K2=1、DK2=0.22となる。
CMYK→CMYK LUTからのC2点(C1、C2)×M2点(M1、M2)×Y2点(Y1、Y2)×K2点(K1、K2) =16点についてのCMYK出力値を、
Cc1m1y1k1、Cc1m1y1k2、Cc1m1y2k1、Cc1m1y2k2、Cc1m2y1k1、Cc1m2y1k2、Cc1m2y2k1、Cc1m2y2k2、Cc2m1y1k1、Cc2m1y1k2、Cc2m1y2k1、Cc2m1y2k2、Cc2m2y1k1、Cc2m2y1k2、Cc2m2y2k1、Cc2m2y2k2、Mc1m1y1k1、Mc1m1y1k2、Mc1m1y2k1、Mc1m1y2k2、Mc1m2y1k1、Mc1m2y1k2、Mc1m2y2k1、Mc1m2y2k2、Mc2m1y1k1、Mc2m1y1k2、Mc2m1y2k1、Mc2m1y2k2、Mc2m2y1k1、Mc2m2y1k2、Mc2m2y2k1、Mc2m2y2k2、Yc1m1y1k1、Yc1m1y1k2、Yc1m1y2k1、Yc1m1y2k2、Yc1m2y1k1、Yc1m2y1k2、Yc1m2y2k1、Yc1m2y2k2、Yc2m1y1k1、Yc2m1y1k2、Yc2m1y2k1、Yc2m1y2k2、Yc2m2y1k1、Yc2m2y1k2、Yc2m2y2k1、Yc2m2y2k2、Kc1m1y1k1、Kc1m1y1k2、Kc1m1y2k1、Kc1m1y2k2、Kc1m2y1k1、Kc1m2y1k2、Kc1m2y2k1、Kc1m2y2k2、Kc2m1y1k1、Kc2m1y1k2、Kc2m1y2k1、Kc2m1y2k2、Kc2m2y1k1、Kc2m2y1k2、Kc2m2y2k1、Kc2m2y2k2、
とすると、C=25、M=51、Y=191、K=10の画素についてのCMYK出力値はCtrs、Mtrs、Ytrs、Ktrsとして次式によって求めることができる。
Ctrs=DC2×DM2×DY2×DK2×Cc1m1y1k1
+DC2×DM2×DY2×DK1×Cc1m1y1k2
+DC2×DM2×DY1×DK2×Cc1m1y2k1
+DC2×DM2×DY1×DK1×Cc1m1y2k2
+DC2×DM1×DY2×DK2×Cc1m2y1k1
+DC2×DM1×DY2×DK1×Cc1m2y1k2
+DC2×DM1×DY1×DK2×Cc1m2y2k1
+DC2×DM1×DY1×DK1×Cc1m2y2k2
+DC1×DM2×DY2×DK2×Cc2m1y1k1
+DC1×DM2×DY2×DK1×Cc2m1y1k2
+DC1×DM2×DY1×DK2×Cc2m1y2k1
+DC1×DM2×DY1×DK1×Cc2m1y2k2
+DC1×DM1×DY2×DK2×Cc2m2y1k1
+DC1×DM1×DY2×DK1×Cc2m2y1k2
+DC1×DM1×DY1×DK2×Cc2m2y2k1
+DC1×DM1×DY1×DK1×Cc2m2y2k2
Mtrs=DC2×DM2×DY2×DK2×Mc1m1y1k1
+DC2×DM2×DY2×DK1×Mc1m1y1k2
+DC2×DM2×DY1×DK2×Mc1m1y2k1
+DC2×DM2×DY1×DK1×Mc1m1y2k2
+DC2×DM1×DY2×DK2×Mc1m2y1k1
+DC2×DM1×DY2×DK1×Mc1m2y1k2
+DC2×DM1×DY1×DK2×Mc1m2y2k1
+DC2×DM1×DY1×DK1×Mc1m2y2k2
+DC1×DM2×DY2×DK2×Mc2m1y1k1
+DC1×DM2×DY2×DK1×Mc2m1y1k2
+DC1×DM2×DY1×DK2×Mc2m1y2k1
+DC1×DM2×DY1×DK1×Mc2m1y2k2
+DC1×DM1×DY2×DK2×Mc2m2y1k1
+DC1×DM1×DY2×DK1×Mc2m2y1k2
+DC1×DM1×DY1×DK2×Mc2m2y2k1
+DC1×DM1×DY1×DK1×Mc2m2y2k2
Ytrs=DC2×DM2×DY2×DK2×Yc1m1y1k1
+DC2×DM2×DY2×DK1×Yc1m1y1k2
+DC2×DM2×DY1×DK2×Yc1m1y2k1
+DC2×DM2×DY1×DK1×Yc1m1y2k2
+DC2×DM1×DY2×DK2×Yc1m2y1k1
+DC2×DM1×DY2×DK1×Yc1m2y1k2
+DC2×DM1×DY1×DK2×Yc1m2y2k1
+DC2×DM1×DY1×DK1×Yc1m2y2k2
+DC1×DM2×DY2×DK2×Yc2m1y1k1
+DC1×DM2×DY2×DK1×Yc2m1y1k2
+DC1×DM2×DY1×DK2×Yc2m1y2k1
+DC1×DM2×DY1×DK1×Yc2m1y2k2
+DC1×DM1×DY2×DK2×Yc2m2y1k1
+DC1×DM1×DY2×DK1×Yc2m2y1k2
+DC1×DM1×DY1×DK2×Yc2m2y2k1
+DC1×DM1×DY1×DK1×Yc2m2y2k2
Ktrs=DC2×DM2×DY2×DK2×Kc1m1y1k1
+DC2×DM2×DY2×DK1×Kc1m1y1k2
+DC2×DM2×DY1×DK2×Kc1m1y2k1
+DC2×DM2×DY1×DK1×Kc1m1y2k2
+DC2×DM1×DY2×DK2×Kc1m2y1k1
+DC2×DM1×DY2×DK1×Kc1m2y1k2
+DC2×DM1×DY1×DK2×Kc1m2y2k1
+DC2×DM1×DY1×DK1×Kc1m2y2k2
+DC1×DM2×DY2×DK2×Kc2m1y1k1
+DC1×DM2×DY2×DK1×Kc2m1y1k2
+DC1×DM2×DY1×DK2×Kc2m1y2k1
+DC1×DM2×DY1×DK1×Kc2m1y2k2
+DC1×DM1×DY2×DK2×Kc2m2y1k1
+DC1×DM1×DY2×DK1×Kc2m2y1k2
+DC1×DM1×DY1×DK2×Kc2m2y2k1
+DC1×DM1×DY1×DK1×Kc2m2y2k2
と変換される。
ただし、本実施の形態のCMYK→CMYK LUT287の変換によれば、少なくともC単色、M単色、Y単色、または、K単色は、それぞれC単色、M単色、Y単色及びK単色のままとなる。
次に、網点化手段11は、階調画像データの網点化を行い、各色版の網点画像データを作成する(S34)。そして、画像種別判別手段12で各色版の網点画像データを構成する各画素について、画素bであるか否かの判別を行い(S35)、判別結果と網点画像データに基づいて画像データテーブル26を作成する(S36)。そして、画像記録制御手段13は、画像データテーブル26に示される各画素の出力するべき色(WまたはCMYK1/2/3/4次色のうちのいずれか)と、画像種別判別手段12での判別結果とから、カラーチャンネルテーブル22を参照してCMYの出力強度の組み合わせを求め、その出力強度の組み合わせで出力するように画像記録部3を制御する(S37)。画像記録部3はその制御に従って画像形成を行う(S38)。カラーチャンネルテーブル22には、画素a及び画素bについて求めた色に対応するCMY出力強度の組み合わせが格納されているので、出力された網点画像の色網点画線部の各色は求めた色の画素a、画素bで構成される。
上述のようにして、階調画像データに示される描画情報の階調値の組み合わせをデバイスリンクカラープロファイルを用いて変換し、高精度な色調整を行い、さらにCMYKの単色は単色に変換し、その単色の網点画線部の色をそれぞれ目標とする出力色に合わせた色の画素の色と、目標とする出力色とは色調が異なる色の画素(画素b)とで構成するので、CMYKの各単色についての中間色は、それぞれC単色、M単色、Y単色及びK単色のままで、且つ、目標の色調を再現することができる。
また、上述の色演算、カラーチャンネルテーブル生成、もしくは、デバイスリンクカラープロファイル作成をPC(Personal Computer)等の情報処理装置を用いて行い、その色演算結果、カラーチャンネルテーブル、もしくは、デバイスリンクカラープロファイルをフロッピー(登録商標)ディスク等の媒体を介して校正用カラープリンタが取得し、カラー画像の形成に用いるようにすることも可能である。
また、PC等の情報処理装置と校正用カラープリンタとからなる画像出力システムにおいて、上述の色演算機能、カラーチャンネルテーブル生成機能、もしくは、デバイスリンクカラープロファイル作成機能をPC等の情報処理装置に備え、その色演算結果もしくはカラーチャンネルテーブルをインターフェイスを介して校正用カラープリンタが取得し、カラー画像の形成に用いるようにすることも可能である。
印刷される各色とインキの対応関係を示す図である。 網点画線部の色を構成する各画素の色について説明するための模式図である。 本発明に係る校正用カラープリンタの構成を示す機能ブロック図である。 本実施の形態のカラーチャンネルテーブルの構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態のCMY出力強度−L*a*b*テーブルの構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態の目標色テーブルの構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態の面積比テーブルの構成の一例を示す説明図である。 画素種別判別に用いるデジタルフィルタの一例を説明するための説明図である。 網点画像データを構成する各画素についてYMCKの出力の有無及び画素bであるか否かを示す画像データテーブルの一例を示す説明図である。 本実施の形態の出力色テーブルの構成の一例を示す説明図である。 色合わせの目標となる印刷機の出力色に合わせるように色調整を行いカラー画像を形成する手順の一例を示すフローチャートである。 画素a及び画素bのL*a*b*表色系の値の算出手順を示すフローチャートである。 校正用カラープリンタで行う画像形成の手順の一例を示すフローチャートである。 図3のLUT記憶部の構成を示す図である。 本実施の形態においてCMYKの組み合わせを表色系の値L*a*b*に変換するLUTの説明図である。 本実施の形態においてCMYKの組み合わせに対する色のL*a*b*表色系の値を測色するためのカラーパッチ像の一例を示す図である。 本実施の形態においてCMYと表色系の値による軌跡上のサンプル点と補間する点の分布を示す図である。 本実施の形態においてCMYの組み合わせを表色系の値に変換する際の補間処理の順番を示す図である。 本実施の形態において表色系の値L*a*b*をCMYKの組み合わせに変換するLUTの説明図である。 本実施の形態におけるデバイスカラープロファイルL*a*b*→CMYK LUTの作成手順を示すのフローチャートである。 本実施の形態においてC、Mの表色系の座標における目標値T’を示す座標図である。 本実施の形態においてC、Mの色の組み合わせの座標における目標値Tを示す座標図である。 本実施の形態においてC、Mの色の組み合わせの座標における目標値Tを推定するための収束演算処理の座標図である。 本実施の形態においてC、Mの表色系の座標における目標値T’を推定するための収束演算処理の座標図である。 本実施の形態において目標値T’が色再現範囲の外にある場合のC、Mの表色系の座標における目標値T’を示す図である。 本実施の形態において目標値T’が色再現範囲の外にある場合のC、Mの表色系の座標における目標値T’を示す座標図で、目標値T’を色再現範囲の内に移動させたことを示す座標図である。 本実施の形態において色再現範囲の外にある目標値T’を色再現範囲の内に移動させた場合のC、Mの色の組み合わせの座標における目標値Tを示す図である。 本実施の形態において印刷機のCMYKの組み合わせを校正用カラープリンタのCMYKの組み合わせに変換するLUTの説明図である。 本実施の形態におけるデバイスリンクカラープロファイルを作成する手順を示すフローチャートである。 本実施の形態においてK階調レベルにおける印刷機のK単色の9段階のL*と校正用カラープリンタのK単色の9段階のL*を示す図である。 本実施の形態においてKの各入力値についての出力値であるKの階調補正カーブを示す図である。 a*b*座標平面上の写像の対象となる印刷機のL*a*b*表色系の値により形成される面を示す図である。 a*b*座標平面上の写像の対象となる印刷機のL*a*b*表色系の値により形成される面及び写像に用いる校正用カラープリンタのL*a*b*表色系の値により形成される面を示す図である。 a*b*座標平面における印刷機のC単色の色相の軌跡と校正用カラープリンタのC単色のa*b*値を示す図である。 L*C*座標平面における印刷機のC単色のL*C*値と校正用カラープリンタのC単色のL*C*値を示す図である。 a*b*座標平面において、印刷機のC単色のL*a*b*表色系の値を校正用カラープリンタのC単色の色相及び彩度に移動させることを示す図である。 図36に示す移動を行うに伴って移動させるL*a*b*表色系の値のa*b*座標平面における範囲の一例を示す図である。 図36に示す移動を行うに伴って移動させるL*a*b*表色系の値のL*C*座標平面における範囲の一例を示す図である。 L*C*座標平面において、印刷機のC単色のL*a*b*表色系の値を校正用カラープリンタのC単色の明度に移動させることを示す図である。 印刷機のCMYの最大値のL*a*b*表色系の値の校正用カラープリンタのCMYの最大値のL*a*b*表色系の値への写像を説明するためのCMY色空間の断面図の表色系の座標における移動の様子を示す図である。 本実施の形態におけるデバイスリンクカラープロファイルを作成する手順を示すフローチャートである。 本実施の形態においてC、Mの表色系の座標における目標値T’を示す座標図である。 本実施の形態においてC、Mの色の組み合わせの座標における目標値Tを示す座標図である。 本実施の形態において目標値T’が色再現範囲の外にある場合のC、Mの表色系の座標における目標値T’を示す図である。 本実施の形態において目標値T’が色再現範囲の外にある場合のC、Mの表色系の座標における目標値T’を示す座標図で、目標値T’を色再現範囲の内に移動させたことを示す座標図である。 本実施の形態において色再現範囲の外にある目標値T’を色再現範囲の内に移動させた場合のC、Mの色の組み合わせの座標における目標値Tを示す図である。 本実施の形態において表色系の値a*b*の表色系の座標において、Kout=153の場合の各habについてのC*maxを示す図である。
符号の説明
1 制御部
11 網点化手段
12 画素種別判別手段
13 画像記録制御手段
14 カラーチャンネル演算手段
15 色演算手段
16 組合せ変換手段
17 LUT作成手段
2 記憶部
21 画像データ記憶部
22 カラーチャンネルテーブル
23 CMY出力強度−L*a*b*テーブル
24 目標色テーブル
25 面積比テーブル
26 画像データテーブル
27 出力色テーブル
28 LUT記憶部
281 測定テーブル
282 印刷機のCMYK→L*a*b* LUT
283 印刷機のL*a*b*→CMYK LUT
284 校正用カラープリンタのCMYK→L*a*b* LUT
285 校正用カラープリンタのL*a*b*→CMYK LUT
286 Kの階調補正カーブ
287 CMYK→CMYK LUT
3 画像記録部
4 入力部
5 画像データ受付手段

Claims (10)

  1. 複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせを含む描画情報で構成される階調画像データに基づいて出力される画像の第1のカラー画像形成装置における色調を、第2のカラー画像形成装置で出力する網点画像で再現するために行う色調整方法であって、
    前記階調画像データの第1の基本色のパラメータの組み合わせを、複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせに、前記第2のカラー画像形成装置で前記網点画像を構成する網点画線部の各色の領域をそれぞれの色について第1の色の画素と前記第1の色とは色調が異なる少なくとも1種類の第2の色の画素とで構成して出力する場合の複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせを関連づけた色変換テーブルを用いて変換する段階と、
    前記変換された階調画像データを網点化し、網点画像データとする段階と、
    前記網点画像データに基づいて出力する網点画像を構成する網点画線部の各色の領域を、それぞれの色について前記第1の色の画素と前記第2の色の画素とで構成する段階と、
    を含むことを特徴とする色調整方法。
  2. 複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせを含む描画情報で構成される階調画像データに基づいて出力される画像の第1のカラー画像形成装置における色調を、第2のカラー画像形成装置で出力する網点画像で再現するために行う色調整方法であって、
    前記階調画像データの第1の基本色のパラメータの組み合わせを、複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせに、前記第2のカラー画像形成装置で前記網点画像を構成する網点画線部の各色の領域をそれぞれの色について第1の色の画素と前記第1の色とは色調が異なる少なくとも1種類の第2の色の画素とで構成して出力する場合の複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせを関連づけた色変換テーブルを用いて変換する段階と、
    前記変換された階調画像データを網点化し、網点画像データとする段階と、
    前記網点画像データに基づいて出力する網点画像を構成する網点画線部の各色の領域を、それぞれの色について前記第1の色の画素と前記第2の色の画素とで構成する段階と、
    各画素の色に応じて前記第2のカラー画像形成装置において画像の形成に用いる複数の第2の基本色の出力強度を変化させて画像を形成する段階と、
    を含むことを特徴とする色調整方法。
  3. 前記第2の基本色は、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)の3色であり、
    前記各画素の色に応じた第2の基本色の出力強度は、前記シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)のそれぞれの出力強度を段階的に変化させた各組み合わせについての表色系の値に基づいて前記各画素の色に応じて求められたものである請求項2に記載の色調整方法。
  4. 前記網点画線部の各色の第1の色は、前記第1のカラー画像形成装置で出力する網点画線部の各色のベタの色特性の値とし、前記網点画線部の各色の第2の色は、前記第1のカラー画像形成装置で出力する網点画線部の各色の中間色の色特性の値、前記ベタの表色系の値、及び、前記第1のカラー画像形成装置で用いる記録媒体の色の表色系の値と前記第2のカラー画像形成装置における前記網点画線部の各色の中間色を示す網点画像を構成する網点画線部の各色の領域を前記第1の色及び第2の色で構成する場合の当該各色の第1の色及び第2の色、及び、前記記録媒体の色のそれぞれの面積比とを用いて求められ、
    前記色変換テーブルは、前記第1のカラー画像形成装置についての前記複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせのそれぞれの組み合わせに、前記それぞれの組み合わせにより出力される色の色特性の値を関連づけた第1の参照テーブルと、前記第2のカラー画像形成装置についての前記複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせのそれぞれの組み合わせに、前記求められた第1の色及び第2の色を用いて前記それぞれの組み合わせにより出力される色の色特性の値を関連づけた第1の参照テーブル基づいて、複数の色特性の値のそれぞれに、前記それぞれの色特性の値で示される色を前記第2のカラー画像形成装置で出力するための複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせを関連づけた前記第2のカラー画像形成装置についての第2の参照テーブルを求め、前記第1のカラー画像形成装置の第1の参照テーブルと前記第2のカラー画像形成装置の前記第2の参照テーブルとを用いて、前記複数の第1の基本色のパラメータの組み合わせが前記複数の第1の基本色の中のいずれかの単色で構成されるパラメータの組み合わせの場合には、その単色で構成されるパラメータの組み合わせに変換するようにして作成されたものである請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の色調整方法。
  5. 前記第2の色の表色系の値は、前記網点画線部の各色の中間色を示す網点画像を構成する網点画線部の各色についての前記第1の色の表色系の値、前記第2の色の表色系の値、及び、前記記録媒体の色の表色系の値とそれぞれの色に対応する前記面積比との積をそれぞれ加算した合計値が前記第1のカラー画像形成装置で出力する網点画線部の各色の中間色の表色系の値となるときの値である請求項4に記載の色調整方法。
  6. 前記中間色は、複数段階の中間色であり、
    前記第2の色の表色系の値は、前記合計値と前記第1のカラー画像形成装置で出力する網点画線部の各色の中間色の表色系の値との誤差を求め、前記複数段階の中間色について、誤差が最も小さくなるように求められる請求項5に記載の色調整方法。
  7. 前記第2の色を含む網点画線部の各色は、少なくとも前記第1の基本色の中の1つの色の1次色を含む請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の色調整方法。
  8. 前記第2の色の表色系の値を求める際に用いる各色についての表色系の値は、XYZ表色系の値である請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の色調整方法。
  9. 前記第1の色の画素は、前記網点画像を構成する網点画線部の各色の領域の中心部に配置され、
    前記第2の色の画素は、前記網点画像を構成する網点画線部の各色の領域の周縁部に配置される請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の色調整方法。
  10. 前記第1の基本色は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及び、K(ブラック)の4色であり、
    前記色変換テーブルは、前記第1のカラー画像形成装置の第1の参照テーブルにおける4色の第1の基本色のパラメータのK、M及びYのパラメータが0でCのパラメータが0から最大値の色特性の値、K、C及びYのパラメータが0でMのパラメータが0から最大値の色特性の値、及び、K、C及びMのパラメータが0でYのパラメータが0から最大値の色特性の値について、それぞれ前記第2のカラー画像形成装置の第1の参照テーブルにおいて4色の第1の基本色のパラメータのK、M及びYのパラメータが0でCのパラメータを0から最大値まで変化させたときの色相を示す線、K、C及びYのパラメータが0でMのパラメータを0から最大値まで変化させたときの色相を示す線、及び、K、C及びMのパラメータが0でYのパラメータを0から最大値まで変化させたときの色相を示す線の線上の色特性の値に写像し、前記写像された前記第1のカラー画像形成装置の第1の参照テーブルと前記第2のカラー画像形成装置についての第2の参照テーブルとを用いて、4色の第1の基本色のパラメータの複数の組み合わせのそれぞれに、前記それぞれの組み合わせにより前記第1のカラー画像形成装置が出力する色を前記第2のカラー画像形成装置で出力する4色の第1の基本色のパラメータの組み合わせを関連づけたテーブルを作成し、前記作成されたテーブルの前記複数の4色の第1の基本色のパラメータの組み合わせについて、前記第1及び前記第2のカラー画像形成装置の前記第1の参照テーブルに基づいて、前記第1のカラー画像形成装置でのそのKの出力を前記第2のカラー画像形成装置で出力するためのKのパラメータを求めるとともに、前記作成されたテーブルにおける前記関連付けられた4色の第1の基本色のパラメータの組み合わせから前記第2のカラー画像形成装置の前記第1の参照テーブルを用いて前記求めたKのパラメータでのCMY3色のパラメータの組み合わせを求め、前記作成されたテーブルの前記関連付けられた4色の第1の基本色のパラメータの組み合わせを前記求めたCMY3色のパラメータの組み合わせと前記求めたKのパラメータに置き換えて作成されたものである請求項4に記載の色調整方法。


JP2005164664A 2005-06-03 2005-06-03 色調整方法 Pending JP2006340219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005164664A JP2006340219A (ja) 2005-06-03 2005-06-03 色調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005164664A JP2006340219A (ja) 2005-06-03 2005-06-03 色調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006340219A true JP2006340219A (ja) 2006-12-14

Family

ID=37560341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005164664A Pending JP2006340219A (ja) 2005-06-03 2005-06-03 色調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006340219A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7573607B2 (en) Method of selecting inks for use in imaging with an imaging apparatus
JP4562162B2 (ja) 色処理方法及び装置とコンピュータプログラム、及びルックアップテーブルの製造方法
JP4393328B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JPH09168095A (ja) 色修正方法およびカラー画像処理装置
JP2005063168A (ja) 色調整方法、その色調整方法をコンピュータに実行させるプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体
JP2006340012A (ja) 色調整方法
US7595910B2 (en) Method for making a dot for dot proof
JP4518408B2 (ja) 画像処理装置、方法、プログラム
JP4189188B2 (ja) 色変換定義補正方法、色変換定義補正装置、および色変換定義補正プログラム
EP1596576A2 (en) Method for closed loop characterization
JP3284769B2 (ja) 色材の濃度データ決定方法
JP2006340221A (ja) 色調整方法、カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置
JP4802726B2 (ja) 色推定方法、その色推定方法を用いた色調整方法、カラー画像形成方法及びカラー画像形成システム
JP4300877B2 (ja) 色調整方法、色調整方法の実行のためのプログラム及びプログラムを格納した記録媒体
US20050213127A1 (en) Color adjusting method, color image forming method, and color image forming device
JP2006340219A (ja) 色調整方法
JP4470215B2 (ja) 色調整方法、色調整方法の実行のためのプログラム及びプログラムを格納した記録媒体
JP2006340222A (ja) 色調整方法、カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置
JP2006086969A (ja) 画像処理装置、方法及び記憶媒体
JP4159912B2 (ja) 複数の各ルックアップテーブルと補間とを用いた色相補正を備えた色変換方法
JP4470214B2 (ja) 色調整方法、色調整方法の実行のためのプログラム及びプログラムを格納した記録媒体
JP4706484B2 (ja) 色調整方法、カラー画像形成方法、及びカラー画像形成システム
JP3910323B2 (ja) プロファイル作成方法およびプロファイル作成装置
JP2005176139A (ja) 色分解テーブル作成方法および画像処理装置
JP2004357077A (ja) 色調整方法、色調整方法の実行のためのプログラム及びプログラムを格納した記録媒体