JP2006339281A - ホール形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満のビア径をもつビアホールを径ばらつきを少なくして形成する。
【解決手段】 SiO2膜10上に形成されるカーボン膜2と、カーボン膜2上に形成されるSOG3と、SOG3上に形成されるレジスト4とからなる積層膜を備えたサンプル基板を用いて、ビアホール5を形成する。サンプル基板のレジスト4を露光処理によりパターニングしてビアパターン部6を形成し、このビアパターン部6に斜めにシリコンイオンを注入して、レジスト4およびSOG3の一部にSOG3やカーボン膜2との選択比を十分に取れるイオン注入領域17を形成した後にエッチングを行ってSOG3とカーボン膜2を選択的に除去するため、フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満の微細なビア径をもつビアホールを形成できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 SiO2膜10上に形成されるカーボン膜2と、カーボン膜2上に形成されるSOG3と、SOG3上に形成されるレジスト4とからなる積層膜を備えたサンプル基板を用いて、ビアホール5を形成する。サンプル基板のレジスト4を露光処理によりパターニングしてビアパターン部6を形成し、このビアパターン部6に斜めにシリコンイオンを注入して、レジスト4およびSOG3の一部にSOG3やカーボン膜2との選択比を十分に取れるイオン注入領域17を形成した後にエッチングを行ってSOG3とカーボン膜2を選択的に除去するため、フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満の微細なビア径をもつビアホールを形成できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体基板上にホールを形成するホール形成方法に関する。
従来のビアホール形成方法は、半導体基板上に下地膜を形成し、その下地膜上にレジストを形成して露光処理によりパターニングし、パターニングされたレジストをマスクとして下地膜を加工してビアホールを形成するのが一般的であった。
その際、下地膜のレジスト選択比が十分でなく、所望の加工ができない場合、下地膜上に、レジスト選択比に優れた膜を形成し、その膜上にレジストを形成する方法が提案されている(特許文献1参照)。
上記のいずれの場合も、フォトリソグラフィプロセスの解像限界により、ビア径が制限されてしまう。このため、ビア径の大きさが制限となって、半導体デバイスの集積度を上げられないおそれがある。
また、上述した従来のビアホール形成方法では、下地膜を加工して得られる最終的なビア径は、露光処理後のレジストのビアパターン径に依存する。レジストのビアパターンに沿って完全な垂直加工を行ったとすると、最終的なビア径はレジストのビアパターン径に一致するが、実際には、ウエハ内の位置やレジストパターンの密度等により、ビアパターン径はばらついてしまう。この場合、最終的なビア径も同様にばらついてしまい、所望のサイズのビア径が得られないという問題がある。
特開2001-284209公報
本発明は、フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満の径をもつホールを径ばらつきを少なくして形成可能なホール形成方法を提供するものである。
本発明の一態様によれば、半導体基板上の被処理膜の表面に形成される第1の膜と、前記第1の膜の上方に形成された第2の膜とを有する積層膜に対して露光処理を行って、前記第2の膜を選択的に除去する工程と、前記半導体基板を回転させながら、前記半導体基板の法線方向から所定角度だけ傾斜した角度で前記第2の膜が選択的に除去された積層膜にイオンを注入して、前記積層膜の一部を改質したイオン注入領域を形成する工程と、前記イオン注入領域をマスクとして前記積層膜を選択的に除去して、前記第1の膜にホールパターンを形成する工程と、前記ホールパターンを被処理膜に転写して、前記被処理膜にホールを形成する工程と、を備えることを特徴とするホール形成方法を提供するものである。
本発明によれば、フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満の径をもつホールを径ばらつきを少なくして形成することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るビアホール形成方法の製造工程図である。図1は、半導体基板上のSiO2膜10(被処理膜)に、ビアホールを形成するビアホール形成方法を示している。図1では、SiO2膜10上に形成されるカーボン膜2と、カーボン膜2上に形成されるSOG(Spin On Glass)3と、SOG3上に形成されるレジスト4とからなる積層膜を備えたサンプル基板を用いて、ビアホール5を形成する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るビアホール形成方法の製造工程図である。図1は、半導体基板上のSiO2膜10(被処理膜)に、ビアホールを形成するビアホール形成方法を示している。図1では、SiO2膜10上に形成されるカーボン膜2と、カーボン膜2上に形成されるSOG(Spin On Glass)3と、SOG3上に形成されるレジスト4とからなる積層膜を備えたサンプル基板を用いて、ビアホール5を形成する。
例えば、このサンプル基板は、図示しない半導体素子等が形成されたシリコン基板1上のSiO2膜10の表面に、塗布装置を用いてカーボン膜2を約300nm塗布し、次に、カーボン膜2上にSOG(Spin On Glass)3を約110nmの膜厚で形成し、次に、ArF(193nm波長)用のレジスト4を200nm塗布して形成される。以下、このサンプル基板中のSiO2膜10にビアホール5を形成する方法について説明する。
まず、サンプル基板上のレジスト4に対して露光処理を行い、レジストパターンを形成する(図1(a))。これにより、レジスト4の一部が除去されてなる開口部としてのビアパターン部6が形成される。このビアパターン部6のサイズを以下ではビアパターン径と呼ぶ。
次に、サンプル基板を回転させながら、同基板の法線方向に対して所定の角度θだけ傾斜した方向からシリコンイオンを注入する(図1(b))。シリコンイオンは、イオン注入装置を用いて、SOG3中のビアパターン部9の形成領域にシリコンイオンが注入されないような傾斜角度θで注入される。シリコンイオンを注入する具体的な角度については後述する。
図2はイオン注入装置の概略構成の一例を示すブロック図である。図示のように、イオンを生成するイオン源11と、イオンを加速させる加速装置12と、イオンの焦点調節を行うイオンレンズ13と、イオンの方向制御を行う偏向電極14とを有する。図1のサンプル基板に相当するウエハ15は、中心軸の周りを回転可能なステージ16に載置されて回転駆動される。その状態で、ウエハ15に偏向電極14を通過したイオンが照射される。
シリコンイオンは、図1(b)に示すように、レジスト4の上面、ビアパターン部6の側壁、およびSOG3上に注入される。シリコンイオンが注入された領域(イオン注入領域17)は周囲の領域とは異なる性質を持つように改質される。具体的には、特定のガスでドライエッチングを行った場合に、イオン注入領域17とその周囲の領域とで十分に選択比が取れるようになる。
次に、イオン注入領域17をマスクとしてSOG3を選択的に除去する(図1(c))。上述したように、SOG3の一部に形成されたイオン注入領域17は、特定のガスに対する選択比がSOG3とは異なるため、イオン注入領域17で囲まれたSOG3だけを選択的にエッチング除去することができる。SOG3をエッチング除去する際に用いるガスは例えば、CF4やCHF3等で代表されるCF系のガスである。
次に、SOG3をマスクとして、ビアパターン部9がSiO2膜10に達するまでカーボン膜2を選択的に除去する(図1(d))。ここでは、SOG3のビアパターン部9の周囲に形成されたイオン注入領域17とカーボン膜2との間で十分な選択比の取れるガスを用いてドライエッチングを行う。この場合に用いるガスは、例えば、O2、NH3、N2、CH4およびCOの少なくとも一つを含むガスである。図1(d)の工程により、カーボン膜2にビアパターン部9のホールパターンが形成される。
次に、エッチング等により、カーボン膜2上のSOG3とレジスト4を除去した後、ビアパターン部9の形成されたカーボン膜2をマスクとして、SiO2膜10にビアホール5を形成する(図1(e))。図1(d)に示すように、レジスト4の上面やビアパターン部6の側壁部分にはイオン注入による改質領域17が形成されているが、レジスト4と改質領域17は選択比が小さいため、同一のエッチング工程にて除去可能である。また、カーボン膜2とレジスト4の選択比も小さいため、図1(e)に示すように、カーボン膜2のエッジ部分6aが一部欠ける可能性がある。ただし、その場合でも、SiO2膜10には、カーボン膜2のホールパターンが精度よく転写されて、所望の径サイズのビアホール5が形成される。その後、カーボン膜2をエッチング除去して最終的なビアホール5を得る(図1(f))。
図3はレジスト4に形成されるビアパターン径が大きい場合のビアパターン径を示している。この場合、SOG3の一部にシリコンイオンが注入されて改質され、このイオン注入による改質領域17をマスクとしてカーボン膜2にビアパターン部9が形成される。一方、図4はレジスト4に形成されたビアパターン径が小さい場合のホールパターン径を示している。この場合、SOG3にはシリコンイオンは注入されず(図4(a))、レジスト4のビアパターン部6の内壁に沿って、カーボン膜2にビアパターン部9が形成される(図4(b))。
本実施形態は、フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満の微細なビア径をもつビアホールを形成できるという特徴(以下、第1の特徴)と、ビア径の径ばらつきを抑制できるという特徴(以下、第2の特徴)を有する。以下、これらの特徴を順に説明する。
以下では、レジスト4に対する露光処理で形成されるべきビアパターン部6のビアパターン径(中心値)をW0とし、このビアパターン径がウェハ上の位置やパターン密度に応じて±Anmばらつくものとする。したがって、最小ビアパターン径W1=W0−Aで、最大ビアパターン径W2=W0+Aとなる。
最小ビアパターン径W1と最大ビアパターン径W2の値は、イオン注入を行う前に光学検査装置で測定してもよいし、過去に形成したビアパターン径の履歴をデータベース化する等したうえで予測値として取得してもよい。
まず、第1の特徴について説明する。図5は最大ビアパターン径W2のビアパターン部6について、レジスト4の上方から斜め方向にシリコンイオンを注入する様子を示している。微細なビア径をもつビアホールを形成するには、最大ビアパターン径W2の周縁よりも内側のSOG3にシリコンイオンを注入する必要がある。したがって、そのための注入角度θの条件は、図5から明らかなように(1)式で表される。Hは、レジスト4の膜厚(シリコンイオンの注入により改質したイオン注入領域17の厚さも含む)、すなわちビアパターン部(開口部)6の深さを表す。
tanθ<W2/H …(1)
この(1)式の条件は、フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満のビア径をもつビアホールを形成するための必須要件である。
tanθ<W2/H …(1)
この(1)式の条件は、フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満のビア径をもつビアホールを形成するための必須要件である。
また、仮にビアパターン径にばらつきがなく、すべてのビアパターン部6のビアパターン径がW0であったとすると、このビアパターン径W0の周縁よりも内側のSOG3にシリコンイオンを注入することがW0未満のビア径をもつビアホールを形成するための条件となるため、注入角度θは(2)式の条件を満たすことがより好ましい。
tanθ≦W0/H …(2)
tanθ≦W0/H …(2)
(1)式および(2)式により、シリコンイオンの注入角度θの上限が定められる。注入角度θの下限は、シリコンイオンの注入による影響を最も強く受ける最大ビアパターン径W2において、レジスト4のビアパターン部6を通過してSOG3の表面の広い範囲にシリコンイオンが注入され、結果として十分なビア径が確保できずにビアホールの形成が困難になる限界範囲に基づいて決定すればよい。ただし、後述する第2の特徴をも満足させることを考慮すると、最小ビアパターン径W1のときにシリコンイオンがビアパターン部6の周縁の内側のSOG3に入射されるしきい値の注入角度が下限の角度として現実的である。すなわち、図6は最小ビアパターン径W1のビアパターン部6について、レジスト4の上方から斜め方向にシリコンイオンを注入する様子を示している。この図6から明らかなように、(3)式の条件を満たすように注入角度θを設定するのが望ましい。
tanθ>W1/H …(3)
tanθ>W1/H …(3)
フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満のビア径をもつビアホールを形成するにあたって、上述した(1)式は必須要件であるが、(2)と(3)式は必ずしも必須要件ではない。必要に応じて、(2)式または(3)式を満たすようにすればよい。
例えば、W0=100nm、A=20nmとすると、最小ビアパターン径W1=100-20=80nm、最大ビアパターン径W2=100+20=120nmとなり、H=200nmであるから、(1)〜(3)式はそれぞれ(4)〜(6)式で表される。
tanθ<0.6 …(4)
tanθ≦0.5 …(5)
tanθ>0.4 …(6)
tanθ<0.6 …(4)
tanθ≦0.5 …(5)
tanθ>0.4 …(6)
次に、第2の特徴について説明する。上述したように、レジスト4に形成されるビアパターン径は必ずしも一定ではなく、ある範囲のばらつきをもつ。そこで、最小ビアパターン径W1と最大ビアパターン径W2の間のビアパターン径W3のビアパターン部6においてビアホールを形成する場合について検討する。
ビアパターン径W3は、ある実数Δを用いると、(7)式で表される。
W3=W2−Δ …(7)
ここで、実数Δは(8)式の範囲内の値を取る。
0<Δ<W2−W1 …(8)
W3=W2−Δ …(7)
ここで、実数Δは(8)式の範囲内の値を取る。
0<Δ<W2−W1 …(8)
図7(a)は最大ビアパターン径W2のビアパターン部6が形成されたレジスト4を示し、図7(b)は上述した中間のビアパターン径W3のビアパターン部6が形成されたレジスト4を示している。
図7より、シリコンイオンを注入しても、同イオンが注入されない領域のビア径W3’は、(9)式で表される。
W3’=W3−2(A−Δ) …(9)
ここで、Aは、シリコンイオンの注入領域の幅を示しており、このAとシリコンイオンの注入角度θは(10)式で表される。
tanθ=(W2−A)/H …(10)
この(10)式を変形すると、(11)式が得られる。
A=W2−Htanθ …(11)
この(11)式を(9)式に代入すると、(12)式が得られる。
W3’=−W3+2Htanθ …(12)
W3’=W3−2(A−Δ) …(9)
ここで、Aは、シリコンイオンの注入領域の幅を示しており、このAとシリコンイオンの注入角度θは(10)式で表される。
tanθ=(W2−A)/H …(10)
この(10)式を変形すると、(11)式が得られる。
A=W2−Htanθ …(11)
この(11)式を(9)式に代入すると、(12)式が得られる。
W3’=−W3+2Htanθ …(12)
図8は、(12)式において、ビアパターン径W3を種々変化させた場合に、シリコンイオンの注入角度θによって最終的なビア径W3’が変化する様子を示す図である。図8では、最小ビアパターン径W1=80nm、最大ビアパターン径W2=120nm、レジスト4の膜厚H=200nmとし、シリコンイオンの注入角度θを上述した(1)式および(3)式に対応して、tanθ=0.4〜0.6の範囲内で変化させた例を示している。
図8からわかるように、tanθ=0.5のときに、ビア径W3’のばらつきが最小になる。このとき、最小ビアパターン径W1から形成されたビア径W1’と最大ビアパターン径W2から形成されたビア径W2’とは一致する。すなわち、レジスト4の最小ビアパターン径W1のビアパターン部6において得られるビア径W1’と最大ビアパターン径のビアパターン部6において得られるビア径W2’とが一致するときに、ビア径のばらつきが最小になる。
また、実際上は、tanθ=0.4〜0.6の範囲内であればtanθ=0.5から多少注入角度がずれても、ビア径のばらつきは抑制できることもわかる。ただし好ましくは、図8の矢印yで示すように、tanθの値は、最適角度であるtanθ=0.5を中心値としてビア径のばらつき抑制可能なtanθ=0.4〜0.6の範囲に対し上下で各々10%までの変化幅の範囲内(0.49≦tanθ≦0.51)とすれば、ビア径W3’のばらつきはほぼtanθ=0.5の場合と同等であり、ビア径のばらつきを大きく低減することができる。
一般的に、最小ビアパターン径W1から形成されたビア径W1’と最大ビアパターン径W2から形成されたビア径W2’とが一致する場合のシリコンイオンの注入角度θは、以下のように与えられる。
図7より、最大ビアパターン径W2から形成されるビア径W2’は、(13)式で表される。
W2’=W2−2A …(13)
また、図4より、W1’=W1と考えられる。
したがって、W1’=W2’が成り立つためには、(14)式を満たさなければならない。
W1=W2−2A …(14)
(14)式のAに、(11)式を代入すると、(15)式が得られる。
W1=2Htanθ−W2 …(15)
(15)式を変形すると、シリコンイオンの注入角度θは(16)式で表される。
W2’=W2−2A …(13)
また、図4より、W1’=W1と考えられる。
したがって、W1’=W2’が成り立つためには、(14)式を満たさなければならない。
W1=W2−2A …(14)
(14)式のAに、(11)式を代入すると、(15)式が得られる。
W1=2Htanθ−W2 …(15)
(15)式を変形すると、シリコンイオンの注入角度θは(16)式で表される。
この(16)式に示す注入角度θがビア径のばらつきを最小にする最適角度である。ただし、実際には、この最適角度からtanθが、上述した(1)式および(3)式で定められるビア径のばらつき抑制可能な範囲に対し上下とも10%までの変化幅となる範囲内の注入角度であれば、同様にばらつきを低減することができる。
このように、第1の実施形態では、レジスト4/SOG3/カーボン膜2からなる積層膜が形成されたサンプル基板のレジスト4を露光処理によりパターニングしてビアパターン部6を形成した後、このビアパターン部6に斜めにシリコンイオンを注入する。こうして、レジスト4およびSOG3の一部にSOG3やカーボン膜2との選択比を十分に取れるイオン注入領域17を形成した後にエッチングを行ってSOG3とカーボン膜2を選択的に除去して、カーボン膜2に所望のホールパターン径のビアパターン部9を形成するため、フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満の微細なビア径をもつビアホールを形成できる。また、シリコンイオンの注入角度θを適切に選択することで、レジスト4のビアパターン径がばらついたとしても、寸法ばらつきの少ないビアホール5を形成できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、シリコンイオンを注入した後にSOG3を選択的に除去する例を説明したが、SOG3を選択的に除去した後にシリコンイオンを注入してもよい。
第1の実施形態では、シリコンイオンを注入した後にSOG3を選択的に除去する例を説明したが、SOG3を選択的に除去した後にシリコンイオンを注入してもよい。
図9は本発明の第2の実施形態に係るビアホール5の形成方法を示す製造工程図である。まず、露光処理によりレジストパターンを形成し(図9(a))、その後にレジストパターンをマスクとして、SOG3を選択的に除去する(図9(b))。
次に、イオン注入装置を用いてシリコンイオンを斜めに注入する(図9(c))。このとき、ビアパターン部(開口部)6の深さHをSOG3とレジスト4の合計膜厚として、上述した(16)式の角度の近辺の注入角度θでシリコンイオンを注入する。これにより、レジスト4、SOG3およびカーボン膜2の一部を改質したイオン注入領域17が形成される。図1(b)との違いは、カーボン膜2中にもイオン注入領域17が形成される点である。
次に、カーボン膜2中のイオン注入領域17をマスクとして、カーボン膜2とイオン注入領域17とで十分な選択比の取れる上述したガスを用いて、カーボン膜2をドライエッチングし、カーボン膜2中にビアパターン部9を形成する(図9(d))。その後、図1(e)および図1(f)と同様の工程を経て、所望のビア径を有する最終的なビアホール5が形成される。
このように、第2の実施形態においても、フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満のビア径をもつビアホールを形成できるとともに、露光処理により形成されたレジスト4中のビアパターン部6のサイズのばらつきに影響されずに、略等しいビア径のビアホール5を形成できる。
(第3の実施形態)
上述した第1および第2の実施形態では、レジスト4/SOG3/カーボン膜2からなる積層膜を用いる例を説明したが、積層膜の材料は上述したものに限定されない。例えば、SOG3を省略してもよい。
上述した第1および第2の実施形態では、レジスト4/SOG3/カーボン膜2からなる積層膜を用いる例を説明したが、積層膜の材料は上述したものに限定されない。例えば、SOG3を省略してもよい。
図10はSOG3を持たない積層膜(レジスト4/カーボン膜2)を用いてSiO2膜(被処理膜)10にビアホール5を形成する例を示す工程図である。レジストパターンを形成した後、イオン注入装置を用いて上述した(16)式の角度の近辺の注入角度θでシリコンイオンを斜めに注入する(図10(a))。これにより、レジスト4の上面および側壁と、カーボン膜2の一部とが改質して、イオン注入領域17が形成される。
次に、カーボン膜2中のイオン注入領域17をマスクとして、カーボン膜2とイオン注入領域17とで十分な選択比の取れるガスを用いて、カーボン膜2をドライエッチングする(図10(b))。次に、カーボン膜2上のレジスト4と改質領域17をエッチング除去した後、カーボン膜2に形成されたビアパターン部9のホールパターンをSiO2膜10に転写する(図10(c))。その後、カーボン膜2をエッチング除去して最終的なビアホール5を形成する(図10(d))。
このように、SOG3がない積層膜に対しても、フォトリソグラフィプロセスの解像限界未満のビア径をもつビアホールを形成できるとともに、レジスト4中のビアパターン部6のサイズのばらつきに関係なく、略等しいビア径のビアホール5を形成できる。
上述した第1〜第3の実施形態では、シリコンイオンを注入する例を説明したが、エッチングの際に十分に選択比が取れるイオンであれば、シリコンイオン以外のイオンを用いても構わない。
上述した第1〜第3の実施形態において、SiO2膜10に形成されるホールは、ソース領域やドレイン領域等の拡散層の上方に形成される電極接続用のコンタクトホールや、複数の配線層間を接続するためのビア形成用のビアホールのいずれにも適用可能である。
また、ホールを形成する被処理膜は、必ずしもSiO2膜10に限らず、他の材料からなる絶縁層や半導体層等でもよい。
1 シリコン基板
2 カーボン膜
3 SOG
4 レジスト
5 ビアホール
6,9 ビアパターン部
11 イオン源
12 加速装置
13 イオンレンズ
14 偏向電極
15 ウエハ
16 ステージ
17 イオン注入領域
2 カーボン膜
3 SOG
4 レジスト
5 ビアホール
6,9 ビアパターン部
11 イオン源
12 加速装置
13 イオンレンズ
14 偏向電極
15 ウエハ
16 ステージ
17 イオン注入領域
Claims (5)
- 半導体基板上の被処理膜の表面に形成される第1の膜と、前記第1の膜の上方に形成された第2の膜とを有する積層膜に対して露光処理を行って、前記第2の膜を選択的に除去する工程と、
前記半導体基板を回転させながら、前記半導体基板の法線方向から所定角度だけ傾斜した角度で前記第2の膜が選択的に除去された積層膜にイオンを注入して、前記積層膜の一部を改質したイオン注入領域を形成する工程と、
前記イオン注入領域をマスクとして前記積層膜を選択的に除去して、前記第1の膜にホールパターンを形成する工程と、
前記ホールパターンを被処理膜に転写して、前記被処理膜にホールを形成する工程と、を備えることを特徴とするホール形成方法。 - 前記所定角度は、前記第2の膜を選択的に除去することにより得られる開口部の径および深さと、最終的に形成するホールの径とにより決定されることを特徴とする請求項1に記載のホール形成方法。
- 前記積層膜は、前記第1および第2の膜の間に形成される第3の膜を有し、
前記ホールパターンを形成する工程は、前記積層膜に前記イオンを注入することにより、前記第3の膜の一部に形成された前記イオン注入領域をマスクとして前記第3の膜を選択的に除去し、選択的に除去された前記第3の膜をマスクとして前記第1の膜を選択的に除去して、前記ホールパターンを形成することを特徴とする請求項1または2に記載のホール形成方法。 - 前記積層膜は、前記第1および第2の膜の間に形成される第3の膜を有し、
選択的に除去された前記第2の膜をマスクとして前記第3の膜を選択的に除去する工程を備え、
前記イオン注入領域を形成する工程は、前記第3の膜を選択的に除去した後に行われることを特徴とする請求項1または2に記載のホール形成方法。 - 前記イオンは、シリコンイオンであり、
前記イオン注入領域をマスクとして前記積層膜を選択的に除去する際、前記イオン注入領域と前記1の膜とで選択比の取れるガスを用いてドライエッチングを行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のホール形成方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010016236A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
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2005
- 2005-05-31 JP JP2005160108A patent/JP2006339281A/ja active Pending
Cited By (1)
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JP2010016236A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
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