JP2006337953A - バリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法 - Google Patents

バリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液浸リソグラフィに用いる液体にレジスト膜からの酸発生剤の溶出を防止できるようにして、良好な形状を有する微細パターンを得られるようにする。
【解決手段】基板の上に、極性を持つ酸発生剤を含む化学増幅型レジストよりなるレジスト膜を形成する。続いて、形成したレジスト膜の上に、アミジンとポリマーとを含むバリア膜を形成する。その後、バリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう。続いて、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なって、バリア膜を除去すると共にレジスト膜からレジストパターンを形成する。
【選択図】なし

Description

本発明は、半導体装置の製造プロセス等において用いられる、液浸リソグラフィ用のレジスト膜の上に形成されるバリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法に関する。
半導体集積回路の大集積化及び半導体素子のダウンサイジングに伴って、リソグラフィ技術の開発の加速が望まれている。現在のところ、露光光としては、水銀ランプ、KrFエキシマレーザ又はArFエキシマレーザ等を用いる光リソグラフィによりパターン形成が行なわれている。これと共に、より短波長の157nmの波長を持つF2 レーザの使用も検討されているが、露光装置及びレジスト材料における課題が未だ多く残されているため、より短波長の露光光を用いる光リソグラフィの実用化の時期は未だ先になっている。
このような状況から、最近従来の露光光を用いてパターンの一層の微細化を進めるべく、液浸リソグラフィ(immersion lithography)法が提案されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
この液浸リソグラフィ法によると、露光装置内における投影レンズとウエハ上のレジスト膜との間の領域が屈折率がn(n>1)である液体で満たされることになるため、露光装置のNA(開口数)の値がn・NAとなるので、レジスト膜の解像性が向上する。
また、近年、液浸リソグラフィ法において、屈折率をさらに高めるべく、液浸露光用の液体に酸性溶液を用いる提案もなされている(例えば、非特許文献2を参照。)。
以下、従来の液浸リソグラフィを用いたパターン形成方法について図9(a)〜図9(d)、図10(a)及び図10(b)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)
……………………………………………………………………………………………0.04g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図9(a)に示すように、基板1の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜2を形成する。
次に、図9(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜2の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが0.03μmのバリア膜3を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図9(c)に示すように、成膜されたバリア膜3をホットプレートにより120℃の温度下で90秒間加熱する。
次に、図9(d)に示すように、バリア膜3の上に、水よりなる液浸露光用の液体4を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザよりなりマスク6を透過した露光光5を液体4及びバリア膜3を介してレジスト膜2に照射して、パターン露光を行なう。
次に、図10(a)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜2に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱した後、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図10(b)に示すように、レジスト膜2の未露光部よりなり0.09μmのライン幅を有するレジストパターン2aを得られる。
M. Switkes and M. Rothschild, "Immersion lithography at 157 nm", J. Vac. Sci. Technol., Vol.B19, p.2353 (2001) B. W. Smith, A. Bourov, Y. Fan, L. Zavyalova, N. Lafferty, F. Cropanese, "Approaching the numerical aperture of water - Immersion lithography at 193nm", Proc. SPIE, Vol.5377, p.273 (2004)
ところが、図10(b)に示すように、前記従来のパターン形成方法により得られるレジストパターン2aのパターン形状は不良であった。
本願発明者らは、液浸リソグラフィにより得られるレジストパターン2aの形状が不良となる原因を種々検討した結果、以下のような結論を得ている。すなわち、液浸露光用の液体4とレジスト膜2との接触によるレジストの性能劣化を防止するためにレジスト膜2の上に形成されたバリア膜3が、レジスト膜2からの溶出物である酸発生剤を十分に阻止することができず、液体4に溶出した酸発生剤が露光時におけるパターンの形状不良につながるというものである。具体的には、レジスト膜2に含まれる酸発生剤が液体4中に溶出すると、第1に、レジスト膜2における露光領域から発生する酸の量が所定値(設計値)と比べて減少する。第2に、酸発生剤が液体4中に溶出する程度によって、液体4の屈折率が変化してしまい、露光光5自体が影響を受ける。さらに、液体4が持つ屈折率が変化して露光光5が影響を受けることによって、パターン露光時に焦点ずれ等が生じ、その結果、露光ずれやパターン不良が発生する。第3に、レジスト膜2から溶出した酸発生剤が露光装置の投影レンズに付着して該投影レンズに曇りが生じ、所望の精度でパターン露光ができなくなることにより、パターンに欠陥が発生する。
このように、形状が不良なレジストパターン2aを用いて被処理膜に対してエッチングを行なうと、被処理膜から得られるパターンの形状も不良になってしまうため、半導体装置の製造プロセスにおける生産性及び歩留まりが低下してしまうという問題が発生する。
前記従来の問題に鑑み、本発明は、液浸リソグラフィに用いる液体にレジスト膜からの酸発生剤の溶出を防止できるようにして、良好な形状を有する微細パターンを得られるようにすることを目的とする。
本願発明者らは、アミジンを含むバリア膜がレジスト膜から溶出した酸発生剤を十分に阻止できることを見出した。これは、アミジンはその水素イオン指数(pH)が12〜13程度と非常に高いアルカリ性を示すことから、レジスト膜からバリア膜中に溶出した、極性を有する酸発生剤をトラップすることができるためであると考えられる。その上、アミジンは揮発性が低く、この低揮発性によってもレジスト膜から浸透した酸発生剤がバリア膜を透過して液体中へ溶出することを防止するのに寄与している。
ところで、一般式がRC(=NH)NH2 であるアミジンは、イミノ基(=NH)及びアミノ基(−NH2 )というアルカリ性の2つの置換基を分子中に含んでいる。特に、2つのアルカリ性の置換基が1つの炭素原子と結合しているため、この結合部分が酸性の置換基をより引き付け易い。従って、アミジンは、極性を有する酸発生剤がバリア膜中に浸透してくると、アミジン由来のアルカリ性の負電荷が極性すなわち分極構造を有する酸発生剤の分極部分のうちの正電荷を持つ部分を中和して酸発生剤をトラップする。
本発明は、前記の知見に基づいてなされ、レジスト膜の上に形成するバリア膜に酸発生剤の液体中への溶出を阻止して、該液体の酸発生剤による光学的影響及び汚染を防止できるようにするものであって、具体的には以下の構成によって実現される。
本発明に係る第1のバリア膜形成用材料は、化学増幅型レジストよりなるレジスト膜の上に液体を配してレジスト膜を露光する際に、レジスト膜と液体との間にバリア膜を形成するためのバリア膜形成用材料を対象とし、アミジンとポリマーとを含むことを特徴とする。
第1のバリア膜形成用材料によると、アミジンとポリマーとを含むため、該アミジンのアルカリ性置換基が極性を有する酸発生剤が持つ酸性置換基を引き付ける。従って、アミジンとポリマーとを含む第1のバリア膜形成用材料から液浸露光用のバリア膜を形成すると、露光時にレジスト膜からバリア膜に浸透する酸発生剤がバリア膜に含まれるアミジンによってトラップされる。その結果、酸発生剤の溶出による液浸露光用の液体の屈折率の変化や投影レンズの汚染が防止されるので、レジストパターンに良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
本発明に係る第2のバリア膜形成用材料は、化学増幅型レジストよりなるレジスト膜の上に液体を配してレジスト膜を露光する際に、レジスト膜と液体との間にバリア膜を形成するためのバリア膜形成用材料を対象とし、アミジンを有するポリマーを含むことを特徴とする。
第2のバリア膜形成用材料によると、アミジンを有するポリマーを含むため、該アミジンのアルカリ性置換基が極性を有する酸発生剤が持つ酸性置換基を引き付ける。従って、アミジンを有するポリマーを含む第2のバリア膜形成用材料から液浸露光用のバリア膜を形成すると、露光時にレジスト膜からバリア膜に浸透する酸発生剤がバリア膜に含まれるアミジンによってトラップされる。その結果、酸発生剤の溶出による液浸露光用の液体の屈折率の変化や投影レンズの汚染が防止されるので、レジストパターンに良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
なお、アミジンとポリマーとを含む第1のバリア膜形成用材料と、アミジンを有するポリマーを含む第2のバリア膜形成用材料との違いは、第2のバリア膜形成用材料であるアミジンを有するポリマーの場合は、アミジンが単体で存在する第1のバリア膜形成用材料と比べて、アミジンがバリア膜中を拡散しにくくなる。その結果、アミジンの揮発性がさらに低下して、アミジン自体がバリア膜からその上の液体中により溶出しにくくなる。
第1又は第2のバリア膜形成用材料において、アミジンには、アセトアミジン又はベンズアミジンを用いることができる。また、アミジンのポリマーに対する含有量は0.01wt%〜30wt%程度が好ましい。より好ましくは、ポリマーに対して0.1wt%〜10wt%が好ましい。但し、本発明はこの数値範囲には限定されない。すなわち、含有量の下限は溶出した酸発生剤を十分に阻止できる程度の範囲であり、また、その上限はレジストに対してアルカリ性の影響を与えない範囲である。
第1又は第2のバリア膜形成用材料において、ポリマーには、ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール、ポリビニールアルコール又はポリアクリル酸を用いることができる。
本発明に係る第1のパターン形成方法は、基板の上に極性を持つ酸発生剤を含む化学増幅型レジストよりなるレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上にアミジンとポリマーとを含むバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なって、バリア膜を除去すると共にレジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第1のパターン形成方法によると、レジスト膜の上にアミジンとポリマーとを含むバリア膜を形成するため、パターン露光工程においてレジスト膜からバリア膜に浸透する酸発生剤がバリア膜に含まれるアミジンによってトラップされる。その結果、酸発生剤の溶出による液浸露光用の液体の屈折率の変化や投影レンズの汚染が防止されるので、レジストパターンに良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
本発明に係る第2のパターン形成方法は、基板の上に極性を持つ酸発生剤を含む化学増幅型レジストよりなるレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上にアミジンを有するポリマーを含むバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なって、バリア膜を除去すると共にレジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第2のパターン形成方法によると、レジスト膜の上にアミジンを有するポリマーを含むバリア膜を形成するため、パターン露光工程においてレジスト膜からバリア膜に浸透する酸発生剤がバリア膜に含まれるアミジンによってトラップされる。その結果、酸発生剤の溶出による液浸露光用の液体の屈折率の変化や投影レンズの汚染が防止されるので、レジストパターンに良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
本発明に係る第3のパターン形成方法は、基板の上に極性を持つ酸発生剤を含む化学増幅型レジストよりなるレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上にアミジンとポリマーとを含むバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、バリア膜を除去する工程と、バリア膜を除去した後、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なうことにより、レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第3のパターン形成方法によると、レジスト膜の上にアミジンとポリマーとを含むバリア膜を形成するため、パターン露光工程においてレジスト膜からバリア膜に浸透する酸発生剤がバリア膜に含まれるアミジンによってトラップされる。その結果、酸発生剤の溶出による液浸露光用の液体の屈折率の変化や投影レンズの汚染が防止されるので、レジストパターンに良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
本発明に係る第4のパターン形成方法は、基板の上に極性を持つ酸発生剤を含む化学増幅型レジストよりなるレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上にアミジンを有するポリマーを含むバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、バリア膜を除去する工程と、バリア膜を除去した後、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なうことにより、レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第4のパターン形成方法によると、レジスト膜の上にアミジンを有するポリマーを含むバリア膜を形成するため、パターン露光工程においてレジスト膜からバリア膜に浸透する酸発生剤がバリア膜に含まれるアミジンによってトラップされる。その結果、酸発生剤の溶出による液浸露光用の液体の屈折率の変化や投影レンズの汚染が防止されるので、レジストパターンに良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
このように、本発明に係るバリア膜は、現像時に除去しても又は現像前に除去しても良く、いずれにおいてもそれぞれに利点がある。まず、第1及び第2のパターン形成方法のように、バリア膜をレジスト膜の現像時に除去すると、レジスト膜の溶解特性をコントロールして向上させることができるという利点がある。言い換えれば、現像時にバリア膜をも同時に除去すると、レジスト膜の溶解特性をある程度は制御することが可能となる。また、第3及び第4のパターン形成方法のように、現像前にバリア膜を除去すると、その後の現像工程をスムーズに行なうことができる。
ここで、レジスト膜の溶解特性について図11を参照しながら説明する。一般に、溶解特性に優れるとされる場合は、露光量がある閾値(図11の閾値領域)を越えるとに、急激に溶解速度が向上するような場合である(図11の破線グラフA)。露光量に対する溶解速度が急激に変化すればする程、レジスト膜における露光部と未露光部との間で溶解性の差を出しやすくなるため、良好なパターン形成を行ないやすくなる。従って、現像時にバリア膜を除去する場合は、バリア膜を除去する必要がある分だけ、溶解速度が全体に低下するので、図11に示す円Cで囲んだ領域の溶解速度をより平坦なグラフにすることができる。その結果、実際のレジスト膜の溶解特性がグラフBで示すような場合において、露光量が少ない場合の溶解速度を、その少ない露光量にある程度のばらつきがあったとしても、遅い溶解速度で比較的に均等な状態となるように調整することができる。すなわち、レジスト膜の露光部と未露光部との間で溶解性の差が出やすくなるため、良好なパターン形状を得やすくなる。
第3及び第4のパターン形成方法において、バリア膜を除去する水溶液には、該バリア膜を溶解する水素イオン指数(pH)を持つ水溶液を用いればよい。例えば、現像液又は希釈現像液等を用いることができる。希釈現像液の希釈の程度は、通常の現像液である濃度2.38%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液よりも濃度が低ければ良く、例えば0.001%以上で且つ2%以下であることが好ましい。但し、本発明はこの濃度範囲に限定されない。
第1〜第4のパターン形成方法において、極性を持つ酸発生剤にはオニウム塩を用いることができる。
第1〜第4のパターン形成方法は、バリア膜を形成する工程と、パターン露光を行なう工程との間に、成膜されたバリア膜に対して加熱処理を行なう工程をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、バリア膜の緻密性が増すため、露光時にその上に配される液体に対してより難溶性が増す。なお、バリア膜の緻密性を過度に増大させることは、該バリア膜を溶解して除去することが困難となるため、適当な温度範囲で加熱する必要がある。例えば、80℃以上且つ130℃以下が好ましく、さらには90℃以上且つ120℃以下がより好ましい。
第1〜第4のパターン形成方法において、液体には水又は酸性溶液を用いることができる。
この場合に、酸性溶液には、硫酸セシウム(Cs2SO4)水溶液又はリン酸(H3PO4)水溶液を用いることができる。
第1〜第4のパターン形成方法において、露光光には、KrFエキシマレーザ光、Xe2 レーザ光、ArFエキシマレーザ光、F2 レーザ光、KrArレーザ光又はAr2 レーザ光を用いることができる。
本発明に係るバリア膜形成用材料によると、化学増幅型レジストから溶出する酸発生剤をトラップすることができるため、本発明の膜形成材料により形成された液浸露光用のバリア膜はその上に配される液体に及ぼす光学的な影響及び汚染を防止できるので、良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
本発明に係るバリア膜形成用材料によるバリア膜を用いたパターン形成方法によると、バリア膜の上に配される液体にレジスト中の酸発生剤が及ぼす光学的な影響及び汚染が防止されるため、良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法について図1(a)〜図1(d)、図2(a)及び図2(b)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.04g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図1(a)に示すように、基板101の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜102を形成する。
次に、図1(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜102の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが0.03μmのバリア膜103を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
アセトアミジン(添加剤)…………………………………………………………0.09g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図1(c)に示すように、成膜されたバリア膜103をホットプレートにより120℃の温度下で90秒間加熱して、バリア膜103の緻密性を向上させる。
次に、図1(d)に示すように、加熱処理されたバリア膜103と、投影レンズ106との間に、例えばパドル(液盛り)法により水よりなる液浸露光用の液体104を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光105を、液体104及びバリア膜103を介してレジスト膜102に照射してパターン露光を行なう。
次に、図2(a)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜102に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液によりバリア膜103を除去すると共に、さらにベークされたレジスト膜102に対して現像を行なうと、図2(b)に示すように、レジスト膜102の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン102aを得ることができる。
このように、第1の実施形態によると、図1(b)に示すバリア膜形成工程において、レジスト膜102の上に形成されたバリア膜103の材料に、極性を有する酸発生剤をトラップするアセトアミジンを添加剤として用いている。前述したように、アミジンは、極性を有する酸発生剤であるトリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸をトラップすることができる。このため、図1(d)に示すパターン露光工程において、レジスト膜102に含まれる酸発生剤がレジスト膜102からバリア膜103を通って該バリア膜103の上に配される液浸露光用の液体104に溶出することを抑制できる。その結果、酸発生剤の溶出による液体104の屈折率の変化や投影レンズ106の汚染が防止されるので、レジストパターン102aの形状が良好となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法について図3(a)〜図3(d)、図4(a)及び図4(b)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.04g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図3(a)に示すように、基板201の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜202を形成する。
次に、図3(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜202の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが0.07μmのバリア膜203を成膜する。
ポリ((ビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール)(90mol%)−(ビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコールアセトイミドアミド)(10mol%))(ベースポリマー)……………………………………………………………………………………………………1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図3(c)に示すように、成膜されたバリア膜203をホットプレートにより120℃の温度下で90秒間加熱して、バリア膜203の緻密性を向上させる。
次に、図3(d)に示すように、加熱処理されたバリア膜203と、投影レンズ206との間に、例えばパドル(液盛り)法により水よりなる液浸露光用の液体204を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光205を、液体204及びバリア膜203を介してレジスト膜202に照射してパターン露光を行なう。
次に、図4(a)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜202に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液によりバリア膜203を除去すると共に、さらにベークされたレジスト膜202に対して現像を行なうと、図4(b)に示すように、レジスト膜202の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン202aを得ることができる。
このように、第2の実施形態によると、図3(b)に示すバリア膜形成工程において、レジスト膜202の上に形成されたバリア膜203の材料に、極性を有する酸発生剤をトラップするアセトイミドアミドを含むベースポリマーを用いている。前述したように、アミジンは、極性を有する酸発生剤であるトリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸をトラップすることができる。このため、図3(d)に示すパターン露光工程において、レジスト膜202に含まれる酸発生剤がレジスト膜202からバリア膜203を通って該バリア膜203の上に配される液浸露光用の液体204に溶出することを抑制できる。その結果、酸発生剤の溶出による液体204の屈折率の変化や投影レンズ206の汚染が防止されるので、レジストパターン202aの形状が良好となる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方法について図5(a)〜図5(d)及び図6(a)〜図6(c)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.04g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図5(a)に示すように、基板301の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜302を形成する。
次に、図5(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜302の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが0.03μmのバリア膜303を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
ベンズアミジン(添加剤)…………………………………………………………0.05g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図5(c)に示すように、成膜されたバリア膜303をホットプレートにより110℃の温度下で60秒間加熱して、バリア膜303の緻密性を向上させる。
次に、図5(d)に示すように、バリア膜303と投影レンズ306との間に、例えばパドル(液盛り)法により、濃度が5wt%の硫酸セシウム(Cs2SO4)を含む水溶液よりなる液体304を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光305を、液体304及びバリア膜303を介してレジスト膜302に照射してパターン露光を行なう。
次に、図6(a)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜302に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図6(b)に示すように、例えば濃度が0.005wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性希釈現像液)によりバリア膜303を除去した後、ベークされたレジスト膜302に対して、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図6(c)に示すように、レジスト膜302の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン302aを得ることができる。
このように、第3の実施形態によると、図5(b)に示すバリア膜形成工程において、レジスト膜302の上に形成されたバリア膜303の材料に、極性を有する酸発生剤をトラップするベンズアミジンを添加剤として用いている。前述したように、アミジンは、極性を有する酸発生剤であるトリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸をトラップすることができる。このため、図5(d)に示すパターン露光工程において、レジスト膜302に含まれる酸発生剤がレジスト膜302からバリア膜303を通って該バリア膜303の上に配される液浸露光用の液体304に溶出することを抑制できる。その結果、酸発生剤の溶出による液体304の屈折率の変化や投影レンズ306の汚染が防止されるので、レジストパターン302aの形状が良好となる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係るパターン形成方法について図7(a)〜図7(d)及び図8(a)〜図8(c)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.04g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図7(a)に示すように、基板401の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜402を形成する。
次に、図7(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜402の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが0.07μmのバリア膜403を成膜する。
ポリ((ビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール)(95mol%)−(ビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコールベンズイミドアミド)(5mol%))(ベースポリマー)……………………………………………………………………………………………………1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図7(c)に示すように、成膜されたバリア膜403をホットプレートにより110℃の温度下で60秒間加熱して、バリア膜403の緻密性を向上させる。
次に、図7(d)に示すように、バリア膜403と投影レンズ406との間に、例えばパドル(液盛り)法により、濃度が5wt%の硫酸セシウム(Cs2SO4)を含む水溶液よりなる液体404を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光405を、液体404及びバリア膜403を介してレジスト膜402に照射してパターン露光を行なう。
次に、図8(a)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜402に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図8(b)に示すように、例えば濃度が0.005wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性希釈現像液)によりバリア膜403を除去した後、ベークされたレジスト膜402に対して、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図8(c)に示すように、レジスト膜402の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン402aを得ることができる。
このように、第4の実施形態によると、図7(b)に示すバリア膜形成工程において、レジスト膜402の上に形成されたバリア膜403の材料に、極性を有する酸発生剤をトラップするベンズアミジンを含むベースポリマーを用いている。前述したように、アミジンは、極性を有する酸発生剤であるトリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸をトラップすることができる。このため、図7(d)に示すパターン露光工程において、レジスト膜402に含まれる酸発生剤がレジスト膜402からバリア膜403を通って該バリア膜403の上に配される液浸露光用の液体404に溶出することを抑制できる。その結果、酸発生剤の溶出による液体404の屈折率の変化や投影レンズ406の汚染が防止されるので、レジストパターン402aの形状が良好となる。
なお、第1〜第4の各実施形態において、バリア膜の膜厚は0.03μm〜0.07μmとしたが、この数値範囲には限られず、その下限値はレジスト膜中の成分が液浸露光用の液体に溶出すること又は該液体がレジスト膜中に浸透することを防止できる程度の膜厚であり、また、その上限値は露光光の透過を妨げず且つ容易に除去できる程度の膜厚である。ところで、各実施形態においては、バリア膜の成膜後に各バリア膜に対して膜質を緻密にする加熱処理を行なったが、このバリア膜に対する加熱処理は必ずしも行なう必要はなく、成膜するバリア膜の組成又はバリア膜の膜厚等により適宜行なえばよい。
また、第1及び第2の実施形態においても、第3及び第4の実施形態と同様に、液浸露光用の液体に硫酸セシウムを添加して、該液体の屈折率を高めてもよい。なお、添加する化合物は硫酸セシウムに限られず、リン酸(H3PO4)を用いることができる。さらには、液浸露光用の液体に界面活性剤を添加してもよい。
また、第1〜第4の各実施形態において、レジスト膜に含まれる極性を有する酸発生剤に、オニウム塩であるトリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸を用いたが、これに限られず、他のオニウム塩として、トリフェニルスルフォニウムノナフルオロブタンスルフォン酸、トリフェニルスルフォニウムパーフルオロオクタンスルフォン酸、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルフォン酸、ジフェニルヨードニウムノナフルオロブタンスルフォン酸、ジフェニルヨードニウムパーフルオロオクタンスルフォン酸、ジ(t−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルフォン酸、ジ(t−ブチルフェニル)フェニルヨードニウムノナフルオロブタンスルフォン酸又はジ(t−ブチルフェニル)フェニルヨードニウムパーフルオロオクタンスルフォン酸を用いることができる。
また、各実施形態において、露光光にArFエキシマレーザ光を用いたが、これに限られず、露光光として、KrFエキシマレーザ光、Xe2 レーザ光、F2 レーザ光、KrArレーザ光又はAr2 レーザ光を用いることができる。
また、各実施形態においては、バリア膜の上に液体を配する方法にパドル法を用いたが、これには限られず、例えば基板ごと液体に漬けるディップ法等を用いてもよい。
また、各実施形態においては、レジスト膜にポジ型の化学増幅型レジストを用いたが、ネガ型の化学増幅型レジストに対しても本発明は適用可能である。
本発明に係るバリア膜形成用材料又はそれを用いたパターン形成方法は、バリア膜の上に配される液体にレジスト成分である酸発生剤が及ぼす光学的な影響及び汚染を防止でき、良好な形状を有する微細パターンを得ることができるという効果を有し、半導体装置の製造プロセスにおいて用いられる微細なパターン形成等に有用である。
(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は従来のパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は従来のパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 本発明のパターン形成方法を用いたレジストの溶解性の制御を説明するグラフである。
符号の説明
101 基板
102 レジスト膜
102a レジストパターン
103 バリア膜
104 液体
105 露光光
106 投影レンズ
201 基板
202 レジスト膜
202a レジストパターン
203 バリア膜
204 液体
205 露光光
206 投影レンズ
301 基板
302 レジスト膜
302a レジストパターン
303 バリア膜
304 液体
305 露光光
306 投影レンズ
401 基板
402 レジスト膜
402a レジストパターン
403 バリア膜
404 液体
405 露光光
406 投影レンズ

Claims (17)

  1. 化学増幅型レジストよりなるレジスト膜の上に液体を配して前記レジスト膜を露光する際に、前記レジスト膜と前記液体との間にバリア膜を形成するためのバリア膜形成用材料であって、
    アミジンとポリマーとを含むことを特徴とするバリア膜形成用材料。
  2. 化学増幅型レジストよりなるレジスト膜の上に液体を配して前記レジスト膜を露光する際に、前記レジスト膜と前記液体との間にバリア膜を形成するためのバリア膜形成用材料であって、
    アミジンを有するポリマーを含むことを特徴とするバリア膜形成用材料。
  3. 前記アミジンは、アセトアミジン又はベンズアミジンであることを特徴とする請求項1又は2に記載のバリア膜形成用材料。
  4. 前記ポリマーは、ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール、ポリビニールアルコール又はポリアクリル酸であることを特徴とする請求項1又は2に記載のバリア膜形成用材料。
  5. 基板の上に、極性を持つ酸発生剤を含む化学増幅型レジストよりなるレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、アミジンとポリマーとを含むバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に液体を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    パターン露光が行なわれた前記レジスト膜に対して現像を行なって、前記バリア膜を除去すると共に前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  6. 基板の上に、極性を持つ酸発生剤を含む化学増幅型レジストよりなるレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、アミジンを有するポリマーを含むバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に液体を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    パターン露光が行なわれた前記レジスト膜に対して現像を行なって、前記バリア膜を除去すると共に前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  7. 基板の上に、極性を持つ酸発生剤を含む化学増幅型レジストよりなるレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、アミジンとポリマーとを含むバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に液体を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    前記バリア膜を除去する工程と、
    前記バリア膜を除去した後、パターン露光が行なわれた前記レジスト膜に対して現像を行なうことにより、前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  8. 基板の上に、極性を持つ酸発生剤を含む化学増幅型レジストよりなるレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、アミジンを有するポリマーを含むバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に液体を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    前記バリア膜を除去する工程と、
    前記バリア膜を除去した後、パターン露光が行なわれた前記レジスト膜に対して現像を行なうことにより、前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  9. 前記アミジンは、アセトアミジン又はベンズアミジンであることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  10. 前記ポリマーは、ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール、ポリビニールアルコール又はポリアクリル酸であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  11. 極性を持つ前記酸発生剤はオニウム塩であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  12. 前記オニウム塩は、トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸、トリフェニルスルフォニウムノナフルオロブタンスルフォン酸、トリフェニルスルフォニウムパーフルオロオクタンスルフォン酸、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルフォン酸、ジフェニルヨードニウムノナフルオロブタンスルフォン酸、ジフェニルヨードニウムパーフルオロオクタンスルフォン酸、ジ(t−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルフォン酸、ジ(t−ブチルフェニル)フェニルヨードニウムノナフルオロブタンスルフォン酸又はジ(t−ブチルフェニル)フェニルヨードニウムパーフルオロオクタンスルフォン酸であることを特徴とする請求項11に記載のパターン形成方法。
  13. 前記バリア膜を形成する工程と、前記パターン露光を行なう工程との間に、成膜された前記バリア膜に対して加熱処理を行なう工程をさらに備えていることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  14. 前記液体は水であることを特徴とする特許請求項5〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  15. 前記液体は酸性溶液であることを特徴とする特許請求項5〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  16. 前記酸性溶液は、硫酸セシウム水溶液又はリン酸水溶液であることを特徴とする請求項15に記載のパターン形成方法。
  17. 前記露光光は、KrFエキシマレーザ光、Xe2 レーザ光、ArFエキシマレーザ光、F2 レーザ光、KrArレーザ光又はAr2 レーザ光であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
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