JP2006337402A - 広角撮像用レンズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 被写体側から像側に向かって、負のパワーを有する第1レンズ、第1絞り、正のパワーを有する第2レンズ、および開口絞りとから構成される広角撮像用レンズであって、次の各条件式を満たすことを特徴とする広角撮像用レンズ。[1]1.2<|R4|/|R3|<5[2]0.85<|f1|/|f2|<1.5[3]1<D/f<2f:レンズ系全体の焦点距離f1:第1レンズの焦点距離f2:第2レンズの焦点距離R3:第2レンズ第1面の光軸上の中心の曲率半径R4:第2レンズ第2面の光軸上の中心の曲率半径D:第1レンズ像側面と第2レンズ被写体側面との光軸上の距離。
【選択図】図1
Description
しかしながら、今後、更なる広角レンズの広角化・小型化、それとともに高解像度および低歪曲化など、画像に対する要求がますます大きくなっていく中で、特許文献1に記載のレンズでは、像側の屈折パワーを被写体側へ分配しづらく、像側の曲率が強くなってしまう傾向にあった。
かくして、本発明によれば、
(1)被写体側から像側に向かって、第1レンズ、第1絞り、第2レンズ、および開口絞りを含んでなる広角撮像用レンズであって、
前記第1レンズは、負のパワーを有する像側に凸を向けたメニスカスレンズからなり、
前記第2レンズは、両凸状の正のパワーを有するレンズからなり、
前記第1レンズの少なくとも1つの面が非球面であり、かつ前記第2レンズの少なくとも1つの面が非球面で全体として、少なくとも2つの非球面を有するレンズ系であって、次の[1]〜[3]の条件式を満たすように構成されたことを特徴とする広角撮像用レンズ:
[1]1.2<|R4|/|R3|<5;
[2]0.85<|f1|/|f2|<1.5;
[3]1<D/f<2;
(ここで、
f:レンズ系全体の焦点距離
f1:第1レンズの焦点距離
f2:第2レンズの焦点距離
R3:第2レンズ第1面の光軸上の中心の曲率半径
R4:第2レンズ第2面の光軸上の中心の曲率半径
D:第1レンズ像側面と第2レンズ被写体側面との光軸上の距離である。)、
(2)前記(1)記載の広角撮像用レンズにおいて、さらに次の条件式[4]を満たすことを特徴とする広角撮像用レンズ:
[4]BF/f>1.5;
(ここで、BF:バックフォーカス(空気換算した値)である。)、
及び
(3)前記(1)又は(2)に記載の広角撮像用レンズにおいて、第1レンズおよび第2レンズがともにプラスチックレンズであることを特徴とする広角撮像用レンズ、
がそれぞれ提供される。
図1は、本発明に係る広角撮像用レンズの実施の一形態を示したもので、この広角撮像用レンズは、被写体側から像側に向かって順に、第1レンズ(L1)、第1絞り(S3)、第2レンズ(L2)、および開口絞り(S6)とカバーガラス(CG)から構成される。第1レンズ(L1)は、負のパワーを有する像側に凸を向けたメニスカスレンズであり、前記第2レンズ(L2)は、両凸状の正のパワーを有するレンズである。
そして、前記第1レンズが少なくとも1つの面が非球面であり、前記第2レンズの1面以上の面が非球面で全体として2つの非球面を有する。図1においては、第1レンズ及び第2レンズとも両面とも非球面である。
カバーガラス(CG)は平面板であり、実際に使用される場合、CCDやCMOSなど撮像素子の保護のため一般的に用いられる。また、像側には、通常結像面Simgがある。
[1]1.2<|R4|/|R3|<5
[2]0.85<|f1|/|f2|<1.5
[3]1<D/f<2
ただし、fはレンズ系全体の焦点距離、f1は第1レンズの焦点距離、f2は第2レンズの焦点距離、R3は第2レンズ第1面の光軸上の中心の曲率半径、R4は第2レンズ第2面の光軸上の中心の曲率半径、Dは第1レンズ像側面と第2レンズ被写体側面との光軸上の距離である。ここで、第2レンズの第1面とは、第2レンズの被写体側の面のことをいい、第2レンズの第2面とは、第2レンズの像側の面のことをいう。
D/fの値が条件式[3]の下限値を下回ると焦点距離が長くなり、同一像高の場合、画角が小さくなってしまう。逆にD/fの値が条件式[3]の上限値を超えると焦点距離が短くなることまたは全長が大きくなりテレセントリック性及び小型化の特性が失われる。
[1’]1.3<|R4|/|R3|<3
[2’]1<|f1|/|f2|<1.2
[3’]1.3<D/f<1.7
[4]BF/f>1.5
ここで、BFはバックフォーカス(空気換算した値)である。条件式[4]は、レンズのバックフォーカスを長くすることである。これにより、レンズとCCDの間に十分なスペースを確保でき、カバーガラスなどの挿入を可能にすることができる。バックフォーカスは、第2レンズの第2面から結像面までの距離をさす。
前記条件式[4]は、以下の関係を満たすことがより好ましい。
[4’]BF/f>1.95
さらに、プラスチックレンズを構成する樹脂のアッベ数が50よりも大きいものがより好ましい。樹脂のアッベ数が50よりも大きいことにより、色収差、特に軸外倍率色収差に優れる広角撮像用レンズを提供することができる。
プラスチックレンズに用いる樹脂としては、脂環式構造を有する樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネートなどの樹脂が挙げられる。これらの中でも低吸湿性による寸法安定性、軽量性の観点から脂環式構造を有する樹脂が好ましい。脂環式構造を有する樹脂は、主鎖及び/または側鎖にシクロアルカン構造を有する樹脂である。機械的強度や耐熱性などの観点から、主鎖にシクロアルカン構造を含有する重合体が好適である。また、シクロアルカン構造としては、単環、多環(縮合多環、橋架け環など)が挙げられる。シクロアルカン構造の一単位を構成する炭素原子数は、格別な制限はないが、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲であるときに、機械的強度、耐熱性、及び成形性の諸特性が高度にバランスされ好適である。脂環式構造を有する樹脂の具体例としては(1)ノルボルネン系重合体、(2)単環の環状オレフィン系重合体、(3)環状共役ジエン系重合体、(4)ビニル脂環式炭化水素重合体、及びこれらの水素添加物などが挙げられる。これらの中でも、透明性、成形性の観点からノルボルネン系重合体がより好ましい。
第1レンズ及び/又は第2レンズとしてプラスチックレンズを用いる場合、レンズを製造する方法としては、特に制限されず、射出成形などの公知の成形方法が挙げられる。
図1は実施例1で得られた広角撮像用レンズの構成図である。被写体側から像側に向かって順に、第1レンズ(L1)、第1絞り(S3)、第2レンズ(L2)、および開口絞り(S6)とカバーガラス(CG)とから構成される。第1レンズ(L1)は、負のパワーを有する像側に凸を向けたメニスカスレンズであり、前記第2レンズ(L2)は、両凸状の正のパワーを有するレンズである。前記第1レンズ、第2レンズはともに両面非球面レンズからなっている。ここで第1レンズを構成する材料はノルボルネン系重合体(日本ゼオン社製、ZEONEX480R)、第2レンズにノルボルネン系重合体(日本ゼオン社製、ZEONEX E48R)を採用している。カバーガラス(CG)は平面板であり、実際に使用される場合、CCDやCMOSなど撮像素子の保護のため一般的に用いられる。材料はHOYA社製ガラスBSC7を採用している。
f:全系のレンズ焦点距離
BF:バックフォーカス(空気換算した長さ)
FNO:Fナンバー
ω:半画角
Si:レンズの面番号(i=1〜7)
Ri:レンズの曲率半径(i=1〜7)
Di:光軸上のレンズ厚みまたは空気間隔(i=1〜7)
N:d線に対するレンズ材質の屈折率
υd:d線に対するレンズ材質のアッベ数
S1〜S8は被写体側から像側へと順に数えた面番号である。R1〜R8はそのレンズ面の光軸上の中心の曲率半径を示し、曲率半径Riが0とは曲率半径が無限大であることを示している。また、レンズ番号の前に#が付いたレンズ面は非球面であることを示している。D1〜D8に関して、レンズ第1面の数字はレンズ面の光軸上の厚みを示し、レンズ第2面の数字はレンズの空気間隔または次の面までの距離を示している。屈折率は光の波長d線(587.56nm)における屈折率を、アッベ数は分散の逆数を示す。それぞれ第1レンズ、第2レンズ、カバーガラスの物性値である。
図3に実施例1の収差図を示す。図3の収差図は3つに分類され、それぞれ球面収差、歪曲収差、非点収差図である。球面収差図中のcはC線、dはd線、fはF線での特性を示し、非点収差図中のMはメリジオナル、Sはサジタル面での特性を示す。球面収差図よりF線、C線、d線ともに±0.2[mm]以下の良好な補正がなされていることが分かる。歪曲収差図より最大像高において−20[%]以下という良好な画像であると分かる。非点収差においてはM(メリジオナル)、S(サジタル)ともに±0.25[mm]以下であり、良好な補正がなされている。つまり、上記記載の最大画角110度という高画角を有し、十分な光量も保持しながら、且つここで述べた諸収差の補正されたレンズとなっている。
表4に実施例2のレンズ構成データを示す。
表7に実施例3のレンズ構成データを示す。
Claims (3)
- 被写体側から像側に向かって、第1レンズ、第1絞り、第2レンズ、および開口絞りを含んでなる広角撮像用レンズであって、
前記第1レンズは、負のパワーを有する像側に凸を向けたメニスカスレンズからなり、
前記第2レンズは、両凸状の正のパワーを有するレンズからなり、
前記第1レンズの少なくとも1つの面が非球面であり、かつ前記第2レンズの少なくとも1つの面が非球面で全体として、少なくとも2つの非球面を有するレンズ系であって、
次の[1]〜[3]の条件式を満たすように構成されたことを特徴とする広角撮像用レンズ:
[1]1.2<|R4|/|R3|<5;
[2]0.85<|f1|/|f2|<1.5;
[3]1<D/f<2;
(ここで、
f:レンズ系全体の焦点距離
f1:第1レンズの焦点距離
f2:第2レンズの焦点距離
R3:第2レンズ第1面の光軸上の中心の曲率半径
R4:第2レンズ第2面の光軸上の中心の曲率半径
D:第1レンズ像側面と第2レンズ被写体側面との光軸上の距離である。)。 - 請求項1記載の広角撮像用レンズにおいて、さらに次の条件式[4]を満たすことを特徴とする広角撮像用レンズ;
[4]BF/f>1.5
(ここで、BF:バックフォーカス(空気換算した値)である。)。 - 請求項1又は2に記載の広角撮像用レンズにおいて、第1レンズおよび第2レンズがともにプラスチックレンズであることを特徴とする広角撮像用レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005158384A JP2006337402A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 広角撮像用レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005158384A JP2006337402A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 広角撮像用レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006337402A true JP2006337402A (ja) | 2006-12-14 |
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ID=37558054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005158384A Pending JP2006337402A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 広角撮像用レンズ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009133657A1 (ja) * | 2008-04-28 | 2009-11-05 | 株式会社オプトロジック | 撮像レンズ |
WO2016027786A1 (ja) * | 2014-08-20 | 2016-02-25 | コニカミノルタ株式会社 | 遠赤外線レンズ,撮像光学装置及びデジタル機器 |
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-
2005
- 2005-05-31 JP JP2005158384A patent/JP2006337402A/ja active Pending
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