JP2006337402A - 広角撮像用レンズ - Google Patents

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雅人 岡
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Abstract

【課題】 2群2枚レンズにおいて、広角化及び小型化、軽量化が可能であり、且つ諸収差が少なく、十分なバックフォーカスや周辺光量を有し、歪曲の小さい画像が得られ、車載用カメラや監視用カメラ、テレビ電話用カメラなどに最適なレンズを提供すること。
【解決手段】 被写体側から像側に向かって、負のパワーを有する第1レンズ、第1絞り、正のパワーを有する第2レンズ、および開口絞りとから構成される広角撮像用レンズであって、次の各条件式を満たすことを特徴とする広角撮像用レンズ。[1]1.2<|R4|/|R3|<5[2]0.85<|f1|/|f2|<1.5[3]1<D/f<2f:レンズ系全体の焦点距離f1:第1レンズの焦点距離f2:第2レンズの焦点距離R3:第2レンズ第1面の光軸上の中心の曲率半径R4:第2レンズ第2面の光軸上の中心の曲率半径D:第1レンズ像側面と第2レンズ被写体側面との光軸上の距離。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用カメラ、監視用カメラ、テレビ電話用カメラなどに用いられる小型で広角な撮像用レンズに関する。
これまで、車載用カメラや監視用カメラ、テレビ電話用カメラなどに用いられるレンズはその用途上、小型、且つ画角の広いレンズが求められてきた。また、近年ではCCDイメージセンサーや、CMOSイメージセンサー等の固体撮像素子を用いた小型で解像度の高い撮像レンズが搭載され急速に普及してきている。このような中で、イメージセンサーの総画素数を変えないで、画素を小さくすることによりセンサーサイズを小さくし、小型化をはかる技術が進歩している。この技術は簡易な構造で製造しやすくなるため普及が著しい。このため、サイズが小さく製造しやすいセンサーに適合した焦点距離が小さく特性の優れたものが求められている。短焦点化により被写体深度が深くなりピント合わせの範囲が広くなるという利点もある。
従来、このような要求を満たす目的として、レンズ枚数を少なくしコンパクト化を図ったり、プラスチックレンズを使用したりするなど様々な光学系の提案が行われているが、このようなレンズの設計系においては高画角化、コンパクト化を重視しているため、解像力の低下及び画像の歪曲が大きくなってしまい改善が求められている。
そこで、特許文献1には2群2枚レンズの構成のものが開示されている。該特許文献によれば、小型で製造がしやすい上、公差が緩やかであっても良好な解像力、画像の歪曲が小さいレンズを得ることができると記載されている。
しかしながら、今後、更なる広角レンズの広角化・小型化、それとともに高解像度および低歪曲化など、画像に対する要求がますます大きくなっていく中で、特許文献1に記載のレンズでは、像側の屈折パワーを被写体側へ分配しづらく、像側の曲率が強くなってしまう傾向にあった。
特開2003−107344号公報
本発明は2群2枚レンズにおいて、広角化及び小型化、軽量化が可能であり、且つ諸収差が少なく、十分なバックフォーカスや周辺光量を有し、歪曲の小さい画像が得られ、車載用カメラや監視用カメラ、テレビ電話用カメラなどに最適なレンズを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定のレンズ構成や形状を最適な形状に設計することで全長が短く、画角(広画角)であり、バックフォーカスが長く、色収差が少なく近赤外領域においても良好な画角が得られ、尚且つ小型で簡易な構造が容易に製造できることを見出し、この知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば、
(1)被写体側から像側に向かって、第1レンズ、第1絞り、第2レンズ、および開口絞りを含んでなる広角撮像用レンズであって、
前記第1レンズは、負のパワーを有する像側に凸を向けたメニスカスレンズからなり、
前記第2レンズは、両凸状の正のパワーを有するレンズからなり、
前記第1レンズの少なくとも1つの面が非球面であり、かつ前記第2レンズの少なくとも1つの面が非球面で全体として、少なくとも2つの非球面を有するレンズ系であって、次の[1]〜[3]の条件式を満たすように構成されたことを特徴とする広角撮像用レンズ:
[1]1.2<|R4|/|R3|<5;
[2]0.85<|f1|/|f2|<1.5;
[3]1<D/f<2;
(ここで、
f:レンズ系全体の焦点距離
f1:第1レンズの焦点距離
f2:第2レンズの焦点距離
R3:第2レンズ第1面の光軸上の中心の曲率半径
R4:第2レンズ第2面の光軸上の中心の曲率半径
D:第1レンズ像側面と第2レンズ被写体側面との光軸上の距離である。)、
(2)前記(1)記載の広角撮像用レンズにおいて、さらに次の条件式[4]を満たすことを特徴とする広角撮像用レンズ:
[4]BF/f>1.5;
(ここで、BF:バックフォーカス(空気換算した値)である。)、
及び
(3)前記(1)又は(2)に記載の広角撮像用レンズにおいて、第1レンズおよび第2レンズがともにプラスチックレンズであることを特徴とする広角撮像用レンズ、
がそれぞれ提供される。
本発明の広角撮像用レンズは2枚レンズという非常に枚数の少ない構成であり、像側光束のセンサーへの入射角度の小さい、いわゆるテレセントリック特性の優れたレンズ系であって、且つ広画角で周辺光量を大きくするという相反する2つの特性を満たしながら、収差の少ない良好な画像が得られる。また、全体の大きさも2枚構成の利点を活かしてコンパクト化を図ることができる。更にプラスチックレンズを採用することで簡易な構造で製造しやすいという課題も達成される。
本発明の実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る広角撮像用レンズの実施の一形態を示したもので、この広角撮像用レンズは、被写体側から像側に向かって順に、第1レンズ(L1)、第1絞り(S3)、第2レンズ(L2)、および開口絞り(S6)とカバーガラス(CG)から構成される。第1レンズ(L1)は、負のパワーを有する像側に凸を向けたメニスカスレンズであり、前記第2レンズ(L2)は、両凸状の正のパワーを有するレンズである。
そして、前記第1レンズが少なくとも1つの面が非球面であり、前記第2レンズの1面以上の面が非球面で全体として2つの非球面を有する。図1においては、第1レンズ及び第2レンズとも両面とも非球面である。
カバーガラス(CG)は平面板であり、実際に使用される場合、CCDやCMOSなど撮像素子の保護のため一般的に用いられる。また、像側には、通常結像面Simgがある。
本発明で使用する第1レンズは像側に凸を向けたメニスカスレンズになっており、像側に凸で光軸から周辺に近づくところに変曲点を有し、被写体側に凸の形状となる非球面形状である。これは光軸付近の諸収差と周辺部の低歪曲化、周辺光量比の向上を両立させることが可能なことに特徴を有する形状となっている。この構造は、像側の屈折パワーを被写体側へ分配することになり、像側の曲率を弱くすることができるものであり、このために組立公差、特に軸ずれに強いものとなる。
本発明においては、以下の[1]〜[3]の条件式を満たすことが必須条件である。
[1]1.2<|R4|/|R3|<5
[2]0.85<|f1|/|f2|<1.5
[3]1<D/f<2
ただし、fはレンズ系全体の焦点距離、f1は第1レンズの焦点距離、f2は第2レンズの焦点距離、R3は第2レンズ第1面の光軸上の中心の曲率半径、R4は第2レンズ第2面の光軸上の中心の曲率半径、Dは第1レンズ像側面と第2レンズ被写体側面との光軸上の距離である。ここで、第2レンズの第1面とは、第2レンズの被写体側の面のことをいい、第2レンズの第2面とは、第2レンズの像側の面のことをいう。
前記条件式[1]は、第1レンズ像側面と第2レンズ被写体側面との光軸上の距離Dを短くした場合に第2レンズの屈折パワーを抑える条件式である。|R4|/|R3|が、条件式[1]の下限値を下回ると、第1レンズ像側面と第2レンズ被写体側面との距離Dが短くても充分な補正をするためには、第2レンズの像側の曲率を非常に強くしなくてはならず、そして曲率を強くすると軸ずれのような組立公差に弱くなってしまう。特に、絞りを第2レンズの後ろに配する場合、レンズ有効径が小さくなり、明るさを確保するために第2レンズを厚くせざるを得なくなって、全長が大きくなることから、望ましくない。逆に、|R4|/|R3|が、条件式[1]の上限値を越えると第2レンズの被写体側の曲率が強くなり、軸ずれによる組立公差に弱くなる。したがって、前記式[1]にてレンズの設計をすることにより、組立公差、特に軸ずれに強いものとなる。
また、前記条件式[1]は、第2レンズのパワーを最適に保つ効果がある条件式である。第2レンズ像側の曲率を第2レンズ被写体側の曲率より弱くすることでコマ収差の増大を抑えることができるが、逆に上限を超えるような曲率差をつけたときにはコマ収差及び非点収差が増大し、収差補正が困難になる。
前記条件式[2]はレンズ系の全体としてのパワーを最適に保つ効果がある条件式である。|f1|/|f2|の値が、条件式[2]の下限値を下回ると第1レンズのパワーが強くなり、焦点距離が長くなり、同一像高の場合、画角が小さくなってしまう。逆に|f1|/|f2|の値が条件式[2]の上限値を超えると第2レンズのパワーが強くなり、焦点距離が短くなり、テレセントリック性が失われることになる。
前記条件式[3]は、レンズ系の大きさを制限するための条件式である。
D/fの値が条件式[3]の下限値を下回ると焦点距離が長くなり、同一像高の場合、画角が小さくなってしまう。逆にD/fの値が条件式[3]の上限値を超えると焦点距離が短くなることまたは全長が大きくなりテレセントリック性及び小型化の特性が失われる。
本発明では、この形状に加え、開口絞りをレンズ系全体の被写体側に置くことで、像側光束のセンサーへの入射角度の小さい、いわゆるテレセントリック特性を発揮し易くすることができる。
本発明においては、上記条件式[1]〜[3]は、以下の条件式[1’]〜[3’]を満たすことが好ましい。
[1’]1.3<|R4|/|R3|<3
[2’]1<|f1|/|f2|<1.2
[3’]1.3<D/f<1.7
本発明においては、さらに以下の条件式[4]を満たすことが好ましい。
[4]BF/f>1.5
ここで、BFはバックフォーカス(空気換算した値)である。条件式[4]は、レンズのバックフォーカスを長くすることである。これにより、レンズとCCDの間に十分なスペースを確保でき、カバーガラスなどの挿入を可能にすることができる。バックフォーカスは、第2レンズの第2面から結像面までの距離をさす。
前記条件式[4]は、以下の関係を満たすことがより好ましい。
[4’]BF/f>1.95
本発明においては、第1レンズおよび第2レンズがともにプラスチックレンズであることが好ましい。第1レンズ及び第2レンズがともにプラスチックレンズであることにより、安価に非球面を実現し、高い性能を有する広角撮像用レンズを提供することができる。
さらに、プラスチックレンズを構成する樹脂のアッベ数が50よりも大きいものがより好ましい。樹脂のアッベ数が50よりも大きいことにより、色収差、特に軸外倍率色収差に優れる広角撮像用レンズを提供することができる。
プラスチックレンズに用いる樹脂としては、脂環式構造を有する樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネートなどの樹脂が挙げられる。これらの中でも低吸湿性による寸法安定性、軽量性の観点から脂環式構造を有する樹脂が好ましい。脂環式構造を有する樹脂は、主鎖及び/または側鎖にシクロアルカン構造を有する樹脂である。機械的強度や耐熱性などの観点から、主鎖にシクロアルカン構造を含有する重合体が好適である。また、シクロアルカン構造としては、単環、多環(縮合多環、橋架け環など)が挙げられる。シクロアルカン構造の一単位を構成する炭素原子数は、格別な制限はないが、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲であるときに、機械的強度、耐熱性、及び成形性の諸特性が高度にバランスされ好適である。脂環式構造を有する樹脂の具体例としては(1)ノルボルネン系重合体、(2)単環の環状オレフィン系重合体、(3)環状共役ジエン系重合体、(4)ビニル脂環式炭化水素重合体、及びこれらの水素添加物などが挙げられる。これらの中でも、透明性、成形性の観点からノルボルネン系重合体がより好ましい。
第1レンズ及び/又は第2レンズとしてプラスチックレンズを用いる場合、レンズを製造する方法としては、特に制限されず、射出成形などの公知の成形方法が挙げられる。
本発明を、実施例を示しながら、さらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
図1は実施例1で得られた広角撮像用レンズの構成図である。被写体側から像側に向かって順に、第1レンズ(L1)、第1絞り(S3)、第2レンズ(L2)、および開口絞り(S6)とカバーガラス(CG)とから構成される。第1レンズ(L1)は、負のパワーを有する像側に凸を向けたメニスカスレンズであり、前記第2レンズ(L2)は、両凸状の正のパワーを有するレンズである。前記第1レンズ、第2レンズはともに両面非球面レンズからなっている。ここで第1レンズを構成する材料はノルボルネン系重合体(日本ゼオン社製、ZEONEX480R)、第2レンズにノルボルネン系重合体(日本ゼオン社製、ZEONEX E48R)を採用している。カバーガラス(CG)は平面板であり、実際に使用される場合、CCDやCMOSなど撮像素子の保護のため一般的に用いられる。材料はHOYA社製ガラスBSC7を採用している。
表1に実施例1のレンズ構成データを示す。この説明に用いる記号は次の通りである。
f:全系のレンズ焦点距離
BF:バックフォーカス(空気換算した長さ)
FNO:Fナンバー
ω:半画角
Si:レンズの面番号(i=1〜7)
Ri:レンズの曲率半径(i=1〜7)
Di:光軸上のレンズ厚みまたは空気間隔(i=1〜7)
N:d線に対するレンズ材質の屈折率
υd:d線に対するレンズ材質のアッベ数
S1〜S8は被写体側から像側へと順に数えた面番号である。R1〜R8はそのレンズ面の光軸上の中心の曲率半径を示し、曲率半径Riが0とは曲率半径が無限大であることを示している。また、レンズ番号の前に#が付いたレンズ面は非球面であることを示している。D1〜D8に関して、レンズ第1面の数字はレンズ面の光軸上の厚みを示し、レンズ第2面の数字はレンズの空気間隔または次の面までの距離を示している。屈折率は光の波長d線(587.56nm)における屈折率を、アッベ数は分散の逆数を示す。それぞれ第1レンズ、第2レンズ、カバーガラスの物性値である。
Figure 2006337402
実施例1で使用した第1レンズおよび第2レンズの非球面レンズのレンズ円錐係数K、及び非球面係数Aを表2に示す。表2に示した非球面を表す数値において、記号“E”は、その次に続く数値が10を底とした“べき指数”であることを示し、その10を底とした指数関数で表される数値が“E”の前の数値に乗算されることを示す。例えば、「1.0E−02」であれば、「1.0×10−2」であることを示す。後記の表5及び表8も同様である。
Figure 2006337402
上記非球面係数は、光軸との交点を原点として、Z軸方向をZ、原点を通り光軸に直交する方向の座標をXとすると、以下の非球面公式であらわされる。
Figure 2006337402
ここで、Rは各レンズの頂点の曲率半径、hはレンズの光軸からの高さである。
上記式[1]〜[4]の各項目について実施例1にあてはめると、表3のようになる。ここで、表中に示すDとはD2とD3の和である。
Figure 2006337402
図2に実施例1の光路図を示す。この光路図はレンズが軸対象であり、被写体側から入射光を下部半分の4点(軸上、像高6割、像高8割、像高10割)に集光する光線を入射させた場合の光路図を示している。
図3に実施例1の収差図を示す。図3の収差図は3つに分類され、それぞれ球面収差、歪曲収差、非点収差図である。球面収差図中のcはC線、dはd線、fはF線での特性を示し、非点収差図中のMはメリジオナル、Sはサジタル面での特性を示す。球面収差図よりF線、C線、d線ともに±0.2[mm]以下の良好な補正がなされていることが分かる。歪曲収差図より最大像高において−20[%]以下という良好な画像であると分かる。非点収差においてはM(メリジオナル)、S(サジタル)ともに±0.25[mm]以下であり、良好な補正がなされている。つまり、上記記載の最大画角110度という高画角を有し、十分な光量も保持しながら、且つここで述べた諸収差の補正されたレンズとなっている。
また、図4にイメージセンサー高さにおける周辺光量比の関係図を示す。いずれの像高に対しても集光する光線が十分な光量を有していることが分かる。
(実施例2)
表4に実施例2のレンズ構成データを示す。
Figure 2006337402
実施例2で使用した第1レンズおよび第2レンズの非球面レンズのレンズ円錐係数K、及び非球面係数Aを表5に示す。
Figure 2006337402
上記式[1]〜[4]の各項目について実施例2にあてはめると、表6のようになる。ここで、表中に示すDとはD2とD3の和である。
Figure 2006337402
図5に実施例2の収差図を示す。図3の収差図は3つに分類され、それぞれ球面収差、歪曲収差、非点収差図である。球面収差図よりF線、C線、d線ともに±0.2[mm]以下の良好な補正がなされていることが分かる。歪曲収差図より最大像高において−20[%]以下という良好な画像であると分かる。非点収差においてはM(メリジオナル)、S(サジタル)ともに±0.25[mm]以下であり、良好な補正がなされている。つまり、上記記載の最大画角110度という高画角を有し、十分な光量も保持しながら、且つここで述べた諸収差の補正されたレンズとなっている。
また、図6にイメージセンサー高さにおける周辺光量比の関係図を示す。いずれの像高に対しても集光する光線が十分な光量を有していることが分かる。
(実施例3)
表7に実施例3のレンズ構成データを示す。
Figure 2006337402
実施例3で使用した第1レンズおよび第2レンズの非球面レンズのレンズ円錐係数K、及び非球面係数Aを表8に示す。
Figure 2006337402
上記式[1]〜[4]の各項目について実施例3にあてはめると、表9のようになる。ここで、表中に示すDとはD2とD3の和である。
Figure 2006337402
図7に実施例3の収差図を示す。図3の収差図は3つに分類され、それぞれ球面収差、歪曲収差、非点収差図である。球面収差図よりF線、C線、d線ともに±0.2[mm]以下の良好な補正がなされていることが分かる。歪曲収差図より最大像高において−20[%]以下という良好な画像であると分かる。非点収差においてはM(メリジオナル)、S(サジタル)ともに±0.25[mm]以下であり、良好な補正がなされている。つまり、上記記載の最大画角110度という高画角を有し、十分な光量も保持しながら、且つここで述べた諸収差の補正されたレンズとなっている。
また、図8にイメージセンサー高さにおける周辺光量比の関係図を示す。いずれの像高に対しても集光する光線が十分な光量を有していることが分かる。
図1は、本発明による広角撮像用レンズの構成図である。 図2は、実施例1〜3における光路図である。 図3は、実施例1における球面収差、歪曲収差、非点収差図である。 図4は、実施例1におけるイメージセンサー高さに対する周辺光量比の関係を示した図である。 図5は、実施例2における球面収差、歪曲収差、非点収差図である。 図6は、実施例2におけるイメージセンサー高さに対する周辺光量比の関係を示した図である。 図7は、実施例3における球面収差、歪曲収差、非点収差図である。 図8は、実施例3におけるイメージセンサー高さに対する周辺光量比の関係を示した図である。
符号の説明
L1:第1レンズ、L2:第2レンズ、S1〜S8:面番号、Simg:結像面、D1〜D8:厚み又は距離、CG:カバーガラス、M:メリジオナル、S:サジタル

Claims (3)

  1. 被写体側から像側に向かって、第1レンズ、第1絞り、第2レンズ、および開口絞りを含んでなる広角撮像用レンズであって、
    前記第1レンズは、負のパワーを有する像側に凸を向けたメニスカスレンズからなり、
    前記第2レンズは、両凸状の正のパワーを有するレンズからなり、
    前記第1レンズの少なくとも1つの面が非球面であり、かつ前記第2レンズの少なくとも1つの面が非球面で全体として、少なくとも2つの非球面を有するレンズ系であって、
    次の[1]〜[3]の条件式を満たすように構成されたことを特徴とする広角撮像用レンズ:
    [1]1.2<|R4|/|R3|<5;
    [2]0.85<|f1|/|f2|<1.5;
    [3]1<D/f<2;
    (ここで、
    f:レンズ系全体の焦点距離
    f1:第1レンズの焦点距離
    f2:第2レンズの焦点距離
    R3:第2レンズ第1面の光軸上の中心の曲率半径
    R4:第2レンズ第2面の光軸上の中心の曲率半径
    D:第1レンズ像側面と第2レンズ被写体側面との光軸上の距離である。)。
  2. 請求項1記載の広角撮像用レンズにおいて、さらに次の条件式[4]を満たすことを特徴とする広角撮像用レンズ;
    [4]BF/f>1.5
    (ここで、BF:バックフォーカス(空気換算した値)である。)。
  3. 請求項1又は2に記載の広角撮像用レンズにおいて、第1レンズおよび第2レンズがともにプラスチックレンズであることを特徴とする広角撮像用レンズ。
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