JP2006337267A - 光学部品の欠陥検出方法および欠陥検出装置 - Google Patents

光学部品の欠陥検出方法および欠陥検出装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 光学部品を固定するときに不所望な変形を防止して、所望の位置に検出用の光を入射させることができる光学部品の欠陥検出方法および欠陥検出装置を提供する。
【解決手段】 保持機構14によって、光学部品15の一表面部15aを端部15bに沿って均一に押圧されて、光照射手段11に対する光学部品15の位置が固定されることによって、保持機構14によって押圧された端部15bは、不所望に変形することが防止され、光学部品15を高精度に位置決めすることができ、検出用の光17を所望の位置に入射させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、透光性を有する光学部品の欠陥を検出する光学部品の欠陥検出方法および欠陥検出装置に関する。
図8は、典型的な従来の技術の欠陥検出装置1を示す正面図である。この欠陥検出装置1は、透明な板材2の端部2aから検査光を板材2内に入射させて欠陥を検出する装置であって、板材2を支える支持部3と、板材2の厚さの変化に対応して、板材2の入射側端部2aを両側から挟み固定し、かつ、検査光の漏れを防止するための適当間隔おきに配設される複数のガイド部4と、板材2内を導光する検査光に対し平行に保持され、検査光吸収性を有する平行保持部5とを含んで構成される。これらガイド部4によって、板材2の各種サイズ、および各種板厚にも対応でき、ガイド部4および平行保持部5によって、欠陥を検出する際は、検査する人の目に入る光の量を可及的に少なくしている。これによって検査効率を高めることができる(たとえば特許文献1参照)。
特開平8−50104号公報
検査対象が多層構造を有する光学部品である場合、充分な光量の検査光を光学部品の検査目的の層に入射させる必要がある。検査目的の層の層厚が小さくなるに従って、光学部品における検査光の集光位置の位置ずれの影響を受けやすくなるので、集光位置の位置決め精度を高精度にする必要がある。
前述の従来の技術では、各ガイド部が互いに離間した位置にあるので、各ガイド部の押さえ圧を互いに等しくすることが困難である。また各ガイド部によって押さえ圧が作用する部位と、押さえ圧が作用しない部位とが混在する。このような各ガイド部による押さえ圧のずれが大きくなると、光学部品に不均一な応力が作用することによって、光学部品が撓むなど不所望に変形して目的の層へ検査光を入射するためには、変形を考慮して入射位置を制御する必要があり、制御が複雑となる。
したがって本発明の目的は、光学部品を固定するときに不所望な変形を防止して、所望の位置に検出用の光を入射させることができる光学部品の欠陥検出方法および欠陥検出装置を提供することである。
本発明は、透光性を有する複数の層が積層されて構成される光学部品の欠陥を検出する装置であって、
光学部品の端部に検出用の光を入射させる入射手段と、
光学部品の一表面部から出射される光を検出する光検出手段と、
入射手段に対する光学部品の位置を固定する固定手段とを含み、
前記固定手段は、光学部品の一表面部を端部に沿って均一に押圧して固定する機能を有することを特徴とする光学部品の欠陥検出装置である。
本発明に従えば、固定手段によって、光学部品の一表面部が端部に沿って均一に押圧されて、入射手段に対する光学部品の位置が固定される。したがって固定手段によって押圧された端部は、不所望に変形、たとえば自重による撓みなどが生じることを防ぐことができる。これによって既存の技術のように光学部品を部分的に押圧して固定すると、光学部品に与えられる押圧力の違いによって光学部品が変形して、検出用の光を所望の位置に入射させることが困難であるが、本発明の固定手段のように均一に押圧することによって、光学部品を高精度に位置決めすることができ、検出用の光を所望の位置に入射させることができる。
また本発明は、前記固定手段は、
光学部品を載置支持するベース部材と、
該ベース部材に対し可動に設けられる押圧部材であって、ベース部材に載置支持される光学部品に押圧力を与える押圧部材とを有することを特徴とする。
本発明に従えば、光学部品は、ベース部材によって載置支持され、ベース部材に設けられる押圧部材が、ベース部材に載置支持される光学部品に押圧力を与える。これによって光学部品をベース部材に載置支持された位置から、不所望に変位することを防ぐことができ、また光学部品の端部が不所望に変形することを防ぐことができる。これによって本発明を実現することができる。
さらに本発明は、押圧部材は、光学部品に当接されてこの光学部品に押圧力を与える第1部材と、第1部材を光学部品に向かって押圧し、前記端部に沿って配設される複数の第2部材と、第2部材を保持し、前記ベース部材に対して可動に設けられる第3部材とを含むことを特徴とする。
本発明に従えば、前記端部に沿って配設される複数の第2部材によって、第1部材を光学部品に向かって押圧し、第1部材が光学部品に当接して、光学部品に押圧力を与える。第2部材は、前記端部に沿って複数配設されるので、第1部材の端部に沿う方向に全域にわたって部分的に押圧力を与えることができる。この結果、第1部材が変形しやすい樹脂部材などを利用した場合でも、光学部品に与える押圧力を均等に制御することができる。
さらに本発明は、第2部材は、弾性体から成ることを特徴とする。
本発明に従えば、第2部材は、弾性体から成ることで、光学部品へ押圧する際に、第3部材が多少変形しても、弾性体部分が押圧力を光学部品にかけ続けることができるので、よりコンパクトに光学部品への押圧機構が形成できる。
さらに本発明は、入射手段は、検出用の光を光学部品を構成する複数の層のうち予め定める層に入射させることを特徴とする。
本発明に従えば、入射手段によって、検出用の光を光学部品を構成する複数の層のうち予め定める層に入射させるので、欠陥のある層を特定することができる。また検出用の光が不所望に光学部品の端部に入射せずに漏れることを防ぐことができる。
さらに本発明は、透光性を有する複数の層が積層されて構成される光学部品の欠陥を検出する方法であって、
光学部品の端部に検出用の光を入射させる入射工程と、
光学部品の一表面部から出射される光を検出する光検出工程と、
光学部品の位置を固定する固定工程とを含み、
前記固定工程では、光学部品の一表面部を端部に沿って均一に押圧して固定する段階を有することを特徴とする光学部品の欠陥検出方法である。
本発明に従えば、固定工程にて、光学部品の一表面部を端部に沿って均一に押圧されて、光学部品の位置が固定される。したがって押圧された端部は、不所望に変形、たとえば自重による撓みなどが生じることを防ぐことができる。これによって既存の技術のように光学部品を部分的に押圧して固定すると、光学部品に与えられる押圧力の違いによって光学部品が変形して、検出用の光を所望の位置に入射させることが困難であるが、本発明の固定工程にて、均一に押圧することによって、光学部品を高精度に位置決めすることができ、検出用の光を所望の位置に入射させることができる。
本発明によれば、固定手段によって、光学部品の一表面部が端部に沿って均一に押圧して固定されるので、光学部品を高精度に位置決めすることができ、検出用の光を所望の位置に入射させることができる。これによって光学部品を構成する層が比較的薄い層であって、この層に検出用の光を入射させる場合であっても、本発明のように光学部品が高精度に位置決めされ固定されているので、不所望な層に検出用の光が入射することを防いで、確実に所望の層に検出用の光を入射させることができる。これによって入射手段によって光学部品の端部に検出用の光が所望の位置に入射され、光検出手段によって光学部品の一表面部から出射される光であって、欠陥に起因して散乱する光が検出されるので、欠陥を検出することができる。
また本発明によれば、光学部品をベース部材に載置支持された位置から、不所望に変位することを防ぐことができ、また光学部品の端部が不所望に変形することを防ぐことができる。これによって本発明を実現することができる。
さらに本発明によれば、第1部材が樹脂材料のように変形しやすい部材であっても光学部品に与える押圧力を均等にすることができる。
さらに本発明によれば、第3の部材が多少変形しても、複数の第2部材から第1部材に与える押圧力が互いに等しくなるようにすることができる。これによって第1部材は確実に光学部品に端部に沿って均一に押圧することができる。
さらに本発明によれば、検出用の光が不所望に光学部品の端部に入射せずに漏れることを防ぐことができる。これによって検出用の光を可及的に多く光学部品に入射させることができ、検出用の光を効率的に用いることができる。
さらに本発明によれば、光学部品を高精度に位置決めすることができ、検出用の光を所望の位置に入射させることができる。これによって光学部品を構成する層が比較的薄い層であって、この層に検出用の光を入射させる場合であっても、本発明のように光学部品が高精度に位置決めされ固定されているので、不所望な層に検出用の光が入射すること防いて、確実に所望の層に検出用の光を入射させることができる。これによって入射工程にて光学部品の端部に検出用の光が所望の位置に入射され、光検出工程にて光学部品の一表面部から出射される光であって、欠陥に起因して散乱する光が検出されるので、欠陥を検出することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図1は、本発明の実施の第1の形態の光学部品の欠陥検出装置10を側面から見て示す断面図である。図2は、光学部品の欠陥検出装置10の要部を拡大して示す断面図である。図3は、光学部品の欠陥検出装置10を図2のS3−S3切断面線から見た断面図である。光学部品の欠陥検出装置(以下、単に「欠陥検出装置」ということがある)10は、光照射手段11、光検出手段12、判定部13および保持機構14を含んで構成され、光学部品15の内部の欠陥16を検出する装置である。
欠陥検出対象の光学部品15は、たとえば半導体基板、ガラス基板、および機能性フィルム等が積層されて成る透光性を有する光学部品15が適用される。本実施の形態では、光学部品15は、異なる光学的性質を有する厚さが数μmから数十μmの光学フィルムが複数、本実施の形態では5つの層が積層されて構成され、積層されるフィルム、および積層数によって光学部品15全体の光学的性質を制御することができる。ここで光学部品15の幅方向をY、厚み方向をZ、これら幅および厚み方向に垂直な長さ方向をXと定義し、各図においてY、Z、Xと表記する。XおよびY方向を含む仮想平面をXY平面と称す。
光照射手段11は、入射手段としての機能を有し、光学部品15の端部15bに検出用の光17を入射させる。光照射手段11は、検出用の光17を出射する光源20、検出用の光17を平行光に変換するカップリングレンズ18、カップリングレンズ18からの平行光を光学部品15の端部15bで集光させる集光レンズ19を含んで構成される。光照射手段11によって、検出用の光17の光学部品15の端部15bにおける入射領域および入射位置が制御される。光源20は、たとえば半導体レーザ装置によって実現される。集光レンズ19によって検出用の光17を点状に集光しても、線状に集光してもどちらでもよい。
光検出手段12は、光学部品15の厚み方向一方に配設され、光学部品15の一表面部15aから出射される光を検出する。光検出手段12は、光学部品15の一表面部15aをそのXY平面に沿って走査するように構成され、これによって光学部品15の全域にわたって散乱光を検出することができる。光検出手段12は、たとえば受光素子および電荷結合素子(Charge Coupled Device:略称CCD)によって実現される。光検出手段12は、検出した光に基づく情報を判定部13に与える。
判定部13は、光検出手段12から与えられる情報に基づいて、光学部品15の欠陥16の有無を判定する。判定部13は、判定した結果を示す情報を報知手段、たとえば表示装置または音発生手段に与えて、欠陥16の有無に基づく情報を報知させる。判定部13は、たとえばマイクロコンピュータなどの処理回路によって実現される。
保持機構14は、固定手段であって、光照射手段11に対する光学部品15の位置を固定する。保持機構14は、光学部品15の一表面部15aを端部15bに沿って均一に押圧して固定する機能を有する。
図2を参照して、光学部品15を構成する層のうち、所定の層に光を集光する状態を説明する。以下、本実施の形態では、説明を容易にするため、光学部品15の最も厚み方向一端寄りの層を第1層21と表記することがあり、積層方向他端に向けて、順次、第2層22、第3層23、第4層24、および第5層25と表記することがある。光学部品15の積層構造のうち、欠陥16が、たとえば第1層21と第2層22との境界にあるとすると、検出用の光17を導光させて欠陥検出に好適な層としては、第1層21のみの場合、第2層22のみの場合、第1層21と第2層22との双方の場合など、複数ある。この際の導光させる層の選択基準は、層間の屈折率の大小関係によって選ばれる。
第1層21の屈折率をna,第2層22の屈折率をnb、第3層23の屈折率をncとすると、これらの屈折率の関係が、nb>nc、およびnb>naであれば、第2層22に検出用の光17を入射させることによって、第2層22を導光する検出用の光17は隣接する層との境界にて、反射を繰り返す。したがって第2層22が導光層として選ばれる。
また、第4層24の屈折率をndとしたとき、nb>nd、nb>na、およびnb≒ncの関係にあれば、第2層22および第3層23に検出用の光17を入射させることによって、第1層21と第2層22との境界、および第3層23と第4層24との境界にて、検出用の光17は反射を繰り返し、第2層22および第3層23を主に導光する。したがって第2層22および第3層23の両方が導光層として選ばれる。このとき、欠陥16は、どちらの場合も導光を遮ることになるので、欠陥16に基づく散乱が起こり、光検出手段12によって散乱光が検出され、欠陥16が検出される。このように光学部品15の導光層の選択を精度よく行うためには、光学部品15の保持機構14にも安定した保持能力が必要である。
図3を参照して、保持機構14の構成を説明する。保持機構14は、光学部品15を載置支持するベース部材26と、このベース部材26に設けられる押圧部材27とを含んで構成される。押圧部材27は、ベース部材26に載置支持される光学部品15に押圧力を与える。
押圧部材27は、光学部品15を押圧する第1部材としての押さえバー28、押さえバー28を光学部品15に向かって押圧する第2部材としての加圧ばね29、加圧ばね29を光学部品15に向かって押圧する第3部材としての加圧バー30、加圧バー30を可動に支持する支柱31、および押さえバー28と加圧バー30との位置関係を規定する結合部材32を含んで構成される。
支柱31は、ベース部材26と一体に構成され、加圧バー30の軸線方向両端部を支持し、加圧バー30を厚み方向Zに変位駆動する。加圧バー30は、支柱31に対して厚み方向Zに変位駆動される。加圧バー30は、光学部品15の長さ方向Xに沿って延びる長手状部材であって、厚み方向Zの光学部品15に臨む端面部に、第2部材として複数の加圧ばね29が設けられる。
加圧ばね29は、弾性体、本実施の形態では圧縮コイルばねによって実現される。加圧ばね29は、加圧バー30の前記光学部品15に臨む端面部に、長さ方向Xに互いに間隔をあけて、複数、配設される。加圧ばね29は、軸線方向が厚み方向Zと略平行となるように配設され、加圧ばね29の軸線方向一端部は加圧バー30と一体に設けられ、軸線方向他端部は押さえバー28と一体に設けられる。
図4は、光学部品の欠陥検出装置10の保持機構14の動作を説明するための図である。図5は、光学部品の欠陥検出装置10の保持機構14の一部を拡大して示す正面図である。図3、図4および図5では、理解を容易にするため、結合部材32に斜線を施して示す。
図1から図3も参照して、押さえバー28は、光学部品15に当接されて、この光学部品15に押圧力を与える。押さえバー28は、光学部品15の長さ方向Xに沿って延びる長手状部材であって、図4に示すように、厚み方向Zに変位可能に構成される。押さえバー28が厚み方向Zに変位することによって、光学部品15と当接および離間する。押さえバー28は、光学部品15の幅方向Y一端部であって厚み方向Z一端部に当接して、光学部品15に押圧力を与える。
結合部材32は、加圧ばね29と同様に、加圧バー30の前記光学部品15に臨む端面部に、長さ方向Xに互いに間隔をあけて、複数、本実施の形態では3つ配設される。結合部材32は、棒状であって、軸線方向が厚み方向Zと略平行となるように配設され、結合部材32の軸線方向一端部は加圧バー30と一体に設けられ、軸線方向他端部は押さえバー28とは、図5に示すように、押さえバー28に設けられるガイド部45によってZ方向には可動に取り付けられている。このような結合部材32によって、押さえバー28と加圧バー30とは位置関係がZ方向以外に互いに変位すること防止される。また、押さえバー28と加圧ばね29と加圧バー30とが全体で光学部品15に対してZ方向に変位可能である。
加圧バー30は、光学部品15を押圧する方向に変位駆動されると、押圧力が加圧ばね29の変形、および結合部材32がガイド部45の底面46に当接することによって、押さえバー28に伝達され、押さえバー28が光学部品15を押圧する。押さえバー28は、長さ方向Xに配設された加圧ばね29によって均等加重される。この均等加重によって、押さえバー28と加圧バー30との隙間は一定に保たれる。この隙間の幅によって、加圧ばね29の加重を調整して、光学部品15に必要な加重を与えることができる。したがって保持機構14は、光学部品15の一部を線状の領域で押圧し、押圧するための加圧点を押圧する領域の線上に沿って配置した構造である。
たとえば、押さえバー28を樹脂で構成して、光学部品15を押圧する押圧部分が軸線方向両端部だけであるとすると、押さえバー28が長いほど、その軸線方向中央部付近では押さえバー28自身の変形によって、光学部品15と押さえバー28との間に大きな隙間が生じる。具体的には、アクリル製の押さえバー28で、サイズが20mm×50mm×900mm(Y方向長×Z方向長×X方向長)のとき、軸線方向中央部付近の変形は0.4mm程度にもなる。この変形をそのままにすると、光学部品15の導光させる層の層厚が0.1mm程度あっても、Z方向の位置ずれが光学部品15の長さ方向X中央部で大きくなり、一様な強度での光学部品15への入射することが困難になる。
本実施の形態のように、加圧ばね29を押さえバー28の長さ方向Xに複数配設して、押圧力を分散して押さえバー28に加重することによって、光学部品15はベース部材26に対して安定して保持されることになる。さらに、分散加重する加圧ばね29の数が多いほど、ベース部材26に載置支持される光照射手段11からの検出用の光17を目的の導光層に確実に入射させることができる。
また、加圧バネ29を設けることによって、加圧バー30を光学部品を保持する際の所定の位置に配置すれば、押さえバー28と加圧バー30とは、結合部材32によって、押さえバー28と加圧バー30とのそれぞれが変形した場合にも、押さえバー28から光学部品15への押圧力を一定化することができる。これによって押さえバー28と加圧バー30との材質に影響されずに均等加重を発生させることができる。さらに、この加圧状態を保持するには図4に示すように加圧する際の所定の位置に加圧バー30を保持するストッパー40を設ければよい。
図6は、光学部品15の欠陥検出方法を示すフローチャートである。ステップa0にて、光学部品15が欠陥検出装置10のベース部材26の予め定める位置に載置され、ステップa1に進む。
ステップa1は、固定工程であって、保持機構14を構成する押さえバー28を光学部品15に当接させて、光学部品15の一表面部15aを端部15bに沿って均一に押圧してベース部に固定し、ステップa2に進む。
ステップa2は、入射工程であって、光学素子の端面に、検出用の光17を入射させ、ステップa3に進む。光照射手段11によって、検出用の光17を、光学部品15を構成する層の内、予め定める層に入射させる。
ステップa3は、光検出工程であって、光検出手段12によって、光学部品15の一表面部15aから出射される散乱光を検出し、ステップa4に進む。ステップa4では、判定部13は、光検出手段12が検出した散乱光強度に基づいて、欠陥16の有無を判定し、ステップa5に進む。ステップa5にて、ステップa0からの一連の検出手順を終了する。このような検出手順によって、欠陥16が検出される。
以上説明したように、本実施の形態の欠陥検出装置10によれば、保持機構14によって、光学部品15の一表面部15aを端部15bに沿って均一に押圧されて、光照射手段11に対する光学部品15の位置が固定される。したがって保持機構14によって押圧された端部15bは、不所望に変形、たとえば自重による撓みなどが生じることを防ぐことができる。これによって既存の技術のように光学部品15を部分的に押圧して固定すると、光学部品15に与えられる押圧力の違いによって光学部品15が変形して、検出用の光17を所望の位置に入射させることが困難であるが、本実施の形態の保持機構14のように均一に押圧することによって、光学部品15を高精度に位置決めすることができ、検出用の光17を所望の位置に入射させることができる。
これによって光学部品15を構成する層が比較的薄い層であって、この層に検出用の光17を入射させる場合であっても、本実施の形態のように光学部品15が高精度に位置決めされ固定されているので、不所望な層に検出用の光17が入射すること防いて、確実に所望の層に検出用の光17を入射させることができる。これによって光照射手段11によって光学部品15の端部15bに検出用の光17が所望の位置に入射され、光検出手段12によって光学部品15の一表面部15aから出射される光であって、欠陥16に起因して散乱する光が検出されるので、欠陥16を検出することができる。
また本実施の形態では、光学部品15は、ベース部材26によって載置支持され、ベース部材26に可動に設けられる押圧部材27が、ベース部材26に載置支持される光学部品15に押圧力を与える。これによって光学部品15をベース部材26に載置支持された位置から、不所望に変位することを防ぐことができ、また光学部品15の端部15bが不所望に変形することを防ぐことができる。
また本実施の形態では、前記端部15bに沿って配設される複数の加圧ばね29によって、押さえバー28を光学部品15に向かって押圧し、押さえバー28が光学部品15に当接して、光学部品15に押圧力を与える。加圧ばね29は、前記端部15bに沿って複数配設されるので、押さえバー28の端部15bに沿う方向に全域にわたって部分的に押圧力を与えることができる。従って、押さえバーが樹脂のような場合でも光学部品15に対して均一に押圧することができる。また押さえバー28は、光学部品15に当接して押圧力を与えるので、加圧ばね29から押さえバー28に与えられる押圧力を均一に光学部品15に与えることができる。これによって光学部品15に不所望に押圧力が作用して、破損することを防ぐことができる。
また本実施の形態では、加圧ばね29のような弾性体を用いることによって、加圧バー30のZ方向の厚さが薄くて、これが多少変形する場合であっても、押さえバー28を介して、確実に光学部品15に端部15bに沿って均一に押圧することができる。
また本実施の形態では、光照射手段11によって、検出用の光17を光学部品15を構成する複数の層のうち予め定める層に入射させるので、欠陥16のある層を特定することができる。また検出用の光17が不所望に光学部品15の端部15bに入射せずに漏れることを防ぐことができる。これによって検出用の光17を可及的に多く光学部品15に入射させることができ、検出用の光17を効率的に用いることができる。また広範囲の入射位置においても、導光される光量を安定にする。
また本実施の形態の押圧部材27による加重方法は、既存の技術のように光学部品15を直接分散加重して押える方法に比べて、加圧部分による観測不能領域の発生を防いだり、あるいは押圧点での加圧ダメージが光学部品15に直接影響を与えないようにするという効果がある。
また保持機構14は、光学部品15に対して均等加重することによって、押さえバー28と光学部品15との間に隙間はできないので、押さえバー28を不透明体にすれば欠陥16観測時に光照射手段11側から光検出手段12側に漏れてくる不要な光を遮ることができる。この際には、押さえバー28の先端部15bを細くできるので、押さえバー28によって欠陥検出できる領域を減少することを可及的に少なくすることができる。
また押さえバー28の光学部品15に当接する部分は、押圧することによって光学部品15を損傷しないような材料、たとえば樹脂などの柔軟材を用いることが好ましい。このように押さえバー28を構成することによって、光学部品15を押圧して固定しても、光学部品15が不所望に損傷することを可及的に防ぐことができる。
また第2部材は加圧ばね29によって実現されているが、これに限ることはなく、他の弾性体、たとえばゴムなどの樹脂によって実現してもよい。
次に、本発明の実施の第2の形態の光学部品の欠陥検出装置10aに関して説明する。図7は、本発明の実施の第2の形態の光学部品の欠陥検出装置10の要部を拡大して示す断面図である。本実施の形態では、押さえバー28aの形状に特徴を有する。押さえバー28aの先端部を、光学部品15の一表面部15aから出射される散乱光が可及的に光検出手段12に検出することができるように構成する。本実施の形態では、押さえバー28aの先端部は、図7に示すように厚み方向Zに対して非対称構造に構成する。このように構成することによって、押さえバー28aの傾斜部分の隙間からも光学部品15の表面を観察することができる。換言すると、押さえバー28aによって隠れる領域をさらに狭くすることができる。
本発明の実施の第1の形態の光学部品の欠陥検出装置10を側面から見て示す断面図である。 光学部品の欠陥検出装置10の要部を拡大して示す断面図である。 光学部品の欠陥検出装置10を図2のS3−S3切断面線から見た断面図である。 光学部品の欠陥検出装置10の保持機構14の動作を説明するための図である。 光学部品の欠陥検出装置10の保持機構14の一部を拡大して示す正面図である。 光学部品15の欠陥検出方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の第2の形態の光学部品の欠陥検出装置10aの要部を拡大して示す断面図である。 従来の技術の欠陥検出装置1を示す正面図である。
符号の説明
10,10a,10b 光学部品の欠陥検出装置
11 光照射手段
12 光検出手段
13 判定部
14 保持機構
15 光学部品
17 検出用の光
26 ベース部材
27 押圧部材
28 押さえバー
29 加圧ばね
30 加圧バー

Claims (6)

  1. 透光性を有する複数の層が積層されて構成される光学部品の欠陥を検出する装置であって、
    光学部品の端部に検出用の光を入射させる入射手段と、
    光学部品の一表面部から出射される光を検出する光検出手段と、
    入射手段に対する光学部品の位置を固定する固定手段とを含み、
    前記固定手段は、光学部品の一表面部を端部に沿って均一に押圧して固定する機能を有することを特徴とする光学部品の欠陥検出装置。
  2. 前記固定手段は、
    光学部品を載置支持するベース部材と、
    該ベース部材に設けられる押圧部材であって、ベース部材に載置支持される光学部品に押圧力を与える押圧部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の光学部品の欠陥検出装置。
  3. 押圧部材は、光学部品に当接されてこの光学部品に押圧力を与える第1部材と、
    第1部材を光学部品に向かって押圧し、前記端部に沿って配設される複数の第2部材と、
    第2部材を保持し、前記ベース部材に対して可動に設けられる第3部材とを含むことを特徴とする請求項2に記載の光学部品の欠陥検出装置。
  4. 前記第2部材は、弾性体から成ることを特徴とする請求項2または3に記載の光学部品の欠陥検出装置。
  5. 前記入射手段は、検出用の光を光学部品を構成する複数の層のうち予め定める層に入射させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の光学部品の欠陥検出装置。
  6. 透光性を有する複数の層が積層されて構成される光学部品の欠陥を検出する方法であって、
    光学部品の端部に検出用の光を入射させる入射工程と、
    光学部品の一表面部から出射される光を検出する光検出工程と、
    光学部品の位置を固定する固定工程とを含み、
    前記固定工程では、光学部品の一表面部を端部に沿って均一に押圧して固定する段階を有することを特徴とする光学部品の欠陥検出方法。
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