JP2006337090A - 鏡面冷却式センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センサユニット12と投受光ユニット13を着脱可能に取り付けた測定管11を主配管300の途中に装着する。測定管11を主配管300の途中に装着すると、主配管300を流れる被測定気体の本流が測定管11内を通過し、この測定管11内を通過する被測定気体の本流に鏡12−3の鏡面12−3aが晒される。これにより、分岐管路を介することなく、直接、主配管300を流れる被測定気体中の水分の露点が計測される。
【選択図】 図3
Description
図8に正反射光検出方式を採用した従来の鏡面冷却式露点計におけるセンサ部(鏡面冷却式センサ)の構成を示す。この鏡面冷却式センサ101は、被測定気体が流入されるチャンバ1と、このチャンバ1の底部に設けられた熱電冷却素子(ペルチェ素子)2を備えている。熱電冷却素子2の冷却面2−1には鏡3が取り付けられており、熱電冷却素子2の加熱面2−2にはヒートパイプ4を介して放熱部材5が取り付けられている。すなわち、ヒートパイプ4の一端4−1が熱電冷却素子2の加熱面2−2に取り付けられており、熱電冷却素子2から離されたヒートパイプ4の他端4−2に放熱部材5が取り付けられている。
図9に散乱光検出方式を採用した従来の鏡面冷却式露点計におけるセンサ部(鏡面冷却式センサ)の構成を示す。この鏡面冷却式センサ102は、正反射光検出方式を採用した鏡面冷却式センサ101とほゞ同構成であるが、受光素子9の取り付け位置が異なっている。この鏡面冷却式センサ102において、受光素子9は、発光素子8から鏡面3−1に対して照射された光の正反射光を受光する位置ではなく、散乱光を受光する位置に設けられている。
なお、分岐管路の温度を調節し、計測開始前にドライエアーを流して分岐管路に付着した水分を飛ばすようにすれば、露点の計測精度を高めることが可能とはなるが、計測に要する手間が増大する。
また、主配管を流れる被測定気体中の水分の露点に変化が生じた場合、サンプルガスが分岐管路を通してチャンバ1に到達するまで時間がかかるので、被測定気体中の水分の露点をリアルタイムで計測することができない。
更に、サンプルガスを分岐管路を介してチャンバ1内に引き込むために、吸引チューブや吸引ポンプを必要とし、センサ全体としての構成が大型で高価ともなる。
また、この発明では、投光手段から鏡の鏡面に対して斜めに光が照射され、この照射された光の鏡面からの散乱光が投光手段からの照射光とほゞ同じ位置で受光されるので、投光手段と受光手段の取り付け部を1箇所にまとめることができ、測定管の長さを短くし、コンパクトとすることが可能となる。
また、投光手段の光軸と受光手段の光軸とを隣接してほゞ同一の傾斜角でほゞ平行に配置することにより、投光手段と受光手段の位置決めが容易になり、組み立て時の作業性もよくなる。例えば、1つのパイプの中に投光側の光ファイバと受光側の光ファイバとを並行して設け、この投受光の光ファイバが並行して設けられたパイプを測定管に着脱可能に取り付けるというような構成をとることが可能である。
また、本発明によれば、投光手段から鏡の鏡面に対して斜めに光が照射され、この照射された光の鏡面からの散乱光が投光手段からの照射光とほゞ同じ位置で受光されるので、投光手段と受光手段の取り付け部を1箇所にまとめることができ、測定管の長さを短くし、コンパクトとすることが可能となる。
また、投光手段の光軸と受光手段の光軸とを隣接してほゞ同一の傾斜角でほゞ平行に配置することにより、投光手段と受光手段の位置決めが容易になり、組み立て時の作業性もよくなる。
また、鏡および熱電冷却素子を少なくともその鏡の鏡面が測定管の通路内に位置するように、投光手段および受光手段を少なくともその投光部および受光部が測定管の通路内に位置するように、測定管に着脱可能に取り付けるようにすることにより、部品の交換が簡単となり、メンテナンス性が向上する。
図1はこの発明に係る鏡面冷却式センサの一実施の形態を用いた鏡面冷却式露点計の概略構成図である。この鏡面冷却式露点計201はセンサ部(鏡面冷却式センサ)201Aとコントロール部201Bとを有している。
この鏡面冷却式露点計201において、主配管を流れる被測定気体中の水分の露点を検出する場合、鏡面冷却式センサ201Aを図3に示すように主配管300に取り付ける。すなわち、主配管300の途中に測定管11を挿入し、主配管300のフランジ300−1および300−2と測定管11のフランジ11−1および11−2とを合わせ、ボルト301とナット302とで主配管300と測定管11とを連結する。なお、フランジ間にはパッキンなどを介在させ、被測定気体が漏れないようにする。
この状態で、結露検知部16は、光ファイバ13−2の先端部より、鏡12−3の鏡面12−3aに対して所定の周期でパルス光を照射させる(図4(a)参照)。鏡面12−3aは被測定気体の本流に晒されており、鏡面12−3aに結露が生じていなければ、光ファイバ13−2の先端部から照射されたパルス光はそのほゞ全量が正反射し、光ファイバ13−2を介して受光される鏡面12−3aからの反射パルス光(散乱光)の量は極微量である。したがって、鏡面12−3aに結露が生じていない場合、光ファイバ13−2を介して受光される反射パルス光の強度は小さい。
また、上述した実施の形態では、測定管11の通路11−6を挾んで、センサユニット12を下側に、投受光ユニット13を上側に設けたが、センサユニット12を上側に、投受光ユニット13を下側に設けるなどとしてもよい。センサユニット12を上側に設けると、鏡12−3にゴミなどが付着し難くなる。
また、上述した実施の形態では、センサユニット12や投受光ユニット13をねじ山とねじ溝との螺合によって測定管11に着脱可能に設けたが、ねじ山とねじ溝との螺合に限られるものではない。
また、上述した実施の形態では、熱電冷却素子12−2の全てを測定管11の通路11−6内に位置させたが、鏡12−3の鏡面12−3aのみを通路11−6内に位置させるようにしてもよい。また、光ファイバ13−2についても、光ファイバ13−2の先端の投光部および受光部のみを通路11−6内に位置させるようにしてもよい。
Claims (2)
- 被測定気体が流れる配管の途中に装着される測定管と、
前記測定管内を通過する前記被測定気体に鏡面が晒される鏡と、
前記鏡の鏡面とは反対側の面に低温側の面が取り付けられた熱電冷却素子と、
前記鏡の鏡面に対して斜めに光を照射する投光手段と、
前記投光手段の光軸とその光軸がほゞ平行とされ、また隣接してほゞ同一の傾斜角とされ、前記投光手段から前記鏡面に対して照射された光の散乱光を受光する受光手段と
を備えたことを特徴とする鏡面冷却式センサ。 - 請求項1に記載された鏡面冷却式センサにおいて、
前記鏡および前記熱電冷却素子は、少なくともその鏡の鏡面が前記測定管の通路内に位置するように、前記測定管に着脱可能に取り付けられており、
前記投光手段および受光手段は、少なくともその光を照射する投光部および光を受光する受光部が前記測定管の通路内に位置するように、前記測定管に着脱可能に取り付けられている
ことを特徴とする鏡面冷却式センサ。
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