JP2006336902A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱交換媒体である流体がシェル内を均一に流れる熱交換器を得る。
【解決手段】 排気熱発電装置を構成する低温側熱交換器14は、シェル50内を通過する流体とシェル50の伝熱壁58の外表面に接触する熱発電素子との熱交換を行う。シェル50は、その一端側における幅方向中央部に設けられた冷媒入口54と、その他端側における幅方向中央部に設けられた冷媒出口56とを有する。シェル50内では、冷媒入口54と冷媒出口56とを結ぶ方向に平行に複数の冷却フィン52が、伝熱壁58から立設されている。また、シェル50内における複数の冷却フィン52と冷媒入口54との間には、冷媒入口54から流入した冷媒を該シェル50の幅方向に拡散させるための拡散部材68が配設されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低温流体と高温流体との熱交換を行なう熱交換器に関する。
自動車等の車両において、エンジンの排気熱を利用して発電を行なう熱発電装置を搭載したものがある(例えば、特許文献1参照)。この技術では、排気管の上下にそれぞれ複数配置された熱発電素子を、各熱発電素子に対応して設けられた複数の低温側部材(熱交換器)と排気管との間に挟み込んで熱発電装置を構成している。各低温側部材は、その内部が櫛状に形成されて複数の低温媒体通路が媒体出入方向に沿って平行に形成されており、冷却パイプから供給される冷却水との熱交換によって熱発電素子を冷却するようになっている。
特開2002−325470号公報 特開2002−250572号公報 特開2001−44521号公報 特開平5−203289号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、冷却水出入口側の各冷却パイプが低温側部材の幅方向中央部に接続されているため、低温側部材の内部では幅方向中央部に冷却水の流れが集中してしまい、交換熱量が少なくなる問題があった。
本発明は上記事実を考慮して、熱交換媒体である流体がシェル内を均一に流れる熱交換器を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る熱交換器は、シェル内を通過する流体と、該シェルの伝熱壁の外表面に接触する物質との熱交換を行うための熱交換器であって、前記シェルの一端側における幅方向中央部に設けられた流体入口と、前記シェルの他端側における幅方向中央部に設けられた流体出口と、それぞれ前記伝熱壁から立設され、それぞれの一端が前記シェルの一端側に位置すると共に他端が該シェルの他端側に位置するように該シェル内に互いに平行に配置された複数のフィンと、前記シェル内における前記流体入口と前記フィンの一端との間、及び前記フィンの他端と前記流体出口との間の一方又は双方に設けられ、流体の流れを前記シェルの幅方向に拡散させるための拡散手段と、を備えている。
請求項1記載の熱交換器では、流体入口からシェル内に導入された流体は、複数のフィン間を通過しつつ該フィン及び伝熱壁と熱交換を行い、流体出口を経由してシェル外に導出される。これにより、シェル内を通過する流体と、シェルの伝熱壁の外表面に接触する物質(固体、流体等)との熱交換が果たされる。ここで、シェル内における流体入口とフィンとの間又はフィンと流体出口との間に拡散手段を設けたため、シェルの幅方向中央部を通過しようとする流体は、拡散手段によってシェル幅方向に拡散(分散)され、複数の集熱部材間を均一に流れる。これにより、熱交換効率が向上する。
このように、請求項1記載の熱交換器では、熱交換媒体である流体がシェル内を均一に流れる。なお、シェルにおける伝熱壁と対向する壁部と各フィンの端部との間は、実質的に流体のバイパスが不能となるように閉じていることが好ましい。
請求項2記載の発明に係る熱交換器は、請求項1記載の熱交換器において、前記拡散手段は、前記シェルの幅方向における端部が前記流体入口又は流体出口の幅方向端部よりも外側に位置している拡散部材である。
請求項2記載の熱交換器では、シェル幅方向における拡散部材の端部が流体入口又は流体出口の端部よりも幅方向外側に位置するため、換言すれば、シェル内における少なくとも幅方向中央部に位置する拡散部材(複数の拡散部材)の幅方向両端を結ぶ寸法が、流体入口又は流体出口のシェル幅方向に沿う寸法よりも大きいため、流体は、一層効果的にシェル内における幅方向外側領域に拡散される。
請求項3記載の発明に係る熱交換器は、請求項2記載の熱交換器において、前記拡散手段は、前記拡散部材は、前記各フィンの立設方向に沿う高さが該フィンの高さよりも小とされている。
請求項3記載の熱交換器では、高さがフィン(間に形成されるバイパス流路)の高さよりも小さい拡散部材は、流体を幅方向外側に拡散させつつ幅方向中央部をも通過させることができる。
請求項4記載の発明に係る熱交換器は、請求項2記載の熱交換器において、前記拡散部材又は複数の前記拡散部材間にバイパス流路を形成した。
請求項4記載の熱交換器では、バイパス流路を設けたため、拡散部材の高さをフィンと一致させた構成においても、流体を幅方向外側に拡散させつつ幅方向中央部をも通過させることができる。
請求項5記載の発明に係る熱交換器は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の熱交換器記載の熱交換器において、前記拡散手段は、前記シェル内における前記流体入口と前記フィンの一端との間、及び前記フィンの他端と前記流体出口との間の一方又は双方に配置された拡散部材であり、前記拡散部材は、前記流体入口側に凸となるテーパ状に形成されている。
請求項5記載の熱交換器では、複数の伝熱板に対し流体入口側又は流体出口側に配置された拡散部材が流体入口側(流れ方向上流側)に凸となるテーパ状であるため、拡散部材設置による流動抵抗増加を抑制することができる。
請求項6記載の発明に係る熱交換器は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の熱交換器記載の熱交換器において、前記シェル内における前記流体入口と前記フィンの一端との間、及び前記フィンの他端と前記流体出口との間の双方に、それぞれ前記シェルの幅方向及び流体流れ方向の各中心線に対して対称に前記拡散手段を設けた。
請求項6記載の熱交換器では、複数の伝熱板に対する流体入口側に位置する拡散手段と、複数の伝熱板に対する流体出口側に位置する拡散手段とが、シェルの幅方向中心線、及び流体流れ方向中心のそれぞれに対し対称であるため、流体入口側と出口側とを区別する必要がなくなる。したがって、シェル自体、流体入口、流体出口等が上記各中心線に対し対称に形成されていれば、本熱交換器の誤組付等が防止される。
請求項7記載の発明に係る熱交換器は、請求項1記載の熱交換器において、前記拡散手段は、前記伝熱壁又は該伝熱壁に対向する壁部における前記フィンの一端と前記流体入口との間に位置する部分である拡散部と、前記案内部の幅方向中央部に向かう流体の流れを生成する流体案内部とを含んで構成されている。
請求項7記載の熱交換器では、流体案内部に案内された流体は、拡散部に所定角度で(例えば略直角方向から)衝突することでシェル幅方向に拡散し、各伝熱板間を流れる。これにより、本熱交換器では、シェル内に拡散部材を配設することなく、流体がシェル内を均一に流れる。
上記目的を達成するために請求項8記載の発明に係る熱交換器は、シェル内を通過する流体と、該シェルの伝熱壁の外表面に接触する物質との熱交換を行うための熱交換器であって、前記シェルの一端側における幅方向中央部に設けられた流体入口と、前記シェルの他端側における幅方向中央部に設けられた流体出口と、それぞれ前記伝熱壁から立設され、それぞれの一端が前記シェルの幅方向一方の側壁側に位置すると共に他端が該シェルの幅方向他方の側壁側に位置するように該シェル内に互いに平行に配置された複数のフィンと、1枚の前記フィンの一端と前記一方の側壁との間を閉塞する第1閉塞部、及び前記1枚のフィンよりも前記流体出口側に位置する前記フィンの他端と前記他方の側壁との間を閉塞する第2閉塞部と、を備えている。
請求項8記載の熱交換器では、流体入口からシェル内に導入された流体は、複数のフィンの他端側から一端側に向けて各集熱部材間(第1閉塞部と第2閉塞部との間に位置する集熱部材間を流れつつ該フィン及び伝熱壁と熱交換を行い、流体出口を経由してシェル外に導出される。これにより、シェル内を通過する流体と、シェルの伝熱壁の外表面に接触する物質(固体、流体等)との熱交換が果たされる。ここで、各フィン間のバイパス流路の各入口を他方の側壁側(シェルの幅方向他端側)に配置すると共に、各フィン間のバイパス流路の各出口を一方の側壁側(シェルの幅方向一端側)に配置したため、換言すれば、各フィン間を通過する際に流れ方向が変わる構造であるため、シェルの幅方向中央から導入された流体は、幅方向他端側に案内された後に幅方向一端に向けて流れる。このため、複数の集熱部材間を流体が均一に流れる。これにより、熱交換効率が向上する。
このように、請求項8記載の熱交換器では、熱交換媒体である流体がシェル内を均一に流れる。なお、シェルにおける伝熱壁と対向する壁部と各フィンの端部との間は、実質的に流体のバイパスが不能となるように閉じていることが好ましい。
請求項9記載の発明に係る熱交換器は、請求項8記載の熱交換器において、前記各フィンは、前記流体入口に側に隣り合う該フィンに対し一端と前記一方の側壁との距離が広くかつ他端と前記他方の側壁との距離が狭くなるように、互いにオフセットして配置されている。
請求項9記載の熱交換器では、一方の壁部側において流体入口側から出口側に向かうほど各伝熱版の一端と一方の側壁と距離が近接し、他方の壁部側において流体入口側から出口側に向かうほど各伝熱版の他端と他方の側壁と距離が離間する。このため、本熱交換器では、流体入口に近い側の伝熱板間において流体は流入し易い一方で流出し難く、逆に流体出口に近い側の伝熱板間において流体は流入し難い一方で流出し易い。すなわち、各伝熱板間を通過する際の流動抵抗が均一化されるので、熱交換媒体である流体がシェル内をより均一に流れる。
以上説明したように本発明に係る熱交換器は、熱交換媒体である流体がシェル内を均一に流れるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る熱交換器が低温側熱交換器14として適用された熱発電装置である排気熱発電装置10について、図1乃至図5に基づいて説明する。先ず、排気熱発電装置10の全体構成を説明し、次いで低温側熱交換器14の構造を詳細に説明することとする。
(排気熱発電装置の構成)
図3には、排気熱発電装置10の概略全体構成が正面図にて示されており、図4には排気熱発電装置10の概略全体構成が側面図にて示されている。また、図5には、図4の3−3線に沿う断面図が示されている。これらの図に示される如く、排気熱発電装置10は、自動車に適用され、内燃機関エンジンの排気ガスによって加熱される加熱部としての高温側熱交換部12と、エンジン冷却水によって冷却される冷却部としての低温側熱交換器14との間に挟まれた複数の熱発電素子(熱電素子モジュールともいう)16を備え、この熱発電素子16が高温側と低温側との温度差に応じた起電力を生じる発電装置とされている。以下、具体的に説明する。
図3乃至図5に示される如く、排気熱発電装置10は、高温側ハウジング18を備えている。図5に示される如く、高温側ハウジング18は、略正方形筒状に形成されており、その四隅にはそれぞれ略正方形筒状に形成された角パイプ20が配設されている。高温側ハウジング18における上下方向又は左右方向に隣り合う角パイプ20間には、それぞれ貫通孔18Aが形成されており、これらの貫通孔18Aはそれぞれ集熱部材22の素子接触板22Aにて閉止されている。各素子接触板22Aからは、それぞれ複数の集熱フィン22Bが立設されており、集熱フィン22Bは素子接触板22Aが貫通孔18Aを閉止した状態で高温側ハウジング18内に入り込んでいる。これら高温側ハウジング18と各集熱部材22とが、後述する高温ガス導入パイプ24を囲むように高温側熱交換部12を構成しており、素子接触板22Aにおける集熱フィン22B立設側と反対側の面が高温側熱交換部12の外面12Aを構成している。
また、高温側ハウジング18の軸心部には、該高温側ハウジング18の軸線方向に長手方向を一致させた高温ガス導入パイプ(排気管)24が配設されている。高温ガス導入パイプ24は、そのパイプ壁に連通孔24Aが設けられており、図示しない内燃機関エンジンから導入された高温の排気ガスを高温側ハウジング18内に導出するようになっている。連通孔24Aは、各集熱部材22側を向けて放射状に、高温ガス導入パイプ24の周方向に沿う複数箇所(この実施形態では4箇所)に設けられている。
これにより、高温側ハウジング18内では、高温ガス導入パイプ24の外面と各素子接触板22Aとの間に形成された計4つの高温側熱交換路26が、高温側ハウジング18(高温ガス導入パイプ24)の周方向に沿って配置されている。各集熱部材22の集熱フィン22Bは、それぞれ対応する高温側熱交換路26内に位置している。なお、高温ガス導入パイプ24から各高温側熱交換路26に導入された排気ガスは、該高温側熱交換路26を通過した後には角パイプ20の内部を通って装置外(自動車のマフラー装置等)に排出されるようになっている。
そして、図5に示される如く、各集熱部材22の素子接触板22Aにおける集熱フィン22B立設側と反対側の面、すなわち高温側熱交換部12の外面12Aには、それぞれ熱発電素子16の高温側の面が接触している。一方、平板状に形成された各熱発電素子16の高温側の面とは反対側の面、すなわち低温側の面には、それぞれ後に詳述する低温側熱交換器14が接触している。低温側熱交換器14は、熱発電素子16ごとに設けられており、それぞれの内部を通過する冷媒としてのエンジン冷却水との熱交換によって熱発電素子16を冷却するようになっている。
熱発電素子16は、例えばゼーベック効果等によって、高温側(排気ガス)と低温側(エンジン冷却水)との温度差に基づく起電力を生じる構成とされている。図3に示される如く、1つの熱発電素子16、これに接触する集熱部材22(高温側熱交換路26)及び低温側熱交換器14が、1つの発電ユニット28を構成している。また、図5に示される如く、高温側ハウジング18(高温側熱交換部12)の周方向に沿って配置された複数(この実施形態では4つ)の発電ユニット28が1つの発電ユニット群30を構成している。したがって、各発電ユニット群30では、4つの低温側熱交換器14が高温側熱交換部12の周方向に等間隔で配置されている。
図4に示される如く、この実施形態では、高温側ハウジング18の軸線方向に沿って3つの発電ユニット群30が設けられている。そして、各発電ユニット群30では、複数(4つ)の発電ユニット28を構成する熱発電素子16が、集熱部材22、低温側熱交換器14が、各低温側熱交換器14の外側から巻き掛けられる図示しない共通のバンド状部材によって拘束されることで、高温側ハウジング18に保持されている。
また、高温側ハウジング18の軸線方向に隣り合う発電ユニット群30は、高温側ハウジング18の周方向における各発電ユニット28(低温側熱交換器14)の位置を一致させている。これにより、図4に示される如く、高温側ハウジング18の軸線方向に沿って直線状に配置された複数(この実施形態では3つ)の発電ユニット28が1つの発電ユニット列32を構成している。この実施形態では、高温側ハウジング18の周方向に沿って4つの発電ユニット列32が設けられている。各発電ユニット列32では、高温側ハウジング18の軸線方向に隣り合う低温側熱交換器14が連通パイプ34によって接続されている。
そして、排気熱発電装置10は、各発電ユニット列32に冷媒としてのエンジン冷却水を分配するための冷却水分配構造35を備えている。この冷却水分配構造35では、各発電ユニット列32におけるエンジン冷却水の流れ方向の最上流(図4の左端)に位置する各低温側熱交換器14の上流端に、それぞれ分岐バイパス流路としての分岐管36が接続されている。一方、各発電ユニット列32におけるエンジン冷却水の流れ方向の最下流(図4の右端)に位置する各低温側熱交換器14の下流端には、それぞれ分岐バイパス流路としての合流管38が接続されている。
さらに、各発電ユニット列32の分岐管36は、分配用バイパス流路としての共通の冷却水入口ヘッダ40に接続されており、各発電ユニット列32の合流管38は、共通の冷却水出口ヘッダ42に接続されている。冷却水入口ヘッダ40には、冷却水導入部としての冷却水導入管44が接続されており、冷却水出口ヘッダ42には、冷却水導出部である冷却水排出管46が接続されている。図4に示される如く、各発電ユニット列32では、分岐管36、連通パイプ34、合流管38は、高温側ハウジング18の軸線方向に沿う一直線状に配置されている。また、この実施形態では、図3に示される如く、分岐管36、連通パイプ34、合流管38は、低温側熱交換器14の幅方向中央部に接続されている。
これにより、排気熱発電装置10の冷却水分配構造35では、冷却水導入管44から冷却水入口ヘッダ40に導入されたエンジン冷却水が各分岐管36に分配されて各発電ユニット列32の低温側熱交換器14(連通パイプ34)を直線的に通過し、このエンジン冷却水が各合流管38を経由して冷却水出口ヘッダ42で合流して冷却水排出管46から系外(ラジエータ等)に排出されるようになっている。この冷却水の流れによって、各発電ユニット28において低温側熱交換器14が熱発電素子16を冷却する構成である。
また、この実施形態では、図3に示される如く冷却水入口ヘッダ40は、正面視で、高温側ハウジング18の周方向に等間隔で配置された4つの分岐管36を結ぶ仮想円(図示省略)に沿う円弧状に形成されている。より具体的には、冷却水入口ヘッダ40は、4つの分岐管36のうち周方向に隣り合う2つの分岐管36が周方向両端に位置するように、正面視で略C字状に形成されている。これにより、冷却水入口ヘッダ40は、有端とされており、その内部でエンジン冷却水の環状流が生成されない構成とされている。そして、本冷却水分配構造35では、冷却水導入管44は、その両側に分岐管36が2つずつ対称に位置するように冷却水入口ヘッダ40の長手(周)方向中央部に接続されている。
(低温側熱交換器の構成)
上記の如く、発電ユニット列32を構成する各低温側熱交換器14は、連通パイプ34によって直列状に連通されている。各連通パイプ34は、高温側ハウジング18の軸線方向に隣り合う低温側熱交換器14の幅方向(高温側ハウジング18の周方向)中央部を連通している。具体的には、図1(A)及び図1(B)に示される如く、各低温側熱交換器14は、シェル50内にそれぞれフィンとしての複数の冷却(放熱)フィン52が設けられて構成されている。各低温側熱交換器14のシェル50は、高温側ハウジング18の径方向(放射方向)に扁平とされた略矩形容器状に形成されている。
各シェル50は、高温側ハウジング18の軸線方向における一端の幅方向中央部に設けられた流体入口としての冷媒入口54と、高温側ハウジング18の軸線方向における他端の幅方向中央部に設けられた流体出口としての冷媒出口56とを有している。冷媒入口54及び冷媒出口56は、それぞれ円筒状の凸部として構成されている。
また、図1及び図5に示される如く、シェル50における外表面が熱発電素子16の低温側に接触する部分は伝熱壁58とされており、図1(A)に示される如く各冷却フィン52は伝熱壁58の内面から立設されている。各冷却フィン52は、それぞれ高温側ハウジング18の軸線方向(シェル50の幅方向と直角を成す方向)に沿って長手の略矩形平板状に形成されており、互いに平行かつシェル50の幅方向に等間隔に配設されている。各冷却フィン52は、伝熱壁58を介して熱発電素子16から伝達される熱をエンジン冷却水に放熱するようになっており、低温側熱交換器14において冷媒であるエンジン冷却水との熱交換面積を増加する機能を有する構成とされている。
また、図1(B)に示される如くシェル50の幅方向最外側に位置する冷却フィン52は、シェル50の側壁60との間隔が隣り合う冷却フィン52との間隔と同等とされている。さらに、図1(A)に示される如く各冷却フィン52の伝熱壁58側とは反対側の端部と伝熱壁58に対向する外壁62の内面とは、ほぼ隙間なく当接するか、又は極近接している。なお、図1(A)は、冷媒入口54が設けられた周壁部分を取り除いてみた正面図であり、図1(B)は、外壁62を取り除いて見た図であって、以下の説明では、便宜上平面図である(伝熱壁58が下側である)こととする。
以上により、各低温側熱交換器14では、冷媒入口54からシェル50内に流入したエンジン冷却水は、各冷却フィン52間を(分散されて)通過して冷媒出口56から流出されるようになっている。また、シェル50内における冷媒入口54と冷却フィン52との間には、冷媒入口54から流入したエンジン冷却水をシェル50の幅方向に拡散させるための拡散用空間としての流入側ヘッダ部64が設けられており、シェル50内における冷却フィン52と冷媒出口56との間には、エンジン冷却水を冷媒出口56に向けて合流させるための合流用空間としての流出側ヘッダ部66が設けられている。
そして、図1(A)及び図1(B)に示される如く、各低温側熱交換器14のシェル50内における流入側ヘッダ部64には、本発明における拡散手段を構成する拡散部材68が配設されている。拡散部材68は、平面視で冷媒入口54側(上流)に向けて凸となると共に底辺をシェル50の幅方向に一致させた略鈍角二等辺三角形状に形成されている。図1(B)に示される如く、拡散部材の最大幅Wdは、冷媒入口54の最大幅である内径Dよりも大とされると共に、流入側ヘッダ部64の幅Wh(シェル50の内幅)よりも小とされている。また、図1(A)に示される如く、拡散部材68は、その高さHdが冷却フィン52の高さHf(すなわち伝熱壁58と外壁62との対向間隔)よりも小とされ、下端面において伝熱壁58の内面に固着されている。この実施形態では、高さHdは、高さHfの半分程度とされている。なお、拡散部材68は、外壁62に固定されるようにしても良い。
したがって、各低温側熱交換器14では、冷媒入口54からシェル50内に流入したエンジン冷却水は、流入側ヘッダ部64において、拡散部材68によって直進が阻止されてシェル50の幅方向に拡散される流れ成分と、拡散部材68上(外壁62側)を通過してシェル50内の幅方向中央部を主に通過する流れ成分とに分散されるようになっている。なお、図1(B)に適宜示す矢印は、エンジン冷却水のマクロ的な流れ方向(分散性)を概略的に示す。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の排気熱発電装置10では、自動車のエンジンが始動すると、エンジンの排気ガスが高温ガス導入パイプ24を通じて各高温側熱交換路26内、すなわち高温側熱交換部12に導入される。この排気ガスは、集熱フィン22Bと接触しつつ素子接触板22Aに熱を与える(熱交換する)。これにより、各発電ユニット28において、熱発電素子16の高温側が加熱される。上記熱交換によって冷却されつつ高温側熱交換部12を通過した排気ガスは、角パイプ20内を通じて装置外に排出される。一方、エンジン冷却水は、エンジンのウォータポンプの作動によって、例えば各発電ユニット列32の各発電ユニット28の低温側熱交換器14(シェル50)、エンジン、ラジエータの順に循環し、各低温側熱交換器14を介して熱発電素子16の低温側を冷却する。
以上のように、各発電ユニット28を構成する熱発電素子16の高温側が排気ガスの熱を有効利用して加熱されると共に、各熱発電素子16の低温側が冷却水にて冷却されることで、各熱発電素子16の高低温側間の温度差が確保され、各熱発電素子16は、この温度差に基づく起電力を生じる。すなわち、各発電ユニット28では、熱発電素子16が発電を行なう。発電された電力は、自動車に搭載された蓄電池であるバッテリ等に蓄えられる(バッテリを充電する)。
ここで、排気熱発電装置10を構成する低温側熱交換器14では、シェル50内の流入側ヘッダ部64に拡散部材68を配設したため、エンジン冷却水が流入側ヘッダ部64においてシェル50の幅方向に拡散し(分散され)、複数の冷却フィン52間及び冷却フィン52と側壁60との間(以下、単にフィン52間という)を略均一に流れる。特に、拡散部材68の幅Wdが冷媒入口54の内径Dよりも大であるため、拡散部材68を備えない構成ではエンジン冷却水が流れ難いシェル50内の幅方向端部側のフィン52間にエンジン冷却水を効果的に導くことができ、全体としてエンジン冷却水がフィン52間を一層均一に流れる。
以下、図16に示す比較例との比較によって具体的に説明する。図16に示す比較例に係る熱交換器200は、拡散部材68を備えない点を除いて低温側熱交換器14と全く同様に構成されている。熱交換器200における低温側熱交換器14の構成と対応する部分には、低温側熱交換器14と同じ符号を付して説明する。
図2(B)は、熱交換器200冷媒入口54からシェル50内にエンジン冷却水を流入させると共に、冷媒出口56を経由してエンジン冷却水をシェル50から流出させた場合の、エンジン冷却水の流速(流量)分布を示す数値解析結果を模式的に示すものである。この図から、熱交換器200では、シェル50内の幅方向中央部にエンジン冷却水の流れが集中し、幅方向端部側で冷却フィン52と接触するエンジン冷却水量が少ないことが判る。一方、図2(A)は、図2(B)の解析と同条件で低温側熱交換器14にエンジン冷却水を流した場合における該エンジン冷却水の流速分布を模式的に示すものである。この図から、拡散部材68によってシェル50内の幅方向中央部にエンジン冷却水の流れが集中することが抑制され、該幅方向中央部と幅方向端部側とのエンジン冷却水の流速差(流量差)が小さく抑えられることが判る。
このように、第1の実施形態に係る排気熱発電装置10では、熱交換媒体であるエンジン冷却水がシェル50内を均一に流れる。これにより、低温側熱交換器14の熱交換効率が向上する。すなわち、同温度で同流量の冷媒によって伝熱壁58から効率的に熱を奪うことができる。したがって、本低温側熱交換器14が適用された排気熱発電装置10では、温度及び流量に自動車運転上の制約があるエンジン冷却水によって熱発電素子16の低温側を良好に冷却することができ、発電効率が向上(発電量が増加)する。
また、低温側熱交換器14では、拡散部材68の高さHdが冷却フィン52の高さHfよりも小であるため、貫通孔等の冷却水バイパス流路を有しない単一の拡散部材68によってシェル50の幅方向中央部におけるエンジン冷却水の流れを確保することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と同一の部品・部分については、上記第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
図6(A)には、本発明の第2の実施形態に係る低温側熱交換器70が図1(A)に対応する正面図にて示されており、図6(B)には、低温側熱交換器70が図1(B)に対応する平面図にて示されている。これらの図に示される如く、低温側熱交換器70は、流入側ヘッダ部64及び流出側ヘッダ部66の双方に拡散部72、74が設けられている点で、流入側ヘッダ部64にのみ拡散部材68が設けられた第1の実施形態とは異なる。また、低温側熱交換器70は、拡散部72が一対の拡散部材72A、72Bで構成され、拡散部74が一対の拡散部材74A、74Bで構成されている点で、第1の実施形態とは異なる。
一対の拡散部材72A、72Bは、拡散部材68をシェル50の幅方向中央部で、下流に向けて拡幅するバイパス流路72Cが形成されるように2分割した如く形成されており、冷媒入口54の軸線と冷媒出口56の軸線とを結ぶ仮想線(幅方向中心線)L1に対し互いに対称に形成されている。したがって、一対の拡散部材72A、72Bは、上流側(及び幅方向外側)を向くテーパ面がエンジン冷却水をシェル50内における幅方向端部側に導き、下流側(及び幅方向内側)を向くテーパ面(バイパス流路72C路壁)がバイパス流路72Cを通過するエンジン冷却水を幅方向に拡散させるように構成されている。
また、拡散部74は、拡散部72がエンジン冷却水を直接的に幅方向外側に案内するのに対し、複数の冷却フィン52間の下流側に位置して流動抵抗を異ならせることで、エンジン冷却水をシェル50内の幅方向に拡散させる機能を果たすようになっている。この拡散部74は、低温側熱交換器70を上下流側に2等分割する仮想線(流れ方向中心線)L2に対して拡散部72と対称に構成されている。したがって、拡散部74は、一対の拡散部材74A、74B間に幅方向中央部に下流に向かって縮幅されるバイパス流路74Cを有し、該バイパス流路74Cのバイパス流路壁にてシェル50内の幅方向中央部分を通過したエンジン冷却水を冷媒出口56に案内すると共に、下流を向くテーパ面にてシェル50内の幅方向端部側通過したエンジン冷却水を冷媒出口56に案内するようになっている。
これら拡散部72及び拡散部74の最大幅、すなわち一対の拡散部材72Aの幅方向外端と拡散部材72Bの幅方向外端部との距離、及び一対の拡散部材74Aの幅方向外端と拡散部材74Bの幅方向外端部との距離Wd2は、それぞれ上記した幅Wdよりも大で幅Whよりも小とされており、エンジン冷却水の幅方向外側への拡散性を一層向上させた構成とされている。また、各拡散部材72A、72B、74A、74Bは、それぞれ高さが冷却フィン52の高さと同等とされており、エンジン冷却水を越流させない構成とされている。
以上説明した低温側熱交換器70では、流入側ヘッダ部64に拡散部72が設けられているため、基本的に第1の実施形態に係る低温側熱交換器14と同様の作用効果を奏する。すなわち、第2の実施形態に係る低温側熱交換器70では、熱交換媒体であるエンジン冷却水がシェル50内を均一に流れ、熱交換効率が向上する。したがって、本低温側熱交換器70が適用された排気熱発電装置10では、発電効率が向上(発電量が増加)する。
また、低温側熱交換器70では、拡散部72が幅方向中央部にバイパス流路72Cを形成する一対の拡散部材72A、72Bにて構成されているため、該拡散部72の高さを冷却フィン52の高さに一致させた構成において、シェル50の幅方向中央部におけるエンジン冷却水の流れを確保することができる。
さらに、低温側熱交換器70では、それぞれ仮想線L1に対し対象に形成された拡散部72と拡散部74とが、仮想線L2に対し対称に設けられているため、仮想線L1と仮想線L2との交点Xに対し点対称に構成されている。したがって、低温側熱交換器は、交点X周りに反転しても反転しない場合と同じ構成となり、換言すれば、組付前において冷媒入口54側と冷媒出口56側とを(すなわち拡散部72と拡散部74とを)区別する必要がなくなり、誤組付を生じることが防止される。
なお、上記第2の実施形態では、各拡散部72、74が一対の拡散部材72A、72B、一対の拡散部材74A、74Bにて構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図7に示される如く、低温側熱交換器70は、拡散部72、74の一方又は双方に代えて、一対の拡散部半体76A、76B(拡散部材72A、72Bと略同形状の部分)を連結部76Cにて連結して、幅方向中央部にバイパス流路76Dを有する拡散部76を備えた構成としても良い。また、連結部76Cは、伝熱壁58側に設けても、外壁62側に設けても、伝熱壁58側及び外壁62側に共に設けても、伝熱壁58及び外壁から共に離間して設けても良い。
(第3の実施形態)
図8(A)には、本発明の第3の実施形態に係る低温側熱交換器80が図1(A)に対応する断面図にて示されており、図8(B)には、低温側熱交換器80が図1(B)に対応する平面図にて示されている。これらの図に示される如く、低温側熱交換器80は、流入側ヘッダ部64及び流出側ヘッダ部66にそれぞれ設けられた拡散部82、84が幅方向に4分割して構成されている点で、第2の実施形態とは異なる。
具体的には、流入側ヘッダ部64に配設された拡散部82は、拡散部材68をシェル50の幅方向中央部を含む3箇所で4分割するように、それぞれ仮想線L1に対し対称とされた一対の拡散部材82A、一対の拡散部材82Aの幅方向外側に位置する拡散部材82Bを有して構成されている。拡散部82の幅方向中央部には、一対の拡散部材82Aに挟まれて下流に向けて拡幅するバイパス流路82Cが形成されており、核拡散部材82Aと隣接する拡散部材82Bとの間には、下流に向けて拡幅する一対のバイパス流路82Dが形成されている。
また、拡散部84は、仮想線L2に対して拡散部82と対称に構成されている。したがって、拡散部84は、それぞれ一対の拡散部材84A、84Bを有し、一対の拡散部材84A間に幅方向中央部に下流に向かって縮幅されるバイパス流路84Cが形成されると共に、隣り合う拡散部材84A、84B間に下流に向かって縮幅されるバイパス流路84Dが形成された構成とされている。
これら拡散部82及び拡散部84の最大幅、すなわち一対の拡散部材82Bの幅方向外端同士の距離、及び一対の拡散部材84Bの幅方向外端同士の距離Wd3は、それぞれ上記した幅Wd2と同等とされている。また、各拡散部材82A、82B、84A、84Bは、それぞれ高さが冷却フィン52の高さと同等とされており、エンジン冷却水を越流させない構成とされている。
以上説明した低温側熱交換器80では、流入側ヘッダ部64に拡散部72が設けられているため、基本的に第1又は第2の実施形態に係る低温側熱交換器14、70と同様の作用効果を奏する。すなわち、第3の実施形態に係る低温側熱交換器80では、熱交換媒体であるエンジン冷却水がシェル50内を均一に流れ、熱交換効率が向上する。したがって、本低温側熱交換器80が適用された排気熱発電装置10では、発電効率が向上(発電量が増加)する。
また、低温側熱交換器80では、拡散部82が幅方向中央部にバイパス流路82Cを形成すると共にバイパス流路82Cを挟む2箇所にバイパス流路82Dを形成する各一対の拡散部材82A、82Bにて構成されているため、該拡散部82の高さを冷却フィン52の高さに一致させた構成において、シェル50の幅方向中央部におけるエンジン冷却水の流れを確保しつつ、全体としてエンジン冷却水を各冷却フィン52間に一層均一に流すことができる。図9は、図2(A)及び図2(B)の解析と同条件で低温側熱交換器80にエンジン冷却水を流した場合における該エンジン冷却水の流速分布を模式的に示すものである。この図から、拡散部82、84によってシェル50内の幅方向中央部にエンジン冷却水の流れが集中することが第1の実施形態よりも効果的に抑制され、該幅方向中央部と幅方向端部側とのエンジン冷却水の流速差(流量差)が著しく小さく抑えられることが判る。
さらに、低温側熱交換器80では、低温側熱交換器70と同様に、組付前において冷媒入口54側と冷媒出口56側とを区別する必要がなくなるため、誤組付を生じることが防止される。
なお、上記第3の実施形態では、各拡散部82、84が各一対の拡散部材82A、82B、各一対の拡散部材84A、84Bにて構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、上記した拡散部76と同様に、各一対の拡散部材82A、82Bを連結部で連結した如き単一部材で3つのバイパス流路82C、82Dを有する拡散部82を構成しても良い。
(第4の実施形態)
図10(A)には、本発明の第4の実施形態に係る低温側熱交換器90が図1(A)に対応する断面図にて示されており、図10(B)には、低温側熱交換器90が図1(B)に対応する平面図にて示されている。これらの図に示される如く、低温側熱交換器90は、流入側ヘッダ部64及び流出側ヘッダ部66の双方に、拡散部92、94が設けられている点で第2の実施形態とは異なる。
拡散部94は、一対の拡散部材94A、94Bを有し、これらの間に下流に向けて縮幅するバイパス流路94Cが形成される点で拡散部74と共通するが、バイパス流路94Cの幅方向外側に位置する上流向きの面が幅方向外側をも向くテーパ面94Dである点で、拡散部74とは異なる。拡散部94は、このテーパ面94Dによって、エンジン冷却水の流動抵抗を低減するようになっている。一方、拡散部92は、仮想線L2に対して拡散部94と対称に形成されている。したがって、拡散部92は、一対の拡散部材92A、92B間に幅方向中央部に下流に向かって拡幅されるバイパス流路92Cを有し、該バイパス流路92Cのバイパス流路壁にてシェル50内の幅方向中央部分を通過したエンジン冷却水を幅方向に拡散させるように構成されている。
これら拡散部92及び拡散部94の最大幅、すなわち一対の拡散部材92Aの幅方向外端と拡散部材92Bの幅方向外端部との距離、及び一対の拡散部材94Aの幅方向外端と拡散部材94Bの幅方向外端部との距離Wd4は、それぞれ上記した幅Wd2と同等とされている。また、各拡散部材92A、92B、94A、94Bは、それぞれ高さが冷却フィン52の高さと同等とされており、エンジン冷却水を越流させない構成とされている。
以上説明した低温側熱交換器90では、流入側ヘッダ部64に拡散部92が設けられているため、基本的に第1乃至第3の実施形態に係る低温側熱交換器14、70、80と同様の作用効果を奏する。すなわち、第4の実施形態に係る低温側熱交換器90では、熱交換媒体であるエンジン冷却水がシェル50内を均一に流れ、熱交換効率が向上する。したがって、本低温側熱交換器90が適用された排気熱発電装置10では、発電効率が向上(発電量が増加)する。
また、低温側熱交換器90では、拡散部92が幅方向中央部にバイパス流路92Cを形成する一対の拡散部材92A、92Bにて構成されているため、該拡散部92の高さを冷却フィン52の高さに一致させた構成において、シェル50の幅方向中央部におけるエンジン冷却水の流れを確保することができる。図11は、図2(A)及び図2(B)の解析と同条件で低温側熱交換器90にエンジン冷却水を流した場合における該エンジン冷却水の流速分布を模式的に示すものである。この図から、拡散部92、94によってシェル50内の幅方向中央部にエンジン冷却水の流れが集中することが第1の実施形態よりも効果的に抑制され、該幅方向中央部と幅方向端部側とのエンジン冷却水の流速差(流量差)が著しく小さく抑えられることが判る。なお、この結果は、幅Wd4と略一致する幅Wd3を有し4分割構造とされた拡散部82、84を備えた低温側熱交換器80に対し、エンジン冷却水の均一分散性でわずかに劣るものの、第1の実施形態に係る低温側熱交換器14との比較では著しく良好であった。
しかも、低温側熱交換器90では、拡散部94にテーパ面94Dが形成されていることによって、例えば、テーパ面94Dを有しない拡散部74を備える低温側熱交換器70と比較して、エンジン冷却水の流動抵抗が低減される。さらに、低温側熱交換器90では、低温側熱交換器70と同様に、組付前において冷媒入口54側と冷媒出口56側とを区別する必要がなくなるため、誤組付を生じることが防止される。
なお、上記第4の実施形態では、各拡散部92、94が一対の拡散部材92A、92B、一対の拡散部材94A、94Bにて構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、上記した拡散部76と同様に、一対の拡散部材92A、92B、一対の拡散部材94A、94Bを連結部で連結した如き単一部材で拡散部92、94を構成しても良い。また、拡散部92、94を、拡散部82、84の如く幅方向に4分割して構成(拡散部82、84にテーパ面94Dを設定して構成)しても良い。
(第5の実施形態)
図12(A)には、本発明の第5の実施形態に係る低温側熱交換器100が図1(B)に対応する平面図にて示されており、図12(A)には、低温側熱交換器100が側断面図にて示されている。これらの図に示される如く、低温側熱交換器100は、シェル50に代えてシェル102を備え、かつ該シェル102内に拡散部材が配設されない点で、第1乃至第4の実施形態とは異なる。
シェル102は、外壁62における流入側ヘッダ部64の幅方向中央部に設けられた流入口104からエンジン冷却水が流入側ヘッダ部64に流入するように、該流入側ヘッダ部64に対し高さ方向に(冷却フィン52の全高に亘り)オフセットして設けられた冷媒入口106を有する。また、シェル102は、外壁62における流出側ヘッダ部66の幅方向中央部に設けられた流出口108からエンジン冷却水が流出するように、該流出側ヘッダ部66に対し高さ方向にオフセットして設けられた冷媒出口110を有する。冷媒出口110は、仮想線L2に対し冷媒入口106と対称に形成されている。
したがって、シェル102は、排気熱発電装置10への組付前においては冷媒入口106と冷媒出口110とを区別する必要がない構成とされている。また、シェル102は、冷媒入口106と冷媒出口110とが同軸上に位置するため、高温側ハウジング18の軸線方向に隣り合う(同じ発電ユニット列32を構成する)シェル102と連通パイプ34にて直線的に接続することができる構成とされている。
そして、このシェル102では、伝熱壁58における流入側ヘッダ部64を構成する部分(各冷却フィン52の上流端よりも上流側に張り出した部分)が拡散部112とされている。この拡散部112は、その内面(略平坦面)において、流入口104から該拡散部112の幅方向中央部に向けて流入側ヘッダ部64に流入してきたエンジン冷却水の流れを堰き止めることで、該エンジン冷却水の流れをシェル102の幅方向に拡散させる構成とされている。したがって、エンジン冷却水の拡散部112の幅方向中央部に向かう流れを生成する冷媒入口106(流入口104)が、本発明における「流体案内部」に相当する。
また、この実施形態では、シェル102は、平面視で矩形の四隅をそれぞれ略S字状に切り落とした如く形成されている。このため、幅方向端部側(側壁60に近接する側)の一部の冷却フィン52は、該幅方向の外側に位置するものほど長手寸法が縮小された構成とされている。
以上説明した低温側熱交換器100では、流入口104から流入側ヘッダ部64に流入したエンジン冷却水は、その拡散部112の幅方向中央部に向かう流れが該拡散部112に堰き止められて、流入側ヘッダ部64内においてシェル102の幅方向に拡散し、複数の冷却フィン52間を略均一に流れる。すなわち、第4の実施形態に係る低温側熱交換器100では、冷媒入口106をシェル102における流入側ヘッダ部64に対し高さ方向にオフセットして設けたため、拡散部材68等をシェル102内に配設することなく、熱交換媒体であるエンジン冷却水がシェル102内を均一に流れ、熱交換効率が向上する。したがって、本低温側熱交換器100が適用された排気熱発電装置10では、発電効率が向上(発電量が増加)する。
図13は、図2(A)及び図2(B)の解析と同条件で低温側熱交換器100にエンジン冷却水を流した場合における該エンジン冷却水の流速分布を模式的に示すものである。この図から、拡散部112によって、シェル50内の幅方向中央部にエンジン冷却水の流れが集中することが効果的に抑制され、該幅方向中央部と幅方向端部側とのエンジン冷却水の流速差(流量差)が著しく小さく抑えられることが判る。
また、低温側熱交換器100では、低温側熱交換器70等と同様に、組付前において冷媒入口106側と冷媒出口110側とを区別する必要がなくなるため、誤組付を生じることが防止される。
(第6の実施形態)
図14には、本発明の第6の実施形態に係る低温側熱交換器120が図1(B)に対応する平面図にて示されている。これらの図に示される如く、低温側熱交換器120は、複数の冷却フィン52に代えて、複数の冷却フィン122をシェル50内に配設して構成されており、複数の冷却フィン122がそれぞれシェル50の幅方向に長手とされている点で、第1乃至第5の実施形態とは異なる。
各冷却フィン122は、隣り合う冷却フィン122のオーバラップ量が略一定になるように、該隣り合うに対し冷却フィン122に対し長手方向にオフセットして配置されている。冷媒入口54に最も近接して配置された冷却フィン122(以下、他の冷却フィン122と区別するときは、冷却フィン122Aという)は、その一端と側壁60(以下、他の側壁60を区別するときは、側壁60Aといい、他の側壁60を側壁60Bという)との間が、エンジン冷却水の通過が防止された第1閉塞部としての閉塞部(シール部)130とされている。一方、冷媒出口56に最も近接して位置する冷却フィン122(以下、他の冷却フィン122と区別するときは、冷却フィン122Bという)は、その一端と側壁60Bとの間が、エンジン冷却水の通過が防止された第2閉塞部としての閉塞部(シール部)132とされている。各冷却フィン122の高さは、冷却フィン52の高さと同等である。
以上により、シェル50内には、各冷却フィン122の側壁60B側に、冷媒入口54に連通する流入側ヘッダ部124が形成されると共に、各冷却フィン122の側壁60A側に、冷媒出口56に連通する流出側ヘッダ部126が形成されている。流入側ヘッダ部124及び流出側ヘッダ部126は、それぞれ平面視で略直角三角形状に形成されている。すなわち、流入側ヘッダ部124は、冷媒入口54から離間するに従ってバイパス流路幅が狭くなり、流出側ヘッダ部126は、冷媒入口から離間するに従ってバイパス流路幅が広がる構成とされている。これにより、低温側熱交換器120は、異なる冷却フィン122間を通る複数の流動経路の流動抵抗がほぼ等しくなる構成である。
また、この実施形態では、冷却フィン122の他端は、冷媒入口54の側壁60B側端部よりも該側壁60B側に(近接して)位置しており、冷却フィン122Bの他端は、冷媒出口56の側壁60A側端部よりも該側壁60A側に(近接して)位置している。さらに、低温側熱交換器120は、仮想線L1と仮想線L2との交点Xに対し点対称に構成されている。
以上説明した低温側熱交換器120では、冷媒入口54から流入側ヘッダ部124に流入したエンジン冷却水は、流れ方向を変化させながら各冷却フィン122間に分散されて、該各冷却フィン122間を通過する。各冷却フィン122間を通過したエンジン冷却水は、流出側ヘッダ部126で合流して冷媒出口56から排出される。このように、低温側熱交換器120では、流入側ヘッダ部124から各冷却フィン122間に分散される際にエンジン冷却氏の流れ方向が変化する(この実施形態では略直角に変化)構造であるため、換言すれば、流入側ヘッダ部124の長手方向に拡散したエンジン冷却水が各冷却フィン122間を通過する構造であるため、エンジン冷却水が複数の冷却フィン52間を略均一に流れ、熱交換効率が向上する。したがって、本低温側熱交換器120が適用された排気熱発電装置10では、発電効率が向上(発電量が増加)する。
特に、低温側熱交換器120では、各冷却フィン122がオフセットして配置されることで、各冷却フィン122間を通過する際の流動抵抗差を小さくすることができ、エンジン冷却水が複数の冷却フィン52間を略均一に流れる。図15は、図2(A)及び図2(B)の解析と同条件で低温側熱交換器120にエンジン冷却水を流した場合における該エンジン冷却水の流速分布を模式的に示すものである。この図から、拡散部112によって、シェル50内の特定部分にエンジン冷却水の流れが集中することが効果的に抑制され、該幅方向中央部と幅方向端部側とのエンジン冷却水の流速差(流量差)が著しく小さく抑えられることが判る。
また、低温側熱交換器120では、低温側熱交換器70等と同様に、組付前において冷媒入口106側と冷媒出口110側とを区別する必要がなくなるため、誤組付を生じることが防止される。
なお、上記各実施形態では、本発明における熱交換器がはき熱発電装置10における熱発電素子16の冷却用途に用いられる例を示したが、本発明はこれに限定されず、如何なる用途に適用されても良い。
本発明の第1の実施形態に係る低温側熱交換器を示す図であって、(A)はシェルの壁を一部取り除いてみた正面図、(B)は外壁を取り除いてみた平面図である。 (A)は本発明の第1の実施形態に係る低温側熱交換器を通過するエンジン冷却水の流速分布をシミュレーションした結果を示す模式図、(B)は比較例に係る熱交換器を通過するエンジン冷却水の流速分布をシミュレーションした結果を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気熱発電装置の概略全体構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気熱発電装置の側面図である。 図4の3−3線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る低温側熱交換器を示す図であって、(A)はシェルの壁を一部取り除いてみた正面図、(B)は外壁を取り除いてみた平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る低温側熱交換器を構成する拡散部材の変形例を示す、シェルの壁を一部取り除いてみた正面図である。 本発明の第3の実施形態に係る低温側熱交換器を示す図であって、(A)はシェルの壁を一部取り除いてみた正面図、(B)は外壁を取り除いてみた平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る低温側熱交換器を通過するエンジン冷却水の流速分布をシミュレーションした結果を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る低温側熱交換器を示す図であって、(A)はシェルの壁を一部取り除いてみた正面図、(B)は外壁を取り除いてみた平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る低温側熱交換器を通過するエンジン冷却水の流速分布をシミュレーションした結果を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る低温側熱交換器を示す図であって、(A)は外壁を取り除いてみた平面図、(B)は外側断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る低温側熱交換器を通過するエンジン冷却水の流速分布をシミュレーションした結果を示す模式図である。 本発明の第6の実施形態に係る低温側熱交換器を示す外壁を取り除いてみた平面図である。 本発明の第6の実施形態に係る低温側熱交換器を通過するエンジン冷却水の流速分布をシミュレーションした結果を示す模式図である。 比較例に係る熱交換器を示す図であって、(A)はシェルの壁を一部取り除いてみた正面図、(B)は外壁を取り除いてみた平面図である。
符号の説明
14 低温側熱交換器(熱交換器)
50 シェル
52 冷却フィン(フィン)
54 冷媒入口(流体入口)
56 冷媒出口(流体出口)
58 伝熱壁
60A 側壁
60B 側壁
62 外壁(伝熱壁に対向する壁部9)
64 流入側ヘッダ部(シェル内における流体入口と複数のフィンの一端との間)
66 流出側ヘッダ部(シェル内における複数のフィンの他端と流体出口との間)
68 拡散部材(拡散手段)
70・80・90・100・120 低温側熱交換器
72・74・76・82・84・92・94 拡散部(拡散手段)
72A・72B・74A・74B 拡散部材
72C・74C・76D バイパス流路
82A・82B・84A・84B 拡散部材
82C・82D・84C・84D バイパス流路
92A・92B・94A・94B 拡散部材
92C・94C バイパス流路
102 シェル
106 冷媒入口(流体案内部、拡散手段)
112 拡散部(拡散手段)
122 冷却フィン(フィン)
130 閉塞部(第1閉塞部)
132 閉塞部(第2閉塞部)

Claims (9)

  1. シェル内を通過する流体と、該シェルの伝熱壁の外表面に接触する物質との熱交換を行うための熱交換器であって、
    前記シェルの一端側における幅方向中央部に設けられた流体入口と、
    前記シェルの他端側における幅方向中央部に設けられた流体出口と、
    それぞれ前記伝熱壁から立設され、それぞれの一端が前記シェルの一端側に位置すると共に他端が該シェルの他端側に位置するように該シェル内に互いに平行に配置された複数のフィンと、
    前記シェル内における前記流体入口と前記フィンの一端との間、及び前記フィンの他端と前記流体出口との間の一方又は双方に設けられ、流体の流れを前記シェルの幅方向に拡散させるための拡散手段と、
    を備えた熱交換器。
  2. 前記拡散手段は、前記シェルの幅方向における端部が前記流体入口又は流体出口の幅方向端部よりも外側に位置している拡散部材である請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記拡散部材は、前記各フィンの立設方向に沿う高さが該フィンの高さよりも小とされている請求項2記載の熱交換器。
  4. 前記拡散部材又は複数の前記拡散部材間にバイパス流路を形成した請求項2記載の熱交換器。
  5. 前記拡散手段は、前記シェル内における前記流体入口と前記フィンの一端との間、及び前記フィンの他端と前記流体出口との間の一方又は双方に配置された拡散部材であり、
    前記拡散部材は、前記流体入口側に凸となるテーパ状に形成されている請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の熱交換器。
  6. 前記シェル内における前記流体入口と前記フィンの一端との間、及び前記フィンの他端と前記流体出口との間の双方に、それぞれ前記シェルの幅方向及び流体流れ方向の各中心線に対して対称に前記拡散手段を設けた請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の熱交換器。
  7. 前記拡散手段は、前記伝熱壁又は該伝熱壁に対向する壁部における前記フィンの一端と前記流体入口との間に位置する部分である拡散部と、前記案内部の幅方向中央部に向かう流体の流れを生成する流体案内部とを含んで構成されている請求項1記載の熱交換器。
  8. シェル内を通過する流体と、該シェルの伝熱壁の外表面に接触する物質との熱交換を行うための熱交換器であって、
    前記シェルの一端側における幅方向中央部に設けられた流体入口と、
    前記シェルの他端側における幅方向中央部に設けられた流体出口と、
    それぞれ前記伝熱壁から立設され、それぞれの一端が前記シェルの幅方向一方の側壁側に位置すると共に他端が該シェルの幅方向他方の側壁側に位置するように該シェル内に互いに平行に配置された複数のフィンと、
    1枚の前記フィンの一端と前記一方の側壁との間を閉塞する第1閉塞部、及び前記1枚のフィンよりも前記流体出口側に位置する前記フィンの他端と前記他方の側壁との間を閉塞する第2閉塞部と、
    を備えた熱交換器。
  9. 前記各フィンは、前記流体入口に側に隣り合う該フィンに対し一端と前記一方の側壁との距離が広くかつ他端と前記他方の側壁との距離が狭くなるように、互いにオフセットして配置されている請求項8記載の熱交換器。
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