JP4285438B2 - 熱発電装置 - Google Patents

熱発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4285438B2
JP4285438B2 JP2005136424A JP2005136424A JP4285438B2 JP 4285438 B2 JP4285438 B2 JP 4285438B2 JP 2005136424 A JP2005136424 A JP 2005136424A JP 2005136424 A JP2005136424 A JP 2005136424A JP 4285438 B2 JP4285438 B2 JP 4285438B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
branch
thermoelectric generator
temperature side
cooling water
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005136424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006314180A (ja
Inventor
晃久 松下
篤士 岩永
二郎 高光
慎弥 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005136424A priority Critical patent/JP4285438B2/ja
Publication of JP2006314180A publication Critical patent/JP2006314180A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4285438B2 publication Critical patent/JP4285438B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

本発明は、例えば自動車のエンジンの排気等の高温流体が有する熱を利用して発電を行なう熱発電装置に関する。
自動車等の車両において、エンジンの排気熱を利用して発電を行なう熱発電装置を搭載したものがある(例えば、特許文献1参照)。この技術では、排気管の上下にそれぞれ複数配置された熱発電素子を、各熱発電素子に対応して設けられた複数の低温側部材と排気管との間に挟み込んで熱発電装置を構成している。排気管上下の各低温側部材は、それぞれ排気管の上下に設けられた冷却パイプによって連通しており、各冷却パイプを通じて流されるエンジン冷却水によって冷却されるようになっている。
特開2002−325470号公報 特開2004−208476号公報 特開平7−260287号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、排気管上下の冷却パイプにエンジン冷却水を均等に流すことについて考慮されておらず、排気管上下の冷却パイプにエンジン冷却水が均等に流れないことが懸念される。
本発明は上記事実を考慮して、加熱部の外側に周方向に沿って配置された複数の冷却部に冷媒を均等に流すことができる熱発電装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る熱発電装置は、加熱部の外側に該加熱部の周方向に沿って配置され、それぞれ前記加熱部との間に熱発電素子を挟み込んだ複数の冷却部と、前記各冷却部に冷媒を分配するための分配用流路と、前記分配用流路と前記冷却部とを連通する少なくとも2つの分岐流路と、前記分配用流路における前記2つの分岐流路間に設けられ、該分配用流路に冷媒を導入するための冷媒導入部と、を備えている。
請求項1記載の熱発電装置では、冷媒導入部から分配用流路に導入された冷媒は、少なくとも2つの分岐流路(分岐流路は、さらに分岐して複数の冷却部に接続されても良い)を経由して加熱部の周方向に沿って配置された各冷却部に分配される。各熱発電素子は、それぞれ冷媒が通過する冷却部よって低温側が冷却されると共に加熱部によって高温側が加熱されることで、該高温側と低温側との温度差に応じた起電力を生じる(すなわち発電を行なう)。ここで、分配用流路から分岐した2つの分岐流路が冷媒導入部を挟んで反対側に(並列的に)配置されているため、各分岐流路が冷媒導入部に対し同じ側に直列的に配置されている構成と比較して、冷媒を各冷却部に均等に分配することができる。
このように、請求項1記載の熱発電装置では、加熱部の外側に周方向に沿って配置された複数の冷却部に冷媒を均等に流すことができる。これにより、各冷却部が均等に冷却され、発電効率が向上することが期待される。
請求項2記載の発明に係る熱発電装置は、請求項1記載の熱発電装置において、前記分岐流路は、前記各分岐流路を結ぶ円弧状に形成されている。
請求項2記載の熱発電装置では、分配用流路が加熱部との干渉を回避するように各分岐流路を結ぶ円弧状に形成されているため、分配用流路での流れの乱れが少なく、冷媒が各冷却部に一層均等に分配される。また、分配用流路での冷媒の流動抵抗も低減される。
請求項3記載の発明に係る熱発電装置は、請求項2記載の熱発電装置において、前記冷却部は、前記加熱部の周方向に3つ以上配置されており、前記分岐流路は、前記分配用流路と各冷却部とをそれぞれ独立して接続すると共に前記加熱部の周方向に等間隔に配置されており、前記分配用流路は、両端部に2つの前記分岐流路が配置されるようにC字形状に形成されている。
請求項3記載の熱発電装置では、所定の円弧に沿うC字状に形成された分配用流路の長手方向(周方向)両端を含む3箇所以上の部位に等間隔又は不等間隔(一部が等間隔の場合を含む)で配置された各分岐流路が、それぞれ対応する冷却部と分配用流路とを連通している。冷媒導入部は、分配用流路の長手方向端部以外の部分に設けられている。分岐流路が3つ以上設けられているため、C字形状の分配用流路が好適に適用される。すなわち、C字形状の分配用流路は、加熱部との干渉を回避しつつ、冷媒の流れを乱さないように各、3つ以上の分岐流路を連通する構成を実現する。特に、各冷却部が配置される仮想円と分配用流路とが略同軸同径となる構成とすれば、分岐流路長を均等化することができ、冷媒の均等分配性が向上する。
請求項4記載の発明に係る熱発電装置は、請求項3記載の熱発電装置において、前記3つ以上の分岐流路は、前記冷媒導入部に対し対称に配置されている。
請求項4記載の熱発電装置では、各分岐流路がC字形状の分配用流路における冷媒導入部の両側に対称に配置されるため、各冷却部に冷媒が均等に分配される。
請求項5記載の発明に係る熱発電装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の熱発電装置記載の熱発電装置において、前記各分岐流路は、前記冷媒導入部から離間しているものよりも該冷媒導入部に近接しているものの方が同流量の冷媒を通過させた場合の流動抵抗が小さい設定とされている。
請求項5記載の熱発電装置では、冷媒導入部に近接して位置する(分配用流路の末端から離間する)ために冷却部上流側の圧力が低くなる分岐流路は、冷媒導入部から離間して位置する分岐流路に対し同流量の冷媒を流した場合の流動抵抗(流動抵抗係数)が小さくなる設定であるため、換言すれば、配置上は相対的に冷媒が流れにくい分岐流路を単体では相対的に冷媒が流れ易い寸法形状としたため、冷媒は各分岐流路すなわち冷却部に一層均等に流れる。
請求項6記載の発明に係る熱発電装置は、請求項5記載の熱発電装置において、前記各分岐流路は、それぞれ円形断面とされており、前記冷媒導入部から離間しているものよりも該冷媒導入部に近接しているものの方が大径とされている。
請求項6記載の熱発電装置では、冷媒導入部に近接して位置する分岐流路と、冷媒導入部から離間して位置する分岐流路とで内径を異ならせることで、前者の流動抵抗が小さくなる構成、すなわち冷媒を各冷却部に均等に分配する構成を実現している。
以上説明したように本発明に係る熱発電装置は、加熱部の外側に周方向に沿って配置された複数の冷却部に冷媒を均等に流すことができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る熱発電装置である排気熱発電装置10について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1には、排気熱発電装置10の概略全体構成が正面図にて示されており、図2には排気熱発電装置10の概略全体構成が側面図にて示されている。また、図3には、図2の3−3線に沿う断面図が示されている。これらの図に示される如く、排気熱発電装置10は、自動車に適用され、内燃機関エンジンの排気ガスによって加熱される加熱部としての高温側熱交換部12と、エンジン冷却水によって冷却される冷却部としての低温側熱交換器14との間に挟まれた複数の熱発電素子(熱電素子モジュールともいう)16を備え、この熱発電素子16が高温側と低温側との温度差に応じた起電力を生じる発電装置とされている。以下、具体的に説明する。
図1乃至図3に示される如く、排気熱発電装置10は、高温側ハウジング18を備えている。図3に示される如く、高温側ハウジング18は、略正方形筒状に形成されており、その四隅にはそれぞれ略正方形筒状に形成された角パイプ20が配設されている。高温側ハウジング18における上下方向又は左右方向に隣り合う角パイプ20間には、それぞれ貫通孔18Aが形成されており、これらの貫通孔18Aはそれぞれ集熱部材22の素子接触板22Aにて閉止されている。各素子接触板22Aからは、それぞれ複数の集熱フィン22Bが立設されており、集熱フィン22Bは素子接触板22Aが貫通孔18Aを閉止した状態で高温側ハウジング18内に入り込んでいる。これら高温側ハウジング18と各集熱部材22とが、後述する高温ガス導入パイプ24を囲むように高温側熱交換部12を構成しており、素子接触板22Aにおける集熱フィン22B立設側と反対側の面が高温側熱交換部12の外面12Aを構成している。
また、高温側ハウジング18の軸心部には、該高温側ハウジング18の軸線方向に長手方向を一致させた高温ガス導入パイプ(排気管)24が配設されている。高温ガス導入パイプ24は、そのパイプ壁に連通孔24Aが設けられており、図示しない内燃機関エンジンから導入された高温の排気ガスを高温側ハウジング18内に導出するようになっている。連通孔24Aは、各集熱部材22側を向けて放射状に、高温ガス導入パイプ24の周方向に沿う複数箇所(この実施形態では4箇所)に設けられている。
これにより、高温側ハウジング18内では、高温ガス導入パイプ24の外面と各素子接触板22Aとの間に形成された計4つの高温側熱交換路26が、高温側ハウジング18(高温ガス導入パイプ24)の周方向に沿って配置されている。各集熱部材22の集熱フィン22Bは、それぞれ対応する高温側熱交換路26内に位置している。なお、高温ガス導入パイプ24から各高温側熱交換路26に導入された排気ガスは、該高温側熱交換路26を通過した後には角パイプ20の内部を通って装置外(自動車のマフラー装置等)に排出されるようになっている。
そして、図3に示される如く、各集熱部材22の素子接触板22Aにおける集熱フィン22B立設側と反対側の面、すなわち高温側熱交換部12の外面12Aには、それぞれ熱発電素子16の高温側の面が接触している。一方、平板状に形成された各熱発電素子16の高温側の面とは反対側の面、すなわち低温側の面には、それぞれ低温側熱交換器14が接触している。低温側熱交換器14は、熱発電素子16ごとに設けられており、それぞれの内部を通過する冷媒としてのエンジン冷却水との熱交換によって熱発電素子16を冷却するようになっている。
熱発電素子16は、例えばゼーベック効果等によって、高温側(排気ガス)と低温側(エンジン冷却水)との温度差に基づく起電力を生じる構成とされている。図1に示される如く、1つの熱発電素子16、これに接触する集熱部材22(高温側熱交換路26)及び低温側熱交換器14が、1つの発電ユニット28を構成している。また、図3に示される如く、高温側ハウジング18(高温側熱交換部12)の周方向に沿って配置された複数(この実施形態では4つ)の発電ユニット28が1つの発電ユニット群30を構成している。したがって、各発電ユニット群30では、4つの低温側熱交換器14が高温側熱交換部12の周方向に等間隔で配置されている。
図2に示される如く、この実施形態では、高温側ハウジング18の軸線方向に沿って3つの発電ユニット群30が設けられている。そして、各発電ユニット群30では、複数(4つ)の発電ユニット28を構成する熱発電素子16が、集熱部材22、低温側熱交換器14が、各低温側熱交換器14の外側から巻き掛けられる図示しない共通のバンド状部材によって拘束されることで、高温側ハウジング18に保持されている。
また、高温側ハウジング18の軸線方向に隣り合う発電ユニット群30は、高温側ハウジング18の周方向における各発電ユニット28(低温側熱交換器14)の位置を一致させている。これにより、図2に示される如く、高温側ハウジング18の軸線方向に沿って直線状に配置された複数(この実施形態では3つ)の発電ユニット28が1つの発電ユニット列32を構成している。この実施形態では、高温側ハウジング18の周方向に沿って4つの発電ユニット列32が設けられている。各発電ユニット列32では、高温側ハウジング18の軸線方向に隣り合う低温側熱交換器14が連通パイプ34によって接続されている。
そして、排気熱発電装置10は、各発電ユニット列32に冷媒としてのエンジン冷却水を分配するための冷却水分配構造35を備えている。この冷却水分配構造35では、各発電ユニット列32におけるエンジン冷却水の流れ方向の最上流(図2の左端)に位置する各低温側熱交換器14の上流端に、それぞれ分岐流路としての分岐管36が接続されている。一方、各発電ユニット列32におけるエンジン冷却水の流れ方向の最下流(図2の右端)に位置する各低温側熱交換器14の下流端には、それぞれ分岐流路としての合流管38が接続されている。
さらに、各発電ユニット列32の分岐管36は、分配用流路としての共通の冷却水入口ヘッダ40に接続されており、各発電ユニット列32の合流管38は、共通の冷却水出口ヘッダ42に接続されている。冷却水入口ヘッダ40には、冷却水導入部としての冷却水導入管44が接続されており、冷却水出口ヘッダ42には、冷却水導出部である冷却水排出管46が接続されている。図2に示される如く、各発電ユニット列32では、分岐管36、連通パイプ34、合流管38は、高温側ハウジング18の軸線方向に沿う一直線状に配置されている。また、この実施形態では、図1に示される如く、分岐管36、連通パイプ34、合流管38は、低温側熱交換器14の幅方向中央部に接続されている。
これにより、排気熱発電装置10の冷却水分配構造35では、冷却水導入管44から冷却水入口ヘッダ40に導入されたエンジン冷却水が各分岐管36に分配されて各発電ユニット列32の低温側熱交換器14(連通パイプ34)を直線的に通過し、このエンジン冷却水が各合流管38を経由して冷却水出口ヘッダ42で合流して冷却水排出管46から系外(ラジエータ等)に排出されるようになっている。この冷却水の流れによって、各発電ユニット28において低温側熱交換器14が熱発電素子16を冷却する構成である。
ここで、図1に示される如く、冷却水入口ヘッダ40は、正面視で、高温側ハウジング18の周方向に等間隔で配置された4つの分岐管36を結ぶ仮想円(図示省略)に沿う円弧状に形成されている。より具体的には、冷却水入口ヘッダ40は、4つの分岐管36のうち周方向に隣り合う2つの分岐管36(図4に示す分岐管36A)が周方向(冷却水入口ヘッダ40の長手方向)両端に位置するように、正面視で略C字状に形成されている。これにより、冷却水入口ヘッダ40は、有端とされており、その内部でエンジン冷却水の環状流が生成されない構成とされている。以下の説明では、各分岐管36を区別する場合に、冷却水入口ヘッダ40の両端に位置する2つの分岐管36を分岐管36A、残余の2つの分岐管36を分岐管36Bという。なお、符号36A、36Bは図4(A)にのみ図示している。
そして、本冷却水分配構造35では、冷却水導入管44は、冷却水入口ヘッダ40における2つの分岐管36A接続部位の間に接続されている。この実施形態では、冷却水導入管44は、その両側に分岐管36が2つずつ対称に位置するように冷却水入口ヘッダ40の長手方向中央部に接続されている。したがって、図4(A)に示される如く、冷却水入口ヘッダ40の両端に位置する2つの分岐管36Aから冷却水導入管44までの距離はほぼ等しく、また残余の2つの分岐管36Bから冷却水導入管44間での距離はほぼ等しい構成とされている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の排気熱発電装置10では、自動車のエンジンが始動すると、エンジンの排気ガスが高温ガス導入パイプ24を通じて各高温側熱交換路26内、すなわち高温側熱交換部12に導入される。この排気ガスは、集熱フィン22Bと接触しつつ素子接触板22Aに熱を与える(熱交換する)。これにより、各発電ユニット28において、熱発電素子16の高温側が加熱される。上記熱交換によって冷却されつつ高温側熱交換部12を通過した排気ガスは、角パイプ20内を通じて装置外に排出される。一方、エンジン冷却水は、エンジンのウォータポンプの作動によって、例えば各発電ユニット列32の各発電ユニット28の低温側熱交換器14、エンジン、ラジエータの順に循環し、各低温側熱交換器14を介して熱発電素子16の低温側を冷却する。
以上のように、各発電ユニット28を構成する熱発電素子16の高温側が排気ガスの熱を有効利用して加熱されると共に、各熱発電素子16の低温側が冷却水にて冷却されることで、各熱発電素子16の高低温側間の温度差が確保され、各熱発電素子16は、この温度差に基づく起電力を生じる。すなわち、各発電ユニット28では、熱発電素子16が発電を行なう。発電された電力は、自動車に搭載された蓄電池であるバッテリ等に蓄えられる(バッテリを充電する)。
ここで、排気熱発電装置10では、冷却水導入管44が冷却水入口ヘッダ40における2つの分岐管36Aの接続部位の間に配置された冷却水分配構造35を備えるため、各分岐管36すなわち発電ユニット列32の低温側熱交換器14を流れる(供給される)エンジン冷却水の偏りを抑制することができる。具体的には、有端の冷却水入口ヘッダ40では、その端部40Aで圧力が高くなるために端部40Aに近い分岐管36のエンジン冷却水流量が端部40Aから遠い分岐管36におけるエンジン冷却水流量よりも大きくなるので、例えば図4(B)に比較例として示す如き冷却水入口ヘッダ40の一端部に接続された冷却水導入管44に対し分岐管36が他端側にのみ直列的に配置された比較例では、該他端40Aから遠い順にエンジン冷却水の流量が少なくなる。しかも、この比較例では、両端の分岐管36の距離が大きい(270°相当)ため、各分岐管36の流量差が大きい。
これに対して排気熱発電装置10の冷却水分配構造35では、図4(A)に示される如く、冷却水導入管44を冷却水入口ヘッダ40における2つの分岐管36Aの接続部位の間に配置することで、冷却水導入管44の両側にそれぞれ分岐管36が並列的に配置され、各発電ユニット列32でのエンジン冷却水通過による圧力損失差(上流側の圧力差)が小さくなり、エンジン冷却水流量が均等に各分岐管36に導入される。特に、排気熱発電装置10では、冷却水導入管44が冷却水入口ヘッダ40の長手方向中央部に配置され、該冷却水導入管44の両側に同数(2つ)ずつの分岐管36が略対称に位置しているため、エンジン冷却水が各分岐管36に一層均等に導入される。すなわち、冷却水入口ヘッダ40の両端40A近傍に接続された2つの分岐管36Aに導入されるエンジン冷却水の流量はほぼ等しくなり、また残余の2つの分岐管36Bに導入されるエンジン冷却水流量はほぼ等しくなり、かつ分岐管36Aと分岐管36Bとの距離が小さい(90°相当)ために該分岐管36Aと分岐管36Bとのエンジン冷却水流量差が小さい。
このように、第1の実施形態に係る排気熱発電装置10では、高温側熱交換部12の外側に周方向に沿って配置された複数の低温側熱交換器14(の集合体を含む発電ユニット列32)に、エンジン冷却水を均等に流すことができる。また、冷却水入口ヘッダ40有端であるため、環状のヘッダを設けた構成のようにヘッダ内に環状流が形成されて冷却水の循環動力が増大してしまうことが防止されている。以上により、排気熱発電装置10では、各発電ユニット28において熱発電素子16の低温側が低温側熱交換器14によって均等に冷却され、各発電ユニット列32での冷却効率が均一化されるので、全体としての発電効率が向上する。
次に、本発明の第2の実施形態を図5に基づいて説明する。
図5には、第2の実施形態に係る排気熱発電装置10を構成する冷却水分配構造50が図4(A)に対応する背面図にて示されている。この図に示される如く、冷却水分配構造50では、冷却水入口ヘッダ40の両端に、分岐管36(分岐管36A)に代えて、それぞれ分岐管48が接続されている。分岐管48は、分岐管36よりも小径とされており、同流量のエンジン冷却水の通過に伴う流動抵抗(圧力損失)が相対的に大きくなる構成である。
したがって、第2の実施形態に係る冷却水分配構造50では、冷却水入口ヘッダ40に対する配置上は分岐管48よりもエンジン冷却水が流れにくい分岐管36(分岐管36B)を、相対的に大径にして該分岐管48単体ではエンジン冷却水が流れ易い構造とすることで、各分岐管36、48に導入されるエンジン冷却水流量を一層均等化する構成とされている。そして、各分岐管36、48の内径は、エンジン冷却水流量が均等になるように、数値解析(CAE等)によって決められている。なお、分岐管36、48の内径を異ならせるだけでなく、各発電ユニット列32ごとに連通パイプ34の内径を異ならせて構成しても良い。また、分岐管36及び分岐管48の断面形状や断面積を異ならせることで、各発電ユニット列32にエンジン冷却水が均等に流れる構成としても良い。
以上により、第2の実施形態に係る排気熱発電装置10では、各分岐管36、48すなわち各発電ユニット列32に一層均等にエンジン冷却水が流れる。これにより、各発電ユニット列32での冷却効率が一層均一化されるので、全体としての発電効率が一層向上する。
なお、上記各実施形態では、各発電ユニット群30が高温側ハウジング18の周方向に等間隔で配置された4つの発電ユニット28(すなわち低温側熱交換器14)を有する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、各発電ユニット群30が2つ、3つ又は5つ以上の発電ユニット28を有して構成されても良い。
また、上記実施形態では、複数の発電ユニット群30が設けることで発電ユニット列32が構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、排気熱発電装置が単一の発電ユニット群30を備える構成としたり、各発電ユニット群30ごとに冷却水入口ヘッダ40を有する構成としたりすることも可能である。
本発明の第1の実施形態に係る排気熱発電装置の概略全体構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気熱発電装置の側面図である。 図2の3−3線に沿った断面図である。 (A)は図2の4A−4A線から見た背面図、(B)は比較例に係る冷却水分配構造を示す背面図である。 本発明の第2の実施形態に係る排気熱発電装置を構成する冷却水分配構造の背面図である。
符号の説明
10 排気熱発電装置(熱発電装置)
12 高温側熱交換部(加熱部)
14 低温側熱交換器(冷却部)
16 熱発電素子
36 分岐管(分岐流路)
40 冷却水入口ヘッダ(分配用流路)
44 冷却水導入管(冷媒導入部)
48 分岐管(分岐流路)

Claims (6)

  1. 加熱部の外側に該加熱部の周方向に沿って配置され、それぞれ前記加熱部との間に熱発電素子を挟み込んだ複数の冷却部と、
    前記各冷却部に冷媒を分配するための分配用流路と、
    前記分配用流路と前記冷却部とを連通する少なくとも2つの分岐流路と、
    前記分配用流路における前記2つの分岐流路間に設けられ、該分配用流路に冷媒を導入するための冷媒導入部と、
    を備えた熱発電装置。
  2. 前記分岐流路は、前記各分岐流路を結ぶ円弧状に形成されている請求項1記載の熱発電装置。
  3. 前記冷却部は、前記加熱部の周方向に3つ以上配置されており、
    前記分岐流路は、前記分配用流路と各冷却部とをそれぞれ独立して接続すると共に前記加熱部の周方向に等間隔に配置されており、
    前記分配用流路は、両端部に2つの前記分岐流路が配置されるようにC字形状に形成されている請求項2記載の熱発電装置。
  4. 前記3つ以上の分岐流路は、前記冷媒導入部に対し対称に配置されている請求項3記載の熱発電装置。
  5. 前記各分岐流路は、前記冷媒導入部から離間しているものよりも該冷媒導入部に近接しているものの方が同流量の冷媒を通過させた場合の流動抵抗が小さい設定とされている請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の熱発電装置。
  6. 前記各分岐流路は、それぞれ円形断面とされており、前記冷媒導入部から離間しているものよりも該冷媒導入部に近接しているものの方が大径とされている請求項5記載の熱発電装置。
JP2005136424A 2005-05-09 2005-05-09 熱発電装置 Expired - Fee Related JP4285438B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005136424A JP4285438B2 (ja) 2005-05-09 2005-05-09 熱発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005136424A JP4285438B2 (ja) 2005-05-09 2005-05-09 熱発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006314180A JP2006314180A (ja) 2006-11-16
JP4285438B2 true JP4285438B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=37535436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005136424A Expired - Fee Related JP4285438B2 (ja) 2005-05-09 2005-05-09 熱発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4285438B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5443952B2 (ja) * 2009-11-18 2014-03-19 株式会社東芝 熱電発電装置
KR101340846B1 (ko) 2011-12-12 2013-12-12 현대자동차주식회사 차량용 열전 발전기
KR101401065B1 (ko) 2011-12-15 2014-05-30 현대자동차주식회사 차량용 열전 발전기
KR101340848B1 (ko) 2011-12-15 2013-12-12 현대자동차주식회사 차량용 열전 발전기
KR101265145B1 (ko) 2011-12-23 2013-05-24 현대자동차주식회사 차량용 열전 발전기
KR101390688B1 (ko) * 2012-10-25 2014-04-30 현대자동차주식회사 차량용 열전발전 장치
JP6149407B2 (ja) * 2013-01-29 2017-06-21 ヤマハ株式会社 熱電発電システム
FR3033084B1 (fr) * 2015-02-23 2018-04-27 Valeo Systemes Thermiques Dispositif thermo electrique, notamment destine a generer un courant electrique dans un vehicule automobile, comprenant un raccord hydraulique
KR101867579B1 (ko) * 2016-11-18 2018-06-15 현대자동차주식회사 배기열회수장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006314180A (ja) 2006-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4285438B2 (ja) 熱発電装置
JP4175340B2 (ja) 熱交換器
AU2009289762B2 (en) Heat exchanger in modular design
EP2917550B1 (en) Heat exchange device for exchanging heat between fluids
US20070193732A1 (en) Heat exchanger
US20090056909A1 (en) Heat exchanger having an internal bypass
JP6281467B2 (ja) インタークーラ
US9494367B2 (en) Finned tube heat transfer device
KR20140114770A (ko) 열교환기
JP2013122366A (ja) 熱交換器
US9698332B2 (en) Hybrid device comprising a thermoelectric module, notably intended to generate an electric current in a motor vehicle and a heat exchanger
JP6010217B2 (ja) 供給チャネルを有する熱交換器
JP2009068809A (ja) ハイブリッド型熱交換器
US9115619B2 (en) Thermoelectric generator of vehicle
JP5510027B2 (ja) Egrクーラー
JP2007211748A (ja) 熱交換器及び熱発電装置
JP2007505282A (ja) 熱交換器
US11262143B2 (en) Compact heat exchanger
JP2006083725A (ja) 排気熱発電装置
JP2009228916A (ja) 熱交換器
JP5531103B2 (ja) 熱交換器
CN219776416U (zh) 一种多通道换热装置
JP2000130963A (ja) 2重配管式熱交換器
JPH10281014A (ja) Egrガス冷却装置
KR20180002482A (ko) 배기가스 냉각기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090316

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees