JP2006336472A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 密閉容器の耐圧強度の高い密閉型圧縮機を得る。
【解決手段】 この発明に係る密閉型圧縮機は、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とを溶接接合した密閉容器101、密閉容器101の内部に配置された電動機構5、および密閉容器101の内部に配置され電動機構5によって駆動される圧縮機構6を備えており、胴部1の剛性は、上部鏡板2の剛性および下部鏡板3の剛性よりも大きいことを特徴とするものである。この発明によれば、密閉容器の耐圧強度の高い密閉型圧縮機を提供できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 この発明に係る密閉型圧縮機は、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とを溶接接合した密閉容器101、密閉容器101の内部に配置された電動機構5、および密閉容器101の内部に配置され電動機構5によって駆動される圧縮機構6を備えており、胴部1の剛性は、上部鏡板2の剛性および下部鏡板3の剛性よりも大きいことを特徴とするものである。この発明によれば、密閉容器の耐圧強度の高い密閉型圧縮機を提供できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、冷媒を圧縮する密閉型圧縮機に関するものである。
密閉容器内にモータ部(電動機構)と圧縮機械部(圧縮機構)とを収容した従来の密閉型圧縮機においては、耐圧強度を向上させるために、割れやすいガラスターミナル(電源ターミナル)を上蓋部(上部鏡板)の中心付近に配置するとともに、密閉容器の上蓋部を略球形状にしている(例えば、特許文献1)。また、密閉容器に密閉溶接される電源ターミナルの溶接部または冷媒接続管の溶接部を取り囲んで溶接された密閉容器の剛性を向上させる部材を円弧状金属体とし、円弧状金属体には、密閉容器の変形剛性を向上させるとともに、水滴が除去され易く、製作の容易な切り欠き部が設けられている(例えば、特許文献2)。
このような従来の密閉型圧縮機の冷媒として使用されていた特定フロンと呼ばれるCFC(chlorofluorocarbon)は、成層圏のオゾン層破壊による環境破壊の要因となるため、1995年に全廃となった。また、指定フロンと呼ばれるHCFC(hydrochlorofluorocarbon)および代替フロンと呼ばれるHFC(hydrofluorocarbon)も地球温暖化の要因となるため2020年までに全廃される傾向となっている。
このため、上記のような従来の冷媒に替わり、自然冷媒を密閉型圧縮機の冷媒として使用する動きが起こっている。しかしながら、自然冷媒の中には、上記のような従来の冷媒の臨界圧力よりもはるかに高い臨界圧力を持つ冷媒もあり、このような従来よりも高い臨界圧力を持つ冷媒を使用する場合には、密閉型圧縮機の密閉容器の耐圧強度をさらに向上させる必要がある。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、密閉容器の耐圧強度の高い密閉型圧縮機を得ることを目的としている。
この発明に係る密閉型圧縮機は、胴部と上部鏡板および下部鏡板とを溶接接合した密閉容器、密閉容器の内部に配置された電動機構、および密閉容器の内部に配置され電動機構によって駆動される圧縮機構を備え、胴部の剛性は、上部鏡板の剛性および下部鏡板の剛性よりも大きいものである。
また、この発明に係る密閉型圧縮機は、胴部と上部鏡板および下部鏡板とを溶接接合した密閉容器、密閉容器の内部に配置された電動機構、および密閉容器の内部に配置され電動機構によって駆動される圧縮機構を備え、胴部の板厚は、上部鏡板の板厚および下部鏡板の板厚よりも厚いものである。
さらに、この発明に係る密閉型圧縮機は、胴部と上部鏡板および下部鏡板とを溶接接合した密閉容器、密閉容器の内部に配置された電動機構、および密閉容器の内部に配置され電動機構によって駆動される圧縮機構を備え、胴部の両端の板厚は、上部鏡板の板厚および下部鏡板の板厚よりも厚いものである。
また、この発明に係る密閉型圧縮機は、胴部と上部鏡板および下部鏡板とを溶接接合した密閉容器、密閉容器の内部に配置された電動機構、密閉容器の内部に配置され電動機構によって駆動される圧縮機構、および胴部の外周の両端に焼き嵌めされた円環状のリングを備えたものである。
さらに、この発明に係る密閉型圧縮機は、胴部と上部鏡板および下部鏡板とを溶接接合した密閉容器、密閉容器の内部に配置された電動機構、および密閉容器の内部に配置され電動機構によって駆動される圧縮機構を備え、上部鏡板の高さは、上部鏡板の外半径よりも長く、下部鏡板の高さは、下部鏡板の外半径よりも長いものである。
この発明によれば、密閉容器の耐圧強度の高い密閉型圧縮機を提供できる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による密閉型圧縮機の構成を示す断面図である。図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは、明細書の全文において共通することである。
図1は、この発明の実施の形態1による密閉型圧縮機の構成を示す断面図である。図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは、明細書の全文において共通することである。
図1において、密閉容器101は、円筒状の胴部1、略半球状の上部鏡板2および略半球状の下部鏡板3から構成され、上部鏡板2および下部鏡板3と胴部1とは、溶接接合部4a,4bを介して溶接接合されている。ここで、胴部1の内直径DI1は、上部鏡板2の内直径DI2および下部鏡板3の内直径DI3よりも大きく、胴部1の径方向の板厚t1は、上部鏡板2の径方向の板厚t2および下部鏡板3の径方向の板厚t3よりも厚くなっている。
密閉容器101内の上部には、電動機構5が配置され、密閉容器101内の電動機構5の下方には、冷媒を圧縮する圧縮機構6が配置されている。上部鏡板2には、ガラスで絶縁された電源ターミナル7を有する気密端子8が設置されており、電動機構5は、電源ターミナル7を介して図示していない外部電源から供給された電力によって、圧縮機構6を駆動する。また、胴部1の側面には、冷媒を吸入する吸入管9が配置されており、上部鏡板2の上部には、冷媒を吐出する吐出管10が配置されている。
冷媒は、冷凍サイクルにつながる吸入管9から密閉容器101内の圧縮機構6に供給され、臨界圧力まで圧縮される。圧縮された冷媒は、密閉容器101内に排出され、吐出管10から冷凍サイクルに吐出される。このため、密閉容器101内は、高圧の冷媒で満たされることになる。
図2は、従来の密閉型圧縮機の構成を示す断面図であり、(b)は、(a)の円で囲んだ溶接接合部の拡大図である。また、図3は、この発明の実施の形態1による密閉型圧縮機の構成を示す断面図であり、(b)は、(a)の円で囲んだ溶接接合部の拡大図である。
図2において、密閉容器101の胴部1の板厚t1は、上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3と等しい。図2に示すように、冷媒の圧力pによって、密閉容器101の胴部1、上部鏡板2および下部鏡板3は膨張し、胴部1と上部鏡板2とを溶接した溶接接合部4aおよび胴部1と下部鏡板3とを溶接した溶接接合部4bには、密閉容器101の高さ方向(Y方向)に作用するせん断荷重Fと密閉容器101の半径方向(R方向)に作用する胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とを引き裂くような引き裂き荷重Tとが作用する。せん断荷重Fは、上部鏡板2と下部鏡板3とが密閉容器101内部の圧力pでY方向に引っ張られる荷重であり、引き裂き荷重Tは、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とのR方向の変形量の差から生じる荷重である。
縦弾性係数および板厚が胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とで同じである場合には、R方向の変形量は、内直径が上部鏡板2および下部鏡板3よりも大きい胴部1の方が大きくなる。また、圧力に対する剛性は、半球状の上部鏡板2および下部鏡板3の方が円筒状の胴部1よりも大きいので、溶接接合部4a,4bには不溶着部11を引き裂く方向に引き裂き荷重Tが作用する。この引き裂き荷重Tによって、図2に示す従来の密閉型圧縮機においては、胴部1と上部鏡板2または下部鏡板3との間に開口部11が生じ、開口部11の幅が大きいと、溶接接合部4a,4bの破壊に起因する応力拡大係数が大きくなる。
図3に示すように、この実施の形態1の密閉型電動機においては、板厚が上部鏡板2および下部鏡板3より胴部1の方が厚いので、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とのR方向の変形量の差が小さくなり、密閉容器101の胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3との溶接接合部4に作用する引き裂き荷重Tが減少する。
したがって、この実施の形態1の密閉型電動機においては、引き裂き荷重Tが減少するので、胴部1と上部鏡板2または下部鏡板3との開口部11の幅が減少する。このため、溶接接合部4a,4bに作用する応力拡大係数を低減でき、密閉容器101の耐圧強度を向上することができる。
有限要素法を用いて算出したところ、上部鏡板2の板厚t2に対する胴部1の板厚t1の比(t1/t2)を2以上とした場合には、胴部1の板厚と上部鏡板2の板厚とが等しい(t1/t2=1)場合に比べて、応力拡大係数を10%以上低減することができるという結果が得られた。なお、この場合、上部鏡板2の板厚t2と下部鏡板3の板厚t3とは、等しいとした。しかしながら、胴部1の板厚t1が上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3よりも厚ければよく、必ずしも上部鏡板2の板厚t2と下部鏡板3の板厚t3とは、等しい必要はない。
なお、この実施の形態1による密閉型電動機においては、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とは、同じ材料を用いている。しかしながら、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とは、異なる材料を用いてもよい。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2による密閉型圧縮機の構成を示す断面図である。
図4は、この発明の実施の形態2による密閉型圧縮機の構成を示す断面図である。
図4に示すように、この発明実施の形態2による密閉型圧縮機においては、胴部1の板厚t1が上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3と等しい点、上部鏡板2の高さh2が上部鏡板2の外半径(DO2/2)よりも長い点、および下部鏡板3の高さh3が下部鏡板3の外半径(DO3/2)よりも長い点で、実施の形態1に示す密閉型圧縮機とは異なる。その他の構成は、実施の形態1に示す密閉型圧縮機と同様である。
上部鏡板2の高さh2は上部鏡板2の外半径(DO2/2)よりも長く、かつ下部鏡板3の高さh3は下部鏡板3の外半径(DO3/2)よりも長いので、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とのR方向の変形量の差が小さくなり、密閉容器101の胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3との溶接接合部4a,4bに作用する引き裂き荷重Tが減少する。このため、溶接接合部4a,4bに作用する応力拡大係数を低減でき、密閉容器101の耐圧強度を向上することができる。
有限要素法を用いて算出したところ、上部鏡板2の外半径(DO2/2)に対する上部鏡板2の高さh2の比(2h2/DO2)を2以上とし、かつ下部鏡板3の外半径(DO3/2)に対する下部鏡板3の高さh3の比(2h3/DO3)を2以上とした場合には、上部鏡板2の高さh2と上部鏡板2の外半径(DO2/2)とが等しく(2h2/DO2=1)、かつ下部鏡板3の高さh3と下部鏡板3の外半径(DO3/2)とが等しい(2h3/DO3=1)とした場合に比べて、溶接接合部4a,4bに作用する応力拡大係数を20%以上低減することができるという結果が得られた。
さらに、上部鏡板2の板厚t2に対する胴部1の板厚t1の比(t1/t2)を2以上とするとともに、上部鏡板2の外半径(DO2/2)に対する上部鏡板2の高さh2の比(2h2/DO2)を2以上とし、かつ下部鏡板3の外半径(DO3/2)に対する下部鏡板3の高さh3の比(2h3/DO3)を2以上とした場合には、上部鏡板2の高さh2と上部鏡板2の外半径(DO2/2)とが等しく(2h2/DO2=1)、かつ下部鏡板3の高さh3と下部鏡板3の外半径(DO3/2)とが等しい(2h3/DO3=1)とした場合に比べて、溶接接合部4a,4bに作用する応力拡大係数を30%以上低減することができるという結果が得られた。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3による密閉型圧縮機の構成を示す断面図であり、(b)は、(a)の円で囲んだ溶接接合部の拡大図である。
図5は、この発明の実施の形態3による密閉型圧縮機の構成を示す断面図であり、(b)は、(a)の円で囲んだ溶接接合部の拡大図である。
図5に示すように、この発明の実施の形態3による密閉型圧縮機においては、胴部1の径方向の板厚t1が上部鏡板2の径方向の板厚t2および下部鏡板3の径方向の板厚t3と等しく、胴部1の両端の溶接接合部4a,4b近傍でのみ、径方向の板厚t11,t12が上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3よりも厚い点で、実施の形態1に示す密閉型圧縮機とは異なる。その他の構成は、実施の形態1に示す密閉型圧縮機と同様である。
胴部1の両端の板厚t11,t12が上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3よりも厚いので、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とのR方向の変形量の差が小さくなり、密閉容器101の胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3との溶接接合部4a,4bに作用する引き裂き荷重Tが減少する。このため、溶接接合部4a,4bに作用する応力拡大係数を低減でき、密閉容器101の耐圧強度を向上することができる。
有限要素法を用いて算出したところ、上部鏡板2の板厚t2に対する胴部1における上部鏡板2側の端の板厚t12の比(t12/t2)を2以上とした場合には、胴部1における上部鏡板2側の端の板厚t12と上部鏡板2の板厚t2とが等しい(t12/t2=1)場合に比べて、溶接接合部4a,4bに作用する応力拡大係数を10%以上低減することができるという結果が得られた。なお、この場合、胴部1における上部鏡板2側の端の板厚t12と下部鏡板3側の端の板厚t13とは等しく、上部鏡板2の板厚t2と下部鏡板3の板厚t3とは等しいとした。しかしながら、胴部1の両端の板厚t12,t13のみが上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3よりも厚ければよく、必ずしも胴部1における上部鏡板2側の端の板厚t12と下部鏡板3側の端の板厚t13とは、等しい必要はない。また、上部鏡板2の板厚t2と下部鏡板3の板厚t3とについても、等しい必要はない。
さらに、胴部1の両端の板厚t12,t13のみが上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3よりも厚いので、胴部1の全体の板厚t1が上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3よりも厚い場合に比べて、密閉容器101の重量を軽くすることができ、製造コストを低減することができる。
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4による密閉型圧縮機の構成を示す断面図である。この発明の実施の形態4による密閉型圧縮機においては、胴部1の板厚t1が上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3と等しく、胴部1の外周の両端に焼き嵌めされた円環状のリング12を備えている点で、実施の形態1に示す密閉型圧縮機とは異なる。その他の構成は、実施の形態1に示す密閉型圧縮機と同様である。
図6は、この発明の実施の形態4による密閉型圧縮機の構成を示す断面図である。この発明の実施の形態4による密閉型圧縮機においては、胴部1の板厚t1が上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3と等しく、胴部1の外周の両端に焼き嵌めされた円環状のリング12を備えている点で、実施の形態1に示す密閉型圧縮機とは異なる。その他の構成は、実施の形態1に示す密閉型圧縮機と同様である。
この実施の形態4による密閉型圧縮機においては、胴部1の外周の両端に焼き嵌めされた円環状のリング12を備えているので、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とのR方向の変形量の差が小さくなり、密閉容器101の胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3との溶接接合部4に作用する引き裂き荷重Tが減少する。このため、溶接接合部4a,4bに作用する応力拡大係数を低減でき、密閉容器101の耐圧強度を向上することができる。
焼き嵌めするリング12の厚さtRを厚くするほど、溶接接合部4a,4bに作用する応力拡大係数を低減できる。有限要素法を用いて算出したところ、胴部1の板厚t1に対するリング12の厚さtRの比(tR/t1)を1以上とした場合には、リング12を設置しない場合に比べて、溶接接合部4a,4bに作用する応力拡大係数を10%以上低減することができるという結果が得られた。
また、胴部1の板厚t1は、上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3と等しく、胴部1の外周の両端に焼き嵌めされた円環状のリング12を備えているので、胴部1の全体の板厚t1が上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3よりも厚い場合に比べて、密閉容器101の重量を軽くすることができ、製造コストを低減することができる。さらに、リング12を胴部1の外周の両端に焼き嵌めするので、胴部1の両端の板厚t12,t13を加工する必要がなく、胴部1の両端の板厚t12,t13のみが上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3よりも厚い場合よりも製造工程を簡略化することができ、製造コストを低減することができる。
実施の形態5.
実施の形態1による密閉型電動機においては、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とは、同じ材料を用いている。しかしながら、この実施の形態5による密閉型電動機においては、胴部1には鉄鋼材を用い、上部鏡板2および下部鏡板3にはチタン合金を用いる点、および胴部1の板厚t1が上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3と等しい点で、実施の形態1に示す密閉型圧縮機とは異なる。その他の構成は、実施の形態1に示す密閉型圧縮機と同様である。
実施の形態1による密閉型電動機においては、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とは、同じ材料を用いている。しかしながら、この実施の形態5による密閉型電動機においては、胴部1には鉄鋼材を用い、上部鏡板2および下部鏡板3にはチタン合金を用いる点、および胴部1の板厚t1が上部鏡板2の板厚t2および下部鏡板3の板厚t3と等しい点で、実施の形態1に示す密閉型圧縮機とは異なる。その他の構成は、実施の形態1に示す密閉型圧縮機と同様である。
この実施の形態5による密閉型圧縮機においては、胴部1には鉄鋼材を用い、上部鏡板2および下部鏡板3にはチタン合金を用いるので、剛性(縦弾性係数)は、上部鏡板2および下部鏡板3よりも胴部1の方が大きい。したがって、胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3とのR方向の変形量の差が小さくなり、密閉容器101の胴部1と上部鏡板2および下部鏡板3との溶接接合部4に作用する引き裂き荷重Tが減少する。このため、溶接接合部4a,4bに作用する応力拡大係数を低減でき、密閉容器101の耐圧強度を向上することができる。
この実施の形態5においては、上部鏡板2および下部鏡板3にはチタン合金を用いたが、剛性が胴部1の材料より小さい材料であればよく、高純度アルミ合金などでもよい。
1 胴部、 2 上部鏡板、 3 下部鏡板、 4a,4b 溶接接合部、 5 電動機構、 6 圧縮機構、 7 電源ターミナル、 8 気密端子、 9 吸入管、 10 吐出管、 11 開口部、 12 リング、 101 密閉容器。
Claims (5)
- 胴部と上部鏡板および下部鏡板とを溶接接合した密閉容器、
前記密閉容器の内部に配置された電動機構、
および前記密閉容器の内部に配置され前記電動機構によって駆動される圧縮機構を備え、
前記胴部の剛性は、前記上部鏡板の剛性および前記下部鏡板の剛性よりも大きいことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 胴部と上部鏡板および下部鏡板とを溶接接合した密閉容器、
前記密閉容器の内部に配置された電動機構、
および前記密閉容器の内部に配置され前記電動機構によって駆動される圧縮機構を備え、
前記胴部の板厚は、前記上部鏡板の板厚および前記下部鏡板の板厚よりも厚いことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 胴部と上部鏡板および下部鏡板とを溶接接合した密閉容器、
前記密閉容器の内部に配置された電動機構、
および前記密閉容器の内部に配置され前記電動機構によって駆動される圧縮機構を備え、
前記胴部の両端の板厚は、前記上部鏡板の板厚および前記下部鏡板の板厚よりも厚いことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 胴部と上部鏡板および下部鏡板とを溶接接合した密閉容器、
前記密閉容器の内部に配置された電動機構、
前記密閉容器の内部に配置され前記電動機構によって駆動される圧縮機構、
および前記胴部の外周の両端に焼き嵌めされた円環状のリングを備えたことを特徴とする密閉型圧縮機。 - 胴部と上部鏡板および下部鏡板とを溶接接合した密閉容器、
前記密閉容器の内部に配置された電動機構、
および前記密閉容器の内部に配置され前記電動機構によって駆動される圧縮機構を備え、
前記上部鏡板の高さは、前記上部鏡板の外半径よりも長く、
前記下部鏡板の高さは、前記下部鏡板の外半径よりも長いことを特徴とする密閉型圧縮機。
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