JP2002031060A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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JP2002031060A
JP2002031060A JP2000218237A JP2000218237A JP2002031060A JP 2002031060 A JP2002031060 A JP 2002031060A JP 2000218237 A JP2000218237 A JP 2000218237A JP 2000218237 A JP2000218237 A JP 2000218237A JP 2002031060 A JP2002031060 A JP 2002031060A
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JP
Japan
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hermetic compressor
discharge
suction pipe
chamber
pipe
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JP2000218237A
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English (en)
Inventor
Shuji Takeda
周司 竹田
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉容器の蓋体に吸入管および吐出管を接続
し、これらの配管を表面に銅メッキ層を施した鋼板によ
る2層構造で構成することにより、組立作業性を向上
し、かつ溶接性が良くなり強度が増すとともに、溶接時
の熱ひずみによる性能の劣化を生じさせない密閉型圧縮
機を提供する。 【解決手段】 有低円筒状の胴体と蓋体とからなる密閉
容器1内に、電動機と圧縮部3を配置し、密閉容器1内
を圧縮部3の吐出口から圧縮冷媒が吐出される吐出室7
と、電動機を収容する電動機室に区画し、圧縮部3の吸
入室7に吸入冷媒を導く吸入管8を接続するとともに、
吐出室7に圧縮冷媒を導出する吐出管9を接続してなる
密閉型圧縮機において、吸入管8および吐出管9を、表
面に銅メッキ層を形成した鋼板を同軸上にロール巻きし
た円筒状の2層構造にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機等に使
用される圧縮機に係り、詳しくは密閉容器に接続される
吸入管および吐出管の配管を、表面に銅メッキ層を施し
た鋼板による2層構造で構成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の密閉型圧縮機は例えば図5に示す
ように、円筒状の胴体22と蓋体23とからなる密閉容器21
内に、圧縮部24を上部に、電動機(図示せず)下部に配
置し、同圧縮部24は、鏡板に渦捲き状のラップを有する
固定スクロール25と、同固定スクロール25と互いに噛み
合わせて複数の圧縮室を形成する旋回スクロール26と、
前記固定スクロール25を固定支持するメインフレーム27
などにより構成されている。また、前記胴体22の側面
に、前記圧縮部24に冷媒を吸入する吸入管28が溶接29に
より取り付けられている。
【0003】密閉型圧縮機の組立の際、前記吸入管28と
前記固定スクロール25の吸入口25'を位置決めし、吸入
管28の内側に、銅パイプなどの材料より形成されたシー
ル管30を嵌め込み、同シール管30を前記固定スクロール
25の吸入口25' 部に相当する位置で拡管して吸入口25'
とシール管30のシールをなす構造としている。また、前
記シール管30と吸入管28は組立時に溶接(符号31で示
す)し、前記密閉容器21内にゴミ、水分などが混入しな
いよう栓32を使用している。
【0004】しかしながら、上記構成のような密閉型圧
縮機の場合、組立ラインでシール管30の拡管作業を要
し、組立の作業性が悪くなってしまう。また、圧縮部24
の近傍で溶接するため、熱ひずみにより胴体22の内径変
化、および圧縮部24の変形が生じ、所定の性能が得られ
ない恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたもので、密閉容器の蓋体に吸入管および吐
出管を接続し、これらの配管を表面に銅メッキ層を施し
た鋼板による2層構造で構成することにより、組立作業
性を向上し、かつ溶接性が良くなり強度が増すととも
に、溶接時の熱ひずみによる性能の劣化を生じさせない
密閉型圧縮機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためなされたもので、有底円筒状の胴体と蓋体と
からなる密閉容器内に、電動機と圧縮部を配置し、同密
閉容器内を前記圧縮部の吐出口から圧縮冷媒が吐出され
る吐出室と、前記電動機を収容する電動機室に区画し、
前記圧縮部の吸入室に吸入冷媒を導く吸入管を接続する
とともに、前記吐出室に圧縮冷媒を導出する吐出管を接
続してなる密閉型圧縮機において、前記吸入管および吐
出管を、片面に銅メッキ層を形成した鋼板を、同銅メッ
キ層が外面側になるよう同軸上にロール巻きした円筒状
の2層構造とするとともに、前記蓋体に設けた挿通孔を
挿通し、同一軸方向に引き出すように接続した構成とな
っている。
【0007】また、前記吸入管および吐出管を、前記挿
通孔に溶接またはロー付により接合した構成となってい
る。
【0008】また、前記挿通孔の外側周縁部に、面取り
を設けた構成となっている。
【0009】また、前記蓋体外面の前記挿通孔近傍を平
坦にした構成となっている。
【0010】また、前記蓋体の前記吸入管接合部と前記
圧縮部の吸入室とを近接させ、前記吸入管の前記吐出室
を貫通する部位を短くした構成となっている。
【0011】また、前記圧縮機を横型とした時、前記吸
入管を前記吐出口より上方に設けるとともに、前記吐出
管を前記吐出口より下方に設けた構成となっている。
【0012】また、前記冷媒にR410A、CO2 冷媒
などの高圧HFC冷媒を用いた構成となっている。
【0013】また、前記電動機を収容する電動機室を、
圧縮機の運転状況に応じて高圧または低圧に変更可能に
した構成となっている。
【0014】また、前記圧縮機をスクロール圧縮機とし
た構成となっている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいた実施例として詳細に説明する。図1および図
2において、有底円筒状の胴体1aと蓋体1bとからなる密
閉容器1内に、電動機2と圧縮部3を配置し、同圧縮部
3は、鏡板に渦捲き状のラップを有する固定スクロール
4と、同固定スクロール4と互いに噛み合わせて複数の
圧縮室3aを形成する旋回スクロール5と、前記固定スク
ロール4を固定支持するメインフレーム6などにより構
成されている。
【0016】前記密閉容器1内を、前記圧縮室3aの圧縮
冷媒を前記固定スクロール4の略中央部に形成された吐
出口4aから吐出される吐出室7と、前記電動機2を収容
する電動機室2aとに区画し、前記圧縮部3の吸入室3bに
吸入冷媒を導く吸入管8を接続するとともに、前記吐出
室7に圧縮冷媒を導出する吐出管9を接続し密閉型圧縮
機が構成されている。
【0017】前記吸入管8および吐出管9を、表面に銅
メッキ層10を形成した鋼板11を同軸上にロール巻きし、
前記銅メッキ層10が外面側となる円筒状の2層構造と
し、これらの配管を前記蓋体1bに設けた挿通孔1b1 を挿
通し、同一軸方向に引き出すように接続した構成となっ
ている。また、前記吸入管8および吐出管9と前記挿通
孔1b1 との接合部(溶接部)12を溶接またはロー付によ
り接合した構成となっている。
【0018】図3(A)および(B)は本発明の他の実
施例を示したもので、図3(A)は前記蓋体1b外面の前
記挿通孔1b1 近傍部a,b を平坦にした構成とすることに
より、溶接またはロー付の作業が容易かつ、確実にでき
る。また、前記蓋体1bの前記吸入管8の接合部と前記圧
縮部3の吸入室との間隔を近接近接させ、前記吸入管8
の前記吐出室7を貫通する部位cを短くした構成とする
ことにより、吸入管8を低温ガスが通る際、前記吐出室
7の高圧ガスにより低圧ガスが加熱されて、吸入ガス密
度が減少するのを防止し、性能劣化を防ぐことができ
る。
【0019】図3(B)は前記挿通孔1b1 の外側周縁部
に、面取り1b2 を設けた構成とすることにより、接合部
12をロー付する際、面取り1b2 部分にローが入り易くな
り、ロー付が確実にできる。
【0020】図4は本発明の更に他の実施例を示したも
ので、圧縮機を横型とした場合、前記吸入管8を前記吐
出口4aより上方に設けるとともに、前記吐出管9を前記
吐出口4aより下方に設けた構成とすることにより、吐出
室7の油面が上昇した場合、吸入管8と圧縮部3の結合
部から、吸入室3aへの油の流入および、吐出口4aへの油
の流入を防止することができる。
【0021】また、上記冷媒にオゾン層を破壊しないR
410A、CO2 (二酸化炭素)冷媒などの高圧HFC
冷媒を用いた場合、吸入管8および吐出管9に従来のH
CFC冷媒を使用した場合より強い耐圧強度が要求され
るが、本発明の2層構造であれば、強度的に充分に耐え
られる。
【0022】上記構成おいて、前記吸入管8および吐出
管9を、表面に銅メッキ層10を形成した鋼板11を同軸上
にロール巻きし、前記銅メッキ層10が外面側となる円筒
状の2層構造とし、これらの配管を前記蓋体1bに設けた
挿通孔1b1 を挿通し、同一軸方向に引き出すように接続
し、また前記吸入管8および吐出管9と前記挿通孔1b1
との接合部(溶接部)12を溶接またはロー付により接合
した構成とすることにより、組立作業性を向上し、かつ
溶接性が良くなり強度が増すとともに、溶接時の熱ひず
みによる性能の劣化を生じさせない密閉型圧縮機とな
る。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明においては、吸入管
および吐出管を、表面に銅メッキ層を形成した鋼板を同
軸上にロール巻きし、銅メッキ層が外面側となる円筒状
の2層構造とし、これらの配管を蓋体に設けた挿通孔を
挿通し、同一軸方向に引き出すように接続し、また吸入
管および吐出管と挿通孔との接合部(溶接部)を溶接ま
たはロー付により接合した構成とすることにより、組立
作業性を向上し、かつ溶接性が良くなり強度が増すとと
もに、溶接時の熱ひずみによる性能の劣化を生じさせな
い密閉型圧縮機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す密閉型圧縮機の横断面図
である。
【図2】本発明の実施例を示す配管の要部拡大断面図で
ある。
【図3】他の実施例を示す要部拡大断面図で、(A)は
蓋体の配管接合部を平坦に形成したもの、(B)は蓋体
の配管接合部に面取りを設けたものである。
【図4】本発明の更に他の実施例を示す密閉型圧縮機の
横断面図である。
【図5】従来例を示す密閉型圧縮機の横断面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 1a 胴体 1b 蓋体 2 電動機 2a 電動機室 3 圧縮部 3a 圧縮室 3b 吸入室 4 固定スクロール 4a 吐出口 5 旋回スクロール 6 メインフレーム 7 吐出室 8 吸入管 9 吐出管 10 銅メッキ層 11 鋼板 12 接合部(溶接部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒状の胴体と蓋体とからなる密閉
    容器内に、電動機と圧縮部を配置し、同密閉容器内を前
    記圧縮部の吐出口から圧縮冷媒が吐出される吐出室と、
    前記電動機を収容する電動機室に区画し、前記圧縮部の
    吸入室に吸入冷媒を導く吸入管を接続するとともに、前
    記吐出室に圧縮冷媒を導出する吐出管を接続してなる密
    閉型圧縮機において、 前記吸入管および吐出管を、片面に銅メッキ層を形成し
    た鋼板を、同銅メッキ層が外面側になるよう同軸上にロ
    ール巻きした円筒状の2層構造とするとともに、前記蓋
    体に設けた挿通孔を挿通し、同一軸方向に引き出すよう
    に接続してなることを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記吸入管および吐出管を、前記挿通孔
    に溶接またはロー付により接合してなることを特徴とす
    る請求項1記載の密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記蓋体外面の前記挿通孔近傍を平坦に
    してなることを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮
    機。
  4. 【請求項4】 前記挿通孔の外側周縁部に、面取りを設
    けてなることを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 前記蓋体の前記吸入管接合部と前記圧縮
    部の吸入室とを近接させ、前記吸入管の前記吐出室を貫
    通する部位を短くしてなることを特徴とする請求項1記
    載の密閉型圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記圧縮機を横型とした場合、前記吸入
    管を前記吐出口より上方に設けるとともに、前記吐出管
    を前記吐出口より下方に設けてなることを特徴とする請
    求項1記載の密閉型圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記冷媒にR410A、CO2 冷媒など
    の高圧HFC冷媒を用いてなることを特徴とする請求項
    1記載の密閉型圧縮機。
  8. 【請求項8】 前記電動機を収容する電動機室を、圧縮
    機の運転状況に応じて高圧または低圧に変更可能にして
    なることを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。
  9. 【請求項9】 前記圧縮機をスクロール圧縮機としてな
    ることを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200448511Y1 (ko) * 2008-07-17 2010-04-21 고영분 냉동·냉장용 압축기의 배관연결장치
WO2019111588A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 電動圧縮機、及び電動圧縮機システム
CN112855501A (zh) * 2019-11-28 2021-05-28 上海海立电器有限公司 压缩机排气管

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