JP2006336466A - ディーゼル機関 - Google Patents

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JP2006336466A JP2005158335A JP2005158335A JP2006336466A JP 2006336466 A JP2006336466 A JP 2006336466A JP 2005158335 A JP2005158335 A JP 2005158335A JP 2005158335 A JP2005158335 A JP 2005158335A JP 2006336466 A JP2006336466 A JP 2006336466A
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国生 長谷川
Hajime Fujita
一 藤田
Katsumasa Kurachi
克昌 倉地
Koji Matsubara
耕司 松原
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Abstract

【課題】 燃焼室内の不活性ガス量を増大させていくと煤の発生量が次第に増大してピークに達し,煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも燃焼室内における不活性ガス量を多くすることで燃焼室内における燃焼時の燃料及びその周囲ガス温度を煤が生成される温度よりも低い温度に抑制して燃焼室内において煤が発生されるのを阻止するようにしたディーゼル機関1において,煤及びNOxの発生を,失火を生じることなく抑制する。
【解決手段】 前記燃焼室内からの排気ガスを前記燃焼室内に還流させる外部EGR装置15と,前記燃焼室内に残留する残留排気ガスを増加する内部EGR装置18とを備え,前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量を前記外部EGR装置15と前記内部EGR装置18との両方によって増加する。
【選択図】 図1

Description

本発明は,二サイクル又は四サイクル等のディーゼル機関に関するものである。
一般に,ディーゼル機関において,NOxの発生を抑制するために,燃焼室からの排気経路と燃焼室への吸気経路とを排気ガス還流通路を介して接続して,前記燃焼室から排出される排気ガスの一部を,この排気ガス還流通路を介して前記燃焼室内に還流させるようにしている。これを外部EGR装置と称する。
この外部EGR装置において,燃焼室内に還流する排気ガス量,つまり,EGR率(排気ガス還流量と燃焼室への吸入空気量との和で,排気ガス還流量を割った値)を増大するほど燃焼室における燃焼温度が低くなるから,NOxの発生を抑制することができる。
この場合において,従来は,EGR率を増大させていくと,この外部EGR率が或る限度を超えたときに煤の発生量,すなわち,スモークが急激に増大するものとして考えられていた。
これに対し,先行技術としての特許文献1は,図1に曲線A,Bで示すように,前記外部EGR装置による燃焼室へのEGR率を前記したスモークの最大許容限界よりも大きくすればスモークが急激に増大するが,このスモークの発生量にはピークが存在し,このピークを超えて前記外部EGR率を更に大きくすると,スモークは急激に減少するという現象が存在することに着目し,燃焼室内の不活性ガス量を増大させていくと煤の発生量が次第に増大してピークに達するディーゼル機関において,煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも燃焼室内への不活性ガス量を多くすることによって燃焼室内における燃焼時の燃料及びその周囲ガス温度を煤が生成される温度よりも低い温度に抑制し,それにより燃焼室内において煤が発生されるのを阻止するようにした内燃機関を提案している。
但し,前記図1において,曲線Aは,外部EGR装置による排気ガスを大型の冷却器にて約90℃にまで強制冷却した場合,曲線Bは,外部EGR装置による排気ガスを強制冷却しない場合である。
特開平11−36923号公報
そして,この先行技術(特許文献1)は,燃焼室内における燃焼時の燃料及びその周囲のガス温度が或る温度よりも低いときには,炭化水素の成長が煤に至る前の途中の段階で停止することにより,煤が発生しなくなり,しかも,このように温度が低いときにおいては,NOxの発生量がきわめて少量であるという原理に基づくものである。
この場合において,前記先行技術(特許文献1)は,前記した煤及びNOxの発生量を少なくすることができる状態を,燃焼室内に残留する排気ガスと無関係に,専ら,燃焼室内から一旦排出される排気ガスの一部を前記外部EGR装置によって再び燃料室に還流することによって達成するようにしている。
しかし,前記燃焼室内に,前記した煤及びNOxの発生量を少なくことができる状態を実現するためには,前記外部EGR装置より多量の排気ガスを燃焼室内に還流するように
しなければならないが,この外部EGR装置より燃焼室に還流される排気ガスは,燃焼室内から一旦排出された時点で温度が急激に下がり,且つ,活性度が低くなっていることにより,これが多量に燃焼室内に還流されることで,燃焼室内における燃料の着火・燃焼を著しく妨げることになるから,失火を生じるおそれが大きくなるという問題があった。
本発明は,燃焼室内での燃焼した後における排気ガスのうち燃焼室内から排気されることなく燃焼室内に残留する排気ガスは,高温であり,ラジカル成分を含み活性度が高いことに着目して,この残留排気ガスを利用して,前記先行技術が有する問題,つまり,燃焼室内における不活性ガス量を多くした場合における失火の発生を確実に解消することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を達成するため本発明の請求項1は,
「燃焼室内の不活性ガス量を増大させていくと煤の発生量が次第に増大してピークに達し,煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも燃焼室内における不活性ガス量を多くすることによって燃焼室内における燃焼時の燃料及びその周囲ガス温度を煤が生成される温度よりも低い温度に抑制して燃焼室内において煤が発生されるのを阻止するようにしたディーゼル機関において,
前記燃焼室内からの排気ガスの一部を排気ガス還流通路を介して再び前記燃焼室内に還流させるようにして成る外部EGR装置と,前記燃焼室内での燃焼した後において燃焼室に残留する残留排気ガスを増加するようにした内部EGR装置とを備え,
前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量を,前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスと,前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガスとの両方によって確保するように構成した。」
ことを特徴としている。
本発明の請求項2は,前記請求項1を前提として,
「前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスに対する前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガスの割合を,1/16〜1/8に設定する構成にした。」
ことを特徴としている。
本発明の請求項3は,前記請求項1又は2を前提として,
「前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量を,前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスと,前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガスとの両方によって確保することを,前記ディーゼル機関における全運転域のうち少なくともアイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域において行うように構成した。」
ことを特徴とする。
本発明の請求項4は,前記請求項1〜3のいずれかを前提として,
「前記外部EGR装置にて燃焼室に還流する排気ガス量を,前記燃焼室内の不活性ガス量を増大させていくと煤の発生量が次第に増大してピークに達するよりも以前の時期において,前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量にまで一挙に増加するように構成した。」
ことを特徴としている。
本発明の請求項5は,前記請求項1〜3のいずれかを前提として,
「前記ディーゼル機関が,掃気用圧縮機を備えた二サイクルのディーゼル機関であり,燃焼室内での燃焼した後において燃焼室に残留する残留排気ガスを増加するようにした前記内部EGR装置が,前記掃気用圧縮機による掃気ポートに対する掃気圧を低くする構成である。」
ことを特徴としている。
前記した先行技術は,前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも燃焼室内における不活性ガス量を多くするという低温燃焼の状態を,燃焼室内に残留する排気ガスと無関係に,専ら,前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスによって達成するようにしていることにより,この外部EGR装置による排気ガス量を,前記煤の発生量が次第に増大してピークに達するまでの間において前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガス量よりも大幅に多くしなければならない。
これに対し,本発明は,請求項1に記載したように,前記煤の発生量が不活性ガス量の増大にてピークに達するまでの間における不活性ガス量を,前記外部EGR装置にて前記燃焼室内に還流する排気ガスによって確保する一方,前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量を,前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスと,前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガスとの両方によって確保するように構成したものであることにより,前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガス量を,前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガス量の分だけ少なくすることができる。
そして,前記燃焼室内から排出されることなく燃焼室内に残留する残留排気ガスは,前記外部EGR装置によって燃焼室に還流する排気ガスに比べて,温度が高くて,且つ,ラジカル成分を多く含んで活性に富んでいることにより,この残留排気ガス量を,前記内部EGR装置にて増量することによって,燃料の着火・燃焼を大幅に促進できる。
従って,本発明によると,ディーゼル機関において,煤及びNOxの発生を少量に抑制することのために,燃焼室内における不活性ガス量を煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くした場合に,失火が発生するおそれを確実に低減することができる。
しかも,失火が発生するおそれが低減することにより,この分だけ,燃焼室に還流する排気ガス及び残留排気ガスの量をより増量できるから,煤及びNOxの発生をより抑制できて,排気ガスの高度のクリーン化を図ることができる。
この場合,請求項2に記載したように,前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスに対する前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガスの割合を,1/16〜1/8に設定する構成にすることが好ましい。
前記1/16未満のときには,前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガス量が少ないことにより,この燃焼室内に残量する排気ガスによる燃料の着火・燃焼促進を効果的に達成することができないのであり,また,前記1/8を超えるときには,前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガス量が多いことにより,燃焼室内における燃焼温度が高くなり過ぎるから,煤の発生が増大することになる。
ところで,最近のディーゼル機関においては,その燃焼を,全運転域において理論空燃比よりも薄いリーンで行うように構成していることにより,前記全運転域のうち少なくともアイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域における排気ガスの温度は,リーン燃焼を図るための過剰空気によって,他の運転域よりも更に低くなっており,ひいては,排気経路に設けられている触媒式の排気ガス浄化装置における温度は高くならないから,排気ガスの浄化効率が低いという問題がある。
この問題,つまり,触媒式排気ガス浄化装置における浄化効率がアイドリング運転を含
む低負荷・低回転運転域において低いことは,前記先行技術のように,外部EGR装置にて燃焼室内に排気ガスを多量に還流する一方,排気ガスの還流を多くした分だけ吸入される過剰空気を減らすことによって改善することができるが,その反面,燃料の着火・燃焼性が不安定になる。
そこで,請求項3に記載したように,前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量を,前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスと,前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガスとの両方によって確保することを,前記ディーゼル機関における全運転域のうち少なくともアイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域において行うように構成することにより,このアイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域における煤の発生を確実に抑制した状態のもとで,燃料における着火・燃焼性を確実に促進することができ,しかも,排気経路に触媒式の排気ガス浄化装置が設けられている場合に,この排気ガス浄化装置における温度を高くすることができるから,排気ガスの一層のクリーン化を達成できる。
次に,請求項4に記載したように,前記外部EGR装置にて燃焼室に還流する排気ガス量を,前記燃焼室内の不活性ガス量を増大させていくと煤の発生量が次第に増大してピークに達するよりも以前の時期において,前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量にまで一挙に増加するように構成することにより,前記外部EGR装置によって前記燃焼室に還流する排気ガス量を次第に増大していく過程において,煤の発生量を,当該煤の発生量がピークに到達する状態にまで高くなることを確実に回避でき,換言すると,当該煤の発生量がピークになるときよりも以前の低い値に維持することができる。
これにより,前記煤の発生量が不活性ガス量の増大にてピークに達するまでの間における不活性ガス量を前記外部EGR装置にて前記燃焼室内に還流する排気ガスによって確保する状態から,前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量を前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスと前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガスとの両方によって確保する状態に移行するときの過渡期において,煤が多量に発生することを回避できて,前記の移行を堰堤して円滑に行うことができる。
特に,前記外部EGR装置にて前記燃焼室内に還流する排気ガスを増大させる際に,燃焼状態が不安定になることを防止できる効果がある。
次に,本発明は,前記請求項5に記載したように,前記ディーゼル機関が,掃気用圧縮機を備えた二サイクルのディーゼル機関であり,前記内部EGR装置が,前記掃気用圧縮機における掃気圧を低くする構成にすることを提案する。
前記したように,燃料の燃焼に際して燃焼室内に残留すべき残留排気ガスは,一回前の燃焼のときにおける排気ガスであり,二サイクルディーゼル機関の場合,前の燃焼から次の燃焼に至るまでの時間は,四サイクルディーゼル機関の場合の約半分というように短いことにより,その間において,前記残留排気ガスの活性度が当該残留排気ガス中のラジカル成分の減少にて低下することを僅少にとどめることができる。
換言すると,二サイクルディーゼル機関の場合,その燃焼室内に,四サイクルディーゼル機関の場合よりも高い活性度を有する排気ガスを残留することができるから,前記した効果を確実に達成することができる。
しかも,燃焼室内に残留する残留排気ガスの増加を,掃気用圧縮機における掃気圧を低
くすることによって,正確,且つ,確実に制御することができる。
以下,本発明の実施の形態を,図2の図面について説明する。
この図において,符号1は,少なくとも二つの気筒を備えた二サイクルのディーゼル機関を示し,このディーゼル機関1には,当該ディーゼル機関1にて回転駆動される掃気用圧縮機2を備え,この掃気用圧縮機にて圧縮した空気を,前記各気筒における掃気ポート(図示せず)に供給することによって,前記各気筒内の掃気を行うように構成している。
なお,この掃気用圧縮機は,図2に二点鎖線で示すように,後述するエアクリーナ7からの大気吸気通路8中に設けるという構成にしても良い。
符号3は,排気タービン3aとブロワー圧縮機3bとを直結して成る排気ターボ過給機を示し,この排気ターボ過給機3の排気タービン3aにおける入口には,前記ディーゼル機関1における排気マニホールド1aからの排気通路4が,前記排気タービン3aにおける出口には,大気への排気通路5が各々接続され,前記大気への排気通路5の途中には,触媒式の排気ガス浄化装置6が設けられている。
一方,前記排気ターボ過給機3のブロワー圧縮機3bにおける吸い込み側には,エアクリーナ7からの大気吸気通路8が,吐出側には,前記掃気用圧縮機2への吸気通路9が各々接続され,前記大気吸気通路8の途中には,吸入空気を制御するためのスロットル弁10が,前記吸気通路9の途中には,インタクーラ11が各々設けられている。
前記大気への排気通路5と,前記吸気通路9との間は,前記排気通路5における排気ガスの一部を前記吸気通路9に導くようにした排気ガス還流通路12を介して接続され,この排気ガス還流通路12の途中には,排気ガス還流制御弁13及びEGRクーラ14が設けられ,前記排気ガス還流制御弁13の開度を大きくすると,吸気通路9への排気ガスの還流量が増大し,前記排気ガス還流制御弁13の開度を小さくすると,吸気通路9への排気ガスの還流量が減少されるように構成している。つまり,これら排気ガス還流通路12,排気ガス還流制御弁13及びEGRクーラ14にて外部EGR装置15を構成している。
一方,前記吸気通路9には,前記掃気用圧縮機2の上流側と下流側とを接続するバイパス通路16が設けられ,このバイパス通路16の途中には,バイパス流量制御弁17が設けられ,このバイパス流量制御弁17を開くと,前記掃気用圧縮機2で圧縮され空気の一部が前記掃気用圧縮機2の吸い込み側に戻されることにより,前記各気筒に掃気ポートに対する掃気圧が低くなり,前記バイパス流量制御弁17の開度を更に大きくすると,前記掃気圧が更に低くなるように構成している。つまり,これらバイパス通路16及びバイパス流量制御弁17によって,内部EGR装置18を構成している。
符号19は,前記スロットル弁10における開度センサー20及び前記ディーゼル機関1における回転センサー21等からの信号を入力として,前記排気ガス還流制御弁13及び前記バイパス流量制御弁17を以下に述べるように開閉作動するためのコントローラである。
すなわち,前記コントローラ19は,前記ディーゼル機関1における全運転域のうち少なくともアイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域を除くその他の運転域においては,前記外部EGR装置15における排気ガス還流制御弁13を開いて,前記排気通路5における排気ガスの一部を排気ガス還流通路12を介して前記吸気通路9に,ひいては,各
気筒における燃焼室内に還流する。
これにより,前記ディーゼル機関1における全運転域のうち少なくともアイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域を除くその他の運転域においては,前記先行技術に記載されているように,煤の発生量が不活性ガス量の増大にてピークに達するまでの間における不活性ガス量を,前記外部EGR装置15にて前記燃焼室内に還流する排気ガスによって確保するように制御するという構成にしている。
これに加えて,前記コントローラ19は,前記ディーゼル機関1における全運転域のうち少なくともアイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域においては,前記排気通路5における排気ガスの一部を前記外部EGR装置15にて各気筒における燃焼室内に還流することに加えて,前記内部EGR装置18におけるバイパス流量制御弁17を開くか,その開度を大きくして,掃気用圧縮機2にて圧縮した空気の一部をその吸い込み側に戻しバイパスすることにより,各気筒における掃気ポートに対する掃気圧が低くなり,この掃気圧が低くなることで,各気筒内における掃気効率が低下し,燃焼室内に残留する残留排気ガスの量が,通常のディーゼル機関の場合における残留排気ガスの量よりも増加する。
これにより,アイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域においては,前記先行技術に記載されているように,煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量を,前記外部EGR装置15にて前記燃焼室内に還流する排気ガスと,前記内部EGR装置18にて増加する残留排気ガスとの両方によって確保するように制御するという構成にしている。
つまり,前記ディーゼル機関1における全運転域のうち少なくともアイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域において,前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量を,前記外部EGR装置15にて燃焼室内に還流する排気ガスと,前記内部EGR装置18にて増加する残留排気ガスとの両方によって確保するものであり,これにより,前記外部EGR装置15にて燃焼室内に還流する排気ガス量を,前記内部EGR装置18にて増加する残留排気ガス量の分だけ少なくすることができる。
そして,前記燃焼室内から排出されることなく燃焼室内に残留する残留排気ガスは,前記外部EGR装置15によって燃焼室に還流する排気ガスに比べて,温度が高くて,且つ,ラジカル成分を多く含んで活性に富んでいることにより,この残留排気ガス量を,前記内部EGR装置18にて増量することによって,燃料の着火・燃焼を促進できる。
前記二サイクルのディーゼル機関1の場合,前の燃焼から次の燃焼に至るまでの時間は,四サイクルディーゼル機関の場合の約半分というように短いことにより,その間において,前記残留排気ガスの活性度が当該残留排気ガス中のラジカル成分の減少にて低下することを僅少にとどめることができ,換言すると,四サイクルディーゼル機関の場合よりも高い活性度を有する排気ガスを残留することができるから,前記した効果,燃料の着火・燃焼の一層の促進を達成できる。
この場合において,前記コントローラ19は,アイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域において,前記外部EGR装置15と,前記内部EGR装置18とを同時に作動する場合に,前記外部EGR装置15にて燃焼室内に還流する排気ガスに対する前記内部EGR装置18にて増加する残留排気ガスの割合を,1/16〜1/8に規制するように構成しており,これにより,この燃焼室内に残量する排気ガスによる燃料の着火・燃焼促進を,煤の発生を増大することなく,達成することができる。
更に,前記コントローラ19は,前記外部EGR装置15にて燃焼室に還流する排気ガス量を,前記燃焼室内の不活性ガス量を増大させていくと煤の発生量が次第に増大してピークに達するよりも以前の時期,例えば,図1の曲線Aにおいて右上がり上の点A1の時期において,前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量,例えば,図1の曲線Aにおいて右下がり上の点A2の点における不活性ガス量にまで一挙に増加するように構成している。
これにより,前記外部EGR装置15によって前記燃焼室に還流する排気ガス量を次第に増大していく過程において,煤の発生量を,当該煤の発生量がピークに到達する状態にまで高くなることを確実に回避できる。
また,前記図1における点A2においては,内部EGR装置18にて排気ガスが増大されているから,不活性ガスが急増することによる過度時の燃焼不安定を生じることがない。
なお,前記実施の形態は,二サイクルのディーゼル機関1に適用した場合であったが,本発明は,これに限らず,四サイクルのディーゼル機関に対しても同様に適用することができる。
但し,四サイクルディーゼル機関の場合において,燃焼室内に残留する残留排気ガスを増加するための内部EGR装置には,
(i ).排気弁を閉じる時期を,燃焼室内に排気ガスを残留させる状態にまで早くことによって,燃焼室内の残留排気ガスを,通常のディーゼル機関の場合よりも増加するようにした手段。
(ii).排気弁を閉じる時期を,排気ポートに出た排気ガスを吸気の際に再び燃焼室に吸い戻す状態にまで遅らせることによって,燃焼室内の残留排気ガスを,通常のディーゼル機関の場合よりも増加するようにした手段。
(iii ).吸気弁を開く時期を,排気ポートに出た排気ガスを吸気の際に再び燃焼室に吸い戻す状態にまで早くすることによって,燃焼室内の残留排気ガスを,通常のディーゼル機関の場合よりも増加するようにした手段。
(iv).前記(i ),(ii)及び(iii )のうち二つ以上を組み合わせる手段。
等が存在する。
また,前記二サイクルディーゼル機関が,燃焼室の頂部に排気弁を備えたユニフロー型である場合には,前記したように掃気圧を低下することに代えて,又は,これと同時に前記排気弁を閉じる時期を早くすることによって,燃焼室内に残留する残留排気ガスを増加するように構成することができる。
内燃機関において煤の発生量と外部EGR率との関係を示す図である。 本発明の実施の形態を示す全体図である。
符号の説明
1 二サイクルディーゼル機関
2 掃気用圧縮機
3 排気ターボ過給機
3a 排気タービン
3b ブロワー圧縮機
4 排気通路
5 大気への排気通路
6 触媒式排気ガス浄化装置
7 エアクリーナ
9 吸気通路
10 スロットル弁
11 インタークーラ
12 排気ガス還流通路
13 排気ガス還流制御弁
15 外部EGR装置
16 バイパス通路
17 流量制御弁
18 内部EGR装置
19 コントローラ
20 スロットル弁の開度センサー
21 回転センサー

Claims (5)

  1. 燃焼室内の不活性ガス量を増大させていくと煤の発生量が次第に増大してピークに達し,煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも燃焼室内における不活性ガス量を多くすることによって燃焼室内における燃焼時の燃料及びその周囲ガス温度を煤が生成される温度よりも低い温度に抑制して燃焼室内において煤が発生されるのを阻止するようにしたディーゼル機関において,
    前記燃焼室内からの排気ガスの一部を排気ガス還流通路を介して再び前記燃焼室内に還流させるようにして成る外部EGR装置と,前記燃焼室内での燃焼した後において燃焼室に残留する残留排気ガスを増加するようにした内部EGR装置とを備え,
    前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量を,前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスと,前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガスとの両方によって確保するように構成したことを特徴とするディーゼル機関。
  2. 前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスに対する前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガスの割合を,1/16〜1/8に設定する構成にしたことを特徴とする前記請求項1に記載したディーゼル機関。
  3. 前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量を,前記外部EGR装置にて燃焼室内に還流する排気ガスと,前記内部EGR装置にて増加する残留排気ガスとの両方によって確保することを,前記ディーゼル機関における全運転域のうち少なくともアイドリング運転を含む低負荷・低回転運転域において行うように構成したことを特徴とする前記請求項1又は2に記載したディーゼル機関。
  4. 前記外部EGR装置にて燃焼室に還流する排気ガス量を,前記燃焼室内の不活性ガス量を増大させていくと煤の発生量が次第に増大してピークに達するよりも以前の時期において,前記煤の発生量がピークになる不活性ガス量よりも多くする場合における不活性ガス量にまで一挙に増加するように構成したことを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載したディーゼル機関。
  5. 前記ディーゼル機関が,掃気用圧縮機を備えた二サイクルのディーゼル機関であり,燃焼室内での燃焼した後において燃焼室に残留する残留排気ガスを増加するようにした前記内部EGR装置が,前記掃気用圧縮機による掃気ポートに対する掃気圧を低くする構成であることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載したディーゼル機関。
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