JP2006336223A - 手摺用支柱の取付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バルコニーやベランダ等に設置した後に、手摺の横桟や縦桟の荷重、作業者や居住者の接触などによる荷重がかかり、支持部材と固定部材の連結部に非常に強い力がかかっても、その連結部が破損することなく、手摺がぐらついてしまうことのない手摺用支柱の取付具を提供する。
【解決手段】 手摺1の支柱2に固定される中空柱3と、この中空柱3の対向壁面3aの下部にそれぞれ形成された縦長スリット4の端縁4aにそれぞれ、外周面が接触するようにし、その接触部を溶接により固着した固定棒5から構成されるものとしている。
【選択図】 図4

Description

この発明は、コンクリート建造物のバルコニーやベランダ等に設置する手摺用支柱の取付具に関するものである。
従来、この種の手摺用支柱の取付方法として、例えば図8に示したように、(1) 手摺11の支柱12の下面に、外周面を凹凸状に形成した固定ボルト13を突設し、(2) コンクリート手摺壁14の上面の所定箇所にドリルでドリル穴15を穿ち、(3) そのドリル穴15内にエポキシ樹脂等の接着剤16を注入して該ドリル穴15内に支柱12の固定ボルト13を差込み、(4) その接着剤16をドリル穴15内よりコンクリート手摺壁14の上面と支柱12の下面の間にわたって充満させ固定して、コンクリート手摺壁14に支柱12を取付けるようにした方法が存在する(特許文献1)。
このような従来の手摺用支柱の取付方法では、コンクリート建造物の手摺用支柱の取付作業の職種を合理化してその作業を行う技能者を減少し、一体化した手摺用支柱の取付けを一括で施工して完了し、作業能率を向上して工期が短縮しコストを安くできて実用上有益であるという効果を有している。
特開平7−331830公報(第2、3頁、図2、4)
ところで、従来の手摺用支柱の取付方法に用いる固定ボルト13は、図9に示したように、支柱台17の下面中央部に只単にねじ込むなどして突設している。そして、この支柱台17の上面中央部に突設した嵌着枠18を、支柱12の内面の両側前後部に形成した突条19、19間に圧入嵌着して、支柱台17を支柱12に当て、ビス20でこれらを一体に固定して固定ボルト13付き手摺11を構成している。
しかしながら、前記手摺用支柱は、バルコニーやベランダ等に設置した後には、手摺の横桟や縦桟の荷重、作業者や居住者の接触などによる荷重がかかると、支柱台17と固定ボルト13の連結部に非常に強い力がかかるため、従来のように支柱台17の下面中央部に只単に固定ボルト13をねじ込むなどして突設しているだけでは強度性に劣り、支柱台17と固定ボルト13との連結は非常に堅固しておかないと、その強い力に耐えることができず、支柱台17と固定ボルト13の連結部が破損し、手摺11がぐらついてしまうという課題を有していた。
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解消するものであり、前記支持台17のような支持部材と、固定ボルト13のような固定部材の連結を非常に堅固なものとし、バルコニーやベランダ等に設置した後に、手摺の横桟や縦桟の荷重、作業者や居住者の接触などによる荷重がかかり、支持部材と固定部材の連結部に非常に強い力がかかっても、その連結部が破損することなく、手摺がぐらついてしまうことのない手摺用支柱の取付具を提供することを目的としてなされたものである。
そのため、この発明の手摺用支柱の取付具は、手摺1の支柱2に固定される中空柱3と、この中空柱3の対向壁面3aの下部にそれぞれ形成された縦長スリット4の端縁4aにそれぞれ、外周面が接触するようにし、その接触部を溶接により固着した固定棒5から構成されるものとしている。
そして、この発明の手摺用支柱の取付具では、前記固定棒4の下部に水平方向の環状溝5aを形成したものとしている。
さらに、この発明の手摺用支柱の取付具では、前記固定棒4にネジ溝を形成したものとしている。
この発明の手摺用支柱の取付具は、以上に述べたように構成されているので、支持部材である中空柱3と固定部材である固定棒5の連結が非常に堅固なものとなり、バルコニーやベランダ等に設置した後に、手摺の横桟や縦桟の荷重、作業者や居住者の接触などによる荷重がかかり、中空柱3と固定棒5の連結部に非常に強い力がかかっても、その連結部が破損することなく、手摺がぐらついてしまうことのないものとなる。
以下、この発明の手摺用支柱の取付具を実施するための最良の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
この発明の手摺用支柱の取付具は、図1〜7に示したように、手摺1の支柱2に挿入しネジ止めして固定される中空柱3と、この中空柱3の対向壁面3aの下部にそれぞれ形成された縦長スリット4の端縁4aにそれぞれ、略上半部の外周面が接触するようにし、その接触部を溶接により固着した固定棒5から構成されるものとしている。
手摺1は、バルコニーやベランダ等のコンクリ−ト製の手摺壁面などの設置面Fに適宜間隔をおいて立設するようにした前記支柱2と、これら各支柱2間の上下に架設した横桟6、6と、これら横桟6、6間に適宜間隔をおいて多数、配設した縦桟7から構成されている。なお、前記横桟6および縦桟7は、軽量化のためにアルミニウム材からなるものとしている。
支柱2は、図示したものでは四角筒状とした角管材からなるものとしており、鋼鉄などの強度性に優れた金属材からなるものとしたり、軽量化のため前記横桟6および縦桟7と同様にアルミニウム材からなるものとしている。また、前記支柱2の内面の前後両側部および両側前後部には、支柱2内で中空柱3の位置決めをするためのリブ2aを設けたものとしている。
中空柱3は、鋼鉄などの強度性に優れた金属材からなるものとし、図示したものでは四角筒状に形成しており、前記支柱2内に挿入したときに、支柱2内面に設けたリブ2aに接触するようにして、その支柱2内で位置決めされるようにしている。なお、前記中空柱3は、上部および下部の適宜箇所にネジ孔3bまたはリベット孔3cを設け、これらネジ孔3bまたはリベット孔3cに支柱2の抜孔(図示せず)からネジSをねじ込んだり、リベットRを打ちつけたりして、支柱2にネジ止めまたはリベット止めするようにしているが、他の方法によって支柱2に固定してもよい。さらに、中空柱3は、前記したように対向壁面3aの下部に縦長スリット4をそれぞれ形成したものとしている。そして、この縦長スリット4の端縁4aにそれぞれ、固定棒5の略上半部の外周面が接触するようにし、その接触部を溶接により固着したものとしている。このようにすると、前記固定棒5の略上半部の外周面の四箇所が、中空柱3の縦長スリット4の端縁4aに固着したものとなるので、中空柱3と固定棒5の連結は非常に堅固なものとなる。
固定棒5は、図示したものでは丸鋼材からなるものとしているが、角鋼材とすることもできる。この固定棒5の下部には、水平方向の環状溝5aを形成したものとしており、後に述べるように、固定棒5の略下半部を設置面Fに穿設した穴Hに挿入して、接着剤Aによって接着固定するときの接着面積を広くして、接着強度を高くしている。なお、前記環状溝5aは、図示したように一本に限られることなく、複数本形成してもよい。また、前記固定棒5には、ネジ溝(図示せず)を形成することにより、接着剤Aとの接着面積を広くして、接着強度を高くすることもできる。この場合、前記中空柱3の縦長スリット4の端縁4aに溶接される固定棒5の略上半部には、溶接の作業性などを考慮すると、ネジ溝を形成しない方が好ましい。なお、固定棒5は、略上半部の外周面を中空柱3の縦長スリット4の端縁4aに溶接し、略下半部を設置面Fに穿設した穴Hに挿入するようにしているので、上下のバランスがとれて好ましいものなっているが、これら溶接および挿入の程度は任意に調整することができるのは言うまでもない。
以上のように構成したこの発明の手摺用支柱の取付具を、コンクリート製の手摺壁面などの設置面Fに設置するには、次のようにして行う。
先ず、手摺1の各支柱2の下方に位置する設置面Fの所定箇所にドリルで穴Hを穿設する。次に、その設置面Fに穿設した穴Hにエポキシ樹脂等の接着剤Aを注入すると共に、固定棒5の略下半部を挿入する。そして、前記接着剤Aが硬化するまで、手摺1の各支柱2を仮固定しておく。接着剤Aが硬化すると、手摺1の各支柱2は、穴Hに固定され、コンクリート製の手摺壁面などの設置面Fに設置されることになる。
したがって、この発明の手摺用支柱の取付具は、支持部材である中空柱3と固定部材である固定棒5の連結が非常に堅固なものとなり、前記設置面Fに設置した後に、手摺1の横桟6や縦桟7の荷重、作業者や居住者の接触などによる荷重がかかり、中空柱3と固定棒5の連結部に非常に強い力がかかっても、その連結部が破損することなく、手摺がぐらついてしまうことがないものとなる。
この発明の手摺用支柱の取付具を用いて設置面に設置した手摺の正面図である。 図1中のA−A線による断面図である。 図1中のB−B線による断面図である。 この発明の手摺用支柱の取付具を用いて支柱を設置面に設置した状態を示す要部断面図である。 この発明の手摺用支柱の取付具の斜視図である。 この発明の手摺用支柱の取付具の分解斜視図である。 図5中のC−C線による断面図である。 従来の手摺用支柱の取付方法により設置した状態を示す支柱の要部断面図である。 従来の手摺用支柱の取付方法に用いる取付具の分解斜視図である。
符号の説明
1 手摺
2 支柱
3 中空柱
3a 壁面
4 縦長スリット
4a 端縁
5 固定棒
5a 環状溝

Claims (3)

  1. 手摺(1)の支柱(2)に固定される中空柱(3)と、この中空柱(3)の対向壁面(3a)の下部にそれぞれ形成された縦長スリット(4)の端縁(4a)にそれぞれ、外周面が接触するようにし、その接触部を溶接により固着した固定棒(5)から構成されることを特徴とする手摺用支柱の取付具。
  2. 前記固定棒(4)の下部に水平方向の環状溝(5a)を形成したことを特徴とする請求項1記載の手摺用支柱の取付具。
  3. 前記固定棒(4)にネジ溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の手摺用支柱の取付具。
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JP2008291577A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Ueda Kogyo:Kk 手摺支柱補強材の取付装置

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JP2008291577A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Ueda Kogyo:Kk 手摺支柱補強材の取付装置
JP4512615B2 (ja) * 2007-05-28 2010-07-28 有限会社植田工業 手摺支柱補強材の取付装置

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