JP3117009U - 木材接合部のl字型かど金物 - Google Patents
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Abstract
【課題】金物そのものとその取付けが堅固で作業性及び施工性も良好である。
【解決手段】両端をU字型に折り返して形成した溝部12、13を有するL字型金具5と、両に平坦部17、18を備えた補強板16から成り、まず木材1、2にL字型金具5を複数の締結具20で固定すると共に、フランジ28を有するブッシュ26の円筒部27をL字型金具5と木材のザグリ部3、4に嵌入し小径穴29に締結具24を挿通して固定する。次に補強板16の平坦部17、18をL字型金具5の溝部12、13に差込んで締結具25で固定する。更に補強板16には補強リブでもある平面19があって筋かい30を固定することが出来る。
【選択図】図1
【解決手段】両端をU字型に折り返して形成した溝部12、13を有するL字型金具5と、両に平坦部17、18を備えた補強板16から成り、まず木材1、2にL字型金具5を複数の締結具20で固定すると共に、フランジ28を有するブッシュ26の円筒部27をL字型金具5と木材のザグリ部3、4に嵌入し小径穴29に締結具24を挿通して固定する。次に補強板16の平坦部17、18をL字型金具5の溝部12、13に差込んで締結具25で固定する。更に補強板16には補強リブでもある平面19があって筋かい30を固定することが出来る。
【選択図】図1
Description
木造家屋に用いられる構造部材としての木材は一般的に直角に接合する。その接合部位には種々の補強金物が使用され考案も多々提案されている。本考案はその金物に関する考案である。
木材が接合する部位の直角面に使用されているかど金物の例を図4(イ)、(ロ)、(ハ)に示す。(イ)、(ロ)は土台と柱あるいは柱と横架材の接合直角面を補強したL字型かど金物の変形である。(ハ)は階段の段板を下から支えるかど金物でありL字型金物を固定してから補強板を共締めしL字型を強化したものである。尚この金物はL字型金物と補強板が一ヶ所鳩目でかしめられていて回動自在のセットになっている。
木材の接合部位のL字型かど金物は接合部位の強度を増すためであるから金物そのものの強度と木材への取付けの堅牢さが求められる。金物の強度については図4(イ)、(ロ)に示すようにL字の内側にリブを設ける方法が一般的に行なわれている。しかしながら金物を木材に取付ける時電動ドライバーあるいはハンマーを使用するが補強リブが邪魔をして作業性が悪い。L字型のかど金物の巾を広く設定出来れば空間を確保できるが木材の接合部位には筋かいが交差したり他の金物例えば引寄せ羽子板等があり、むしろ巾の狭い金物が望まれるところである。また、図4の(ハ)に示すかど金物はL字型金物をまず取付ける際、補強板は回動して逃がしておくことが出来るので作業空間は得られそうであるが、実際場面では補強板を自由に回動する空間も存在しない場合がある。いずれの金物も取付けの作業性、施工性に課題がある。
また、仮にこれらの課題が解決して強固な金物が出来たとしても木材への取付けが堅固でなくては無意味である。そこで現在広く行なわれている方法は、金物を木材へ固定するためのビスと呼ばれる木ねじ、各種釘、ボルト等の締結具の使用本数を増すことである。本数増加は金物の取着面が広くなり金物が大きくなる。大きく出来ない事情が一般的であるから大きさを変えないとすると締結具の芯間を狭くして対応する。しかしながら芯間が詰ると木材の強度が低下し裂き割れを生ずる。別には本数が増加すると施工工数が増加する等々の課題が多い。
また、仮にこれらの課題が解決して強固な金物が出来たとしても木材への取付けが堅固でなくては無意味である。そこで現在広く行なわれている方法は、金物を木材へ固定するためのビスと呼ばれる木ねじ、各種釘、ボルト等の締結具の使用本数を増すことである。本数増加は金物の取着面が広くなり金物が大きくなる。大きく出来ない事情が一般的であるから大きさを変えないとすると締結具の芯間を狭くして対応する。しかしながら芯間が詰ると木材の強度が低下し裂き割れを生ずる。別には本数が増加すると施工工数が増加する等々の課題が多い。
前記課題を解決するために本考案者は、木材の接合部位の直角面に木ねじ、釘、ボルト等の締結具により固定されるL字型かど金物に於いて、L字型を構成する面6と面7には締結具20が挿通する複数の小穴8、9とフランジ28を有し中心に締結具24が挿通する小径穴29を有するブッシュ26の円筒部27が嵌入する穴10、11を設け、更に面6と面7の先端をL字型の内側にU字型に折り返して溝部12、13を形成したL字型金具5と、複数の小穴21、22を有し面6と面7とにそれぞれ接する向きの平坦部17、18を両端に形成した補強板16とから成り、木材1、2の接合部位にL字型金具5を締結具20で固定すると共に、ブッシュ26の円筒部27を面6、7の穴10、11と木材1、2のザグリ穴3、4に嵌入し小径穴29に締結具24を挿通して固定し、更にL字型金具5の両端の溝部12、13に補強板16の両端の平坦部17、18をそれぞれ差入れ、締結具25により補強板16をL字型金具5と共に木材1、2に固定したL字型かど金物とすることによって、更にまた補強板16の両端に形成された平坦部17と18間に該平坦部と直角な平面19を形成し、該平面19に筋かい30等を固定するための複数の小穴23を設けたL字型かど金物とすることによって目的を達した。
本考案のL字型かど金物はまず初めにL字型金具5を木材1、2の接合部位に固定する。補強板16はまだ取付けられていないので金具5の取付作業空間は充分にある。狭く煩雑な骨組構造の中での作業は順調に進められる。次に補強板16はL字型金具5と共に固定される形となり、結果、本考案のかど金物はその両端間をリブによって連結した構造となり極めて高い強度のかど金物となる。
また筋かい30を補強板16に取付けることが出来るものである。筋かい30に板軸方向に引張力が作用しても補強板16は複数の締結具25の他に両端の平坦部17、18が溝部12、13の折返し部によって係止されL字型金具から離脱することなく強固に固定されている。更にL字型金具5は複数の締結具20の他に通常に使用される締結具より遥かに径大なブッシュ26を介して固定されている。従って締結部材の剪断耐力は強大である。それ故に締結具の使用本数も極めて少なくてよいわけである。また木材1、2のザグリ穴3、4に嵌入している円筒部27は径大でありかつねじ溝のような危険断面がないので木材に極圧が掛からず、木材の裂き割れが生じにくい。
また筋かい30を補強板16に取付けることが出来るものである。筋かい30に板軸方向に引張力が作用しても補強板16は複数の締結具25の他に両端の平坦部17、18が溝部12、13の折返し部によって係止されL字型金具から離脱することなく強固に固定されている。更にL字型金具5は複数の締結具20の他に通常に使用される締結具より遥かに径大なブッシュ26を介して固定されている。従って締結部材の剪断耐力は強大である。それ故に締結具の使用本数も極めて少なくてよいわけである。また木材1、2のザグリ穴3、4に嵌入している円筒部27は径大でありかつねじ溝のような危険断面がないので木材に極圧が掛からず、木材の裂き割れが生じにくい。
以下本考案の実施形態について図面にて説明する。
図1は木材の接合部位とL字型かど金物を説明のために分解した状態の斜視図である。図2はL字型かど金物を木材の接合部位に固定した状態の側断面図である。主として図1と図2により説明を進める。
L字型金具5は直角に曲げられ面6、面7より成っている。各面には木ねじ、釘、ボルト等の締結具20の挿通する複数の小穴8、9が、またブッシュ26の円筒部27が嵌入する穴10、11がある。面6、7の先端は木材1、2と当接する面と反対側にU字型に折り返して溝部12、13を形成している。
次に補強板16の両端には平坦部17、18が形成れ、平坦部17、18はL字型金具5の直角を成す面6、7に接する向きに設けられている。平坦部17と18間には、該平坦部17、18と直角をなす平面19がある。つまり平面19は平坦部17、18の中心にT字型に結合している形である。平坦部17、18には面6、7の小穴14、15に対応する位置に小穴21、22があり締結具25が挿通する。また平坦部17と18の各先端はL字型金具5の溝12と13に嵌り込む寸法に形成されている。
ブッシュ26には円筒部27フランジ28とブッシュ26を木材1、2に固定する締結具24が挿通する小径穴29がある。
木材1、2は直角に接合された土台と柱、柱と横架材であり、木材1、2には予めブッシュ26の円筒部27が嵌入するザグリ穴3、4が明けられている。
以上の構成の金物である。次に組立について説明する。
まずL字型金具5を複数の締結具20により木材1、2の直角面に固定する。次にブッシュ26の円筒部27を面6、7の穴10、11から木材1、2のザグリ穴3、4に嵌入し小径穴29に締結具24を挿通してブッシュ26を固定する。フランジ28がL字型金具5の面6、7を押さえることになる。
L字型金具5を固定した後、補強板16の両端の平坦部17、18をL字型金具5の両端のU字型の溝12、13に滑り込ませ複数の締結具25によりL字型金具5と共に固定する。この場合、締結具25は補強板16の端部にあって平面19の高さが低いところであるので締結作業に支障はない。尚、締結具20、24、25それぞれ符号を付けているが同一のものであってもよい。
以上によりL字型かど金物の取付けは完了するが、更に補強板16の平面19には小穴23があって、筋かい30を取付けることが出来る。
図1は木材の接合部位とL字型かど金物を説明のために分解した状態の斜視図である。図2はL字型かど金物を木材の接合部位に固定した状態の側断面図である。主として図1と図2により説明を進める。
L字型金具5は直角に曲げられ面6、面7より成っている。各面には木ねじ、釘、ボルト等の締結具20の挿通する複数の小穴8、9が、またブッシュ26の円筒部27が嵌入する穴10、11がある。面6、7の先端は木材1、2と当接する面と反対側にU字型に折り返して溝部12、13を形成している。
次に補強板16の両端には平坦部17、18が形成れ、平坦部17、18はL字型金具5の直角を成す面6、7に接する向きに設けられている。平坦部17と18間には、該平坦部17、18と直角をなす平面19がある。つまり平面19は平坦部17、18の中心にT字型に結合している形である。平坦部17、18には面6、7の小穴14、15に対応する位置に小穴21、22があり締結具25が挿通する。また平坦部17と18の各先端はL字型金具5の溝12と13に嵌り込む寸法に形成されている。
ブッシュ26には円筒部27フランジ28とブッシュ26を木材1、2に固定する締結具24が挿通する小径穴29がある。
木材1、2は直角に接合された土台と柱、柱と横架材であり、木材1、2には予めブッシュ26の円筒部27が嵌入するザグリ穴3、4が明けられている。
以上の構成の金物である。次に組立について説明する。
まずL字型金具5を複数の締結具20により木材1、2の直角面に固定する。次にブッシュ26の円筒部27を面6、7の穴10、11から木材1、2のザグリ穴3、4に嵌入し小径穴29に締結具24を挿通してブッシュ26を固定する。フランジ28がL字型金具5の面6、7を押さえることになる。
L字型金具5を固定した後、補強板16の両端の平坦部17、18をL字型金具5の両端のU字型の溝12、13に滑り込ませ複数の締結具25によりL字型金具5と共に固定する。この場合、締結具25は補強板16の端部にあって平面19の高さが低いところであるので締結作業に支障はない。尚、締結具20、24、25それぞれ符号を付けているが同一のものであってもよい。
以上によりL字型かど金物の取付けは完了するが、更に補強板16の平面19には小穴23があって、筋かい30を取付けることが出来る。
1、2、木材
3、4、ザグリ穴
5、L字型金具
6、7、面
8、9、小穴
10、11、穴
12、13、溝部
14、15、小穴
16、補強板
17、18、平坦部
19、平面
20、締結具
21、22、小穴
23、小穴
24、締結具
25、締結具
26、ブッシュ
27、円筒部
28、フランジ
29、小径穴
30、筋かい
3、4、ザグリ穴
5、L字型金具
6、7、面
8、9、小穴
10、11、穴
12、13、溝部
14、15、小穴
16、補強板
17、18、平坦部
19、平面
20、締結具
21、22、小穴
23、小穴
24、締結具
25、締結具
26、ブッシュ
27、円筒部
28、フランジ
29、小径穴
30、筋かい
Claims (2)
- 木材の接合部位の直角面に木ねじ、釘、ボルト等の締結具により固定されるL字型かど金物に於いて、L字型を構成する面6と面7には締結具20が挿通する複数の小穴8、9とフランジ28を有し中心に締結具24が挿通する小径穴29を有するブッシュ26の円筒部27が嵌入する穴10、11を設け、更に面6と面7の先端をL字型の内側にU字型に折り返して溝部12、13を形成したL字型金具5と、複数の小穴21、22を有し面6と面7とにそれぞれ接する向きの平坦部17、18を両端に形成した補強板16とから成り、木材1、2の接合部位にL字型金具5を締結具20で固定すると共に、ブッシュ26の円筒部27を面6、7の穴10、11と木材1、2のザグリ穴3、4に嵌入し小径穴29に締結具24を挿通して固定し、更にL字型金具5の両端の溝部12、13に補強板16の両端の平坦部17、18をそれぞれ差入れ、締結具25により補強板16をL字型金具5と共に木材1、2に固定したL字型かど金物。
- 補強板16の両端に形成した平坦部17と18間に該平坦部と直角な平面19を形成し、該平面19に筋かい30等を固定するための複数の小穴23を設けた請求項1のL字型かど金物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008132U JP3117009U (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 木材接合部のl字型かど金物 |
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JP2005008132U JP3117009U (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 木材接合部のl字型かど金物 |
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JP (1) | JP3117009U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020097834A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | 山菱工業株式会社 | 接合用金具 |
-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005008132U patent/JP3117009U/ja not_active Expired - Fee Related
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