JP6727090B2 - Alc取付枠とその組立工法 - Google Patents

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Description

本発明は、ALCパネルで構成する平面に開口部を設けるためのALC取付枠とその組立工法に関する。
「ALC」とは、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートであり、板状に成型したものを「ALCパネル」と呼ぶ。
ALCパネルは、多孔質、軽量、無機質であり、断熱性能及び耐火性能が高いことから、住宅の壁、床、屋根等に広く用いられている。
ALCパネルは強度を高めるために内部に鉄筋が多数埋設されている。そのため、ALCパネルで構成する壁等に開口部(窓やドア)を設ける場合、ALCパネルを切断せずに、ALC取付枠を用いて開口部を設ける必要がある。
かかるALC取付枠は、例えば、特許文献1に開示されている。
特許第3574721号公報
ALCパネルは、幅及び厚さが規格化された板材として流通している。そのため、ALCパネルで構成する壁等に開口部を設けるために、従来のALC取付枠では、ALCパネルと開口部の境界に型鋼(例えば山形鋼)を用いていた。
例えば、ALCパネルで構成する壁に矩形の開口部を設ける場合、従来のALC取付枠は、縦開口補強材、横開口補強材、及び通しアングルを用いる。縦開口補強材は、開口部の左右の辺に沿って鉛直に延び、横開口補強材は、開口部の上下の辺に沿って水平に延びる。また、通しアングルは、縦開口補強材の上端及び下端に結合され水平に延びる。
この場合、縦開口補強材の上端及び下端を通しアングルの中間部に結合し、横開口補強材の両端を縦開口補強材の中間部に結合する必要がある。また、開口部のまわりに位置するALCパネルを横開口補強材又は通しアングルに固定する必要がある。
しかし上述したALC取付枠の部材同士、及びALCパネルとALC取付枠との結合(連結)は、通常、現場合わせが必要となる。
この現場合わせのため、従来は、ALC取付枠の部材同士、及びALCパネルとALC取付枠との結合を、フラットバーなどを介して溶接で接合していた。
しかし、その結果、以下の問題点があった。
(1)溶接作業者の熟練度により溶接部の品質にばらつきが生じやすい。
(2)溶接時の作業環境が悪く、溶接ヒュームによる健康被害、火災、感電、火傷などのおそれがある。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、溶接作業なしに現場合わせで組み立てることができるALC取付枠とその組立工法を提供することにある。
本発明によれば、ALCパネルで構成する平面に開口部を設けるためのALC取付枠であって、
前記開口部を囲みドリルねじで結合可能な2〜5mmの板厚を有する複数の開口補強材と、
隣接する1対の前記開口補強材に跨って位置する複数の接合金物と、を備え、
前記開口補強材は、前記開口部の左右の辺に沿って上下方向に延びる1対の縦開口補強材を有し、
前記縦開口補強材は、前記ALCパネルの幅方向端面に沿って位置決めされ、断面がコの字型の部材であり、
前記コの字型は、前記ALCパネルの前記幅方向端面に沿って位置する第1平面部と、前記第1平面部と連続し前記ALCパネルの前面に沿って位置する第2平面部と、前記第2平面部と連続し前記第1平面部と平行に前記ALCパネルの前面側に位置する第3平面部と、を有する、ALC取付枠が提供される。
また、本発明によれば、上記のALC取付枠の組立工法であって、
複数の前記開口補強材により前記開口部を囲む補強材位置決め工程と、
複数の接合金物を隣接する前記開口補強材に跨って位置決めする接合金物位置決め工程と、
前記接合金物を前記開口補強材にドリルねじで結合するねじ結合工程と、を有する、ALC取付枠の組立工法が提供される。
上記本発明によれば、ALC取付枠を構成する開口補強材が、ドリルねじで結合可能な板厚を有するので、接合金物を開口補強材にドリルねじで結合することにより、溶接作業なしに現場合わせでALC取付枠を組み立てることができる。
本発明の実施形態を示すALC取付枠の正面図である。 縦開口補強材の水平断面図である。 第1接合金物の正面図(A)と側面図(B)である。 幅方向通し部材の垂直断面図である 図1のA部拡大図である。 図5のA−A断面図である。 図5のB−B断面図である。 第2接合金物の正面図(A)、側面図(B)、及び斜視図(C)である。 縦開口補強材の端部と幅方向通し部材の中間部の結合構造を示す斜視図である。 ALCパネルと横開口補強材の結合構造を示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態を示すALC取付枠100の正面図である。
このALC取付枠100は、ALCパネル1で構成する平面に開口部2を設けるための構造物である。
図1においてALC取付枠100は、複数の開口補強材10と複数の接合金物20とを備える。
複数の開口補強材10は、開口部2を囲んで位置する。
複数の接合金物20は、隣接する1対の開口補強材10に跨って位置する。
開口補強材10は、ドリルねじ30で結合可能な板厚を有する。すなわち、開口補強材10はすべてが薄板からなる。
また、接合金物20は、必要箇所にドリルねじ30の軸部を通す貫通穴35(穴明け加工による)を有する。
この例において、開口部2は、多角形の開口であり、開口補強材10は、多角形の辺に沿って延びる直線部材である。
なお、本発明はこの構成に限定されず、開口部2は多角形以外の形状であってもよい。
図1において、ALCパネル1で構成する平面は、上下方向に延びる壁面である。以下、「上下方向」は鉛直方向であるのが好ましいが傾斜していてもよい。
ALCパネル1は、この例では厚さが約100mmの矩形板である。なお、ALCパネル1は、この例に限定されず、厚さが異なっても、形状が異なってもよい。
開口部2は、この例では左右の辺3が上下方向に延びる矩形開口部2aである。
開口補強材10は、1対の幅方向通し部材12と1対の縦開口補強材14とを有する。
1対の幅方向通し部材12は、この例では通しアングルであり、開口部2(矩形開口部2a)の上方及び下方に位置決めされ幅方向に延びる。「幅方向」は水平方向であるのが好ましいが、傾斜していてもよい。また、1対の幅方向通し部材12は、壁面を構成する建物の天井近傍と床面近傍にそれぞれ固定するのがよい。
1対の縦開口補強材14は、開口部2の左右の辺3に沿って上下方向に延びる。
図1において、接合金物20は、縦開口補強材14の端部14a(上端部又は下端部)と、幅方向通し部材12の中間部12bとに跨って位置する第1接合金物22を有する。第1接合金物22は、縦開口補強材14の端部14aにボルト(ボルト・ナット32、図6参照)で結合され、かつ幅方向通し部材12の中間部12bにドリルねじ30で結合されている。
ドリルねじ30は、ねじの先端が切り刃(ドリル)となっており、ねじ自身で下穴開け、タップたて、締め付けを行えるものである。
図1において、矩形開口部2aは、ALCパネル1の幅方向に延びる上辺4及び下辺5を有している。
開口補強材10は、さらに矩形開口部2aの下辺5(又は上辺4)に沿って延びる横開口補強材16を有する。
接合金物20は、さらに横開口補強材16の端部16aと縦開口補強材14の中間部14bとに跨って位置するL字形の第2接合金物24を有する。
第2接合金物24は、横開口補強材16の端部16a、及び、縦開口補強材14の中間部14bに、ドリルねじ30で結合されている。
図1において、ALC取付枠100は、さらにパネル固定具26を有する。
パネル固定具26は、ALCパネル1と幅方向通し部材12又は横開口補強材16とに跨って位置し、幅方向通し部材12又は横開口補強材16の中間部12b,16bに、ドリルねじ30で結合可能な貫通穴35(穴明け加工による)を有する。
図2は、縦開口補強材14の水平断面図である。
この図に示すように、縦開口補強材14は、ALCパネル1の幅方向端面に沿って位置決めされる断面がコの字型の部材である。この例において、縦開口補強材14は、厚さtの鋼板を折り曲げて断面をコの字型に成形している。厚さtは、呼び径3.5〜6.3mmのドリルねじ30で下穴開け、タップたて、締め付けを行える2〜5mmであるのが好ましく、特に3〜4mm(例えば3.2mm)であるのが好ましい。
縦開口補強材14のコの字型は、連続して形成された第1平面部15a、第2平面部15b、及び第3平面部15cを有する。
第1平面部15aは、ALCパネル1の幅方向端面に沿って位置し、ALCパネル1の厚さ(この例では約100mm)より短い長さL1を有する。長さL1は、例えば70〜90mm(この例では80mm)である。
第2平面部15bは、第1平面部15aと連続しALCパネル1の前面に沿って位置し、接合金物20の幅より長い長さL2を有する。長さL2は、例えば60〜70mm(この例では63.2mm)である。第2平面部15bには、後述するボルト・ナット32のボルトを通すボルト穴34を予め設けることが好ましい。
第3平面部15cは、第2平面部15bと連続し第1平面部15aと平行にALCパネル1の前面側(第1平面部15aと同じ側)に位置し、後述するボルト・ナット32のボルト頭部を収容可能な長さL3を有する。長さL3は、例えば10〜30mm(この例では15mm)である。
上述した第1平面部15a、第2平面部15b、及び第3平面部15cの厚さtと長さL1,L2,L3は、縦開口補強材14の曲げ剛性を高めるように設定する。すなわちこの曲げ剛性は、壁面に作用する風圧などの外力による縦開口補強材14の変位量と発生応力が許容範囲内になるように設定するのがよい。
図3は、第1接合金物22の正面図(A)と側面図(B)である。
この図に示すように、第1接合金物22は、断面がZ字型の部材である。この例において、第1接合金物22は、厚さtの鋼板を折り曲げて断面をZ字型に成形している。厚さtは、ボルト結合に適した厚さ(例えば4.5mm)であるのが好ましい。
第1接合金物22は、幅方向通し部材12に接触する第1部分21aと、縦開口補強材14の第2平面部15bに接触する第2部分21bとを有する。
第1部分21aと第2部分21bの段差は、例えば4〜8mm(この例では4.1mm)である。なおこの段差は、第1接合金物22の適用箇所に応じて設定するのがよい。
第1接合金物22の全長a、全幅b、第1部分21aと第2部分21bの長さa1,a2は、ボルトとナット(ボルト・ナット32)、又はドリルねじ30で結合した結合部が必要な強度を有するように設定する。
また、第1部分21aと第2部分21bには、必要に応じて予め、ボルトを通すボルト穴34、又はドリルねじ30の軸部を通す貫通穴35を設けるのがよい。
図4は、幅方向通し部材12の垂直断面図である。
この図に示すように、幅方向通し部材12は、断面がL字型の部材である。この例において、幅方向通し部材12は、厚さtの鋼板を折り曲げて断面をL字型に成形している。厚さtは、縦開口補強材14と同様に、ドリルねじ30で下穴開け、タップたて、締め付けを行える厚さ(例えば3.2mm)であるのが好ましい。
幅方向通し部材12は、互いに直交する2つの平面部13a,13bを有する。2つの平面部13a,13bの長さL4,L5は、ボルト・ナット32、又はドリルねじ30で結合した結合部が必要な強度を有するように設定するのがよい。2つの平面部13a,13bの長さL4,L5は、この例では68.2mmと60mmであるが、ALCパネル1の厚さ(この例では約100mm)より短い限りで任意であり、同一であってもよい。
図5は、図1のA部拡大図であり、図6は図5のA−A断面図、図7は図5のB−B断面図である。
図5〜図7において、第1接合金物22の第2部分21bは、ボルト・ナット32により縦開口補強材14の端部14a(この例で下端部)に結合され、第1接合金物22の第1部分21aは、幅方向通し部材12の中間部12bに、貫通穴35を通してドリルねじ30で結合されている。
図7において、ボルト・ナット32の一方(この例ではボルト頭部)が、第3平面部15cにより形成された第2平面部15bとALCパネル1との間の空間に収容されている。
この構成により、予め設けられたボルト穴34を用いて、接合金物20の第2部分21bと縦開口補強材14の端部14aを現場で容易に結合することができる。
図8は、第2接合金物24の正面図(A)、側面図(B)、及び斜視図(C)である。
この図に示すように、第2接合金物24は、L字形の部材である。この例において、第2接合金物24は、厚さtの鋼板を折り曲げてL字形に成形している。厚さtは、ボルト結合に適した厚さ(例えば4.5mm)であるのが好ましい。
第2接合金物24の寸法は、ドリルねじ30で結合した結合部が必要な強度を有するように設定する。また、第2接合金物24には、予め、ドリルねじ30の軸部を通す貫通穴35を設けるのがよい。
なおこの例では、L字形を構成する2枚の平板の奥行き長さが相違し、その正面に段差25を有する。この段差は、図1の左右において、勝手反対(対称)に設けるのがよい。
なお、段差25は、必須ではなく、これを省略し、左右の第2接合金物24を同一にしてもよい。
図1における横開口補強材16の端部16aと縦開口補強材14の中間部14bとの結合は、上述したL字形の第2接合金物24を用いて行うのがよい。
すなわち第2接合金物24のL字形を構成する2枚の平板の一方を縦開口補強材14の中間部14bにドリルねじ30で結合し、他方を、横開口補強材16の端部16aにドリルねじ30で結合するのがよい。
この構成により、横開口補強材16の端部16aと縦開口補強材14の中間部14bを現場で容易に結合(連結)することができる。
図9は、縦開口補強材14の端部14aと幅方向通し部材12の中間部12bの結合構造を示す斜視図であり、(A)は本発明の例、(B)は従来例である。
従来例(B)では、開口補強材6及び通しアングル7として山形鋼(例えば65×65×6の等辺山形鋼)を用い、フラットバー8を介して溶接で結合していた。
そのため、現場合わせはできるが、溶接作業に伴う上述した問題点があった。
本発明の例(A)では、第1接合金物22は、ボルト・ナット32により縦開口補強材14の端部14a(この例で下端部)に結合され、ドリルねじ30により幅方向通し部材12の中間部12bに結合される。
そのため、幅方向通し部材12と第1接合金物22をドリルねじ30で結合するので、溶接作業なしに現場合わせでALC取付枠100を組み立てることができる。
図10は、ALCパネル1と幅方向通し部材12の結合構造を示す斜視図であり、(A)は本発明の例、(B)は従来例である。なお、この図において、ALCパネル1の図示は省略している。
ALCパネル1にはその端部に固定用の雌ねじ穴が予め設けられている。
従来例(B)では、ALCパネル1のメーカー毎に異なるパネル固定具9が供給されていた。このパネル固定具9には、ALCパネル1の雌ねじ穴と螺合するボルトを通す長穴9aが設けられ、パネル固定具9をボルトでALCパネル1の雌ねじ穴に固定し、パネル固定具9の本体を通しアングル7又は横開口補強材に溶接で結合していた。
そのため、現場合わせはできるが、溶接作業に伴う上述した問題点があった。
本発明の例(A)では、パネル固定具26に、ALCパネル1の雌ねじ穴と螺合するボルトの軸部を通す長穴26bが設けられ、従来例(B)と同様に、パネル固定具26をボルトでALCパネル1の雌ねじ穴に固定する。
しかし、図10(A)のパネル固定具26は貫通穴35を有しており、貫通穴35を通るドリルねじ30により幅方向通し部材12の中間部12b又は横開口補強材16の中間部16bに結合することができる。
そのため、ドリルねじ30によるこの結合により、パネル固定具26を幅方向通し部材12又は横開口補強材16に、溶接作業なしに現場合わせで結合することができる。
本発明によるALC取付枠100の組立工法は、ALCパネル1で構成する平面に開口部2を設けるための工法である。
平面は、好ましくは、上下方向に延びる壁面である。
開口部2は、好ましくは、左右の辺3が上下方向に延びる矩形開口部2aである。また、矩形開口部2aは、好ましくは、ALCパネル1の幅方向に延びる上辺4又は下辺5を有している。
本発明のALC取付枠100の組立工法は、補強材位置決め工程S1と、接合金物位置決め工程S2と、ねじ結合工程S3とを有する。
補強材位置決め工程S1では、複数の開口補強材10により開口部2を囲む。
この補強材位置決め工程S1において、1対の幅方向通し部材12を開口部2の上方及び下方に位置決めして幅方向に固定し、1対の縦開口補強材14を開口部2の左右の辺3に沿って上下方向に位置決めする。
「幅方向」は水平であるのが好ましいが、傾斜してもよい。「上下方向」は鉛直方向であるのが好ましいが傾斜していてもよい。
またこの補強材位置決め工程S1において、横開口補強材16を矩形開口部2aの上辺4又は下辺5に沿って位置決めするのがよい。
接合金物位置決め工程S2では、複数の接合金物20を隣接する開口補強材10に跨って位置決めする。
この接合金物位置決め工程S2では、第1接合金物22を、縦開口補強材14の端部14aと幅方向通し部材12の中間部12bとに跨って位置決めする。また、L字形の第2接合金物24を、横開口補強材16の端部16aと縦開口補強材14の中間部14bに位置決めする。
ねじ結合工程S3では、接合金物20を開口補強材10にドリルねじ30で結合する。
このねじ結合工程S3において、第1接合金物22を、縦開口補強材14の端部14aにボルトで結合し、かつ幅方向通し部材12の中間部12bにドリルねじ30で結合する。
またこのねじ結合工程S3において、L字形の第2接合金物24を、横開口補強材16の端部16a、及び、縦開口補強材14の中間部14bに、ドリルねじ30で結合する。
上述した本発明の実施形態によれば、ALC取付枠100を構成する開口補強材10が、ドリルねじ30で結合可能な板厚を有する。従って、接合金物20を開口補強材10にドリルねじ30で結合することにより、溶接作業なしに現場合わせでALC取付枠100を組み立てることができる。
上述したように、本発明では、溶接作業を不要とするために、幅方向通し部材12、縦開口補強材14、横開口補強材16、接合金物20、及びパネル固定具26を以下の方針で創案した。
(1)幅方向通し部材12と縦開口補強材14の接合は、ドリルねじ30及びボルト・ナット32を用いる。
(2)工場での穴開け加工が可能な部材(縦開口補強材14、接合金物20)についてはボルト・ナット32による接合とし、予め穴開け加工ができない部材(幅方向通し部材12、横開口補強材16)についてはドリルねじ30による接合とする。
(3)従来の通しアングル7および開口補強材6である山形鋼は、板厚が6mmと厚くドリルねじ30での接合が困難であるため、鋼材の厚さを適応板厚(この例では3.2mm)とする。
(4)断熱ウレタン、造作工事の納まりを考慮して住戸内側への金物の突起は最小限度(この例では20mm以内)に収める。
(5)幅方向通し部材12、縦開口補強材14、横開口補強材16、接合金物20、及びパネル固定具26は全てのALCメーカーで採用可能とする。
また、本発明では、幅方向通し部材12と縦開口補強材14の接合部に図3に示した断面がZ字型の部材を設置することで、接合部に生じる段差を解消し、ドリルねじ30とボルト・ナット32による接合を可能とした。
上述した本発明のALC取付枠100とその組立工法により、溶接作業が不要となり以下のメリットが得られる。
(1)溶接機の準備、キャプタイヤの取り回し等が無くなることによる省力化と、品質の安定化が得られる。
(2)溶接ヒュームの発生がなくなることによる作業員の健康への影響が軽減される。
(3)火災や危険作業(感電、火傷)に対するリスクがなくなる。
(4)環境配慮、例えば電力使用量の削減ができる。
なお、本発明は、ALCパネル1で構成する平面が壁面である場合に限定されず、その他の平面、例えば床、屋根等であってもよい。床、屋根等の場合、壁面の場合の「上下」「左右」などは、当業者にとって適切な用語で置換することができる。
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない限りで種々に変更できることは勿論である。
1 ALCパネル、2 開口部、2a 矩形開口部、3 左右の辺、4 上辺、
5 下辺、6 開口補強材、7 通しアングル、8 フラットバー、9 パネル固定具、
9a 長穴、10 開口補強材、12 幅方向通し部材、12b 中間部、
13a,13b 平面部、14 縦開口補強材、14a 端部、14b 中間部、
15a 第1平面部、15b 第2平面部、15c 第3平面部、16 横開口補強材、
16a 端部、16b 中間部、20 接合金物、21a 第1部分、
21b 第2部分、22 第1接合金物、24 第2接合金物、25 段差、
26 パネル固定具、26b 長穴、30 ドリルねじ、32 ボルト・ナット、
34 ボルト穴、35 貫通穴、100 ALC取付枠

Claims (10)

  1. ALCパネルで構成する平面に開口部を設けるためのALC取付枠であって、
    前記開口部を囲みドリルねじで結合可能な2〜5mmの板厚を有する複数の開口補強材と、
    隣接する1対の前記開口補強材に跨って位置する複数の接合金物と、を備え、
    前記開口補強材は、前記開口部の左右の辺に沿って上下方向に延びる1対の縦開口補強材を有し、
    前記縦開口補強材は、前記ALCパネルの幅方向端面に沿って位置決めされ、断面がコの字型の部材であり、
    前記コの字型は、前記ALCパネルの前記幅方向端面に沿って位置する第1平面部と、前記第1平面部と連続し前記ALCパネルの前面に沿って位置する第2平面部と、前記第2平面部と連続し前記第1平面部と平行に前記ALCパネルの前面側に位置する第3平面部と、を有する、ALC取付枠。
  2. 前記開口部は、多角形の開口であり、
    前記開口補強材は、前記多角形の辺に沿って延びる直線部材である、請求項1に記載のALC取付枠。
  3. 前記平面は、上下方向に延びる壁面であり、
    前記開口部は、左右の辺が前記上下方向に延びる矩形開口部であり、
    前記開口補強材は、さらに、
    前記開口部の上方及び下方に位置決めされ幅方向に延びる1対の幅方向通し部材有し、
    前記接合金物は、前記縦開口補強材の端部と前記幅方向通し部材の中間部とに跨って位置する第1接合金物を有し、
    前記第1接合金物は、前記縦開口補強材の前記端部にボルトで結合され、かつ前記幅方向通し部材の前記中間部ドリルねじで結合されている、請求項2に記載のALC取付枠。
  4. 前記矩形開口部は、前記ALCパネルの幅方向に延びる上辺又は下辺を有しており、
    前記開口補強材は、前記矩形開口部の前記上辺又は前記下辺に沿って延びる横開口補強材を有し、
    前記接合金物は、前記横開口補強材の端部と前記縦開口補強材の中間部とに跨って位置するL字形の第2接合金物を有し、
    前記第2接合金物は、前記横開口補強材の前記端部、及び、前記縦開口補強材の前記中間部に、前記ドリルねじで結合されている、請求項3に記載のALC取付枠。
  5. 前記ALCパネルと前記幅方向通し部材又は前記横開口補強材とに跨って位置し、前記幅方向通し部材又は前記横開口補強材の前記中間部に、前記ドリルねじで結合可能なパネル固定具を有する、請求項4に記載のALC取付枠。
  6. 前記第1平面部は、前記ALCパネルの前記幅方向端面に沿って密着して位置しかつ隣接する別のALCパネルとの間にその幅方向端面に密着して位置する、請求項1に記載のALC取付枠。
  7. 前記第1接合金物は、断面がZ字型の部材であり、前記幅方向通し部材に接触する第1部分と、前記縦開口補強材の前記第2平面部に接触する第2部分と、を有する、請求項に記載のALC取付枠。
  8. 請求項1に記載のALC取付枠の組立工法であって、
    複数の前記開口補強材により前記開口部を囲む補強材位置決め工程と、
    複数の接合金物を隣接する前記開口補強材に跨って位置決めする接合金物位置決め工程と、
    前記接合金物を前記開口補強材にドリルねじで結合するねじ結合工程と、を有する、ALC取付枠の組立工法。
  9. 前記平面は、上下方向に延びる壁面であり、
    前記開口部は、左右の辺が前記上下方向に延びる矩形開口部であり、
    1対の幅方向通し部材を、前記開口部の上方及び下方に位置決めして幅方向に固定し、
    1対の縦開口補強材を、前記開口部の左右の前記辺に沿って前記上下方向に位置決めし、
    第1接合金物を、前記縦開口補強材の端部と前記幅方向通し部材の中間部とに跨って位置決めし、
    前記第1接合金物を、前記縦開口補強材の前記端部にボルトで結合し、かつ前記幅方向通し部材の前記中間部に前記ドリルねじで結合する、請求項8に記載のALC取付枠の組立工法。
  10. 前記矩形開口部は、前記ALCパネルの幅方向に延びる上辺又は下辺を有しており、
    横開口補強材を、前記矩形開口部の前記上辺又は前記下辺に沿って位置決めし、
    L字形の第2接合金物を、前記横開口補強材の端部、及び、前記縦開口補強材の中間部に、前記ドリルねじで結合する、請求項9に記載のALC取付枠の組立工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102492660B1 (ko) * 2022-05-31 2023-01-30 (주)베셀 건식패드와 물탱크 하부 프레임의 체결 결합장치

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