JP2006335418A - 熱溶着性蓋付き容器 - Google Patents

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Kanji Yoshimura
完治 吉村
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Sun A Kaken Co Ltd
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Abstract

【課題】蓋付き密閉性の容器の積層シートからなる蓋が、容器に確実に熱溶着によって接着されるものとし、特にフランジの熱溶着面にローレット加工が施されて易開封性の構造であっても確実に接着されていてシール性の高い蓋付き密閉性の容器とすることである。
【解決手段】上面開口の本体容器1と、本体容器1のフランジ2に重ねて熱溶着可能なフランジ3を有する蓋4とからなり、蓋4が、ポリブチレンテレフタレート樹脂を基材層とし、本体容器1のフランジ2に熱溶着可能な熱可塑性樹脂層を重ねて一体化した積層シート製の熱溶着性蓋付き容器とする。ポリブチレンテレフタレート樹脂が熱伝導性のよい耐熱性樹脂であるために、ヒートシールのため外部から供給される熱量を効率よく熱可塑性樹脂に熱伝導し、確実に熱溶着シールがなされる。
【選択図】図1

Description

この発明は、合成樹脂製の蓋をヒートシール可能であり、密閉性の要求される食品の流通や保存のための容器にも適用できる汎用の熱溶着性蓋付き容器に関する。
比較的小さな容量の合成樹脂製蓋付き密閉容器では、容器本体と蓋にそれぞれ形成したフランジを重ね合わせて閉じ、これをヒートシールなどの密封処理によって密封できる構造が一般的な構造である。
特に、惣菜その他の食品などを容器に入れて販売する場合に用いる密閉容器は、販売時には内容物である食品が消費者にできるだけ新鮮に見えるように、透明性の蓋を使用することが好ましく、例えばポリカーボネートなどを成形材料に採用したものが一般的である。
具体的には、ヒートシール用にフランジを有する本体容器と、最外層がポリカーボネートのものがあり、最内層が本体容器とヒートシール可能な熱可塑性樹脂であるフランジを有し、そのフランジにはタブを設け、これに指をかけて容易に押し上げて易開封性とした蓋付きの密閉性容器が知られている(特許文献1)。
特許第3130793号公報(請求項1、段落[0009]参照)
しかし、上記した従来の蓋付き密閉性の容器は、積層シート製の蓋に耐熱性とヒートシールのための熱溶着性を両立させにくいため、容器に蓋の全周を確実に熱溶着することが容易ではなく、容器のシール性が不確実になりやすいという問題点がある。
また、上記した従来のポリカーボネートなどの透明性樹脂では、ガスバリア性が完全でなく、食品容器としての適性が不充分であるという問題点もある。
そこで、この発明の課題は、上記した問題点を解決して、蓋付き密閉性の容器の積層シートからなる蓋が、容器に対して確実に熱溶着できるものとし、シール性の高い蓋付き密閉性の容器とすることである。
また、この発明の他の課題としては、蓋の基材として透明性の樹脂を採用した場合にもガスバリア性が確実であり、上記した密閉性も兼備した透明性の蓋付き密閉性の食品容器とすることである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、フランジを有する上面開口の本体容器と、この本体容器の前記フランジに重ねて熱溶着可能なフランジを有する蓋とからなる熱溶着性蓋付き容器において、前記蓋が、ポリブチレンテレフタレート樹脂を基材層とし、前記本体容器のフランジに対して熱溶着可能な熱可塑性樹脂層を重ねて一体化した積層シート製の蓋であることを特徴とする熱溶着性蓋付き容器としたのである。
上記したように構成されるこの発明の熱溶着性蓋付き容器は、熱接着時にポリブチレンテレフタレート樹脂を基材層とする蓋のフランジと本体容器のフランジとが圧着された際、
基材層を介して加熱されながら圧着され、このとき基材のポリブチレンテレフタレート樹脂が熱伝導性のよい耐熱性樹脂であるために、外部から供給されるヒートシールのための熱量を効率よく熱可塑性樹脂に熱伝導し、確実に熱溶着シールがなされるものである。
易開封性の容器とするためには、例えば本体容器もしくは蓋または両者のフランジに、例えば熱溶着部よりも容器の外方に延出する溶着面易開封用の延出部を設けた熱溶着性蓋付き容器を採用すればよい。
容器を使用するときには、延出部を持ってフランジの溶着面の一部を引き剥がすようにすると、容器を容易に開封することができる。延出部にはローレット加工などによる凹凸模様を形成しておくことが、滑り止め性を向上させより開封し易くするために好ましい。
また、容器の蓋にはポリブチレンテレフタレート樹脂による酸素、窒素、二酸化炭素、のガスバリア性による食品鮮度の維持性があると共に、食品の匂い成分の漏れを防ぐガスバリア性もあり、蓋が透明性であっても密閉性の高い衛生的な食蓋付き密閉性の食品容器になる。
容器の本体も含めて完全なガスバリア性がある食品容器にするためには、上記の熱溶着性蓋付き容器において、本体容器が、ポリプロピレン/エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物/ポリプロピレン/ポリエステル系シーラントの各層をこの順に積み重ねて一体化した積層シート成形体であるものを採用し、前記蓋は、容器内容物の見える透明性の蓋である食品容器用熱溶着性蓋付き容器とすればよい。
この発明は、ポリブチレンテレフタレート樹脂を基材層とし、本体容器のフランジに熱溶着可能な熱可塑性樹脂層を重ねて一体化した積層シート製蓋を有する容器であるから、蓋が容器に確実に熱溶着によって接着されるものとなり、特にフランジの熱溶着面に凹凸模様が設けられて易開封性の構造であっても確実に接着されてシール性の高い熱溶着性蓋付き容器となる利点がある。
また、蓋の基材に透明性樹脂を採用してもガスバリア性が優れており、しかも上記したように易開封性の構造であっても確実に接着されてシール性が高いという利点があり、さらに易開封性の食蓋付き密閉性の食品容器であるという利点もある。
この発明の実施形態を以下に添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、実施形態は、上面開口の本体容器1と、本体容器1のフランジ2に重ねて熱溶着可能なフランジ3を有する蓋4とからなり、図2に示すように、蓋4が、ポリブチレンテレフタレート樹脂を基材層5とし、本体容器1のフランジ2に熱溶着可能な熱可塑性樹脂層6を重ねて一体化した積層シート製の熱溶着性蓋付き容器である。
本体容器1および蓋4に形成されているフランジ2、3は、ヒートシールする際に両者を重ねた方向に加圧して加熱し、溶着するヒートシール熱盤(図示せず。)を作用させる箇所である。特に易開封性の容器とする場合には、蓋4もしくは本体容器1または両者のフランジの角部等要所を外方に延出させて溶着面易開封用の延出部2a(図1の鎖線部)を設け、この延出部2aにローレット加工などの凹凸模様(図示せず。)を形成する。
凹凸模様は、指で持ち易くするための、いわゆる滑り止めであり、ローレット加工以外のエンボス加工、過熱加圧成型などにより形成される格子状その他の網目状などの周知な凹凸模様を採用することができる。
蓋4の基材層5に用いるポリブチレンテレフタレート樹脂は、テレフタル酸ジメチルと1,4−ブチレングリコールを重縮合して得られる熱可塑性ポリエステルであり、結晶性樹脂であり、融点が225〜228℃、結晶化度が35〜45%であり、耐熱性に優れ、しかし比熱は0.31と比較的小さく、熱伝導性のよい物性である。また、吸水性は非常に小さく、力学的性質の変化が少なく、良好な寸法安定性である。
この発明に用いるポリブチレンテレフタレート樹脂は、テレフタル酸成分または1,4−ブチレングリコール成分の一部を他の共重合成分で置換した共重合体であってもよい。このような共重合成分としては、酸成分としてイソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェノキシエタンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸およびシクロヘキサンジカルボン酸等のジカルボン酸等のジカルボン酸類を採用できる。また、グリコール成分としてはエチレングリコール、トリメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールとのコポリグリコール等を採用できる。このような共重合成分は、ポリマー全体の30重量%未満配合することが好ましい。
熱溶着可能な熱可塑性樹脂層6としては、本体容器1よりも溶融温度が10℃以上、好ましくは20℃以上低くて加熱により速やかに溶融するいわゆるシーラントとして適当な熱可塑性を示す樹脂であればよく、また基材のポリブチレンテレフタレート樹脂とも接着性のよい熱可塑性樹脂を採用すればよい。そのような具体例としては、ポリプロピレン、低密度ポリエチレンその他のポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂(すなわちポリエステル系シーラント)などが挙げられる。
本体容器1の素材としては、その素材を特に限定することなく採用できるが、特に食品容器用熱溶着性蓋付き容器を製造する場合には、容器内容物の良く見える透明性の蓋を採用すると共に、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリプロピレン、ポリエステル系シーラントをこの順に積み重ねて一体化した積層シート成形体からなる本体容器1を採用することが好ましい。これにより、本体容器1の透明性や酸素、窒素、二酸化炭素、さらに食品の匂い成分に対するガスバリア性も高められる。
以上のような素材を用いて容器を成型するには、図1に示すようなフランジ2、3のある容器の金型を作製し、真空成型や圧空成型を行なえばよく、さらに食品などを入れて密封するには、本体容器1をヒートシール受け台(図示せず。)の上において、その上から蓋4を被せた状態で周囲のフランジに150〜190℃程度に加熱されたヒートシール熱盤を加圧し、熱溶着すればよい。
厚さ0.25mmのポリブチレンテレフタレート樹脂を基材層とし、厚さ.0.5mmのポリエステル樹脂シーラントフィルムを重ねて一体化した積層シート素材を真空成型して図1に示す形態で丸み(R)のあるフランジ3の付いた四角形椀状の蓋4を設けた。
また、ポリプロピレン/エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物/ポリプロピレン/ポリエステル樹脂系シーラントからなる積層シートを真空成型して丸み(R)のあるフランジ2の付いた四角形椀状の本体容器1を設けた。このフランジ2の一部の延出部2aには、その後の加工により格子状の凹凸模様であるローレットを形成した。
得られた本体容器1に、惣菜として野菜類等の煮物を80g入れて、蓋4と本体容器1をフランジ同士重ね合わせた状態でヒートシール受け台に置いて190℃に加熱したヒートシール熱盤により圧力3.0kg/cm2で加熱して2秒間フランジ部を加熱してヒートシールした。
これを殺菌処理した後、冷蔵状態で2週間保存し、室温で容器を傾けた状態にして、外観と匂いの漏れを調べたが、完全に密封性は保たれていた。そして、本体容器のフランジと蓋を引き離すように手で開封したところ、調理直後の風味のよい状態が保たれていることが判明した。
実施形態の熱溶着性蓋付き容器の断面図 実施形態の蓋の素材である積層シートの拡大断面図
符号の説明
1 本体容器
2、3 フランジ
2a 延出部
4 蓋
5 基材層
6 熱可塑性樹脂層

Claims (3)

  1. フランジを有する上面開口の本体容器と、この本体容器の前記フランジに重ねて熱溶着可能なフランジを有する蓋とからなる熱溶着性蓋付き容器において、
    前記蓋が、ポリブチレンテレフタレート樹脂を基材層とし、前記本体容器のフランジに対し熱溶着可能な熱可塑性樹脂層を重ねて一体化した積層シート製の蓋であることを特徴とする熱溶着性蓋付き容器。
  2. 本体容器もしくは蓋または両者のフランジに、熱溶着部より容器の外方に延出させて溶着面易開封用の延出部を設けた請求項1に記載の食品容器用熱溶着性蓋付き容器。
  3. 請求項1または2に記載の熱溶着性蓋付き容器において、本体容器が、ポリプロピレン/エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物/ポリプロピレン/ポリエステル系シーラントからなる積層シートであり、前記蓋は、容器内容物の見える透明性の蓋であることを特徴とする食品容器用熱溶着性蓋付き容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015521980A (ja) * 2012-07-10 2015-08-03 ドロプシー, フィリップ 商品の包装のための2種材料箱形パッケージ
JP2019189311A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 三菱ケミカル株式会社 易開封性包装体

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