JP2006333180A - 現在地域検出装置、移動体用デジタルテレビ放送受信機、移動体用デジタルテレビ放送受信方法及びプログラム - Google Patents

現在地域検出装置、移動体用デジタルテレビ放送受信機、移動体用デジタルテレビ放送受信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 GPSを使用しなくても現在地域を検出できる現在地域検出装置71を提供する。
【解決手段】 現在地域検出装置71は、アナログ放送情報保有手段75、受信周波数収集手段76及び現在地域探索手段77を有している。アナログ放送情報保有手段75は、各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有する。受信周波数収集手段76は、所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集する。現在地域探索手段77は、受信周波数と周波数−地域情報における電波周波数とを照合して、その照合結果に基づき現在地域を探索する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、現在地域検出装置、移動体用デジタルテレビ放送受信機、移動体用デジタルテレビ放送受信方法及びプログラムに関し、GPS(Global Positoning System)を使用しないで現在地域を検出可能とする現在地域検出装置、移動体用デジタルテレビ放送受信機、現在地域検出方法、移動体用デジタルテレビ放送受信方法及びプログラムに関するものである。
自動車等に搭載される移動体用デジタルテレビ放送受信機では、所定のデジタルテレビ放送の放送内容の出力中、自動車が該デジタルテレビ放送のサービスエリア外へ進むことがある。この場合、従来の移動体用デジタルテレビ放送受信機では、ユーザは、同一の番組を視聴したいときには、進入した地域をサービスエリアとするデジタルテレビ放送であって、視聴中のデジタルテレビ放送と同一系列のデジタルテレビ放送を、手動選局で見つける必要がある。デジタルテレビ放送の出力は、アナログテレビ放送の出力と異なり、デコード処理を伴うので、ユーザがチャンネルを切替えてから、切替後のチャンネルの放送内容が画面やスピーカから出力されるまで、時間がかかり、進入した地域で、各チャンネルを1個ずつ、選局して、進入前の地域で視聴していた番組と同一番組のデジタルテレビ放送を見つけ出すのに時間と手間がかかる、
特許文献1(請求項1,3等)は、移動体用放送受信機が、同一の系列(ネットワーク)に属する放送であって、それぞれ退出側及び進入側のサービスエリアに係る放送を受信する2個の受信手段を装備し、両放送の受信品質を比較し、受信品質の高い方の放送を選択して出力することを開示する。特許文献1(段落0027,0028)は、また、自車位置(現在地)をナビゲーション装置から検出し、検出した自車位置に基づき進入側のサービスエリアを探索することを示唆している。
特許文献2は、オートプリセット機能を装備する受信装置を開示する。該受信装置は、例えばアナログTV受信装置であり(段落0019)、GPS等を利用して現在地を検出し(段落0023)、メモリのデジタルテレビ放送局情報に基づき現在地で受信可能なデジタルテレビ放送を推定し(段落0025)、オートプリセット時では、推定したデジタルテレビ放送の受信周波数(チャンネル)を除外して帯域を走査して、受信信号のある受信周波数を探して、それ(アナログテレビ放送の受信周波数のみ)をプリセットするようにしている(段落0026)。
特開2001−251229号公報 特開2004−312563号公報
従来の現在地検出装置は、カーナビゲーション装置のGPSを利用するものであり、GPSを装備しない移動体では、現在地の検出が困難となっている。
移動体の移動に伴い、退出側のサービスエリアのテレビ放送から進入側のサービスエリアのテレビ放送へ自動切替えしたり、進入先のサービスエリアにおいてオートプリセットを実施したりする特許文献1,2の放送受信機では、GPSで検出した現在地に基づき進入側のサービスエリアを検出することになるので、GPSを装備しない移動体においては、それら自動切替及びオートプリセットは実現困難である。
本発明の目的は、GPSを使用したり、位置情報のデータを含む放送信号を利用しなくても、現在地域を検出できる現在地域検出装置、移動体用デジタルテレビ放送受信機、移動体用デジタルテレビ放送受信方法及びプログラムを提供することである。
本発明の現在地域検出装置は次のものを有している。
各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有するアナログ放送情報保有手段、
所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集する受信周波数収集手段、及び
受信周波数と周波数−地域情報における電波周波数とを照合して照合結果に基づき現在地域を探索する現在地域探索手段。
本発明の移動体用デジタルテレビ放送受信機は次のものを有している。
各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有するアナログ放送情報保有手段、
所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集する受信周波数収集手段、
受信周波数と周波数−地域情報における電波周波数とを照合して照合結果に基づき現在地域を探索する現在地域探索手段、
各デジタルテレビ放送についてそれに割り当てられている電波周波数、サービスエリア及び系列に係るデジタルテレビ放送情報を保有するデジタルテレビ放送情報保有手段、
放送内容を現在、出力している第1のデジタルテレビ放送に対し、該第1のデジタルテレビ放送と同一系列に属する第2のデジタルテレビ放送であって現在地域探索手段による探索結果としての現在地域をサービスエリア内に含む第2のデジタルテレビ放送をデジタルテレビ放送情報から探索するデジタルテレビ放送探索手段、及び
第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を第1のデジタルテレビ放送から第2のデジタルテレビ放送へ切替える出力切替手段。
本発明の別の移動体用デジタルテレビ放送受信機は次のものを有している。
各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有するアナログ放送情報保有手段、
所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を1個だけ検出する受信周波数検出手段、
受信周波数と周波数−地域情報における電波周波数とを照合して照合結果に基づき現在地域を探索する現在地域探索手段、
各デジタルテレビ放送についてそれに割り当てられている電波周波数、サービスエリア及び系列に係るデジタルテレビ放送情報を保有するデジタルテレビ放送情報保有手段、
放送内容を現在、出力している第1のデジタルテレビ放送に対し、該第1のデジタルテレビ放送と同一系列に属する第2のデジタルテレビ放送であって現在地域探索手段による探索結果としての現在地域をサービスエリア内に含む第2のデジタルテレビ放送をデジタルテレビ放送情報から探索するデジタルテレビ放送探索手段、及び
第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を第1のデジタルテレビ放送から第2のデジタルテレビ放送へ切替える出力切替手段。
本発明の他の移動体用デジタルテレビ放送受信機は次のものを有している。
各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有するアナログ放送情報保有手段、
所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数をする受信周波数収集手段、
受信周波数と周波数−地域情報における電波周波数とを照合して照合結果に基づき現在地域を探索する現在地域探索手段、
第1のデジタルテレビ放送の番組を検出する番組検出手段、
現在地域をサービスエリア内に含むデジタルテレビ放送をデジタルテレビ放送情報から探索するとともに探索の結果、見つかったデジタルテレビ放送の中で第1のデジタルテレビ放送の番組と同一の番組を現在、放送しているデジタルテレビ放送を、所定の番組情報源から第3のデジタルテレビ放送として探索するデジタルテレビ放送探索手段、及び
第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を第1のデジタルテレビ放送から第3のデジタルテレビ放送へ切替える出力切替手段。
本発明の移動体用デジタルテレビ放送受信方法は次のステップを有している。
所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集するステップ、
各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを含む情報としてあらかじめ保有している周波数−地域情報における電波周波数と、受信周波数とを照合して、各受信周波数について周波数−地域情報に基づき各受信周波数のサービスエリアの候補を探索するステップ、
全受信周波数に対して共通にサービスエリアとなっているサービスエリア候補を現在地域に特定するステップ、
各デジタルテレビ放送についてそれに割り当てられている電波周波数、サービスエリア及び系列に係るデジタルテレビ放送情報から、放送内容を現在、出力している第1のデジタルテレビ放送と同一系列に属し現在地域をサービスエリア内に含む第2のデジタルテレビ放送を探索するステップ、及び
第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を第1のデジタルテレビ放送から第2のデジタルテレビ放送へ切替えるステップ。
本発明のプログラムは、コンピュータを前述の移動体用デジタルテレビ放送受信機の各手段として機能させる。
本発明の現在地域検出装置によれば、所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内に存在する受信電波の受信周波数を収集し、収集した受信周波数を、各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報の電波周波数と照合することにより、現在地域を検出することが可能になる。
本発明の移動体用デジタルテレビ放送受信機、方法及びプログラムによれば、GPSを利用したり、位置情報のデータを含む放送信号を利用したりしなくても、進入前において視聴中のデジタルテレビ放送に対して進入先の地域で関連する適切なデジタルテレビ放送へ自動的に切替えることができる。
図1は車載用放送受信機10の概略ブロック図である。車載用放送受信機10は、デジタルテレビ放送受信機11、FMラジオ受信機12、AMラジオ受信機13及び時計14を有している。デジタルテレビ放送受信機11は、デジタルテレビ放送チューナ18、デマルチプレクサ19、AVデコーダ20、制御装置21及びメモリ22を有している。
デジタルテレビ放送チューナ18は、そのアンテナに受信するデジタルテレビ放送の電波の中から、制御装置21より指示される周波数の電波を選択して、該電波を復調回路により復調するとともに、誤り訂正等を行ない、所定のTS(Transport Stream:トランスポートストリーム)を出力する。デジタルテレビ放送チューナ18が出力するTSは、音声、映像及びデータ等の複数個のデジタル信号を多重化したものとなっている。
デマルチプレクサ19は、制御装置21からの指示に従い、デジタルテレビ放送チューナ18からのTSを映像及び音声のTSと、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)等の付属情報とに、分離し、映像及び音声のTSはAVデコーダ20へ送り、また、PSI/SI等の付属情報は制御装置21へ送る。AVデコーダ20は、デマルチプレクサ19からのTSをMPEGに従い復号し、復号後の音声デジタル信号及び映像デジタル信号を直接又は対応のD/A変換器(図示せず)を経て、スピーカ及びディスプレイ(共に図示せず)へ送る。
メモリ22には、日本全国の地上デジタルテレビ放送に係るデジタルテレビ放送情報、及び日本全国のFMラジオ放送及びAMラジオ放送に係る周波数−地域情報が格納されている。デジタルテレビ放送情報には、日本全国の地上デジタルテレビ放送について、それらの周波数、サービスエリア、及びネットワーク(系列)に係る情報が含まれる。周波数−地域情報には、日本全国のFMラジオ放送及びAMラジオ放送について、それらの周波数及びサービスエリアに係る情報が含まれる。メモリ22は不揮発性メモリとなっている。
周波数−地域情報におけるFMラジオ放送及びAMラジオ放送についてのサービスエリアの定義の仕方は、種々、存在する。例えば、FMラジオ放送におけるサービスエリアは、都道府県又は都道府県に本局と支局がある場合には都道府県をアナログ放送の本局及び支局ごとに分割した区域(例:NHK横浜のFM放送について、横浜の送信局のサービスエリアと小田原の送信局のサービスエリア)を単位とする。また、AMラジオ放送のサービスエリアは、1個の送信局当たりのサービスエリアがFMラジオ放送のそれよりも広く、地方のAMラジオ放送について、1個の都道府県を単位とし、首都圏や近畿圏等の大都市圏では、複数個の都道府県を1個の単位とする。しかしながら、アナログ放送ごとに、その送信局の位置、出力規模、及びFMかAMかの電波種別を考慮して、車載用放送受信機10のメーカーが独自に適切なサービスエリアを設定してもよい。
制御装置21は、時計14から現在時刻の情報を入手するとともに、FMラジオ受信機12及びAMラジオ受信機13に適宜、受信可能周波数の収集指示を出す。FMラジオ受信機12及びAMラジオ受信機13は、制御装置21からの受信可能周波数の収集指示に基づきそれぞれFMラジオ電波帯域及びAMラジオ電波帯域を全体にわたり走査し、所定電界強度が基準レベル以上の受信電波が検出された全部の周波数を制御装置21へ通知する。制御装置21からFMラジオ受信機12又はAMラジオ受信機13への収集指示には、電界強度の基準値を具体的にどれだけにするかの指示も含まれる。
図2はデジタルテレビ放送自動切替方法30のフローチャートである。該デジタルテレビ放送自動切替方法30は、車載用放送受信機10の電源オン期間において、デジタルテレビ放送自動切替方法30のS38,S39又は異常処理ルーチン41が終了してから、すなわちデジタルテレビ放送自動切替方法30の前回の実行が終了してから一定時間が経過すると、再び開始されるようになっている。
図2及び図3では、説明の便宜上、現在地域はサービスエリアを単位としている。図2のサービスエリアは、FMラジオ放送のサービスエリアに対応し、図3のサービスエリアはAMラジオ放送に対応している。さらに、説明の便宜上、FMラジオ放送の各サービスエリアに対して、1個又は複数個のFMラジオ放送が割り当てられ、また、AMラジオ放送の各サービスエリアに対して、1個又は複数個のAMラジオ放送が割り当てられるものとする。
S31では、ユーザが選局して、現在視聴中の地上波デジタルテレビ放送(以下、該地上波デジタルテレビ放送を「D1」という。)の各種情報(例:D1のサービスエリア、系列及び放送中の番組ID)を記録する。これら各種情報は、D1の放送信号に含まれるPSI/SI等の情報から入手してもよいし、D1の放送信号からはD1のIDのみを入手して、その他の情報は、メモリ22に記憶されているデジタルテレビ放送情報内を、D1のIDをキーにして検索して、入手してもよい。
S32では、地上波デジタルテレビ放送D1が受信困難となっているか否かを判定する。受信困難の具体例は、D1の受信信号の電界強度が所定値以下にあること、又はD1の受信信号をデジタルテレビ放送チューナ18においてエラー訂正するときにビットエラーレートを計算し、該計算したビットエラーレートが所定値以上であるときである。車載用放送受信機10を搭載する自動車が、地上波デジタルテレビ放送D1のサービスエリアを離脱して、該サービスエリアに隣接するサービスエリアへ進入する場合は、D1の受信電波が弱まり、D1が受信困難な状態に陥る。S32の判定が否である場合は、S31へ戻り、S32の判定が正になると、S33へ進む。
S33では、FMラジオ受信機12にFMラジオ放送の電波帯域を走査させ、該電波帯域において所定電界強度以上である全部の受信電波の受信周波数を調べさせ、それをFMラジオ受信機12から受信情報として入手する。そして、現在地を含むサービスエリアを該受信情報に基づき探索する。該探索は、受信情報の各受信周波数をメモリ22の周波数−地域情報と照合することにより行なわれる。すなわち、受信情報の各受信周波数が例えばRf1,Rf2,・・・とすると、各Rf1,Rf2,・・・について、それに一致するFMラジオ放送局が調べられ、該FMラジオ放送局のサービスエリアが調べられる。
各受信周波数に対して、それを送信周波数とするFMラジオ放送局は日本全国に複数個存在し、結果、各受信周波数に対して、その電波が存在するサービスエリアは複数個の候補がある。現在地域としてのサービスエリアは、全部の受信周波数Rf1,Rf2,・・・に対して共通にサービスエリア候補となっているものが選出される。選出されたサービスエリアが1個であれば、それが現在地域に決定される。
現在地域が例えば1個に特定されない場合には、複数個の地域候補の内、デジタルテレビ放送D1のサービスエリアと同一、隣接又は部分的に重複する地域を現在地域として抽出し、それが例えば1個に絞られれば、それが現在地域に決定される。
S33における探索内容例として、さらに、次のものがある。最初に、デジタルテレビ放送D1のサービスエリアと同一サービスエリアA0及び隣接サービスエリアA1a,A1b,A1c,・・・を全部、抽出する。次に、各サービスエリアA0,A1a,A1b,A1c,・・・が、全部の受信周波数Rf1,Rf2,・・・の電波を受信可能となっているサービスエリアであるか否かをメモリ22の周波数−地域情報に基づき調べる。そして、A0,A1a,A1b,A1c,・・・の中のどれかが、全部の受信周波数Rf1,Rf2,・・・の電波を受信可能となっているサービスエリアと判断されれば、それを現在地域に決定する。
なお、デジタルテレビ放送のサービスエリアとFMラジオ放送やAMラジオ放送のサービスエリアとは、等しいとは限らない。前述のサービスエリアA0,A1a,A1b,A1c,・・・は、デジタルテレビ放送のサービスエリアについて定義したサービスエリアである。
S34では、探索結果の現在地について、(b1)それがデジタルテレビ放送D1のサービスエリアA0に隣接するサービスエリアA1a,A1b,A1c,・・・であるか、(b2)同一のサービスエリアA0であるか、(b3)そのどちらでもないか、さらに、(b4)探索不能(該当するサービスエリア無し又は複数個のサービスエリア候補の存在)であるかを判定する。そして、(b1)の場合は、S38へ進み、(b2)の場合は、S39へ進み、(b3)及び(b4)の場合は、異常処理ルーチン41へ進む。
S38では、S33において現在地域として検出したサービスエリアに対し、それをサービスエリア内に含みかつデジタルテレビ放送D1と同一系列のデジタルテレビ放送(以下、「デジタルテレビ放送D2」と言う。)へ車載用放送受信機10の選択チャンネルを自動的に切替える。なお、S33において現在地域として検出したサービスエリアはFMラジオ放送のサービスエリアであり、FMラジオ放送のサービスエリアと、デジタルテレビ放送のサービスエリアとは、完全に一致しているとは限らないことに注意されたい。
デジタルテレビ放送D2がデジタルテレビ放送D1と同一系列であるかは、例えばメモリ22のデジタルテレビ放送情報やPSI/SI情報から調べることができる。これにより、ユーザは、デジタルテレビ放送D1の視聴中、自分の自動車がデジタルテレビ放送D1のサービスエリアから退出して、隣りのサービスエリアへ進入しても、該隣りのサービスエリアにおける同一系列のデジタルテレビ放送を、チャンネル操作の手間なく、引き続き、視聴することができる。なお、一般に、系列が同一であるデジタルテレビ放送同士は、同時刻に同一の番組を流しており、ユーザが、デジタルテレビ放送D2により視聴する番組は、デジタルテレビ放送D1の番組と同一となっている。
S39では、チャンネルの自動切替えはせず、選択チャンネルはデジタルテレビ放送D1を維持する。自動車がデジタルテレビ放送D1のサービスエリアA0に留まっているにもかかわらず、デジタルテレビ放送D1の電波が受信困難になる状況としては、ユーザの自動車がデジタルテレビ放送D1の放送局に対して一時的に山やビルの陰になったり、トンネルへ突入している場合が考えられる。
S40では、探索処理回数、すなわちS33の実行回数を調べ、該処理回数が所定値N1未満であれば、S33へ戻り、N1以上であれば、異常処理ルーチン41へ進む。
前述したように、デジタルテレビ放送自動切替方法30は、その終了後、所定時間が経過すると、再び実行されるようになっている。なお、ユーザが車載用放送受信機10の電源を切った場合には、デジタルテレビ放送自動切替方法30は直ちに終了する。また、デジタルテレビ放送自動切替方法30のどのステップを処理中であっても、もしユーザが、自らデジタルテレビ放送の選択チャンネルを切替えたことが検出されたならば、変数(特に、後述の図3のS46のL)を初期値に戻してから、S31より再開される。
図3は異常処理ルーチン41のフローチャートである。S45では、時計14から現在時刻を求め、現在時刻が昼間又は夜間のどちらに属するかを調べる。S45の判定が正である場合は,S46へ進み、否である場合は、S46をスキップして、直ちにS47へ進む。厳密には、昼間とは、日の出から日の入りまでを指す。夜間とは、1日の内の昼間を除く時間範囲である。日の出及び日の入りは季節により異なるので、車載用放送受信機10にカレンダーを装備させ、本日の月日をカレンダーから求め、本日の月日と現在時刻とから現在時刻が昼間であるか夜間であるかを判定するのが好ましい。しかしながら、プログラムの簡略化のために、季節を考慮することなく、一律に、午前6時から午後6時までの時間帯を昼間として、その他の時間帯を夜間と、判定することもできる。昼間では、太陽の影響により電離層にD層が出現し、該D層はAMラジオ放送のAM波を吸収するので、AM波の到達距離が短いのに対し、夜間では、D層が消滅し、AMラジオ放送のAM波は、D層の上のE層で反射して、地上へ戻るので、AM波の到達距離が長くなる。
S46では、基準レベルLを所定量だけ上げる。基準レベルLの初期値は、AMラジオ放送の受信電波からその放送内容を出力するのに当たり、最低の出力品質に対応するレベルにおおよそ設定されている。S46の意義は、現在地において電界強度が基準レベルL以上である受信電波が多数存在し過ぎて、現在地を含むサービスエリアが例えば1個に特定できないことに対処するためである。基準レベルLを所定量上昇させることにより、現在地において電波有りとされる周波数の個数を絞ることができる。なお、後述のS54において、現在の基準レベルLによっては、電界強度が基準レベル以上である受信電波が存在し過ぎて、現在地を含むサービスエリアを適切に探索できないと判定した場合には、S54からS46へ戻って、S46が実行されることになっているので、S45を省略して、S40から一律にS47へ進ませることもできる。
以降のS47,S48,S52,S53,S54は、図2のS33,S34,S38,S39,S40に対して、処理対象がFMラジオ放送でなくAMラジオ放送となっている以外は、処理内容は同一である。
S47では、AMラジオ受信機13に、AMラジオ放送の電波帯域を走査させて、該電波帯域において所定電界強度L以上である全部の受信電波の受信周波数を調べさせ、その調査結果をAMラジオ受信機13から受信情報として入手する。そして、現在地を含むサービスエリアを該受信情報に基づき探索する。該探索は、受信情報の各受信周波数をメモリ22の周波数−地域情報と照合することにより行なわれる。
照合の具体例では、受信情報の各受信周波数が例えばRa1,Ra2,・・・とすると、各Ra1,Ra2,・・・について、それに一致するAMラジオ放送局が調べられ、さらに、そのサービスエリアが候補として探索される。1個の受信周波数に対して、それが受信可能となっている候補としてのサービスエリアは複数個、見つかる。次に、全受信周波数に対して共通にサービスエリアとなっているサービスエリア候補を現在地域に決定する。
現在地域が例えば1個に特定されない場合には、それら複数個の現在地域を候補として扱い、複数個の現在地域候補の内、デジタルテレビ放送D1のサービスエリアと同一、隣接又は部分的に重複する地域を現在地域として抽出し、それが例えば1個に絞られれば、それを現在地域として確定する。
S47における照合の具体例として、さらに、次のものがある。最初に、デジタルテレビ放送D1のサービスエリアと同一サービスエリアA0及び隣接サービスエリアA1a,A1b,A1c,・・・を全部、抽出する。次に、各サービスエリアA0,A1a,A1b,A1c,・・・が、全部の受信周波数Ra1,Ra2,・・・の電波を受信可能となっているサービスエリアであるか否かを周波数−地域情報に基づき調べる。そして、A0,A1a,A1b,A1c,・・・の中のどれか1つが、全部の受信周波数Ra1,Ra2,・・・の電波を受信可能となっているサービスエリアであれば、それを現在地域に決定する。
S48では、探索結果の現在地域について、(b1)それがデジタルテレビ放送D1のサービスエリアに隣接するサービスエリアであるか、(b2)同一のサービスエリアであるか、(b3)そのどちらでもないか、さらに、(b4)探索不能(該当するサービスエリア無し又は複数個のサービスエリア候補の存在)であるかを判定する。そして、(b1)の場合は、S52へ進み、(b2)の場合は、S53へ進み、(b3)及び(b4)の場合は、S54へ進む。
S52,S53,S54の処理内容は、処理対象がFMラジオ放送でなくAMラジオ放送となっている以外は、図2のS38,S39,S54のものと同一であるので、説明を省略する。ただし、S54では、判定結果が「正」及び「否」である場合、それぞれS55,S46へ進む。また、S54におけるN2は、N1(図2のS40)と同一であっても、異なっていてもよい。
S55では、現在地を含むサービスエリアの探索不能を所定のディスプレイへ表示する。該探索不能の表示は、ユーザが手動でデジタルテレビ放送のチャンネル切替を行って、デジタルテレビ放送D1に代わるデジタルテレビ放送を探すことを促す表示でもある。
図4は移動体用デジタルテレビ放送受信機70の機能ブロック図である。移動体用デジタルテレビ放送受信機70は現在地域検出装置71とデジタルテレビ放送処理部72とを有している。移動体用デジタルテレビ放送受信機70は現在地域検出装置71を包含するので、現在地域検出装置71の各手段は、移動体用デジタルテレビ放送受信機70の手段でもある。図4では、現在地域検出装置71は、アナログ放送情報保有手段75、受信周波数収集手段76及び現在地域探索手段77の他に、電波帯域変更手段80及び基準値変更手段81を有しているが、電波帯域変更手段80及び基準値変更手段81は、電波帯域変更手段80及び基準値変更手段81の手段から除外されて、デジタルテレビ放送処理部72の手段となっていてもよい。前述の車載用放送受信機10(図1)は移動体用デジタルテレビ放送受信機70の一例である。
現在地域検出装置71は、アナログ放送情報保有手段75、受信周波数収集手段76及び現在地域探索手段77を有している。アナログ放送情報保有手段75は、各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有する。受信周波数収集手段76は、所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集する。現在地域探索手段77は、受信周波数と周波数−地域情報における電波周波数とを照合して、その照合結果に基づき現在地域を探索する。
アナログ放送情報保有手段75の一例は車載用放送受信機10のメモリ22である。周波数−地域情報に係るアナログ放送は、典型的には、日本全国のアナログ放送であるが、移動体用デジタルテレビ放送受信機70を搭載する自動車の移動範囲が、限定されている場合(例:東日本、西日本、九州地方、又は自宅を中心に半径所定距離の円内。)には、その地域内のアナログ放送に限定されていてもよい。移動体用デジタルテレビ放送受信機70を搭載する自動車が国境を越えて移動することが想定される場合には、周波数−地域情報に係るアナログ放送は、例えば欧州全域の全部のアナログ放送とか、米国及びカナダの北アメリカ全域の全部のアナログ放送というものであってもよい。
所定のアナログ放送電波帯域は、例えば、FMラジオ放送の電波帯域、AMラジオ放送の電波帯域、VHFテレビ放送の電波帯域、又はUHFテレビ放送の電波帯域である。所定のアナログ放送電波帯域は、それらの複数個の組み合わせ、例えば、FMラジオ放送及びVHFテレビ放送の電波帯域としてもよい。
受信周波数収集手段76は、典型的には、所定の電波帯域内の走査において、電界強度が基準値以上となっている周波数について、該周波数には受信電波が存在すると判断して、該周波数を受信周波数として収集する。現在地域探索手段77が探索する現在地域は、通常は、所定の電波帯域におけるアナログ放送のサービスエリアに対応する。また、受信周波数収集手段76が現在地において実際に収集した各受信周波数に係るアナログ放送のサービスエリアは、各アナログ放送局の場所及び各アナログ放送の出力が同一とは限らないので、相互に完全に一致することなく、多少相違する。その場合、それらの重複範囲を現在地域にすると、該現在地域は、どのサービスエリアより狭くなるが、そのように現在地域を決定することもできる。
受信周波数収集手段76が収集する周波数は、通常は、複数個であるが、1個の場合もある。全国で1個のアナログ放送局にしか割り当てられていない周波数が存在することもあり、この場合は、該1個の周波数を収集(検出)すれば、該1個の周波数により現在地域を特定することができる。なお、明細書では、受信周波数収集手段76が収集する周波数の個数が1個か複数個かにこだわらない場合には、「収集」と呼び、受信周波数収集手段76が収集する周波数の個数が1個のみに限定する場合には、「収集」のことを「検出」と適宜、呼ぶことにする。
現在地域探索手段77における照合の典型例では、アナログ放送情報保有手段75が保有している周波数−地域情報における電波周波数と、受信周波数とを照合して、各受信周波数について周波数−地域情報に基づき各受信周波数のサービスエリアの候補を探索する。そして、全受信周波数に対して共通にサービスエリアとなっているサービスエリア候補を現在地域に決定する。
このように、各アナログ放送は、その送信周波数及びサービスエリアが固定されており、各地点は、そこをサービスエリアとするアナログ放送が幾つか存在するので、各地域で周波数−地域情報上、受信可能とされているアナログ放送電波の受信周波数と、現在地において現実に受信できたアナログ放送電波の周波数とを照合することにより、現在地域を特定することができる。
現在地域検出装置71をさらに具体的に説明する。電波帯域変更手段80及び基準値変更手段81は、現在地域検出装置71の手段として付加されてもよいし、デジタルテレビ放送処理部72の手段として付加されてもよいが、ここでは、現在地域検出装置71の手段として付加されたものとして説明する。
電波帯域変更手段80は、所定のアナログ放送電波帯域を第1のアナログ放送電波帯域にして、受信周波数収集手段76及び現在地域探索手段77を作動させ、現在地域を例えば1個に特定できない場合は、次に、所定のアナログ放送電波帯域を第1のアナログ放送電波帯域とは別の第2のアナログ放送電波帯域へ変更して、受信周波数収集手段76及び現在地域探索手段77を作動させる。図2及び図3のデジタルテレビ放送自動切替方法30に関連して説明したように、第1及び第2のアナログ放送電波帯域はそれぞれFMラジオ放送の電波帯域及びAMラジオ放送の電波帯域であってよい。
受信周波数収集手段76は、例えば、所定アナログ放送電波帯域内に電界強度が基準値以上である周波数があれば、該周波数に受信電波が存在すると判断して、その受信周波数を収集する。基準値変更手段81は、受信周波数収集手段76が収集した複数個の受信周波数からは現在地域探索手段77が現在地域を例えば1個に特定できない場合には、基準値を所定レベル分だけ上げてから、受信周波数収集手段76及び現在地域探索手段77を再作動させる。
基準値を所定レベル分だけ上げる具体例は図3のS46である。現在地がアナログ放送のサービスエリアの周辺部に存在すると、現在地における該アナログ放送からの電波が弱いので、基準値を高くし過ぎると、受信周波数収集手段76は、現在地をサービスエリアに含むアナログ放送の電波は存在しないとして、該電波の周波数を収集しない虞がある。したがって、基準値はあまり高くできない。一方、基準値を低くし過ぎると、受信周波数収集手段76は、現在地をサービスエリア外とするアナログ放送局からの電波をも収集してしまい、現在地域探索手段77において現在地域の適切な検出が困難になる。したがって、基準値は、現在地をサービスエリアに含むアナログ放送の電波の周波数を確実に収集できるような値に初期的に設定しておいて、受信電波の個数が多過ぎて、現在地域探索手段77が現在地域を例えば1個に特定できない場合には、基準値を所定レベル分だけ上げる。こうして、受信電波の個数を絞ることにより、適切に現在地域を検出できるようになる。
走査する所定のアナログ放送電波帯域がFMラジオ放送の電波帯域である場合、基準値を上げる代わりに、受信電波がステレオかモノかを調べることにより、受信電波の個数を絞ることもできる。すなわち、現在地をサービスエリア外とする遠くのFMラジオ放送からの電波は、本来はステレオ放送であるにもかかわらず、電界レベルが低くなってしまい、モノ放送になってしまう。この事実を利用して、現在地域探索手段77は、所定のアナログ放送電波帯域がFMラジオ放送の電波帯域でありかつ収集された複数個の受信周波数からは現在地域を例えば1個に特定できない場合には、所定のアナログ放送電波帯域におけるステレオ放送の受信電波の受信周波数のみを周波数収集手段に収集させてから、現在地域探索手段77を再作動させる。なお、FMラジオ放送では、例えばニュース番組については、モノ放送で送信することがあるので、モノ放送のFMラジオ放送を、受信周波数を収集するFMラジオ放送から除外する場合には、注意を要する。
基準値変更手段81は、また、基準値を現在時刻に関係して設定することもできる。この具体例は、前述の車載用放送受信機10が、時計14から現在時刻情報を入手し、S45,S46(図3)において、夜間では、基準レベルを上げて、周波数を収集するAMラジオ放送の受信電波の個数を絞っていることである。
デジタルテレビ放送処理部72について説明する。デジタルテレビ放送処理部72は、デジタルテレビ放送情報保有手段85、現在地域入手手段86、デジタルテレビ放送探索手段87及び出力切替手段88を有している。デジタルテレビ放送情報保有手段85は、各デジタルテレビ放送についてそれに割り当てられている電波周波数、サービスエリア及び系列に係るデジタルテレビ放送情報を保有する。現在地域入手手段86は、現在地域検出装置71から現在地域を入手する。デジタルテレビ放送探索手段87は、放送内容を現在、出力している第1のデジタルテレビ放送に対し、該第1のデジタルテレビ放送と同一系列に属し現在地域をサービスエリア内に含む第2のデジタルテレビ放送をデジタルテレビ放送情報から探索する。出力切替手段88は、第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を第1のデジタルテレビ放送から第2のデジタルテレビ放送へ切替える。
デジタルテレビ放送の放送内容の出力品質は例えばビットエラーレートに基づき検出できる。すなわち、ビットエラーレートが所定値未満である場合には、デジタルテレビ放送の放送内容の出力品質は満足されるべきものであるのに対し、所定値以上である場合には、デジタルテレビ放送の放送内容の出力品質は低いと判断できる。一般的には、系列の同一であるデジタルテレビ放送同士は、同一時刻に同一番組を放送している。
こうして、移動体用デジタルテレビ放送受信機70では、ユーザが移動体内で第1のデジタルテレビ放送の視聴中、ユーザの移動体が第1のデジタルテレビ放送のサービスエリアから出て、第1のデジタルテレビ放送の出力状況が悪化すると、第1のデジタルテレビ放送と同一系列の第2のデジタルテレビ放送への出力切替が自動的に行われる。
デジタルテレビ放送処理部72の具体的内容について説明する。デジタルテレビ放送処理部72は、好ましくは、さらに、番組検出手段92、オートプリセット手段93、作動切替手段94及び再探索指示手段95を有している。
番組検出手段92は、第1のデジタルテレビ放送の番組を検出する。デジタルテレビ放送探索手段87は、現在地域をサービスエリア内に含むデジタルテレビ放送をデジタルテレビ放送情報から探索するとともに探索の結果、見つかったデジタルテレビ放送の中で第1のデジタルテレビ放送の番組と同一の番組を現在、放送しているデジタルテレビ放送を、所定の番組情報源から第3のデジタルテレビ放送として探索する。出力切替手段88は、第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を第1のデジタルテレビ放送から第2のデジタルテレビ放送へ切替える代わりに第1のデジタルテレビ放送から第3のデジタルテレビ放送へ切替える。
第3のデジタルテレビ放送は、第1のデジタルテレビ放送と同一系列である場合もあるし、異系列である場合もある。同一系列のデジタルテレビ放送同士でも、時により、現在放送中の番組が異なることがあるとともに、第1のデジタルテレビ放送における放送中の番組と同一の番組が、移動体の進入先のサービスエリアでは、異系列のデジタルテレビ放送において放送されていることがある。また、各デジタルテレビ放送において現在放送中の番組が何であるかは、例えば各放送番組のAVデータと同時に送信されて来るPSI/SI情報から入手することができるし、インターネットの番組表サイトへアクセスして、該サイトの番組表情報から入手することもできる。
こうして、ユーザの移動体が第1のデジタルテレビ放送のサービスエリアを出ても、第1のデジタルテレビ放送と同一番組を放送中の第3のデジタルテレビ放送への切替が自動的に行われ、ユーザは、同一番組を引き続き視聴できる。
好ましくは、オートプリセット手段93は、第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、現在地域において受信可能な各デジタルテレビ放送を、各プリセットキーに対応付けて、オートプリセットする。
現在地域において受信可能な各デジタルテレビ放送のオートプリセットは、デジタルテレビ放送情報保有手段85が保有する各地域のデジタルテレビ放送の周波数情報に基づいて行われてもよいし、現在地においてデジタルテレビ放送の電波帯域を走査して、該周波数に受信電波が存在する周波数を実際に調べて、それらを次々に対応のプリセットキーへセットするように、行われてもよい。ユーザは、ディスプレイ及びスピーカにおける第1のデジタルテレビ放送の出力状況が悪化すると、悪化に伴いオートプリセットされた各プリセットキーを順番に走査して、進入先のサービスエリアにおける好みのデジタルテレビ放送へ能率的に切替えることができる。
出力切替手段88による第2のデジタルテレビ放送への出力切替とオートプリセット手段93によるオートプリセットとは、第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になった場合に、両方行ってもよいし、片方だけでもよい。例えば、作動切替手段94は、第2のデジタルテレビ放送が見つかったときは、出力切替手段88を作動させ、また、見つからなかったときは、オートプリセット手段を作動させてもよい。
再探索指示手段95は、現在地域検出装置71から入手した現在地域が、第1のデジタルテレビ放送のサービスエリアと同一及び隣接のもの以外のものであった場合には、現在地域検出装置71に現在地域を再探索させる。再探索指示手段95の処理の具体例は、図2のS34→S40→S33の過程、及び図3のS48→S54→(S46)→S47の過程である。移動体が、一気に、第1のデジタルテレビ放送のサービスエリアの隣接サービスエリアを飛び越えて、その他のサービスエリアへ進入することはないので、再探索により、現在地域検出装置71による現在地域の誤探索を防止できる。
なお、図2のS40及び図3のS54において、現在地域の候補が複数個あって、現在地域を特定できない場合には、現在地域の候補の中から第1のデジタルテレビ放送のサービスエリアと同一及び隣接のもの以外のものに絞り込み、もし、1個のサービスエリアに絞りきれなかった場合には、S33,S46へ戻る代わりに、S38,S39,S52又はS53へ進むようにしてもよい。
図5は移動体用デジタルテレビ放送受信方法100のフローチャートである。移動体用デジタルテレビ放送受信方法100は、移動体用デジタルテレビ放送受信機70が現在出力しているデジタルテレビ放送の出力品質が所定レベル以下へ低下すると、起動する。移動体用デジタルテレビ放送受信方法100の内、S105〜S107の範囲は現在地域検出方法101を構成し、現在地域検出方法101は、移動体用デジタルテレビ放送受信方法100とは、独立に使用してもよい。
現在地域検出方法101について説明する。現在地域検出方法101は現在地域検出装置71(図4)に対応しており、現在地域検出装置71について説明した現在地域検出装置71の各具体的態様は現在地域検出方法101にも当てはまる。
S105では、所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集する。S106では、各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報であってあらかじめ保有してある周波数−地域情報における電波周波数と、受信周波数とを照合して、各受信周波数について周波数−地域情報に基づき各受信周波数のサービスエリアの候補を探索する。S107では、全受信周波数に対して共通にサービスエリアとなっているサービスエリア候補を現在地域に決定する。
所定のアナログ放送電波帯域は、例えば、FMラジオ放送の電波帯域、AMラジオ放送の電波帯域、VHFテレビ放送の電波帯域、又はUHFテレビ放送の電波帯域である。
例えば、所定のアナログ放送電波帯域を第1のアナログ放送電波帯域にして、現在地域検出方法101を実施する。これにより、現在地域が特定できれば、現在地域検出方法101を終了するが、特定できなかった場合は、所定のアナログ放送電波帯域を第1のアナログ放送電波帯域とは別の第2のアナログ放送電波帯域へ変更して、現在地域検出方法101を再実施することが好ましい。
第1及び第2のアナログ放送電波帯域はそれぞれFMラジオ放送の電波帯域及びAMラジオ放送の電波帯域である。
好ましくは、S105では、所定アナログ放送電波帯域内に電界強度が基準値以上である周波数があれば、該周波数に受信電波が存在すると判断して、その受信周波数を収集し、S106では、周波数−地域情報内において受信周波数のサービスエリアの候補が探索される。S107において、探索されたサービスエリアの候補からは、現在地域を例えば1個に特定できない場合には、基準値を所定レベル分だけ上げてから、現在地域検出方法101を再実行する。
例えば、所定のアナログ放送電波帯域をFMラジオ放送の電波帯域として、現在地域検出方法101を実行する。この結果、S107において現在地域が特定できたならば、現在地域検出方法101を終了する。もし、S107において現在地域が特定できなければ、S105において、所定のアナログ放送電波帯域におけるステレオ放送の受信電波の受信周波数に限り、収集してから、S107を再実行するようにしてもよい。
S105では、所定アナログ放送電波帯域内に電界強度が基準値以上である周波数があれば、該周波数に受信電波が存在するとする判定することにして、基準値を現在時刻に関係して設定する。特に、所定アナログ放送電波帯域をAMラジオ放送とする場合には、AM波は昼間と夜間とで電波到達距離が大幅に変わるので、夜間では、昼間よりも基準値を高くすることが、現在地を適切に検出するために、有利である。
移動体用デジタルテレビ放送受信方法100における現在地域検出方法101以外の部分について説明する。該部分は、なお、デジタルテレビ放送処理部72(図4)に対応し、デジタルテレビ放送処理部72について説明した各具体的態様を適用可能になっている。
現在地域検出方法101は、現在地域を入手するステップを構成する。各デジタルテレビ放送についてそれに割り当てられている電波周波数、サービスエリア及び系列に係るデジタルテレビ放送情報が保有されており、S108では、該デジタルテレビ放送情報から、放送内容を現在、出力している第1のデジタルテレビ放送と同一系列に属し現在地域をサービスエリア内に含む第2のデジタルテレビ放送を探索する。S109では、第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると(この条件は、S109のみの実行条件とすることができるが、図5のように、移動体用デジタルテレビ放送受信方法100の実行開始条件とすることもできる。)、放送内容を出力する受信電波を第1のデジタルテレビ放送から第2のデジタルテレビ放送へ切替えて第2のデジタルテレビ放送を出力する。
移動体用デジタルテレビ放送受信方法100における現在地域検出方法101以外の部分のさらなる具体例について説明する。
S109より先に、第1のデジタルテレビ放送の番組を検出するステップを設けることができる。そして、S108では、現在地域をサービスエリア内に含むデジタルテレビ放送をデジタルテレビ放送情報保有手段85のデジタルテレビ放送情報から探索する。S108では、また、見つかったデジタルテレビ放送の中で第1のデジタルテレビ放送の番組と同一の番組を現在、放送しているデジタルテレビ放送を、所定の番組情報源から第3のデジタルテレビ放送として探索する。S109では、第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を第1のデジタルテレビ放送から第2のデジタルテレビ放送へ切替える代わりに第1のデジタルテレビ放送から第3のデジタルテレビ放送へ切替える。
移動体用デジタルテレビ放送受信方法100には、第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、現在地域において受信可能な各デジタルテレビ放送を、各プリセットキーに対応付けて、オートプリセットするステップを現在地域検出方法101以降の任意の位置に追加可能である。また、オートプリセットステップは、S108と並存してもよいし、S108の代わりに実施されるようにしてもよい。例えば、第2のデジタルテレビ放送が見つかったときはS109を実行し、見つからなかったときはオートプリセットステップを実行するようにすることもできる。
なお、現在地域検出方法101により検出した現在地域が、第1のデジタルテレビ放送のサービスエリアと同一及び隣接のもの以外のものであった場合には、現在地域検出方法101を再実行させる判定ステップをS108の前に設けることもできる。
本発明のプログラムは、移動体用デジタルテレビ放送受信機70又は現在地域検出装置71の各手段として機能させる。本発明のプログラムは、また、移動体用デジタルテレビ放送受信方法100又は現在地域検出方法101の各ステップをコンピュータに実現させる。
本発明を最良の形態について説明したが、本発明は、これに限定されず、要旨の範囲内で種々の形態により実施可能であることは言うまでもない。
車載用放送受信機の概略ブロック図である。 デジタルテレビ放送自動切替方法のフローチャートである。 異常処理ルーチンのフローチャートである。 移動体用デジタルテレビ放送受信機の機能ブロック図である。 移動体用デジタルテレビ放送受信方法のフローチャートである。
符号の説明
70:移動体用デジタルテレビ放送受信機、71:現在地域検出装置、72:デジタルテレビ放送処理部、75:アナログ放送情報保有手段、76:受信周波数収集手段、77:現在地域探索手段、80:電波帯域変更手段、81:基準値変更手段、85:デジタルテレビ放送情報保有手段、86:現在地域入手手段、87:デジタルテレビ放送探索手段、88:出力切替手段、92:番組検出手段、93:オートプリセット手段、94:作動切替手段、95:再探索指示手段、100:移動体用デジタルテレビ放送受信方法、101:現在地域検出方法。

Claims (13)

  1. 各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有するアナログ放送情報保有手段、
    所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集する受信周波数収集手段、及び
    前記受信周波数と前記周波数−地域情報における電波周波数とを照合して照合結果に基づき現在地域を探索する現在地域探索手段、
    を有することを特徴とする現在地域検出装置。
  2. 各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有するアナログ放送情報保有手段、
    所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集する受信周波数収集手段、
    前記受信周波数と前記周波数−地域情報における電波周波数とを照合して照合結果に基づき現在地域を探索する現在地域探索手段、
    各デジタルテレビ放送についてそれに割り当てられている電波周波数、サービスエリア及び系列に係るデジタルテレビ放送情報を保有するデジタルテレビ放送情報保有手段、
    放送内容を現在、出力している第1のデジタルテレビ放送に対し、該第1のデジタルテレビ放送と同一系列に属する第2のデジタルテレビ放送であって前記現在地域探索手段による探索結果としての現在地域をサービスエリア内に含む前記第2のデジタルテレビ放送を前記デジタルテレビ放送情報から探索するデジタルテレビ放送探索手段、及び
    前記第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を前記第1のデジタルテレビ放送から前記第2のデジタルテレビ放送へ切替える出力切替手段、
    を有していることを特徴とする移動体用デジタルテレビ放送受信機。
  3. 各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有するアナログ放送情報保有手段、
    所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を1個だけ検出する受信周波数検出手段、
    前記受信周波数と前記周波数−地域情報における電波周波数とを照合して照合結果に基づき現在地域を探索する現在地域探索手段、
    各デジタルテレビ放送についてそれに割り当てられている電波周波数、サービスエリア及び系列に係るデジタルテレビ放送情報を保有するデジタルテレビ放送情報保有手段、
    放送内容を現在、出力している第1のデジタルテレビ放送に対し、該第1のデジタルテレビ放送と同一系列に属する第2のデジタルテレビ放送であって前記現在地域探索手段による探索結果としての現在地域をサービスエリア内に含む前記第2のデジタルテレビ放送を前記デジタルテレビ放送情報から探索するデジタルテレビ放送探索手段、及び
    前記第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を前記第1のデジタルテレビ放送から前記第2のデジタルテレビ放送へ切替える出力切替手段、
    を有していることを特徴とする移動体用デジタルテレビ放送受信機。
  4. 各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有するアナログ放送情報保有手段、
    所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集する受信周波数収集手段、
    前記受信周波数と前記周波数−地域情報における電波周波数とを照合して照合結果に基づき現在地域を探索する現在地域探索手段、
    前記第1のデジタルテレビ放送の番組を検出する番組検出手段、
    現在地域をサービスエリア内に含むデジタルテレビ放送を前記デジタルテレビ放送情報から探索するとともに探索の結果、見つかったデジタルテレビ放送の中で前記第1のデジタルテレビ放送の番組と同一の番組を現在、放送しているデジタルテレビ放送を、所定の番組情報源から第3のデジタルテレビ放送として探索するデジタルテレビ放送探索手段、及び
    前記第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を前記第1のデジタルテレビ放送から前記第3のデジタルテレビ放送へ切替える前記出力切替手段、
    を有していることを特徴とする移動体用デジタルテレビ放送受信機。
  5. 前記所定のアナログ放送電波帯域を第1のアナログ放送電波帯域にして、前記受信周波数収集手段及び前記現在地域探索手段を作動させ、現在地域を特定できない場合は、次に、前記所定のアナログ放送電波帯域を前記第1のアナログ放送電波帯域とは別の第2のアナログ放送電波帯域へ変更して、前記受信周波数収集手段及び前記現在地域探索手段を作動させる電波帯域変更手段、
    を有していることを特徴とする請求項2又は3記載の移動体用デジタルテレビ放送受信機。
  6. 前記第1及び前記第2のアナログ放送電波帯域はそれぞれFMラジオ放送の電波帯域及びAMラジオ放送の電波帯域であることを特徴とする請求項5記載の移動体用デジタルテレビ放送受信機。
  7. 前記所定アナログ放送電波帯域内に電界強度が基準値以上である周波数がある場合には、該周波数に受信電波が存在すると判断して、その受信周波数を収集する前記受信周波数収集手段、及び
    前記受信周波数収集手段が収集した複数個の受信周波数からは前記現在地域探索手段が現在地域を特定できない場合には、前記基準値を所定レベル分だけ上げてから、前記受信周波数収集手段及び前記現在地域探索手段を再作動させる基準値変更手段、
    を有していることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の移動体用デジタルテレビ放送受信機。
  8. 前記現在地域探索手段は、前記所定のアナログ放送電波帯域がFMラジオ放送の電波帯域でありかつ収集された複数個の受信周波数からは現在地域を特定できない場合には、受信周波数を収集された受信電波の内、ステレオ放送の受信周波数を抽出し、該抽出した受信周波数と前記周波数−地域情報における電波周波数とを照合して照合結果に基づき現在地域を探索するものであることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の移動体用デジタルテレビ放送受信機。
  9. 前記所定アナログ放送電波帯域内に電界強度が基準値以上である周波数があれば、該周波数に受信電波が存在すると判断して、その受信周波数を収集する前記受信周波数収集手段、及び
    前記基準値を現在時刻に関係して設定する基準値変更手段、
    を有していることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の移動体用デジタルテレビ放送受信機。
  10. 前記第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、現在地域において受信可能な各デジタルテレビ放送を、各プリセットキーに対応付けて、オートプリセットするオートプリセット手段、及び
    前記第2のデジタルテレビ放送が見つかったときは前記出力切替手段を作動させ、見つからなかったときは前記オートプリセット手段を作動させる作動切替手段、
    を有していることを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載の移動体用デジタルテレビ放送受信機。
  11. 前記現在地域探索手段による探索結果としての現在地域が、前記第1のデジタルテレビ放送のサービスエリアと同一及び隣接のもの以外のものであった場合には、前記受信周波数収集手段及び前記現在地域探索手段に現在地域の再探索を指示する再探索指示手段、
    を有していることを特徴とする請求項2〜10のいずれかに記載の移動体用デジタルテレビ放送受信機。
  12. 所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集するステップ、
    各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを含む情報としてあらかじめ保有している周波数−地域情報における電波周波数と、前記受信周波数とを照合して、各受信周波数について前記周波数−地域情報に基づき各受信周波数のサービスエリアの候補を探索するステップ、
    全受信周波数に対して共通にサービスエリアとなっているサービスエリア候補を現在地域に特定するステップ、
    各デジタルテレビ放送についてそれに割り当てられている電波周波数、サービスエリア及び系列に係るデジタルテレビ放送情報から、放送内容を現在、出力している第1のデジタルテレビ放送と同一系列に属し前記現在地域をサービスエリア内に含む第2のデジタルテレビ放送を探索するステップ、及び
    前記第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を前記第1のデジタルテレビ放送から前記第2のデジタルテレビ放送へ切替えるステップ、
    を有していることを特徴とする移動体用デジタルテレビ放送受信方法。
  13. 各アナログ放送についてその電波周波数及びサービスエリアを情報として含む周波数−地域情報を保有するアナログ放送情報保有手段、
    所定のアナログ放送電波帯域を走査して、該アナログ放送電波帯域内の受信電波の受信周波数を収集する受信周波数収集手段、
    前記受信周波数と前記周波数−地域情報における電波周波数とを照合して照合結果に基づき現在地域を探索する現在地域探索手段、
    各デジタルテレビ放送についてそれに割り当てられている電波周波数、サービスエリア及び系列に係るデジタルテレビ放送情報を保有するデジタルテレビ放送情報保有手段、
    放送内容を現在、出力している第1のデジタルテレビ放送に対し、該第1のデジタルテレビ放送と同一系列に属する第2のデジタルテレビ放送であって前記現在地域探索手段による探索結果としての現在地域をサービスエリア内に含む前記第2のデジタルテレビ放送を前記デジタルテレビ放送情報から探索するデジタルテレビ放送探索手段、及び
    前記第1のデジタルテレビ放送の放送内容の出力が基準品質未満になると、放送内容の出力対象を前記第1のデジタルテレビ放送から前記第2のデジタルテレビ放送へ切替える出力切替手段、
    を有している移動体用デジタルテレビ放送受信機に対し、
    該移動体用デジタルテレビ放送受信機の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
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