JP2006332576A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006332576A
JP2006332576A JP2005278156A JP2005278156A JP2006332576A JP 2006332576 A JP2006332576 A JP 2006332576A JP 2005278156 A JP2005278156 A JP 2005278156A JP 2005278156 A JP2005278156 A JP 2005278156A JP 2006332576 A JP2006332576 A JP 2006332576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
composite material
semiconductor
semiconductor device
bare chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005278156A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadayuki Sumi
貞幸 角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2005278156A priority Critical patent/JP2006332576A/ja
Publication of JP2006332576A publication Critical patent/JP2006332576A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

【課題】 半導体ベアチップの回路形成面側に他のチップまたは基板を対向させて積層し、コンポジット材料でそれらの間を接合して成る半導体装置において、前記コンポジット材料中のフィラーによる半導体ベアチップへのストレスを緩和して不具合の発生を防止する。
【解決手段】 MEMSチップ2をシリコン半導体チップ3に積層して成る半導体装置1において、両者の回路形成面を相互に対向させて導電性微小突起4で電極間を接続するとともに、両者間に、低い硬化温度および線膨張係数で、充分な強度を得ることができるコンポジット材料5を充填して接合するにあたって、チップ2,3側には保護層7,8を介在する。したがって、コンポジット材料5中の硬いフィラー10が、チップ2,3の表面を傷付けることを未然に防止し、半導体装置1の信頼性を向上することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)チップで好適に実施される半導体装置およびその製造方法に関し、特に半導体ベアチップの回路形成面同士をコンポジット材料を介して直接接合したり、半導体ベアチップの回路形成面側に他の部品を搭載した基板を積層するなどして、半導体多層モジュールとして実現されるものに関する。
電子機器の小型薄型化ニーズの増大に伴い、半導体デバイスも同様に小型薄型化が求められている。通常、メモリなどで広く行われる手法は、単一のシリコン基板上に複数の回路層を積層してゆくものである。一方、異なる機能の半導体チップを集積する際に、通常行われるのは、シリコン半導体のベアチップをボンディング面を上にして積み重ね、それらの電極からベースとなる基板、あるいはチップそのものにワイヤボンディングする手法がある。
しかしながら、上記手法は、チップからの電極の引き出しにベースとなる基板が必要であること、および通電手段がワイヤボンディングであるので、半導体チップの寸法にボンディングに必要な寸法が加わり、上側に積層されるチップ程、面積が狭くなってしまうという問題がある。
そこで、更に小型化する手法として、チップそれぞれを直接接合する手法がある。この手法では、チップ同士の接合によって必要な接続が完結するので、最大のチップ寸法のみで必要な機能の集積を図ることができる。その場合、半導体チップ同士の接合は、半導体チップ表面をプラズマで洗浄・活性化して接合する常温接合や、金属微小突起を用いて超音波接続するフリップチップ法などで行われる。
これらの手法は、固相拡散を行った接合であり、チップ間の接合では原理的に応力が発生しない接合方法である。しかしながら、接合界面の状態に左右され易く、安定した強度を得るための条件設定が困難である。またチップ間に樹脂を充填させて接合をより強固なものにするにも、充填させる手段が限られており、生産性が低い。
そこで、特許文献1では、シリコン半導体チップの表面の電極にスタッドバンプなどの導電性微小突起を形成し、それらを向かい合わせて接合する手法が用いられている。また、この特許文献1には、導電性微小突起以外の部分には、補強用にエポキシ系の接着剤を充填することが示されている。
しかしながら、特に少なくとも1つのシリコン半導体チップが微小な構造体を形成した前記MEMSチップを用いて機能集積を試みる場合に顕著であるが、前記MEMSチップは可動部を有するために外部応力に対して非常に敏感であり、その応力の影響を抑えながら小型化を行うために、非常に低応力でチップ同士を接合する必要がある。そこで、特許文献2には、シリコン半導体チップの間に、コンポジット材料を充填して接合の強度を確保することが示されている。前記コンポジット材料は、シリカやアルミナなどの無機フィラーを、エポキシ樹脂などの熱硬化性のコンポジット樹脂に含有して成り、低い硬化温度および線膨張係数で、前記応力が少なく、充分な強度を得るために最適な材料である。
特開2003−344785号公報 特開平11−54662号公報
上記特許文献2では、少ない応力で接合することができるけれども、前記コンポジット材料に含まれる無機フィラーは硬く、シリコン半導体チップ同士を接合するために行うプレスの工程では、シリコン半導体チップの表面に無機フィラーが当ったり、刺さったりする恐れがある。したがって、それらの箇所が回路部分であった場合は、回路を損壊させたり、その可能性を持つ傷を与えるという問題がある。
本発明の目的は、フィラーによる半導体ベアチップへのストレスを緩和して不具合の発生を未然に防止し、半導体装置の信頼性を向上することができる半導体装置およびその製造方法を提供することである。
本発明の半導体装置は、半導体ベアチップの回路形成面側に他のチップまたは基板を対向させて積層し、コンポジット材料でそれらの間を接合して成る半導体装置において、前記コンポジット材料の少なくとも半導体ベアチップ側には、保護層を介在することを特徴とする。
上記の構成によれば、半導体ベアチップの回路形成面同士をコンポジット材料を介して直接接合したり、半導体ベアチップの回路形成面側に他の部品を搭載した基板を積層するなどして、半導体多層モジュールとして実現される半導体装置において、接合に用いる前記コンポジット材料は、低い硬化温度および線膨張係数で、充分な強度を得るために最適な材料である。ただし、前記コンポジット材料は、シリカやアルミナなどの無機材料から成るフィラーを、エポキシ樹脂などの熱硬化性のコンポジット樹脂に、たとえば75%以上含有して成り、これによって、たとえば線膨張係数が20ppm/℃以下に抑えられている。
ところが、前記フィラーは硬く、接合時の加熱・加圧によって半導体ベアチップにストレスが加わる。具体的には、フィラーによって半導体ベアチップの表面を傷付け、チップ表面に形成された回路を損傷してしまう。そこで、半導体ベアチップとコンポジット材料との界面には、保護層を形成する。
したがって、フィラーによる半導体ベアチップへのストレスを緩和して不具合の発生を未然に防止し、半導体装置の信頼性を向上することができる。
また、本発明の半導体装置は、半導体ベアチップの回路形成面側に他のチップまたは基板を対向させて積層し、コンポジット材料でそれらの間を接合して成る半導体装置において、前記コンポジット材料の少なくとも半導体ベアチップ側には、防湿性を有する保護層を介在することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記保護層が防湿性を有することで、上述のフィラーによる半導体ベアチップへのストレスを緩和するという作用効果に加えて、コンポジット材料との界面やコンポジット材料内を浸透した水分を、該保護層で遮断して、半導体ベアチップへ浸透しないようにすることができ、これによって一層信頼性を向上することができる。
さらにまた、本発明の半導体装置では、前記保護層は、ポリイミドから成る。
上記の構成によれば、ポリイミドは、ストレスの緩和だけでなく、防湿性を有するので、上記の材料として好適である。
また、本発明の半導体装置では、前記半導体ベアチップは、MEMSチップであることを特徴とする。
上記の構成によれば、MEMSチップは内部に空間を有し、その空間内に懸架した微小機械構造体の動きをセンシングするので、外部応力に対して非常に敏感である。そこで、その応力の影響を抑えながら小型化を行うために、非常に低応力でチップ同士を接合できる前記コンポジット材料を用いることで、センシングの精度を向上することができる。
したがって、本発明を特に好適に実施することができる。
さらにまた、本発明の半導体装置では、前記保護層のコンポジット材料との接合面は、粗面化されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、保護層のコンポジット材料との接合面をレーザ照射や化学エッチングなどで粗面化しておくことで、アンカー効果で保護層はコンポジット材料と噛合い、密着性を良くすることができるとともに、侵入した水分の伝わる経路が複雑になり、水分を浸透し難くすることもでき、より信頼性を向上することができる。
また、ウェハ状態での接合を行った際の層間の接着強度を高められるので、チップサイズを小型化したときの層間剥がれを防止でき、より小さいチップサイズへの対応が可能になる。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体ベアチップの回路形成面側に他のチップまたは基板を対向させて積層し、コンポジット材料でそれらの間を接合して成る半導体装置の製造方法において、前記半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面との一方に導電性微小突起を形成する工程と、前記半導体ベアチップおよび他のチップの回路形成面に保護層を形成する工程と、前記半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面との少なくとも一方にコンポジット材料を塗布する工程と、前記コンポジット材料の塗布された半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面とを対向させて積層する工程と、積層された半導体ベアチップと、他のチップまたは基板とを加熱・加圧して接合するプレス工程とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、半導体ベアチップの回路形成面同士をコンポジット材料を介して直接接合したり、半導体ベアチップの回路形成面側に他の部品を搭載した基板を積層するなどして、半導体多層モジュールとして実現される半導体装置を製造するにあたって、接合に用いる前記コンポジット材料は、低い硬化温度および線膨張係数で、充分な強度を得るために最適な材料である。ただし、前記コンポジット材料は、シリカやアルミナなどの無機材料から成るフィラーを、エポキシ樹脂などの熱硬化性のコンポジット樹脂に、たとえば75%以上含有して成り、これによって、たとえば線膨張係数が20ppm/℃以下に抑えられている。
ところが、前記フィラーは硬く、接合時の加熱・加圧によって半導体ベアチップにストレスが加わる。具体的には、フィラーによって半導体ベアチップの表面を傷付け、チップ表面に形成された回路を損傷してしまう。そこで、半導体ベアチップの回路形成面に、保護層を形成した後、前記コンポジット材料で接合する。
したがって、フィラーによる半導体ベアチップへのストレスを緩和して不具合の発生を未然に防止し、半導体装置の信頼性を向上することができる。
さらにまた、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体ベアチップの回路形成面側に他のチップまたは基板を対向させて積層し、コンポジット材料でそれらの間を接合して成る半導体装置の製造方法において、前記半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面との一方に導電性微小突起を形成する工程と、前記半導体ベアチップおよび他のチップの回路形成面に防湿性を有する保護層を形成する工程と、前記半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面との少なくとも一方にコンポジット材料を塗布する工程と、前記コンポジット材料の塗布された半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面とを対向させて積層する工程と、積層された半導体ベアチップと、他のチップまたは基板とを加熱・加圧して接合するプレス工程とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、前記保護層が防湿性を有することで、上述のフィラーによる半導体ベアチップへのストレスを緩和するという作用効果に加えて、コンポジット材料との界面やコンポジット材料内を浸透した水分を、該保護層で遮断して、半導体ベアチップへ浸透しないようにすることができ、これによって一層信頼性を向上することができる。
本発明の半導体装置およびその製造方法は、以上のように、半導体ベアチップの回路形成面同士をコンポジット材料を介して直接接合したり、半導体ベアチップの回路形成面側に他の部品を搭載した基板を積層するなどして、半導体多層モジュールとして実現される半導体装置を製造するにあたって、接合に用いる前記コンポジット材料は、シリカやアルミナなどの無機材料から成るフィラーを、エポキシ樹脂などの熱硬化性のコンポジット樹脂に、たとえば75%以上含有して成り、低い硬化温度および線膨張係数で、充分な強度を得ることができる接合に最適な材料とし、プレス工程時における前記のフィラーの半導体ベアチップへのストレスを保護層で緩和する。
それゆえ、不具合の発生を未然に防止し、半導体装置の信頼性を向上することができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の第1の形態に係る半導体装置1の縦断面図である。この半導体装置1は、加速度センサを成すベアのMEMSチップ2に、その駆動回路およびセンサ出力から加速度を演算する演算回路などを搭載したベアのシリコン半導体チップ3を積層して成る多層MEMSモジュールである。
図1は模式的に示しているが、前記各チップ2,3は、たとえば数百μmの厚さを有し、それらの回路形成面同士が相互に対向され、数μmの導電性微小突起4を介して電極間が接続されるとともに、それらの間の空間には、コンポジット材料5が充填される。シリコン半導体チップ3の裏面には、配線基板などに接続される外部出力用の電極や部品搭載用の電極が形成されており、それらの電極と前記回路形成面との間は、貫通孔を絶縁層を介して導電性樹脂や金属で埋めて形成される貫通電極6によって接続されている。
注目すべきは、本発明では、図2で拡大して示すように、前記コンポジット材料5とチップ2,3の回路形成面との間には、ポリイミドから成り、防湿性を有する保護層7,8がそれぞれ介在されることである。前記保護層7,8は、たとえば5μm程度の厚さで、チップ2,3の回路形成面上に形成され、前記導電性微小突起4が形成されるシリコン半導体チップ3側では、前記保護層8上に、たとえば10μm程度の厚さで、前記コンポジット材料5が形成され、それらはプレス成形時に、前記導電性微小突起4の厚さまで圧縮される。
上記半導体装置1の製造工程においては、回路形成や機械構造体の形成の終了したチップ2,3を準備し、先ずシリコン半導体チップ3の回路形成面側に、導電性微小突起4が形成される。次に、チップ2,3の回路形成面に前記保護層7,8がそれぞれ形成される。続いて、シリコン半導体チップ3側にコンポジット材料5が塗布され、その上に回路形成面を対向させてMEMSチップ2が積層される。さらに、積層されたチップ2,3を加熱・加圧して接合するプレス工程が行われる。こうして積層が終了した半導体装置1には、シリコン半導体チップ3の裏面が基板などに接合される。
上述のように構成される半導体装置1において、前記コンポジット材料5は、エポキシ樹脂などの熱硬化性のコンポジット樹脂9に、シリカやアルミナなどの無機材料から成り、10μm以下のりん片状のフィラー10を75重量%以上含有して成り、線膨張係数が20ppm/℃以下に低く抑えられており、また硬化温度も低い。これによって、内部に空間を有し、その空間内に懸架した微小機械構造体の動きをセンシングし、外部応力に対して非常に敏感なMEMSチップ2を、低応力でシリコン半導体チップ3に接合でき、センシングの精度を向上することができる。
一方、前記フィラー10は硬く、チップ2,3が直接接触していると、接合時の加熱・加圧によって、該チップ2,3にストレスを与えてしまう。具体的には、無機フィラー10によってチップ2,3の回路形成面を傷付け、形成された回路を損傷してしまう。そこで、前記チップ2,3の回路形成面とコンポジット材料5との間に、前記フィラー10よりも機械的強度が高い保護層7,8を介在することで、フィラー10によるチップ2,3へのストレスを緩和して不具合の発生を未然に防止し、信頼性を向上することができる。
さらにまた、前記保護層7,8がポリイミドから成ることで、コンポジット材料5との界面やコンポジット材料5内を浸透した水分を、該保護層7,8で遮断して、チップ2,3へ浸透しないようにすることができ、これによって一層信頼性を向上することができる。
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の第2の形態に係る半導体装置11の縦断面図である。この半導体装置11は、前述の半導体装置1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この半導体装置11では、シリコン半導体チップ3の裏面には、前記外部出力用の電極や部品接続用の厚膜の配線パターンのみが形成されるのではなく、受動素子等が作り込まれており、前記MEMSチップ2を積層したシリコン半導体チップ3を半田バンプ12を介して配線基板13に実装するにあたって、シリコン半導体チップ3の裏面と配線基板13の表面との間にはコンポジット材料15が充填され、これに対応してシリコン半導体チップ3の裏面には保護層17が形成されていることである。配線基板13の表面にも、前記厚膜の配線パターンのみが形成されるのではなく、受動素子等が作り込まれている場合には、保護層が形成されてもよい。
このように構成することで、シリコン半導体チップ3と配線基板13との間にも本発明を適用することができる。
[実施の形態3]
図4は、本発明の実施の第3の形態に係る半導体装置21の縦断面図である。この半導体装置21は、前述の半導体装置1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この半導体装置21では、MEMSチップ22にも貫通電極26が形成されており、該MEMSチップ22の裏面には導電性微小突起24を介して別のシリコン半導体チップ23が積層されることである。前記MEMSチップ22とシリコン半導体チップ23との間にはコンポジット材料25が充填され、これに対応してMEMSチップ22の裏面およびシリコン半導体チップ23の表面には、それぞれ保護層27,28が形成されている。
また図5も、本発明の実施の第3の形態に係る半導体装置31の縦断面図である。この半導体装置31は、前述の半導体装置11に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この半導体装置31では、前記配線基板13の裏面に、パッケージされた別の部品32が実装されており、それらの周囲も合わせて前記コンポジット材料25で覆われていることである。
このように本発明は、コンポジット材料15での接合に特に好適なMEMSチップ2に実施することができるけれども、MEMSチップ2に限らず、通常のシリコン半導体チップ同士の接合や、半導体装置11,31のようなシリコン半導体チップ3と配線基板13との接合にも用いることができる。すなわち、ウェハ状態あるいはチップに切り分けられた状態で、パッケージされていないベアチップの回路形成面がコンポジット材料5,15,25に接触する箇所に広く実施することができる。
また、半導体装置21,31のように、3チップ以上の積層構造を形成してもよい。さらにまた、半導体装置31のように、最外層に熱硬化型コンポジット材料15を用いてパターンニングをしたり、そのパターンニング層に部品32を実装したものをさらにコンポジット材料15で埋めたような部品も含めた積層構造になっていてもよい。
[実施の形態4]
図6は、本発明の実施の第4の形態に係る半導体装置において、前述の図2に対応して、チップ接合部を拡大して示す縦断面図である。この半導体装置の概略構造は、前述の半導体装置1と同様であり、図示を省略する。注目すべきは、この半導体装置では、保護層7aの表面(コンポジット材料5との接合面)は、粗面化処理されていることである。図6では、MEMSチップ2側の保護層7aのみを示しているけれども、前記シリコン半導体チップ3側の保護層8についても同様の処理が施されてもよいことは言うまでもない。前記粗面化処理は、該保護層7aを塗布によって形成した後に、たとえばレーザ照射や化学エッチングなどで実現することができる。
これによって、アンカー効果で保護層7aはコンポジット材料5と噛合い、密着性を良くすることができるとともに、侵入した水分の伝わる経路が複雑になり、水分を浸透し難くすることもでき、前述のようなポリイミドの防湿性に加えて、より信頼性を向上することができる。また、ウェハ状態での接合を行った際の層間の接着強度を高められるので、チップサイズを小型化したときの層間剥がれを防止でき、より小さいチップサイズへの対応が可能になる。
本発明の実施の第1の形態に係る半導体装置の縦断面図である。 図1で示す半導体装置のチップ接合部を拡大して示す縦断面図である。 本発明の実施の第2の形態に係る半導体装置の縦断面図である。 本発明の実施の第3の形態に係る半導体装置の縦断面図である。 本発明の実施の第3の形態に係る半導体装置の縦断面図である。 本発明の実施の第4の形態に係る半導体装置において、チップ接合部を拡大して示す縦断面図である。
符号の説明
1,11,21,31 半導体装置
2,22 MEMSチップ
3,23 シリコン半導体チップ
4,24 導電性微小突起
5,15,25 コンポジット材料
6,26 貫通電極
7,7a,8,27,28 保護層
9 熱硬化性のコンポジット樹脂
10 フィラー
12 半田バンプ
13 配線基板
22 別の部品

Claims (7)

  1. 半導体ベアチップの回路形成面側に他のチップまたは基板を対向させて積層し、コンポジット材料でそれらの間を接合して成る半導体装置において、
    前記コンポジット材料の少なくとも半導体ベアチップ側には、保護層を介在することを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体ベアチップの回路形成面側に他のチップまたは基板を対向させて積層し、コンポジット材料でそれらの間を接合して成る半導体装置において、
    前記コンポジット材料の少なくとも半導体ベアチップ側には、防湿性を有する保護層を介在することを特徴とする半導体装置。
  3. 前記保護層は、ポリイミドから成ることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記半導体ベアチップは、MEMSチップであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記保護層のコンポジット材料との接合面は、粗面化されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 半導体ベアチップの回路形成面側に他のチップまたは基板を対向させて積層し、コンポジット材料でそれらの間を接合して成る半導体装置の製造方法において、
    前記半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面との一方に導電性微小突起を形成する工程と、
    前記半導体ベアチップおよび他のチップの回路形成面に保護層を形成する工程と、
    前記半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面との少なくとも一方にコンポジット材料を塗布する工程と、
    前記コンポジット材料の塗布された半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面とを対向させて積層する工程と、
    積層された半導体ベアチップと、他のチップまたは基板とを加熱・加圧して接合するプレス工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 半導体ベアチップの回路形成面側に他のチップまたは基板を対向させて積層し、コンポジット材料でそれらの間を接合して成る半導体装置の製造方法において、
    前記半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面との一方に導電性微小突起を形成する工程と、
    前記半導体ベアチップおよび他のチップの回路形成面に防湿性を有する保護層を形成する工程と、
    前記半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面との少なくとも一方にコンポジット材料を塗布する工程と、
    前記コンポジット材料の塗布された半導体ベアチップの回路形成面と、前記他のチップまたは基板の対向面とを対向させて積層する工程と、
    積層された半導体ベアチップと、他のチップまたは基板とを加熱・加圧して接合するプレス工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2005278156A 2005-04-25 2005-09-26 半導体装置およびその製造方法 Pending JP2006332576A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005278156A JP2006332576A (ja) 2005-04-25 2005-09-26 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005127158 2005-04-25
JP2005278156A JP2006332576A (ja) 2005-04-25 2005-09-26 半導体装置およびその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010140331A Division JP2010206227A (ja) 2005-04-25 2010-06-21 半導体装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006332576A true JP2006332576A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37553906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005278156A Pending JP2006332576A (ja) 2005-04-25 2005-09-26 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006332576A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008270787A (ja) * 2007-03-26 2008-11-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2013519235A (ja) * 2010-02-05 2013-05-23 クアルコム,インコーポレイテッド 結合強度を向上させるためのダイの表面処理

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0582679A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Fujitsu Ltd 樹脂封止型半導体装置
JPH07106473A (ja) * 1993-09-30 1995-04-21 Nitto Denko Corp 半導体装置
JP2001094042A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Rohm Co Ltd 半導体装置
JP2004111695A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2005019966A (ja) * 2003-06-06 2005-01-20 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0582679A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Fujitsu Ltd 樹脂封止型半導体装置
JPH07106473A (ja) * 1993-09-30 1995-04-21 Nitto Denko Corp 半導体装置
JP2001094042A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Rohm Co Ltd 半導体装置
JP2004111695A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2005019966A (ja) * 2003-06-06 2005-01-20 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008270787A (ja) * 2007-03-26 2008-11-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
US8619003B2 (en) 2007-03-26 2013-12-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device with wireless communication
US8902123B2 (en) 2007-03-26 2014-12-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device with wireless communication
JP2013519235A (ja) * 2010-02-05 2013-05-23 クアルコム,インコーポレイテッド 結合強度を向上させるためのダイの表面処理
KR101512804B1 (ko) * 2010-02-05 2015-04-16 퀄컴 인코포레이티드 향상된 본딩 강도를 위한 다이의 표면 준비
JP2015079995A (ja) * 2010-02-05 2015-04-23 クアルコム,インコーポレイテッド 結合強度を向上させるためのダイの表面処理

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI298913B (ja)
JP4188337B2 (ja) 積層型電子部品の製造方法
JP5161732B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001338947A (ja) フリップチップ型半導体装置及びその製造方法
JP2010034403A (ja) 配線基板及び電子部品装置
JP2009074979A (ja) 半導体装置
JP4923486B2 (ja) 電子デバイス、電子デバイスの製造方法
KR20190018135A (ko) 모듈 및 복수의 모듈을 제조하는 방법
JP2009103530A (ja) センサ装置
JP2006156436A (ja) 半導体装置及びその製造方法
WO2014148485A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2010019693A (ja) 加速度センサー装置
JP2006237406A (ja) 樹脂封止型電子部品装置
JP4175138B2 (ja) 半導体装置
JP4835264B2 (ja) 部品内蔵回路モジュール基板
JP2008177364A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2006351590A (ja) マイクロデバイス内蔵基板およびその製造方法
JP2007242684A (ja) 積層型半導体装置及びデバイスの積層方法
JP5427476B2 (ja) 半導体センサ装置
JP2006332576A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2010206227A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP5034827B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2008041801A (ja) 半導体装置
JP2002252309A (ja) 半導体チップのパッケージ構造及びパッケージ方法
JP2012164771A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080610

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101130