JP2006331508A - 光照射素子および情報記録再生装置 - Google Patents

光照射素子および情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ビームスポットの照射口を磁気ヘッド等の他のヘッドに隣接させることができ、さらに、近接場光を効率よく発生させることができる光照射素子および情報記録再生装置を提供すること。
【解決手段】近接場光照射素子100aは、コア122aを伝搬してきた電磁波を偏向構造132aによって電磁波を基底部110aの方向に大きく偏向させ、基底部110aに面して形成された表面伝搬構造131aにおいてその電磁波を受けて出射開口部から近接場光を照射する。したがって、基底部110aの反対側に磁気ヘッドを作製することにより磁気ヘッドと近接場光の強度中心との距離を最短にすることができる。また、偏向構造132aは、比較的大きな厚みをもつので、表面伝搬構造131aに対して表面伝搬波の発生効率が高い角度で電磁波を入射させることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、近接場光を照射する光照射素子およびその光照射素子を備えた情報記録再生装置に関し、特に、ビームスポットの照射口を基底面に隣接させることができ、さらに、近接場光を効率よく発生させることができる光照射素子および、基底面を磁気ヘッド等にした情報記録再生装置に関するものである。
情報化社会の進展にともない、情報量は増大の一途を辿っており、飛躍的に高い記録密度の情報記録方式および記録再生装置が待望されている。この記録密度を向上させる手段のひとつとして、入射光の波長よりも微小なビームスポットを形成することができる近接場光が注目されている。
近接場光は、光ディスクはもちろんのこと、磁気記録装置にも応用が検討されている。磁気記録媒体に高密度に情報を記録するには、磁気記録媒体に磁気的に安定性の高い素材をもちいることが必要になるが、安定性の高い素材をもちいると、情報を書き込むのが困難になる。そこで、熱(光)アシスト記録方式と呼ばれる記録方式が現在盛んに研究されている。
熱アシスト記録方式は、磁気ヘッドが磁気記録媒体に情報を書き込む直前に、対象箇所にビームスポットを照射して温度を上昇させ、一時的に書込みが容易な状態に変化させる方式である。近接場光を熱アシスト記録方式に応用することにより、1テラビット/平方インチ以上の記録密度の実現が期待されている。
この熱アシスト記録方式においては、磁気ヘッドの磁気コアとビームスポットとの距離の短さが重要となる。この距離が遠いと、上昇させた磁気記録媒体の温度が低下し、磁気記録媒体に情報を書き込むことが困難になってしまう。
そこで、特許文献1では、近接場光を発生させる素子をリソグラフィ技術によって磁気ヘッドと同一のウェハ上に作りこみ、また、近接場光を発生させる素子の積層構造を非対称にすることで、ビームスポットの発生箇所をさらに磁気ヘッドに近づけることができる技術を提案している。
特願2004−255732号
しかしながら、特許文献1の技術では、素子に光を伝搬させる光導波路のクラッドの厚さが考慮されていないという問題がある。素子に光を伝える光導波路のコア部で減衰なく光を伝搬させるには、コアの周りをクラッドで覆う必要がある。クラッドは、光の波長程度の厚さが必要とされ、このクラッドの厚さの分だけ磁気ヘッドとビームスポットの距離ができてしまう。
クラッドの厚さを光の波長以下とした場合、それよりも薄く、磁気ヘッドに使用されるような吸収係数の大きい材料と接すると、その面で少しずつ吸収がおきて、光が減衰してしまう。また、吸収により熱が発生し、磁気ヘッドの特性を劣化させてしまう。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、ビームスポットの照射口を磁気ヘッド等の他のヘッドに隣接させることができ、さらに、近接場光を効率よく発生させることができる光照射素子および情報記録再生装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、電磁波を伝搬させる導波手段と、前記導波手段により伝搬された電磁波を基にして近接場光を発生させる照射手段とを基底面上に有する光照射素子であって、前記照射手段は、前記導波手段により伝搬された電磁波を前記基底面方向に偏向させる偏向構造と、前記基底面と前記偏向構造との間に形成され、前記偏向構造により偏向された電磁波から表面伝搬波を発生させ、前記導波手段の反対側に設けられた出射開口部から近接場光を照射する表面伝搬構造とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、偏向構造によって電磁波を基底面方向に大きく偏向させ、基底面に面して形成された表面伝搬構造においてその電磁波を受けて出射開口部から近接場光を照射するように構成したので、基底面と近接場光の強度中心との距離を最短にすることができる。
また、本発明は、上記の発明において、前記偏向構造は、前記導波手段のコアの厚さと、該コアと前記基底面の間に形成された被覆構造の厚さとの和から前記表面伝搬構造の厚さを引いた厚さと同等以上の厚さを有することを特徴とする。
この発明によれば、電磁波を基底面方向に偏向させる偏向構造が比較的大きな厚みをもつように構成したので、表面伝搬構造に対して表面伝搬波の発生効率が高い角度で電磁波を入射させることができる。
また、本発明は、上記の発明において、前記偏向構造は、前記表面伝搬構造に設けられた前記出射開口部に近付くにつれて幅が狭まる形状をもつことを特徴とする。
この発明によれば、偏向構造の幅が開口部に近付くにつれて狭くなるように構成したので、電磁波を開口部近傍に集光させて近接場光の発生効率を向上させることができる。
また、本発明は、上記の発明において、前記表面伝搬構造は、前記出射開口部に近付くにつれて幅が狭まる形状をもつことを特徴とする。
この発明によれば、表面伝搬構造の幅が出射開口部に近付くにつれて狭くなるように構成したので、表面伝搬波を開口部に集光させて近接場光の発生効率を向上させることができる。
また、本発明は、電磁波を伝搬させる導波手段と、前記導波手段により伝搬された電磁波を基にして近接場光を発生させる照射手段とを基底面上に有する光照射素子を備えた情報記録再生装置であって、前記照射手段は、前記導波手段により伝搬された電磁波を前記基底面方向に偏向させる偏向構造と、前記基底面と前記偏向構造との間に形成され、前記偏向構造により偏向された電磁波から表面伝搬波を発生させ、前記導波手段の反対側に設けられた開口部から近接場光を照射する表面伝搬構造とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、偏向構造によって電磁波を基底面方向に大きく偏向させ、基底面に面して形成された表面伝搬構造においてその電磁波を受けて開口部から近接場光を照射するように構成したので、基底面と近接場光の強度中心との距離を最短にすることができ、基底面の反対側に磁気ヘッドを作製することにより磁気ヘッドと近接場光の強度中心との距離を最短にすることができ、もって、熱アシスト方式による高記録密度の情報記録再生装置を実現させることができる。
本発明によれば、偏向構造によって電磁波を基底面方向に大きく偏向させ、基底面に面して形成された表面伝搬構造においてその電磁波を受けて出射開口部から近接場光を照射するように構成したので、基底面と近接場光の強度中心との距離を最短にすることができ、基底面の反対側に磁気ヘッドを作製することにより磁気ヘッドと近接場光の強度中心との距離を最短にすることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、電磁波を基底面方向に偏向させる偏向構造が比較的大きな厚みをもつように構成したので、表面伝搬構造に対して表面伝搬波の発生効率が高い角度で電磁波を入射させることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、偏向構造の幅が開口部に近付くにつれて狭くなるように構成したので、電磁波を開口部近傍に集光させて近接場光の発生効率を向上させることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、表面伝搬構造の幅が出射開口部に近付くにつれて狭くなるように構成したので、表面伝搬波を出射開口部に集光させて近接場光の発生効率を向上させることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、偏向構造によって電磁波を基底面方向に大きく偏向させ、基底面に面して形成された表面伝搬構造においてその電磁波を受けて出射開口部から近接場光を照射するように構成したので、基底面と近接場光の強度中心との距離を最短にすることができ、基底面の反対側に磁気ヘッドを作製することにより磁気ヘッドと近接場光の強度中心との距離を最短にすることができ、もって、熱アシスト方式による高記録密度の情報記録再生装置を実現させることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る光照射素子および情報記録再生装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本実施例に係る近接場光発生方式の概要について説明する。図1は、本実施例に係る近接場光照射素子100aの断面の概念図である。同図に示すように、近接場光照射素子100aは、磁気ヘッドなどが作製された基底部110aの上に形成され、光導波路部120aと照射素子部130aとを有する。
光導波路部120aは、照射素子部130aに電磁波(光)を伝搬する部分であり、コア122aが、クラッド121a、クラッド123aによって囲まれた構造となっている。なお、断面図のため図示されていないが、クラッド123aは、コア122aの側面も覆っている。コア122aは、電磁波を伝搬する役割をもち、クラッド121aおよびクラッド123aは、伝搬される電磁波の減衰を防ぐ役割をもつ。
照射素子部130aは、近接場光を発生させる部分であり、基底部110a上に、表面伝搬構造131aと、偏向構造132aと、エッチングマスク材料133aとを積層させた構造となっている。
表面伝搬構造131aは、入射した電磁波から表面伝搬波を発生させ、光導波路部120aの反対側に設けられた開口部から近接場光を放射する役割をもつ。具体的には、入射する光に対する材料の複素屈折率をn−j・kで表したとき、nが屈折率の実部、kが虚数部、jがj^2=−1の虚数として、kが小さい透明な誘電体材料を、前記誘電体材料の誘電率n^2−k^2より絶対値で大きく、kが大きい不透明な材料で挟むかもしくは包むことによって表面伝搬波を発生させる。
表面伝搬構造131aは、たとえば、λ=400nmの電磁波を用いる場合、SiO2(n=1.48)、MgF2等の透明な材料を、前記材料より相対的に屈折率が高くkが大きい例えばSi等の誘電体材料で挟むか、包む形で作製される。この表面伝搬構造131aには出射開口が作製され、Si層を透過した電磁波によってSiO2とSiの境界で表面伝搬波が発生し、出射開口部から近接場光が放射される。
表面伝搬波を発生させるは、誘電率差が大きいほどよい。たとえば、SiO2(n=1.48)の透明な低屈折率材料とSi(n=4.380,k=2.02)の高屈折率材料の境界では、主に屈折率の小さくkが小さい材料側に表面伝搬波が発生する。
しかし、屈折率が高いSiなどの材料は、減衰率を表すkが大きいために吸収があり、伝搬途中で減衰させてしまう。このため、Siとの境界で発生する表面伝搬波の伝搬距離は短いほどよく、素子先端部の出射開口付近で表面伝搬波が発生するような構造が望ましい。なお、Siの吸収には利点もあり、電磁波の他の層への漏れこみが減少されるので、他の層からの強度が減少し、近接領域でのスポットプロファイルを小さくできる。これらは、成膜装置の精度でÅ単位で再現性を確保できる。
もちろん、低屈折率と高屈折率の間に、kが小さいかほとんどゼロに等しく中間の屈折率材料(たとえば、ZnS等)をはさむことで、ZnSとSiO2の境界で伝搬波が発生し、Siによる減衰を抑えられ、効率が向上する。しかし、中間屈折率材料の厚さだけ開口部から基底部110aまでの距離が長くなる。
偏向構造132aは、光導波路部120aを通じて伝播された電磁波を表面伝搬構造131aの側に偏向させる役割をもつ。具体的には、屈折率の異なる少なくとも2種以上の誘電体材料の組成比率を逐次または連続的に変える構造、もしくは屈折率の異なる少なくとも2種以上の材料を積層して数回以上繰り返した構造、あるいは1種類の透明な材料であって電磁波を反射させる構造をとる。
エッチングマスク材料133aは、表面伝搬構造131aと偏向構造132aの形状をエッチングにより形成するためのマスクである。
図1に示した通り、本実施例に係る近接場光発生方式では、近接場光を放射する出射開口部が基底部110aに面して設けられている。このため、クラッドの厚みを十分に確保した場合でも、基底部110aに作成された磁気ヘッドと出射開口部との距離を最小化することができる。
なお、出射開口部を基底部110aに面して設けるには、偏向構造132aにおいて電磁波を基底部110aの側に大きく偏向させることが必要となるが、偏向構造132aの材料等や構造を適切に組み合わせることによって実現可能である。
また、本実施例に係る近接場光発生方式では、表面伝搬構造131aが基底部110aに面して薄く形成されるため、光導波路部120aを伝搬されてきた電磁波をロスなく偏向構造132aに伝搬させるには、表面伝搬構造131aの厚さを無視すると、偏向構造132aが、クラッド121aとコア122aの厚みの合計と同等、もしくは、それ以上の厚みを有することが必要になる。
表面伝搬構造131aにおいて表面伝搬波を効率よく発生させるには、入射角が特定の角度であることが必要となるが、本実施例に係る近接場光発生方式では、偏向構造132aが比較的大きな厚みを有するため、偏向による入射角を調整する上でも有利である。なお、この角度は、表面伝搬構造131aと偏向構造132aのそれぞれの実効屈折率によって決まり、たとえば本実施例では、約55度である。
次に、本実施例に係る近接場光照射素子100aの構造について説明する。図2は、本実施例に係る近接場光照射素子100aの構造を示す斜視図である。同図に示すように、照射素子部130aは、磁気ヘッドなどが作製された基底部110aの上に、二等辺台形とその長い方の底辺を共有する四角形とを組み合わせた多角形柱として形成され、二等辺台形と反対側の面において光導波路部120aのコア122aの先端と接続する。光導波路部120aの他端は、図示していないが、レンズカップリング、端面入射、グレーティング等の方法で、レーザ光とカップリングさせる手段と繋がっている。
照射素子部130aは、基底部110aと接する面に、電磁波の波長以下の厚さで積層された透明な誘電体材料を含む多層構造である表面伝搬構造131aが形成され、その上に実効屈折率分布をもつ多層構造である偏向構造132aが形成され、さらにその上にエッチングマスク材料133aの層が形成された構造をもつ。また、表面伝搬構造131aと偏向構造132aの二等辺台形の二等辺部には、傾斜側面部134aが存在する。
光導波路部120aを伝搬してきた電磁波は、偏向構造132aの多層構造により多角形柱の基底部110a側に進路を偏向され、さらに、傾斜側面部134aにより内部方向に集光される。表面伝搬構造131aは、偏向構造132aから入射された電磁波を傾斜側面部134aによって内部方向に集光し、波長以下のサイズの出射開口部から近接場光を放射させる。傾斜側面部134aには、出射開口部以外からの伝搬光の染み出しを防止する役割もある。
このような照射素子部130aの構造は、リソグラフィ技術によって作製することができる。たとえば、まず、基底部110a、表面伝搬構造131a、偏向構造132aの順にウェハ全体に成膜し、次に、表面伝搬構造131a、偏向構造132aの多層膜を孤立した多角形柱状にエッチングし、その後に、素子の傾斜側面部134aを成膜する。そして、光導波路部120aのクラッド121aと、コア122aと、クラッド123aとをこの順でリフトオフ法やエッチングによって作製する。
なお、図1では、光導波路部120aのコア122aの下部に存在するクラッド121aと上部に存在するクラッド123aの図示を省略しているが、コア122aがL字型に形成され、クラッド121aが照射素子部130aに接続しないようになっている。これは、クラッド121aの成膜時に照射素子部130aとコア122aが接続する箇所がクラッド121aによって覆われないための配慮である。
したがって、照射素子部130aとコア122aの接続箇所を覆わないようにクラッド121aを成膜する、もしくは、接続箇所がクラッド121aに覆われてもコア122aに接続する箇所をエッチング等により切除することができれば、クラッド121aと照射素子部130aを接続させてもよい。ただし、後者の場合、作製工程が増えることになる。
表面伝搬構造131aは、たとえば、厚さが16nmのSiO2(n=1.48)があり、その両側に隣接して屈折率差が1.0以上あり厚さが24nmのSi(n=4.380,k=2.02)の一対を積層した構成からなる。この場合、表面伝搬構造131a全体の厚さは、64nmとなる。
偏向構造132aは、たとえば、表面伝搬構造131aの側から順番に、448nmの厚さのTa2O5、20nmのSiO2、100nmのTa2O5、70nmのSiO2、70nmの厚さのTa2O5、120nmのSiO2、20nmの厚さのTa2O5、220nmのSiO2、といったTa2O5とSiO2を繰り返し積層した構成からなる。この場合、偏向構造132a全体の厚さは、1068nmとなる。
このように、Ta2O5とSiO2の各層の厚さを変えることで、光導波路部120aを伝搬した電磁波の全体を成膜方向に偏向させ、表面伝搬構造131aの出射開口部近傍に入射させることができる。また、本実施例では、たとえば、成膜方向と垂直な方向の偏向構造132aの幅を1.0μm、光導波路部120aのコア122aと接する面から開口部の面までの距離を1.52μm、二等辺の向き合う角度を75度としている。
上記の構成により、偏向構造132aから表面伝搬構造131aに入射する電磁波の入射角は、表面伝搬構造131aで表面伝搬波の発生効率が最も高くなる角度に近い55度に設定されることになる。
また、偏向構造132aは、光導波路部120aと接続した面以外は、電磁波の反射率が高い材料群で被覆される。電磁波の反射率が高い材料群としては、開口部以外の二等辺台形の等辺に接する面を傾斜側面として、その傾斜側面の実効屈折率をn1と被覆部の誘電体材料をn2、傾斜側面に入射する光の角度をθとした場合、sinθ>n2/n1を満たす全反射条件で光を反射する材料が望ましい。
あるいは、負の比誘電率n^2−k^2<0となる材料、たとえば、アルミ(n=0.49,k=4.86)や金などの材料を傾斜側面部134aにもちいて、少なくとも傾斜側面部134aで表面伝搬構造131aの内部に光を反射させるのが望ましい。
偏向構造132aの上部には、エッチング加工時のマスクとして、100nmのAl層を成膜している。この層は、エッチングマスク材料133aに相当する。また、一例として、光導波路部のコアにTa2O5、クラッドにSiO2を使用することができる。
このように、深さ方向にしかパラメータがない2次元パターンを使用するので、従来のSi基板を用いた逆ピラミッド型の光照射素子とは異なり、基板の結晶方位に制約されることがなく、Si基板以外の基板も使用することができ、多角形柱の頂角の角度を自由に設定することができる。また、最近の成膜装置の膜厚精度は、結晶のエッチングと異なり、数から数十Åの精度をもつので、作製誤差を著しく小さくすることができる。
このような2次元の多層膜構造から得られる近接場光は、成膜方向に平行な方向のプロファイルは、表面伝搬構造131aの中の透明な誘電体層の厚さによって決まり、成膜方向に垂直な方向のプロファイルは、素子の開口の形状に依存したプロファイルとなる。このように、近接場領域においては、回折限界を越えていて自由空間中の波長より微小なスポットザイスを得ることができる。
このスポットサイズでも1テラビット/平方インチ以上の記録密度を実現することは難しいが、この近接場光を磁気記録媒体に熱を発生させる熱源として、熱アシスト磁気記録再生装置に応用すれば、記録密度は磁気ヘッドのサイズで決まるため、上記の記録密度を実現させることも可能になる。この場合、磁気ヘッドの書込み用磁気コアのサイズは、数十ナノのサイズとなる。このようなサイズの構築物との位置合せは、非常に困難である。そこで、光照射素子を磁気ヘドの書込み用コアと同一形状にできれば、コアと同時に作製でき、位置合せの必要がなくなる。このため、光照射素子は、数十ナノ程度のサイズであることが必要となる。
熱アシスト記録方式では、情報の書きこみ時は、光照射素子から出射された光が磁気記録媒体に照射されて磁気記録媒体の温度を上げ、その直後にコイルで発生された磁界により情報を書きこむため、比較的小さな磁界強度で磁気記録媒体に情報を書きこむことができる。
なお、本実施例に係る近接場光照射素子100aの適用例として熱アシスト磁気記録再生装置について説明したが、本実施例に係る近接場光照射素子100aの適用はこれに限定されるものではなく、微小なビームスポットを形成できるので、相変化型の光ディスク装置や光磁気ディスク装置の光照射素子としても同様に適用可能である。また微小なビームスポットを基底面の近傍に形成できるので、光回路素子としても使用できる。
また、スライダー側から光照射素子、磁気ヘッドの構成の浮上ヘッドにおいて、磁気ヘッドのライトコアより光照射素子の開口径が同一形状にできない、あるいは磁気ヘッドより光照射素子のサイズが大きい場合は、磁気ヘッドを先に作製し、磁気ヘッドの上に光照射素子を作製する。この場合、磁気ヘッドを作製した基盤をスライダーにすると、記録するための光を照射する順番が逆となるので、光照射素子とスライダーを貼り合わせることで記録が行えるようにする。
次に、図2に示した近接場光照射素子100aの電場強度(V/m)^2のシミュレーション結果の一例として、最大20(V/m)^2のリニアスケールで示したYZ面を図3に示す。同図に示すように、Z軸方向に進行してきたλ=400nmの電磁波は、SiO2の光導波路部120aのコア122aを伝搬し、多層膜構造の偏向構造132aにより積層方向に偏向され、この結果、表面伝搬構造131aの開口部の中心部から真空中に光強度分布ができている。
また、同一の計算結果で、表面伝搬構造131aのSiO2層を最大100(V/m)^2のリニアスケールで示したXZ面を図4に示す。Z軸方向に進行してきたλ=400nmの電磁波は、SiO2層の開口部付近で収束し、電場強度が増加して、開口部の中心部から真空中に光強度分布ができている。なお、YZ面とXZ面でスケールが異なるのは、YZ面のコア122aと偏向構造132aでの電磁波の伝搬を示すためである。
このような構造は、光導波路部120aを伝搬した電磁波に対して、偏向構造132aでは吸収や反射損失が少なく、また最適な角度で表面伝搬構造131aに入射させて表面伝搬波を発生させるので、非常に高効率に開口部から近接場光を発生させることができる。
また、表面伝搬構造131aの開口部の積層方向の厚さと幅を目的に合せて最適化すれば、伝搬効率は変化するが、スポットプロファイルを変えることができる。たとえば、他の構成を同じくし、表面伝搬構造131aのSiO2のみを薄くすれば、伝搬効率が小さくなるが、スポットプロファイルを縮小できる。また、開口部の幅を狭くすれば、伝搬効率が、層を薄くするより急峻に減少するが、スポットサイズを縮小できる。
この光照射素子の作製手順の一例を示す。まず、磁気ヘッドなどの他のヘッド作製後、近接場光照射素子部分を平坦化し、その上で、リソグラフィ露光工程により、表面伝搬構造131aと偏向構造132aそしてエッチングマスク材料133aをイオンプレーティング法などにより成膜する。
次に、EB(Electron Beam)などにより、近接場光照射素子の多角形パターン状にレジストを残す。そして、まず、エッチングマスク材料133aをエッチングする。一例として、エッチングマスク材料133aにAlを使用した場合、塩素ガスエッチングを行う。続いて、偏向構造132aと表面伝搬構造131aのパターンにハロゲンガスにより一気にエッチングする。これで、照射素子部130aの立体構造が完成する。
次に、光導波路部120aのクラッド121aを成膜とリフトオフ法等により作製し、コア122aを同様に成膜とリフトオフ法等により作製する。そして、光導波路部120aのコア122aをレジスト等で隠し、露出させた多角形柱部の傾斜側面とクラッド121aやコア122aのパターン上の余計な部分を成膜とリフトオフ法等によりアルミで被覆し、傾斜側面部134aを作製する。そして、コア122aを被服するようにクラッド123aを成膜する。この順番で行うと、クラッド121aやコア122aのパターン上の余計な部分からの漏れ光を防ぐことができる。最後に、ダイサーで基板をチップ状に切り出し、FIBやイオンミリング等により光照射開口を削りだす。
なお、本実施例では、偏向構造132aの低屈折率材料であるSiO2層を30nmとしたが、この値に固定されるものでなく、たとえば、より大きなプロファイルにするには、SiO2層を大きくすればよい。
また、本実施例では、先に他のヘッド(たとえば、磁気ヘッド)が作製された後に、近接場光照射素子100aを作製する手順を示したが、逆に、近接場光照射素子100aを作製し、その後、他のヘッドを作製しても、なんら問題ない。
上述してきたように、本実施例1では、偏向構造132aによって電磁波を基底部110aの方向に大きく偏向させ、基底部110aに面して形成された表面伝搬構造131aにおいてその電磁波を受けて出射開口部から近接場光を照射するように構成したので、基底部110aと出射開口部から照射した近接場光の強度中心との距離を最短にすることできる、基底部110aの反対側に磁気ヘッドを作製することにより磁気ヘッドと出射開口部から照射した近接場光の強度中心との距離を最短にすることできる。
また、本実施例1では、電磁波を基底部110aの方向に偏向させる偏向構造132aが比較的大きな厚みをもつように構成したので、表面伝搬構造131aに対して表面伝搬波の発生効率が高い角度で電磁波を入射させることができる。
他の実施例を図5に示す。図5は、本実施例に係る近接場光照射素子100bの構造を示す斜視図である。同図に示すように、図5の偏向構造132bは、図2の偏向構造132aと異なり、成膜方向に光束を偏向させるが、成膜方向に垂直な方向の光束を収束させない構造となっている。具体的には、出射開口部側が二等辺形状をなしておらず、傾斜側面部134aに相当する構造も存在しない。
一方、表面伝搬構造131bは、図1の表面伝搬構造131aの先端部と同じく、対向した二等辺の一方が狭くなっており、短い方の底辺が出射開口部となった二等辺台形の形状をしている。そして、二等辺に接する面は、内部に電磁波を高効率で反射させる反射材料135bで覆われている。この反射材料135bは、たとえば、Alからなる。
本実施例に係る近接場光照射素子100bは、偏向構造132bで成膜方向に垂直な方向で電磁波を収束させていないので、表面伝搬構造131bの出射面からの近接場光の発生効率が低下するといった欠点があるが、表面伝搬構造131bの部分だけが二等辺台形になるので、エッチング時のレジストと素子パターンのアスペクト比を小さくできる等の理由から、二等辺台形の短い方の辺側をより精細にパターニンとエッチングが行えるという利点がある。
なお、図5では、偏向構造132bは、直方体形状になっているが、必ずしも直方体形状である必要はなく、たとえば、リソグラフィでの作製過程で丸みを帯びた形状となったとしても、光束を成膜方向に偏向する形状であれば問題ない。
また、表面伝搬構造131bの出射面と偏向構造132bの出射面側が、必ずしも一致しなくてもよい。偏向構造132bの出射面側が、表面伝搬構造131bの二等辺台形内にありながら、導波路側にずれていたとしても、表面伝搬構造131bの出射面から近接場光を得ることができるので、位置合せ精度を緩和できる。ただし、ずれた分だけ、近接場光の発生効率は低下することになる。
図6は、偏向構造132cを多層膜ではなく単一層にし、出射開口部に向けて傾斜した形状とし、傾斜面に反射面136cを取り付けた実施例である。偏向構造132bを偏向構造132cのような形状にしたでも、図5と同様な効果を得ることができる。このように、偏向構造と表面伝搬構造は、異なる形状であってもよい。なお、図5および図6では、クラッドと偏向構造の上のエッチングマスク材料の図示を省略している。
上述してきたように、本実施例2では、偏向構造を成膜方向に垂直な方向で電磁波を収束させる形状としていないため、偏向構造と表面伝搬構造との位置合せ精度を緩和することができる。また、表面伝搬構造のみを二等辺多角形に加工するように構成したので、表面伝搬構造の二等辺多角形の短い底辺に作製される出射開口部の加工精度を向上させることができる。
他の実施例を図7に示す。図7は、本実施例に係る近接場光照射素子100dの構造を示す斜視図である。同図に示すように、図7の偏向構造132dは、図1の偏向構造132aと同様に、成膜方向に光束を偏向し、かつ成膜方向に垂直な方向に光束を収束させる構造となっている。
一方、表面伝搬構造131dは、図1の表面伝搬構造131aと異なり、平面層構造となっている。表面伝搬構造131dでは、積極的に成膜方向に垂直な方向の光束を収束させていないので、偏向構造132dの二等辺台形形状の短い方の底辺の径よりスポットが広がることになる。
しかし、本実施例に係る近接場光照射素子100dは、表面伝搬構造131dにエッチングが困難な材料を使用できるという利点がある。図1の表面伝搬構造131aでは、透明な誘電体にSiO2を使用し、不透明な材料にSiを使用しているが、この代わりに、たとえば、透明な誘電体にSiO2より低屈折率のMgF2を使用し、不透明な材料にAlを使用することができる。
このように、透明な誘電体に屈折率の低い材料を使用することにより、誘電率差が開き、表面伝搬波の発生効率を改善することができるが、MgF2やAlは、素子の大部分を占める酸化物をエッチングするハロゲン系ガスでは、エッチングし難い材料、もしくは加工時に他の材料のサイドエッチングを誘発させるような材料である。
上述してきたように、本実施例3では、表面伝搬構造を成膜方向に垂直な方向で電磁波を収束させる形状としていないため、表面伝搬構造にエッチング加工が困難な材料をもちいることができる。
(付記1)電磁波を伝搬させる導波手段と、前記導波手段により伝搬された電磁波を基にして近接場光を発生させる照射手段とを基底面上に有する光照射素子であって、
前記照射手段は、
前記導波手段により伝搬された電磁波を前記基底面方向に偏向させる偏向構造と、
前記基底面と前記偏向構造との間に形成され、前記偏向構造により偏向された電磁波から表面伝搬波を発生させ、前記導波手段の反対側に設けられた出射開口部から近接場光を照射する表面伝搬構造と
を備えたことを特徴とする光照射素子。
(付記2)前記偏向構造は、前記導波手段のコアの厚さと、該コアと前記基底面の間に形成された被覆構造の厚さとの和から前記表面伝搬構造の厚さを引いた厚さと同等以上の厚さを有することを特徴とする付記1に記載の光照射素子。
(付記3)前記偏向構造は、屈折率の異なる少なくとも2種類の材料からなる層構造により電磁波を前記基底面方向に偏向させることを特徴とする付記1または2に記載の光照射素子。
(付記4)前記偏向構造は、反射面により電磁波を前記基底面方向に偏向させることを特徴とする付記1または2に記載の光照射素子。
(付記5)前記偏向構造は、前記表面伝搬構造に対して最も表面伝搬波の発生効率の高い角度で電磁波を入射させることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の光照射素子。
(付記6)前記表面伝搬構造は、電磁波に対する材料の複素屈折率をn−j・kで表したとき、nが屈折率の実部、kが虚数部、jがj^2=−1の虚数として、kが小さい透明な第1の材料を、前記第1の材料よりも誘電率
n^2−k^2
の絶対値が大きい第2の材料で挟んだ、もしくは、包んだ構造を有することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の光照射素子。
(付記7)前記偏向構造は、前記表面伝搬構造に設けられた前記出射開口部に近付くにつれて幅が狭まる形状をもつことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光照射素子。
(付記8)前記偏向構造は、前記表面伝搬構造に設けられた前記出射開口部に近付くにつれて幅が狭まる形状の側面に電磁波を内部方向に反射する構造を有することを特徴とする付記7に記載の光照射素子。
(付記9)前記表面伝搬構造は、前記出射開口部に近付くにつれて幅が狭まる形状をもつことを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の光照射素子。
(付記10)前記表面伝搬構造は、前記出射開口部に近付くにつれて幅が狭まる形状の側面に電磁波を内部方向に反射する構造を有することを特徴とする付記9に記載の光照射素子。
(付記11)電磁波を伝搬させる導波手段と、前記導波手段により伝搬された電磁波を基にして近接場光を発生させる照射手段とを基底面上に有する光照射素子を備えた情報記録再生装置であって、
前記照射手段は、
前記導波手段により伝搬された電磁波を前記基底面方向に偏向させる偏向構造と、
前記基底面と前記偏向構造との間に形成され、前記偏向構造により偏向された電磁波から表面伝搬波を発生させ、前記導波手段の反対側に設けられた出射開口部から近接場光を照射する表面伝搬構造と
を備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
以上のように、本発明に係る光照射素子および情報記録再生装置は、近接場光を利用した情報の記録と再生に有用であり、特に、近接場光を熱源として利用した熱アシスト方式による情報の記録に適している。
本実施例に係る近接場光照射素子100aの断面の概念図である。 本実施例に係る近接場光照射素子100aの構造を示す斜視図である。 図2に示した近接場光照射素子100aの電場強度のシミュレーション結果の一例を示すYZ面図である。 図2に示した近接場光照射素子100aの電場強度のシミュレーション結果の一例を示すXZ面図である。 本実施例に係る近接場光照射素子100bの構造を示す斜視図である。 本実施例に係る近接場光照射素子100cの構造を示す斜視図である。 本実施例に係る近接場光照射素子100dの構造を示す斜視図である。
符号の説明
100a、100b、100c、100d 近接場光照射素子
110a、110b、110c、110d 基底部
120a 光導波路部
121a クラッド
122a、122b、122c、122d コア
123a クラッド
130a 照射素子部
131a、131b、131c、131d 表面伝搬構造
132a、132b、132c、132d 偏向構造
133a エッチングマスク材料
134a、134d 傾斜側面部
135b、135c 反射材料
136c 反射面

Claims (5)

  1. 電磁波を伝搬させる導波手段と、前記導波手段により伝搬された電磁波を基にして近接場光を発生させる照射手段とを基底面上に有する光照射素子であって、
    前記照射手段は、
    前記導波手段により伝搬された電磁波を前記基底面方向に偏向させる偏向構造と、
    前記基底面と前記偏向構造との間に形成され、前記偏向構造により偏向された電磁波から表面伝搬波を発生させ、出射開口部から近接場光を照射する表面伝搬構造と
    を備えたことを特徴とする光照射素子。
  2. 前記偏向構造は、前記導波手段のコアの厚さと、該コアと前記基底面の間に形成された被覆構造の厚さとの和から前記表面伝搬構造の厚さを引いた厚さと同等以上の厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の光照射素子。
  3. 前記偏向構造は、前記表面伝搬構造に設けられた前記出射開口部に近付くにつれて幅が狭まる形状をもつことを特徴とする請求項1または2に記載の光照射素子。
  4. 前記表面伝搬構造は、前記出射開口部に近付くにつれて幅が狭まる形状をもつことを特徴とする請求項1、2または3に記載の光照射素子。
  5. 電磁波を伝搬させる導波手段と、前記導波手段により伝搬された電磁波を基にして近接場光を発生させる照射手段とを基底面上に有する光照射素子を備えた情報記録再生装置であって、
    前記照射手段は、
    前記導波手段により伝搬された電磁波を前記基底面方向に偏向させる偏向構造と、
    前記基底面と前記偏向構造との間に形成され、前記偏向構造により偏向された電磁波から表面伝搬波を発生させ、出射開口部から近接場光を照射する表面伝搬構造と
    を備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
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