JP2006330899A - 電子メールおよびファイルの管理方法、プログラム及び計算機システム - Google Patents

電子メールおよびファイルの管理方法、プログラム及び計算機システム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザによる案件の管理やメールの送受信における負担を軽減する。
【解決手段】電子メールを格納したメール格納部から互いに関連を持つ電子メールをメールシーケンスとして抽出する手順(101)と、前記ファイルを格納したファイル格納領域から互いに関連を持つファイルをファイル集合として抽出する手順(102)と、前記抽出したメールシーケンスとファイル集合のうち、互いに関連を持つ前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付けて対応付けデータ格納部に格納する手順(103)と、を計算機に機能させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、本発明は、電子メールおよびファイルの管理に関する。
近年、オフィスや一般の家庭においても電子メール(以下、単に「メール」と呼ぶ)が普及しており、メールで仕事の関係者など連絡をとり、個人用のパソコンを用いて作成・更新したファイルをメールで送受信するという活動は日常的に行われている。今日ではメールは、情報通信手段という機能に加えてファイルの流通手段としても機能しているといえる。
一般にメールはメーラーと呼ばれるメール管理システムが管理しており、メール管理システムが管理する領域(以下、「メール格納領域」と呼ぶ)に格納される。これに対してファイルはファイル管理システムが管理しており、ファイル管理システムが管理する領域(以下、「ファイル格納領域」と呼ぶ)に格納される。そのためオフィスでの業務で同じ案件に属するメールとファイルは、別々のシステムが別々の領域で管理・格納している。
例えば「新製品企画のための調査」という案件に関し、メールを介して入手したファイル「市場調査報告書」やそれに対する個人的なメモ「調査報告書コメント」はファイル管理システムが管理するので、ファイル格納領域に格納される。これに対して前記「市場調査報告書」のファイルの送付を依頼したメールやその依頼に応じてファイルを添付して送付したメールは、前記ファイルと同じ案件に関するものの、メール管理システムが管理し、メール管理領域に格納される。
ここで、前記のようなファイルの流通手段として機能しているメールの本文には、ファイルに関する情報が含まれているといえる。例えば、前記「市場調査報告書」のファイルの送付を依頼したメール(「営業部の鈴木です。市場調査報告書を送ってもらえますか?」)や前記ファイルを添付して送付したメール(「企画部の斉藤です。ファイルを送ります。」)は、ファイルの入手経緯を表している。その一方で先に述べたようにメールとファイルは一元管理されていない。そのためメールに記載の情報、例えば入手の経緯(「企画部の斉藤さんからもらったファイル」など)を手がかりにファイル格納領域にあるファイルを検索したい場合など、ユーザはメール管理システムとファイル管理システムそれぞれに対して検索を実行する必要があり、手間がかかる。
これに対して特許文献1では、あらかじめ案件と案件IDを定義しておき、メールに案件IDをつけてファイルを添付して送信すれば、文書管理サーバ上でメールと添付ファイルを対応付けて案件ごとに管理することができる。これによれば、ある案件に関するメールやファイルを案件別に容易にまとめて管理することができる。
特開2001−142801号
上記特許文献1に記載の従来技術によれば、ある案件に関するファイルとメールをまとめて管理することができる。しかし、上記従来技術には、次のような問題点がある。
(1)案件IDの設定・定義に手間がかかるという問題点
ある案件に関してメールを送信する際に、ユーザはメールに案件IDをつける必要があり、手間がかかる。またひとりのユーザが複数の案件に関係することもあるので、案件に対応する案件IDをユーザが正しく管理するのは煩雑であるという問題点もある。
(2)案件の定義が困難であるという問題点
メールやメールに添付されるファイルを案件ごとに管理するためには、あらかじめ案件を定義しておく必要がある。一方で、すべての案件をあらかじめ定義するのは困難であるという問題点がある。例えば、過去の案件で知り合った関係者とメールで数回やり取りするうちに新たな案件としてまとまっていくという状況が考えられる。
そのような場合、特許文献1に記載の従来技術では、(a)案件としてまとまった時点で案件IDを定義し、(b)関連するファイルやメールを関係者が各自収集して、(c)メールで再送信すれば、対応することが可能である。しかし、そのような作業は非常に面倒である。
(3)メールで送受信されなかったファイルは案件に関連するファイル集合から漏れてしまうという問題点
特許文献1に記載の従来技術は、メールとその添付ファイルとして送受信したファイルを管理の対象としている。そのため、案件に関連しているもののメールでは送受信しなかったファイルが存在する場合、案件から漏れてしまうので、問題となる。
例えば、先の例に示した調査報告書の元となった市場データやそれに関する個人的なメモなど、ファイルサイズや内容の点からメールで流通しなかったファイルは、特許文献1に記載の従来技術では案件に含まれない。そのため、上記のようなファイルも案件としてまとめて管理したいユーザにとって、従来技術では十分に対応することができない。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ユーザによる案件の管理やメールの送受信における負担を軽減することを目的とする。
本発明は、電子メールおよびファイルを管理するプログラムであって、前記電子メールを格納したメール格納部から互いに関連を持つ電子メールをメールシーケンスとして抽出する手順と、前記ファイルを格納したファイル格納部から互いに関連を持つファイルをファイル集合として抽出する手順と、前記抽出したメールシーケンスとファイル集合のうち、互いに関連を持つ前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付けて対応付けデータ格納部に格納する手順と、を計算機に機能させる。
また、前記対応付けデータ格納部に格納された互いに関連を持つメールシーケンスとファイル集合に対し、検索対象とする電子メールまたはファイルを設定する手順と、前記検索対象に関連する電子メールまたはファイルを前記対応付けデータ格納部から検索する手順と、当該検索結果に基づいて前記メール格納部からメールを参照し、または前記検索結果に基づいて前記ファイル格納部からファイルを参照する手順と、を含む。
したがって、本発明によれば、前記従来例のように、予め案件を定義する必要がなく、またユーザがメールを送受信する際にメールに案件IDをつける必要がないので、ユーザによる案件の管理やメールの送信における負担を軽減することができる。また、メールで送受信しなかったファイルも案件に含めることができるので、案件に関連するメールおよびファイルの管理や検索が容易となる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、第1の実施形態を示し、本発明を適用するコンピュータシステムの構成図である。
<コンピュータシステムの構成>
まず、図1を用いて本発明の第一の実施形態にかかるコンピュータシステムの構成について説明する。図1に示すように本発明の第一の実施形態にかかるコンピュータシステムは、個人用PC(Personal Computer)1、メールサーバ2、および個人用PC1とメールサーバ2を接続するネットワーク3から構成される。なお、ネットワーク3は例えばLANなどで構成され、メールサーバ2は外部のネットワークと接続していても良い。
個人用PC1は、オフィス等に設置されて、ユーザが使用しているPCである。この個人用PC1では、電子メールの送受信を行うメールクライアント1cと、電子メールとファイルを管理する管理システム1aがOS(図示省略)上で稼動する。また、個人用PC1では、ファイルを管理するファイル管理システム1bが稼動しており、このファイル管理システム1bは、例えば、OSの一部として実行されるもので、Windows(登録商標)におけるNTFSやFATなどである。そして、電子メールおよびファイルの管理システム1aは、メールクライアント1cが管理する電子メールと、ファイル管理システム1bが管理するファイルからそれぞれメールシーケンスおよびファイル集合を抽出して相互の関係を対応付けるシステムであり、詳細については後で述べる。
ここで、メールシーケンスは、メールクライアント1cが送受信した電子メール(以下、メールとする)のヘッダ、本文、添付ファイルを含む一連のデータの集合を意味する。例えば、メールクライアント1cが、送信メールと、受信メール等を独立したファイルで管理する場合、各ファイルまたは各ファイルの集合がメールシーケンスを構成する。あるいは、メールクライアント1cが、一つのメールを一つのファイルで管理する場合には、メールのファイルの集合をメールシーケンスとする。
また、ファイル集合は、ファイル管理システム1bで管理されるファイルの集合であり一つまたは複数のファイルから構成されるものである。
本発明の第一の実施形態において、メールを管理するメール管理システムはクライアント・サーバ型のシステムであり、メールの送受信および管理を行うメールクライアント1c、およびメールを配信するメールサーバ2から構成される。図中、メールクライアント1cは、LAN3を経由してメールサーバ2と通信し、メールを送受信する。
メールサーバ2は、前記個人用PC1に搭載されているメールクライアント1cとLAN3を経由して通信し、メールクライアント1cから送信されたメールを宛先のユーザに送信し、当該コンピュータシステム内のユーザ宛のメールを受信し、メールクライアント1cからの受信要求に応じてメールを配信する。
<個人用PCのハードウェア構成>
図2を用いて本発明の第一の実施形態にかかる電子メールおよびファイルの管理システム1aを実行する個人用PC1のハードウェア構成について説明する。図2は、本発明の第一の実施形態にかかる個人用PC1の構成を示すブロック図である。図2に示すように個人用PC1は、データの入出力、読み込み、格納及び各種処理を実行するCPU10と、ファイルなどを格納するストレージ装置としてのハードディスク20と、CPU10が実行するプログラム及びデータをロードして記憶するメモリ30と、ユーザに情報を表示するディスプレイ40と、CPU10からの指令に基づいてディスプレイ40を制御するディスプレイ制御部41と、ユーザからの入力を受け付けるキーボード50と、キーボード50を制御するキーボード制御部51と、ユーザの操作によりOSが提供するGUI上でポインティングを行うマウス60と、マウス60の入力を制御するマウス制御部61と、上記各デバイスを接続するバス70から構成される。
<本発明の概要>
本発明のメールおよびファイルの管理システム1aの概要は、個人用PC1のユーザが送受信したメールから抽出したメールシーケンスと、当該ユーザが保有するファイル(または個人用PC1からアクセス可能なファイル)から抽出したファイル集合を対応付けておき、メールまたはメールから抽出したキーワードを手がかりに関連するファイル集合を参照し、あるいはファイルから関連するメールシーケンスを参照することを可能にするものである。
すなわち、メールおよびファイルの管理システム1aの機能ブロックは、図3で示すようになる。図3において、個人用PC1のユーザが送受信したメールからメールシーケンスを抽出するメールシーケンス抽出部11と、抽出したメールシーケンスを格納するメールシーケンステーブル31と、個人用PC1またはユーザが保有するファイルからファイル集合を抽出するファイル集合抽出部12と、抽出したファイル集合を格納するファイル集合テーブル32と、メールシーケンステーブル31とファイル集合テーブルテーブル32の対応関係を作成する対応付け作成部13(対応関係作成部)と、作成されたメールシーケンステーブル31とファイル集合テーブル32の対応関係を格納する対応付けデータ格納部23と、メールまたはメールから抽出したキーワードを手がかりに関連するファイル集合をユーザに表示し、あるいはファイルから抽出したキーワードを手がかりに関連するメールシーケンスをユーザに表示する表示部14とを備え、メールおよびファイルの管理を行うものである。
より具体的には、メールおよびファイルの管理システム1aは、オフィス等に設置された個人用PC1で動作する。前記個人用PC1は、ファイル格納部22(ファイル格納領域)およびメール格納部21(メール格納領域)を有し、メール格納部21にはメールクライアント1c(メール管理システム)が管理するメールのうち当該個人用PC1を利用しているユーザのメールのみが格納されている。メールおよびファイルの管理システム1aは、メール格納部21から関連するメールをメールシーケンスとして抽出し、さらにファイル格納部22から関連するファイルをファイル集合として抽出し、前記メールシーケンスに含まれるメールと前記ファイル集合に含まれるファイルがメールと添付ファイルの関係にあれば対応付ける。さらに電子メールおよびファイルの管理システム1aは、メールシーケンスに含まれるメールの本文からキーワードを抽出して、関連するファイル集合に対応付ける。ユーザからキーワードの入力があれば、前記電子メールおよびファイルの管理システム1aは、ファイル集合に付与されたキーワードを検索し、一致するキーワードがあればキーワードが付与されたファイル集合に含まれるファイルをユーザに表示する。表示されたファイルのうちいずれかが選択され、ユーザが関連するメールの表示を指示すれば、電子メールおよびファイルの管理システム1aは、選択されたファイルを含むファイル集合に対応付けられたメールシーケンスに含まれるメールを一覧表示する。
さらに送受信されたメールがユーザに一覧表示されている状態で、ユーザがメールを選択して関連するファイルの表示を指示すれば、前記電子メールおよびファイルの管理システム1aは前記ユーザが選択したメールを含むメールシーケンスに対応付けられたファイル集合を取得し、ファイル集合に含まれるファイルを一覧表示する。
<電子メールおよびファイルの管理システムの構成>
次に、図3及び図4〜図8を用いて本発明の第一の実施形態にかかる電子メールおよびファイルの管理システム1aのモジュール構成について説明する。図3は、電子メールおよびファイルの管理システムのモジュール構成を示す図である。図3に示すように、電子メールおよびファイルの管理システム1aを構成するモジュールは、次の3種類に分類される。
すなわち、電子メールおよびファイルの管理システム1aは、各種処理を実行する処理部(図中矩形領域で示す)と、データを格納するデータ格納部(ドラム形)と、及びテーブル格納部(平行四辺形)から構成される。以下、電子メールおよびファイルの管理システム1aのそれぞれのモジュールについて説明する。
<モジュール構成:処理部>
図3に示すように、電子メールおよびファイルの管理システム1aの処理部として、メールシーケンス抽出部11、ファイル集合抽出部12、対応付け作成部13、およびメール/ファイル表示部14の4つがある。メールシーケンス抽出部11は、メール格納部21に格納されたメールからメールシーケンスを抽出して、メールシーケンステーブル31に格納する。
ファイル集合抽出部12は、ファイル格納部22からファイルの集合を抽出してファイル集合テーブル32に格納する。対応付け作成部13は、メールシーケンステーブル31に格納されたメールシーケンスと、ファイル集合テーブル32に格納されたファイル集合を対応付けて、メールシーケンスに含まれるメールの本文およびファイル集合に含まれるファイルの本文からキーワードを抽出して対応付けデータ格納部23に格納する。メール/ファイル表示部14は、ユーザがキーワードを入力すると対応付けデータ格納部23を検索してキーワードにマッチするファイルの集合を画面に表示する。あるいはユーザが選択したファイルに対応するメールシーケンスのメールを対応付けデータ格納部23から検索して画面に表示し、またはユーザが選択したメールに対応するファイル集合のファイルを対応付けデータ格納部23から検索して画面に表示する。上記各処理部は、個人用PC1で実行される。
<モジュール構成:データ格納部>
次にデータ格納部について説明する。図3に示すようにデータ格納部として、メール格納部21、ファイル格納部22、および対応付けデータ格納部23の3つがある。メール格納部21は、メールクライアント1cがメールを格納するエリアであり、あるユーザが送受信したメールが格納されている。ファイル格納部22は、ファイル管理システム1bがファイルを格納するエリアである。対応付けデータ格納部23は、電子メールおよびファイルの管理システム1aが対応付けデータを格納するエリアであり、メールのシーケンスとメールシーケンスに付与されたキーワード、およびファイルの集合とファイル集合に付与されたキーワードが対応付けられて格納される。
上記メール格納部21、ファイル格納部22、対応付けデータ格納部23は、例えば、個人用PC1のハードディスク20に格納される。
ここで、各データ格納部21〜23の詳細な構成について図4〜図6を用いて説明する。
<メール格納部の構成>
図4は、メールクライアント1cによって管理されるメール格納部21の構成を示す図である。図4に示すようにメール格納部21に格納されたメールは、メールヘッダ2101およびメールデータ2102から構成される。メールヘッダ2101には、メールのIDや送受信者名などメールクライアント1cおよびメールサーバ2から構成されるメール管理システムがメールに付与した属性データを格納する。メールデータ2102には、メールの本文などメール作成者が入力したデータを格納する。
メールヘッダ2101は、さらにMessage−ID21011、To21012、From21013、In−Reply−To21014、およびDate21015の欄から構成される。Message−ID21011には、メールサーバ2がメールに付与したユニークなID(識別子)を格納する。To21012には、メールの作成者が指定したメールの受信者のアドレスを格納する。From21013には、メールの送信者のアドレスを格納する。In−Reply−To21014には、当該メールがあるメールの返信である場合、もとのメールのMessage−IDを格納する。Date21015には、メールの送信日付(または受信日時)を格納する。
メールデータ2102は、Subject(件名)21021、本文21022、添付ファイル名21023、および添付ファイルデータ21024から構成される。Subject21021には、メールの主題を格納する。本文21022には、メールの本文を格納する。添付ファイル名21023には、当該メールに添付されたファイルのファイル名を格納する。添付ファイルデータ21024は、添付ファイルのデータを格納する。
図4において、第1行目(図中Message-ID=M101)にはメールの主題が「旅費の件で問合せ」である「yamada」さんから「sato」さん宛のメールが格納されている。
メール格納部21には、複数のメールが格納され、各メールは、Message−ID21011毎にメールヘッダ2101とメールデータ2102を一対のデータとして格納する。そして、各メールにはインデックス21030がメールクライアント1cによって付与される。
なお、本実施形態では、メールヘッダ2101とメールデータ2102を一対のデータとして扱う例を示したが、後述するファイル格納部22のように、一つのメールを一つのファイルとして管理するようにしてもよい。この場合、メールヘッダ2101をファイルヘッダ(ファイルプロパティ)に含めるようにしてもよい。あるいは、メールヘッダ2101をメールデータ2102に付加したファイルデータとして管理しても良い。
<ファイル格納部の構成>
図5は、ファイル管理システム1bによって管理されるファイル格納部22の構成を示す図である。図5に示すようにファイル格納部22は、ファイルプロパティ2201、およびファイルデータ2202から構成される。
ファイルプロパティ2201には、ファイルの作成者名などファイルの属性データを格納する。ファイルデータ2202には、ファイルの内容を格納する。ファイルプロパティ2201は、さらにID22011、作成者22012、更新者22013、更新日22014、およびファイルパス22015から構成される。ID22011には、ファイルのIDを格納する。作成者22012には、ファイルの作成者の名前を格納する。更新者22013には、ファイルの更新者の名前を格納する。更新日22014には、ファイルが更新された日付を格納する。ファイルパス22015には、ファイルが格納されているパスを格納する。これら、ファイルプロパティ2201のデータはファイル管理システム1bによって設定される。
以上のようにファイル格納部22には、複数のファイルが格納され、各ファイルは、ファイルID22011毎にインデックス22030がファイル管理システム1bによって付与される。
図5中、第1行目(インデックス21030=1)には「佐藤」が作成者であるファイル「提案書.ppt」が格納されている。そして、ファイル格納部22には、複数のファイルがファイルID22011毎にファイルプロパティ2201とファイルデータ2202が格納される。
なお、本実施形態では、ファイル格納部22の構成を図5で示すように、ファイルID22011毎にファイルプロパティ2201とファイルデータ2202を一対のデータとして格納する例を示すが、これに限定されるものではなく、ファイルプロパティ2201にファイルデータ2202の格納位置(例えば、ハードディスク20上のアドレス)を格納するようにして、ファイルプロパティ2201とファイルデータ2202を位置的に分離して管理するようにしても良い。
<対応付けデータ格納部の構成>
図6は、電子メールおよびファイルの管理システム1aによって管理される対応付けデータ格納部23の構成を示す図である。図6に示すように対応付けデータ格納部23は、一つのエントリが、メールシーケンス2301、メールキーワード2302、ファイル集合2303、およびファイルキーワード2304から構成される。メールシーケンス2301には、メールシーケンスとして抽出したメールのMessage−IDのリストを格納する。ファイル集合2303には、ファイル集合として抽出したファイルIDのリストを格納する。メールキーワード2302には、当該ファイル集合2303に含まれるファイルデータ2202やファイルパス22015から後述するように抽出したキーワードのリストを格納する。ファイルキーワード2304には、当該メールシーケンス2301に含まれるメールの本文21022やSubject21021から抽出したキーワードのリストを格納する。
図6において、第1行目(エントリ)にはMessage−IDが「M117」であるメールなど5件のメールを含むメールシーケンス2301と、ファイルIDが「F003」であるファイルなど4件のファイルを含むファイル集合2303が相互に関連する情報として対応付けられて格納されており、さらにメールキーワード2301として前記ファイル集合から抽出したキーワード「提案書」などが、またファイルキーワード2304として前記メールシーケンスから抽出したキーワード「A社」などが格納されている。
以上のように対応付けデータ格納部23には、メールシーケンス2301に対応するファイル集合2303とメールキーワード2302及びファイルキーワード2304が格納され、各エントリ(行)には、インデックス2310が電子メールファイル管理システム1aによって付与される。
以上、図4〜図6を用いて図3に示す電子メールおよびファイルの管理システム1aのモジュール構成のうちデータ格納部について説明した。
<モジュール構成:テーブル格納部>
次に図3に示す電子メールおよびファイルの管理システム1aのモジュール構成のうちテーブル格納部について説明する。図3に示すようにテーブルとして、メールシーケンステーブル31、およびファイル集合テーブル32の2つがある。メールシーケンステーブル31は、メール格納部21に格納されたメールから抽出したメールのシーケンスを格納する。ファイル集合テーブル32は、ファイル格納部22から抽出したファイルの集合を格納する。
ここで、各テーブル格納部の詳細な構成について図7および図8を用いて説明する。
<メールシーケンステーブルの構成>
図7は、メールシーケンステーブル31の構成を示す図である。図7に示すようにメールシーケンステーブル31は、インデックス3110とMessage−IDリスト3101から構成される。Message−IDリスト3101には、メールシーケンス抽出部11がメールシーケンスとして抽出したメールのMessage−IDのリストを格納する。図7において、第1行目(#=1)のMessage−IDリスト3101には、Message−IDが「M101」および「M131」であるメールをメールシーケンスとして後述するようにメール間の関係に基づいて抽出した結果が格納されている。
そして、一つのエントリ(行)には関連するメール毎に複数のMessage−IDを格納することができる。なお、電子メールおよびファイル管理システム1aは、ひとつのエントリについてひとつのインデックス3110を割り当てる。
<ファイル集合テーブルの構成>
図8は、ファイル集合テーブル32の構成を示す図である。図8に示すようにファイル集合テーブル32は、インデックス3210とファイルIDリスト3201から構成される。ファイルIDリスト3201には、ファイル集合抽出部12がファイル集合として抽出したファイルIDリストを格納する。図8において、第1行目(#=1)のファイルIDリスト3201には、ファイルIDが「F001」および「F002」であるファイルをファイル集合として抽出した結果が一つのエントリ(行)に格納されている。なお、電子メールおよびファイル管理システム1aは、ひとつのエントリについてひとつのインデックス3210を割り当てる。
以上、本発明の第一の実施形態にかかる電子メールおよびファイルの管理システム1aのモジュール構成及びその構成要素の詳細について説明した。
以下、電子メールおよびファイル管理システム1aの詳細な処理手順について図9〜図13に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下の文中で末尾に付した括弧内の数字は、各フローチャートにおけるステップ番号である。
<電子メールおよびファイルの管理システムの処理概要>
まず、電子メールおよびファイルの管理システムの全体の処理手順の概要について図9を用いて説明する。図9は、本発明の第一の実施形態における電子メールおよびファイルの管理システム1aの処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように電子メールおよびファイルの管理システム1aは、まずメール格納部21からメールシーケンスを抽出してメールシーケンステーブル31に格納し(101)、ファイル格納部22に格納されたファイルからファイル集合を抽出してファイル集合テーブル32に格納して(102)、メールシーケンステーブル31に格納されたメールシーケンスとファイル集合テーブル32に格納されたファイル集合を対応付けて、メールシーケンスとファイル集合からキーワードを抽出して対応付けデータ格納部23に格納する(103)。
次に電子メールおよびファイルの管理システム1aは、ユーザ等からの指示を受け付けて対応付けデータ格納部23を参照しながら関連するメールまたはファイルの検索と参照を行う。(104)。ユーザがメールまたはファイルの検索・参照の終了を指示すれば処理を終了し(105)、それ以外はステップ104に戻る。
なお、上記の処理において、ステップ101からステップ103は、それぞれバッチ処理等により予め処理を行って対応付けデータを作成しておき、ユーザからメールまたはファイルの検索・参照の指示があればステップ104およびステップ105を実行するということも可能である。
上記図9に示した処理のうち、メールシーケンス抽出ステップ101、ファイル集合抽出ステップ102、および対応付けステップ103の詳細について以下のフローチャートを用いて説明する。
<メールシーケンス抽出ステップの詳細な処理手順>
上記図9に示した電子メールおよびファイルの管理システム1aの処理手順におけるメールシーケンス抽出ステップ101では、メール間の返信関係に基づいてメールシーケンスを抽出する。
すなわち、個人用PC1のユーザが送受信したメールのうち、送信メールS1が受信メールR1に対する返信であれば、メールS1とメールR1をメールシーケンスとして抽出する。さらに送信メールS1に対する返信としてメールR2を受信すれば、R1とS1を含むメールシーケンスにメールR2を加える。あるメールが他のメールの返信メールであるかどうかは、メールヘッダに含まれる「In−Reply−To」(図4の21014)の属性を参照して判定する。具体的には、あるメールS1の「In−Reply−To」21014の属性を参照し、その値としてメールR1のMessage−IDがセットされていればメールS1とメールR1をメールシーケンスとして抽出する。このメールシーケンス抽出処理について、以下、フローチャートを用いて詳細に説明する。
図10は、図9に示す電子メールおよびファイルの管理システム1aの処理手順におけるメールシーケンス抽出ステップ101の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
図10に示すようにメールシーケンス抽出ステップ101は、まずメールシーケンステーブル31のインデックス3110を示す変数iに0をセットし(10101)、メール格納部21に格納されたメールの数(インデックス21030)を示す変数xに1をセットして初期化する(10102)。
次にメール格納部21のx番目(=インデックス21030=x)に格納されたメールのMessage−ID(図4の21011)を抽出して変数IDにセットする(10103)。変数IDにセットされたMessage−IDでメールシーケンス31を検索し、このMessage−IDがメールシーケンステーブル31のMessage−IDリスト3101にすでに格納されているか否かを判定する(10104)。
既にセットされているMessage−IDであれば、Message−ID3101に変数IDを含むメールシーケンステーブル31のインデックス3110の値を変数jにセットする(10105)。変数IDのMessage−IDが格納されていなければステップ10106に進み、変数iに1を加算して、変数jに変数iの値をセットし、メールシーケンステーブル31のj番目のMessage−IDリスト3101に変数IDにセットされたMessage−IDをセットする(10106)。次に、メール格納部21に格納されたメールの数(インデックス21030)を示す変数yにx+1をセットし(10107)、メール格納部21のy番目のメールのIn−Reply−To21014の値がIDの値と同じか比較する(10108)。
比較結果が同じであればy番目のメールのMessage−IDをメールシーケンステーブル31のj番目のMessage−IDリスト3101の末尾に追加する(10109)。比較結果が同じでなければ(10108)、ステップ10110に進み変数yに1を加算する(10110)。次に、変数yがメール格納部21に格納されたメールの数(インデックス21030の最大値)より大きければ(10111)、ステップ10112に進む。大きくなければ(10111)、ステップ10108に戻る。
ステップ10112では、変数xに1を加算し(10112)、変数xがメール格納部21に格納されたメールの数(インデックス21030の最大値)より大きければ(10113)、処理を終了する。大きくなければ(10113)、ステップ10103に戻り、上記処理を繰り返して実行する。
以上の処理により、メール格納部21に格納されたメールから、In−Reply−To21014に同一のMessage−IDを含むメールおよびそれらメールのMessage−IDをIn−Reply−To21014の値とするメールが繰り返し抽出されて、メールシーケンスとしてそれらのMessage−IDがメールシーケンステーブル31に格納される。
<ファイル集合抽出ステップの詳細な処理手順>
図9に示した電子メールおよびファイルの管理システム1aの処理手順におけるファイル集合抽出ステップ102では、ファイルが格納されたフォルダを利用してファイル集合を抽出する。具体的には、あるユーザのファイルのうち、格納されているフォルダが同じファイルをひとつのファイル集合として抽出する。以下、フローチャートを用いて詳細に説明する。
図11は、図9に示した電子メールおよびファイルの管理システムの処理手順におけるファイル集合抽出ステップ102の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
図11に示すようにファイル集合抽出ステップ102は、まずファイル集合テーブル32のインデックス3210を示す変数iに0をセットし(10201)、ファイル格納部22に格納されたファイルの数(インデックス22030)を示す変数xに1をセットして初期化する(10202)。
次にファイル格納部22のx番目(=インデックス22030=x)に格納されたファイルのID22011を抽出し、抽出したファイルIDがファイル集合テーブル32のファイルIDリスト3201にすでに格納されているか否かを判定する(10203)。
抽出したファイルIDがファイルIDリスト3201になければ、変数iに1を加算してファイル集合テーブル32のi番目のファイルIDリスト3201に前記ファイルのIDを格納する(10204)。一方、抽出したファイルIDがファイルIDリスト3201にある場合には(10203)ステップ10211に進む。
ステップ10205では、ファイル格納部22に格納されたファイルの数(インデックス22030)を示す変数yにx+1をセットし(10205)、ファイル格納部22のy番目のファイルのID22011がファイル集合テーブル32のファイルIDリスト3201に格納されているか否かを判定する(10206)。
y番目のファイルのID22011がファイル集合テーブル32のファイルIDリスト3201に格納されていなければステップ10207に進み、そうでなければステップ10209に進む。
次に、ファイル格納部22のy番目のファイルパス22015(ただしファイル名は除く)がx番目のファイルのパス22015(ただしファイル名は除く)と同じであるかを比較し(10207)、同じであればy番目のファイルID22011をファイル集合テーブル32のi番目のファイルIDリスト3201の末尾に追加する(10208)。同じでなければ(10207)、ステップ10209に進み、変数yに1を加算して(10209)、変数yがファイル格納部22に格納されたファイルの数(インデックス22030の最大値)より大きければ(10210)、ステップ10111に進む。
変数yがファイル格納部22に格納されたファイルの数(インデックス22030の最大値)より大きくなければ(10210)、ステップ10207に戻って上記処理を繰り返して実行する。一方、変数yがファイル格納部22に格納されたファイルの数より大きければ、ステップ10211へ進んで変数xに1を加算し(10211)、変数xがファイル格納部22に格納されたファイルの数(インデックス22030の最大値)より大きくなければ(10212)、ステップ10203に戻って次のファイルについて上記処理を実行する。一方、変数xがファイル格納部22に格納されたファイルの数より大きい場合には処理を終了する(10212)。
以上の処理によりファイル名を除いたファイルパス22015が同一であるファイルのIDのリストがファイル集合として抽出されて、ファイル集合テーブル32に格納される。
<対応付けデータ作成ステップの詳細な処理手順>
図9に示した電子メールおよびファイルの管理システム1aの処理手順におけるメールシーケンスとファイル集合の対応付けデータ作成ステップ103では、あるファイル集合FS1に含まれるファイルF1が、メールシーケンスMS1に含まれるメールM1の添付ファイルならば、当該ファイル集合FS1とメールシーケンスMS1を対応付ける。なお本発明の第一の実施形態において、メールシーケンスとファイル集合は1対多の対応付けを行う。すなわち、前記ファイル集合FS1と異なるファイル集合FS2に含まれるファイルF2が、前記メールシーケンスMS1に含まれるメールM2の添付ファイルであれば、前記ファイル集合FS1とFS2をマージしたファイル集合を前記メールシーケンスMS1に対応付ける。以下、フローチャートを用いて詳細に説明する。
図12は、図9に示した電子メールおよびファイルの管理システム1aの処理手順における対応付けデータ作成ステップ103の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
図12に示すように対応付けデータ作成ステップ103は、まず対応付けデータ格納部23のインデックス2310を示す変数tに0をセットし、メールシーケンステーブル31のインデックス3110を示す変数msに1をセットして初期化する(10301)。
次にメールシーケンステーブル31のMessage−IDリスト3101に含まれるMessage−IDの数を示す変数miに1をセットして初期化し(10302)、メールシーケンステーブル31のms番目のMessage−IDリスト3101に格納されたmi番目のMessage−IDを取得し、当該Message−IDによりメール格納部21を参照し、当該Message−IDを持つメールに添付ファイルがあるかどうかをチェックする(10303)。このチェックは、図4のメール格納部21の添付ファイル名21023に名称がセットされているか否かにより判定する。
添付ファイルがなければステップ10313に進み、添付ファイルがあれば添付ファイルデータ21024の値を変数adにセットする(10304)。次にファイル集合テーブル32のインデックス3210を示す変数fsに1をセットして初期化し(10305)、さらにファイル集合テーブル32のfs番目に格納されたファイルIDリスト3201内のファイルIDの数を示す変数fiに1をセットして初期化する(10306)。
次に、ファイル集合テーブル32のfs番目のファイルIDリスト3201のfi番目のファイルIDを取得し、このファイルIDによってファイル格納部22を参照し、当該ファイルIDを持つファイルのファイルデータ2202が上記変数adにセットされたファイルデータと同じかどうかを判定する(10307)。ファイルIDのファイルデータ2202が変数adのファイルデータと同一であればステップ10308ヘ進み、同一でなければステップ10309に進む。
変数adのファイルデータと同一の場合のステップ10308では、メールシーケンステーブル31のms番目のMessage−IDリスト3101とファイル集合テーブル32のfs番目のファイルIDリスト3201を対応付けて対応データ格納部23に格納する(10308)。この処理については図13を用いて後述する。
一方、変数adのファイルデータに一致しない場合のステップ10309では、ファイルIDの数を示す変数fiに1を加算し(10309)、次のファイルIDを参照するようにセットする。
次に、ファイルIDの数を示す変数fiがファイル集合テーブル32のfs番目に格納されたファイルIDリスト3201内のファイルIDの数よりも大きいかを判定し(10310)、変数fiがファイルIDの数よりも大きければステップ10311に進む。大きくなければ、ステップ10307に戻り、変数fiに対応するファイルデータと変数adの比較を行う。次に、ステップ10311では、ファイル集合テーブル32に格納されたファイル集合の数を示す変数fsに1を加算して(10311)、この変数fsがファイル格納部22のファイル集合数(インデックス3210の最大値)より大きいか否かを比較する(10312)。
変数fsがファイル格納部22のファイル集合数より大きい場合にはステップ10313へ進み、そうでない場合にはステップ10306に戻って、次のインデックスについて上記処理を行う。
ステップ10313では、Message−IDの数を示す変数miに1を加算し(10313)、変数miがメールシーケンステーブル31のms番目に格納されたMessage−IDリスト3101のMessage−IDの数よりも大きいか否かを判定する(10314)。変数miが上記Message−IDの数よりも大きければステップ10315に進む一方、変数miがMessage−IDの数以下であればステップ10303に戻り、次のMessage−IDについて上記処理を行う。
ステップ10315ではメッセージシーケンステーブル31のインデックス3110を示す変数msに1を加算し(10315)、変数msがメールシーケンステーブル31に格納されたメールシーケンスの数(インデックス3110の最大値)よりも大きければ(10316)処理を終了する一方、変数msが上記メールシーケンスの数以下であればステップ10302に戻り、次のメールシーケンスについて上記処理を繰り返す。
以上の処理により、ファイル集合FS1に含まれるファイルF1が、メールシーケンスMS1に含まれるメールM1の添付ファイルであれば、当該ファイル集合FS1とメールシーケンスMS1は相互に関係するデータとして、対応付けデータ格納部23に格納される。
<対応対応付けデータ格納ステップの詳細な処理手順>
図12に示したメールシーケンスとファイル集合の対応付けデータ作成処理の対応付けデータ格納ステップ10308では、メールシーケンステーブル31のms番目のMessage−IDリスト3101に対して、ファイル集合テーブル32のfs番目のファイルIDリスト3201を対応付けて対応付けデータ格納部23に格納する。以下、フローチャートを用いて詳細に説明する。
図13は、図12に示した対応付けデータ作成ステップにおける対応付けデータ格納ステップ10308の詳細な処理手順を示すフローチャートである。図13に示すように対応付けデータ格納ステップ10308は、まずメールシーケンステーブル31のms番目のMessage−IDリスト3101の値が対応付けデータ格納部23のメールシーケンス2301に既に格納されているかチェックする(103081)。ms番目のMessage−IDリスト3101の値が、対応付けデータ格納部23に既に格納されていれば、当該Message−IDリストが格納されている対応付けデータ格納部23のインデックス2310の値を示す変数t2にセットして(103082)、ステップ103086に進む。
一方、ms番目のMessage−IDリスト3101が格納されていない場合には、応付けデータ格納部23のインデックス2310を示す変数tに1を加算し、変数t2=tをセットする(103083)。次に、対応付けデータ格納部23のt2番目(インデックス2310の値=t2)のメールシーケンス2301に前記Message−IDリストを格納し(103084)、さらにメール格納部21を参照して、当該リストに含まれるMessage−IDを持つメールから後述するように本文21022やSubject21021等からキーワードを抽出して、対応付けデータ格納部23のファイルキーワード2304に格納する(103085)。
ステップ103086では、対応付けデータ格納部23のt2番目のファイル集合2303に、ファイル集合テーブル32のfs番目のファイルIDリスト3201を格納する(10386)。
そして、ファイル格納部22を参照して、当該リストに含まれるファイルIDを持つファイルのファイルデータ2202等から後述するようにキーワードを抽出して、対応付けデータ格納部23のt2番目のメールキーワード2302に格納する(103087)。
なお上記のうちステップ103085、10387におけるメールやファイルからのキーワード抽出には、下記公知文献1または公知文献2に記載の従来技術を適用することにより実現が可能である。
公知文献1:下畑光夫、杉尾俊之:“文字種切り出しと複合語分解によるキーワード抽出”、情報処理学会,自然言語処理研究会報告、120−13、(1997).
公知文献2:原正巳、中島浩之、木谷強:“テキストのフォーマットと単語の範囲内重要度を利用したキーワード抽出”、情報処理学会、論文誌、Vol.38、No.2、(1997).
以上の処理により、対応付けデータ格納部23には、抽出したメールシーケンスに関連するファイル集合が一つのエントリ(インデックス2310)に対応付けられて格納され、各エントリには、メールシーケンス2301が示すメールに含まれるキーワードと、当該メールシーケンスに関連するファイル集合2303に含まれるキーワードがそれぞれ抽出され、メールキーワード2302及びファイルキーワード2304に格納される。
ここで、メールシーケンス2301のメールから抽出したキーワードをファイルキーワード2304とし、ファイル集合2303のファイルから抽出したキーワードをメールキーワード2302とすることで、メールからファイルの検索を迅速且つ容易にし、また、ファイルからメールの検索を迅速且つ容易にすることができ、メールとファイルの双方向の検索性能を向上させるものである。
<メールまたはファイルの参照・検索ステップの画面例>
図9に示した電子メールおよびファイルの管理システム1aの処理手順におけるメールまたはファイルの参照・検索ステップ104について、図14〜図18に示す画面例及び図19のフローチャートを用いて説明する。
<参照・検索処理の概要>
メールまたはファイルの参照・検索ステップ104の概要について、図19のフローチャートを参照しながら以下に説明する。図19は、図9のステップ104で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
まず、検索する対象がメールまたはファイルのいずれであるかを設定し(10401)、次に検索したいキーワードを入力する(10402)。なお、これらステップ10401、10402は、ユーザがキーボード50やマウス60を用いて設定することができる。
次に、電子メールおよびファイル管理システム1aは、入力されたキーワードに基づいてステップ10401で設定された検索対象について検索を実行する(10403)。検索対象がメールであれば、対応付けデータ格納部23のメールキーワード2302について入力されたキーワードが含まれるメールシーケンス2301を抽出する。また、検索対象がファイルであれば、対応付けデータ格納部23のファイルキーワード2304について入力されたキーワードが含まれるファイル集合2303を抽出する。
次に、抽出されたメールシーケンスまたはファイル集合に対応するメールまたはファイルを、メール格納部21またはファイル格納部22から検索する(10404)。検索対象がメールの場合は、抽出されたメールシーケンス2301のMessage−IDからメール格納部21の該当メールを検索する。同様に、検索対象がファイルの場合は、抽出されたファイル集合2303のファイルIDからファイル格納部22の該当ファイルを検索する。
上記ステップ10404で検索したメールまたはファイルの一覧を表示部14からディスプレイ40に出力し、検索結果の一覧を表示する(10405)。
<メールまたはファイルの参照・検索ステップにおけるファイル参照の画面例>
図14は、図9に示したメールまたはファイルの参照・検索ステップ104における画面表示の一例を示す図である。図示のようにメールまたはファイルの参照・検索ステップ104におけるメールまたはファイルの参照・検索画面は、ファイル参照画面401、メール参照画面402、および終了ボタン403から構成される。
ファイル参照画面401は電子メールおよびファイルの管理システム1aがファイルを表示する画面で、メール参照画面402はシステム1aがメールを表示する画面であり、ユーザが何れかの画面のタブをクリックすることにより、あるいはシステム1aがメールまたはファイルを表示することにより画面が切り替わる。終了ボタン403は、ユーザがシステムに対してメールまたはファイルの参照・検索ステップ104の終了を指示するボタンであり、このボタンがクリックされるとシステム1aは図14に示すメールまたはファイルの参照・検索画面を閉じて処理を終了する。
図14は、上記ファイル参照画面401およびメール参照画面402のうち、ファイル参照画面401が選択されている状態を示している。図示のようにファイル参照画面401は、キーワード入力エリア4011、ファイル一覧表示エリア4012、検索指示ボタン4013、およびメール一覧表示指示ボタン4014から構成される。キーワード入力エリア4011は、ユーザによるキーワードの入力を受け付けるエリアである。ファイル一覧表示エリア4012は、ファイル集合を一覧表示するエリアであり、ユーザによって入力されたキーワードと一致するキーワードを付与されたファイル集合のファイル、またはユーザが選択したメールに対応するファイル集合のファイルを表示する。ファイル一覧表示エリア4012は、さらにファイル名表示エリア40121、およびキーワード表示エリア40122から構成される。
ファイル名表示エリア40121には、表示するファイルのパスを表示する。キーワード表示エリア40122には、ファイルが含まれるファイル集合に付与されたファイルキーワードを表示する。検索指示ボタン4013は、キーワードを入力したユーザがシステムにファイルの検索を指示するボタンである。メール一覧表示指示ボタン4014は、ユーザが選択したファイルに対応するメールシーケンスのメールの表示を指示するボタンである。
図14において、キーワード入力エリア4011には、ユーザがキーワードとして営業部の鈴木さんのメールアドレスである「suzuki」を入力し、ファイル検索指示ボタン4013をクリックした状態が表示されている。
<メールまたはファイル参照・検索ステップにおけるファイル参照の画面例>
図15は、上記図14に示したファイル参照画面におけるユーザの指示(キーワード入力)により、システムがキーワードにマッチするファイル集合を検索して、ファイルを一覧表示する画面の一例を示す図である。 図15において、ファイル一覧表示エリア4012には、ユーザが入力したキーワード「suzuki」がキーワードとして付与されたファイル集合が表示されており、ファイル一覧表示エリア4012の1行目から4行目まではキーワード「A社」、「提案」、「suzuki」が付与されたファイル集合、すなわち「提案書.ppt」、「コメント.doc」、「提案書v2.ppt」、および「出張報告書.doc」が表示されている。4行目と5行目の間にはファイル集合が変わったことを示す罫線40123が表示され、5行目にはキーワード「デモ」および「suzuki」がファイルキーワードとして付与されたファイル集合「案内状.pdf」等が表示されている。
図15においてユーザは表示されたファイルのうち、あるファイルに関連するメールの表示をシステムに指示している。具体的には、ファイル一覧表示エリア4012に表示されたファイルのうち、「コメント.doc」を選択して、メール一覧表示指示ボタン4014をクリックしている状態が表示されている。
<メールまたはファイル参照・検索ステップにおけるメール参照の画面例>
図16は、上記図15に示したファイル参照画面におけるユーザの指示により、電子メールおよびファイルの管理システム1aがユーザによって選択されたファイルを含むファイル集合に対応したメールシーケンスのメールを一覧表示する画面の一例を示す図である。
図16は、メールまたはファイルの参照・検索画面のうち、メール参照画面402が表示されている状態を示している。図に示すようにメール参照画面402は、キーワード入力エリア4021、メール一覧表示エリア4022、検索指示ボタン4023、全メール表示指示ボタン4024、およびファイル一覧表示指示ボタン4025から構成される。キーワード入力エリア4021は、ユーザによるキーワードの入力を受け付けるエリアである。メール一覧表示エリア4022には、メールシーケンスに含まれるメールまたはメール格納部21に格納されたメールを表示する。メール一覧表示エリア4022は、さらに送信者表示エリア40211、受信日時表示エリア40222、主題表示エリア40223、およびキーワード表示エリア40224から構成される。送信者表示エリア40221には、メールの送信者を表示する。受信日時表示エリア40222には、メールの受信日時を表示する。主題エリア40223には、メールの主題(Subject)を表示する。キーワード表示エリア40224には、メールが含まれるメールシーケンスに付与されたメールキーワードを表示する。検索指示ボタン4023は、キーワードを入力したユーザがシステムにメールの検索を指示するボタンである。全メール表示指示ボタン4024は、メール格納部21に格納されたメールの表示を指示するボタンである。ファイル一覧表示指示ボタン4025は、ユーザが選択したメールに対応するファイル集合のファイルの表示を指示するボタンである。
図16中、メール一覧表示エリア4022には、図15においてユーザが選択したファイル「コメント.doc」を含むファイル集合に対応するメールシーケンスのメールが一覧表示されており、そのうち「コメント.doc」が添付されていたメール、すなわちメール一覧表示エリア4022の3行目「Re:Re:A社殿提案」のメールが強調表示されている。
図16においてユーザは、メール格納部21に格納されたメールの表示をシステムに指示している。具体的には、全メール表示指示ボタン4024がクリックされた状態が表示されている。
<メールまたはファイル参照・検索ステップにおけるメール参照の画面例>
図17は、図16に示すメール参照画面におけるユーザの指示により、システムがメール格納部21に格納されたメールを一覧表示する画面の一例を示す図である。
図16中、メール一覧表示エリア4022には、メール格納部21に格納されているメールがすべて表示されている。
図16においてユーザは、メールをひとつ選択し、そのメールに関連するファイルの一覧の表示を指示している。具体的には、メール一覧表示エリア4022の6行目に表示されたメール「A社殿提案」を選択して、ファイル一覧表示指示ボタン4024をクリックした状態が表示されている。
<メールまたはファイル参照・検索ステップにおけるファイル参照の画面例>
図18は、図17に示したメール参照画面におけるユーザの指示により、電子メールおよびファイル管理システム1aがユーザによって選択されたメールに対応するファイル集合のファイルの一覧を表示する画面の一例を示す図である。
図18中、ファイル一覧表示エリア4012には、図17においてユーザが選択したメール「A社殿提案」に対応するファイル集合のファイルが4つ表示されている。
上記、図15に示すようにユーザはメールから抽出したキーワードによって同じ案件に属するファイルを検索することができるので、ファイル検索の効率が向上する。ファイル検索のためのキーワードとしてファイルには直接出現しない情報も指定することが可能である。例えば営業部の鈴木さんと対応した案件に関するファイルを検索したいとき、キーワードとして鈴木さんのメールアドレス「suzuki」を入力すれば、営業部の鈴木さんが送ってくれたファイル「コメント.doc」のほかに、営業部の鈴木さんに送ったファイル「提案書.ppt」や営業部の鈴木さんと対応した案件に関する出張報告書「出張報告書.doc」を得ることが可能である。
さらに図16に示すようにユーザはファイルと同じ案件に属するメールを容易に取得できる。すなわち、前記ファイルを送受信した際にメールに記載されていた情報のほかに前記案件に関する関係者とのメールでのやり取りなども参照することができるので、ユーザはファイルがどのような案件に関するものなのかをその背景知識も含めて容易に知ることが可能となる。
また図18に示すように、ユーザはメールと同じ案件に属するファイルを容易に取得できる。すなわち、前記案件に関して作成・入手したファイルをメールで送受信しなかったものも含めて参照することができるので、ユーザは関係者とのやり取りを手がかりとして案件の成果物やメモなどを取得することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、関連する案件の複数のメールと、当該案件に関連するファイルとを、特別な操作を必要とすることなく関連づけることが可能となり、メールに添付されて送受信されたファイルはもちろん、メールで送受信されないものの当該案件に関連するファイルも容易に管理することが可能となる。ユーザは、従来のようにメールクライアント1cの送受信履歴と、ファイル管理システム1bの内容から、案件毎に必要なファイルやメールを各システムで探す必要がなくなり、電子メールおよびファイルの管理システム1aからキーワードを入力することで、所望のファイルとメールを容易且つ迅速に検索することが可能となるのである。
さらに、ユーザは、電子メールおよびファイルの管理システム1aを操作するだけで、メールに含まれたキーワードから関連するファイルを検索したり、ファイルに含まれたキーワードから関連するメールを検索することが可能となり、手作業による案件毎のファイルとメールの関連付けを行う必要がなくなって、デスクワークにおける生産性を向上させることが可能となる。
なお、上記においてはユーザが入力したキーワードからメールまたはファイルを検索する例を示したが、メールシーケンスから複数のキーワードを抽出しておき、複数のキーワードの中からユーザが選択したキーワードでファイルの検索を行ってもよい。あるいは、逆に、ファイル集合から複数のキーワードを抽出しておき、複数のキーワードの中からユーザが選択したキーワードでメールの検索を行ってもよい。
また、上記においてはユーザが入力したキーワードからメールまたはファイルを検索する例を示したが、ユーザがメールを指定し、当該指定されたメールと同じメールシーケンスに属するメールを検索し、メールの一覧を表示してもよい。また、ユーザがファイルを指定し、当該指定されたファイルと同じファイル集合に属するに関連する(対応付けられた)ファイルを検索し、ファイルの一覧を表示してもよい。また、ユーザがメールを指定し、当該指定されたメールに関連する(対応付けられた)ファイルを検索し、ファイルの一覧を表示してもよい。また、ユーザがファイルを指定し、当該指定されたファイルに関連する(対応付けられた)メールを検索し、メールの一覧を表示してもよい。
<第2実施形態>
図20は、第2の実施形態を示す説明図である。前記第1実施形態の対応付けデータ作成ステップ103(図9、図12)で、ファイル集合FS1に含まれるファイルF1が、メールシーケンスMS1に含まれるメールM1の添付ファイルであれば、メールシーケンスMS1とファイル集合FS1は相互に関連するデータであるとして、対応付けデータ格納部23に格納したが、本第2実施形態では、さらに、メールシーケンスに含まれる電子メールの送受信期間と、ファイル集合に含まれるファイルの更新・作成期間を比較し、期間の重なりが最も大きいメールシーケンスとファイル集合を関連付ける。なお、その他については、前記第1実施形態と同様である。
つまり、図4のメール格納部21からメールシーケンスを構成するメールの送受信日時(DATE21015)を取得し、メールシーケンス内の最初の送受信日時と最後の送受信日時からメールシーケンスに含まれるメールの送受信期間を決定する。
例えば、図20において、ファイル集合F1の内、このメールの送受信期間内に作成または更新されたファイルIDをメールシーケンスM1に対応付ける。これにより、メールシーケンスのメールに含まれた添付ファイルと同一のファイルであっても、送受信期間以外で作成、更新されたものを除外することで、メールシーケンスとファイル集合の対応付けの精度を向上させることができる。例えば、メールシーケンスのメールに添付されたファイルと同一のファイルを他の案件に流用する場合、上記送受信期間以外で更新が行われることが多く、また、この流用後のファイルは、元のメールに関連づける必要性はなくなる。そこで、本実施形態では、メールの送受信期間内に作成または更新されたファイルのみをファイル集合に保持することで、メールシーケンスとファイル集合の対応付けの精度を向上させることができる。
なお、メールの送受信期間には、最初の送受信日時から最後の送受信日時に所定の範囲を加えることが望ましく、メールシーケンス内の最初の送受信日時と最後の送受信日時にそれぞれ所定の期間(例えば、前後10日など)を付加し、実際のメールの送受信の前後に作成または更新したファイルを含めることで、実際の仕事の流れに即した運用を行うことができる。例えば、図20のように、メールシーケンスM1の送受信期間が3/31〜5/7であれば、最初の送受信日時と最後の送受信日時に所定の期間を加えた2/18〜5/17を、ファイル集合に維持するファイルの更新日付の範囲(ファイルの抽出範囲)となる。これにより、図示のように、メールシーケンスM1に関連づけられたファイル集合F1のうち、更新日が4/5〜5/10のファイルがファイル集合F1に維持され、実際のメールの送受信期間以降に更新されたメールシーケンスM1に関連するファイルを、ファイル集合F1に含めることができる。また、図示はしないが、実際のメールの送受信期間以前に作成または更新されたファイルも、メールシーケンスに対応するファイル集合に加えることができる。
<第3の実施形態>
図21は、第3の実施形態を示す説明図である。前記第1実施形態の対応付けデータ作成ステップ103(図9、図12)で、ファイル集合FS1に含まれるファイルF1が、メールシーケンスMS1に含まれるメールM1の添付ファイルであれば、メールシーケンスMS1とファイル集合FS1は相互に関連するデータであるとしたのに対し、本第3実施形態では、メールシーケンスに含まれる電子メールの主題(Subject21021)から作成したタームベクトルと、ファイル集合に含まれるファイルのファイル名(ファイルパス22015)から作成したタームベクトルの類似性に基づいて、メールシーケンスとファイル集合の対応付けを行うようにしたものである。なお、その他については、前記第1実施形態と同様である。なおタームベクトルとはキーワードを要素とするベクトルであり、ベクトル間の類似性はコサイン尺度(2つのベクトルがなす角度)や内積などを用いて計算することができる(詳細は公知文献3を参照。なお公知文献3における文書ベクトルとは本発明におけるタームベクトルと同一である)。一般に共通するキーワードをより多く含むタームベクトル間の類似性は高く、逆に共通するキーワードが少ないタームベクトル間の類似性は低く(共通するキーワードがない場合には類似性は0)なる。
公知文献3:北研二、津田和彦、獅々堀正幹:”情報検索アルゴリズム”,共立出版(2002).
まず、各ファイル集合を構成するファイルIDから、該当するファイルのファイル名(ファイルパス22015)を取得し、ファイル名から前記第1実施形態と同様の手法でキーワードを抽出して、抽出したキーワードを要素として図21のファイル名のタームベクトル2103を作成する。なお、ファイル名のタームベクトル2103は、ファイル集合毎にそれぞれ作成される。
次に、各メールシーケンスを構成するMessage−IDから、該当するメールのSubject21021を取得し、Subjectから前記第1の実施形態と同様の手法でキーワードを抽出して、抽出したキーワードを要素として図21の主題のタームベクトル2104を作成する。なお、主題のタームベクトル2104は、メールシーケンス毎にそれぞれ作成される。
そして、メールシーケンスの主題のタームベクトル2104と、各ファイル集合のファイル名のタームベクトル2103の類似性を計算し、類似性がもっとも高いファイル名のタームベクトル2103を有するファイル集合を当該メールシーケンスに対応付ける。
これにより、メールのSubject21021(主題)から作成した主題のタームベクトルと、ファイル名(ファイルパス22015)から作成したファイル名のタームベクトルの類似性に基づいて、メールシーケンスとファイル集合の対応付けを行うことができ、添付ファイルとファイルデータが同一でなくても、関連するメールとファイルを対応付けることが可能となる。
例えば、図21において、メールシーケンスM1に含まれるメールのSubjectから作成したタームベクトルが「A社殿、提案」、ファイル集合F1に含まれるファイル名から作成したタームベクトルが「提案書、A社」、同様にファイル集合F2に含まれるファイルのファイル名から作成したタームベクトルが「見積書、システム構成」である場合、ファイル集合F1のタームベクトルのほうがファイル集合F2のタームベクトルより類似性が高いので(共通するキーワードがより多いので)、メールシーケンスM1はファイル集合F1に対応付けられる。
また、この第3実施形態に、前記第2実施形態を適用し、メールの送受信期間からファイル集合として抽出するファイルの作成または更新期間を決定し、この作成または更新期間内に作成または更新されたファイルのみをファイル集合として抽出することで、不要なファイルをメールシーケンスに関連づけることを防ぎ、対応付けの精度を向上させることができる。
<第4の実施形態>
図22は、第4の実施形態を示す説明図である。前記第3実施形態ではメールシーケンスに含まれる電子メールの主題(Subject21021)から抽出したキーワードを要素とするタームベクトルと、ファイル集合に含まれるファイルのファイル名(ファイルパス22015)から抽出したキーワードを要素とするタームベクトルの類似性に基づいて、メールシーケンスとファイル集合の対応付けを行ったが、本第4実施形態では、メールシーケンスに含まれる電子メールの本文21022から抽出したキーワードを要素としてタームベクトルとし、ファイル集合に含まれるファイルの本文(データ)からキーワードを抽出してファイル集合のタームベクトルとして、メールシーケンスのタームベクトルと、ファイル集合のタームベクトルの類似性が高ければ当該メールシーケンスとファイル集合を関連付けるようにしたものである。なお、その他については、前記第3実施形態と同様である。
前記第3実施形態では、Subject21021からメールシーケンスのタームベクトルを作成したが、第4本実施形態では、メールの本文21022からキーワードを抽出し、抽出したキーワードを要素としてタームベクトルとする。なお、キーワードの抽出については前記第3実施形態と同様である。
また、前記第3実施形態では、ファイル名からファイル集合のタームベクトルを作成したが、第4本実施形態では、ファイルデータ(本文)からキーワードを抽出し、抽出したキーワードを要素としてタームベクトルとする。
この場合、タームの数は増えるが、メールシーケンスとファイル集合の相関関係をより高精度で判定することができる。
<第5の実施形態>
図23は、第5の実施形態を示す説明図である。前記第1実施形態ではファイル集合FS1に含まれるファイルF1が、メールシーケンスMS1に含まれるメールM1の添付ファイルであれば、メールシーケンスMS1とファイル集合FS1は相互に関連するデータであるとしたのに対し、本第5実施形態は、メールシーケンスに含まれる電子メールの送信者または受信者のリストである送受信者リストを作成し、また、ファイル集合に含まれるファイルの作成者または更新者のリストである作成・更新者リストを作成して、2つのリストの人名を比較して一致度の高いメールシーケンスとファイル集合を関連づけるものである。なお、その他については、前記第1実施形態と同様である。
まず、各ファイル集合を構成するファイルIDから、該当するファイルの作成者22012と更新者22013を抽出し、図23の作成・更新者リスト2305を作成する。なお、作成・更新者リスト2305は、ファイル集合毎にそれぞれ作成される。
次に、各メールシーケンスを構成するMessage−IDから、該当するメールの送信者21013と受信者21013を抽出し、図23の送受信者リスト2306を作成する。なお、送受信者リスト2306は、メールシーケンス毎にそれぞれ作成される。
そして、メールシーケンスの送受信者リスト2306の人名と、各ファイル集合の作成・更新者リスト2305の人名を比較し、一致する人名が最も多い作成・更新者リスト2305を有するファイル集合を、一致度の高いファイル集合として当該メールシーケンスに対応付ける。なお、送受信者リストから抽出した人名が英文表記で、作成・更新者リスト2305から抽出した人名が和文表記の場合には、図示しない辞書を用いて何れか一方の表記に変換して人名の比較を行う。
例えば、図23のように、メールシーケンスM1の送受信者リスト2306が「suzuki、satoh」で構成される場合、ファイル集合の各作成・更新者リスト2306の人名を比較するとファイル集合F1の作成・更新者リスト2305の人名の一致率が高いため、このファイル集合F1をメールシーケンスM1に対応付ける。同様に、メールシーケンスM2の送受信者リスト2306についても各ファイル集合の作成・更新者リスト2305と比較を上記と同様に行い、双方のリストで最も一致率の高いファイル集合F2を、メールシーケンスM2に対応付ける。
一般的に、個人用PC1が受信したメールに添付されるファイルは、このメールの送信者が作成または更新したり、あるいは、メールを受信した個人用PC1のユーザがファイルの作成または更新を行うことが多い。このため、メールの送受信者と、ファイルの作成者または更新者からメールシーケンスとファイル集合の相互の関連性を推定することができるのである。
<第6の実施形態>
図24は、第6の実施形態を示し、前記第1実施形態の電子メールおよびファイルの管理システム1aをメールクライアント1cの機能として実装し、電子メールおよびファイルの管理システム1aの各データを、ネットワーク3に接続されたストレージ装置4に格納するようにしたもので、その他の構成は、前記第1実施形態と同様である。
上記図3に示した、電子メールおよびファイルの管理システム1aの機能モジュールの内、メールシーケンス抽出部11、ファイル集合抽出部12、対応付け作成部13及びメール/ファイル表示部14は、メールクライアント1cの機能の一部として実行される。
そして、メールクライアント1c及び電子メールおよびファイルの管理システム1a、ファイル管理部1bが作成または更新する各データ(メール格納部21、ファイル格納部22、対応付けデータ格納部23、メールシーケンステーブル31、ファイル集合テーブル32)は、NAS(Network Attached Storage)等で構成されたストレージ装置4に格納される。
電子メールおよびファイルの管理システム1aをメールクライアント1cの一部とすることで、電子メールの送受信と、メールとファイルの対応付けを行う2つの機能を有するソフトウェアをひとつのソフトウェアパッケージとして提供することが可能となり、ソフトウェアの流通性と操作性を向上させることができる。
なお、メールサーバ2は、グループウェアを実行するサーバで構成することができる。また、ネットワーク3上にデータベースサーバを設け、電子メールおよびファイルの管理システム1a及びメールクライアント1cがアクセスするメール格納部21、対応付けデータ格納部23、メールシーケンステーブル31及びファイル集合テーブル32をデータベースサーバで管理するようにしてもよい。
<第7の実施形態>
図25は、第7の実施形態を示し、前記第6実施形態のネットワーク3にバックアップ用のストレージ装置5を接続し、個人用PC1に電子メールおよびファイルの管理システム1aのデータ等をストレージ装置5に複写等を行うデータ管理部1dを設けたもので、その他の構成は前記第6実施形態と同様である。
バックアップ用のストレージ装置5は、上記ストレージ装置4と同様に構成され、個人用PC1毎にバックアップ領域45を備えている。
データ管理部1dは、所定のタイミング(所定の周期またはCPUのアイドル時)でストレージ装置4の対応付けデータ格納部23のメールシーケンスとファイル集合の対応関係に基づいて、メール格納部21のメールとファイル格納部22のファイルをストレージ装置5のバックアップ領域45に複写する。
このとき、データ管理部1dは、図6の対応付けデータ格納部23のメールシーケンス2301とファイル集合2303で関連付けられたメール(Message−ID)とファイル(ファイルID)をひとつのデータ集合として扱い、このデータ集合を単位としてバックアップ領域45に複写する。
すなわち、データ管理部1dは、対応付けデータ格納部23のインデックス2310で示される各エントリ毎に、メールシーケンス2301のMessage−IDを持つメールをメール格納部21から読み込み、ファイル集合2303のファイルIDを持つファイルをファイル格納部23から読み込んで、これらメールとファイルをひとつのデータ集合としてストレージ装置5のバックアップ領域45に複写する。
また、データ管理部1dは、不要になったメールシーケンスとファイル集合を削除する場合には、対応付けデータ格納部23のメールシーケンス2301とファイル集合2303で関連付けられたメール(Message−ID)とファイル(ファイルID)をひとつのデータ集合として削除する。
以上により、相互に関連するメールシーケンスとファイル集合を一つのデータ集合として扱うことで、対応付けデータ格納部23の管理を効率よく行うことが可能となる。
<補足>
なお、請求項18の電子メールおよびファイルの管理方法において、前記メールシーケンスとして抽出された電子メールからタームまたは送受信者を抽出し、抽出したタームまたは送受信者を当該電子メールが属するメールシーケンスに対応付けられたファイル集合のキーワードとして前記対応付けデータ格納部に格納するステップと、
前記ファイル集合抽出部に抽出されたファイルからタームまたは作成者あるいは更新者を抽出し、抽出した前記タームまたは作成者あるいは更新者を当該ファイルが属するファイル集合に対応付けられたメールシーケンスのキーワードとして前記対応付けデータ格納部に格納するステップと、
を含むことを特徴とする電子メールおよびファイルの管理方法、としてもよい。
以上のように、本発明によれば、電子メールの送受信と、ファイルの管理を行う計算機に適用することで、メールとファイルを一元的に管理することが可能となり、特にパーソナルコンピュータなどのエンドユーザが利用する計算機に適用することができる。
本発明の第一の実施形態を示し、電子メールおよびファイルの管理システムを実行する計算機システムのブロック図である。 本発明の第一の実施形態にかかる個人用PCのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第一の実施形態にかかる電子メールおよびファイルの管理システムの機能モジュールを示すブロック図である。 メール格納部の構成を示す説明図である。 ファイル格納部の構成を示す説明図である。 対応付けデータ格納部の構成を示す説明図である。 メールシーケンステーブルの構成を示す説明図である。 ファイル集合テーブルの構成を示す説明図である。 電子メールおよびファイルの管理システムの処理手順を示すフローチャートである。 メールシーケンス抽出ステップの処理手順を示すフローチャートである。 ファイル集合抽出ステップの処理手順を示すフローチャートである。 対応付けデータ作成ステップの処理手順を示すフローチャートである。 対応付けデータ作成ステップのうち対応付けデータ格納処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施形態にかかるファイル参照の画面の表示例であり、ユーザがキーワードを入力して検索を指示する画面の一例を示す説明図である。 本発明の第一の実施形態にかかるファイル参照の画面例であり、ユーザが入力したキーワードに一致するファイル集合をシステムが表示する画面の一例を示す説明図である。 本発明の第一の実施形態にかかるメール参照の画面例であり、ユーザが選択したファイルを含むファイル集合に対応付けられたメールシーケンスをシステムが表示する画面の一例を示す説明図である。 本発明の第一の実施形態にかかるメール参照の画面例であり、すべてのメールが表示された状態で、ユーザがメールをひとつを選択し関連するファイルの一覧表示をシステムに指示する画面の一例を示す説明図である。 本発明の第一の実施形態にかかるファイル参照の画面例であり、ユーザが選択したメールを含むメールシーケンスに対応付けられたファイル集合をシステムが表示する画面の一例を示す説明図である。 図9のステップ104で行われるメールまたはファイル参照・検索処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態を示す説明図で、メールシーケンスとファイル集合の時間的な関係を示す。 第3の実施形態を示す説明図で、メールシーケンスとファイル集合の主題名/ファイル名のタームベクトルの関係を示す。 第4の実施形態を示す説明図で、メールシーケンスとファイル集合の本文のタームベクトルの関係を示す。 第5の実施形態を示す説明図で、メールシーケンスとファイル集合の送受信者と作成・更新者の関係を示す。 第6の実施形態を示し、電子メールおよびファイルの管理システムを実行する計算機システムのブロック図である。 第7の実施形態を示し、電子メールおよびファイルの管理システムを実行する計算機システムのブロック図である。
符号の説明
1 個人用PC
1a 電子メールおよびファイルの管理システム
1b ファイル管理システム
1c メールクライアント
2 メールサーバ
3 LAN
11 メールシーケンス抽出部
12 ファイル集合抽出部
13 対応付け作成部
14 メール/ファイル表示部
21 メール格納部
22 ファイル格納部
23 対応付けデータ格納部
31 メールシーケンステーブル
32 ファイル集合テーブル

Claims (20)

  1. 電子メールおよびファイルを管理するプログラムであって、
    前記電子メールを格納したメール格納部から互いに関連を持つ電子メールをメールシーケンスとして抽出する手順と、
    前記ファイルを格納したファイル格納領域から互いに関連を持つファイルをファイル集合として抽出する手順と、
    前記抽出したメールシーケンスとファイル集合のうち、互いに関連を持つ前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付けて対応付けデータ格納部に格納する手順と、
    を計算機に機能させることを特徴とするプログラム。
  2. 前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付けて対応付けデータ格納部に格納する手順は、
    前記メールシーケンスに含まれる少なくとも1以上の電子メールと、前記ファイル集合に含まれる少なくとも1つ以上のファイルが、前記電子メールの添付ファイルの関係にあれば、前記電子メールを含むメールシーケンスと、前記ファイルを含むファイル集合を対応関係のあるメールシーケンスとファイル集合として対応付けることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付けて対応付けデータ格納部に格納する手順は、
    前記メールシーケンスに含まれる電子メールの送受信期間を抽出する手順と、
    前記ファイル集合に含まれるファイルの更新または作成期間を抽出する手順と、
    前記送受信期間と更新または作成期間とを比較して、送受信期間と更新または作成期間の重なりが最も大きいメールシーケンスとファイル集合を関連付ける手順と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  4. 前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付けて対応付けデータ格納部に格納する手順は、
    前記メールシーケンスに含まれる電子メールの主題からタームを抽出してメールシーケンスのタームベクトルとする手順と、
    前記ファイル集合に含まれるファイルのファイル名からタームを抽出してファイル集合のタームベクトルとする手順と、
    前記メールシーケンスのタームベクトルと、ファイル集合のタームベクトルの類似性が高ければ、当該メールシーケンスとファイル集合を関連付ける手順と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  5. 前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付けて対応付けデータ格納部に格納する手順は、
    前記メールシーケンスに含まれる電子メールの本文からタームを抽出してメールシーケンスのタームベクトルとする手順と、
    前記ファイル集合に含まれるファイルの本文またはデータからタームを抽出してファイル集合のタームベクトルとする手順と、
    前記メールシーケンスのタームベクトルと、ファイル集合のタームベクトルの類似性が高ければ、当該メールシーケンスとファイル集合を関連付ける手順と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  6. 前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付けて対応付けデータ格納部に格納する手順は、
    前記メールシーケンスに含まれる電子メールの送受信者を抽出して送受信者リストを作成する手順と、
    前記ファイル集合に含まれるファイルの作成者または更新者名を抽出して作成・更新者リストを作成する手順と、
    前記送受信者リストと作成・更新者リストを比較して、送受信者と作成者または更新者の一致度がもっとも高いメールシーケンスとファイル集合を関連付ける手順と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  7. 前記対応付けデータ格納部に格納された互いに関連を持つメールシーケンスとファイル集合に対し、検索対象とする電子メールを設定する手順と、
    前記検索対象に設定された電子メールに関連する電子メールまたはファイルを前記対応付けデータ格納部から検索する手順と、
    当該検索結果に基づいて前記メール格納部からメールを参照し、または前記検索結果に基づいて前記ファイル格納部からファイルを参照する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  8. 前記対応付けデータ格納部に格納された互いに関連を持つメールシーケンスとファイル集合に対し、検索対象とするファイルを設定する手順と、
    前記検索対象に設定されたファイルに関連する電子メールまたはファイルを前記対応付けデータ格納部から検索する手順と、
    当該検索結果に基づいて前記メール格納部からメールを参照し、または前記検索結果に基づいて前記ファイル格納部からファイルを参照する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  9. 前記メールシーケンスとして抽出された電子メールからタームまたは送受信者を抽出する手順と、
    前記抽出したタームまたは送受信者を当該電子メールが属するメールシーケンスに関連するファイル集合のキーワードとして前記対応付けデータ格納部に格納する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  10. 前記ファイル集合として抽出されたファイルからタームまたは作成者あるいは更新者を抽出する手順と、
    前記抽出した前記タームまたは作成者あるいは更新者を当該ファイルが属するファイル集合に関連するメールシーケンスのキーワードとして前記対応付けデータ格納部に格納する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  11. 前記対応付けデータ格納部に格納された互いに関連を持つメールシーケンスとファイル集合に対し、検索対象とする前記電子メールのキーワードまたはファイルのキーワードを設定する手順と、
    前記設定されたキーワードに関連する電子メールまたはファイルを前記対応付けデータ格納部から検索する手順と、
    当該検索結果に基づいて前記メール格納部またはファイル格納部からメールまたはファイルを参照する手順と、
    を含むことを特徴とする請求項9または請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記対応付けデータ格納部に格納された互いに関連を持つメールシーケンスとファイル集合を、ひとつのデータ集合として管理する手順を含むことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  13. 前記管理する手順は、対応付けデータ格納部に格納された互いに関連を持つメールシーケンスとファイル集合を、ひとつのデータ集合としてストレージ装置にバックアップする手順を含むことを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. ネットワークに接続されて電子メールの送受信を行うメールクライアントと、
    前記送受信した電子メールを格納するメール格納部と、
    ファイルの作成または更新を管理するファイル管理部と、
    前記作成または更新されたファイルを格納するファイル格納部と、を備えた計算機システムにおいて、
    前記メール格納部から互いに関連を持つ電子メールをメールシーケンスとして抽出するメールシーケンス抽出部と、
    前記ファイル格納部から互いに関連を持つファイルをファイル集合として抽出するファイル集合抽出部と、
    前記抽出したメールシーケンスとファイル集合から互いに関連を持つ前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付ける対応関係作成部と、
    前記メールシーケンスとファイル集合の対応関係を格納する対応付けデータ格納部と、
    を備えたことを特徴とする計算機システム。
  15. 前記対応関係作成部は、前記メールシーケンスに含まれる少なくとも1以上の電子メールと、前記ファイル集合に含まれる少なくとも1つ以上のファイルが、前記電子メールの添付ファイルの関係にあれば、前記電子メールを含むメールシーケンスと、前記ファイルを含むファイル集合を対応関係のあるメールシーケンスとファイル集合として対応付けることを特徴とする請求項14に記載の計算機システム。
  16. 前記対応付けデータ格納部に格納された互いに関連を持つメールシーケンスとファイル集合に対し、検索対象とする電子メールまたはファイルを設定する検索対象設定部と、
    前記検索対象に関連する電子メールまたはファイルを前記対応付けデータ格納部から検索する検索部と、
    当該検索結果に基づいて前記メール格納部からメールを参照し、または前記検索結果に基づいて前記ファイル格納部からファイルを参照する参照部と、
    を有することを特徴とする請求項14に記載の計算機システム。
  17. 前記メールシーケンス抽出部が抽出したメールシーケンスに属する電子メールからタームまたは送受信者を抽出し、抽出したタームまたは送受信者を当該電子メールが属するメールシーケンスに対応付けられたファイル集合のキーワードとして前記対応付けデータ格納部に格納するメールキーワード抽出部と、
    前記ファイル集合抽出部が抽出したファイル集合に属するファイルからタームまたは作成者あるいは更新者を抽出し、抽出したタームまたは作成者あるいは更新者を当該ファイルが属するファイル集合に対応付けられたメールシーケンスのキーワードとして前記対応付けデータ格納部に格納するファイルキーワード抽出部と、
    を有することを特徴とする請求項14に記載の計算機システム。
  18. 電子メールおよびファイルを計算機で管理する方法であって、
    前記電子メールを格納したメール格納部から互いに関連を持つ電子メールをメールシーケンスとして抽出するステップと、
    前記ファイルを格納したファイル格納部から互いに関連を持つファイルをファイル集合として抽出するステップと、
    前記抽出したメールシーケンスとファイル集合のうち、互いに関連を持つ前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付けて対応付けデータ格納部に格納するステップと、
    を含むことを特徴とする電子メールおよびファイルの管理方法。
  19. 前記メールシーケンスとファイル集合とを対応付けて対応付けデータ格納部に格納するステップは、
    前記メールシーケンスに含まれる少なくとも1以上の電子メールと、前記ファイル集合に含まれる少なくとも1つ以上のファイルが、前記電子メールの添付ファイルの関係にあれば、前記電子メールを含むメールシーケンスと、前記ファイルを含むファイル集合を対応関係のあるメールシーケンスとファイル集合として対応付けることを特徴とする請求項18に記載の電子メールおよびファイルの管理方法。
  20. 前記対応付けデータ格納部に格納された互いに関連を持つメールシーケンスとファイル集合に対し、検索対象とする電子メールまたはファイルを設定するステップと、
    前記検索対象に関連する電子メールまたはファイルを前記対応付けデータ格納部から検索するステップと、
    当該検索結果に基づいて前記メール格納部からメールを参照し、または前記検索結果に基づいて前記ファイル格納部からファイルを参照するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項18に記載の電子メールおよびファイルの管理方法。
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