JP2006330661A - 光波長変換素子および光波長変換器 - Google Patents

光波長変換素子および光波長変換器 Download PDF

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Abstract

【課題】 光波長変換素子において、非点格差の大きな基本波が入射する場合に、非線形光学結晶の周期分極反転構造を有するチャンネル光導波路への光結合量が減少しないようにすることを目的としている。
【解決手段】 光波長変換素子において、非線形光学結晶の周期分極反転構造を有するチャンネル光導波路と、前記チャンネル光導波路に接続され、前記非線形光学結晶の周期分極反転構造に対応する基本波の一方向の横モードを制御するスラブ光導波路と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光情報処理分野等において、例えばレーザディスプレイ装置や光メモリ装置などの光源に使用される光波長変換素子に関するものである。
近年、例えばレーザディスプレイ装置の三原色(青色、緑色、赤色)の光源に使用されるような可視光レーザが求められている。このようなレーザ光源の一種として、基本波としてのレーザ光を、擬似位相整合した周期分極反転構造を有する非線形光学結晶により、基本波に対して半分の波長(2倍の周波数)をもつ第二高調波に波長変換する波長変換素子を用いたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この従来の光波長変換素子は、非線形光学結晶内に周期的に分極を反転させたシングルモード光導波路内で第二高調波を発生させる光導波路型光波長変換素子において、分極反転光導波路に光を容易に結合させるために光入射端面側の光導波路径が大きく分極反転光導波路側が小さいテーパ光導波路により周期分極反転光導波路に結合させるようにしたものである。
特開平7−270839号公報
特許文献1に開示された従来の光波長変換素子は、テーパ光導波路の光導波路径が、幅・深さともに徐々に小さくなるようにしているので、伝播方向に垂直方向(横方向)の向きによってビーム集光位置に格差ができる現象である非点格差が大きな基本波が入射すると、モード不整合に起因するテーパ光導波路との結合損失が増大し、分極反転光導波路への光結合量が減少してしまうという問題点があった。
また、特許文献1に開示された従来の光波長変換素子は、テーパ光導波路の光導波路径が、幅・深さともに徐々に小さくなるようにしているので、伝播方向に垂直方向(横方向)の向きによってビーム集光位置に格差ができる現象である非点格差の変化が大きな基本波が入射すると、像点に配置されたテーパ光導波路とのモード不整合に起因する結合損失が変化し、分極反転光導波路への光結合量が変化して、第二高調波への変換効率が変動するという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、光波長変換素子において、非点格差が大きな基本波が入射する場合に、非線形光学結晶の周期分極反転構造を有するチャンネル光導波路への光結合量が減少しないようにすることを目的としている。
また、この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、光波長変換素子において、非点格差の変化が大きな基本波が入射する場合に、非線形光学結晶の周期分極反転構造を有する光導波路への光結合量が変化することを抑えることを目的としている。
この発明に係る光波長変換素子は、非線形光学結晶の周期分極反転構造を有するチャンネル光導波路と、前記チャンネル光導波路に接続され、前記非線形光学結晶の周期分極反転構造に対応する基本波の一方向の横モードを制御するスラブ光導波路と、を備えたものである。
また、この発明に係る光波長変換器は、非線形光学結晶の周期分極反転構造を有するスラブ光導波路であって、この非線形光学結晶の周期分極反転構造に対応する基本波の一方向の横モードを制御するスラブ光導波路を有する光波長変換素子と、前記非線形光学結晶の周期分極反転構造に対応する基本波の一方向の横モードを制御する光導波路としてのフレア形状の活性層を有し、このフレア形状の活性層で増幅された基本波を出力する光半導体素子と、前記光半導体素子で出力された基本波を前記光波長変換素子の非線形光学結晶の周期分極反転構造に光学結合させる光学結合手段と、を備え、前記光波長変換素子と前記光半導体素子と前記光学結合手段とは、前記フレア形状の活性層で制御される基本波の一方向の横モードと前記スラブ光導波路で制御される基本波の一方向の横モードとが結合するように配置されたものである。
この発明は、光波長変換素子において、非点格差が大きな基本波が入射する場合に、非線形光学結晶の周期分極反転構造を有するチャンネル光導波路への基本波の光結合量の減少を抑えることができる。
また、この発明は、光波長変換素子において、非点格差の変化が大きな基本波が入射する場合に、非線形光学結晶の周期分極反転構造を有する光導波路への基本波の光結合量の変化を抑えることができる。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1による光波長変換素子は、非線形光学結晶基板の周期分極反転構造を有するとともに基本波と第二高調波の横モードを基本モードに制御するリッジ型のチャンネル光導波路と、このチャンネル光導波路に結合される基本波における基板に垂直方向の横モードを最低次モードに制御するスラブ光導波路とを基板に一体形成するように構成したので、非点格差が大きな基本波が入射する場合に、スラブ光導波路により非点格差が補償され、チャンネル光導波路への基本波の光結合量の減少を抑制することができるものである。
図1はこの発明の実施の形態1による波長変換素子を用いる光源の構成を示す上面図、図2はその断面図、図3は波長変換素子を第二高調波の出射側から見た側面図である。図において、1は半導体レーザダイオード素子、2は偏波面保存ファイバ、3は半導体光増幅器、4は基本波、5はレンズ、6は波長変換素子、7は第二高調波である。
次に、詳細な構成と動作について説明する。
半導体レーザダイオード素子1は、光導波路1aを有するファブリペロー共振器型のレーザダイオード素子であり、青色である波長450nmの2倍に対応する900nm帯に利得の最大値を有し、光の取り出し効率を上げるため裏面に反射率90%の高反射膜1b、前面に反射率0.5%の低反射膜1cが施されており、半導体レーザダイオード素子1の単体では多縦モードで発振するものである。
また、半導体レーザダイオード素子1において、光導波路1aは厚み方向には単一量子井戸活性層と光ガイド層とクラッド層とから構成され、単一横モードで発振する。一方、光導波路1aは面方向には信頼性を向上させるために電流密度や光密度を比較的に低く抑える必要があり、幅の広いリッジ型光導波路が採用されている。従って、光導波路としての閉じ込めが緩いため、注入電流値が小さいときには基本モード、つまり単一横モードで励振されるが、注入電流値が大きくなり光密度が高くなると空間的ホールバーニング効果により高次モードが励振されやすいという特徴があり、使用する光出力まで基本モードが維持されるように4〜6μm程度の幅とされている。なお、偏波消光比(直交偏波成分の強度比)はレーザ発振の電流閾値以上で、素子の出射位置では27dB近くになる。
次に、モードフィールド径6.6μmの偏波面保存ファイバ2を採用し、そのコア部2aに位相マスクを介して紫外線を照射することによりブラッグ回折格子2bを配設している。偏波面保存ファイバ2は伝搬モードであるHE11偶数モードとHE11奇数モードの伝搬速度を変えることで両モードの結合を防いでいるため、直線偏波の光を偏波面保存ファイバ2のスロー軸かファースト軸に一致させると直線偏波が維持される。一方、光導波路2aの等価屈折率がファースト軸とスロー軸で若干異なることからブラッグ回折格子2bの反射ピーク波長がファースト軸とスロー軸でずれるが、ここでは曲げ損失に強くなるように電界方向をスロー軸に合わせており、偏波消光比は偏波面保存ファイバ2の固定時の応力で劣化するものの出射端でも20dB以上となっている。
半導体レーザダイオード素子1の出射ビームは光導波路1aが扁平であることからアスペクト比(ビームの楕円率)が大きく、円形の光導波路2aを備えた偏波面保存ファイバ2と低損失で光学結合するために、偏波面保存ファイバ2の入射端面2cをくさび型レンズ加工しており、非対称レンズ系としてアスペクト比を補正している。
半導体レーザダイオード素子1の利得帯は単一量子井戸構造であるため波長依存性が比較的に緩やかであり、この利得帯の中にブラッグ回折格子2bの反射ピーク波長を設定すれば反射ピーク波長付近の利得が最大になり、半導体レーザダイオード素子1の発振波長が制御される。この複合共振器による縦モードは、半導体レーザダイオード素子1とブラッグ回折格子2bとの光学長による位相関係と、ブラッグ回折格子2bから半導体レーザダイオード1ヘの戻り光量との関係から、その縦モードは単一モード、多モード、コヒーレントコラプスモードなど多彩な状態で発振できる。ここでは、単一モードで発振するように、半導体レーザダイオード素子1の裏面反射率と前面反射率を夫々90%と0.5%、共振器長を1.8mm、ブラッグ回折格子2bの反射率を30%、反射帯域幅を0.4nm、結合効率を80%として、特にブラッグ回折格子2bと半導体レーザダイオード素子1とを10cm以下に近接させて配置することで縦モードを安定化させている。
次に、フレア型の半導体光増幅器3は、光導波路3aの面方向の入射側活性層幅10μm、出射側活性層幅160μm、フレア角度6度(光軸に対して3度)、チップ長さ1.5mm、屈折率3.5としている。また、フィラメント現象を防止するため、チップの両端面に反射防止膜3bを施している。なお、偏波面保存ファイバ2のコア2aは円形であるため、出射端面2dをくさび型レンズ加工して、厚み方向には光導波路3aの導波モードのスポット径1μmと整合させ、面方向にはスポット径2μmで入射させて空間伝播モードで半導体光増幅器3の活性層内を伝搬させ、光増幅するようにした。従って、この半導体光増幅器3の出力光としての基本波4では、厚み方向のスポット径が1μmで、面方向のスポット径が2μmであり、厚み方向と面方向とでビーム集光位置(ビームウエスト位置)に格差ができる現象である非点格差が0.43mmという大きなものとなる。
なお、光半導体増幅器3の活性層を利得飽和させるには入力部の面方向の光密度は約1mW/μm程度が目安となるが、結合系による損失を考えても光ファイバ端出力は十分である。入射光学系の損失が多少大きい場合でも、出射端面2dからのファイバ端出射光約150mW、順電流2.5Aにおいて、約1Wの光出力の基本波4が得られる。半導体光増幅器3は、入力された光ビームが進行波増幅されるので、キャリアや熱によるレンズ効果を防止する工夫や動作条件を適宜に選択することで、回折限界光に近いビーム品質を維持したまま光増幅することができる。光増幅率は通常10倍〜100倍に設定されるが、ここでは光導波路3a内の電子密度や光子密度を下げて空間的ホールバーニングの発生を低減するために、入射光量や注入電流を調整している。
また、ここでは偏波面保存ファイバ2の直線偏光を、テーパ型の半導体光増幅器3の面方向に一致させて入力しており、出力としての基本波4はそのままの直線偏光として維持されている。ここでは、半導体レーザダイオード素子1から単一縦モードで発振している光を入射しているので、半導体光増幅器3は外部からの反射戻り光による影響を受けやすい状態であるものの、両端面の反射防止膜3bの反射率を0.1%以下にすることで、ビーム品質の良い大出力の基本波4が得られている。
次に、光波長変換素子6は、MgO(酸化マグネシウム)を5%添加したLiNbO3(ニオブ酸リチウム)からなる非線形光学結晶のZカットの基板6hに強電界を印加することで、基本波と第二高調波が擬似位相整合する自発的な周期分極反転構造6aが形成される。その基板6hを薄膜化した後、基本波と第2高調波がともに基板の厚み方向(垂直方向)に単一モード(最低次モード)で伝搬できるように、裏面側にLiNbO3よりも屈折率が小さいアルミナまたは二酸化珪素などからなるクラッド層6bを設けた上で別基板と接着し、表面側はリッジ型のチャンネル光導波路6cを形成するための溝6dを加工した後で、薄膜のクラッド層6bを配設している。
この溝加工は入射端面に達しておらず、入射端付近には基板の面方向(水平方向)には屈折率の閉じ込めがないスラブ型の導波構造をもつスラブ光導波路6eと、このスラブ光導波路6eに接続され、水平方向にも屈折率の閉じ込めがあるリッジ型の導波構造をもつチャンネル光導波路6cとが基板6hに一体形成される。このように、溝加工を入射端面に達しないようにするだけの簡単な工程により、光導波路の位置調整の工程などが不要で、少ない部品点数と少ない製造工程で経済的に作製可能である。
ここで、光波長変換素子6におけるチャンネル光導波路6cの長さを8.3mmとしており、基本波や高調波が入射端面や出射端面から戻ると変換効率を落とすことや、基本波光源を不安定にすることがあるため、両端面には基本波と第二高調波とを透過させる反射防止膜6fを施している。そして、チャンネル光導波路6cに伝搬する基本波4が0.4Wの時に約0.16Wの第二高調波7が出力され、波長変換効率は約44%である。なお、ここではZカット基板を使用しているので、半導体光増幅器3の偏波方向と波長変換素子6のZ方向を一致させている。また、フォトリフラクティブ効果や光損傷は、LiNbO3にMgOを添加することで改善されており、この実施の形態1における光密度では劣化は観測されない。
また、光波長変換素子6におけるチャンネル導波路6cの基本横モードのスポット径は垂直方向および水平方向ともに約1.4μm、異常光線に対する屈折率は2.28、スラブ導波路6eの長さは約0.98mmとしたので、非点格差は0.43mmとなる。
次に、本発明の特徴が発揮される光波長変換素子6における光結合について説明する。図1と図2に示すレンズ5は軸対称レンズであり、物点に配置された半導体光増幅器3の出力ビームとして基本波4は、前述の通り、面方向(ここでは垂直方向)のスポット径が2μm、厚み方向(ここでは水平方向)のスポット径が1μm、非点格差が0.43mmである。レンズ5の横倍率は1倍としたので、垂直方向はスラブ光導波路6eの入力端に結像し、水平方向はスラブ光導波路6eの出力端(すなわち光波長変換素子6内のチャンネル光導波路6cの入力端)に結像するので、スラブ光導波路6eにより、非点格差0.43mmが補償され、非点格差に起因するモード不整合が抑制されるという格別の効果が発揮されている。
なお、この実施の形態1においては、このチャンネル光導波路6cに結合されたビームのスポット径は1.4μmなので、チャンネル光導波路6cの入射端ではスポット径の比は、垂直方向で2対1.4、水平方向で1対1.4とほぼバランスし、アスペクト比の差異に起因するモード不整合は若干残るものの、軸対称のレンズ5によるアスペクト補正のない簡単な光学系としては高い結合効率が得られる。
なお、実際には、光波長変換素子6のチャンネル光導波路6cは多モード伝搬を許容する構造をとる場合もあり、一方、波長変換は基本波と第二高調波が共に基本モードで励振された場合に行われるので、このような場合には、ある程度の輻射モード発生による波長変換効率の低下は致し方ない。結合効率の値はこの輻射モードや、チャンネル光導波路側面の形状やクラッド材での散乱による光導波路損失、Green induced Infra−red Absorption現象などのために推定値となるが、実施の形態1においては、チャンネル光導波路6cからの光出力から予想して半導体光増幅器3の出力光としての基本波4の50%近くはこのような簡単な光学系で結合している。
ところで、非線形光学結晶の端面には表面準位があるため光損傷を受けやすい。その光損傷に対し、スラブ光導波路6eへの入射面では水平方向に光が拡がって光密度を下げることができるので、入射端面の信頼性が向上するという別の効果もある。
以上のように、この発明の実施の形態1による光波長変換素子においては、非線形光学結晶基板の周期分極反転構造を有するリッジ型のチャンネル光導波路と、このチャンネル光導波路に結合される基本波における基板に垂直方向の横モードを最低次モードに保つように制御するスラブ光導波路とを基板に一体形成するように構成した。これにより、フレア型の半導体光増幅器で増幅された大出力で非点格差が大きな基本波が入射する場合に、スラブ光導波路で非点格差が補償され、チャンネル光導波路への基本波の光結合量の減少を抑制することができる。
さらに、この発明の実施の形態1による光波長変換素子においては、スラブ光導波路への入射面では水平方向に光が拡がって光密度を下げることができる。これにより、フレア型の半導体光増幅器で増幅された大出力で非点格差の大きな基本波が入射する場合に、非線形光学結晶端面における光損傷が抑制されて光波長変換素子としての信頼性が向上する。
なお、上述の実施の形態1においては、Z板の非線形光学結晶を使用する例を示したが、X板やY板の非線形光学結晶でも偏波方向を合わせれば良く同様の効果を奏する。
また、上述の実施の形態1においては、対称レンズ系を使用する例を示したが、非対称レンズ系を使用しても良く、スラブ光導波路による非点格差補正の効果によりレンズ系の構成が簡素化され、同様の効果を奏するとともに、非対称レンズ系によるアスペクト補正でさらに高い結合効率が得られる。
また、上述の実施の形態1においては、非点格差の大きな基本波光源としてフレア型半導体光増幅器等を使用する例を示したが、これに限定されるものではなく、例えばフレア型半導体レーザやブロードエリア型半導体レーザなどを使用しても良く、同様の効果を奏する。
実施の形態2.
上述の実施の形態1においては、光波長変換素子6のチャンネル光導波路6cとしてはリッジ型光導波路の場合を示したが、光導波路の製造方法をプロトン交換法としても良く同様の効果を奏する。
この場合、リッジ型のチャンネル光導波路6cを形成するための基板表面の溝加工に代えて、リン酸中での熱処理によるプロトン交換処理を行うようにする。
なお、チャンネル光導波路6cとスラブ光導波路6eとは、プロトン交換法で基板6hに一体形成することもできる。これにより、プロトン交換処理を1回行うだけの簡単な工程により、光導波路の位置調整の工程などが不要で、少ない部品点数と少ない製造工程で経済的に作製可能である。
実施の形態3.
上述の実施の形態1においては、光波長変換素子6としてチャンネル光導波路6cとスラブ光導波路6eとを接続したものを示したが、図4に示すように、チャンネル光導波路6cとスラブ光導波路6eとの間にテーパ光導波路6gを入れても良く、同様の効果を奏する。
ここで、テーパ光導波路6g内でビーム形状を徐々に楕円形から円形に変換するように構成すれば、アスペクト補正も可能となり、さらに高い結合効率が得られる。
なお、図4において、チャンネル光導波路6cとスラブ光導波路6eとテーパ光導波路6gとは、プロトン交換法で基板6hに一体形成することもできる。これにより、プロトン交換処理を1回行うだけの簡単な工程により、光導波路の位置調整の工程などが不要で、少ない部品点数と少ない製造工程で経済的に作製可能である。
また、光導波路の製造方法は、上述の実施の形態1〜3に示した方法に限定されるものではなく、例えばチタン拡散など、どのような方法でも適用でき、要は部分的に屈折率の高い領域が形成できれば良い。
また、上述の実施の形態1〜3においては、酸化マグネシウム添加ニオブ酸リチウムの光波長変換素子6を示したが、材料はタンタル酸リチウムやタンタル・ニオブ酸リチウムなど他の非線形材料であっても、また、コングレント組成でもストイキオメトリー組成でも良く、同様の効果が得られることは云うまでもない。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4による光波長変換器は、テーパ型の半導体光増幅器から出射する非点格差が大きく、かつアスペクト比が大きい基本波を、非線形光学結晶基板のスラブ光導波路に周期分極反転構造を有する波長変換素子に対し、夫々の光導波路の基本モード同士が結合し、かつ夫々のガウスビームモード同士が結合するように非対称レンズ系で光学結合するように構成したので、前記の半導体光増幅器への電流注入によりキャリア誘起屈折率変動が生じ、出射側から見た面方向の像点位置が大きく変化しても、波長変換素子のスラブ型光導波路との結合効率の変化は小さく、波長変換効率の変動を抑制することができるものである。
図5はこの発明の実施の形態4による波長変換器を用いる光源の構成を示す断面図、図6はその上面図、図7はキャリア誘起屈折率変化による結像関係を説明するための説明図である。図において、1は半導体レーザダイオード素子、2は偏波面保存ファイバ、3は光半導体素子としての半導体光増幅器、4は基本波、5aは第1のレンズ、5bは第2のレンズ、5cは第3のレンズ、6は波長変換素子、7は第二高調波である。なお、第1のレンズ5aと、第2のレンズ5bと、第3のレンズ5cとで光学結合手段としての非対称レンズ系を構成する。また、少なくとも半導体光増幅器3、レンズ5a〜5cによる非対称レンズ系、および波長変換素子6は、図示を省略している例えば金属製パッケージといった保持部材により保持されるようにして、光学的に安定に配置されている。
次に、詳細な構成と動作について説明する。
半導体レーザダイオード素子1は、光導波路1aを有するファブリペロー共振器型のレーザダイオード素子であり、青色である波長450nmの2倍に対応する900nm帯に利得の最大値を有し、光の取り出し効率を上げるため裏面に反射率90%の高反射膜1b、前面に反射率0.5%の低反射膜1cが施されており、半導体レーザダイオード素子1の単体では多縦モードで発振するものである。
また、半導体レーザダイオード素子1において、光導波路1aは厚み方向には単一量子井戸活性層と光ガイド層とクラッド層とから構成され、単一横モードで発振する。一方、光導波路1aは面方向には信頼性を向上させるために電流密度や光密度を比較的に低く抑える必要があり、幅の広いリッジ型光導波路が採用されている。従って、光導波路としての閉じ込めが緩いため、注入電流値が小さいときには基本モード、つまり単一横モードで励振されるが、注入電流値が大きくなり光密度が高くなると空間的ホールバーニング効果により高次モードが励振されやすいという特徴があり、使用する光出力まで基本モードが維持されるように4〜6μm程度の幅とされている。なお、偏波消光比はレーザ発振の電流閾値以上で、素子出射位置では27dB近くになる。
次に、モードフィールド径6.6μmの偏波面保存ファイバ2を採用し、そのコア部2aに位相マスクを介して紫外線を照射することによりブラッグ回折格子2bを配設している。偏波面保存ファイバ2は伝搬モードであるHE11偶数モードとHE11奇数モードの伝搬速度を変えることで両モードの結合を防いでいるため、直線偏波の光を偏波面保存ファイバ2のスロー軸かファースト軸に一致させると直線偏波が維持される。一方、光導波路2aの等価屈折率がファースト軸とスロー軸で若干異なることからブラッグ回折格子2bの反射ピーク波長がファースト軸とスロー軸でずれるが、ここでは曲げ損失に強くなるように電界方向をスロー軸に合わせており、偏波消光比は偏波面保存ファイバ2の固定時の応力で劣化するものの出射端でも20dB以上となっている。
半導体レーザダイオード素子1の出射ビームは光導波路1aが扁平であることからアスペクト比(ビームの楕円率)が大きく、円形の光導波路2aを備えた偏波面保存ファイバ2と低損失で光学結合するために、偏波面保存ファイバ2の入射端面2cをテーパレンズ加工しており、非対称レンズ系としてアスペクト比を補正している。
半導体レーザダイオード素子1の利得帯は単一量子井戸構造であるため波長依存性が比較的に緩やかであり、この利得帯の中にブラッグ回折格子2bの反射ピーク波長を設定すれば反射ピーク波長付近の利得が最大になり、半導体レーザダイオード素子1の発振波長が制御される。この複合共振器による縦モードは、半導体レーザダイオード素子1とブラッグ回折格子2bとの光学長による位相関係と、ブラッグ回折格子2bから半導体レーザダイオード1ヘの戻り光量との関係から、その縦モードは単一モード、多モード、コヒーレントコラプスモードなど多彩な状態で発振できる。ここでは、単一モードで発振するように、半導体レーザダイオード素子1の裏面反射率と前面反射率を夫々90%と0.5%、共振器長を1.8mm、ブラッグ回折格子2bの反射率を30%、反射帯域幅を0.4nm、結合効率を80%として、特にブラッグ回折格子2bと半導体レーザダイオード素子1とを10cm以下に近接させて配置することで縦モードを安定化させている。
次に、フレア型(テーパ型とも言う)の半導体光増幅器3は、光導波路3aの面方向の入射側活性層幅10μm、出射側活性層幅160μm、フレア角度6度(光軸に対して3度)、チップ長さ1.5mm、屈折率3.5としている。また、フィラメント現象を防止するため、チップの両端面に反射防止膜3bを施している。なお、偏波面保存ファイバ2のコア2aは円形であるため、出射端面2dをくさび型レンズ加工して、厚み方向には光導波路3aの導波モードのスポット径1μmと整合させ、面方向にはスポット径が3.3μmで入射させてガウスビームモードで半導体光増幅器3の活性層内を伝搬させ、光増幅するようにした。従って、この半導体光増幅器3の出力光としての基本波4では、厚み方向のスポット径が1μmで、面方向のスポット径が3.3μmであり、厚み方向と面方向とでビーム集光位置(ビームウエスト位置)に格差ができる現象である非点格差が0.43mmという大きなものとなる。
なお、半導体光増幅器3の活性層を利得飽和させるには入力部面方向の光密度は約1mW/μm程度が目安となるが、結合系による損失を考えても光ファイバ端出力は十分である。入射光学系の損失が多少大きい場合でも、出射端面2dからのファイバ端出射光約150mW、順電流2.5Aにおいて、約1Wの光出力4が得られる。半導体光増幅器3は、入力された光ビームが進行波増幅されるので、キャリアや熱によるレンズ効果を低減する工夫や動作条件を適宜に選択することで、回折限界光に近いビーム品質を維持したまま光増幅することができる。光増幅率は通常10倍〜100倍に設定されるが、ここでは光導波路3a内の電子密度や光子密度を下げて空間的ホールバーニングの発生を低減するために、入射光量や注入電流を調整している。なお、注入電流は、図示を省略している電源装置を用いて、半導体光増幅器3のチップの表面側と基板側に形成されたオーミック金属電極から注入される。
しかし、この光半導体増幅器3ではキャリアや熱によるレンズ効果を完全に無くすことは不可能であり、例えば、注入電流1Aにおいて光出射側からみた面方向の発光点位置は図7の物点Aであるが、注入電流を2Aまで変化させるとキャリア誘起屈折率変化により発光点位置が約30μm変化して物点Bとなる現象が残る。また、発熱によるレンズ効果も同様に残るが、発光点位置の変化量が比較的に小さい。なお、この発光点位置の変化量、つまり非点格差の変化量は反導波係数、材料利得、閉じ込め率、その他、量子井戸の設計や再結合係数、入射光の強度や形状で異なる。
また、ここでは偏波面保存ファイバ2の直線偏光を、テーパ型の半導体光増幅器3の面方向に一致させて入力しており、出力としての基本波4はそのままの直線偏光として維持されている。ここでは、半導体レーザダイオード素子1から単一縦モードで発振している光を入射しているので、半導体光増幅器3は外部からの反射戻り光による影響を受けやすい状態であるものの、両端面の反射防止膜3bの反射率を0.1%以下に改善することで、ビーム品質の良い大出力の基本波4が得られている。
次に、光波長変換素子6は、MgO(酸化マグネシウム)を5%添加したLiNbO3(ニオブ酸リチウム)からなる非線形光学結晶のXカット、またはYカット基板6hに強電界を印加することで、基本波4と第二高調波7が擬似位相整合する自発的な周期分極反転構造6aが形成される。その基板6hを薄膜化した後、基本波4と第2高調波7がともに基板の厚み方向(垂直方向)に単一モード(最低次モード)で伝搬できるよう基板側にLiNbO3よりも屈折率が小さいAl2O3(アルミナ)やSiO2(二酸化珪素)などのクラッド層6bを真空蒸着法などによって設けた上で別基板6iと接着し、表面側も同様に薄膜のクラッド層6bを配設している。なお、基板側のクラッド層6bと、薄膜化した基板6hと、表面側のクラッド層6bとでスラブ光導波路6eを構成する。
なお、別基板6iは放熱のため、熱伝導率が高く、かつ熱膨張係数がLiNbO3と近ければ好ましく、銅などの金属、Si(シリコン)などの半導体、AlN(窒化アルミニウム)やSiC(炭化シリコン)などのセラミックが利用できる。
ここで、光波長変換素子6のスラブ光導波路6eの長さを7.0mmとしており、基本波4や高調波7が入射端面や出射端面から戻ると変換効率を落とすことや、基本波光源を不安定にすることがあるため、両端面には基本波4と第二高調波7とを通過する反射防止膜6fを施している。そして、スラブ光導波路6eに伝搬する基本波4が4Wの時に約0.8Wの第二高調波7が出力され、波長変換効率は約20%であった。また、フォトリフラクティブ効果や光損傷は、LiNbO3にMgOを添加することで改善されており、この実施の形態4における光密度では劣化は観測されない。また、周期分極反転構造6aは幅が約120μmであり、スラブ光導波路6eの一部分に形成されている。
また、光波長変換素子6におけるスラブ導波路6eのコア(薄膜化した基板6h)の厚さは3μmとし、面方向には周期分極反転構造6aの全幅を約120μmとし、そこに面方向のスポット径約39μm、厚み方向のスポット径約1.1μmの基本波4を入射し、かつ像点をスラブ光導波路6eの中央付近になるように光軸調整したので、面方向にはほぼコリメートした状態で基本波4が伝搬する。従って、周期分極反転構造6aの基本波4、および第二高調波7に対する吸収損失が夫々2m−1、4m−1程度であり、この光吸収よる発熱が比較的に広い領域で発生するため、周期分極反転構造6aから別基板6iへの廃熱が好適であり、温度分布が小さいので、位相整合がずれ難く、大きな光入力でも高い波長変換効率を維持できる効果がある。なお、小さな光入力に対しては廃熱の問題が小さいため、面方向のスポット径は15μm程度にして光密度を上げた方が良く、高い波長変換効率が得られる。
次に、本発明の特徴が発揮される光波長変換素子6における光結合について説明する。図5と図6に示すレンズ5a〜5cは非対称レンズ系であり、第1のレンズ5aは焦点距離0.15mmの円柱レンズ、第2のレンズ5bは直交して配置した焦点距離0.45mmの非球面レンズ、第3のレンズ5cは焦点距離0.165mmの円柱レンズであり、ほぼ回折限界に近い性能が得られている。物点に配置された半導体光増幅器3の出力ビームとしての基本波4は、前述の通り、面方向(ここでは水平方向)のスポット径が3.3μm、厚み方向(ここでは垂直方向)のスポット径が1μm、非点格差が0.43mm、注入電流1〜2Aでの非点格差の変化が30μmである。第1のレンズ5aと第3のレンズ5cとの中間の光線をコリメート光線にしたので、非対称レンズ系の厚み方向の横倍率は焦点距離の比率でほぼ決定され、約1.1倍とし、半導体光増幅器3の導波モードと波長変換素子6の導波モードがほぼ整合するようにした。また、半導体光増幅器3の出力ビームの面方向のスポット径が3.3μmなので、波長900nmに対するNAは0.087となり、第2のレンズ5bの物点に半導体光増幅器3の発光点を配置すれば、スポット径約39μmのコリメート光線が得られる。
以上の配置により、レンズ5a〜5cによる非対称レンズ系の面方向の横倍率は約11.8倍、厚み方向は約1.1倍となるので、縦倍率は夫々139.2倍と1.2倍となる。半導体光増幅器3への注入電流を1Aから2Aとした際の非点格差の変化は面方向に30μmも発生するので、注入電流1Aでは面方向の像点は図7の像点Aであったものが、注入電流2Aでは縦倍率分大きくなり、図7の像点Bに移り、LiNbO3の屈折率2.28とすると約1.8mmもの大きな像点位置の変化となる。ここで、波長変換素子6はスラブ光導波路6eで面方向の屈折率閉じ込めがないように構成したので、半導体光増幅器3と波長変換素子6との基本波4の結合効率はほとんど変化せず、像点の位置が変化するだけである。これにより、波長変換効率の変化が2%以下に抑えられるという格別の効果を発揮するのである。一方、厚み方向には半導体光増幅器3も波長変換素子6も屈折率導波構造となっているので、結像関係は変化しない。
なお、ここでは面方向の像点のスポット径を39μmとして廃熱に好適な場合を説明したが、高い波長変換効率を小さな基本波入力で達成する場合は、像点のスポット径を約15μmとするように第2のレンズ5bの配置を変え、面方向の横倍率を4.5倍、縦倍率を20.2倍とすれば良く、像点の位置変化が0.27mmで、やはり波長変換効率の変化は2%以下となり、同様の効果を奏する。
ところで、非線形光学結晶の端面には表面準位があるため光損傷を受けやすい。その光損傷に対し、スラブ光導波路6eへの入射面では水平方向に光が拡がって光密度を下げることができるので、入射端面の信頼性が向上するという別の効果もある。
以上のように、この発明の実施の形態4による光波長変換器においては、半導体増幅器と、非線形光学結晶基板のスラブ光導波路に周期分極反転構造を有する波長変換素子とを、面方向にはそれぞれのガウスビームモード同士で、厚み方向にはそれぞれの導波モード同士で光学結合するようにレンズ系を配設し構成した。これにより、フレア型の半導体増幅器への注入電流変化によるキャリア誘起屈折率変化で発生する面方向の非点格差の変化に起因して、像点の位置が大きく変化しても、波長変換素子のスラブ光導波路との光結合量の変化は小さく、波長変換効率の変化を抑制することができる。
さらに、この発明の実施の形態4による光波長変換素子においては、スラブ光導波路への入射面や出射面では面方向に光が拡がって光密度を下げることができる。これにより、フレア型の半導体光増幅器で増幅された大出力の基本波が入射する場合に、非線形光学結晶端面における光損傷が抑制されて光波長変換素子の信頼性が向上する。
さらに、この発明の実施の形態4による光波長変換素子においては、スラブ光導波路を面方向に広がった光ビームで伝搬させるので、光吸収損失による廃熱を向上することができる。これにより、フレア型の半導体光増幅器で増幅された大出力が入射しても、周期分極反転構造の温度分布の発生を抑制でき、高い波長変換効率の光波長変換器が提供できる。
また、上述の実施の形態4においては、非対称レンズ系を3つのレンズに分割した例を示したが、1つの非対称非球面レンズで構成しても良く、レンズ系の構成が簡素化され、同様の効果を奏する。
また、上述の実施の形態4においては、非点格差が大きく、かつキャリア誘起屈折率変化が大きな基本波光源の構成要素としてフレア型半導体光増幅器を使用する例を示したが、これに限定されるものではなく、要は非点格差の変化が大きな基本波を出力するものであれば良い。例えば、半導体レーザダイオード素子1においてリッジ型光導波路の替わりに幅がより広いフレア形状の光導波路をもつ活性層を設けたフレア型レーザダイオードを基本波光源として使用しても良く、同様の効果を奏する。
また、上述の実施の形態4においては、真空蒸着法などによって屈折率差が大きいクラッド層6bをつけたスラブ光導波路の場合を示したが、光導波路の製造方法をリン酸中での熱処理するプロトン交換法としても良く同様の効果を奏する。すなわち、光導波路の製造方法としては、どのような方法でも適用でき、要は部分的に屈折率の高い領域が形成できれば良い。
また、上述の実施の形態4においては、酸化マグネシウム添加ニオブ酸リチウムの光波長変換素子6を示したが、材料はタンタル酸リチウムやタンタル・ニオブ酸リチウムなど他の非線形材料であっても、また、コングレント組成でもストイキオメトリー組成でも良く、同様の効果が得られることは云うまでもない。
この発明の実施の形態1による光波長変換素子を用いる光源を示す構成図 この発明の実施の形態1による光波長変換素子を用いる光源を示す構成図 この発明の実施の形態1による光波長変換素子を示す構成図 この発明の実施の形態3による光波長変換素子を示す構成図 この発明の実施の形態4による光波長変換器を用いる光源を示す構成図 この発明の実施の形態4による光波長変換器を用いる光源を示す構成図 この発明の実施の形態4による光波長変換器を説明するための説明図
符号の説明
3 半導体光増幅器
4 基本波
5a、5b、5c レンズ
6 光波長変換素子
6a 周期分極反転構造
6c チャンネル光導波路
6e スラブ光導波路
6g テーパ光導波路
6h 基板

Claims (7)

  1. 非線形光学結晶の周期分極反転構造を有するチャンネル光導波路と、
    前記チャンネル光導波路に接続され、前記非線形光学結晶の周期分極反転構造に対応する基本波の一方向の横モードを制御するスラブ光導波路と、
    を備えたことを特徴とする光波長変換素子。
  2. 非線形光学結晶の周期分極反転構造を有するチャンネル光導波路と、
    前記チャンネル光導波路に接続され、前記チャンネル光導波路側ほど幅が狭くなるテーパ光導波路と、
    前記テーパ光導波路に接続され、前記非線形光学結晶の周期分極反転構造に対応する基本波の一方向の横モードを制御するスラブ光導波路と、
    を備えたことを特徴とする光波長変換素子。
  3. 前記非線形光学結晶の周期分極反転構造を有する基板の一部にリッジを形成することにより、前記チャンネル光導波路としてのリッジ型光導波路と前記スラブ光導波路が、前記非線形光学結晶の周期分極反転構造を有する基板に一体形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光波長変換素子。
  4. 前記チャンネル光導波路と前記スラブ光導波路が、プロトン交換法で前記非線形光学結晶の周期分極反転構造を有する基板に一体形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光波長変換素子。
  5. 非線形光学結晶の周期分極反転構造を有するスラブ光導波路であって、この非線形光学結晶の周期分極反転構造に対応する基本波の一方向の横モードを制御するスラブ光導波路を有する光波長変換素子と、
    前記非線形光学結晶の周期分極反転構造に対応する基本波の一方向の横モードを制御する光導波路としてのフレア形状の活性層を有し、このフレア形状の活性層で増幅された基本波を出力する光半導体素子と、
    前記光半導体素子で出力された基本波を前記光波長変換素子の非線形光学結晶の周期分極反転構造に光学結合させる光学結合手段と、を備え、
    前記光波長変換素子と前記光半導体素子と前記光学結合手段とは、前記フレア形状の活性層で制御される基本波の一方向の横モードと前記スラブ光導波路で制御される基本波の一方向の横モードとが結合するように配置されたことを特徴とする光波長変換器。
  6. 前記光半導体素子が光増幅器であることを特徴とする請求項5に記載の光波長変換器。
  7. 前記光半導体素子がレーザダイオードであることを特徴とする請求項5に記載の光波長変換器。
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