JP2006329770A - 磁気エンコーダ、その製造方法及び転がり軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 割れ、欠け等が起こり難く、磁気特性に優れた磁気エンコーダ31を提供する。
【解決手段】 円周方向に交互に磁極を形成した磁気リング32と、前記磁気リング32を支持する芯金33とを備えた磁気エンコーダにおいて、前記磁気リング32が、円環状の結合材料で形成されており、当該結合材料を表裏方向に貫通する複数個の孔が円周方向に一定間隔おきに設けられた結合リング32aと、前記孔に埋め込まれ、前記孔と同数の円周方向に交互に磁極を形成している永久磁石32bとから構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 円周方向に交互に磁極を形成した磁気リング32と、前記磁気リング32を支持する芯金33とを備えた磁気エンコーダにおいて、前記磁気リング32が、円環状の結合材料で形成されており、当該結合材料を表裏方向に貫通する複数個の孔が円周方向に一定間隔おきに設けられた結合リング32aと、前記孔に埋め込まれ、前記孔と同数の円周方向に交互に磁極を形成している永久磁石32bとから構成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車等の車輪の回転速度を検出するセンサ等に用いられる磁気エンコーダ、その製造方法及び転がり軸受装置に関する。
自動車等の車輪を支持する転がり軸受装置には、アンチロックブレーキシステム等を制御するために、車輪の回転速度を検出する回転数検出センサが取り付けられたものがある。このような回転数検出センサに用いられる磁気エンコーダの磁気リングとして使用される磁性ゴムは、通常磁性粒子をゴム等に混入したものであるため、異物等で傷つき易いという問題があった。
そこで、磁気リングが、例えばフェライトコア粉砕粉等の磁性粉と非磁性金属粉との混合粉を焼結させた焼結体で形成されている磁気エンコーダが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−37441号公報
そこで、磁気リングが、例えばフェライトコア粉砕粉等の磁性粉と非磁性金属粉との混合粉を焼結させた焼結体で形成されている磁気エンコーダが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の磁気エンコーダは、磁気リングが焼結体であるために硬いけれども脆いという欠点があり、異物等の衝撃により割れ、欠け等が起こり、磁束が乱れるという課題を残していた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、割れ、欠け等が起こり難く、磁気特性に優れた磁気エンコーダ、その製造方法及び転がり軸受装置を提供することを目的としている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、割れ、欠け等が起こり難く、磁気特性に優れた磁気エンコーダ、その製造方法及び転がり軸受装置を提供することを目的としている。
本発明の磁気エンコーダは、円周方向に交互に磁極が形成された磁気リングと、この磁気リングを支持する芯金とを備えた磁気エンコーダにおいて、
前記磁気リングが、円環状の結合材料で形成されかつ同結合材料を表裏方向に貫通する複数個の孔が円周方向に一定間隔おきに形成された結合リングと、前記各孔にそれぞれ埋め込まれかつ円周方向に交互に磁極を形成している複数の永久磁石とから構成されていることを特徴としている。
この構成によれば、複数の永久磁石が結合リングに形成された複数個の孔にそれぞれ埋め込まれており、永久磁石の周囲が結合リングで保護されているため、異物等による衝撃が加えられても割れ、欠け等が生じ難く、磁気特性に優れた磁気エンコーダを得ることができる。
前記磁気リングが、円環状の結合材料で形成されかつ同結合材料を表裏方向に貫通する複数個の孔が円周方向に一定間隔おきに形成された結合リングと、前記各孔にそれぞれ埋め込まれかつ円周方向に交互に磁極を形成している複数の永久磁石とから構成されていることを特徴としている。
この構成によれば、複数の永久磁石が結合リングに形成された複数個の孔にそれぞれ埋め込まれており、永久磁石の周囲が結合リングで保護されているため、異物等による衝撃が加えられても割れ、欠け等が生じ難く、磁気特性に優れた磁気エンコーダを得ることができる。
また、本発明の磁気エンコーダの製造方法は、円周方向に交互に磁極が形成された磁気リングと、この磁気リングを支持する芯金とを備えた磁気エンコーダを製造するための方法において、
金型のキャビティ内に複数本の棒状の磁性材料を円周方向に一定間隔おきに配置した状態で前記キャビティ内に結合材料を充填することにより、前記磁性材料が埋設された周壁部を有する円筒状の中間成型体を成型し、この中間成型体をその軸心方向に直交する面で一定厚さに切断することにより、前記各磁性材料の切断片が円周方向に一定間隔おきに埋設された中間リング体を形成し、この中間リング体の前記切断片を円周方向にN極とS極とを交互に着磁することによって前記磁気リングを得ることを特徴としている。
この製造方法を使用すれば、本発明の磁気エンコーダを低コストで短時間に大量生産することが可能となる。
金型のキャビティ内に複数本の棒状の磁性材料を円周方向に一定間隔おきに配置した状態で前記キャビティ内に結合材料を充填することにより、前記磁性材料が埋設された周壁部を有する円筒状の中間成型体を成型し、この中間成型体をその軸心方向に直交する面で一定厚さに切断することにより、前記各磁性材料の切断片が円周方向に一定間隔おきに埋設された中間リング体を形成し、この中間リング体の前記切断片を円周方向にN極とS極とを交互に着磁することによって前記磁気リングを得ることを特徴としている。
この製造方法を使用すれば、本発明の磁気エンコーダを低コストで短時間に大量生産することが可能となる。
また、本発明の転がり軸受装置は、固定輪と回転輪との間に転動体が介在された転がり軸受と、前記回転輪に一体回転可能に取り付けられた請求項1に記載の磁気エンコーダと、この磁気エンコーダにセンサ部分が対面するように前記固定輪に取り付けられた磁気センサとを備えていることを特徴としている。
本発明の転がり軸受装置は、前記磁気エンコーダを備えているので、異物等による衝撃が加えられても割れ、欠け等が起こり難く、磁気特性に優れた磁気エンコーダでより高精度に回転速度の検出を行うことができる。
本発明の転がり軸受装置は、前記磁気エンコーダを備えているので、異物等による衝撃が加えられても割れ、欠け等が起こり難く、磁気特性に優れた磁気エンコーダでより高精度に回転速度の検出を行うことができる。
本発明によれば、割れ、欠け等が起こり難く、磁気特性に優れた磁気エンコーダ及びその製造方法を得ることができる。また、本発明の転がり軸受装置は、当該磁気エンコーダを備えているので、異物等による衝撃が加えられても割れ、欠け等が起こり難く、磁気特性に優れた磁気エンコーダでより高精度に回転速度の検出を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を、添付した図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る磁気エンコーダ31を示す断面斜視図であり、図2は、その正面図である。磁気エンコーダ31は、金属製の円環状の芯金33と、この芯金33の表面に周方向に沿って設けられた磁気リング32とを備えており、磁気リング32は、円環状の結合材料で形成されかつ同結合材料を表裏方向に貫通する複数個の孔が円周方向に一定間隔おきに形成された結合リング32aと、前記各孔にそれぞれ埋め込まれかつ円周方向に交互に磁極を形成している複数の永久磁石32bとから構成されている。
図1は、本発明の実施の形態に係る磁気エンコーダ31を示す断面斜視図であり、図2は、その正面図である。磁気エンコーダ31は、金属製の円環状の芯金33と、この芯金33の表面に周方向に沿って設けられた磁気リング32とを備えており、磁気リング32は、円環状の結合材料で形成されかつ同結合材料を表裏方向に貫通する複数個の孔が円周方向に一定間隔おきに形成された結合リング32aと、前記各孔にそれぞれ埋め込まれかつ円周方向に交互に磁極を形成している複数の永久磁石32bとから構成されている。
芯金33は、金属製であれば、特に限定されるものではないが、磁性を有していることが好ましい。芯金33の形状は、種々の円環状の形状とすることができるが、磁気リング32を固定できる形状が好ましい。本実施形態においては、金属板を折り曲げて、断面ほぼT字形で全体を円環状に形成したものを使用している。
図3は、本発明の磁気エンコーダ31の製造方法における磁気リング32の作り方を示す概略図であり、図6は、本方法において使用する金型52の断面図である。
本発明の磁気エンコーダ31の製造方法において、金型52のキャビティ55内に複数本の棒状の磁性材料36を円周方向に一定間隔おきに配置した状態で前記キャビティ55内に結合材料を充填することにより、前記磁性材料36が埋設された周壁部を有する円筒状の中間成型体37を成型し、この中間成型体37をその軸心方向に直交する面で一定厚さに切断することにより、前記各磁性材料の切断片38aが円周方向に一定間隔おきに埋設された中間リング体38を形成し、この中間リング体38の前記切断片38aを円周方向にN極とS極とを交互に着磁することによって磁気リング32を得ることができる。
本発明の磁気エンコーダ31の製造方法において、金型52のキャビティ55内に複数本の棒状の磁性材料36を円周方向に一定間隔おきに配置した状態で前記キャビティ55内に結合材料を充填することにより、前記磁性材料36が埋設された周壁部を有する円筒状の中間成型体37を成型し、この中間成型体37をその軸心方向に直交する面で一定厚さに切断することにより、前記各磁性材料の切断片38aが円周方向に一定間隔おきに埋設された中間リング体38を形成し、この中間リング体38の前記切断片38aを円周方向にN極とS極とを交互に着磁することによって磁気リング32を得ることができる。
まず、金型52のキャビティ55内に、複数本の棒状の磁性材料36を円周方向に一定間隔おきに配置した状態で、前記キャビティ55内に結合材料を充填する。本実施形態においては、図3(a)に示すように、複数本の棒状の磁性材料36を円周方向に一定間隔おきに配置した状態でその両端を固定リング51aで固定した磁気材料集合体51を形成し、この磁気材料集合体51を金型52中にセットしてキャビティ55内に結合材料を充填する。
図6に示すように、金型52は、一対の開閉型52a,52bからなる射出成型用金型であり、53はパーティングラインを示す。前記磁気材料集合体51は、固定リング51aの外周面を当該金型52中に設けられた挟着部54により型閉時に挟着させることによりキャビティ55中に両端で固定されている。金型52の上部には、金型52中への結合材料の射出口58が設けられている。そして、一対の芯棒56,57は、それぞれ前記磁気材料集合体51の内径より少し小径の小径部56a,57a及び前記内径より少し太い大径部56b,57bとからなり、当該小径部56a,57aと大径部56b,57bとの間には段部56c,57cが形成されている。
図6に示すように、金型52は、一対の開閉型52a,52bからなる射出成型用金型であり、53はパーティングラインを示す。前記磁気材料集合体51は、固定リング51aの外周面を当該金型52中に設けられた挟着部54により型閉時に挟着させることによりキャビティ55中に両端で固定されている。金型52の上部には、金型52中への結合材料の射出口58が設けられている。そして、一対の芯棒56,57は、それぞれ前記磁気材料集合体51の内径より少し小径の小径部56a,57a及び前記内径より少し太い大径部56b,57bとからなり、当該小径部56a,57aと大径部56b,57bとの間には段部56c,57cが形成されている。
前記磁気材料集合体51を金型52中にセットするに当たっては、例えば、芯棒56,57の小径部56a,57aを当該磁気材料集合体51中にそれぞれ両開口端から挿入し、図6に示すように当該磁気材料集合体51中にて両小径部56a,57aの先端が衝き合わされるようにする。そのとき段部56c,57cはそれぞれ当該磁気材料集合体51の固定リング51aの両端面に相対するようにする。そして当該芯棒56,57の大径部56b,57bを両開閉型52a,52b中に挟着させることで当該芯棒56,57を不動にセットし、小径部56a,57aの外周面と磁気材料集合体51の内周面との間に空隙59が形成されるようにする。なお、キャビティ55中における結合材料の流動性を保つために金型52中及び芯棒56,57中に適所にヒータ(図示せず)が設けられている。こうして、金型52中に磁気材料集合体51を芯棒56,57とともにセットし、射出口58よりキャビティ55中に溶融状の結合材料を射出することで当該結合材料を空隙59、磁気材料集合体51の外周面と開閉型52a,52bの内径面との空隙60及び磁気材料と磁気材料との間に行き渡らせ、冷却により固結するのを待ってから型開きし、キャビティ55中から成型品を取り出して芯棒56,57を抜き取り、その軸心方向に直交する面で両端の固定リング51aを、例えば、ウォータージェット、バイト等の工具を用いて切断することにより、図3(b)に示すような、磁性材料36が埋設された周壁部を有する円筒状の中間成型体37が成型される。
ここで、棒状の磁性材料36の原料としては、バリウム系、ストロンチウム系等のフェライト粉、サマリウム鉄系、ネオジウム鉄系等の希土類系磁性粉を単独で、又は2種以上を混合して用いてもよい。また、磁性繊維又は磁性紙を使用してもよい。これらの原料を通常の方法により断面丸型の棒状に加工成形し、適当な長さに切断したものを棒状の磁性材料36として使用する。結合材料としては、エラストマ、樹脂、金属等が挙げられる。エラストマとして、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコーン系エラストマ、エチレン系共重合体等を、樹脂として、ポリアミド樹脂、アセタール樹脂等を、金属として、スズ、銅、アルミニウム等を使用することができる。
ここで、棒状の磁性材料36の原料としては、バリウム系、ストロンチウム系等のフェライト粉、サマリウム鉄系、ネオジウム鉄系等の希土類系磁性粉を単独で、又は2種以上を混合して用いてもよい。また、磁性繊維又は磁性紙を使用してもよい。これらの原料を通常の方法により断面丸型の棒状に加工成形し、適当な長さに切断したものを棒状の磁性材料36として使用する。結合材料としては、エラストマ、樹脂、金属等が挙げられる。エラストマとして、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコーン系エラストマ、エチレン系共重合体等を、樹脂として、ポリアミド樹脂、アセタール樹脂等を、金属として、スズ、銅、アルミニウム等を使用することができる。
そして、図3(c)に示すように、この中間成型体37をその軸心方向に直交する面で一定厚さに、例えば、ウォータージェット、バイト等の工具を用いて切断することにより、前記各磁性材料の切断片38aが円周方向に一定間隔おきに埋設された中間リング体38が得られる。
最後に、図3(d)に示すように、着磁ヨーク39等を用いてこの中間リング体38の前記切断片38aを円周方向にN極とS極とを交互に着磁することによって磁気リング32が得られる。
この方法によれば、磁気リング32を低コストで短時間に大量生産することが可能となる。
従って、本発明の磁気エンコーダ31の製造方法によれば、磁気リング32を低コストで短時間に大量生産することが可能となるため、それを用いる磁気エンコーダ31も低コストで短時間に大量生産可能となる。そして、この製造方法により得られた磁気エンコーダ31の磁気リング32は、永久磁石32bが結合リング32aの孔に埋め込まれた構成をしているため、異物等による衝撃が加えられても割れ、欠け等が生じ難く、磁気特性に優れる。
最後に、図3(d)に示すように、着磁ヨーク39等を用いてこの中間リング体38の前記切断片38aを円周方向にN極とS極とを交互に着磁することによって磁気リング32が得られる。
この方法によれば、磁気リング32を低コストで短時間に大量生産することが可能となる。
従って、本発明の磁気エンコーダ31の製造方法によれば、磁気リング32を低コストで短時間に大量生産することが可能となるため、それを用いる磁気エンコーダ31も低コストで短時間に大量生産可能となる。そして、この製造方法により得られた磁気エンコーダ31の磁気リング32は、永久磁石32bが結合リング32aの孔に埋め込まれた構成をしているため、異物等による衝撃が加えられても割れ、欠け等が生じ難く、磁気特性に優れる。
図4は、本発明の実施形態に係る転がり軸受装置の構成を示す軸方向断面図である。この転がり軸受装置10は、自動車等の車両の車輪用軸受装置として用いられるものであり、転がり軸受部20と回転速度検出部30とにより構成されている。
転がり軸受部20は、複列のアンギュラ玉軸受を構成しており、回転軸としてのハブ21と、固定輪としての外輪部材22と、ハブ21と外輪部材22との間に配置された複数の転動体23と、これらの転動体23をそれぞれ保持する保持器24と、外輪部材22とハブ21との隙間に設けられたシール25a,25bと、を備えている。
上記ハブ21は、図示しない車輪が取り付けられる車軸であるとともに、転がり軸受部20の回転輪を構成している。ハブ21の外周面には第一の内輪軌道21eが形成されている。また、ハブ21の一端側には車輪取付用のインロー部21a及びフランジ部21bを備えており、このフランジ部21bには車輪等を固定するための複数本のハブボルト21cが固定されている。また、ハブ21の他端側には、ハブ21の外周面より小径の段部21gが形成されており、この段部21gには、外周面に第二の内輪軌道21fが形成された円環状の内輪部材21dが外嵌されている。この内輪部材21dは段部21gの先端部に設けられたかしめ部をかしめることによって、段部21gに固定されている。
外輪部材22は、車体側に固定される固定輪であり、その内周面には、第一及び第二の内輪軌道21e,21fに対向する第一及び第二の外輪軌道22a,22bが形成されている。
転がり軸受部20は、複列のアンギュラ玉軸受を構成しており、回転軸としてのハブ21と、固定輪としての外輪部材22と、ハブ21と外輪部材22との間に配置された複数の転動体23と、これらの転動体23をそれぞれ保持する保持器24と、外輪部材22とハブ21との隙間に設けられたシール25a,25bと、を備えている。
上記ハブ21は、図示しない車輪が取り付けられる車軸であるとともに、転がり軸受部20の回転輪を構成している。ハブ21の外周面には第一の内輪軌道21eが形成されている。また、ハブ21の一端側には車輪取付用のインロー部21a及びフランジ部21bを備えており、このフランジ部21bには車輪等を固定するための複数本のハブボルト21cが固定されている。また、ハブ21の他端側には、ハブ21の外周面より小径の段部21gが形成されており、この段部21gには、外周面に第二の内輪軌道21fが形成された円環状の内輪部材21dが外嵌されている。この内輪部材21dは段部21gの先端部に設けられたかしめ部をかしめることによって、段部21gに固定されている。
外輪部材22は、車体側に固定される固定輪であり、その内周面には、第一及び第二の内輪軌道21e,21fに対向する第一及び第二の外輪軌道22a,22bが形成されている。
回転速度検出部30は、内輪部材21dの端部に一体回転可能に取り付けられた円環状の磁気エンコーダ31と、外輪部材22に取り付けられたカバー部材34と、磁気エンコーダ31に近接配置するとともにカバー部材34に固定された磁気センサ35と、を備えている。
磁気エンコーダ31は、前述したように、円環状に形成された磁気リング32と円環状の芯金33とにより構成されており、芯金33を内輪部材21dの外端部に挿嵌することで、内輪部材21dと一体回転可能に取り付けられている。芯金33は、金属板等を折り曲げることにより、断面ほぼT字形で全体を円環状に形成し、内輪部材21dの外端部に挿嵌固定されている。磁気リング32は、芯金33の円環部33aに接着するなどして固定されており、その周方向に複数の磁極が連続的に配置されている。
磁気エンコーダ31の磁気リング32の内側面と軸方向に対向する位置には、磁気センサ35が設けられている。この磁気センサ35は、軸受内部に泥水等が浸入するのを防止する機能を有するカバー部材34に固定され、検出面である先端面を、磁気エンコーダ31の被検出面である内側面に対向させている。また、この磁気センサ35はアクティブ型のもので、ホール素子、磁気抵抗素子等、永久磁石から出た磁束の変化に対応して特性を変化させる磁気検出素子や、この磁気検出素子の出力信号の波形を整形するための波形整形回路等から構成される。
磁気リング32は、ハブ21が回転した際、ハブ21の回転状態を磁界の変化として磁気センサ35に検出させることができるようにされている。
磁気エンコーダ31は、前述したように、円環状に形成された磁気リング32と円環状の芯金33とにより構成されており、芯金33を内輪部材21dの外端部に挿嵌することで、内輪部材21dと一体回転可能に取り付けられている。芯金33は、金属板等を折り曲げることにより、断面ほぼT字形で全体を円環状に形成し、内輪部材21dの外端部に挿嵌固定されている。磁気リング32は、芯金33の円環部33aに接着するなどして固定されており、その周方向に複数の磁極が連続的に配置されている。
磁気エンコーダ31の磁気リング32の内側面と軸方向に対向する位置には、磁気センサ35が設けられている。この磁気センサ35は、軸受内部に泥水等が浸入するのを防止する機能を有するカバー部材34に固定され、検出面である先端面を、磁気エンコーダ31の被検出面である内側面に対向させている。また、この磁気センサ35はアクティブ型のもので、ホール素子、磁気抵抗素子等、永久磁石から出た磁束の変化に対応して特性を変化させる磁気検出素子や、この磁気検出素子の出力信号の波形を整形するための波形整形回路等から構成される。
磁気リング32は、ハブ21が回転した際、ハブ21の回転状態を磁界の変化として磁気センサ35に検出させることができるようにされている。
本発明において、前述の実施形態に限らず、本発明の範囲内で適宜変更が可能である。図2においては、断面円形の棒状の永久磁石となっているが、棒状の永久磁石であれば、その形状は問わず、例えば矩形であってもよい。
中間成型体37の製造するための金型52は、図2に示されたものに限られず、中間成型体37を製造することができるすべての金型を使用することができる。
図3では、中間リング体38の切断片38aを着磁して磁気リング32を得ているが、中間リング体38を芯金33とを固定し、その後に着磁を行って磁気エンコーダ31を得てもよい。
また、磁気エンコーダ31の芯金33の形状は断面ほぼT字形に限られず、例えば断面L字形等でもよい。磁気エンコーダ31の磁気リング32の向きについても、軸方向に限らず、径方向を向けて設けてもよい。さらに磁気エンコーダ31は、独立した構成をとるのではなく、図5のようにシール装置の構成部品とすることも可能である。この磁気エンコーダを含むシール装置40は、シール25bの代わりに使用されるものであり、ハブ21に嵌合される金属製の側板41と、外輪部材22に嵌合されるシール本体42とを備えている。側板41が磁気エンコーダ31の芯金33を兼ねており、この側板41に磁気リング32が取り付けられている。シール本体42は、金属製のシール板43に弾性体44が加硫接着され、この弾性体に主リップ45、副リップ46及びサイドリップ47が一体成型された構成であり、これらのリップ45、46及び47が側板41と摺接している。
中間成型体37の製造するための金型52は、図2に示されたものに限られず、中間成型体37を製造することができるすべての金型を使用することができる。
図3では、中間リング体38の切断片38aを着磁して磁気リング32を得ているが、中間リング体38を芯金33とを固定し、その後に着磁を行って磁気エンコーダ31を得てもよい。
また、磁気エンコーダ31の芯金33の形状は断面ほぼT字形に限られず、例えば断面L字形等でもよい。磁気エンコーダ31の磁気リング32の向きについても、軸方向に限らず、径方向を向けて設けてもよい。さらに磁気エンコーダ31は、独立した構成をとるのではなく、図5のようにシール装置の構成部品とすることも可能である。この磁気エンコーダを含むシール装置40は、シール25bの代わりに使用されるものであり、ハブ21に嵌合される金属製の側板41と、外輪部材22に嵌合されるシール本体42とを備えている。側板41が磁気エンコーダ31の芯金33を兼ねており、この側板41に磁気リング32が取り付けられている。シール本体42は、金属製のシール板43に弾性体44が加硫接着され、この弾性体に主リップ45、副リップ46及びサイドリップ47が一体成型された構成であり、これらのリップ45、46及び47が側板41と摺接している。
10 転がり軸受装置
21 ハブ
22 外輪部材
31 磁気エンコーダ
32 磁気リング
32a 結合リング
32b 永久磁石
33 芯金
35 磁気センサ
21 ハブ
22 外輪部材
31 磁気エンコーダ
32 磁気リング
32a 結合リング
32b 永久磁石
33 芯金
35 磁気センサ
Claims (3)
- 円周方向に交互に磁極が形成された磁気リングと、この磁気リングを支持する芯金とを備えた磁気エンコーダにおいて、
前記磁気リングが、円環状の結合材料で形成されかつ同結合材料を表裏方向に貫通する複数個の孔が円周方向に一定間隔おきに形成された結合リングと、前記各孔にそれぞれ埋め込まれかつ円周方向に交互に磁極を形成している複数の永久磁石とから構成されていることを特徴とする磁気エンコーダ。 - 円周方向に交互に磁極が形成された磁気リングと、この磁気リングを支持する芯金とを備えた磁気エンコーダを製造するための方法において、
金型のキャビティ内に複数本の棒状の磁性材料を円周方向に一定間隔おきに配置した状態で前記キャビティ内に結合材料を充填することにより、前記磁性材料が埋設された周壁部を有する円筒状の中間成型体を成型し、この中間成型体をその軸心方向に直交する面で一定厚さに切断することにより、前記各磁性材料の切断片が円周方向に一定間隔おきに埋設された中間リング体を形成し、この中間リング体の前記切断片を円周方向にN極とS極とを交互に着磁することによって前記磁気リングを得ることを特徴とする磁気エンコーダの製造方法。 - 固定輪と回転輪との間に転動体が介在された転がり軸受と、前記回転輪に一体回転可能に取り付けられた請求項1に記載の磁気エンコーダと、この磁気エンコーダにセンサ部分が対面するように前記固定輪に取り付けられた磁気センサとを備えている転がり軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005152576A JP2006329770A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 磁気エンコーダ、その製造方法及び転がり軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005152576A JP2006329770A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 磁気エンコーダ、その製造方法及び転がり軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006329770A true JP2006329770A (ja) | 2006-12-07 |
Family
ID=37551610
Family Applications (1)
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JP2005152576A Pending JP2006329770A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 磁気エンコーダ、その製造方法及び転がり軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006329770A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009150436A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Ntn Corp | 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 |
US7812599B2 (en) | 2007-03-01 | 2010-10-12 | Jtekt Corporation | Magnetized pulsar ring, and rolling bearing device with sensor using the same |
US8013696B2 (en) | 2008-10-14 | 2011-09-06 | Nexteer (Beijing) Technology Co., Ltd. | Magnetic apparatus and method of manufacturing the magnetic apparatus |
-
2005
- 2005-05-25 JP JP2005152576A patent/JP2006329770A/ja active Pending
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JP2009150436A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Ntn Corp | 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 |
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