JP2006329665A - 容量式物理量センサのセンサ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 C−V変換回路(チャージアンプ)の出力を短時間で安定化できるセンサ回路を提供する。
【解決手段】 オペアンプ41の反転入力端子と出力端子との間に接続されるコンデンサ42に対し、スイッチ49を並列接続し、このスイッチ49をONさせることで、オペアンプ41にてバッファ回路が構成される構造とする。そして、センサ回路への電源投入直後に、まずスイッチ49をONさせると共に、MOS抵抗43を低抵抗状態にし、電源の電圧が第1のしきい値Vref1を超え、かつ、昇圧電源の電圧が第2しきい値Vref2を超えたときに、スイッチ49をOFFし、その後、MOS抵抗43を低抵抗状態から高抵抗状態に切替える。これにより、チャージアンプ回路22、31、32の出力が安定するまでの時間を短縮化することが可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、容量式のセンシング部から送られる容量で示された検出信号を電圧値にC−V変換するチャージアンプ回路を備えた容量式物理量センサのセンサ回路に関するものである。
従来より、ジャイロセンサ等のように左右一対の振動子が備えられた容量式物理量センサが知られている。この容量式物理量センサに用いられるセンサ回路では、例えば、各振動子それぞれの容量で示された検出信号をチャージアンプ回路で電圧変換させたのち、差動増幅回路によって電圧変換後のそれぞれの検出信号の差動出力を得て、その後、同期検波回路等やローパスフィルタおよび零点・感度温度特性調整回路を通過させることでセンサ出力を得ている(非特許文献1参照)。
このような容量式物理量センサに備えられるチャージアンプ回路を構成するためには、高抵抗なフィードバック抵抗が必要となる。このため、チャージアンプ回路が作り込まれるIC内にフィードバック抵抗を構成するMOS抵抗を形成し、このMOS抵抗を使用して高抵抗を作り出している。
図5は、従来のチャージアンプ回路の回路図である。この図に示されるように、検出信号が反転入力端子に入力され、基準電圧が非反転入力端子に入力されるオペアンプJ1と、このオペアンプJ1の出力端子と反転入力端子との間に接続されたコンデンサJ2とが備えられている。そして、このコンデンサJ2に対して並列的にMOS抵抗J3が備えられた構成となっている。
MOS抵抗J3は、コンデンサJ2に対して並列的に接続された2つのMOSトランジスタJ4、J5と、これら各MOSトランジスタJ4、J5の間に接続されたコンデンサJ6と、MOSトランジスタJ4、J5と互いのゲートが接続されたMOSトランジスタJ7と、定電流値を変化させられる定電流源J8とを備えて構成されている。そして、コンデンサJ6とMOSトランジスタJ7のドレインには、オペアンプJ1における非反転入力端子に入力される基準電圧が印加されている。
このように構成されるチャージアンプ回路は、定電流源J8の引っ張る定電流値を変化させることで、MOSトランジスタJ4、J5およびコンデンサJ6によって形成される抵抗の抵抗値を変化させることができるため、これにより所望の高抵抗が形成される。
IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS VOL.37 NO.12「Single-Chip Surface Micromachined Integrated Gyroscope With50°/h Allan Deviation」
上記のように構成される従来の容量式物理量センサのセンサ回路において、センサ回路への電源投入直後に、MOS抵抗J3における2つのMOSトランジスタJ4、J5の間の電位を一定状態にするには、MOS抵抗J3を低抵抗状態にするという手法を用いることができる。
図6は、センサ回路への電源投入直後における各部の様子を示したタイミングチャートである。
上記のようにMOS抵抗J3を低抵抗状態とする場合、まず、電源の電圧が第1のしきい値Vref1を超えており、かつ、センサ回路中の昇圧電源の電圧が第2のしきい値Vref2を超えているかがコンパレータ等によって判定される。そして、図6に示されるように、電源の電圧が第1のしきい値Vref1を超え、かつ、昇圧電源の電圧も第2のしきい値Vref2を超えていると、図示しないカウンタによってカウントが開始され、そのカウント値が所望の値に至ったときに、MOS抵抗J3の抵抗値が低抵抗状態から高抵抗状態に切り替えられるようになっている。具体的には、定電流源J8で作成する電流Iの値を変化させることで、MOS抵抗J3の抵抗値を変えている。
しかしながら、低抵抗状態とは言え、MOS抵抗J3の抵抗値は数M(メガ)Ω程度あるため、一旦はチャージアンプ回路の出力が安定するまでの時間が短縮化されるとしても、MOS抵抗J3における2つのMOSトランジスタJ4、J5の間の電位が変動してしまい、その変動の影響によりチャージアンプ回路の出力が不安定状態に戻ってしまう。このため、結局、チャージアンプ回路の出力が安定な自励状態になるまでの時間が長くなるという問題が発生する。
これに対して、本発明者らは、図6で示したチャージアンプ回路中のオペアンプJ1の出力端子と反転入力端子との間にスイッチを備え、MOS抵抗J3における2つのMOSトランジスタJ4、J5の間の電位を一定状態にするために、スイッチを投入することでオペアンプJ1の入出力を短絡させる手法を見出した。
しかしながら、このようにスイッチを投入しただけでは、MOS抵抗J3が高抵抗状態となっているため、チャージアンプ回路中に存在するRとCの時定数が大きく、MOS抵抗J3における2つのMOSトランジスタJ4、J5の間の電位が安定化するまでに時間が掛かる。
このため、スイッチを投入するだけでなく、それと同時にMOS抵抗J3を低抵抗状態するという手法についても検討を行った。
しかしながら、このような手法を採用した場合にも、スイッチを投入すると同時にMOS抵抗J3を低抵抗状態から高抵抗状態に戻すと、スイッチがOFF状態でMOS抵抗J3が高抵抗状態となっているため、結局、上述したスイッチを備えずにMOS抵抗J3を低抵抗状態から高抵抗状態に切り替える場合と同様の状態となり、チャージアンプ回路の出力が安定な自励状態になるまでの時間が長くなるという問題が発生する。
本発明は上記点に鑑みて、MOS抵抗における2つのMOSトランジスタの間の電位を短時間で安定化できるセンサ回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、チャージアンプ回路(22、31、32)に、検知信号が反転入力端子に入力されると共に所定の基準電圧が非反転入力端子に入力されるオペアンプ(41)と、オペアンプ(41)の反転入力端子と出力端子との間に接続された第1コンデンサ(42)と、第1コンデンサ(42)に対して並列接続され、低抵抗状態と高抵抗状態との抵抗値の切替えが行えるように構成されたMOS抵抗(43)と、第1コンデンサ(42)に対して並列接続され、外部から入力されるリフレッシュ信号によってオンされるように構成されたスイッチ(49)とを備える。そして、電源の電圧と第1のしきい値(Vref1)とを比較すると共に、昇圧電源の電圧と第2のしきい値(Vref2)とを比較し、さらに、MOS抵抗(43)の抵抗値の切替えを制御する制御部(60)を備え、制御部(60)にて、電源投入直後には、スイッチ(49)をONさせると共にMOS抵抗(43)を低抵抗状態とし、電源の電圧が第1のしきい値(Vref1)を超え、かつ、昇圧電源の電圧が第2のしきい値(Vref2)を超えたときに、スイッチ(49)をOFFさせ、次いで、MOS抵抗(43)を低抵抗状態から高抵抗状態に切替えるようになっていることを特徴としている。
このように、センサ回路への電源投入直後に、スイッチ(49)をONさせると共に、MOS抵抗(43)を低抵抗状態にしている。そして、電源の電圧が第1のしきい値(Vref1)を超え、かつ、昇圧電源の電圧が第2しきい値(Vref2)を超えると、スイッチ(49)をOFFするようにしている。このように、MOS抵抗(43)が低抵抗状態とされている状態でスイッチ(49)をOFFさせるようにしているため、チャージアンプ回路(22、31、32)の出力が安定するまでの時間が短縮化される。
そして、その後、スイッチ(49)がOFFされてから例えば所定時間後にMOS抵抗(43)の抵抗値が低抵抗状態から高抵抗状態に切替えられるようにしている。これにより、2つのMOSトランジスタの間の電位の変動を抑制でき、チャージアンプ回路(21、31、32)の出力が安定な自励状態になるまでの時間を短くすることが可能となる。
例えば、MOS抵抗(43)としては、請求項2に示されるように、第1コンデンサ(42)に対して並列接続された第1、第2MOSトランジスタ(44、45)と、第1、第2MOSトランジスタ(44、45)の間に接続された第2コンデンサ(46)と、第1、第2MOSトランジスタ(44、45)と互いのゲートが接続された第3MOSトランジスタ(47)と、第3MOSトランジスタ(47)のソース−ドレイン間に流れる電流を制御する定電流源(48)とを備えた構成のものが採用される。
この場合、制御部(60)は、定電流源(48)の定電流値を制御することでMOS抵抗(43)の抵抗値の切替えを行うことになる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態を適用した容量式物理量センサのセンサ回路のブロック構成を図1に示す。以下、この図を参照して本実施形態におけるセンサ回路について説明する。
図1に示されるように、振動子10と、駆動回路20と、ヨー検出回路30とが備えられ、これらによりセンサ回路が構成されている。
振動子10は、センシング手段に相当するもので、駆動用およびヨー検出用のセンサエレメント(図示せず)を備えており、駆動用のセンサエレメントが駆動振動を行っている際にヨーが発生すると、コリオリ力によって一対で構成された検出用のセンサエレメントが振動するようになっている。この振動子10は、一対の検出用のセンサエレメントそれぞれでの振動に応じた出力(第1、第2検知信号)を発生させると共に、駆動用のセンサエレメントが的確に駆動振動しているかを検出するために駆動振動に応じた出力を発生させるようになっている。
駆動回路20は、振動子10における駆動用センサエレメントを振動させるためのものである。この駆動回路20には、センサ駆動に必要な高電圧(例えば20V)を作る昇圧回路21、チャージアンプ回路22、位相シフタ23および振幅一定制御部24が含まれている。
昇圧回路21は、外部から供給される所定の電源の電圧(例えば5V)を昇圧することで振動子10における駆動用のセンサエレメントを振動させるための電圧(昇圧電源)を形成するもので、駆動用のセンサエレメントを所定振幅かつ所定周波数で駆動するために、電源の電圧を昇圧し、所定の周波数の電圧を駆動信号として駆動用のセンサエレメントに対して出力する。具体的には、チャージアンプ回路22を介してフィードバックされる駆動信号と振幅一定制御部24からの信号に基づいて、昇圧回路21が発生させる駆動信号を調整するようになっている。
チャージアンプ回路22は、振動子10から、振動子10における駆動用のセンサエレメントの駆動振動に応じた検知信号(以下、駆動振動検知信号という)を受け取り、それを電圧変換するものである。このチャージアンプ回路22での電圧変換後の駆動振動検知信号が昇圧回路21、振幅一定制御部24および位相シフタ23に入力されるようになっている。
位相シフタ23は、駆動信号の位相を調整するためのものである。上記したように昇圧回路21により駆動振動検知信号に基づいて駆動信号が形成されることになるため、駆動振動検知信号の位相が実際に駆動用のセンサエレメントに出力したい駆動信号の位相とずれている。この位相のズレを修復するために、駆動振動検知信号の位相を調整し、駆動信号の位相に合わせなければならない。このため、位相シフタ23によって、駆動振動検知信号の位相が補正され、その結果、それに基づいて形成される駆動信号の位相が調整されるようになっている。これにより、駆動信号の周波数がfdとされる。
振幅一定制御部24は、駆動振動検知信号から現在の駆動用のセンサエレメントの振幅を検知すると共に、その振幅が一定となるように補正するための信号を昇圧回路21に出力するものである。
また、ヨー検出回路30は、振動子10の検出信号に基づいてセンサ出力を得るためのものである。このヨー検出回路30には、2つのチャージアンプ回路31、32と、差動増幅回路33と、同期検波回路34、LPF35および0点・感度温特調整回路36が備えられている。
2つのチャージアンプ回路31、32は、一対の振動子10それぞれから、検出用センサエレメントに対してヨーが加わったときに発生する振動に応じた検知信号(以下、ヨー検知信号という)を受け取り、それを電圧変換するものである。これら各チャージアンプでの電圧変換後のヨー検知信号が差動増幅回路33に入力されるようになっている。
差動増幅回路33は、各チャージアンプ回路31、32で電圧変化されたヨー検知信号の差動出力を発生させるものである。この差動増幅回路33の差動出力が同期検波回路34に入力されるようになっている。この差動増幅回路33の差動出力は、直流成分となる所定のオフセット電圧を含む交流信号となる。
同期検波回路34は、位相シフタ23によって調整された位相に基づいて、差動増幅回路33の差動出力から周波数fdと同期する成分を通過させ、LPF35に出力するものである。
LPF35は、同期検波回路34を通過後の信号のうち、所定周波数以下の成分のみを抽出するものである。
0点・感度温特調整回路36は、LPF35を通過した後の信号にも、出力オフセットや感度の温度特性が含まれていることから、それを調整するものであり、この0点・感度温特調整回路36で調整された後の信号がセンサ出力として用いられる。
次に、駆動回路20と、ヨー検出回路30とに備えられた上記チャージアンプ回路22、31、32の具体的な構成について説明する。図2は、これらチャージアンプ回路22、31、32の回路図を示したものである。なお、これらチャージアンプ回路22、31、32は、すべて同様の回路構成となっている。
図2に示されるように、チャージアンプ回路22、31、32には、検出信号が反転入力端子に入力され、基準電圧が非反転入力端子に入力されるオペアンプ41と、このオペアンプの出力端子と反転入力端子との間に接続されたコンデンサ42とが備えられている。そして、このコンデンサ42に対して並列的にフィードバック抵抗を構成するMOS抵抗43が備えられた構成となっている。
MOS抵抗43は、コンデンサ42に対して並列的に接続された2つのMOSトランジスタ44、45と、これら各MOSトランジスタ44、45の間に接続されたコンデンサ46と、MOSトランジスタ44、45と互いのゲートが接続されたMOSトランジスタ47と、定電流値を変化させられる定電流源48とを備えて構成されている。そして、コンデンサ46とMOSトランジスタ47のドレインには、オペアンプ41における非反転入力端子に入力される基準電圧が印加されている。
さらに、本実施形態のチャージアンプ回路22、31、32には、コンデンサ42と並列的にスイッチ49が備えられている。このスイッチ49は、チャージアンプ回路22、31、32の外部からのON/OFF信号によって駆動されるようになっており、ON/OFF信号がONさせることを示す内容であった場合にONするようになっている。
また、本実施形態の容量式物理量センサのセンサ回路には、図3に示すように、制御部60が備えられている。この制御部60は、スイッチのON/OFF信号を発生させたり、定電流源48の定電流値を設定したりなど、センサ回路に用いられる各種制御信号を出力するものである。
例えば、制御部60は、図3に示されるように、各チャージアンプ回路22、31、32中のMOS抵抗43における2つのMOSトランジスタ44,45の間の電位を安定状態にするために、電源の電圧を第1しきい値Vref1と比較するコンパレータ61と、昇圧回路20で形成される昇圧電源の電圧を第2のしきい値Vref2と比較するコンパレータ62からの出力信号を受け取るようになっている。そして、電源の電圧が第1のしきい値Vref1を超えているような状況下において、昇圧電源の電圧が第2のしきい値Vref2を超えた場合に、制御部60に備えられたカウンタにてカウントが開始され、所定期間経過後にスイッチ49をOFFさせることを示すON/OFF信号が出力されるようになっており、それまでの間はスイッチ49をONさせることを示すON/OFF信号が出力されるようになっている。
以上のような構造により、容量式物理量センサのセンサ回路が構成されている。このような構成のセンサ回路において、各チャージアンプ回路22、31、32は、以下のように動作するようになっている。
まず、チャージアンプ回路22、31、32は、電源投入時には、定電流源48にてMOSトランジスタ47から電流Iが引っ張られ、MOSトランジスタ44、45がオンされる。そして、定電流源48の引っ張る定電流値を変化させることで、MOSトランジスタ44、45およびコンデンサ46によって形成される抵抗の抵抗値を変化させられ、MOS抵抗43で構成されるフィードバック抵抗が所望の高抵抗とされる。
一方、制御部60から各チャージアンプ回路22、31、32にON/OFF信号が入力されると、ON/OFF信号に示される内容に応じてスイッチ49のON、OFFが切り替えられる。
すなわち、ON/OFF信号がスイッチ49をONさせることを示していた場合には、それによってスイッチ49がONとなり、オペアンプ41にてバッファ(ボルテージホロワ)回路を構成することになる。また、ON/OFF信号がスイッチ49をOFFさせることを示した場合には、それによってスイッチ49がOFFになり、MOS抵抗43による高抵抗がオペアンプ41の出力端子と反転入力端子との間に備えられた回路が構成される。
したがって、チャージアンプ回路22、31、32は、センサ回路への電源投入直後には、ON/OFF信号によるスイッチ49のON、OFFの切替え、および、上述したMOS抵抗43の抵抗値変化に基づいて、次のような動作が行われる。図4を参照して、この動作について説明する。
図4は、この動作中におけるセンサ回路の各部の様子を示したタイミングチャートである。この図に示されるように、電源投入直後には、電源の電圧が第1のしきい値Vref1を超えておらず、かつ、昇圧回路20で形成される昇圧電源の電圧も第2のしきい値Vref2を超えていない。この状態の時に、まず、定電流源48の定電流値を調整することでMOS抵抗43が低抵抗状態にされると共に、スイッチ49がONされる。これにより、オペアンプ41にてバッファ回路が構成される。
次に、電源の電圧が第1のしきい値Vref1を超え、かつ、昇圧電源の電圧が第2のしきい値Vref2を超えると、その時点から制御部60におけるカウンタでのカウントが開始される。続いて、カウンタでのカウント値が所定値に至り、カウンタでのカウント開始から所定時間が経過すると、まず、制御部60からスイッチ49をOFFさせることを示すON/OFF信号が出力され、スイッチ49がOFFされる。このとき、まだMOS抵抗43が低抵抗状態とされているため、チャージアンプ回路22、31、32の出力が安定するまでの時間が短縮化される。
そして、チャージアンプ回路22、31、32の出力が安定化したことを見計らって、例えば制御部60に備えられたカウンタによってカウントされることで、スイッチ49がOFFされてから所定時間後にMOS抵抗43の抵抗値を低抵抗状態から高抵抗状態に切替えられる。このように、チャージアンプ回路22、31、32の出力が安定化したことを見計らってMOS抵抗43の抵抗値を低抵抗状態から高抵抗状態に切替えることで、MOS抵抗43における2つのMOSトランジスタ44、45の間の電位の変動を抑制でき、チャージアンプ回路21、31、32の出力が安定な自励状態になるまでの時間を短くすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、オペアンプ41の反転入力端子と出力端子との間に接続されるコンデンサ42に対し、スイッチ49を並列接続し、このスイッチ49をONさせることで、オペアンプ41にてバッファ回路が構成される構造としている。
そして、センサ回路への電源投入直後に、まずスイッチ49をONさせると共に、MOS抵抗43を低抵抗状態にし、電源の電圧が第1のしきい値Vref1を超え、かつ、昇圧電源の電圧が第2しきい値Vref2を超えたときに、スイッチ49をOFFし、その後、MOS抵抗43を低抵抗状態から高抵抗状態に切替えるようにしている。
これにより、チャージアンプ回路22、31、32の出力が安定するまでの時間を短縮化することが可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、C−V変換を行うチャージアンプ回路22、31、32が備えられたセンサ回路として、ジャイロセンサを例に挙げて説明したが、容量値によって検出信号を発生する容量式物理量センサであれば、他のセンサに関しても本発明を適用することが可能である。
また、上記実施形態では、1つの制御部60にて、MOS抵抗43の抵抗値の切替えや定電流源48の定電流値の制御を行うようにしているが、必ずしも1つの制御部60によって行わなければならない訳ではない。すなわち、制御部が複数あっても構わない。
本発明の第1実施形態における容量式物理量センサのセンサ回路の回路図である。 図1に示すセンサ回路に備えられるチャージアンプ回路の回路図である。 図1に示すセンサ回路の制御部の構成を示した回路図である。 図1に示すセンサ回路への電源投入直後における各部の様子を示したタイミングチャートである。 従来のセンサ回路に備えられたチャージアンプ回路の回路図である。 図5に示すセンサ回路への電源投入直後における各部の様子を示したタイミングチャートである。
符号の説明
10…振動子、20…駆動回路、22…チャージアンプ回路、30…ヨー検出回路、
31、32…チャージアンプ回路、41…オペアンプ、42…コンデンサ、
43…MOS抵抗、44、45…MOSトランジスタ、46…コンデンサ、
47…MOSトランジスタ、48…定電流源、49…スイッチ、50…基板、
60…制御部、61、62…コンパレータ。

Claims (2)

  1. 物理量に応じた容量値で示される検知信号を出力するセンシング部(10)と、
    電源の電圧に基づいて、前記センシング部(10)の駆動用電源となる昇圧電源を形成する昇圧回路(21)と、
    前記検知信号を電圧変換するチャージアンプ回路(22、31、32)とを有し、
    前記チャージアンプ回路(22、31、32)の出力に基づいて、センサ出力となる信号を発生させるように構成され、
    前記チャージアンプ回路(22、31、32)に、
    前記検知信号が反転入力端子に入力されると共に所定の基準電圧が非反転入力端子に入力されるオペアンプ(41)と、
    前記オペアンプ(41)の反転入力端子と出力端子との間に接続された第1コンデンサ(42)と、
    前記第1コンデンサ(42)に対して並列接続され、低抵抗状態と高抵抗状態との抵抗値の切替えが行えるように構成されたMOS抵抗(43)と、
    前記第1コンデンサ(42)に対して並列接続され、制御部(60)からの信号によりON/OFFを切替えが行えるように構成されたスイッチ(49)とを備えてなる容量式物理量センサのセンサ回路であって、
    前記電源の電圧と第1のしきい値(Vref1)とを比較すると共に、前記昇圧電源の電圧と第2のしきい値(Vref2)とを比較し、さらに、前記MOS抵抗(43)の抵抗値の切替えを制御する制御部(60)を有し、
    前記制御部(60)は、
    電源投入直後には、前記スイッチ(49)をONさせると共に前記MOS抵抗(43)を低抵抗状態とし、
    前記電源の電圧が前記第1のしきい値(Vref1)を超え、かつ、前記昇圧電源の電圧が前記第2のしきい値(Vref2)を超えたときに、前記スイッチ(49)をOFFさせ、
    次いで、前記MOS抵抗(43)を低抵抗状態から高抵抗状態に切替えるようになっていることを特徴とする容量式物理量センサのセンサ回路。
  2. 前記MOS抵抗(43)は、
    前記第1コンデンサ(42)に対して並列接続された第1、第2MOSトランジスタ(44、45)と、
    前記第1、第2MOSトランジスタ(44、45)の間に接続された第2コンデンサ(46)と、
    前記第1、第2MOSトランジスタ(44、45)と互いのゲートが接続された第3MOSトランジスタ(47)と、前記第3MOSトランジスタ(47)のソース−ドレイン間に流れる電流を制御する定電流源(48)とを備えており、
    前記制御部(60)は、前記定電流源(48)の定電流値を制御することで前記MOS抵抗(43)の抵抗値の切替えを行う機能と前期スイッチ(49)のON/OFFの切替えを行う機能を有している特徴とする請求項1に記載の容量式物理量センサのセンサ回路。
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