JP2006328582A - 繊維回収装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ノズル8から押し出された後、気流搬送される繊維状物Sを所定長さの搬送面HMの始端位置に導入する導入手段9と、搬送面HMの裏面側から吸引しつつ当該搬送面HMを繊維状物Sの搬送方向に移動させて、搬送面HMの始端位置に導入した繊維状物Sを搬送面HM上に沿って搬送する吸引搬送手段10と、搬送面HM上に沿って搬送されてきた繊維状物Sを搬送面HMの終端位置において吸引して搬出する吸引搬出手段11が設けられている。
【選択図】 図6
Description
従って、装置構成を簡素化しながら、ノズルから押し出された繊維状物を安定した状態で円滑に回収することができる繊維回収装置が提供される。
すなわち、搬送面上に気流搬送された繊維状物が、吸引搬送手段によって搬送面の裏面側から吸引されて搬送面上に安定に捕捉された状態で搬送面上に沿って搬送される。
従って、ノズルから押し出された繊維状物を周囲への散逸等の発生をより一層抑制して円滑に回収することができる繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、ノズルから押し出された後、気流搬送される繊維状物が導入手段によって搬送面上に導入されるので、気流搬送力だけでは繊維状物が周囲へ拡散する等して搬送面上に有効に搬送されないような不都合発生のおそれを回避しながら一層確実に搬送面上に搬送させることができる。
従って、ノズルから押し出された繊維状物を一層円滑に回収することができる繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、繊維状物を気流搬送する気体流が横方向から突き出た規制部材によって規制されて搬送面上に通流するので、繊維状物が搬送面上に一層確実に気流搬送される。
従って、板状等の簡素な規制部材を用いて、繊維状物を気流搬送する気体流を規制し繊維状物を確実に搬送面上に導入することができる繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、前記搬送面に対し対向配置された浮き上がり防止部材によって搬送面からの浮き上がりが防止された状態で、前記繊維状物が搬送面上に沿って搬送される。
従って、板状等の簡素な浮き上がり防止部材を用いて、繊維状物を搬送面上に一層確実に捕捉させて搬送することができる繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、通気性の搬送ベルト表面上に導入された繊維状物がベルト表面から裏面側に向けて吸引されてベルト表面に捕捉された状態でベルトの移動に伴い搬送される。
従って、織布等の汎用材料を用いた通気性の搬送ベルトを備えた簡易なベルト搬送装置によって吸引搬送手段を構成した繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、搬送面上に沿って吸引搬出手段の近傍まで搬送された繊維状物が搬送面の裏面から吹き付けられる気流の力を受けて搬送面から分離するので、吸引搬出手段によってその分離した繊維状物を容易に吸引することができる。
従って、例えば上記吸引搬出手段の吸引力をそれほど強くしなくても、搬送面から分離した繊維状物を散逸させることなく吸引して搬出することができる繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、前記吸引搬出手段に吸引させる繊維状物が案内部材によって吸引搬出手段の吸引口に案内されるので、搬送面から分離した繊維状物を吸引搬出手段の吸引口に送り込む効果が促進される。
従って、例えば上記吸引搬出手段を小型化するために吸引口を小さく形成した場合であっても、搬送面から分離した繊維状物を周囲に散逸させることなく吸引口に案内して吸引搬出することができる繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、所定方向に間隔を置いて並置された複数個のノズルから押し出された後、搬送面上に気流搬送された複数条の繊維状物が、搬送手段によって搬送面上に沿って搬送されてから、吸引搬出手段によって吸引されて搬出される。
従って、複数個のノズルから同時に原料を押し出して複数条の繊維状物を効率良く生成するとともに、押し出された複数条の繊維状物を円滑に回収することができるので、生産性に優れた繊維回収装置が提供される。
すなわち、前記気流搬送される複数条の繊維状物が、広幅の導入手段によって、ノズル並置方向に並ぶ並び状態のままで前記搬送面上に導入される。
従って、複数個の並置ノズルによって効率良く生成させた複数条の繊維状物の並び状態を維持して絡まり等の発生を防止しつつ搬送面上に搬送することができるので、生産性の向上とともにより安定した繊維回収が実現できる繊維回収装置が提供される。
すなわち、ノズル並置方向に並んだ状態で搬送面上に搬送された複数条の繊維状物がその並び方向に沿って移動する搬送面上を搬送された後、吸引搬出手段によって吸引されて搬出されるので、搬送手段の搬送面並びに吸引搬出手段の吸引口を共に複数条の繊維状物を並び方向から見たときの狭い幅に形成することができる。
従って、装置構成の小型化が可能となる繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、搬送手段において搬送面上に沿って繊維状物が搬送される空間が仕切り体によって外部から仕切られるので、当該搬送される繊維状物の外部への拡散を防止して安定した状態で搬送することができる。
従って、繊維状物の搬送面上に沿った搬送を安定に行うことができる繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、導入手段において繊維状物が気流搬送される空間が仕切り体によって外部から仕切られるので、当該搬送気流の外部への拡散を防止して安定した流れ状態に規制することができる。
従って、繊維状物の搬送面上への導入を安定に行うことができる繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、回収した繊維状物を直接、粉砕装置に搬出することができる。その結果、効率良い粉砕処理と、粉砕装置への供給量の安定維持が可能となる。
従って、回収した繊維状物を次工程で粉砕処理する場合に効率の良い処理を可能とする繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、繊維状物として回収され吸引搬出された樹脂微粒子前駆体が粉砕装置によって粉砕されて樹脂微粒子が作成される。
従って、樹脂微粒子の製造に適した繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
すなわち、繊維状物として回収され吸引搬出されたトナー粒子前駆体が粉砕装置によって粉砕されてトナー粒子が作成される。
従って、トナー粒子の製造に適した繊維回収装置の好適な実施形態が提供される。
本発明に係る繊維回収方法の第一特徴構成によれば、ノズルから押し出された後、通気性の搬送面上に気流搬送された繊維状物が、通気性の搬送面を通過する気流によって搬送面上に押し付けられるとともに、搬送面の移動に伴い搬送面上に沿って搬送され、次に、搬送面上に沿って搬送された繊維状物が吸引されて搬出される。すなわち、気流搬送されてきた繊維状物を搬送面上に沿って搬送した後、吸引搬出するので、ノズルから押し出された繊維状物を周囲への散逸等なく円滑に回収できる。
従って、ノズルから押し出された繊維状物を安定した状態で円滑に回収することができる繊維回収方法が提供される。
すなわち、搬送面上に気流搬送された繊維状物が、搬送工程では搬送面の裏面側から吸引されて搬送面上に安定に捕捉されながら搬送面上に沿って搬送される。
従って、ノズルから押し出された繊維状物を周囲への散逸等の発生をより一層抑制して円滑に回収することができる繊維回収方法の好適な実施形態が提供される。
すなわち、導入工程によって、ノズルから押し出された後、気流搬送される繊維状物が搬送面上に導入されるので、気流搬送だけでは繊維状物が周囲へ拡散する等して搬送面上に有効に搬送されないような不都合発生のおそれを回避しながら一層確実に搬送面上に搬送させることができる。
従って、ノズルから押し出された繊維状物を一層円滑に回収することができる繊維回収方法の好適な実施形態が提供される。
原料:ポリエステル系トナー用樹脂
押出し熱風温度:220℃
繊維状物Sの生成速度(ノズル押し出し速度):約42m/秒
繊維径:5μm
ベルト搬送装置15の最上面とノズル8との距離:300mm
1番目の規制部材13−1の角度:40度
(ベルト表面との距離:30mm)
2番目の規制部材13−2の角度:45度
(ベルト表面との距離:30mm)
搬送面HM上の吸引速度:12m/秒
ベルト14の移動速度:16m/min
ベルト14の搬送面HMの長さ:450mm
1番目の案内部材18−1の角度:45度
エアーシュートの吸引口幅:20mm
同設置角度(対ベルト表面):45度
同吸引速度:16m/秒
同シュート内吸気温度:35℃(外気温度20℃)
上記実施形態では、導入手段9として2個の規制部材13−1、13−2を備えたが、2番目の規制部材13−2は省略しても良い。また、2つの案内部材18−1,18−2を設けたが、上流側の案内部材18−1は省略しても良い。図4に、2番目の規制部材13−2を残し、上流側の案内部材18−1を省略した場合の配置例を示し、図5に、2番目の規制部材13−2と上流側の案内部材18−1の両方を省略した場合の配置例を示す。以上のように、規制部材13と案内部材18は少なくとも夫々1個設置する必要があるが、搬送面HMの長さやノズル8からシュート吸引口11Aまでの距離及び各規制部材13の縦方向の間隔を考慮して、多数設置する方が繊維状物Sの搬送面HM上への導入効果及び気体流(熱風)の拡散効果が高まる。なお規制部材13または案内部材18を複数個(2個以上)設置する場合、縦方向の設置間隔が狭すぎると気体流を外部に拡散する空間が小さくなり、十分な拡散効果が得られない。また設置間隔は搬送面HMの長さに対応して設定され、規制部材13または案内部材18の縦方向の設置間隔は100〜500mmの範囲が好ましく、より好ましくは200〜400mmの範囲である。
そして、上記のように、導入手段9(規制部材22)を設けない場合は、吸引搬送手段10が、ノズル8から押し出された後、搬送面HMまで気流搬送された繊維状物Sを搬送面HMの裏面側から吸引しつつ当該搬送面HMの移動により搬送面HM上に沿って搬送することになる。
2 静止型ミキサー
3 流路構造体
3A 流路
4 ギアポンプ
5 モータ
6 混合装置
7 延伸用エアー吹き出し装置
7A 吹出口
8 ノズル
9 導入手段
10 搬送手段(吸引搬送手段、ベルト搬送装置)
11 吸引搬出手段(エアーシュート)
11A 吸引口
12 粉砕装置
13 規制部材
13−2 浮き上がり防止部材
14 搬送ベルト
15 ローラ
16 ブロア
17 モータ
18 案内部材
19 別の規制部材
20 分離手段(エアー噴出しノズル)
21 支柱
22 規制部材
22−6 浮き上がり防止部材
23 支柱
24 仕切り体
HM 搬送面
S 繊維状物
Claims (19)
- ノズルから押し出された後、通気性の搬送面上に気流搬送された繊維状物を当該搬送面の移動により当該搬送面上に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送面上に沿って搬送された前記繊維状物を吸引して搬出する吸引搬出手段が設けられている繊維回収装置。 - 前記搬送手段が、前記搬送面を裏面側から吸引しつつ移動させる吸引搬送手段で構成されている請求項1記載の繊維回収装置。
- 前記気流搬送される繊維状物を前記搬送面上に導入する導入手段が設けられている請求項1又は2記載の繊維回収装置。
- 前記導入手段が、前記繊維状物を気流搬送する気体流に対して横方向から突き出て前記搬送面上に通流させるように規制する規制部材で構成されている請求項3記載の繊維回収装置。
- 前記搬送面上に沿って搬送される前記繊維状物の前記搬送面からの浮き上がりを防止するための浮き上がり防止部材が、前記搬送面に対し対向配置されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の繊維回収装置。
- 前記吸引搬送手段が、通気性の搬送ベルトの表面を前記搬送面として備え且つ当該ベルトの表面から裏面側に向けて吸引する構造のベルト搬送装置で構成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載の繊維回収装置。
- 前記搬送面上に沿って前記吸引搬出手段の近傍まで搬送された前記繊維状物に対し前記搬送面の裏面から表面側に向けて気流を吹き付けて前記搬送面から分離させる分離手段が設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の繊維回収装置。
- 前記吸引搬出手段に吸引させる前記繊維状物を前記吸引搬出手段の吸引口に案内する案内部材が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の繊維回収装置。
- 前記ノズルが所定方向に間隔を置いて複数個並置されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の繊維回収装置。
- 前記導入手段が、ノズル並置方向に並ぶ状態で気流搬送される複数条の前記繊維状物をその並び状態のままで前記搬送面上に導入するように広幅に形成されている請求項9記載の繊維回収装置。
- 前記搬送手段が、前記搬送面を前記複数条の繊維状物の並び方向に沿って移動させるように形成されている請求項9又は10記載の繊維回収装置。
- 前記搬送手段において前記繊維状物が搬送される空間を外部から仕切る仕切り体が設けられている請求項1〜11のいずれか1項に記載の繊維回収装置。
- 前記導入手段において前記繊維状物が搬送される空間を外部から仕切る仕切り体が設けられている請求項12記載の繊維回収装置。
- 前記吸引搬出手段が、前記繊維状物を粉砕装置に向けて搬出するものである請求項1〜13のいずれか1項に記載の繊維回収装置。
- 前記繊維状物が、前記粉砕装置によって粉砕して樹脂微粒子を作製するための樹脂微粒子前駆体である請求項14記載の繊維回収装置。
- 前記樹脂微粒子がトナー粒子である請求項15記載の繊維回収装置。
- ノズルから押し出された後、通気性の搬送面上に気流搬送された繊維状物を当該搬送面の移動により当該搬送面上に沿って搬送する搬送工程と、前記搬送面上に沿って搬送された前記繊維状物を吸引して搬出する搬出工程を有する繊維回収方法。
- 前記搬送工程では、前記搬送面が裏面側から吸引されている請求項17記載の繊維回収方法。
- 前記搬送工程の前に、前記気流搬送される繊維状物を前記搬送面上に導入する導入工程を有する請求項17又は18記載の繊維回収方法。
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