JP2006328464A - 転がり軸受及びその転動部品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 潤滑油中に水が混入され易い環境下で使用した場合でも、転がり疲れ寿命の長い転がり軸受を提供する。
【解決手段】 玉軸受を構成する内輪1及び外輪2を、平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の検出個数が3000mm2 当たりに20個以下である鋼からなる素材で構成する。そして、それらの軌道面1a,2aをなす表層部のオーステナイト結晶粒度Sγと、前記表層部に存在する炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】 玉軸受を構成する内輪1及び外輪2を、平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の検出個数が3000mm2 当たりに20個以下である鋼からなる素材で構成する。そして、それらの軌道面1a,2aをなす表層部のオーステナイト結晶粒度Sγと、前記表層部に存在する炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、転がり軸受及びその転動部品の製造方法に関する。
自動車のトランスミッション用軸受や車輪支持用軸受、鉄鋼機械のガイドロール用軸受やバックアップロール用軸受、鉄道車両用軸受、建設機械用軸受、農業機械用軸受、及び製紙機械のドライヤーロール用軸受等の転がり軸受は、潤滑油に水が混入され易い環境下で使用される。
例えば、自動車の車輪支持用軸受は、路面の雨水や泥水の影響で潤滑油に水が混入され易い。また、鉄鋼機械のガイドロール用軸受やバックアップロール用軸受は、冷却水等の水が潤滑油に混入され易い。さらに、製紙機械のドライヤーロール用軸受は、水を含んだ紙を乾燥させる工程で生じる水蒸気が潤滑油に混入され易い。
例えば、自動車の車輪支持用軸受は、路面の雨水や泥水の影響で潤滑油に水が混入され易い。また、鉄鋼機械のガイドロール用軸受やバックアップロール用軸受は、冷却水等の水が潤滑油に混入され易い。さらに、製紙機械のドライヤーロール用軸受は、水を含んだ紙を乾燥させる工程で生じる水蒸気が潤滑油に混入され易い。
このように転がり軸受内部の潤滑油に水が混入されると、その軌道面で水が分解されて水素が生じ、この水素が、軌道面から軸受部材内部に侵入して、軸受部材を構成する鋼のオーステナイト結晶粒界や鋼中に存在する酸化物系非金属介在物の周囲に集積する。そして酸化物系非金属介在物の周囲やオーステナイト結晶粒界で水素脆化が生じるため、酸化物系非金属介在物やオーステナイト結晶粒界を起点とする亀裂が発生して早期剥離に至り、転がり疲れ寿命を低下させると考えられている。
非特許文献1には、潤滑油中に潤滑油全体に対して6%の水が混入されると、水が混入されていない時と比べて、転がり疲れ寿命が数分の1から20分の1程度に短くなることが記載されている。
また、非特許文献2には、水の混入量が100ppm程度と微量であっても、転がり疲れ強さが32〜48%程度に低下することが記載されている。
また、非特許文献2には、水の混入量が100ppm程度と微量であっても、転がり疲れ強さが32〜48%程度に低下することが記載されている。
このため、鋼中の酸化物系非金属介在物を減少させることにより、亀裂の発生を抑制し、転がり疲れ寿命を長くするための提案が種々なされている。
例えば、特許文献1には、少なくとも固定側軌道輪を構成する鋼からなる素材の酸素濃度を、12ppm以下とすることが提案されている。
特許文献2には、少なくとも固定側軌道輪の軌道面上に、平均直径が100μm超過の酸化物系非金属介在物が存在しないようにすることが提案されている。
例えば、特許文献1には、少なくとも固定側軌道輪を構成する鋼からなる素材の酸素濃度を、12ppm以下とすることが提案されている。
特許文献2には、少なくとも固定側軌道輪の軌道面上に、平均直径が100μm超過の酸化物系非金属介在物が存在しないようにすることが提案されている。
しかしながら、上述した特許文献1及び2に記載の手段においては、潤滑油に水が混入され易い環境下でも転がり疲れ寿命を長くするという点でさらなる改善の余地があった。 そこで、本発明は、潤滑油に水が混入され易い環境下で使用した場合でも、転がり疲れ寿命を長くできる転がり軸受を提供することを課題としている。
このような課題を解決するために、本発明者が鋭意検討を重ねた結果、潤滑油に水が混入され易い環境下で生じる早期剥離は、粗大な酸化物系非金属介在物が応力集中源となって生じるだけでなく、10μm程度の酸化物系非金属介在物が応力集中源となって生じていることを発見した。また、応力集中源を起点とする亀裂の進展は、オーステナイト結晶粒界に水素脆化が著しく生じている場合やオーステナイト結晶粒界への応力集中が大きい場合、オーステナイト結晶粒内ではなく、オーステナイト結晶粒界に沿って亀裂が進展するため、早期剥離が生じ易いことを発見した。よって、本発明者は、亀裂の起点となる酸化物系非金属介在物を減少させるとともに、亀裂がオーステナイト結晶粒界に沿って進展し難くすることにより、潤滑油に水が混入され易い環境下で生じる早期剥離を抑制できることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明に係る転がり軸受は、内輪と、外輪と、前記内輪及び前記外輪間に転動自在に配設される複数の転動体と、を備えた転がり軸受において、前記内輪、前記外輪、前記転動体のうち少なくとも一つは、平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の検出個数が3000mm2 当たりに20個以下である鋼からなる素材で構成され、少なくとも転がり面(内輪及び外輪の各軌道面や転動体の転動面)をなす表層部のオーステナイト結晶粒度Sγと、前記表層部に存在する炭化物の最大粒径Scとが、Sγ−15Sc+2≧0を満たしていることを特徴とするものである。
本発明に係る転がり軸受によれば、内輪、外輪、及び転動体のうち少なくとも一つを、応力集中源となる酸化物系非金属介在物の個数が特定された鋼からなる素材で構成したことにより、酸化物系非金属介在物を起点とする亀裂の発生が抑制されるため、早期剥離が生じ難くなる。
また、転がり面をなす表層部のオーステナイト結晶粒度と、前記表層部に存在する炭化物の最大粒径とが特定の式を満たすようにしたことにより、転がり面をなす表層部の金属組織が微細になり、オーステナイト結晶粒界への応力集中が緩和されてオーステナイト結晶粒界に沿った亀裂の進展が抑制されるため、早期剥離が生じ難くなる。
また、転がり面をなす表層部のオーステナイト結晶粒度と、前記表層部に存在する炭化物の最大粒径とが特定の式を満たすようにしたことにより、転がり面をなす表層部の金属組織が微細になり、オーステナイト結晶粒界への応力集中が緩和されてオーステナイト結晶粒界に沿った亀裂の進展が抑制されるため、早期剥離が生じ難くなる。
本発明に係る転がり軸受の転動部品の製造方法は、内輪と、外輪と、前記内輪及び前記外輪間に転動自在に配設された複数の転動体と、を備えた転がり軸受の前記内輪、前記外輪、及び前記転動体を製造する方法において、平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の検出個数が3000mm2 当たりに20個以下である鋼からなる素材をオーステナイト域(約780℃以上)に加熱する工程と、オーステナイト再結晶温度(約780℃)以上で塑性加工を行う工程と、焼入れ及び焼戻しを行う工程と、をこの順で施すことにより、少なくとも転がり面(内輪及び外輪の各軌道面や転動体の転動面)をなす表層部のオーステナイト結晶粒度Sγと、前記表層部に存在する炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすように製造することを特徴とするものである。
本発明に係る転がり軸受の転動部品の製造方法によれば、転動部品を、酸化物系非金属介在物の検出個数が特定された鋼からなる素材を用いて製造することにより、酸化物系非金属介在物を起点とする亀裂の発生が抑制されるため、早期剥離が生じ難い転がり軸受を得ることができる。
また、転動部品を、上述した特定の鋼からなる素材をオーステナイト域に加熱した後に、オーステナイト再結晶温度以上で塑性加工を行った後、焼入れ及び焼戻しを行うことにより製造することにより、金属組織中に歪みが導入されつつオーステナイトの再結晶が開始し、再結晶時にオーステナイトの核が形成される箇所や炭化物が析出される箇所が増加するため、その転がり面をなす表層部において、オーステナイト結晶粒径及び炭化物粒径が微細なマルテンサイト結晶が得られる。よって、転動部品の転がり面において、オーステナイト結晶粒界への応力集中が緩和されて、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂の進展が抑制されるため、早期剥離が生じ難い転がり軸受を得ることができる。
また、転動部品を、上述した特定の鋼からなる素材をオーステナイト域に加熱した後に、オーステナイト再結晶温度以上で塑性加工を行った後、焼入れ及び焼戻しを行うことにより製造することにより、金属組織中に歪みが導入されつつオーステナイトの再結晶が開始し、再結晶時にオーステナイトの核が形成される箇所や炭化物が析出される箇所が増加するため、その転がり面をなす表層部において、オーステナイト結晶粒径及び炭化物粒径が微細なマルテンサイト結晶が得られる。よって、転動部品の転がり面において、オーステナイト結晶粒界への応力集中が緩和されて、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂の進展が抑制されるため、早期剥離が生じ難い転がり軸受を得ることができる。
なお、本発明において「酸化物系非金属介在物の平均粒径」とは、酸化物系非金属介在物の長径をaとし、短径をbとした場合の(ab)1/2 の値を指す。ここで、本発明の「酸化物系非金属介在物」の種類としては、例えば、アルミナ(Al2 O3 )、酸化けい素(SiO2 )、酸化カルシウム(CaO)が挙げられる。
また、本発明において「オーステナイト結晶粒度」とは、JIS G 0551に規定されたものを指す。
また、本発明において「オーステナイト結晶粒度」とは、JIS G 0551に規定されたものを指す。
さらに、本発明において「炭化物の最大粒径」とは、有限視野中に存在する炭化物のうち、粒径の大きいものから上位5個の平均粒径を指す。
さらに、本発明において「表層部」とは、表面から所定深さ(例えば、100μm)までの部分を指す。
さらに、本発明の「塑性加工」の種類としては、特に限定されないが、例えば、熱間ローリング成形や熱間鍛造が挙げられる。
さらに、本発明において「表層部」とは、表面から所定深さ(例えば、100μm)までの部分を指す。
さらに、本発明の「塑性加工」の種類としては、特に限定されないが、例えば、熱間ローリング成形や熱間鍛造が挙げられる。
さらに、本発明で用いる鋼としては、特に限定されないが、転がり軸受として必要な転がり疲れ寿命を得るためにC含有率が0.5質量%以上の鋼を用いることが好ましい。
さらに、本発明で行う熱処理においては、少なくとも上述した工程を順に施し、且つ、各工程で得られる効果に悪影響を与えないものであれば、各工程の前後に適宜他の工程を加えてもよい。
さらに、本発明で行う熱処理においては、少なくとも上述した工程を順に施し、且つ、各工程で得られる効果に悪影響を与えないものであれば、各工程の前後に適宜他の工程を加えてもよい。
例えば、「特定の鋼からなる素材をオーステナイト域に加熱する工程」の前に、「オーステナイト域に加熱した後に放冷する処理(焼ならし処理)を行う工程」を加えてもよい。これにより、「特定の鋼からなる素材をオーステナイト域に加熱する工程」を行う前に、素材を微細なパーライト組織にできるため、最終的に微細な炭化物を有する組織になり易くなる。
また、「焼戻し工程」の後に、「高周波焼入れ及び焼戻しを行う工程」を加えてもよい。これにより、オーステナイト結晶粒を粗大化させることなく、転がり面等の必要箇所に硬化層を形成することができる。
また、「焼戻し工程」の後に、「高周波焼入れ及び焼戻しを行う工程」を加えてもよい。これにより、オーステナイト結晶粒を粗大化させることなく、転がり面等の必要箇所に硬化層を形成することができる。
本発明に係る転がり軸受によれば、内輪、外輪、及び転動体のうち少なくとも一つを、素材をなす鋼中に存在する酸化物系非金属介在物が特定されるとともに、転がり面をなす表層部のオーステナイト結晶粒径と炭化物の最大粒径との関係が特定された構成とすることにより、酸化物系非金属介在物を応力集中源とする亀裂の発生を抑制できるとともに、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂の進展を抑制できる。よって、潤滑油に水が混入され易い環境下で使用した場合でも、早期剥離が生じ難くなるため、転がり疲れ寿命を長くできる。
本発明に係る転がり軸受の転動部品の製造方法によれば、酸化物系非金属介在物の特定された鋼からなる素材を用いて、特定の熱処理を施すことにより、酸化物系非金属介在物を応力集中源とする亀裂が発生し難く、且つ、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂の進展が発生し難い転がり軸受を製造できる。よって、潤滑油に水が混入され易い環境下で使用した場合でも、早期剥離が生じ難く、転がり疲れ寿命の長い転がり軸受を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
<第一実施形態>
図1は、本発明に係る転がり軸受の一例である玉軸受を示す断面図である。
この玉軸受は、図1に示すように、内輪1と、外輪2と、これらの軌道面1a,2a間に転動自在に配設された複数の玉(転動体)3と、から構成されている。
<第一実施形態>
図1は、本発明に係る転がり軸受の一例である玉軸受を示す断面図である。
この玉軸受は、図1に示すように、内輪1と、外輪2と、これらの軌道面1a,2a間に転動自在に配設された複数の玉(転動体)3と、から構成されている。
本実施形態においては、内輪1及び外輪2を、以下に示す手順で作製した。
まず、平均直径が10μm以上のアルミナ(酸化物系非金属介在物)の検出個数が3000mm2 あたりに20個以下の高炭素クロム軸受鋼二種(SUJ2)からなる素材に対して、図2に示す熱処理を施した。
具体的には、図2に示すように、まず、オーステナイト域(780〜840℃)で10〜30分間保持した後、オーステナイト再結晶温度(約780℃)以上で熱間鍛造(塑性加工)を施して所定形状に加工した。次に、焼入れを行った後、170〜240℃で90〜120分間保持することによる焼戻しを行った。
まず、平均直径が10μm以上のアルミナ(酸化物系非金属介在物)の検出個数が3000mm2 あたりに20個以下の高炭素クロム軸受鋼二種(SUJ2)からなる素材に対して、図2に示す熱処理を施した。
具体的には、図2に示すように、まず、オーステナイト域(780〜840℃)で10〜30分間保持した後、オーステナイト再結晶温度(約780℃)以上で熱間鍛造(塑性加工)を施して所定形状に加工した。次に、焼入れを行った後、170〜240℃で90〜120分間保持することによる焼戻しを行った。
そして、旋削(ハードターニング)加工、研削加工、及び超仕上げ加工をこの順に施して、内輪1及び外輪2を完成させた。
ここで、内輪1及び外輪2の各軌道面1a,2aをなす表層部(表面から100μmの深さまでの部分)は、オーステナイト結晶粒度Sγと炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすものとした。
ここで、内輪1及び外輪2の各軌道面1a,2aをなす表層部(表面から100μmの深さまでの部分)は、オーステナイト結晶粒度Sγと炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすものとした。
このようにして得られた内輪1及び外輪2と、SUJ2製の玉3とを用いて、図1に示す玉軸受を完成させた。
本実施形態に係る玉軸受は、応力集中源となる酸化物系非金属介在物が少なく、且つ、オーステナイト結晶粒界への応力集中が抑制可能な内輪1及び外輪2を用いているため、酸化物系非金属介在物を応力集中源とする亀裂が発生し難く、且つ、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂の進展が発生し難い。よって、この玉軸受を潤滑油に水が侵入し易い環境下で使用した場合でも、転がり疲れ寿命を長くできる。
本実施形態に係る玉軸受は、応力集中源となる酸化物系非金属介在物が少なく、且つ、オーステナイト結晶粒界への応力集中が抑制可能な内輪1及び外輪2を用いているため、酸化物系非金属介在物を応力集中源とする亀裂が発生し難く、且つ、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂の進展が発生し難い。よって、この玉軸受を潤滑油に水が侵入し易い環境下で使用した場合でも、転がり疲れ寿命を長くできる。
<第二実施形態>
図3は、本発明に係る転がり軸受の一例である車輪支持用転がり軸受を示す断面図である。なお、図3は、車輪支持用転がり軸受が車輪支持用転がり軸受ユニット内に組み込まれた状態を示す。
この車輪支持用転がり軸受は、図3に示すように、ハブ輪10と、内輪20と、外輪30と、複数の転動体40と、保持器50と、から構成されている。
ハブ輪10のアウトボード側(自動車への組み付け状態で車幅方向外側の端部であり、図3では左端部を指す)には、パイロット部11と車輪取付用フランジ12が設けられている。この車輪取付用フランジ12の側面には、図示しない車輪及びブレーキロータを取付るハブボルト60用のボルト穴12aが、周方向に略等間隔で複数設けられている。
図3は、本発明に係る転がり軸受の一例である車輪支持用転がり軸受を示す断面図である。なお、図3は、車輪支持用転がり軸受が車輪支持用転がり軸受ユニット内に組み込まれた状態を示す。
この車輪支持用転がり軸受は、図3に示すように、ハブ輪10と、内輪20と、外輪30と、複数の転動体40と、保持器50と、から構成されている。
ハブ輪10のアウトボード側(自動車への組み付け状態で車幅方向外側の端部であり、図3では左端部を指す)には、パイロット部11と車輪取付用フランジ12が設けられている。この車輪取付用フランジ12の側面には、図示しない車輪及びブレーキロータを取付るハブボルト60用のボルト穴12aが、周方向に略等間隔で複数設けられている。
一方、ハブ輪10のインボード側(自動車への組み付け状態で車幅方向内側の端部であり、図3では右端部を指す)には、小径段部13が形成されている。この小径段部13には、内輪20が嵌合している。そして、ハブ輪10の軸方向の中間部外周面及び内輪20の外周面には、それぞれ内輪軌道面10a,20aが形成されている。
また、ハブ輪10のインボード側の先端には、円筒状の加締め部14が形成されており、この加締め部14を径方向外方に加締め拡げることにより、ハブ輪10の小径段部13に内輪20が固定されている。
また、ハブ輪10のインボード側の先端には、円筒状の加締め部14が形成されており、この加締め部14を径方向外方に加締め拡げることにより、ハブ輪10の小径段部13に内輪20が固定されている。
外輪30の内周面には、ハブ輪10及び内輪20の内輪軌道面10a,20aに対応する複列の外輪軌道面30a,30bが形成されている。この外輪30において、ハブ輪10の車輪取付用フランジ12から離間する側の端部には、懸架装置取付用フランジ31が設けられている。
そして、ハブ輪10及び内輪20に形成された内輪軌道面10a,20aと、外輪30に形成された外輪軌道面30a,30bとの間には、複数の転動体40が保持器50を介して転動可能に配設されている。
そして、ハブ輪10及び内輪20に形成された内輪軌道面10a,20aと、外輪30に形成された外輪軌道面30a,30bとの間には、複数の転動体40が保持器50を介して転動可能に配設されている。
上記構成の車輪支持用転がり軸受が組み込まれたユニットを自動車に組み付けるには、非回転側である外輪30の懸架装置取付用フランジ31を図示しない懸架装置に固定し、回転側であるハブ輪10の車輪取付用フランジ12に、ハブボルト60を介して、図示しないブレーキロータ及び車輪を固定する。これにより、車輪を懸架装置に対して回転自在に支持することができる。
本実施形態においては、ハブ輪10、内輪20、及び外輪30を、以下に示す手順で作製した。
まず、平均直径が10μm以上のアルミナ(酸化物系非金属介在物)の検出個数が3000mm2 あたりに20個以下の高炭素クロム軸受鋼二種(SUJ2)からなる素材に対して、上述と同様に図2に示す熱処理を施した。
まず、平均直径が10μm以上のアルミナ(酸化物系非金属介在物)の検出個数が3000mm2 あたりに20個以下の高炭素クロム軸受鋼二種(SUJ2)からなる素材に対して、上述と同様に図2に示す熱処理を施した。
次に、旋削(ハードターニング)加工、研削加工、及び超仕上げ加工をこの順に施して、ハブ輪10、内輪20、及び外輪30を完成させた。
ここで、ハブ輪10、内輪20、及び外輪30の各軌道面10a,20a,30a,30bをなす表層部(表面から100μmの深さまでの部分)は、オーステナイト結晶粒度Sγと炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすものとした。
ここで、ハブ輪10、内輪20、及び外輪30の各軌道面10a,20a,30a,30bをなす表層部(表面から100μmの深さまでの部分)は、オーステナイト結晶粒度Sγと炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすものとした。
このようにして得られたハブ輪10、内輪20、及び外輪30と、これら以外の部品(通常品)とを用いて、図3に示す車輪支持用転がり軸受を完成させた。
本実施形態に係る車輪支持用転がり軸受は、応力集中源となる酸化物系非金属介在物が少なく、且つ、オーステナイト結晶粒界への応力集中が抑制可能なハブ輪10、内輪20、及び外輪30を用いているため、酸化物系非金属介在物を応力集中源とする亀裂が発生し難く、且つ、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂の進展が発生し難い。よって、この車輪支持用転がり軸受を潤滑油に水が侵入し易い環境下で使用した場合でも、早期剥離が生じ難く、転がり疲れ寿命を長くできる。
本実施形態に係る車輪支持用転がり軸受は、応力集中源となる酸化物系非金属介在物が少なく、且つ、オーステナイト結晶粒界への応力集中が抑制可能なハブ輪10、内輪20、及び外輪30を用いているため、酸化物系非金属介在物を応力集中源とする亀裂が発生し難く、且つ、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂の進展が発生し難い。よって、この車輪支持用転がり軸受を潤滑油に水が侵入し易い環境下で使用した場合でも、早期剥離が生じ難く、転がり疲れ寿命を長くできる。
以下、本発明の効果について検証した結果を示す。
まず、アルミナ(酸化物系非金属介在物)の3000mm2 あたりの検出個数がそれぞれ異なる表1に示す鋼からなる素材を用いて、表1に示す各熱処理を施すことにより、呼び番号51305のスラスト玉軸受(外径:52mm,内径:25mm、軸方向高さ:18mm)用の内輪及び外輪を作製した。
まず、アルミナ(酸化物系非金属介在物)の3000mm2 あたりの検出個数がそれぞれ異なる表1に示す鋼からなる素材を用いて、表1に示す各熱処理を施すことにより、呼び番号51305のスラスト玉軸受(外径:52mm,内径:25mm、軸方向高さ:18mm)用の内輪及び外輪を作製した。
なお、表1に示す「熱処理A」とは、上述した図2に示す熱処理を指す。
また、表1に示す「熱処理B」とは、図4に示す熱処理を指す。具体的には、上述した図2に示す熱処理の前処理として、オーステナイト域(900〜1000℃)で10〜30分間保持した後に放冷する処理(焼ならし処理)が行われた熱処理を指す。
さらに、表1に示す「熱処理C」とは、図5に示す熱処理を指す。具体的には、まず、上述した図2に示す熱処理のうち焼戻しを比較的高温の450〜770℃で60〜120分間保持することで行った。次に、高周波加熱により、再度オーステナイト域(780℃以上)に加熱した後に焼入れした。次に、比較的低温の170〜240℃で90〜120分間保持することによる焼戻しが行われた熱処理を指す。
また、表1に示す「熱処理B」とは、図4に示す熱処理を指す。具体的には、上述した図2に示す熱処理の前処理として、オーステナイト域(900〜1000℃)で10〜30分間保持した後に放冷する処理(焼ならし処理)が行われた熱処理を指す。
さらに、表1に示す「熱処理C」とは、図5に示す熱処理を指す。具体的には、まず、上述した図2に示す熱処理のうち焼戻しを比較的高温の450〜770℃で60〜120分間保持することで行った。次に、高周波加熱により、再度オーステナイト域(780℃以上)に加熱した後に焼入れした。次に、比較的低温の170〜240℃で90〜120分間保持することによる焼戻しが行われた熱処理を指す。
さらに、表1に示す「熱処理D」とは、図6に示す熱処理を指す。具体的には、オーステナイト域(780〜840℃)で10〜30分間加熱した後に焼入れを行い、さらに比較的低温の170〜240℃で90〜120分間保持することによる焼戻しが行われた熱処理を指す。
このようにして得られた内輪及び外輪において、各軌道面をなす表層部(表面から100μmの深さまでの部分)のオーステナイト結晶粒度Sγと、表層部に存在する炭化物の最大粒径Scと、表層部の3000mm2 あたりに存在する平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の個数(10μm以上の介在物数)と、を以下のようにして算出した。これらの結果は、表1に併せて示す。
このようにして得られた内輪及び外輪において、各軌道面をなす表層部(表面から100μmの深さまでの部分)のオーステナイト結晶粒度Sγと、表層部に存在する炭化物の最大粒径Scと、表層部の3000mm2 あたりに存在する平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の個数(10μm以上の介在物数)と、を以下のようにして算出した。これらの結果は、表1に併せて示す。
オーステナイト結晶粒度は、以下のようにして算出した。まず、軌道面の表面をエッチングしてオーステナイト結晶粒界を現出させた後、SEM(走査型電子顕微鏡)により1000〜3000倍に拡大して写真を撮影した。次に、この写真を用いて、オーステナイト結晶粒径を測定してその平均値を算出し、JIS G 0551に規定されたオーステナイト結晶粒度測定方法を用いてオーステナイト結晶粒度を算出した。
炭化物の最大粒径は、以下のようにして算出した。まず、上述と同様に軌道面の表面をエッチングして炭化物を現出させた後、SEMにより5000〜10000倍に拡大して写真を撮影した。そして、この写真を用いて、1視野中に存在する炭化物のうち最も粒径が大きな炭化物から順に5個選択し、その平均値を算出した。
酸化物系非金属介在物の個数は、以下のようにして計測した。まず、素材表面を鏡面状に研磨した後、金属顕微鏡にて3000mm2 観察し、10μm以上の介在物数を計測した。
酸化物系非金属介在物の個数は、以下のようにして計測した。まず、素材表面を鏡面状に研磨した後、金属顕微鏡にて3000mm2 観察し、10μm以上の介在物数を計測した。
そして、これらの内輪及び外輪と、SUJ2製の玉とを用いて、呼び番号51305のスラスト玉軸受を組み立てて、以下に示す条件で寿命試験を行った。
この寿命試験は、試験機に取り付けた振動計の値が試験開始時の3倍になるまでスラスト玉軸受の運転を行い、振動計の値が試験開始時の3倍になるまでの累積応力繰り返し回転数を寿命とした。この結果は、各スラスト玉軸受において、ワイブル分布関数に基づくL10寿命を計算し、このスラスト玉軸受の計算寿命を1とした時の比として、表1に併せて示した。
<寿命試験条件>
アキシャル荷重:6424N(655kgf)
回転速度:1000min-1
潤滑条件:水未混入下…VG10(JIS K 2239に規定された軸受油)
水混入下…VG10+潤滑油全体に対して5%の水
この寿命試験は、試験機に取り付けた振動計の値が試験開始時の3倍になるまでスラスト玉軸受の運転を行い、振動計の値が試験開始時の3倍になるまでの累積応力繰り返し回転数を寿命とした。この結果は、各スラスト玉軸受において、ワイブル分布関数に基づくL10寿命を計算し、このスラスト玉軸受の計算寿命を1とした時の比として、表1に併せて示した。
<寿命試験条件>
アキシャル荷重:6424N(655kgf)
回転速度:1000min-1
潤滑条件:水未混入下…VG10(JIS K 2239に規定された軸受油)
水混入下…VG10+潤滑油全体に対して5%の水
表1に示すように、本発明例であるNo.1〜No.8の内輪及び外輪を備えたスラスト玉軸受では、比較例であるNo.9〜No.19の内輪及び外輪を備えたスラスト玉軸受と比較して水混入下での寿命が長く、計算寿命の3.5倍以上の寿命が得られた。
一方、No.9〜No.13では、水未混入下では寿命が長かったが、水混入下では寿命が短かった。
一方、No.9〜No.13では、水未混入下では寿命が長かったが、水混入下では寿命が短かった。
このうち、No.9,No.11,No.12においては、表層部のオーステナイト結晶粒度と炭化物の最大粒径との関係が本発明の範囲外であったため、オーステナイト結晶粒界に応力が集中して、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂が進展した。
また、No.10,No.13においては、素材をなす鋼中に存在する10μm以上の酸化物系非金属介在物の個数も、表層部のオーステナイト結晶粒度と炭化物の最大粒径との関係も本発明の範囲外であったため、酸化物系非金属介在物を起点とした亀裂が発生するとともに、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂が進展した早期剥離が生じていた。
また、No.10,No.13においては、素材をなす鋼中に存在する10μm以上の酸化物系非金属介在物の個数も、表層部のオーステナイト結晶粒度と炭化物の最大粒径との関係も本発明の範囲外であったため、酸化物系非金属介在物を起点とした亀裂が発生するとともに、オーステナイト結晶粒界に沿った亀裂が進展した早期剥離が生じていた。
よって、No.9〜No.13の結果から、上述したように、水混入下では、酸化物系介在物の周囲やオーステナイト結晶粒界の周囲で水素脆化が生じていることが分かった。 また、No.14〜No.17では、本発明の熱処理を用いたが、表層部のオーステナイト結晶粒度と炭化物の最大粒径との関係が本発明の範囲外であったため、オーステナイト結晶粒界に応力が集中して、オーステナイト結晶粒界を起点とする亀裂が発生し、この亀裂がオーステナイト結晶粒界に沿って進展した早期剥離が生じていた。
さらに、No.18,No.19では、本発明の熱処理を用いたが、素材をなす鋼中に存在する10μm以上の酸化物系非金属介在物の個数が本発明の範囲外であったため、酸化物系非金属介在物を起点とした亀裂が発生し、早期剥離が生じていた。
次に、表1に示すNo.9〜No.13の結果に基づいて、平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の3000mm2 あたりの検出個数と、水混入下での寿命との関係を示す図7のグラフを作成した。
次に、表1に示すNo.9〜No.13の結果に基づいて、平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の3000mm2 あたりの検出個数と、水混入下での寿命との関係を示す図7のグラフを作成した。
図7に示すように、平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の3000mm2 あたりの検出数が20個以下であると、水混入下での寿命が計算寿命の1.5倍以上となっていることが分かる。
次に、表1に示すNo.1〜No.19の結果に基づいて、軌道面をなす表層部のオーステナイト結晶粒度Sγ及び表層部に存在する炭化物の最大粒径Scの関係と、水混入下での寿命を示す図8のグラフを作成した。
図8に示すように、オーステナイト結晶粒度Sγと炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすと、水混入下での寿命が計算寿命の3.5倍以上になっていることが分かる。
次に、表1に示すNo.1〜No.19の結果に基づいて、軌道面をなす表層部のオーステナイト結晶粒度Sγ及び表層部に存在する炭化物の最大粒径Scの関係と、水混入下での寿命を示す図8のグラフを作成した。
図8に示すように、オーステナイト結晶粒度Sγと炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすと、水混入下での寿命が計算寿命の3.5倍以上になっていることが分かる。
以上の結果より、スラスト玉軸受の内輪及び外輪を、平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の検出個数が3000mm2 当たりに20個以下である鋼からなる素材で構成するとともに、その軌道面をなす表層部のオーステナイト結晶粒度Sγと、表層部に存在する炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすものとすることにより、潤滑油に水が混入され易い環境下で使用した場合でも、転がり疲れ寿命を長くできることが分かった。
1 内輪
2 外輪
3 玉(転動体)
10 ハブ輪
20 内輪
30 外輪
40 玉(転動体)
2 外輪
3 玉(転動体)
10 ハブ輪
20 内輪
30 外輪
40 玉(転動体)
Claims (2)
- 内輪と、外輪と、前記内輪及び前記外輪間に転動自在に配設される複数の転動体と、を備えた転がり軸受において、
前記内輪、前記外輪、前記転動体のうち少なくとも一つは、
平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の検出個数が3000mm2 当たりに20個以下である鋼からなる素材で構成され、
少なくとも転がり面をなす表層部のオーステナイト結晶粒度Sγと、前記表層部に存在する炭化物の最大粒径Scとが、Sγ−15Sc+2≧0を満たしていることを特徴とする転がり軸受。 - 内輪と、外輪と、前記内輪及び前記外輪間に転動自在に配設された複数の転動体と、を備えた転がり軸受の前記内輪、前記外輪、及び前記転動体を製造する方法において、
平均直径10μm以上の酸化物系非金属介在物の検出個数が3000mm2 当たりに20個以下である鋼からなる素材をオーステナイト域に加熱する工程と、
オーステナイト再結晶温度以上で塑性加工を行う工程と、
焼入れ及び焼戻しを行う工程と、をこの順で施すことにより、
少なくとも転がり面をなす表層部のオーステナイト結晶粒度Sγと、前記表層部に存在する炭化物の最大粒径ScとがSγ−15Sc+2≧0を満たすように製造することを特徴とする転がり軸受の転動部品の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005152175A JP2006328464A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 転がり軸受及びその転動部品の製造方法 |
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JP (1) | JP2006328464A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009101777A1 (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-20 | Ntn Corporation | 車輪用軸受装置 |
JP2012163204A (ja) * | 2011-01-21 | 2012-08-30 | Nsk Ltd | 転がり軸受 |
JP2014001811A (ja) * | 2012-06-19 | 2014-01-09 | Nsk Ltd | 密封装置付き自動調心ころ軸受 |
CN103671508A (zh) * | 2013-11-29 | 2014-03-26 | 北京动力机械研究所 | 一种航空涡轮发动机用满珠陶瓷球轴承 |
JP2015212421A (ja) * | 2015-07-02 | 2015-11-26 | Ntn株式会社 | 軌道輪、円筒ころ軸受および円すいころ軸受の製造方法 |
-
2005
- 2005-05-25 JP JP2005152175A patent/JP2006328464A/ja active Pending
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