JP2006327957A - ダニ忌避剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】室内で安全に使用でき、カーペット、ソファー、布団等の内部にまで効果的に作用し、室内に生息するダニに対して優れた忌避効果を示すダニ忌避剤の提供。
【解決手段】炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドから選ばれる1種以上を有効成分として含むダニ忌避剤。
【選択図】なし
【解決手段】炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドから選ばれる1種以上を有効成分として含むダニ忌避剤。
【選択図】なし
Description
本発明は、室内に生息するダニに対して抗ダニ効果の優れたダニ忌避剤に関する。
生活様式の変化に伴い、畳の上にカーペットを敷く家庭が多くなっているが、カーペットを敷き放しにしておくと、ダニが繁殖しやすくなるという問題がある。またダニは、カーペット以外にも、ソファー、布団の内部等の通気性の悪い場所に多数生息し、気管支喘息、アレルギー鼻炎等のアレルギー性疾患や、皮膚炎の原因となっている。このため、種々のダニ防除剤が開発されている。
ダニ防除剤としては、ピレスロイド系、カーバメイト系、有機リン系等の各種薬剤が使用されているが、これらの薬剤は毒性が高く、室内、特に小児のいる家庭では安全性上好ましいものではなかった。またこれら従来のダニ防除剤は、揮発性が低いので、直接塗布した場所では効果が得られたとしても、カーペット、ソファー、布団の内部等の通気性の悪い場所では、特に効果が弱かった。
また、ダニの死骸や糞もアレルゲン物質であることから、ダニを直接殺すだけでなく、忌避作用の強い防除剤も提案されている。例えば、安全性が比較的高いと考えられる植物精油成分やこれに含まれるテルペン類化合物を用いたダニ予防・忌避・駆除剤(特許文献1)や、同じく植物精油成分であるジャスモノイド、鎖状セスキテルペンアルコール又は鎖状ジテルペンアルコールを用いたダニ防除剤(特許文献2)が提案されている。また、消臭剤を用いて誘引成分を消臭し誘引性を低減する方法(特許文献3)も提案されている。しかし、更に有効にダニを忌避できる剤が求められていた。
本発明の目的は、室内で安全に使用でき、カーペット、ソファー、布団等の内部にまで効果的に作用し、室内に生息するダニに対して優れた忌避効果を示すダニ忌避剤を提供することにある。
本発明者は、安全性が高いと考えられる油脂及び油脂中に含まれる成分について、ダニに対する作用を検討したところ、炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドが優れた忌避効果を有することを見出した。
すなわち、本発明は、炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドから選ばれる1種以上を有効成分として含むダニ忌避剤を提供するものである。
本発明のダニ忌避剤は、室内に生息するダニに対して極めて優れた忌避効果を発現する。
本発明に使用される炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドは、適度な揮発性を有しダニに対する優れた忌避効果を発揮する。炭素数が5以下であると揮発性が高すぎ忌避剤としては実用的でない。また炭素数が13以上であると揮発性が低すぎ忌避効果が発揮されない。炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドのうち、飽和脂肪族アルデヒドとしては、ヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカナール、ドデカナールが挙げられる。不飽和脂肪族アルデヒドのうち、モノエナール(分子中に1個の炭素−炭素二重結合と1個のアルデヒド基を有する化合物)としては、シス-3-ヘキセナール、トランス-2-ヘキセナール、トランス-2-ヘプテナール、シス-4-ヘプテナール、トランス-4-ヘプテナール、トランス-2-オクテナール、トランス-2-ノネナール、シス-6-ノネナール、トランス-2-デセナール、シス-4-デセナール、トランス-4-デセナール、7-ウンデセナール、9-ウンデセナール、10-ウンデセナール、7-及び9-ウンデセナールの混合品(IFF社商品名Intrelevenaldehyde)、トランス-2-ウンデセナール、トランス-2-ドデセナール、シス-3-ドデセナール(別名マンダリンアルデヒド)、トランス-3-ドデセナール、トランス-2-トリデセナール等が挙げられる。不飽和脂肪族アルデヒドのうち、ジエナール(分子中に2個の炭素−炭素二重結合と1個のアルデヒド基を有する化合物)としては、2,4-ヘキサジエナール、2,4-ヘプタジエナール、2,4-オクタジエナール、2,4-ノナジエナール、2,6-ノナジエナール、3,6-ノナジエナール、2,4-デカジエナール、2,4-ウンデカジエナール、2,4-ドデカジエナール等が挙げられる。不飽和脂肪族アルデヒドのうち、トリエナール(分子中に3個の炭素−炭素二重結合と1個のアルデヒド基を有する化合物)としては、2,4,7-デカトリエナール等が挙げられる。
この中でも、飽和脂肪族アルデヒドとしてノナナール、デカナールが好ましく、不飽和脂肪族アルデヒドとしてトランス-2-ヘキセナール、トランス-2-ヘプテナール、シス-4-ヘプテナール、トランス-2-デセナール、トランス-2-ウンデセナール、2,4−ヘキサジエナール、2,4−ノナジエナール、2,4−デカジエナールが好ましく、低濃度におけるダニ忌避効果の観点より、不飽和アルデヒドとして例示したものが特に好ましい。これら炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドは、いずれかを単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
上記炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドのうち、ヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、2-ヘキセナール、3-ヘキセナール、2-ヘプタナール、2-オクテナール、2-ノネナール、3-ノネナール、2-デセナール、2-ウンデセナール、2,4-ヘプタジエナール、2,4-ノナジエナール、3,6-ノナジエナール、2,4-デカジエナール、2,4,7-デカトリエナールは、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸及びそれらのモノ酸グリセリド、ジ酸グリセリド、トリ酸グリセリド、メチルエステル、エチルエステルなどの成分の酸化により発生するアルデヒド成分であることが知られている(Prog. Lipid Res., Vol.22, p1〜33, 1982)。従って、これらの化合物を本発明のダニ忌避剤に配合し、空気中の酸素による酸化によってアルデヒドを生成させ、ダニ忌避効果が発現されるようにしてもよい。
本発明のダニ忌避剤は、殺ダニ剤などを併用することにより、総合的な防除効果を高めることが可能である。また、本発明のダニ忌避剤は、殺菌剤、抗菌剤、防カビ剤、殺虫剤、防腐剤、着色料、防虫剤、共力剤、増粘剤、香料、消臭剤、色素等を含有してもよい。
<ダニ忌避剤の剤型>
本発明のダニ忌避剤は、水溶液、油剤、乳剤、分散液、エアゾール剤、蒸散(揮散)剤、燻蒸剤、粉剤等の各種剤型に製造することができる。本発明のダニ忌避剤を所望の剤型に調製するにあたり、種々の液体又は固体の担体を使用することができる。ここで、液体担体としては、前記直鎖脂肪族アルデヒド及び任意成分を溶解可能なものであれば特に限定されず、例えば、水、アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等)、多価アルコール類(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジオクチル、クエン酸トリエチル等)、炭化水素類(ノルマルパラフィン、イソパラフィン、ソルベントナフサ、ベンゼン、トルエン等)、シリコーン油類(ジメチルポリシロキサン等)、塩素系溶剤(ジクロロエタン等)、植物油類(綿実油、大豆油、菜種油等)が挙げられる。これらのうち、散布後に早く揮発する点から、水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ノルマルパラフィン、イソパラフィン等が好ましい。これらの溶剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
本発明のダニ忌避剤は、水溶液、油剤、乳剤、分散液、エアゾール剤、蒸散(揮散)剤、燻蒸剤、粉剤等の各種剤型に製造することができる。本発明のダニ忌避剤を所望の剤型に調製するにあたり、種々の液体又は固体の担体を使用することができる。ここで、液体担体としては、前記直鎖脂肪族アルデヒド及び任意成分を溶解可能なものであれば特に限定されず、例えば、水、アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等)、多価アルコール類(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジオクチル、クエン酸トリエチル等)、炭化水素類(ノルマルパラフィン、イソパラフィン、ソルベントナフサ、ベンゼン、トルエン等)、シリコーン油類(ジメチルポリシロキサン等)、塩素系溶剤(ジクロロエタン等)、植物油類(綿実油、大豆油、菜種油等)が挙げられる。これらのうち、散布後に早く揮発する点から、水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ノルマルパラフィン、イソパラフィン等が好ましい。これらの溶剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
有効成分である直鎖脂肪族アルデヒドを、液体担体中に分散、乳化、可溶化する場合には、界面活性剤として、カチオン性、アニオン性、ノニオン性、両性等の界面活性剤、芳香族スルホン酸塩類等を用いることができる。
液体担体を用いた溶液、油剤、乳剤、分散液の場合、有効成分である直鎖脂肪族アルデヒドの含有量は、本発明のダニ忌避剤中の0.00001〜50質量%が好ましく、更には0.0001〜10質量%、特に0.001〜1質量%が好ましい。この場合において、容器としては、トリガー式スプレー容器、ポンプスプレー容器、スクイズボトル式容器、機械式噴霧器等を使用できる。
本発明のダニ忌避剤をエアゾール剤型として使用する場合、噴射剤と共にエアゾール容器に充填される。噴射剤としては特に限定されず、メチルクロライド、イソブタン、炭酸ガス、窒素、液化石油ガス(LPG)、ペンタン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等が挙げられる。これらの噴射剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。エアゾール剤の場合は、有効成分である直鎖脂肪族アルデヒドの含有量は、配合原液中0.00001〜70質量%が好ましく、更には0.0001〜30質量%、特に0.001〜10質量%が好ましい。
有効成分である直鎖脂肪族アルデヒドを、樹脂、糸、繊維、紙、不織布等の固体担体に含浸させるか、又は練り込んで、ダニ忌避効果のある布、不識布とすることもできる。固体担体としては、例えば、無機粉体、有機粉体、また、樹脂(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ポリビニルアルコール共重合体、ポリスチレン、ポリアクリレート、アリルスチレン共重合体等)、その他の固体形状物(セルロース又はその誘導体よりなる固形物、パルプ、紙類、陶器、素焼き、乾燥植物体、ポプリ、ハニカム構造体等)に含浸、散布、練り込み、添着、その他化学結合処理によって保持させることができる。また、一旦含浸、保持させた後、粉状や顆粒状に加工して用いることもできる。これらの形状のうち、散布や塗布する上では粉体が好ましく、その平均粒径は0.01〜50μmが好ましい。
固体担体に本発明の有効成分である直鎖脂肪族アルデヒドを含浸させる場合は、そのアルデヒドの含有量は、固体担体を含む製品形態中、0.001〜90質量%が好ましく、特に0.01〜80質量%が好ましい。固体担体が不織布シート、繊維、布、紙である場合は、固体担体を含む製品形態中、0.001〜80質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜30質量%であり、素焼き、ポプリなどの場合は、固体担体を含む製品形態中、0.001〜90質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜80質量%である。
<ダニ忌避剤の使用方法>
本発明のダニ忌避剤は、液体担体を使用した剤型の場合、前記スプレー容器等を用い、カーペット、ソファー、カーテン、寝具、布団等のファブリック用のダニ忌避剤として、また、タタミ、木質フローリング、クッションフロア等の床用のダニ忌避剤として用いることができる。
本発明のダニ忌避剤は、液体担体を使用した剤型の場合、前記スプレー容器等を用い、カーペット、ソファー、カーテン、寝具、布団等のファブリック用のダニ忌避剤として、また、タタミ、木質フローリング、クッションフロア等の床用のダニ忌避剤として用いることができる。
また、本発明のダニ忌避剤を洗濯仕上げ剤に配合し、例えば、ダニが発生しやすい毛布、マットレス、布団用シーツ等の洗濯時に使用することもでき、アイロンがけ時や乾燥時に毛布やシーツ、衣類等に直接スプレーすることもできる。洗濯仕上げ剤としては、具体的には柔軟剤、糊剤、消臭剤、抗菌仕上げ剤、紫外線防止仕上げ剤、しわ取り剤等が挙げられる。
本発明のダニ忌避剤の適用場所としては、室内の表面及び室内に存在する物体の表面、具体的には、ダニが生息している屋内の畳、絨毯、カーペット、床等の床面や壁面、ソファー、布団、枕、マットレス、毛布、シーツ、カバー、座布団、クッション、ぬいぐるみ等の物体の表面が挙げられる。ここで、「室内」としては、住居、映画館、レストラン、劇場、公共施設や、自動車、鉄道、飛行機などの輸送機関の室内等が挙げられる。本発明のダニ忌避剤の使用方法としては、対象となる表面に直接、噴霧、散布、塗布する方法、不織布シート、布、紙等に含浸させ、これを用いて間接的に対象表面に塗布する方法、また、室内空間に散布したり、自然蒸散又は強制蒸散させる方法等が挙げられる。
噴霧する場合は、特に畳、絨毯、ソファー等のよく人が座る箇所、ソファーシートのつなぎ目、敷布団、マットレス、枕、布団が敷いてある箇所やその周辺、又はこれらの場所に限らず屋内埃がたまっている箇所に噴霧すると効果的である。
本発明のダニ忌避剤の対象表面への使用量は、ダニ忌避効果、及びダニ忌避剤のニオイの観点より、有効成分である炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドとして、対象表面1cm2あたり0.01〜10mgが好ましい。
本発明のダニ忌避剤は、ダニ類の防除に優れた効果を有し、特に室内で生息するダニ、例えば、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ等のヒョウヒダニ類;コウノホシカダニ、ケナガコナダニ、ムギコナダニ等のコナダニ類;チリニクダニ、イエニクダニ、サヤアシニクダニ等のニクダニ類;ミナミツメダニ、クワガタツメダニ、フトツメダニ、ホソツメダニ、アシナガツメダニ等のツメダニ類;イエダニ、トリサシダニ、ワクモ、スズメサシダニ等のイエダニ類;イエササラダニ類;シラミダニ類;ヒゼンダニ類の防除に好適に使用することができる。
実施例1〜10及び比較例1
次の方法に従って、表1に示す被検体のダニ忌避効果を評価した。
<供試ダニ> コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae Hughes)
<試験方法>
各被験化合物をアセトンで希釈し、2.5cm角の黒紙に1cm2あたり被験化合物が0.1mg又は1mgになるように含浸させ、室温下で30分乾燥させた。また対照区用にアセトンのみで処理した黒紙を用意した。高密度に生息させたダニを培地ごと20g(約20万匹)ガラスバット(15×20cm)に移し、この上に同寸に切ったガーゼを一枚のせた。この培地を飽和食塩水で相対湿度85%以上に調整したプラスチック製密閉容器の中に置き、25℃で保存した。
被験化合物処理黒紙3枚を5mm以上離してガーゼ上に併置し、1時間後に黒紙の表裏両面にはい上がってきた供試ダニ数を数えた。この操作を3回行って平均値を求め、無処理区と比較して次式により忌避率を算出した。
次の方法に従って、表1に示す被検体のダニ忌避効果を評価した。
<供試ダニ> コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae Hughes)
<試験方法>
各被験化合物をアセトンで希釈し、2.5cm角の黒紙に1cm2あたり被験化合物が0.1mg又は1mgになるように含浸させ、室温下で30分乾燥させた。また対照区用にアセトンのみで処理した黒紙を用意した。高密度に生息させたダニを培地ごと20g(約20万匹)ガラスバット(15×20cm)に移し、この上に同寸に切ったガーゼを一枚のせた。この培地を飽和食塩水で相対湿度85%以上に調整したプラスチック製密閉容器の中に置き、25℃で保存した。
被験化合物処理黒紙3枚を5mm以上離してガーゼ上に併置し、1時間後に黒紙の表裏両面にはい上がってきた供試ダニ数を数えた。この操作を3回行って平均値を求め、無処理区と比較して次式により忌避率を算出した。
忌避率(%)={(A−B)/A}×100
〔Aは対照区のはい上がりダニ数、Bは処理区のはい上がりダニ数を示す。〕
〔Aは対照区のはい上がりダニ数、Bは処理区のはい上がりダニ数を示す。〕
実施例11
次の処方を缶に充填し、ダニ防除剤のエアゾール剤を製造した。
(質量%)
ノナナール 0.1
シス-3-ヘキセナール 0.1
トランス-2-ヘプテナール 0.1
トランス-2-デセナール 0.1
2,6-ノナジエナール 0.1
エタノール 49.5
LPG 50
次の処方を缶に充填し、ダニ防除剤のエアゾール剤を製造した。
(質量%)
ノナナール 0.1
シス-3-ヘキセナール 0.1
トランス-2-ヘプテナール 0.1
トランス-2-デセナール 0.1
2,6-ノナジエナール 0.1
エタノール 49.5
LPG 50
実施例12
次の処方で、トリガー式スプレー剤を製造した。
(質量%)
ノナナール 0.1
トランス-2-ヘキセナール 0.1
トランス-2-ヘプテナール 0.1
トランス-2-デセナール 0.1
2,4-ヘキサジエナール 0.1
ラウリルグルコシド 1
エタノール 20
水 78.5
次の処方で、トリガー式スプレー剤を製造した。
(質量%)
ノナナール 0.1
トランス-2-ヘキセナール 0.1
トランス-2-ヘプテナール 0.1
トランス-2-デセナール 0.1
2,4-ヘキサジエナール 0.1
ラウリルグルコシド 1
エタノール 20
水 78.5
実施例13
実施例9の液を調製し、紙含浸用原液とした。この原液100質量部を不織布100質量部に含浸させてモップに取り付け、床用モップ型クリーナーを製造した。
実施例9の液を調製し、紙含浸用原液とした。この原液100質量部を不織布100質量部に含浸させてモップに取り付け、床用モップ型クリーナーを製造した。
実施例14
次の処方で粉剤形態のダニ忌避剤を製造した。
(質量%)
トランス-2-ヘプテナール 0.1
トランス-2-デセナール 0.1
2,4-ノナジエナール 0.1
シス-3-ドデセナール 0.1
無水ケイ酸 5
タルク 94.6
次の処方で粉剤形態のダニ忌避剤を製造した。
(質量%)
トランス-2-ヘプテナール 0.1
トランス-2-デセナール 0.1
2,4-ノナジエナール 0.1
シス-3-ドデセナール 0.1
無水ケイ酸 5
タルク 94.6
実施例15
次の処方で、含浸用原液を調製し、この原液100質量部を素焼き板1000質量部に含浸させ、焼き板担持タイプのダニ忌避剤を製造した。
<含浸用原液>
(質量%)
ドデカナール 1
トランス-2-ヘキセナール 1
トランス-2-ヘプテナール 1
トランス-2-デセナール 1
2,4-デカジエナール 1
イソパラフィン系溶剤 95
次の処方で、含浸用原液を調製し、この原液100質量部を素焼き板1000質量部に含浸させ、焼き板担持タイプのダニ忌避剤を製造した。
<含浸用原液>
(質量%)
ドデカナール 1
トランス-2-ヘキセナール 1
トランス-2-ヘプテナール 1
トランス-2-デセナール 1
2,4-デカジエナール 1
イソパラフィン系溶剤 95
Claims (5)
- 炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドから選ばれる1種以上を有効成分として含むダニ忌避剤。
- 炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドが、不飽和アルデヒドである請求項1記載のダニ忌避剤。
- 室内に生息するダニを防除するものである請求項1又は2記載のダニ忌避剤。
- 請求項1〜3のいずれかの項記載のダニ忌避剤を室内に適用するダニの忌避方法。
- ダニ忌避剤の使用量が、炭素数6〜12の直鎖脂肪族アルデヒドとして、ダニ忌避剤が適用される対象表面1cm2あたり0.01〜10mgである請求項4記載のダニの忌避方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005151018A JP2006327957A (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | ダニ忌避剤 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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- 2005-05-24 JP JP2005151018A patent/JP2006327957A/ja active Pending
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