JP2006327607A - 計量キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ない部品点数で計量室の深さを変えることができる計量キャップを得る。
【解決手段】 容器12のスクイズ時には、容器12内の液体が注出パイプ18(円筒管部18A及び伸縮管部19)を経て液流入口19Aから計量室28に流入する。液体の計量を変更する場合には、蛇腹状に折り畳まれる伸縮管部19を伸縮させ、液流入口19の高さ位置を変えることで、計量室28の深さを変える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、容器に取り付けられる計量キャップに関する。
容器に取り付けられる計量キャップにおいては、計量キャップ内の注出孔から計量キャップ底部までの距離を可変にすることで、排出量を可変にする計量キャップがある(例えば、特許文献1参照)。このような計量カップでは、内筒側枠に内嵌合された回転内筒の中央で上部注出パイプが昇降するようになっており、この上部注出パイプは、案内筒を介して下部注出パイプに接続されている。
この従来の計量キャップでは、部品点数が多くなるという欠点がある。
特開平9−104456号公報
本発明は、上記事実を考慮して、少ない部品点数で計量室の深さを変えることができる計量キャップを提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の計量キャップは、容器の流出口に取り付けられ、前記容器のスクイズ時に前記容器内の液体が流入可能な液流入部と、前記液流入部と共に液体の計量室を形成し、液流入口を備えて伸縮可能に蛇腹状に折り畳まれ、伸縮によって前記計量室の深さを変える伸縮管部と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明の計量キャップによれば、容器のスクイズ時には、容器内の液体が伸縮管部を経て液流入口から液流入部に流入する。ここで、液流入部と伸縮管部とは計量室を形成しているため、液流入部に液体が流入することで、計量室に液体が流入することになる。液体の計量を変更する場合には、蛇腹状に折り畳まれる伸縮管部を伸縮させ、液流入口の高さ位置を変えることで、計量室の深さを変える。
請求項2に記載する本発明の計量キャップは、請求項1記載の構成において、前記伸縮管部と一体とされて前記容器側に配置される弁座部と、前記弁座部と初期状態で当接して液流路を塞ぐ弁部を備え、前記容器に対する相対移動によって前記液流路を開放すると共に前記伸縮管部を伸縮させる調節部と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載する本発明の計量キャップによれば、初期状態では、弁部が弁座部と当接して液流路を塞ぐので、計量キャップに別途蓋を取り付けなくても、容器が倒れた際に容器内の液体がこぼれない。また、使用時には、調節部を容器に対して相対移動させると、液流路が開放されると共に伸縮管部が伸縮されるので、計量室への液体の流入を可能としながら計量室の深さが変えられる。
請求項3に記載する本発明の計量キャップは、容器の流出口に取り付けられ、前記容器のスクイズ時に前記容器内の液体が流入可能な液流入部と、前記液流入部と共に液体の計量室を形成し、前記液流入部の一部と重ね合わせ可能に配置される壁部を備えると共に、液流入口を備えて前記液流入部に対する前記壁部の相対移動によって前記計量室の深さを変える移動管部と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載する本発明の計量キャップによれば、容器のスクイズ時には、容器内の液体が移動管部を経て液流入口から液流入部に流入する。ここで、液流入部と移動管部とは計量室を形成しているため、液流入部に液体が流入することで、計量室に液体が流入することになる。液体の計量を変更する場合には、液流入部の一部と重ね合わせ可能に配置される壁部を液流入部に対して相対移動させ、液流入口の高さ位置を変えることで、計量室の深さを変える。
以上説明したように、本発明の計量キャップによれば、少ない部品点数で計量室の深さを変えることができるという優れた効果を有する。
本発明における計量キャップの第1の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
図1に示されるように、計量キャップ10が取り付けられる容器12には、筒状の開口首部14が形成されており、この開口首部14の外周面側に計量キャップ取付用の雄ネジ部14Aが形成されている。
本実施形態の計量キャップ10は、キャップ本体20、注出パイプ18、及び、操作筒部材30を備える。
キャップ本体20は、略円筒状とされて軸方向一方側(図1(A)の下方側)が内向きに湾曲される液流入部22を備えると共に、液流入部22の円筒中間部から外周側に張り出した取付部26を備える。
取付部26は、液流入部22の軸方向一方側(図1(A)の下方側)の外向き外周面に対して間隔を置いて囲むように形成されており、取付部26の内周部には、開口首部14の雄ネジ部14Aと螺合可能な雌ネジ部26Aが形成されている。この雌ネジ部26Aが雄ネジ部14Aに螺合されることで、液流入部22は、取付部26を介して、容器12の流出口としての容器出口部16に取り付けられる。
なお、図中では、雌ネジ部26A及び雄ネジ部14Aの形状を分かりやすく図示するために、雌ネジ部26Aと雄ネジ部14Aとの間に若干の隙間を介在させて図示しているが、実際には、雌ネジ部26Aと雄ネジ部14Aとが精度良く螺合されている。(他図においても同様である。)
液流入部22は、内向きに湾曲した内向湾曲部23が環状に形成されて容器状とされると共に、内向湾曲部23の先端側が円筒状の小径円筒部23Aとされて容器12の内部と連通可能となっており、容器12のスクイズ時に容器12内の液体が流入可能とされる(詳細後述)。
液流入部22において、容器12への取付側と反対側(図1(A)の上側)の筒状突出部24には、外周部に案内溝24Aが形成されている。案内溝24Aは、図1(A)の右側に示されるように、筒状突出部24の軸心方向及びこの軸心方向に直角な方向に交互に延びる階段状とされており、図1(B)に示されるように、筒状突出部24の外周部に複数箇所(本実施形態では計4箇所)形成されている。
図1(A)に示されるように、キャップ本体20の筒状突出部24には、キャップ本体20とは別体とされる操作筒部材30が移動可能に取り付けられる。操作筒部材30は、軸方向の両側が開放されて一方(図1(A)の上方)が注ぎ口32Aとされた円筒状の注ぎ部32を備えており、この注ぎ部32の中間部からは、外向きに延出された把持部32Hが形成されると共に、把持部32Hより延出した筒状の大径部34が形成される。大径部34は、注ぎ口32A側とは反対側(図1(A)の下方)に延出されており、注ぎ部32の外周面に対して所定間隔を置いて囲んでいる。
注ぎ部32の取付側(図1(A)の下側)先端部には、外向きに突出した当接部32Bが環状に形成され、取付状態では、この当接部32Bが筒状突出部24の内周面に当接して配置される。大径部34の取付側先端部には、内向きに突出した突起部34Aが複数(本実施形態では、図1(B)に示されるように、4個)形成され、取付状態では、この突起部34Aが案内溝24A内に配置されるようになっている。ここで、突起部34Aを案内溝24Aに沿って移動させることで、操作筒部材30をキャップ本体20に対して相対移動させることができる。案内溝24Aが突起部34Aを案内することで、操作筒部材30を容器12から離間する位置へ段階的に引き出すことが可能となる。なお、大径部34において、突起部34Aに対応する外周面の位置には、図示しない(三角形等の)目印が表示されている。
操作筒部材30の取付側(図1(A)の下側)寄りには、注ぎ部32の内側から軸心方向へ延びる棒状のアーム36が複数(本実施形態では、図1(B)に示されるように、3本)形成されており、アーム36の先端部は、軸心の周囲に円筒状に形成された有底パイプ部38に接続されている。この有底パイプ部38は、図2に示されるように、基端部側(図2の上部側)が塞がれており、一方側(取付時の容器12側)に向かって延びている。
図1に示されるように、有底パイプ部38の外周側、かつ、キャップ本体20の小径円筒部23Aの内周側には、注出パイプ18が配置されており、この注出パイプ18は、容器12の底部(図示省略)に向けて延びる小径円筒状の円筒管部18Aを備える。この円筒管部18Aは、容器12のスクイズ時に容器12内の液体の吸い上げ用とされる。
注出パイプ18は、小径円筒部23Aの先端部付近から、容器12側の反対側方向(図1(A)の上方)へ向けて配置された伸縮管部19を備えており、この伸縮管部19は、本実施形態では、円筒管部18Aと一体で成形されている。伸縮管部19は、有底パイプ部38の外周側に配置されて伸縮可能に蛇腹状に折り畳まれており、容器12側の反対側方向(図1(A)の上方)へ付勢するようになっている。
伸縮管部19と円筒管部18Aとの間(伸縮管部19から見て容器12側)には、これらと一体とされて内向きに突出した環状の弁座部としての突出部17が配置され、操作筒部材30がキャップ本体20から引き出される前の初期状態で有底パイプ部38の先端外周弁部38Aと当接するようになっている。突出部17と先端外周弁部38Aとの当接により、容器12から液流入部22(計量室28)への液流路が塞がれる。
伸縮管部19の先端部は、図2に示されるように、液流入部22への液流入用とされる開放された液流入口19Aとなっており、その一部がアーム36に当接するようになっている。
伸縮管部19は、液流入部22と共に液体の計量室28を形成している。この計量室28は、排出に必要な量の液体を一旦蓄えるための空間とされる。ここで、計量室28の深さは、液流入口19Aの高さ位置で決まり、本実施形態では、伸縮管部19の伸縮によって、液流入口19Aの高さ位置を変えて計量室28の深さを変えられるようになっている。
次に、第1の実施形態における計量キャップ10の取り扱い及び作用を説明する。
図1(A)に示されるように、使用前の初期状態、すなわち、操作筒部材30がキャップ本体20から引き出される前の状態では、容器12は、正立状態に置かれると共に、有底パイプ部38の先端外周弁部38Aが伸縮管部19の下方の突出部17と当接して液流路を塞ぎ、容器12が倒れても容器12内の液体がこぼれない。このため、計量キャップ10に別途蓋を取り付ける必要がない。
容器12内の液体を所定の小容量分(例えば20ml)排出する場合には、まず、把持部32Hを把持して操作筒部材30を容器12から離間する方向に引っ張って突起部34Aを案内溝24Aに沿って1段階分移動させる(図2参照)。図2に示される操作筒部材30が容器12から離間する方向(引き出し方向(矢印P方向))へ相対移動されると、有底パイプ部38の先端外周弁部38Aが伸縮管部19の下方の突出部17から離間して液流路が開放されると共に、アーム36が容器12から離間する方向(矢印P方向)へ移動し、伸縮管部19が付勢力によって、これに追従して伸びる。
これにより、液流入部22の底部22Aから液流入口19Aの高さ位置までの計量室28の深さは、操作筒部材30の引き出し移動分に応じた深さとなり、小容量(例えば20ml)の計量室28が形成される。
次に、容器12をスクイズする、すなわち、容器12を押圧する等によって容器12内の容積を小さくして容器12内の液体を絞り出すと、容器12内の液体が注出パイプ18(円筒管部18A及び伸縮管部19)を経て液流入口19Aから液流入部22に流入する。(図中では、液体の流れを矢印で示す。)ここで、液流入部22と伸縮管部19とは計量室28を形成しているため、液流入部22に液体が流入することで、計量室28に液体が流入することになる。このときに、計量室28には、小容量(例えば20ml)の液体が蓄えられ、これを超える量の液体は、注出パイプ18を介して容器12内へ戻される。
この状態から、容器12を傾けると、計量室28内の小容量(例えば20ml)の液体が注ぎ口32Aから排出される。
液体の排出量を所定の小容量分(例えば20ml)から所定の大容量分(例えば60ml)に変更する場合には、把持部32Hを把持して操作筒部材30を回転させながら容器12から離間する方向に引っ張り、突起部34Aを階段状の案内溝24Aに沿って3段階の位置へ移動させる(図3参照)。図3(A)に示される操作筒部材30が容器12から離間する方向(引き出し方向(矢印P方向))へ相対移動されると、アーム36も容器12から離間する方向(矢印P方向)へ移動し、伸縮管部19が付勢力によって、これに追従して伸びる。
これにより、液流入部22の底部22Aから液流入口19Aの高さ位置までの計量室28の深さは、操作筒部材30の引き出し移動分に応じた深さとなり、大容量(例えば60ml)の計量室28が形成される。
次に、容器12をスクイズして計量室28に大容量(例えば60ml)の液体を蓄えた後、容器12を傾けると、計量室28内の大容量(例えば60ml)の液体が注ぎ口32Aから排出される。
なお、本実施形態において、液体の排出量を所定の小容量分(例えば20ml)から所定の中容量分(例えば40ml)に変更する場合には、操作筒部材30を回転させながら容器12から離間する方向(矢印P方向)に引っ張って突起部34Aを案内溝24Aに沿って2段階の位置へ移動させることになる。
また、液体の排出量を所定の大容量分(例えば60ml)から所定の小容量分(例えば20ml)に変更する場合には、操作筒部材30を回転させながら容器12へ接近する方向(矢印P方向の反対方向)に押して突起部34Aを案内溝24Aに沿って1段階の位置へ移動させることになる。このとき、伸縮管部19は、アーム36に押されて縮む。
このように、液体の計量を変更する場合には、蛇腹状に折り畳まれる伸縮管部19を伸縮させ、液流入口19Aの高さ位置を変えることで、計量室28の深さを変える。
(第2の実施形態)
次に、計量キャップの第2の実施形態を図4から図6に基づき説明する。第2の実施形態に係る計量キャップ10の構成は、注出パイプ18に伸縮管部19を設けずに、キャップ本体20に伸縮管部19を設けた点が特徴であり、他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示されるように、小径円筒部23Aの内周面には、円筒管状とされる円筒注出パイプ15が取り付けられており、この円筒注出パイプ15は、容器12の底部(図示省略)に向けて延びる。
伸縮管部19は、一体成形によりキャップ本体20の一部とされており、キャップ本体20の小径円筒部23Aの延長上に設けられる。また、小径円筒部23Aの伸縮管部19寄り(伸縮管部19から見て容器12側)の内側には、伸縮管部19と一体とされて内向きに突出した環状の弁座部としての突出部23Bが配置され、操作筒部材30がキャップ本体20から引き出される前の初期状態で有底パイプ部38の先端外周弁部38Aと当接するようになっている。突出部23Bと先端外周弁部38Aとの当接により、容器12から液流入部22(計量室28)への液流路が塞がれる。
使用前の初期状態、すなわち、操作筒部材30がキャップ本体20から引き出される前の状態では、有底パイプ部38の先端外周弁部38Aがキャップ本体20の突出部23Bと当接して液流路を塞ぎ、容器12が倒れても容器12内の液体がこぼれない。このため、計量キャップ10に別途蓋を取り付ける必要がない。操作筒部材30が容器12から離間する方向(引き出し方向(矢印P方向))へ相対移動されると、有底パイプ部38の先端外周弁部38Aがキャップ本体20の突出部23Bから離間して液流路が開放される。
第2の実施形態における計量キャップ10の取り扱いは、第1の実施形態の場合と同様である。図5は、突起部34Aを案内溝24Aに沿って1段階分移動させた状態を示し、図6は、突起部34Aを階段状の案内溝24Aに沿って3段階の位置へ移動させた状態を示す。なお、図5及び図6では、スクイズ時の液体の流れを矢印で示す。
第2の実施形態の構成を適用しても、液体の計量を変更する場合には、蛇腹状に折り畳まれる伸縮管部19を伸縮させ、液流入口19Aの高さ位置を変えることで、計量室28の深さを変えることができる。
(第3の実施形態)
次に、計量キャップの第3の実施形態を図7から図9に基づき説明する。第1、第2の実施形態に係る計量キャップ10は、操作筒部材30が容器12から離間する方向(矢印P方向)へ相対移動した場合に、伸縮管部19が付勢力によって、これに追従して伸びる場合について説明したが、第3の実施形態に係る計量キャップ10は、伸縮管部19が操作筒部材40の一部に係止することによって、操作筒部材40が容器12から離間する方向(矢印P方向)へ相対移動した場合に、伸縮管部19がこれに追従して伸びる形態である。
なお、他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。また、操作筒部材40は、以下に説明する点を除き、第1の実施形態における操作筒部材30とほぼ同様の構成であるので、同様の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図7に示される操作筒部材40の軸心方向中間部には、注ぎ部32の内側から軸心方向へ延びる棒状のアーム46が複数(本実施形態では、図7(B)の二点鎖線で示されるように、3本)形成されており、アーム46の先端部は、軸心の周囲に円筒状に形成された有底パイプ部48に接続されている。この有底パイプ部48は、図7(A)に示されるように、基端部側(図7(A)の上部側)が塞がれており、図7(A)、(B)に示されるように、一方側(取付時の容器12側)に向かって円弧片49が複数(本実施形態では、図7(B)に示されるように、3個)延びている。円弧片49の先端部は、注ぎ部32の容器12側の先端部と揃う位置まで延びており、内向きに係止部49Aが形成されている。
円弧片49に囲まれた内側には、注出パイプ18の伸縮管部19が配置される。伸縮管部19の先端側外周部には、外側に向かって鍔状に形成された被係止部19Cが設けられており、この被係止部19Cは、円弧片49の係止部49Aに係止されるようになっている。計量キャップ10の取付状態では、被係止部19Cが係止部49Aに係止されながら、操作筒部材40は、伸縮管部19に対して相対回転可能とされる。
これによって、操作筒部材40が容器12から離間する方向(矢印P方向)へ相対移動した場合には、被係止部19Cにおける、操作筒部材40の引き出し方向(矢印P方向)側とは反対側となる面(図7(A)では、下方向きの面)が、被係止部19Cによって操作筒部材40の引き出し方向(矢印P方向)に向かって押されることで、伸縮管部19が操作筒部材40に追従して伸びるようになっている。
円筒管部18Aの伸縮管部19寄りの外周部には、外側に向かって鍔状に形成されたストッパ部18Bが設けられており、注出パイプ18が容器12から離間する方向に引っ張られた際に、キャップ本体20の小径円筒部23Aの先端部内向きに形成された環状の突起部23Cに当接して支持されるようになっている。
ここで、第3の実施形態における計量キャップ10の作用を説明する。
容器12内の液体を所定の容量分排出する場合には、操作筒部材40を回転させながら容器12から離間する方向(矢印P方向)に引っ張り、突起部34Aを階段状の案内溝24Aに沿って所定段階(第1、第2、又は第3段階)の位置へ移動させる(図8、図9参照)。
図8及び図9に示されるように、操作筒部材40が容器12から離間する方向(引き出し方向(矢印P方向))へ相対移動されると、円弧片49の係止部49Aも容器12から離間する方向(矢印P方向)へ移動し、これにより、係止部49Aに被係止部19Cが係止された伸縮管部19は、操作筒部材40に追従して伸びる。このとき、注出パイプ18のストッパ部18Bは、キャップ本体20の突起部23Cに当接して支持されるので、円筒管部18Aの位置が維持された状態で伸縮管部19が伸びる。
第3の実施形態における計量キャップ10の取り扱いは、第1の実施形態の場合と同様である。図8は、突起部34Aを案内溝24Aに沿って1段階分移動させた状態を示し、図9は、突起部34Aを階段状の案内溝24Aに沿って3段階の位置へ移動させた状態を示す。
以上、説明したように、第3の実施形態の構成を適用しても、液体の計量を変更する場合には、蛇腹状に折り畳まれる伸縮管部19を伸縮させ、液流入口19Aの高さ位置を変えることで、計量室28の深さを変えることができる。
(第4の実施形態)
次に、計量キャップの第4の実施形態を図10から図12に基づき説明する。なお、第1〜第3の実施形態と同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。また、操作筒部材50は、以下に説明する点を除き、第1の実施形態における操作筒部材30とほぼ同様の構成であるので、同様の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図10(A)に示されるように、キャップ本体20の軸心周囲には、小径円筒部23Aの延長部分に小径円筒部23Aよりさらに小径の小径パイプ部25が設けられている。小径パイプ部25の先端部は、キャップ本体20の筒状突出部24の先端部とほぼ揃う位置まで延びている。
図10に示される操作筒部材50の取付側(図10(A)の下方側)の先端部には、注ぎ部32の内側から軸心方向へ延びる棒状のアーム56が複数(本実施形態では、図10(B)示されるように、3本)の形成されている。アーム56の先端部は、軸心の周囲に円筒状に形成された移動管部としての延長パイプ部58に接続されている。
延長パイプ部58は、図10(A)に示されるように、注ぎ口32A側(図10(A)の上方)に向かって延びており、延出先端部58A(図10(A)の上部側)が塞がれている。
延出先端部58Aの延出反対側部分には、突出栓部58Zが突出形成され、操作筒部材50がキャップ本体20から引き出される前の初期状態で小径パイプ部25の先端開口部25Aを塞ぐようになっている。なお、本実施形態では、延出先端部58Aの位置は、注ぎ口32Aの形成位置よりも内側(図10(A)の下方側)に引っ込んだ位置とされる。
延長パイプ部58は、液流入部22と共に液体の計量室28を形成し、液流入部22の一部と重ね合わせ可能に配置される壁部58Bを備える。図10(A)、(B)に示されるように、延長パイプ部58においては、延出先端部58A寄りの側部に液流入口58Cが複数(本実施形態では、図10(B)に示されるように、4個)貫通形成されている。この液流入口58Cは、液流入部22への液流入用とされる。
ここで、第4の実施形態における計量キャップ10の取り扱い及び作用を説明する。
図10(A)に示されるように、使用前の初期状態、すなわち、操作筒部材50がキャップ本体20から引き出される前の状態では、キャップ本体20の小径パイプ部25の先端開口部25Aが、操作筒部材50の突出栓部58Zによって塞がれ、容器12が倒れても容器12内の液体がこぼれない。
容器12内の液体を所定の小容量分(例えば20ml)排出する場合には、まず、把持部32Hを把持して操作筒部材50を容器12から離間する方向に引っ張って突起部34Aを案内溝24Aに沿って1段階分移動させる。図11に示されるように、操作筒部材50が容器12から離間する方向(引き出し方向(矢印P方向))へ相対移動されると、操作筒部材50の突出栓部58Zがキャップ本体20の小径パイプ部25の先端開口部25Aから離間し、容器12の内部と液流入部22とが、円筒注出パイプ15、小径パイプ部25、及び液流入口58Cを介して連通される。
このとき、液流入部22の底部22Aから液流入口58Cの高さ位置までの計量室28の深さは、操作筒部材50の引き出し移動分に応じた深さとなり、小容量(例えば20ml)の計量室28が形成される。
次に、容器12をスクイズすると、容器12内の液体が円筒注出パイプ15及び小径パイプ部25を経て液流入口58Cから液流入部22に流入する。ここで、液流入部22と延長パイプ部58とは計量室28を形成しているため、液流入部22に液体が流入することで、計量室28に液体が流入することになる。このときに、計量室28には、小容量(例えば20ml)の液体が蓄えられ、これを超える量の液体は、小径パイプ部25及び円筒注出パイプ15を介して容器12内へ戻される。
この状態から、容器12を傾けると、計量室28内の小容量(例えば20ml)の液体が注ぎ口32Aから排出される。
液体の排出量を所定の小容量分(例えば20ml)から所定の大容量分(例えば60ml)に変更する場合には、把持部32Hを把持して操作筒部材50を回転させながら容器12から離間する方向に引っ張り、図12に示されるように、突起部34Aを階段状の案内溝24Aに沿って3段階の位置へ移動させる。操作筒部材50が容器12から離間する方向(引き出し方向(矢印P方向))へ相対移動されると、液流入部22に対して壁部58Bが相対移動し、液流入口58Cの高さ位置が変わる。
このとき、液流入部22の底部22Aから液流入口58Cの高さ位置までの計量室28の深さは、操作筒部材50の引き出し移動分に応じた深さとなり、大容量(例えば60ml)の計量室28が形成される。
次に、容器12をスクイズして計量室28に大容量(例えば60ml)の液体を蓄えた後、容器12を傾けると、計量室28内の大容量(例えば60ml)の液体が注ぎ口32Aから排出される。
なお、本実施形態において、液体の排出量を所定の小容量分(例えば20ml)から所定の中容量分(例えば40ml)に変更する場合には、操作筒部材50を回転させながら容器12から離間する方向(矢印P方向)に引っ張って突起部34Aを案内溝24Aに沿って2段階の位置へ移動させることになる。
なお、上記第1〜第4の実施形態では、計量キャップ10の雌ネジ部26Aを容器12の開口首部14の雄ネジ部14Aに螺合させることで、計量キャップ10を容器12に取り付けているが、計量キャップの容器への取付形態はこれに限定されず、計量キャップを容器の開口首部に嵌合させる等のような他の取付形態で計量キャップを容器に取り付けてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る計量キャップの使用前状態を示す図である。図1(A)は、縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。)図1(B)は、図1(A)の1B−1B線断面に相当する断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る計量キャップの操作筒部材を1段階分移動させた状態を示す縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。) 本発明の第1の実施形態に係る計量キャップの操作筒部材を3段階の位置へ移動させた状態を示す図である。図3(A)は、縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。)図3(B)は、図3(A)の3B−3B線断面に相当する断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る計量キャップの使用前状態を示す図である。図4(A)は、縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。)図4(B)は、図4(A)の4B−4B線断面に相当する断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る計量キャップの操作筒部材を1段階分移動させた状態を示す縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。) 本発明の第2の実施形態に係る計量キャップの操作筒部材を3段階の位置へ移動させた状態を示す図である。図6(A)は、縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。)図6(B)は、図6(A)の6B−6B線断面に相当する断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る計量キャップの使用前状態を示す図である。図7(A)は、縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。)図7(B)は、図7(A)の7B−7B線断面に相当する断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る計量キャップの操作筒部材を1段階分移動させた状態を示す縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。) 本発明の第3の実施形態に係る計量キャップの操作筒部材を3段階の位置へ移動させた状態を示す縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。) 本発明の第4の実施形態に係る計量キャップの使用前状態を示す図である。図10(A)は、縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。)図10(B)は、図10(A)の10B−10B線断面に相当する断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る計量キャップの操作筒部材を1段階分移動させた状態を示す縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。) 本発明の第4の実施形態に係る計量キャップの操作筒部材を3段階の位置へ移動させた状態を示す縦断面図である。(部分的に切断面を変えて示す。)
符号の説明
10 計量キャップ
12 容器
16 容器出口部(流出口)
17 突出部(弁座部)
19 伸縮管部
19A 液流入口
22 液流入部
23B 突出部(弁座部)
28 計量室
30 操作筒部材(調節部)
38A 先端外周弁部(弁部)
58 延長パイプ部(移動管部)
58B 壁部
58C 液流入口

Claims (3)

  1. 容器の流出口に取り付けられ、前記容器のスクイズ時に前記容器内の液体が流入可能な液流入部と、
    前記液流入部と共に液体の計量室を形成し、液流入口を備えて伸縮可能に蛇腹状に折り畳まれ、伸縮によって前記計量室の深さを変える伸縮管部と、
    を有することを特徴とする計量キャップ。
  2. 前記伸縮管部と一体とされて前記容器側に配置される弁座部と、
    前記弁座部と初期状態で当接して液流路を塞ぐ弁部を備え、前記容器に対する相対移動によって前記液流路を開放すると共に前記伸縮管部を伸縮させる調節部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の計量キャップ。
  3. 容器の流出口に取り付けられ、前記容器のスクイズ時に前記容器内の液体が流入可能な液流入部と、
    前記液流入部と共に液体の計量室を形成し、前記液流入部の一部と重ね合わせ可能に配置される壁部を備えると共に、液流入口を備えて前記液流入部に対する前記壁部の相対移動によって前記計量室の深さを変える移動管部と、
    を有することを特徴とする計量キャップ。
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