JP2011051602A - 計量注出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容液が収容される容器本体2と、容器本体2の口部2aに装着された計量容器3と、容器本体2内を加圧する加圧手段4と、容器本体2内と計量容器3内とを連通し、内部に計量容器3内から容器本体2内への内容液Wの流出を規制する逆止弁13が配設された連通管5と、計量容器3内に配置されるとともに下方から上方に向けて延在し、かつ内部と計量容器3内とを連通する導入孔29が形成された導入管6と、導入管6の上端部に連結されるとともに下方に向けて延在し、かつ内容液Wを注出する注出孔30が形成された注出管7と、を備え、計量容器3において、導入管6の上端よりも上方に位置する部分には、計量容器3の内部と外部とを連通する逃げ開口19が形成され、注出孔30は、注出管7において、計量容器3の外部に位置し、かつ導入孔29よりも下方に位置する部分に形成されている計量注出容器1を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明に係る計量注出容器は、内容液が収容される容器本体と、該容器本体の口部に装着された計量容器と、前記容器本体内を加圧する加圧手段と、前記容器本体内と前記計量容器内とを連通し、内部に前記計量容器内から前記容器本体内への内容液の流出を規制する逆止弁が配設された連通管と、前記計量容器内に配置されるとともに下方から上方に向けて延在し、かつ内部と前記計量容器内とを連通する導入孔が形成された導入管と、前記導入管の上端部に連結されるとともに下方に向けて延在し、かつ内容液を注出する注出孔が形成された注出管と、を備え、前記計量容器において、前記導入管よりも上方に位置する部分には、該計量容器の内部と外部とを連通する逃げ開口が形成され、前記注出孔は、前記注出管において、前記計量容器の外部に位置し、かつ前記導入孔よりも下方に位置する部分に形成されていることを特徴とする。
ここで、計量容器に前記逃げ開口が形成されているので、計量容器の内圧は大気圧に維持される。しかも、注出孔が、注出管において計量容器の外部に位置しかつ導入孔よりも下方に位置する部分に形成されている。
したがって、前述のように内容液が一旦、注出孔から注出された後は、計量容器内に容器本体内の内容液を流入させなくても、サイフォンの原理によって、計量容器内の内容液が、導入孔、導入管内および注出管内を通して注出孔から継続して注出される。
このように、蛇腹体を備える加圧手段を採用することで、例えばシリンダおよびピストン等を備える加圧手段を採用する場合に比べて、当該計量注出容器の構造をより簡素化することができる。
なお、カバー体を下方に向けて押し込む前の状態で、カバー体の下端部および案内筒の上端部のうちのいずれか一方が、他方内に挿入されている場合には、案内筒によるカバー体の上下動の案内をより確実なものとし、かつカバー体と案内筒とにより蛇腹体を上下方向の全長にわたって径方向の外側から覆い隠すことができる。
図1に示すように、計量注出容器1は、内容液Wが収容される容器本体2と、該容器本体2の口部2aに装着された計量容器3と、容器本体2内を加圧する加圧手段4と、容器本体2内と計量容器3内とを連通する連通管5と、計量容器3内に配置されるとともに下方から上方に向けて延在する導入管6と、導入管6の上端に連結されるとともに下方に向けて延在する注出管7と、を備えている。
計量筒体8の周壁部8bには、内部が計量筒体8内に連通する突出筒10が径方向の外側に向けて突設されている。
また、計量筒体8の底壁部8aには、容器軸Oと同軸に配置され下方に向けて延びる第1装着筒11が設けられている。この第1装着筒11が口部2aに螺着され、前記底壁部8aの下面が口部2aの上端縁に当接している。
内筒体17の上端は、外筒16の上端よりも上方に位置しており、連結板18は、径方向の外側から内側に向かうに従い漸次上方に向かって湾曲している。なお連結板18は、湾曲していなくても良く、例えば径方向の外側から内側に向かうに従い漸次上方に向かって単に傾斜しているだけでも良い。
また蛇腹体20の周壁部20bの下端には、容器軸Oと同軸に配置され下方に向けて延びる第2装着筒24が設けられている。この第2装着筒24が計量容器3の蓋体9の内筒体17内に螺着されている
またカバー体22の天壁部22aには、前記第1空気孔25に連通する第2空気孔28が形成されている。図示の例では、第2空気孔28は、第1空気孔25と同軸に配置されるとともに、第1空気孔25と同形同大となっている。
さらにカバー体22の天壁部22aには、カバー体22内と外部とを連通する図示しない第3空気孔が形成されている。この第3空気孔は、カバー体22の天壁部22aにおいて、蛇腹体20の頂壁部20aとの接着部分よりも径方向の外側で、かつ案内筒23よりも径方向の内側に位置する部分に配置されている。
さらに、案内筒23の外径は、カバー体22の内径と同等もしくは若干小さくなっており、案内筒23の上端部は、カバー体22の下端部内に挿入されている。
連通管5の内部には、容器本体2内から計量容器3内への内容液Wの流入を許容し、かつ計量容器3内から容器本体2内への内容液Wの流出を規制する逆止弁13が配設されている。図示の例では、連通管5の内部においてチューブ12が嵌合された下端部よりも上側に位置する部分には、下方に向かうに従い漸次縮径されたテーパ状の弁座部14が突設されており、この弁座部14上に球状の逆止弁13が離反可能に着座されている。また、連通管5の内周面において逆止弁13よりも上方に位置する部分には、逆止弁13の上方に向けた移動を規制する規制部15が、周方向に間隔をあけて複数突設されている。
また導入管6には、その内部と計量容器3内とを連通する導入孔29が形成されている。図示の例では、導入孔29は、導入管6の下端部に形成され側方に向けて開口している。
そして注出管7には、内容液Wを注出する注出孔30が形成されており、本実施形態では、この注出孔30は、注出管7において、計量容器3の外部に位置し、かつ導入孔29よりも下方に位置する部分に形成されている。図示の例では、注出孔30は、注出管7の下端開口部となっている。
はじめに、加圧手段4で容器本体2内を加圧する方法について説明する。
まず図2に示すように、例えば指などで、第1空気孔25および第2空気孔28を外側から塞いだ状態で、カバー体22の天壁部22aを下方に向けて押し込むことで蛇腹体20の頂壁部20aを下方に向けて押し込み、蛇腹体20を縮小変形させる。
このようにカバー体22を下方に向けて押し込んで蛇腹体20を縮小変形させることで、蛇腹体20内の空気が第2装着筒24内、空気供給管21内および第1装着筒11内を通って容器本体2内に供給される。これにより、容器本体2内を加圧することができる。
まず、前述のように加圧手段4で容器本体2内を加圧する。すると、容器本体2内の内容液Wが、連通管5内の逆止弁13を弁座部14から離反させて開弁させながら、チューブ12内および連通管5内を通って計量容器3内に流入する。計量容器3内に流入した内容液Wは、その一部が導入孔29を通して導入管6内にも流入し、計量容器3内および導入管6内それぞれの内容液Wの液面が、上下方向の高さ位置が互いに同等に保たれた状態で、内容液Wの計量容器3内への流入に伴い上昇する。この際、計量容器3内が、逃げ開口19、案内筒23内、カバー体22内、および前記第3空気孔を通って外部と連通されているので、計量容器3内に内容液Wが流入されても、計量容器3の内圧は大気圧に維持される。
ここで、前述のように計量容器3の内圧が大気圧に維持されるとともに、注出孔30が、注出管7において、計量容器3の外部に位置し、かつ導入孔29よりも下方に位置する部分に形成されている。したがって、内容液Wが一旦、注出孔30から注出された後は、計量容器3内に容器本体2内の内容液を流入させなくても、サイフォンの原理によって、計量容器3内の内容液Wが、導入孔29、導入管6内および注出管7内を通して継続して注出孔30から注出される。
また、蛇腹体20を備える加圧手段4を採用することで、例えばシリンダおよびピストン等を備える加圧手段を採用する場合に比べて、当該計量注出容器1の構造をより簡素化することができる。
さらに、カバー体22を下方に向けて押し込む前の状態で、案内筒23の上端部が、カバー体22の下端部内に挿入されているので、案内筒23によるカバー体22の上下動の案内をより確実なものとし、かつカバー体22と案内筒23とにより蛇腹体20を上下方向の全長にわたって径方向の外側から覆い隠すことができる。
例えば、前記第3空気孔は、前記実施形態に示したものに限られず、カバー体22および/または案内筒23における任意の箇所に形成されていても良い。また、前記第3空気孔の形状、数も、前記実施形態に示すものに限られない。さらに、前記第3空気孔を形成するのに代えて、カバー体22の周壁部22bと案内筒23との間に、カバー体22内と外部とを連通する隙間を設けたり、カバー体22の周壁部22bおよび案内筒23の少なくとも一方に、カバー体22内と外部とを連通する空気導入溝を形成したりしても良い。
さらに、カバー体22は、天壁部22aの下面が前記頂壁部20aの上面に固定されずに、天壁部22aが前記頂壁部20a上に配置されているだけでも良い。この場合、例えば、カバー体22内に蛇腹体20の上側部分が嵌合されていても良い。また、カバー体22を、蛇腹体20によって上方付勢するとともに、案内筒23に、カバー体22の上方への移動を規制してカバー体22の下端部が案内筒23の上端部から抜け出るのを防ぐ抜け止め手段を設けても良い。
なお、カバー体22の天壁部22aが前記頂壁部20a上に配置されている構成において、カバー体22が蛇腹体20に対して相対的に周方向に回転移動可能である場合、第1空気孔25と第2空気孔28との連通の確保が困難になるおそれがある。この場合、カバー体22の周方向の回転移動を規制する回転規制手段を設けたり、第2空気孔28を第1空気孔25よりも大径に形成したり、カバー体22の天壁部22aの下面に蛇腹体20の頂壁部20aの上面に当接する突出部を形成してカバー体22と蛇腹体20との間に隙間を設けたり、第1空気孔25と第2空気孔28とを容器軸Oと同軸に形成したりする等して、第1空気孔25と第2空気孔28との連通を確保しても良い。
さらに、前記実施形態では、加圧手段4は、上下方向に伸縮可能とされた有頂筒状の蛇腹体20を備えるものとしたが、蛇腹体20に代えて、例えば径方向に圧搾変形(スクイズ変形)可能な有頂筒状体を採用しても良い。
また、前記実施形態では、導入管6と注出管7とは、別部材で形成されているものとしたが、一体成形されたものであっても良い。
2 容器本体
2a 口部
3 計量容器
4 加圧手段
5 連通管
6 導入管
7 注出管
W 内容液
13 逆止弁
19 逃げ開口
20 蛇腹体
21 空気供給管
22 カバー体
23 案内筒
29 導入孔
30 注出孔
Claims (3)
- 内容液が収容される容器本体と、
該容器本体の口部に装着された計量容器と、
前記容器本体内を加圧する加圧手段と、
前記容器本体内と前記計量容器内とを連通し、内部に前記計量容器内から前記容器本体内への内容液の流出を規制する逆止弁が配設された連通管と、
前記計量容器内に配置されるとともに下方から上方に向けて延在し、かつ内部と前記計量容器内とを連通する導入孔が形成された導入管と、
前記導入管の上端部に連結されるとともに下方に向けて延在し、かつ内容液を注出する注出孔が形成された注出管と、を備え、
前記計量容器において、前記導入管よりも上方に位置する部分には、該計量容器の内部と外部とを連通する逃げ開口が形成され、
前記注出孔は、前記注出管において、前記計量容器の外部に位置し、かつ前記導入孔よりも下方に位置する部分に形成されていることを特徴とする計量注出容器。 - 請求項1記載の計量注出容器であって、
前記加圧手段は、前記計量容器に上方に向けて延設されるとともに上下方向に伸縮可能とされた有頂筒状の蛇腹体と、前記計量容器内に配置され前記蛇腹体内と前記容器本体内とを連通する空気供給管と、を備えていることを特徴とする計量注出容器。 - 請求項2記載の計量注出容器であって、
前記加圧手段は、前記蛇腹体の上側部分が内挿される有頂筒状のカバー体と、前記計量容器に上方に向けて延設され、前記蛇腹体の下側部分が内挿されるとともに前記カバー体の上下動を案内する案内筒と、を備えていることを特徴とする計量注出容器。
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