JP6298684B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような吐出器が取り付けられる容器が知られている。この種の容器は、内容物が収容され、口部に吐出器が着脱可能に装着される容器本体を備えている。
特開2003−120547号公報
しかしながら、前記従来の容器では、例えば、吐出器により容器本体内の内容物を吐出した後などに、吐出器を取り外した状態で容器本体内に内容物を注入する際、容器本体内に内容物を注入し易くすることについて改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、容器本体内に内容物を注入し易くすることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る容器は、内容物が収容され、口部に吐出器が着脱可能に装着される容器本体と、前記口部内に容器軸方向に移動可能に装着され、前記吐出器が挿通される中栓筒と、を備え、前記中栓筒は、前記口部内に、弾性的に縮径変形させられた状態で嵌合された注入筒部と、前記注入筒部から容器軸方向に沿った容器本体の内側に向けて延びる流通筒部と、を備え、前記注入筒部は、周方向の全周にわたって延び、容器軸方向に延びる分割ラインにより周方向に分割された本体周壁と、前記本体周壁において、前記分割ラインを周方向に挟んで隣り合う部分同士を連結する弾性連結部と、を備え、前記弾性連結部は、周方向に沿った内側に向けて弾性変形させられていて、周方向に大きくなるように復元変形することで前記注入筒部を拡径変形させることを特徴とする。
この場合、容器本体内に内容物を注入するときには、まず中栓筒を、容器軸方向に沿った容器本体の外側に移動させる。このとき、流通筒部を容器本体の口部内に位置させた状態で、注入筒部を口部から容器軸方向に沿った容器本体の外側に向けて突出させ、注入筒部を口部から離脱させる。すると注入筒部が、この注入筒部に作用する弾性力に基づいて拡径変形し、注入筒部の開口面積が大きくなる。そして、このように拡径変形された注入筒部から内容物を注ぎ入れ、注入筒部および流通筒部を通して容器本体内に内容物を注入する。
内容物の注入が終了した後には、中栓筒を、容器軸方向に沿った容器本体の内側に移動させる。このとき、注入筒部を弾性力に抗して縮径変形させ、この注入筒部を容器本体の口部内に嵌合させる。
以上のように、この容器では、容器本体の口部内に嵌合されていた注入筒部を口部から突出させて拡径変形させ、注入筒部の開口面積を大きくした後、この注入筒部から容器本体内に内容物を注入することができる。これにより、容器本体内に内容物を注入し易くすることができる。
また、注入筒部が容器本体の口部から突出させられたときに、弾性連結部が復元変形し、弾性連結部の周方向の大きさが大きくなる。すると本体周壁において、分割ラインを周方向に挟んで隣り合う部分同士の間隔が周方向に広がり、注入筒部が拡径変形する。
この容器によれば、弾性連結部が復元変形することで、注入筒部を拡径変形させることができる。したがって、弾性連結部の復元変形量を調整することで、注入筒部の拡径量を調整することができる。これにより、注入筒部の拡径量を高精度に調整し易くすることができる。その結果、注入筒部が容器本体の口部から突出させられたときに、注入筒部を精度良く拡径変形させることが可能になり、容器本体内に内容物をより注入し易くすることができる。
前記弾性連結部は、前記本体周壁において、前記分割ラインを周方向に挟んで隣り合う部分同士の間に設けられる中間隙間を閉塞するように復元変形してもよい。
この場合、弾性連結部が、中間隙間を閉塞するように復元変形するので、注入筒部から内容物を注ぎ入れるときに、内容部が、中間隙間から外部に漏出するのを弾性連結部により規制することができる。したがって、部品点数の増加を抑えつつ、容器本体内に内容物を確実に注入し易くすることができる。
前記弾性連結部は、径方向に凸となるように周方向に折り畳まれていてもよい。
この場合、弾性連結部が、径方向に凸となるように周方向に折り畳まれているので、注入筒部が容器本体の口部から突出させられたときに、弾性連結部を復元変形させて周方向に展開させることで、弾性連結部の周方向の大きさを大きくすることができる。したがって、注入筒部の拡径量を一層安定させ易くすることが可能になり、注入筒部をより精度良く拡径変形させることができる。
前記注入筒部は、容器軸方向に沿った容器本体の内側から外側に向かうに従い漸次拡径する形状をなすように拡径変形してもよい。
この場合、注入筒部が、容器軸方向に沿った容器本体の内側から外側に向かうに従い漸次拡径する形状をなすように拡径変形するので、注入筒部から内容物を注入するときに、内容物を、注入筒部の内周面に沿って円滑に流動させることができる。これにより、容器本体内に内容物をより注入し易くすることができる。
また、注入筒部が前述のように拡径変形するので、注入筒部から内容物を注入した後、中栓筒を容器軸方向に沿った容器本体の内側に向けて移動させるときに、注入筒部を、容器本体の口部の開口端などにより径方向の内側に押し込んで、徐々に縮径変形させることができる。これにより、作業性を向上させることができる。
前記流通筒部には、前記中栓筒内と前記容器本体内とを連通する連通孔が形成されていてもよい。
この場合、中栓筒に連通孔が形成されているので、連通孔が形成されていない場合に比べて、例えば、容器本体の内部と外部との間で中栓筒を通して空気を置換させ易くすること等ができる。これにより、容器本体内に内容物を円滑に注入し易くすることができる。
前記中栓筒には、前記中栓筒が容器軸方向に沿った容器本体の外側に移動するときに前記容器本体に係止して、前記中栓筒の更なる容器軸方向に沿った容器本体の外側への移動を規制する規制部が設けられていてもよい。
この場合、中栓筒に規制部が設けられているので、中栓筒が容器軸方向に沿った容器本体の外側に過度に移動するのを規制することができる。これにより、中栓筒が容器本体から意図せず離脱するのを抑えることができる。
前記中栓筒には、前記吐出器において前記容器本体内の内容物を吸い上げる吸い上げ筒部が、容器軸方向に摺動可能に嵌合されるしごき部が設けられていてもよい。
この場合、中栓筒にしごき部が設けられているので、容器本体の口部に装着された吐出器を口部から離脱させるときに、吐出器の吸い上げ筒部の外周面としごき部とを容器軸方向に摺動させることができる。これにより、吸い上げ筒部の外周面に付着した容器本体内の内容物を、しごき部によりしごき落とし、口部から離脱した吐出器に余分な内容物が付着するのを抑えることができる。その結果、例えば、吐出器を容器の周囲に置いたとしても、容器の周囲が内容物で汚れてしまうのを抑制すること等ができる。
本発明によれば、容器本体内に内容物を注入し易くすることができる。
本発明の一実施形態に係る容器を示す縦半断面図である。 図1に示す容器を構成する中栓筒の平面図である。 図1に示す容器の縦半断面図であって、中栓筒を上昇移動させた状態を示す図である。 図3に示す容器を構成する中栓筒の平面図である。 図1に示す容器に吐出器を取り付けてなる吐出容器を示す縦半断面図である。 図5に示す吐出容器の縦半断面図であって、容器から吐出器を取り外している状態を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る容器を説明する。
図1から図5に示すように、容器10は、内容物Mが収容された容器本体11と、容器本体11の口部11a内に装着された中栓筒12と、を備えている。この容器10には、容器本体11内の内容物Mを吐出する吐出器30が取り付けられる。吐出器30は、容器本体11の口部11aに着脱可能に装着され、中栓筒12に挿通される。
ここで、容器本体11は有底筒状に形成されていて、容器本体11および中栓筒12の各中心軸線は共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う口部11a側を上側といい、その反対側を下側という。この容器10を容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
図1および図2に示すように、容器本体11の口部11aは、肩部11bに立設されている。口部11aの内径は、容器軸O方向の全長にわたって同等となっている。
中栓筒12は、容器本体11の口部11aに容器軸O方向に移動可能に装着されている。中栓筒12は、同一材料で一体に形成されている。中栓筒12は、例えばエラストマー等の弾性材料により形成されている。中栓筒12は、注入筒部13と、流通筒部14と、を備えている。中栓筒12は、上側から下側に向かうに従い漸次、段状に縮径する多段筒状に形成されている。注入筒部13は、流通筒部14よりも大径に形成されている。
注入筒部13の内径は、容器軸O方向の全長にわたって同等となっている。注入筒部13は、弾性的に縮径変形させられた状態で口部11a内に嵌合されている。注入筒部13は、本体周壁15と、支持部16と、弾性連結部17と、を備えている。
本体周壁15は、周方向の全周にわたって延びている。本体周壁15は、容器本体11の口部11a内に、容器軸O方向に摺動可能(移動可能)に嵌合されている。
支持部16は、本体周壁15の上端部から径方向の外側に向けて突出している。支持部16は、周方向の全周にわたって延びている。支持部16は、容器本体11の口部11aの開口端上に配置され、口部11aにより支持されている。支持部16の外周縁部は、前記開口端から径方向の外側に突出している。
ここで本体周壁15は、容器軸O方向に延びる分割ライン18により周方向に分割されている。分割ライン18は、本体周壁15における容器軸O方向の全長にわたって直線状に延びている。さらに本実施形態では、分割ライン18は、本体周壁15における上端部から径方向の外側に向けて延びている。分割ライン18は、支持部16における径方向の全長にわたって直線状に延び、支持部16を周方向に分割している。
分割ライン18は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。本体周壁15は、複数の分割ライン18によって、複数の分割周壁15aに分割されている。複数の分割周壁15aは、互いに同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。各分割周壁15aの周方向の大きさは、容器軸O方向の全長にわたって同等となっている。周方向に隣り合う分割周壁15aは、互いに近接または当接している。
弾性連結部17は、本体周壁15において、分割ライン18を周方向に挟んで隣り合う部分同士を連結している。本実施形態では、弾性連結部17は、周方向に隣り合う分割周壁15a同士を連結している。弾性連結部17は、周方向に沿った内側に向けて弾性変形させられている。弾性連結部17は、径方向に凸となるように周方向に折り畳まれている。
弾性連結部17は、周方向に隣り合う分割周壁15aそれぞれの内周面に連結されていて、径方向の内側に向けて凸となるように折り畳まれていて、周方向に隣り合う分割周壁15a同士の間に挟み込まれていない。弾性連結部17は、周方向における中央部を起点として周方向に折り畳まれている。弾性連結部17は、周方向に隣り合う分割周壁15a同士のうち、周方向の端縁同士を、互いの容器軸O方向の全長にわたって連結している。
図1から図4に示すように、弾性連結部17は、膜状に形成されている。弾性連結部17は、周方向に展開された状態で、下側に向けて凸となる三角形状に形成されている。弾性連結部17の周方向の大きさは、下側から上側に向かうに従い漸次、大きくなっている。
図3および図4に示すように、注入筒部13は、中栓筒12が上側(容器軸方向に沿った容器本体の外側)に移動させられたときに、下側から上側(容器軸方向に沿った容器本体の内側から外側)に向かうに従い漸次拡径する形状をなすように拡径変形する。拡径変形した注入筒部13において、上側の開口端部内に設けられた注入開口13aの内径は、容器本体11の口部11aの内径よりも大きくなっている。
なお本実施形態では、中栓筒12が上側に移動し、注入筒部13が容器本体11の口部11aから離脱すると、図4に示すように、弾性連結部17が復元変形して周方向に展開され、周方向に隣り合う分割周壁15a同士の間隔が周方向に広がる。このとき弾性連結部17は、本体周壁15において、周方向に隣り合う分割周壁15a同士の間に設けられる中間隙間15bを閉塞する。弾性連結部17は、中間隙間15bを通した注入筒部13の径方向の内側と外側との連通を遮断する。
図1に示すように、流通筒部14は、注入筒部13から下側に向けて延びている。流通筒部14は、注入筒部13と一体に連結されている。流通筒部14における下側の開口端部は、上側から下側に向かうに従い漸次、縮径している。
流通筒部14には、中栓筒12内と容器本体11内とを連通する連通孔19が形成されている。連通孔19は、容器軸O方向に延び、下側に向けて開口している。連通孔19の平面視形状は、矩形状に形成されている。連通孔19の容器軸O方向の大きさは、連通孔19の周方向の大きさよりも小さくなっている。連通孔19は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。流通筒部14において、周方向に隣り合う連通孔19同士の間に位置する部分は、周方向に間隔をあけて複数設けられた脚部14aとなっている。
ここで中栓筒12には、規制部20と、しごき部21と、が設けられている。
図3に示すように、規制部20は、中栓筒12が上側に移動するときに容器本体11に係止して、中栓筒12の更なる上側への移動を規制する。規制部20は、流通筒部14に周方向に間隔をあけて複数設けられていて、図示の例では、各脚部14aに設けられている。
規制部20は、流通筒部14から径方向の外側に向けて突出している。規制部20は、下側から上側に向かうに従い漸次、径方向の大きさが大きくなっている。規制部20における下側の端部には、容器軸Oに対して傾斜して延びる案内面20aが形成されている。案内面20aは、中栓筒12を容器本体11の口部11a内に挿入するときに、口部11aの開口端に当接して流通筒部14を縮径変形させ、規制部20と口部11aとを容器軸O方向に乗り越えさせる。
図5に示すように、しごき部21内には、吐出器30の後述するパイプ(吸い上げ筒部)32が、容器軸O方向に摺動可能に嵌合する。しごき部21は、周方向の全周にわたって延びている。しごき部21は、流通筒部14の下端部に形成されている。しごき部21は、複数の脚部14aの各下端部を一体に連結している。しごき部21は、上側に向けて凹となる凹曲面状に形成されている。
ここで、この容器10に取り付けられる吐出器30の一例について説明する。なお容器10と吐出器30とは、吐出容器1を構成する。吐出容器1は、例えば、内容物Mとしてのシャンプー、コンディショナー、ボディソープその他の液体に用いられる。なお吐出容器1が、例えばホテルや旅館その他の宿泊施設などで用いられる場合には、内容物Mの消費が多くなり、内容物Mの継ぎ足しや詰め替えも多くなる傾向にある。
吐出器30は、容器本体11内の内容物を吐出する。吐出器30は、容器10に取り付けられるときに中栓筒12内に挿通される。吐出器30は、シリンダ31と、パイプ32と、装着キャップ33と、ステム34と、押下ヘッド35と、を備えている。シリンダ31、パイプ32、ステム34、装着キャップ33および押下ヘッド35は、容器軸Oと同軸に配置されている。
シリンダ31は、中栓筒12内に収容されている。シリンダ31には、フランジ部36と、空気孔37と、弁座部38と、が設けられている。フランジ部36は、シリンダ31から径方向の外側に向けて突出する。フランジ部36は、容器本体11の口部11aの開口端上に、支持部16を介して配置されている。図示の例では、フランジ部36と支持部16との間にはさらにパッキン39が配置されている。
空気孔37は、中栓筒12の内部に向けて開口している。空気孔37は、容器本体11の外部の空気を、中栓筒12を通して容器本体11内に供給する。
弁座部38は、シリンダ31の下端部内に設けられている。弁座部38は、容器軸Oと同軸の環状に形成されている。弁座部38上には、例えばいわゆる三点弁などにより構成された吸い上げ弁40が設けられている。吸い上げ弁40は、容器本体11内からシリンダ31内への内容物Mの流入を許容し、その逆を規制する逆止弁となっている。
パイプ32は、容器本体11内の内容物Mを吸い上げる。パイプ32は、シリンダ31から下側に向けて延びている。パイプ32の上端部は、シリンダ31の下端部内に嵌合されていて、前記弁座部38に下側から当接している。パイプ32は、前記しごき部21内に容器軸O方向に摺動可能に嵌合されている。
装着キャップ33は、フランジ部36を容器本体11の口部11aに固定していて、シリンダ31を口部11aに装着させる。装着キャップ33は、筒状に形成されている。装着キャップ33は、容器本体11の口部11aの外周面に螺着されている。
ステム34は、装着キャップ33内に挿通され、容器本体11の口部11aに立設されている。ステム34は、上方付勢状態で下方移動可能に配置されている。ステム34は、シリンダ31内に配置されたコイルスプリング41により上方付勢されている。
ステム34の下端部には、ピストン42が一体に形成されている。ピストン42は、シリンダ31内に容器軸O方向に摺動可能に嵌合されている。ステム34内には、液吐出弁43が設けられている。液吐出弁43は、ステム34内から押下ヘッド35内への内容物Mの流出を許容し、その逆を規制する逆止弁となっている。
押下ヘッド35は、ステム34の上端部に装着されている。押下ヘッド35には、径方向の外側に向けて突出するノズル筒44が設けられている。ノズル筒44内は、押下ヘッド35内を通してステム34内に連通していて、ノズル筒44の先端部内が吐出孔45となっている。吐出孔45は、吐出器30の作動に伴って内容物Mを吐出する。
前記吐出器30では、押下ヘッド35を押下すると、吸い上げ弁40が閉塞された状態で、ステム34が、コイルスプリング41の弾性力に抗して下降移動する。このとき、ピストン42がシリンダ31の内周面上を容器軸O方向に摺動することで、シリンダ31内が加圧される。これにより、シリンダ31内に収容されていた内容物Mがステム34内を上昇する。すると、液吐出弁43が内容物Mの液圧により開放され、内容物Mが、押下ヘッド35内、ノズル筒44内を通って吐出孔45から吐出される。
その後、押下ヘッド35の押下を解除すると、コイルスプリング41の復元力によりステム34が上昇移動し、シリンダ31内が負圧となる。すると、吸い上げ弁40が開放され、容器本体11内の内容物Mが、パイプ32を通してシリンダ31内に吸い上げられる。このとき、吐出容器1の外部の空気が、空気孔37、中栓筒12内および前記連通孔19を通して容器本体11内に供給される。
このように内容物Mを吐出することで、容器本体11内の内容物Mが減少した場合、内容物Mの継ぎ足し、詰め替えを行う。そのため、まず図6に示すように、吐出器30を容器本体11から上側に向けて引き上げて容器本体11から取り外す。このとき、吐出器30のパイプ32の外周面としごき部21とが容器軸O方向に摺動する。これにより、パイプ32の外周面に付着した容器本体11内の内容物Mがしごき落とされる。
その後、図1に示すような容器10において、中栓筒12を上側に向けて移動させる。このとき、例えば、支持部16において容器本体11の口部11aの開口端から径方向の外側に突出する部分に、例えば指の爪を引っかける等して、支持部16を上側に向けて引き上げる。ここで図3に示すように、規制部20が容器本体11に係止するまで、中栓筒12を上側に向けて移動させると、流通筒部14が容器本体11の口部11a内に位置した状態で、注入筒部13が口部11aから上側に向けて突出し、注入筒部13が口部11aから離脱される。このとき規制部20は、容器本体11における口部11aまたは肩部11bに下側から突き当たる。
その結果、図3および図4に示すように、注入筒部13が、この注入筒部13に作用する弾性力に基づいて拡径変形し、注入筒部13の開口面積が大きくなり、前記注入開口13aが容器本体11の口部11aよりも大径になる。このとき本実施形態では、弾性連結部17が復元変形して弾性連結部17の周方向の大きさが大きくなる。これにより、本体周壁15において、周方向に隣り合う分割周壁15a同士の間隔が周方向に広がり、注入筒部13が拡径変形する。このとき各分割周壁15aは、図3に示すように、下側から上側に向かうに従い漸次、径方向の内側から外側に向けて傾斜する。
そして、このように拡径変形された注入筒部13から、詰め替え容器2内の内容物Mを注ぎ入れる等し、注入筒部13および流通筒部14を通して容器本体11内に内容物Mを注入する。なお前記詰め替え容器2には、容器本体11内に詰め替えられる内容物Mが充填されている。詰め替え容器2としては、例えばパウチ状に形成された構成などを採用することができる。
内容物Mの注入が終了した後には、中栓筒12を下側に移動させる。このとき、注入筒部13を弾性力に抗して縮径変形させ、注入筒部13を容器本体11の口部11a内に嵌合させる。本実施形態では、中栓筒12を下側に移動させると、注入筒部13が、容器本体11の口部11aの開口端により径方向の内側に押し込まれ、徐々に縮径変形する。その結果、中栓筒12を下側に向けて単に押し込むことで、注入筒部13を弾性的に縮径変形させながら口部11a内に嵌合させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る容器10によれば、容器本体11の口部11a内に嵌合されていた注入筒部13を口部11aから突出させて拡径変形させ、注入筒部13の開口面積を大きくした後、この注入筒部13から容器本体11内に内容物Mを注入することができる。これにより、容器本体11内に内容物Mを注入し易くすることができる。
また、弾性連結部17が復元変形することで、注入筒部13を拡径変形させることができる。したがって、弾性連結部17の復元変形量を調整することで、注入筒部13の拡径量を調整することができる。これにより、注入筒部13の拡径量を高精度に調整し易くすることができる。その結果、注入筒部13が容器本体11の口部11aから突出させられたときに、注入筒部13を精度良く拡径変形させることが可能になり、容器本体11内に内容物Mをより注入し易くすることができる。
また弾性連結部17が、径方向に凸となるように周方向に折り畳まれているので、注入筒部13が容器本体11の口部11aから突出させられたときに、弾性連結部17を復元変形させて周方向に展開させることで、弾性連結部17の周方向の大きさを大きくすることができる。したがって、注入筒部13の拡径量を一層安定させ易くすることが可能になり、注入筒部13をより精度良く拡径変形させることができる。
また弾性連結部17が、中間隙間15bを閉塞するように復元変形するので、注入筒部13から内容物Mを注ぎ入れるときに、内容部が、中間隙間15bから外部に漏出するのを弾性連結部17により規制することができる。したがって、部品点数の増加を抑えつつ、容器本体11内に内容物Mを確実に注入し易くすることができる。
また注入筒部13が、下側から上側に向かうに従い漸次拡径する形状をなすように拡径変形するので、注入筒部13から内容物Mを注入するときに、内容物Mを、注入筒部13の内周面に沿って円滑に流動させることができる。これにより、容器本体11内に内容物Mをより注入し易くすることができる。
また、注入筒部13が前述のように拡径変形するので、注入筒部13から内容物Mを注入した後、中栓筒12を下側に向けて移動させるときに、注入筒部13を、容器本体11の口部11aの開口端により径方向の内側に押し込んで、徐々に縮径変形させることができる。これにより、作業性を向上させることができる。
また、中栓筒12に連通孔19が形成されているので、連通孔19が形成されていない場合に比べて、例えば、容器本体11の内部と外部との間で中栓筒12を通して空気を置換させ易くすること等ができる。これにより、容器本体11内に内容物Mを円滑に注入し易くすることができる。
また、中栓筒12に規制部20が設けられているので、中栓筒12が上側に過度に移動するのを規制することができる。これにより、中栓筒12が容器本体11から意図せず離脱するのを抑えることができる。
また、中栓筒12にしごき部21が設けられているので、容器本体11の口部11aに装着された吐出器30を口部11aから離脱させるときに、吐出器30のパイプ32の外周面としごき部21とを容器軸O方向に摺動させることができる。これにより、パイプ32の外周面に付着した容器本体11内の内容物Mを、しごき部21によりしごき落とし、口部11aから離脱した吐出器30に余分な内容物Mが付着するのを抑えることができる。その結果、例えば、吐出器30を容器10の周囲、例えば洗面台などに置いたとしても、容器10の周囲が内容物Mで汚れてしまうのを抑制すること等ができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、連通孔19や規制部20、しごき部21がなくてもよい。
吐出器30は、前記実施形態に示した構成に限られない。例えば、内容物を泡状にして吐出するいわゆるフォーマディスペンサ等を採用することもできる。
前記実施形態では、中栓筒12が同一材料で一体に形成されているが、本発明はこれに限られない。例えば中栓筒が、いわゆる2色成形などにより成形され、複数種の材料で形成されていてもよい。
前記実施形態では、中栓筒12を上側に向けて移動させるときに、支持部16を上側に向けて引き上げるが、本発明はこれに限られない。例えば、吐出器および中栓筒に、中栓筒を上側に向けて引き上げる引き上げ部を各別に設けてもよい。この種の引き上げ部としては、例えば、吐出器を容器本体から引き上げるときに、互いに係止して中栓筒を上側に向けて引き上げる構成などを採用することができる。
前記実施形態では、注入筒部13が、下側から上側に向かうに従い漸次拡径する形状をなすように拡径変形するが、本発明はこれに限られない。例えば、注入筒部が、容器軸方向の位置によらずほぼ同径となるように、拡径変形してもよい。
前記実施形態では、弾性連結部17が、径方向に凸となるように周方向に折り畳まれているが、本発明はこれに限られない。例えば、弾性連結部が、周方向に単に圧縮変形させられていてもよい。
前記実施形態では、弾性連結部17が、中間隙間15bを閉塞するように復元変形するが、本発明はこれに限られない。例えば、弾性連結部とは異なる部材により中間隙間が閉塞されてもよい。
前記実施形態では、本体周壁15が、複数の分割ライン18によって、複数の分割周壁15aに分割されているが、本発明はこれに限られない。例えば、本体周壁に、1つの分割ラインのみ形成してもよい。つまり本体周壁を、複数の分割周壁に分割しなくてもよい。
前記実施形態では、注入筒部13が、本体周壁15と弾性連結部17とを備えているが、本発明はこれに限られない。注入筒部として、伸縮自在に拡径変形する他の構成を採用可能であり、階段状や蛇腹状などの他の形態も採用することができる。例えば、注入筒部が、周方向に連続して延びる弾性周壁により形成された構成を採用してもよい。この場合、例えば、弾性周壁の周方向に沿った一部分を径方向の内側に向けて折り込むこと等により、弾性周壁を、容器本体の口部内に弾性的に縮径変形した状態で嵌合させることができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 容器
11 容器本体
11a 口部
12 中栓筒
13 注入筒部
14 流通筒部
15 本体周壁
15b 中間隙間
17 弾性連結部
18 分割ライン
19 連通孔
20 規制部
21 しごき部
30 吐出器
32 パイプ(吸い上げ筒部)

Claims (7)

  1. 内容物が収容され、口部に吐出器が着脱可能に装着される容器本体と、
    前記口部内に容器軸方向に移動可能に装着され、前記吐出器が挿通される中栓筒と、を備え、
    前記中栓筒は、
    前記口部内に、弾性的に縮径変形させられた状態で嵌合された注入筒部と、
    前記注入筒部から容器軸方向に沿った容器本体の内側に向けて延びる流通筒部と、を備え
    前記注入筒部は、
    周方向の全周にわたって延び、容器軸方向に延びる分割ラインにより周方向に分割された本体周壁と、
    前記本体周壁において、前記分割ラインを周方向に挟んで隣り合う部分同士を連結する弾性連結部と、を備え、
    前記弾性連結部は、周方向に沿った内側に向けて弾性変形させられていて、周方向に大きくなるように復元変形することで前記注入筒部を拡径変形させることを特徴とする容器。
  2. 前記弾性連結部は、前記本体周壁において、前記分割ラインを周方向に挟んで隣り合う部分同士の間に設けられる中間隙間を閉塞するように復元変形することを特徴とする請求項記載の容器。
  3. 前記弾性連結部は、径方向に凸となるように周方向に折り畳まれていることを特徴とする請求項またはに記載の容器。
  4. 前記注入筒部は、容器軸方向に沿った容器本体の内側から外側に向かうに従い漸次拡径する形状をなすように拡径変形することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の容器。
  5. 前記流通筒部には、前記中栓筒内と前記容器本体内とを連通する連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の容器。
  6. 前記中栓筒には、前記中栓筒が容器軸方向に沿った容器本体の外側に移動するときに前記容器本体に係止して、前記中栓筒の更なる容器軸方向に沿った容器本体の外側への移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の容器。
  7. 前記中栓筒には、前記吐出器において前記容器本体内の内容物を吸い上げる吸い上げ筒部が、容器軸方向に摺動可能に嵌合されるしごき部が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の容器。
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