JP2006325070A - 監視カメラ装置及びそのチルト動作端設定方法 - Google Patents

監視カメラ装置及びそのチルト動作端設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 最大チルト位置のばらつきがなくその位置設定が容易な監視カメラ装置を提供する。
【解決手段】 撮像装置(4c)とこれをチルト方向に回動する駆動装置(8a)と、外部指示により回動を制御する制御部(12)とを備え、撮像装置が予め設定された第1チルト方向を向いた際にそのチルト位置を第1チルト位置(K)として検出する検出手段(10a,18)と、撮像装置が第1チルト方向とは異なる第2チルト方向を向く第2チルト位置(S)の位置情報を予め記憶する記憶手段(13)と、回動で変位する撮像装置のチルト動作位置(X)を求めるチルト動作位置検出手段(23)とを備え、回動の際、制御部は、チルト動作位置検出手段が求めたチルト動作位置と、記憶手段に記憶された第2チルト位置とを比較し、チルト動作位置が第1チルト位置に対して第2チルト位置より遠くなる場合に外部指示を無視し駆動装置に対し回動を停止するよう制御する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、少なくともチルト動作を伴って監視のための撮影を行う監視カメラ装置と、そのチルト動作の動作端である最大チルト位置を設定するチルト動作端設定方法に関する。
カメラをパン方向あるいはチルト方向に回動させて周囲の広い範囲の領域を撮影する監視カメラ装置が知られている(以下、このパン方向とチルト方向への回動を、それぞれ、パン動作とチルト動作とも称する)。その一例が特許文献1に開示されている。
この監視カメラ装置は、透明な半球形のドームカバーと、このカバー内に収容されたカメラと、カメラをパン動作及びチルト動作させる回転駆動機構とを備え、周囲の情景を、ドームカバーを通して撮影するものである。
また、この監視カメラ装置は外部のコントローラと接続され、パン動作及びチルト動作は、このコントローラにより制御される。
コントローラにはモニタが接続され、カメラで撮影した画像等が表示される。
特開2004−56239号公報
上述した従来の監視カメラ装置の模式的断面図を図11に示す。この図は、監視カメラ装置101を天井Cに設置した状態を示している。
当図においては、以下の説明の理解を容易にするため、後述するドームカバー103以外の部材を一点鎖線で記載している。
この監視カメラ装置101は、ベース部102に取り付けられたドームカバー103と、ドームカバー103の内部に収容され、図示しない回動駆動機構により回動中心P及びT周りにそれぞれパン方向及びチルト方向に回動するカメラ104とを備えている。
ドームカバー103は、撮影する画像の歪みを少なくするためにほぼ真球の半球面部103a(以下、窓部103aとも称する)を有するように形成される。この半球面部103aは、図の角度θ(180°)の範囲である。
この窓部103aの曲率中心は、チルト動作の回動中心Tの近傍に位置されている。両中心が一致すると窓部103aを通して撮影した画像の歪みが最小になるが、実施例では、曲率中心を、画像の歪が実用上無視できる範囲で回動中心Tから離れたその近傍に位置させている。
このドームカバー103は、透明樹脂を射出成形して形成される。
このドームカバー103には、ベース部102に取り付けるための取付部103bが設けられている。この取付部103bは、射出成形の際に金型から取り出せるよう窓部103aに連接して円筒形状に形成される。
取付部103bの先端部側には、位置決めに利用されるフランジ103b1が形成されている。
このような構成の監視カメラ装置101において、カメラ104を概ね水平となる位置(図10のBの位置)にチルト動作させた場合、撮影領域αは、窓部103aと取付部103bとに跨る。
球面以外の面を通して撮影すると、その画像は歪みを有するものとなる。従って、カメラ104の向きが、この水平位置近傍にある場合、撮影画像の内、取付部103bを通して撮影された部分には歪みが生じている。
この歪みは、画像の品位を低下させると共に使用状況によっては監視作業の妨げとなるので、この取付部103bを通した歪みのある画像を見えなくするよう要望される場合が多い。
この要望に応えるため、図12に示したように、ドームカバー103の取付部103bとカメラ104との間に遮蔽部材105を配置したり、取付部103bの内面あるいは外面に遮光剤を塗布する等の、マスキング処理を行っていた。
このマスキング処理を行った監視カメラ装置において、カメラの向きを水平位置近傍にした場合の監視画面の例を、図5に示す。
この図で、画面Gにおいて、撮影領域における上方側のマスキング範囲Msがマスキング処理をした部分の範囲(ハッチング範囲:実際の画像は黒色で表示される)であり、下方側の窓部範囲Mdが窓部103aを通して撮影された範囲α1である。
このマスキング範囲Msと窓部範囲Mdとの境界線ML1の画面Gにおける位置、換言するならば、カメラ104の最大チルト位置(水平位置)が常に高い精度で一定になることが品位的にも監視作業上も好ましい。
また、複数の監視カメラ装置を使用し、各装置から送出された画像を一ヶ所で集中監視する場合においては、各監視カメラ装置毎の境界線ML1の位置が高い精度で揃うことが同様の理由で望まれる。
一方、使用状況によっては、取付部103bの画像が歪んでいても、これを含めて監視を行いたい場合がある。
この場合、マスキング処理を施していない監視カメラ装置を使用するが、取付部103bを通した画像である取付部範囲Mtと窓部範囲Mdとの境界線ML2の位置は、この装置を設置した位置での撮影画像の内容に応じて最適な位置に設定されることが必要であり、このような現場対応ができることは大変望ましい。
取付部範囲Mtは図5のハッチング部に対応し、実際の画像は歪みを有する画像である。また、境界線ML2は図5において境界線ML1の位置に対応する。
しかしながら、この最大チルト位置を機械的に規制しようとする場合には、各部品の寸法やマスキングの見切りのばらつき、あるいは、組み付け位置のばらつきにより、個々の監視カメラ装置間での最大チルト角度位置における画面上の境界線ML1,ML2の位置にもばらつきが生じてしまう。
また、その位置を機械的に調整する構造とした場合も、各装置の内部部品に対して直接調節作業を実施しなければならず、作業が容易ではないという問題があった。
さらに、設置場所と監視場所とが離れている場合には、画面上での確認ができず、設置時の調整や設置後の再調整においても、その作業はほとんど困難であるという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、チルト動作における最大チルト位置のばらつきがなく、その位置の設定あるいは再設定を容易に行える監視カメラ装置及びチルト動作端設定方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の構成を有する。
即ち、撮像装置(4c)と、この撮像装置(4c)を少なくともチルト方向に回動させる駆動装置(8a)と、外部からの指示に基づいてこの回動を制御する制御部(12)とを備え、監視のために周囲の撮影を行う監視カメラ装置において、
前記撮像装置(4c)が予め設定された第1のチルト方向を向いた際にそのチルト位置を第1のチルト(K)位置として検出する検出手段(10a,18)と、前記撮像装置(4c)が、前記第1のチルト方向とは異なる第2のチルト方向を向く第2のチルト位置(S)の位置情報を予め記憶する記憶手段(13)と、前記外部からの指示に基づいて行う前記回動に伴い変位する前記撮像装置(4c)のチルト動作位置(X)を求めるチルト動作位置検出手段(23)と、を備え、前記チルト方向の回動の際に、前記制御部(12)は、前記チルト動作位置検出手段(23)が求めた前記チルト動作位置(X)と、前記記憶手段(13)に記憶された前記第2のチルト位置(S)とを比較し、前記チルト動作位置(X)が前記第1のチルト位置(K)に対して前記第2のチルト位置(S)よりも遠くなる場合に、前記外部からの指示を無視し、前記駆動装置(8a)に対して回動を停止するよう制御することを特徴とする監視カメラ装置(1)である。
また、本願発明は手段として次の手順を有する。
即ち、少なくともチルト方向に回動する撮像装置(4c)と外部コントローラ(16)からの指示に基づいてこの回動を制御する制御部(12)とを備えて監視のために周囲の撮影を行う監視カメラ装置(1)における、チルト動作の最大チルト位置を設定するチルト動作端設定方法であって、
前記撮像装置(4c)をチルト方向に回動させ、この撮像装置(4c)が予め設定したチルト方向を向く第1のチルト位置(K)となった時点でこれを基準タイミングとして検出するステップ(S2)と、前記基準タイミング以降、前記チルト方向の回動により変位する前記撮像装置のチルト動作位置(X)を前記第1のチルト位置(K)を基準にして求め、前記撮像装置の撮影画像が最大チルト位置としての所望の画像となった時点で、その時点の前記チルト動作位置(X)を記憶手段に記憶するステップ(S6)と、を有することを特徴とする監視カメラ装置(1)のチルト動作端設定方法である。
本発明によれば、チルト動作における最大チルト位置、すなわち、チルト端位置が一定でばらつきがなく、また、その位置の設定あるいは再設定を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図10を用いて説明する。
図1は、本発明の監視カメラ装置の実施例を示す外観斜視図である。
図2は、本発明の監視カメラ装置の実施例を説明する模式的断面図である。
図3は、本発明の監視カメラ装置の実施例における内部構造を示す斜視図である。
図4は、本発明の監視カメラ装置の実施例における動作を説明する模式的断面図である。
図5は、本発明の監視カメラ装置の実施例等により得られた監視画像の一例を示す図である。
図6は、本発明の監視カメラ装置の実施例を説明するブロック図である。
図7は、本発明の監視カメラ装置の実施例における接続例を説明する図である。
図8は、本発明のチルト動作端設定方法の実施例を説明するフローチャートである。
図9は、本発明の監視カメラ装置の実施例における他の接続例を説明する図である。
図10は、本発明のチルト動作設定方法の実施例を説明する図である。
まず、本発明の監視カメラ装置の実施例の概要について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、この監視カメラ装置1を床面に向けて天井Cに設置した状態を示している。
監視カメラ装置1は、略円筒形の本体部5と略半球の表面形状を有するドームカバー3とを備えている。
ドームカバー3は、透明材料で形成され、内部にはカメラ4cを搭載したカメラヘッド4が収容されている(図2参照)。このカメラ4cはレンズ4aを備えている。
このカメラヘッド4は、ドームカバー3に沿った球面を外形の一部に有する略樽状であり(図3参照)、その球面のレンズ4aに対応する部分に開口部4bが設けられている。
従って、カメラ4cは、開口部4b及びドームカバー3を通して、この監視カメラ装置1の周囲の情景を撮影するように構成されている。
次に、この監視カメラ装置1の詳細構造について図2,図3及,図6及び図10を主に用いて説明する。
まず、ドームカバー3は、撮影する画像の歪みを少なくするためにほぼ真球の半球面部3a(以下、窓部3aとも称する)を有するように形成される。この半球面部3aは、図の角度θ(180°)の範囲である。
このドームカバー3の材料として透明樹脂(例えばアクリルやポリカーボネート)が用いられる。これは軽量で生産性に優れ安価であることにより、この樹脂を射出成形してこのドームカバー3は形成される。
このドームカバー3には、これを筐体5aに取り付けるための取付部3bが窓部3aに連接して形成されている。
射出成形においては、高い精度が必要な窓部3aの部分には金型の駒割線が入らないように、また、金型はできるだけスライド構造を用いることなく順抜きで成形できることが望まれる。そのため、この取付部3bは、窓部3aが延長した球面形状ではなく円筒形状とされている。
取付部103bの端部には、位置決めに利用されるフランジ3b1が形成されている。
カメラヘッド4は、窓部3aの球面中心の近傍に位置するチルト方向の回動軸Tを有している。
従って、レンズ4aの光軸CLと、その光軸CLが窓部3aと交わる点における法線とがほぼ一致するので、歪みのない高品位の画像を撮影することができる。
撮影した画像の信号は、カメラ4cから出力端子14cを介して外部に出力される。
また、カメラヘッド4は、2つのステッピングモータ8a,8bを駆動源としてチルト方向及びパン方向に回動するように駆動される。
この駆動は、外部のコントローラ16からの指示に基づいてCPU12により駆動回路22a,22bを介して制御される。
チルト方向(図2の矢印TL)の動作は、モータ8aから動力伝達機構であるベルト9a等を介して伝達された駆動力により、回動軸Tに沿って配設されたシャフト21を直接回動させることで行われる。
パン方向(図2の矢印PN)の動作は、モータ8bから動力伝達機構であるギア列9b等を介して伝達された駆動力により、シャフト21を支持部P1,P2で支持するコ字状のブラケット10を、パン方向の回動軸P周りに回動させることで行われる。
その際、チルト角度で言うと、真下方向を0°として±90°(水平)を越え、±95°程度にまで回動可能とされている。
パン動作及びチルト動作における動作角度は、各ステッピングモータ8a,8bに供給される駆動電流のステップ数に基づき、動力伝達機構の伝達比等から求めることができる。
上述したカメラヘッド4やこれを駆動するための駆動手段等は、ベース部17に保持されている。
ベース部17には、回路基板11が固定されている。この回路基板11には、監視カメラ装置1自体を制御するCPU12,この制御のための情報やプログラム等を記憶するメモリ13及び駆動回路22a,22bが搭載されている。
このCPU12は回路基板11に搭載した回路及び接続線14を介して外部のコントローラ16と電気的に接続されている。
カメラヘッド4の端面4dには、回動軸Tから所定の距離だけ離れた位置にフォトインタラプタ18が取付られている。このフォトインタラプタ18のON/OFF検出信号はCPU12に送出される。
一方、ブラケット10には、チルト動作におけるフォトインタラプタ18の軌道上に遮蔽部10aが形成されている。
従って、カメラヘッド4がチルト動作をした際に、所定のチルト角度でフォトインタラプタ18の検知範囲に遮蔽部10aが進入してON/OFF動作が行われる。
この実施例においては、図3に示すように、フォトインタラプタ18は回動軸Tに対してレンズ4aの光軸CLと同じ放射方向上に配置されている。
従って、この図のカメラの位置、すなわち、水平方向を向いた位置から、カメラヘッド4がチルト方向TL1に約90°回動した際に遮蔽部10aを検知してフォトインタラプタ18のON/OFF動作が行われる。
具体的には、この実施例では、遮蔽部10aがフォトインタラプタ18の検知領域内にあるチルト角度の範囲は、真下方向の6.4°と設定してある。この範囲は、フォトインタラプタ18の検知特性と遮蔽部10aの寸法とで決定される。
従って、レンズ4aの光軸CLが真下を向く位置を0°とすると、+3.2°から+90°までの範囲と、その逆方向である−3.2°から−90°までが検知範囲外となっている。図10を用いて説明するならば、例えば光軸CLが図のKの位置にあるときにON/OFF動作が行われる。上述の設定例の場合、βが
3.2°である。
ところで、このような構成の監視カメラ装置1において、カメラヘッド4を水平位置であるチルト角度90°付近までチルト動作させた場合、撮影領域αは、窓部3aと取付部3bとに跨る(図4参照)。
上述したように、球面以外の面を通して撮影すると、その画像は歪みの生じたものとなるので、この撮影領域αの画像の内、取付部3bを通して撮影された範囲には歪みが生じている。
この実施例においては、この歪みを有する画像を見えなくするように、ドームカバー3の取付部3bとカメラヘッド4との間に、遮蔽部材19を配置しマスキングを行っている。
従って、カメラ4cの水平位置で窓部3aを通して得られる画像Gは、図5に示すように、画角α1(図4参照)で示される窓部範囲Mdのみであり、遮蔽部材19でマスキングされたマスキング範囲Msは黒色の画像となる。
ところで、この監視カメラ装置は、チルト動作に関して、その最大チルト位置を外部のコントローラを用いて設定可能とされている。この最大チルト位置の設定により、チルト動作端において、上述した画面上の窓部範囲Mdとマスキング範囲Msとの境界線MLの位置を、画面上で最適な位置に設定できる。
そこで、その設定に係わる構成例と設定方法の一例について詳述する。
ここで最大チルト位置の設定は、監視カメラ装置の製造の際等に予め設定しておく初期設定の場合と、その後、例えば監視場所への設置後に再設定する場合とがあり、それぞれについて説明する。
<初期設定の場合>
図7に示すように、初期設定を行う監視カメラ装置1Aに、パン動作及びチルト動作等を指示するコントローラ16aと電源16bとを接続しておく。電源はコントローラ16aから供給してもよい。
コントローラ16aには画像表示装置20を接続し、監視カメラ装置1Aのカメラ4cで撮影した画像を表示する。
この初期設定動作のフローチャート図8に示し、これに沿って、また図10も用いて設定方法を説明する。
予めカメラ4cを概ね真下に向けておき、これを初期位置として設定を開始する。この位置において、フォトインタラプタ18は遮蔽部10aにより遮られてON状態となっている。以下、真下方向のチルト角度を0゜として説明する。
(1)コントローラ16からCPU12に対してカメラヘッド4のチルト動作を実行するよう指示する(S1)。CPU12は、この指示に基づきステッピングモータ8aに対してパルス信号を送出し、チルト動作を実行させる。このパルス信号のパルス数はチルト角度に対応する。
(2)チルト動作が開始すると、回動角度βが約3.2゜となった時点(光軸CLがKの位置)でフォトインタラプタ18の送出信号がOFFとなる(S2−Yes)。
CPU12は、このフォトインタラプタ18からの送出信号がOFFになった時点でのチルト位置を基準角度位置K(角度0゜)と認識し、この時点以降の送出パルス数のカウントを開始する(S3)。
(3)チルト動作によりカメラ4cの向きが水平に近くなると、表示装置20の画面内に境界線MLが映し出される(S4−Yes)。
(4)この境界線MLが画面の所望の位置に移動した時点Sで(S5−Yes)、コントローラ16aからCPU12に対して、基準角度位置Kからこの所望の位置Sまでに送出したパルス数を最大チルト位置情報としてメモリ13に記憶させるように指示する(S6−Yes)。
この境界線MLが画面上の所望の位置となるカメラのチルト位置Sが最大チルト動作位置となる。
この最大チルト位置情報は、上述したパルス数でなくてもよく、パルス数から求めたチルト角度やこの角度を特定できる他の数値等であってもよい。
画面上での境界線MLの所望の位置は、予め画面にマーキング等しておくと作業がさらに容易である。
以上の方法により、最大チルト位置Sの初期設定が完了する。
初期設定がなされた監視カメラ装置1Aにおいて、そのCPU12は、コントローラ16からチルト動作の指示があると、基準角度位置Kを原点とし、そこからのパルス数を基に現状のチルト位置Xを時系列的に求める一方、メモリ13に記憶された最大チルト位置情報を呼び出して最大チルト位置Sを求め、現状のチルト位置Xと比較する。
そして、最大チルト位置Sを越えてチルト指示があった場合にはその指示を無視してステッピングモータ8aを駆動させないよう制御する。
これにより、チルト動作端において、画面上の境界線MLの位置は常に一定となる。
ここで現状のチルト位置Xは、CPU12とは独立してチルト位置演算部23を設け、この演算部で求める構成にしてもよい。上述の例は、このチルト位置演算部23をCPU12の内部に備えた例である。
原点となる基準角度位置Kは、監視カメラ装置1Aを設置後、まずチルト動作を行いフォトインタラプタ18からの検知信号を取得することで求める。
また、何らかの理由でメモリ13に記憶した最大チルト位置情報が失われた際には、CPU12は、再度、最大チルト位置情報を取得するために、フォトインタラプタ18の検知信号が得られるようチルト動作を実行させる。
上述した初期設定を、監視カメラ装置の製造時に行えば、個々の監視カメラ装置間での最大チルト位置Sは一定となり、複数の監視カメラ装置を集中監視する場合においても、チルト動作端Sでの境界線MLの位置がばらつくことがなく高品位な監視画像を提供することができる。
<再設定について>
実施例の監視カメラ装置は、初期設定後の再設定も可能である。この再設定により、例えば、製造時に予め初期設定された監視カメラ装置に対して、設置した現場での監視画像の内容に応じてチルト動作端Sでの境界線MLの位置を任意の位置に変更でき、現場対応性に優れる。
再設定の際は、コントローラ16から、CPU12に対して、最大チルト位置Sを越えたチルト動作指示を無視しないように指示し、その後、上述した(1)〜(3)のステップで設定を実行する。
そして、設定終了後に、以降再び最大チルト位置Sを越えたチルト動作指示を無視するように指示して再設定を終了する。
このように、最大チルト位置Sの初期設定あるいは再設定においては、上述したように、最大チルト位置情報を記憶するようCPU12に対して指示するように構成された専用のソフトウエアが必要であるが、最大チルト位置情報をメモリ13に記憶した後は、このような調整機能がないソフトウエアでの制御が可能である。
従って、この監視カメラ装置を含む監視システムを、専用のソフトウエアを用いる場合と比べて安価に提供することができる。
また、監視カメラ装置の設置場所がその画像を監視する場所から遠方の場合、インターネットやLAN(Local Area Network)を介して監視や制御を行うことも可能であり(図9参照)、その場合、コントローラとして一般的な汎用パソコン16cを利用し、上述した調整機能のないソフトウエアでも制御することができるので、容易に、また、安価に監視システムを構築することができる。
このように、実施例の監視カメラ装置は、使用上極めて汎用性が高いものである。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
フォトインタラプタがON/OFF検知をする位置は、実施例で説明したカメラ4cの垂直方向位置に限らず、任意の位置にすることができる。
上述した実施例においては、境界線MLはマスキング処理した場合についての境界線ML1について説明したが、監視カメラ装置1をマスキング処理を施さないものとし、境界線MLがその場合の取付部範囲Mtと窓部範囲Mdとの境界線ML2であってもよいことは言うまでもない。この場合、図5における境界線ML1がML2に対応し、同じく、マスキング範囲Msが画面の歪んだ取付部範囲Mtに対応する。
また、上述した実施例によれば、画面上に境界線を含まない任意のチルト角度においても、それをチルト動作端Sとして設定することが可能である。
例えば、天井に設定した場合に、必ず床面が画面上に存在するような真下方向に偏った角度範囲で監視を行う場合等に有効である。
本発明の監視カメラ装置の実施例を示す外観斜視図である。 本発明の監視カメラ装置の実施例を説明する模式的断面図である。 本発明の監視カメラ装置の実施例における内部構造を示す斜視図である。 本発明の監視カメラ装置の実施例における動作を説明する模式的断面図である。 本発明の監視カメラ装置の実施例等により得られた監視画像の一例を示す図である。 本発明の監視カメラ装置の実施例を説明するブロック図である。 本発明の監視カメラ装置の実施例における接続例を説明する図である。 本発明のチルト動作設定方法の実施例を説明するフローチャートである。 本発明の監視カメラ装置の実施例における他の接続例を説明する図である。 本発明のチルト動作設定方法の実施例を説明する図である。 監視カメラ装置のチルト動作について説明する図である。 ドームカバーのマスキング処理について説明する図である。
符号の説明
1,1A 監視カメラ装置
2 シャーシ
3 ドームカバー
3a 窓部(半球面部)
3b 取付部
3b1 フランジ
4 カメラヘッド
4a レンズ
4b 開口部
4c カメラ
4d 端面
5 本体部
5a 筐体
6 駆動機構
7 目隠し
8a,8b ステッピングモータ
9a ベルト
9b ギア列
10 ブラケット
10a 遮蔽部
11 回路基板
12 CPU(制御部)
13 メモリ(記憶部)
14 信号線
16 外部機器
16a コントローラ
16b 電源
16c 汎用パソコン(コントローラ)
17 ベース
18 フォトインタラプタ
19 遮蔽部材
20 画像表示装置
21 シャフト
22a,22b 駆動回路
23 チルト動作位置演算部
CL 光軸
Md 窓部範囲
Ms マスキング範囲
ML(ML1,ML2) 境界線
P,T 回動軸
K 基準チルト位置
S 最大チルト位置(チルト動作端)
X チルト動作位置

Claims (2)

  1. 撮像装置と、この撮像装置を少なくともチルト方向に回動させる駆動装置と、外部からの指示に基づいてこの回動を制御する制御部とを備え、監視のために周囲の撮影を行う監視カメラ装置において、
    前記撮像装置が予め設定された第1のチルト方向を向いた際にそのチルト位置を第1のチルト位置として検出する検出手段と、
    前記撮像装置が、前記第1のチルト方向とは異なる第2のチルト方向を向く第2のチルト位置の位置情報を予め記憶する記憶手段と、
    前記外部からの指示に基づいて行う前記回動に伴い変位する前記撮像装置のチルト動作位置を求めるチルト動作位置検出手段と、を備え、
    前記チルト方向の回動の際に、前記制御部は、
    前記チルト動作位置検出手段が求めた前記チルト動作位置と、前記記憶手段に記憶された前記第2のチルト位置とを比較し、前記チルト動作位置が前記第1のチルト位置に対して前記第2のチルト位置よりも遠くなる場合に、前記外部からの指示を無視し、前記駆動装置に対して回動を停止するよう制御することを特徴とする監視カメラ装置。
  2. 少なくともチルト方向に回動する撮像装置と外部コントローラからの指示に基づいてこの回動を制御する制御部とを備えて監視のために周囲の撮影を行う監視カメラ装置における、チルト動作の最大チルト位置を設定するチルト動作端設定方法であって、
    前記撮像装置をチルト方向に回動させ、この撮像装置が予め設定したチルト方向を向く第1のチルト位置となった時点でこれを基準タイミングとして検出するステップと、
    前記基準タイミング以降、前記チルト方向の回動により変位する前記撮像装置のチルト動作位置を前記第1のチルト位置を基準にして求め、前記撮像装置の撮影画像が最大チルト位置としての所望の画像となった時点で、その時点の前記チルト動作位置を記憶手段に記憶するステップと、を有することを特徴とする監視カメラ装置のチルト動作端設定方法。
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