JP2001024916A - 監視用カメラ装置およびその監視領域設定方法 - Google Patents

監視用カメラ装置およびその監視領域設定方法

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JP2001024916A
JP2001024916A JP11196143A JP19614399A JP2001024916A JP 2001024916 A JP2001024916 A JP 2001024916A JP 11196143 A JP11196143 A JP 11196143A JP 19614399 A JP19614399 A JP 19614399A JP 2001024916 A JP2001024916 A JP 2001024916A
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JP
Japan
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camera device
camera
monitoring
housing
sensor
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JP11196143A
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English (en)
Inventor
Teruyuki Uchihara
輝行 内原
Joji Wada
穣二 和田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視用カメラ装置をどのような傾斜を持った
取付面に取り付けても、真下方向を任意に設定または検
出することにより、モニタ側において違和感のない監視
映像を得られるようにする。 【解決手段】 監視用カメラ装置の筐体内に、分銅21と
真下センサ22、あるいは姿勢センサ25など、真下を検知
する種々の手段を組み込む。そして、監視システム設置
時に、真下方向26検知し、その真下方向26をもとにシス
テムの監視領域を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラ、回転機構、
フォーカス機構、電源などを筐体内に収納した複合監視
用カメラ装置に関し、特に、取付位置の真下を検知する
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ、回転機構、フォーカス機構、電
源部、映像増幅部などを筐体内に収納した複合用監視カ
メラ装置が空港、駅、デパート、遊戯場などの多くの場
所に取り付けられ、監視システムの画像入力装置として
使用されている。このような複合監視用カメラ装置(以
下、監視用カメラ装置という)は、天井に取付けられる
ことが多く、また天井に取付けることで性能を発揮でき
る構造となっている。
【0003】主に天井などに設置する監視用カメラ装置
の回転機構は、水平面360度、上下180度の範囲内
で監視状態に応じたパン・チルト設定が可能である。そ
して、監視システムのモニタ側での違和感をなくすため
に、監視用カメラ装置の真下の位置を境としてモニタに
表示される画像を反転することが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、ビルのデザイン
などによって、監視用カメラ装置の取付場所に制約があ
り、傾斜した天井に取り付けざるを得ないことが多々あ
る。監視用カメラ装置を取り付けるための天井が傾斜し
ていると、取付後の装置筐体の底面の真下の方向と装置
筐体の真下の方向(=鉛直線の方向)とが取付天井の傾
斜角度により異なる。大きな傾斜がない場合は特に問題
ないが、傾斜が大きい場合には、装置筐体の底面の真下
が斜め方向となり、装置筐体の真下にて反転すべき画像
が真下で反転せずに斜め方向で反転してしまう。このた
め、監視映像が逆さになり、監視動作として不適切な状
態となることがある。
【0005】また、天井の傾斜が大きい場合、回転機構
のパン方向制御を行った場合、撮像中心が床などの水平
面に対して傾いたものとなり、モニタ監視時に違和感を
生じる。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、監視用カメラ装置をどのような傾斜
を持った取付面に取り付けても、真下方向を任意に設定
または検出することにより、モニタ側において違和感の
ない監視映像が得られるようにした監視用カメラ装置お
よびその監視領域設定方法を提供することを目的とす
る。
【0007】また、パン制御を行った場合に、真下方向
検知データを用いて自動的に回転起動位置を補正し、映
像中心を床などの水平面に対して常に平行にすることの
できる監視用カメラ装置およびその監視領域設定方法を
提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明では、上記の課題
を解決するために、カメラと、前記カメラの水平回転機
構と、前記カメラの上下回転機構とを筐体内に具備した
監視用カメラ装置において、前記筐体の真下方向を検知
する真下方向検知手段を備え、前記監視用カメラ装置筐
体の真下方向を検知し、その真下方向を基準にして監視
領域を設定する構成とした。このように構成したことに
より、監視用カメラ装置をどのような傾斜を持った取付
面に取り付けても、真下方向を正確に検出して監視領域
を設定し、モニタ側において違和感のない監視映像が得
られる。
【0008】また、前記カメラで撮像された画像の傾斜
を前記真下検知手段の出力をもとに修正する画像修正手
段を設けた。このように構成したことにより、モニタに
表示される映像の中心を水平面に対して常に平行にする
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載した発明
は、カメラと、前記カメラの水平回転機構と、前記カメ
ラの上下回転機構とを筐体内に具備した監視用カメラ装
置において、前記筐体の真下方向を検知する真下方向検
知手段を備えた監視用カメラ装置であり、真下方向検知
手段により真下方向を検知するという作用を有する。
【0010】本発明の請求項2に記載した発明は、請求
項1記載の監視用カメラ装置において、前記真下方向検
知手段は、前記上下回転機構の回転軸に振り子状に自由
に動くように取り付けられた磁性体と、前記回転軸の下
方に取り付けられた磁気センサとからなる監視用カメラ
装置であり、振り子状に自由に動くように取り付けられ
た磁性体と磁気センサとにより真下方向を検知するとい
う作用を有する。
【0011】本発明の請求項3に記載した発明は、請求
項1記載の監視用カメラ装置において、前記真下方向検
知手段は前記筐体内に設けられた傾斜センサである監視
用カメラ装置であり、傾斜センサにより真下方向を検知
するという作用を有する。
【0012】本発明の請求項4に記載した発明は、請求
項1記載の監視用カメラ装置において、前記水平回転機
構の外周面と前記筐体とに水平回転の基点を規定するセ
ンサを備えた監視用カメラ装置であり、水平回転機構の
外周面と前記カメラベースとに設けられたセンサにより
水平回転の基点を規定するという作用を有する。
【0013】本発明の請求項5に記載した発明は、請求
項1記載の監視用カメラ装置において、前記カメラで撮
像された画像の傾斜を前記真下検知手段の出力をもとに
修正する画像修正手段を備えた監視用カメラ装置であ
り、カメラで撮像された画像の傾斜を真下検知手段の出
力をもとに修正するという作用を有する。
【0014】本発明の請求項6に記載した発明は、カメ
ラと、前記カメラの水平回転機構と、前記カメラの上下
回転機構とを筐体内に具備した監視用カメラ装置の監視
領域を設定する方法において、前記筐体の真下方向を検
知し、前記真下方向を基準にして前記監視領域を設定す
る監視領域設定方法であり、検知された真下方向を基準
にして監視領域を設定するという作用を有する。
【0015】本発明の請求項7に記載した発明は、請求
項6記載の監視用カメラ装置の監視領域設定方法におい
て、前記水平回転機構および前記上下回転機構を駆動し
て前記カメラを真下に向け、その時の駆動部の位置デー
タから真下方向を検知する監視用カメラ装置の監視領域
設定方法であり、カメラを真下に向けた時の水平回転機
構および上下回転機構の駆動部の位置データから真下方
向を検知し、その検知された真下方向を基準にして監視
領域を設定するという作用を有する。
【0016】本発明の請求項8に記載した発明は、請求
項6記載の監視用カメラ装置の監視領域設定方法におい
て、前記監視用カメラ装置の真下に所定のパターンを配
置して前記カメラで撮像し、予め前記監視用カメラ装置
が記憶している前記所定のパターンと同一の画像パター
ンとを照合することで、真下方向を検知する監視用カメ
ラ装置の監視領域設定方法であり、カメラで撮像した所
定のパターンを予め記憶している同一のパターンと照合
することで真下方向を検知し、その検知された真下方向
を基準にして監視領域を設定するという作用を有する。
【0017】本発明の請求項9に記載した発明は、請求
項6記載の監視用カメラ装置の監視領域設定方法におい
て、前記上下回転機構の回転軸に振り子状に自由に動く
磁性体を取り付け、前記回転軸の下方に磁気センサを取
り付け、前記磁気センサにより前記磁性体を検知するこ
とにより、真下方向を検知する監視用カメラ装置の監視
領域設定方法であり、振り子状に自由に動くように取り
付けられた磁性体と磁気センサとにより真下方向を検知
し、その検知された真下方向を基準にして監視領域を設
定するという作用を有する。
【0018】本発明の請求項10に記載した発明は、請
求項9記載の監視用カメラ装置の監視領域設定方法にお
いて、前記水平回転ベースの外周面と前記筐体とに水平
回転の基点を規定するセンサを設け、かつ前記筐体に設
けられたセンサが傾斜した取付面の最上部あるいは最下
部に向くように前記筐体を前記取付面に固定し、前記セ
ンサの出力を併用して真下方向を検知する監視用カメラ
装置の監視領域設定方法であり、磁気センサの出力と、
水平回転の基点を規定するセンサの出力とを併用して真
下方向を検知し、その検知された真下方向を基準にして
監視領域を設定するという作用を有する。
【0019】本発明の請求項11に記載した発明は、請
求項6記載の監視用カメラ装置の監視領域設定方法にお
いて、前記水平回転機構および前記上下回転機構が自由
に動くように構成し、カメラが自重で真下を向いた時の
駆動部の位置データから真下方向を検知する監視用カメ
ラ装置の監視領域設定方法であり、カメラが自重で真下
を向いた時の水平回転機構および上下回転機構の駆動部
の位置データから真下方向を検知し、その検知された真
下方向を基準にして監視領域を設定するという作用を有
する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明を適用する監視用カメラ装
置の基本構造を示す図である。この図において(a)は
正面図、(b)は底面図である。
【0022】この監視用カメラ装置は、その筐体として
カメラカバー1とカメラベース2とを有する。カメラカ
バー1は略ドーム状に構成され、カメラベース2は略円
筒状に構成されている。そして、カメラベース2の下側
にカメラカバー1が固定されている。カメラベース1の
上端面は天井8などに固定される。
【0023】監視用カメラ装置の筐体内には、カメラ3
と、映像増幅部4と、水平回転ベース5と、上下回転軸
6と、スリップリング7とが設けられている。また、こ
の筐体の内部に電源回路が内蔵されている。
【0024】水平回転ベース5を回転させることによ
り、筐体内の全ての部品などを水平面内360度にわた
り、図1(b)の水平回転軌跡13のように回転させる
ことができる。また、上下回転軸6を中心にして、カメ
ラ3および映像増幅部4を180度の範囲にわたり、図
1(a)の上下回転軌跡9のように回転させることがで
きる。ここでは、上下回転軌跡9における筐体の底面の
真下をB点、時計回り方向の先端をB点、時計回り方向
の後端をC点とする。カメラベース2とカメラカバー2
の内部部品は全てが回転動作を行っているため、映像信
号、制御信号、電源などはスリップリング7により構成
された回転接点を介して、天井8の裏側に配線されたケ
ーブルに接続されている。
【0025】図2は、本発明を適用した監視用カメラ装
置を傾斜した天井に取り付けた状態を示す図である。こ
の図において、図1と同一の部分または対応する部分に
は図1で使用した符号と同一の符号を付した。また、こ
の図には監視用カメラ装置の真下方向(鉛直方向)を検
知する手段が記載されている。
【0026】この監視用カメラ装置は、分銅21と、真下
センサ22、基点センサ23、24と、姿勢センサ25とを備え
ている。
【0027】分銅21は、磁石で構成されており、上下回
転軸6にひもなどでぶら下げられ、振り子状に自由に動
くように構成されている。真下センサ22は上下回転軸6
と装置筐体底面とを結ぶ線上に配設された磁気センサで
あり、真下センサ22が上下回転軸6と共に回転して分銅
21の位置に到達し、分銅21と対向した時に検知信号を発
生する。分銅21は監視用カメラ装置を傾斜天井8に取付
けた時に、天井8の傾斜がいかなるものであっても、鉛
直方向(図2の真下方向26)を向いている。したがっ
て、分銅21と真下センサ22とにより、装置筐体の底面の
方向(図2の水平取付時真下方向27)が鉛直方向と一致
しているか否かを検出することができる。
【0028】基点センサ23は、水平回転ベース5外周面
の一箇所に固定された磁気センサである。そして、基点
センサ24はカメラベース2の内面に固定された磁性体で
ある。ここで、基点センサ24は、カメラベース2を傾斜
した天井に取り付けた際に、傾斜面の最上部または最下
部になるように、カメラベース2における固定位置を定
めるように設置する(図2は最上部になるように定めた
例である)。基点センサ23は、水平回転軸ベース5が回
転し、基点センセ24と対向した時に検知信号を発生す
る。
【0029】したがって、この基点センサ23、24によ
り、水平回転ベース5の回転位置を検出することができ
る。これによって、水平回転の基点位置を規定すること
ができる。なお、基点センサ23、24は磁気以外の検知方
法、例えば光学的な検知方法を用いるもの(発・受光素
子と反射部材など)でもよい。
【0030】姿勢センセ25は、水平回転ベース5に固定
されており、カメラ3の2軸方向(水平方向、垂直方
向)の傾斜を検出する。
【0031】次に、以上のように構成された監視用カメ
ラ装置の動作について図3を参照しながら説明する。こ
の図において、図2と同一の部分または対応する部分に
は図2で使用した符号と同一の符号を付した。
【0032】図3に示すように、監視用カメラ装置は傾
斜天井8に取り付けられている。したがって、装置の真
下方向26と水平取付時真下方向27とは一致しない。そし
て、このような状態において、監視用カメラ装置は撮像
素子であるCCDのクロックを反転させることなどによ
り、真下方向26を境にモニタに表示される画像を反転
し、違和感のないようにすることが重要である。
【0033】そのために、本実施の形態では図2に示し
た真下センサ22あるいは姿勢センサ25の出力などを用い
て真下方向26を検知し、画像の反転を行う。さらに、画
像の反転を行う際にヒステリシス領域31を設け、その領
域内で画像の反転を行う。例えば、監視用カメラ装置を
図3のD点方向36から真下方向26へ反時計回りに回転さ
せる際には、図の第1領域映像34に示すように、真下方
向26と映像反転位置32との間で画像を反転させる。逆
に、監視用カメラ装置を時計回りに回転させる際には、
図の第2領域映像35に示すように、真下方向26と映像反
転位置33との間で画像を反転させる。つまり、どちらの
方向へ回転させる際にも真下方向26を少し越えた位置で
反転させるように、ヒステリシス領域31を設けてい
る。
【0034】また、図3において、監視用カメラ装置が
図の紙面に平行な方向を撮像している場合は問題ない
が、そうでない場合、例えば紙面に垂直な方向を撮像し
ている場合には、天井8の傾斜に対応して、水平面であ
る廊下38の床がモニタには傾斜して表示されてしまう。
そこで、この監視用カメラ装置ではカメラの水平方向お
よび上下方向の回転位置から前記画面傾斜を算出し、モ
ニタに表示される画像の傾斜を補正する。
【0035】次に、本発明を適用した監視システムの構
成と動作を図4に示すブロック図を用いて説明する。こ
の図において、図1〜図3と同一の部分または対応する
部分には、それらの図で使用した符号と同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0036】この監視システムは、監視用カメラ装置と
モニタ側との間が回線59で接続されている。図4におい
て、水平回転モータ42、上下回転モータ43は、それぞれ
カメラ3を水平方向、上下方向に回転させるためのモー
タである。
【0037】水平駆動回路44は、水平回転モータ42に駆
動信号を供給する回路であり、上下駆動回路45は上下回
転モータ43に駆動信号を供給する回路である。これらの
駆動回路44、45がモータ42、43を駆動する範囲はCPU
47により管理される。
【0038】位置情報検出回路46は、水平駆動回路44お
よび上下駆動回路45の出力から、水平回転モータ42、上
下回転モータ43のそれぞれの回転位置、換言すればカメ
ラ3の水平方向、上下方向の角度を検出し、CPU47に
与える。
【0039】また、位置情報検出回路46はカメラ3の回
転範囲を設定するためのデータをCPU47から受け取
る。CPU47は、監視用カメラ装置全体の制御などを行
う。メモリ48は、CPU47の動作に必要な各種データを
格納している。インタフェース49はこの監視カメラ装置
を制御する信号の入出力端子である。回線インタフェー
ス50は、この監視用カメラ装置を回線59に接続するため
のインタフェースである。
【0040】また、この監視用カメラ装置において、映
像増幅器51は映像増幅部4からの映像信号を増幅し、分
配する。A/D変換回路52は映像増幅器51の出力をデジ
タル信号に変換し、画像処理回路53に与える。画像処理
回路53はA/D変換回路52の出力に対して、画像認識な
どに必要な画像処理を施す。遅延回路57は映像増幅回路
51の出力に対して所定の遅延(詳細は後述)を与える。
画像修正回路58は遅延回路57で遅延された映像信号に対
して、前述した傾斜補正処理を施し、回線インタフェー
ス50へ出力する。
【0041】さらに、この監視用カメラ装置において、
水平データ検出回路54は、姿勢センサ25が出力した水平
方向の傾斜角度をCPU47にて処理できる信号形式に変
換し、CPU47に与える。同様に、垂直データ検出回路
55は、姿勢センサ25が出力した垂直方向の傾斜角度をC
PU47にて処理できる信号形式に変換し、CPU47に与
える。
【0042】また、この監視用カメラ装置において、信
号増幅回路56は真下センサ22の検知信号を増幅してCP
U47に与える。
【0043】以上のように構成された監視用カメラ装置
は、回線59を介してモニタ側に接続されている。モニタ
側において、回線インタフェース60はモニタ側装置を回
線59に接続するためのインタフェースである。スイッチ
ャー61は制御部62が出力する制御信号と、モニタ63で表
示する映像信号との切替・分離などを行う。制御部62は
監視用カメラ装置などのコントロールを行う。モニタ63
は画像修正回路58から出力された映像信号などを表示す
る。
【0044】次に、以上のように構成された監視システ
ムの動作について、監視用カメラ装置の真下方向検知動
作および表示画像の傾斜修正動作を中心に説明する。
【0045】真下方向26を検知する第1の方法は、カメ
ラ3を真下方向26に向けたときの水平回転モータ42の位
置データと上下回転モータ43の位置データとを位置情報
検出回路46により検出し、CPU47によりメモリ48に記
憶しておき、真下方向情報とすることである。そして、
この真下方向データをもとにシステムの監視領域の設定
を行う。
【0046】また、真下方向26を検知する第2の方法で
は、真下方向26の床などに位置データパターン41をシス
テム設置時に配置し、カメラ3で撮像し、映像増幅部
4、映像増幅回路51、A/D変換回路52、画像処理回路
53を通してCPU47に入力する。メモリ48には、前記位
置データパターン41と同一の画像パターンが予め格納さ
れている。そして、カメラ3で撮像し、CPU47に取り
込んだ画像うパターンと、予めメモリ48に格納しておい
たパターンとを比較し、両者のパターンが一致したこと
をCPU47が認識すると、この位置に対応する水平と上
下の回転角度データを真下方向として固定し、この真下
方向データをもとにシステムの監視領域の設定を行う。
このとき、位置データパターン41を監視用カメラ装置の
真下におくことが必要であることをいうまでもない。
【0047】真下方向26を検知する第3の方法は、図2
を参照しながら説明した真下センサ22の出力を用いるこ
とである。分銅21の磁石に対して真下センサー22が磁気
に反応して信号を発生すると、信号増幅回路56によりC
PU47にて処理できる信号形式に変換し、CPU47に入
力する。CPU47はこの信号が得られたことにより真下
方向を認識してシステムの設定を行うことで、カメラを
どのような傾斜の天井に取付けられても、システム設定
を自動的に行うことができる。ただし、上下回転軸6に
装着する分銅21は、図2のように監視用カメラ装置の上
下回転軸6が傾斜に対して直角に向いていれば、前記の
ように自動的に真下を検知できるが、それ以外の角度の
場合は正確に動作しない。この場合は、基点センサ23、
24の出力を併用し、水平回転の基点を規定する時に同時
に真下方向の検知を行うようにCPU47に行わせること
で、正確な検知を行う。
【0048】真下方向26を検知する第4の方法では、水
平回転ベース5と上下回転軸6をフりーな状態にし、か
つフリーな状態になったときに映像増幅部4を内蔵する
カメラ3が自重で真下方向26を向くように構成する。そ
して、カメラ3が自重で真下方向26を向いている時の水
平回転モータ42と上下回転モータ43の位置データを位置
情報検出回路46からCPU47に入力し、真下方向として
メモリ48に記憶する。そして、この真下方向データをも
とにシステムの監視領域の設定を行う。
【0049】真下方向26を検知する第5の方法では、水
平回転ベース5内に固定した姿勢センサ25の出力を用い
る。すなわち、姿勢センサ25の出力を水平データ検出回
路54と垂直データ検出回路55によりCPU47に入力し、
水平回転モータ42と上下回転モータ43の位置を校正し、
システムが前記校正データをもとに監視用カメラ装置の
監視領域の設定を行うことで、監視用カメラ装置がどの
ような傾斜に取付けられても、自動校正し、水平に取り
付けた状態と同じ性能にすることができる。
【0050】以上、真下方向26を検知する5通りの方法
を説明した。図5の装置はこれらの全ての方法を実施で
きるように構成されているが、装置構成としては少なく
とも1つの方法が実施できる構成でよい。
【0051】次に、画像修正回路58の動作を説明する。
監視用カメラ装置は、水平な天井に取付けられた場合に
カメラ3が水平360度、上下180度の回転に対し
て、撮像素子が被写体に対して違和感のない角度を維持
するように配置されている。しかし、図2に示したよう
に、傾斜天井に取付けられ、真下方向検知を行った場合
は360度の水平回転内において、撮像素子の撮像した
画面が目で見た感覚と異なる、斜め画像となる角度があ
る。そこで、カメラ3の回転位置と水平取付時真下方向
27との角度差情報を位置情報検出回路46からCPU47に
入力して画像の補正データとして画像修正回路58に与え
る。画像修正回路58は傾斜角度情報から、リアルタイム
に画像修正を施して適正な画面とする。このとき、CP
U47が補正データを演算処理する時間に相当する遅延を
遅延回路57により、修正の対象となる映像信号に与える
ことにより、適正な画像修正のためのタイミング調整を
行う。なお、遅延回路57による映像信号の遅延は、画像
修正回路58において画像修正を行う時のみCPU47から
遅延回路57に遅延時間データを与えるように構成しても
よいし、画像修正の有無にかかわらず常時、固定した遅
延時間を与えるようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、監視用
カメラ装置の筐体の真下方向を検知し、その真下方向を
基準にして監視領域を設定するので、監視用カメラ装置
をどのような傾斜を持った取付面に取り付けても、真下
方向を正確に検出して監視領域を設定し、モニタ側にお
いて違和感のない監視映像が表示されるという効果が得
られる。
【0053】また、カメラで撮像された画像の傾斜を真
下検知手段の出力をもとに修正するので、モニタに表示
される映像の中心を水平面に対して常に平行にすること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する監視用カメラ装置の基本構造
を示す図、
【図2】本発明を適用した監視用カメラ装置を傾斜した
天井に取り付けた状態を示す図、
【図3】監視用カメラ装置の動作を説明するための図、
【図4】本発明を適用した監視システムの構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 カメラカバー 2 カメラベース 3 カメラ 5 水平回転ベース 6 上下回転軸 21 分銅 22 真下センサ 23、23 基点センサ 25 姿勢センサ 26 真下方向 41 位置データパターン 46 位置情報検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA05 AB62 AC69 AC78 5C054 AA01 AA05 CA04 CC03 CE01 CE16 CG07 EA01 HA19 5C084 AA02 AA08 AA13 BB31 BB40 CC19 DD11 DD87 EE01 EE10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラと、前記カメラの水平回転機構
    と、前記カメラの上下回転機構とを筐体内に具備した監
    視用カメラ装置において、前記筐体の真下方向を検知す
    る真下方向検知手段を備えたことを特徴とする監視用カ
    メラ装置。
  2. 【請求項2】 前記真下方向検知手段は、前記上下回転
    機構の回転軸に振り子状に自由に動くように取り付けら
    れた磁性体と、前記回転軸の下方に取り付けられた磁気
    センサとからなることを特徴とする請求項1記載の監視
    用カメラ装置。
  3. 【請求項3】 前記真下方向検知手段は前記筐体内に設
    けられた傾斜センサであることを特徴とする請求項1記
    載の監視用カメラ装置。
  4. 【請求項4】 前記水平回転機構の外周面と前記筐体と
    に水平回転の基点を規定するセンサを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の監視用カメラ装置。
  5. 【請求項5】 前記カメラで撮像された画像の傾斜を前
    記真下検知手段の出力をもとに修正する画像修正手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の監視用カメラ装
    置。
  6. 【請求項6】 カメラと、前記カメラの水平回転機構
    と、前記カメラの上下回転機構とを筐体内に具備した監
    視用カメラ装置の監視領域を設定する方法において、前
    記筐体の真下方向を検知し、前記真下方向を基準にして
    前記監視領域を設定することを特徴とする監視用カメラ
    装置の監視領域設定方法。
  7. 【請求項7】 前記水平回転機構および前記上下回転機
    構を駆動して前記カメラを真下に向け、その時の駆動部
    の位置データから真下方向を検知することを特徴とする
    請求項6記載の監視用カメラ装置の監視領域設定方法。
  8. 【請求項8】 前記監視用カメラ装置の真下に所定のパ
    ターンを配置して前記カメラで撮像し、予め前記監視用
    カメラ装置が記憶している前記所定のパターンと同一の
    画像パターンと照合することで、真下方向を検知するこ
    とを特徴とする請求項6記載の監視用カメラ装置の監視
    領域設定方法。
  9. 【請求項9】 前記上下回転機構の回転軸に振り子状に
    自由に動く磁性体を取り付け、前記回転軸の下方に磁気
    センサを取り付け、前記磁気センサにより前記磁性体を
    検知することにより、真下方向を検知することを特徴と
    する請求項6記載の監視用カメラ装置の監視領域設定方
    法。
  10. 【請求項10】 前記水平回転ベースの外周面と前記筐
    体とに水平回転の基点を規定するセンサを設け、かつ前
    記筐体に設けられたセンサが傾斜した取付面の最上部あ
    るいは最下部に向くように前記筐体を前記取付面に固定
    し、前記センサの出力を併用して真下方向を検知するこ
    とを特徴とする請求項9記載の監視用カメラ装置の監視
    領域設定方法。
  11. 【請求項11】 前記水平回転機構および前記上下回転
    機構が自由に動くように構成し、カメラが自重で真下を
    向いた時の駆動部の位置データから真下方向を検知する
    ことを特徴とする請求項6記載の監視用カメラ装置の監
    視領域設定方法。
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