JP4407576B2 - 撮像装置、この撮像装置のアイリス調整および電子シャッターの調整方法 - Google Patents

撮像装置、この撮像装置のアイリス調整および電子シャッターの調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、アイリス及び電子シャッター等の光量調節機能を備えた撮像装置に関し、特に、撮像装置の設置時と運用時とで変化するアイリス開放度に依存して発生するフォーカスぼけの発生を減少させる撮像装置、この撮像装置のアイリス調整および電子シャッターの調整方法に関する。
近年、スーパー、コンビニエンスストアなどの商業店舗や鉄道の駅構内などの多くでは、壁や天井に監視用のカメラが取り付けられている。このような監視カメラとして現在流通しているものは、パン(水平方向)、チルト(垂直方向)にカメラの向きを回転駆動できる機能を備えたカメラであるが、この機能を備えたカメラは高価であるため、一般的にはコストの安い、パン、チルト駆動機能を備えない固定式のカメラが多く流通している。
一方最近では監視されていることを被写体に意識させない「優しい監視」として、一見したところ監視カメラとは分からない工夫がなされたものが好まれている。即ち、撮像装置のレンズ周辺を透明或いは半透明の略半球形のドーム型のカバーで覆い、外見上、撮影されているという意識を感じさせない監視カメラ(以下、必要に応じて固定式ドーム型カメラと呼ぶ。)である。
このようなカメラを壁や天井などに取り付けた後、実際に撮影した映像をモニタで確認してみると、カメラの向きが適切な方向を向いていないということがある。これは通常カメラの取り付け工事は工事業者が行い、カメラの配線工事は後から電気工事業者が行うという作業分担制が原因で生じるものであり、これにより撮像画面を確認しながら取り付け工事を行うことは実際には行われない場合もあり、目視で大まかな方向調整をして取付工事を完了していることも散見される。そのため運用時において希望した画面がうまく撮影されていないという不具合が生じていた。
ここで従来のカメラ取付作業について少し説明する。まずカメラを壁または天井に取り付け、カメラの結線を行う。そしてモニタに撮像画面を出力させ、カメラを覆うドーム型カバーを外して、カメラ内部のパン方向、チルト方向、ねじれ方向の3種類の固定ネジを緩める。
次にモニタ画面を見ながら固定式ドーム型カメラ内部の調整機構をパン方向、チルト方向、ねじれ方向に動かして所望画面を取得できる位置にカメラの向きを調整し、同時にレンズのズームリング、フォーカスリングを回してズーム倍率、フォーカスを調整する。希望の画角が得られたところ(フォーカスがあったところ)で調整を終え、3種類の固定ネジを締めてカメラを固定する。カメラを固定した後、ドーム型カバーを閉めて調整作業を終了する。
このような設置作業において、カメラの撮像範囲を照明する発光素子を設けて画角の設定を容易にする技術が特許文献1に開示されている。また、特許文献2には、カメラ本体にカメラの映像を表示させるモニタを装着し、このモニタで画像を確認しながら画角設定を行う技術が開示されている。ここで図7を参照して特許文献2のカメラ構成を説明する。
この監視カメラ100は、壁若しくは天井に固定される固定金具を介して垂設される円盤状のベース部材104と、このベース部材104の円盤面の平面方向に回動可能に装着される支持プレート105と、この支持プレート105から垂直に設けられる2本の支持アーム106と、この支持アーム106により挟持されるカメラ本体101を備え、カメラ本体101の下面にはレンズ102が設けられ、側面にはモニタ103が設けられている。このカメラ本体101で撮像した画像はモニタ103に映し出されるため、調節者はこの映像を見ながら画角の調整を行う。尚ここで、装置内部の構成を説明するためにドーム型のカバーは外した状態で説明したが、実際にはベース部材104に勘合される透明の略半球状のカバーが設置される。
特開平9−284615号公報 特開平9−282570号広報
ところで、上記特許文献1及び特許文献2記載の撮像装置は、画角の調整が容易になるという利点を有しているが、フォーカス調整方法に限って言えば、従来の撮像装置となんら変わりは無く、以下のような課題を含んでいる。
即ち、カメラの調整を行うのは昼間、或いは室内の照明が点灯している明るい状態であるが、被写体が明るい環境に存在する状態で調整を行うとカメラの自動絞り機能によりレンズのアイリスが絞られ被写体深度が深くなる。この状態でフォーカス調整を行うと、被写体深度が深いため、フォーカスが多少ずれていても気が付かない場合が多い。
しかしこのようなフォーカスが多少ずれた状態で監視を開始し、夜間になると、被写体が暗いのでカメラの自動絞り機能により、レンズのアイリスが開き、被写体深度が浅くなる。この状態で撮像すると、被写体深度が浅いため、ピントのぼけた画像が取り込まれることになる。
このように従来の固定式カメラでは、予めフォーカスを固定すると、撮影エリアの照度によりアイリスが自動開閉してフォーカスぼけが生じてしまうため、特に昼間の場合にフォーカスを正確に調整するのが困難であるという問題があった。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、監視カメラを壁・天井に設置後、簡単な電子シャッター速度の調整のみで、昼夜問わず常に被写体にピントがあった映像を撮影することができる撮像装置、この撮像装置のアイリス調整および電子シャッターの調整方法を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1記載の本発明は、被写体からの光束を結像させるレンズ部と、このレンズ部を通過する光量を調節するアイリス部と、このアイリス部を通過した光束を電子シャッターを介して受光させると共に電気信号に変換して出力する撮像部とが、被写体からの光束について光透過性を有する取り外し可能なカバー部で覆われた構成を有する撮像装置であって、撮像部から供給された電気信号に基づき、一画面全体の輝度レベルの平均値を算出する映像処理部と、一画面全体の輝度レベルの適正値(輝度信号平均値Y)を予め記憶したレベル記憶部と、映像処理部で算出された輝度レベルの平均値とレベル記憶部に記憶された適正値を比較するレベル比較部と、カバー部の着脱状態を検出するカバー検出部と、電子シャッターの開閉速度と電子シャッターの開閉ステップ量とを対応付けてなるテーブルを予め記憶するテーブル記憶部と、カバー検出部においてカバー部が取り外れていることを検出すると、アイリス部の開閉駆動を行うアイリスメータに対してアイリス部を全開にするよう制御するアイリス駆動部と、カバー検出部においてカバー部が取り外れていることを検出したときは、映像処理部で算出された輝度レベルの平均値とレベル記憶部に記憶されている適正値を比較して、その差分に基づき適切な輝度レベルを得るために必要な電子シャッター開閉速度を算出する電子シャッター速度算出部と、電子シャッター開閉速度に対応する電子シャッターの開閉ステップ量をテーブル記憶部から読み出すステップ算出部と、ステップ算出部で算出された開成又は閉成ステップ量を撮像部の電子シャッターに設定する電子シャッター設定部と、映像処理部で算出される輝度レベルを逐次取得して、カバー部の開閉状態に応じて、アイリス部、電子シャッター速度算出部、ステップ算出部及び電子シャッター設定部の駆動を制御する制御部とを備えることを要旨とする。
また請求項2記載の発明は、被写体からの光束を結像させるレンズ部と、このレンズ部を介して取得した光量を調節するアイリス及び被写体映像を適切なタイミングで取得する電子シャッターを少なくとも備え、これら機能部を光透過性を有するカバー部で覆ってなる撮像装置のアイリス調整および電子シャッターの調整方法であって、レンズ部を介して取得した被写体の光学画像から第1輝度信号平均値Yを取得するステップと、第1輝度信号平均値Yと、予めレベル記憶部に記憶されている第1基準輝度信号レベルを比較するステップと、比較の結果、第1輝度信号平均値Yが第1基準輝度信号レベルを超えていることを検出した場合は、カバーの開閉状態を検出するステップと、ステップにおいてカバーが開放されていることを検出した場合は、アイリスを全開するステップと、再び、レンズを介して被写体の光学画像を取得し、この光学画像から第2輝度信号平均値Yを取得するステップと、第2輝度信号平均値Yと、予めテーブル記憶部に予め記憶されている第2基準輝度信号レベルを比較するステップと、比較の結果、第2輝度信号平均値Yと第2基準輝度信号レベルに差分が生じている場合は、第2輝度信号平均値Yと第2基準輝度信号レベルが同レベルになる電子シャッター速度を算出するステップと、電子シャッター速度を電子シャッターに設定するステップと、電子シャッター速度の設定後、被写体の撮影エリアの照度を取得して、この照度に応じてアイリスの開閉を制御するステップとを有することを要旨とする。
本発明によれば、設置時にレンズのアイリスを全開にして電子シャッターの調整を行い、その後、実運用の段階では撮影エリアの照度に応じてアイリスの自動開閉を行うことで、調整時の明るさによるアイリス開度で生じる被写界深度の差によって生じるフォーカスぼけが発生しないため適正な撮影を行うことができる。
以下、本発明の撮像装置を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置1を組み込んだ固定式ドーム型カメラの外観図である。図2は、撮像装置1を覆うドーム型カバーの開閉状態を検出する開閉スイッチの構成断面図である。図3は、撮像装置1に具備される制御部の構成ブロック図である。
まず図1に示すように、この固定式ドーム型カメラは、撮像装置1と、この撮像装置1の開口部周縁に設けられるブラケット2と、このブラケット2に対して回転自在に取り付けられるブラケット3と、ブラケット2とブラケット3の配置される波板状のスプリングワッシャ4と、ブラケット2とブラケット3とスプリングワッシャ4を一体として固定する固定ネジ5と、この撮像装置1を回動可能に挟持するブラケット6と、このブラケット6に撮像装置1をウェーブフォームワッシャ7を介して固定する固定ネジ8a、8bと、ブラケット6をスプリングワッシャ9を介してフレーム11に固定する固定ネジ10と、円柱状のレンズ12と、このレンズ12に備えられるアイリスの開閉を制御するアイリスメータ13と、これら撮像装置等がスプリングワッシャ9を介して載置される筐体14と、これら撮像装置1を覆うドーム型カバー17(以下、単にカバーと称す。)を少なくとも備えている。また筐体14の側面には、調整モードボタン15と、フォーカス調整ボタン16が設けられている。
図2は、図1のA−A断面図である。図2において図1と同部材には同符号を付し、説明を省略する。図2(a)に示すように筐体14には、円周方向に一定の深さの溝が形成されており、この溝に勘合するようにカバー17が被せられ、固定ネジ20で固定される。この溝にはカバー17が挿入されるとスイッチがONするスイッチ機構が設けられている。このスイッチ機構は、検出スイッチ本体21と、プッシュノブ22と、スイッチレバー23で少なくとも構成されている。筐体14にカバー17を被せると、図2(a)に示すようにスイッチレバー23が押圧され、レバー23がプッシュノブ22に当接するので、これによりカバー17が被せられたことを検出することができる。一方、カバー17が外されている場合は、図2(b)に示すように、スイッチレバー23が開放されるためプッシュノブ22が押圧されず、カバー17の存在が検出されない。本実施の形態では、このスイッチ機構の一例として上記構成を有するマイクロスイッチを想定している。
次に図3を参照して撮像装置1の制御機構を説明する。この制御機構は、レンズ12に内蔵されるアイリス31と、このレンズ12を通過して取得された被写体映像を取り込む撮像部(CCD、CMOSなどの撮像素子)と、この被写体映像の信号レベルを調整したり所定の出力信号形態へフォーマット変換する映像処理部33と、映像処理部33から出力される画面全体の輝度信号の平均値Y(以下、輝度信号平均値Yと称す。)の理想的なレベル適正値を予め記憶するレベル記憶部36と、このレベル適正値と映像処理部33から取得した現在の輝度信号平均値Yを比較するレベル比較部35と、レベル適正値と現在の輝度信号平均値Yとの差分から適切な電子シャッター速度を算出する電子シャッター速度算出部39と、この電子シャッター速度に対応する電子シャッターの開閉時間(即ち、電子シャッター速度に対応する電子シャッター開成又は閉成ステップ量)を対応付けてテーブル化し、これを予め記憶するテーブル記憶部37と、このテーブルから適切な設定値を取得して撮像部32に具備される電子シャッターに設定する電子シャッター設定部34と、アイリス31の開閉制御を行うアイリスメータ13と、撮影エリアの照度に応じて算出されるアイリス開放度に応じてアイリスの開放又は閉鎖に必要な開閉ステップ数を算出するステップ算出部38と、このステップ数をアイリスメータ13に出力するアイリス駆動部40と、これら機能部を制御する制御部(CPU:central processing unit)41を少なくとも備えている。
尚、ここでレンズ12は、電動でフォーカス調整できるレンズユニットであり、制御部41からの指示でフォーカス調整モータ(図示せず)を駆動し、レンズのフォーカスを動かすことができる。
次に図3〜図5を参照して、固定式ドーム型カメラの設置及び調整手順について説明する。図4は、撮像装置1のアイリス調整手順を説明するためのフローチャートである。図5は、撮像装置1の電子シャッター調整手順を説明するためのフローチャートである。
まず固定式ドーム型カメラの設置手順として、この固定式ドーム型カメラを壁または天井に取り付ける。そしてカメラの結線を行い、モニタに撮像画面を出力する。そして固定ネジ20を緩めてカバー17を取り外して電子シャッターの調整を開始する。
(電子シャッターの調整)
まずレンズ12を通して入射した被写体の光学画像は撮像部32で電気信号に変換され、映像処理部33で映像信号となって映像出力端子から出力される。これと同時に映像処理部33からは単位時間当たりの輝度信号平均値Yが出力されるので、制御部41はこの平均値Yを取得してレベル比較部35に出力する(ステップS1)。
レベル比較部35は、レベル記憶部36に予め記憶されている輝度信号平均値Yの適正値(若しくは輝度信号平均値Yの適正値範囲)を読み込み、ステップS1で検出された輝度信号平均値Yと比較して、この検出した輝度信号平均値Yが適正値(若しくは適正値範囲内)であるか否か確認する(ステップS2)。ここで適正値(若しくは適正値範囲内)である場合は、ステップS9に進み、調整終了するか否か確認し、終了を指示する信号が入力された場合は調整を終了する。一方、調整を継続する指示が入力された場合はステップS1に戻る。
ステップS2で輝度信号平均値Yが適正値(若しくは適正値範囲内)ではないと判定された場合は、カバー17の現在の開閉状態を検出する。ここで本実施の形態では既にカバー17を外してカメラの方向調整を行っているので、現時点でカバー17は外されている。従って、検出スイッチ21はOFFである。ここで更に調整モードボタン15がONされているか否か検出し、「ON」の場合は「A」(図5)に進み、電子シャッターの速度調整を行う(ステップS3、S10)。
ここで制御部41は、アイリス駆動部40を介してアイリスメータ13の位置から現在のアイリス開放度合いを読み込み、これをステップ算出部38に出力して、現在の開放度から何ステップ開放させればアイリスが全開になるか計算させる。制御部41は、算出された開放ステップ数をアイリス駆動部40に出力する。ステップ数に応じてアイリスメータ13が回転することによりアイリス31が全開する(ステップS11)。
そして制御部41は、再び映像処理部33から輝度信号平均値Yを検出して、これをレベル比較部35に出力する。そして今度はレベル記憶部36からレベル適正値を読み出してレベル比較部35に出力する。レベル比較部35は、輝度信号平均値Yと予め規定されたレベル適正値を比較する(ステップS12)。
比較の結果、輝度信号平均値Yがレベル適正値を超えている場合は、輝度信号平均値Yがレベル適正値と同レベルになるように電子シャッターのシャッター速度を早くする計算(即ち、撮像素子(CCD等)に電荷を蓄積させる時間を短くする計算)を電子シャッター速度算出部39に行わせる。制御部41は、上記算出された電子シャッター速度に対応する電子シャッター閉成ステップ量をテーブル記憶部37から読込み、このステップ量を電子シャッター設定部34に出力する(ステップS13、S14)。尚、ここで電子シャッター速度とは、例えば1/100秒、1/200秒、…1/1000秒程の速度を指している。
一方、ステップS12において、輝度信号平均値Yが適正値より小さい場合は、上記処理とは逆の処理を行う。即ち、電子シャッター速度を遅くする計算(即ち、撮像素子(CCD等)に電荷を蓄積させる時間を長くする計算)を行う。そして、電子シャッター速度に対応する電子シャッター開成ステップ量をテーブル記憶部37から読込み、このステップ量を電子シャッター設定部34に出力する(ステップS15、S16)。
このように撮像素子の電荷の蓄積時間を短くすれば輝度信号平均値Yを小さくすることができ、蓄積時間を長くすれば輝度信号平均値Yを大きくすることができる。
以上の電子シャッター速度の調整が終了したら、調整モードボタン15を押して調整モードを終了して図4のステップS1に戻る。また上記電子シャッターの調整が終了したら、固定ネジ5、8a、8b、10を緩めてブラケット3、6、10を回転させ、モニタに映し出される映像を確認しながらカメラのねじり方向、チルト方向、パン方向の調整を行う。ここでブラケット3、6、10は、スプリングワッシャ4、7、9を介して押圧されているので適度な摺動感が得られると共に、手を離しても動くことがない。そして所望の画角が得られたところで、フォーカス調整ボタン16を用いてフォーカス調整を行う。この時点でアイリスは全開しているので被写体深度は浅くなっており、正確にフォーカス調整を行うことができる。そしてこのフォーカス設定が終了後、固定ネジ5、8a、8b、10を締めて撮像装置1を固定する。次にカバー17を筐体14に嵌め、固定ネジ20を締めてカバー17を固定する。これにより検出スイッチ21がONされる。
そして再び図4のステップS1から輝度信号平均値Yの検出と適正値との比較処理を開始する。
制御部41は、カバー17が嵌められている(即ち、検出スイッチ21がON)であることを検出すると、ステップS4に進む。即ち、前述の電子シャッター調整モードから、今度は通常の撮像モードに復帰することを意味する。ここで制御部41は、電子シャッター設定部34に電子シャッターの動作を止める指令を出力して、垂直走査期間、NTSC方式の場合は、1/60秒のシャッター速度で撮像を行う。
また制御部41は、画面全体の輝度信号平均値Yが所定の値になるよう、輝度信号平均値Yとレベル適正値を比較する。比較の結果、輝度信号平均値Yがレベル適正値を超えているときは、輝度信号平均値Yをレベル適正値にまで下げるために、アイリスの閉鎖ステップ数をステップ算出部38に計算させる。そして、そのステップ数をアイリス駆動部40で電圧値に変換して、これをアイリスメータ13に給電することにより、ステップ数に応じた回転をアイリス31に与えて、アイリス31を閉成させる(ステップS5、S6)。
一方、ステップS4において、輝度信号平均値Yがレベル適正値を下回っているときは、輝度信号平均値Yをレベル適正値まで上げるために、アイリスの開放ステップ数をステップ算出部38に計算させる。そして、そのステップ数をアイリス駆動部40で電圧値に変換して、これをアイリスメータ13に給電することにより、ステップ数に応じた回転をアイリス31に与えて、アイリス31を開成させる(ステップS7、S8)。
従って、撮像装置1によれば、カバー17を外すと電子シャッター速度調整モードに切り替わるので、昼間、或いは室内の照明が点灯している明るい状態で被写体深度を浅くして正確にフォーカスを調整することができる。そして電子シャッター速度調整後は、これまで通りのアイリス制御を行うことで暗い状態で監視を行ってもフォーカスぼけを生じることがなくなる。
次に、図6を参照して、本発明となる撮像装置の実施の形態の変形例を示す。
撮像装置50は、前述した撮像装置1の構成と比較して、検出スイッチ21に代えて、カバー開閉監視部42とタイムカウンタ43を設けた点において構成が異なる。それ以外の部分は第1の実施の形態と同構成を有するため、同符号を付し説明を省略する。
ここでカバー開閉監視部42は、検出スイッチ21とほぼ同じ機能を有するものであるが、機械的なスイッチ機構をとらずにカバー17の開閉状態を非接触で監視することができる、例えば発光素子と受光素子で構成される光センサーなどである。
一方、タイムカウンタ43は、一般的なタイマーを指しており、制御部41からの指令により所定時間の計数を行うものである。
このような構成を有する撮像装置50は、常にカバー開閉監視部42がカバー17の開閉状態を監視しており、カバー17が取り外されたことを検出すると、図4のステップS3から図5のステップS11に可及的速やかに処理を進めることで電子シャッターの速度調整を開始する。上記第1の実施の形態ではステップS4で調整モードボタン15がONされていることを検出してから調整モードに入っていたが、本構成ではこの工程を不要にする。
また第1の実施の形態では、カバー17を嵌めた後、更に調整モードボタン15を押してから(電子シャッターの調整が終了したと判断されて)、通常モードに移行していたが、本変形例では、カバー17が嵌められたことを検出した後にタイムカウンタ43により一定時間(例えば、10秒など)の計数を行い、一定時間計数後、自動的に通常モードに切り替わるようにしている。これにより調整モードボタンの押し工程を不要にすることができるので、第1の実施の形態の効果に加えて処理速度を向上させることができる。また調整モードボタン15の押し忘れを防ぐことができる。更に検出スイッチ21が不要であるので生産コストを低減することができる。
以上述べたように、本発明の撮像装置は、カバー17を取り外してフォーカスを調整する際、レンズ12のアイリス31を開放して電子シャッターを制御して自動絞りを行うものとし、調整が終わりドーム型カバーを閉じる際には電子シャッター動作を止めアイリスを制御して自動絞りを行うものとしたので、正確にフォーカスを合わせることのできる撮像装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置1の外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置1のドーム型カバーの取り外しにより動作するカバー開閉検出スイッチの構成を説明する断面構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置1の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置1のアイリス調整手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置1の電子シャッター調整手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置1の変形例を示すブロック図である。 従来の撮像装置を示す概観斜視図である。
符号の説明
1、50…撮像装置
2、3、6…ブラケット
4…スプリングワッシャ
5、8a、8b、10、20…固定ネジ
7…ウェーブフォームワッシャ
9…スプリングワッシャ
11…フレーム
12…レンズ
13…アイリスメータ
14…筐体
15…調整モードボタン
16…フォーカス調整ボタン
17…カバー
21…検出スイッチ本体
22…プッシュノブ
23…スイッチレバー
31…アイリス
32…撮像部
33…映像処理部
34…電子シャッター設定部
35…レベル比較部
36…レベル記憶部
37…テーブル記憶部
38…ステップ算出部
39…電子シャッター速度算出部
40…アイリス駆動部
41…制御部
42…カバー開閉監視部
43…タイムカウンタ
100…監視カメラ
101…カメラ本体
102…レンズ
103…モニタ
104…ベース部材
105…支持プレート
106…支持アーム

Claims (2)

  1. 被写体からの光束を結像させるレンズ部と、該レンズ部を通過する光量を調節するアイリス部と、該アイリス部を通過した光束を電子シャッターを介して受光させると共に電気信号に変換して出力する撮像部とが、前記被写体からの光束について光透過性を有する取り外し可能なカバー部で覆われた構成を有する撮像装置であって、
    前記撮像部から供給された電気信号に基づき、一画面全体の輝度レベルの平均値を算出する映像処理部と、
    前記一画面全体の輝度レベルの適正値を予め記憶したレベル記憶部と、
    前記映像処理部で算出された輝度レベルの平均値と前記レベル記憶部に記憶された適正値を比較するレベル比較部と、
    前記カバー部の着脱状態を検出するカバー検出部と、
    前記電子シャッターの開閉速度と電子シャッターの開閉ステップ量とを対応付けてなるテーブルを予め記憶するテーブル記憶部と、
    前記カバー検出部においてカバー部が取り外れていることを検出すると、前記アイリス部の開閉駆動を行うアイリスメータに対してアイリス部を全開にするよう制御するアイリス駆動部と、
    前記カバー検出部においてカバー部が取り外れていることを検出したときは、前記映像処理部で算出された輝度レベルの平均値と前記レベル記憶部に記憶されている適正値を比較して、その差分に基づき適切な輝度レベルを得るために必要な電子シャッター開閉速度を算出する電子シャッター速度算出部と、
    前記電子シャッター開閉速度に対応する電子シャッターの開閉ステップ量を前記テーブル記憶部から読み出すステップ算出部と、
    前記ステップ算出部で算出された開成又は閉成ステップ量を前記撮像部の電子シャッターに設定する電子シャッター設定部と、
    前記映像処理部で算出される輝度レベルを逐次取得し、前記カバー部の開閉状態に応じて前記アイリス部、前記電子シャッター速度算出部、前記ステップ算出部及び前記電子シャッター設定部の駆動を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体からの光束を結像させるレンズ部と、該レンズ部を介して取得した光量を調節するアイリス及び被写体映像を適切なタイミングで取得する電子シャッターを少なくとも備え、これら機能部を光透過性を有するカバー部で覆ってなる撮像装置のアイリス調整および電子シャッターの調整方法であって、
    前記レンズ部を介して取得した被写体の光学画像から第1輝度信号平均値を取得するステップと、
    前記第1輝度信号平均値と、予めレベル記憶部に記憶されている第1基準輝度信号レベルを比較するステップと、
    比較の結果、前記第1輝度信号平均値が第1基準輝度信号レベルを超えていることを検出した場合は、前記カバーの開閉状態を検出するステップと、
    前記ステップにおいてカバーが開放されていることを検出した場合は、前記アイリスを全開するステップと、
    再び、レンズを介して被写体の光学画像を取得し、この光学画像から第2輝度信号平均値を取得するステップと、
    前記第2輝度信号平均値と、予めテーブル記憶部に予め記憶されている第2基準輝度信号レベルを比較するステップと、
    比較の結果、前記第2輝度信号平均値と第2基準輝度信号レベルに差分が生じている場合は、前記第2輝度信号平均値と第2基準輝度信号レベルが同レベルになる電子シャッター速度を算出するステップと、
    前記電子シャッター速度を電子シャッターに設定するステップと、
    前記電子シャッター速度の設定後、被写体の撮影エリアの照度を取得して、この照度に応じて前記アイリスの開閉を制御するステップと、
    を有することを特徴とする撮像装置のアイリス調整および電子シャッターの調整方法。
JP2005187169A 2005-06-27 2005-06-27 撮像装置、この撮像装置のアイリス調整および電子シャッターの調整方法 Expired - Fee Related JP4407576B2 (ja)

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