JP5451333B2 - 監視用テレビカメラ装置 - Google Patents

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本発明は、デイ/ナイト(Day/Night)機能付きの監視用テレビカメラ装置に関し、詳しくは光学フィルタの昼夜切り換え時等におけるフォーカスの調整をフランジバック機構により素早く補正するようにした監視用テレビカメラ装置に関する。
従来、野外監視用等に使用する監視用テレビカメラ装置には、昼夜を問わず監視する目的でデイ/ナイト機能(昼夜撮影モード切り換え機能)が多く採用されている。デイ/ナイト機能について説明すると、監視用テレビカメラ装置には昼間撮影モードと夜間撮影モードによる撮影機能があり、昼間撮影モードは、日中十分な明るさがあるのでカラー画像を出力するモードであって、適切な色再現性を得るため、カメラレンズと撮像素子(CCD又はCMOSセンサ)との間にIR(Infrared rays:赤外線)カットフィルタを入れて撮影する撮影形態である。一方、夜間撮影モードでは、夜間照度が下がるため、光軸上のIRカットフィルタを外して近赤外線を撮像素子に取り入れて撮影感度を上げ、白黒画像を出力する撮影形態である。一般には光路長が変化しないようにIRカットフィルタの代わりにダミーガラスがカメラレンズと撮像素子との間の光軸に挿入される。
昼間と夜間では、光量の変化による被写界深度の変化や取り入れる光の周波数の変化によって、カメラレンズに色収差に起因するフォーカスのズレが生じることが知られている。そこで、AF(オートフォーカス)機能を利用して、昼間及び夜間撮影モードの切り換え動作に連動し撮像素子のフランジバック位置の調整を行ってカメラレンズの焦点を撮像素子の撮像面に合わせるようにしたテレビカメラ装置がある。この種のテレビカメラ装置の従来例について、図5(a),(b)を参照して説明する。
図5(a)は、従来のAF機能及び手動フォーカス調整可能な監視カメラ1のブロック図である。カメラ本体2には、CCD等の撮像素子による光学部3、信号処理部4、及び光学部移動モータ5が備えられ、光学部3は被写体像を撮像信号に変換し、信号処理部4では、光学部3の撮像信号を信号処理し映像信号としてモニタに表示するとともに、カメラ本体2の全体を制御する。また、動作指示信号がコントローラから監視カメラ1に送られると、動作指示信号に基づいて監視カメラ1を制御してオートフォーカス動作を行い、その後、光学部移動モータ5が信号処理部4からの制御信号により、光学部3を光軸に沿って移動させてフランジバック移動量(撮像面の光軸方向の移動量)を調整し、フォーカスの調整が行われる。
また、カメラ本体2はカラー/白黒切換機構6及び切換モータ7を備え、カラー撮影モード(昼間撮影モード)と白黒撮影モード(夜間撮影モード)での切換動作を行う。カラー/白黒切換機構6は、昼間撮影モード用のIRカットフィルタと夜間撮影モード用のダミーガラスとを切り換える機構であり、外部からカラーと白黒の切換指示信号が入力されると、切換モータ7を駆動しカラー/白黒撮影モードが切り換えられる。
図5(b)はフランジバックの調整機構の説明図であり、同図において、カメラ筐体9の前面にはレンズ取付面9aが設けられ、光学部3には撮像面3bを有する撮像素子3aが備えられる。フランジバックFBは、カメラレンズ8が装着されるレンズ取付面9aから撮像素子3aの撮像面3bまでを指し、光学部3の撮像素子3aは光学部移動モータ5により移動可能であって、フランジバック量を変化させることによってフォーカス調整が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−148421号公報(第3頁,第4頁,図1,図2)
しかしながら、監視用テレビカメラ装置では、近年、高画素のメガピクセルカメラが使用されてきており、この種のテレビカメラ装置では被写界深度が浅く、ジャストピントの範囲が狭くなる傾向にある。監視用テレビカメラ装置では、昼夜を問わず終日撮影が行われ、その監視映像は鮮明なものが要求されるために、レンズ固有の色収差によるフォーカスのズレを考慮し、撮像素子の焦点位置を調整するフランジバック調整機能が必須機能になっており、しかも、焦点調整の素早さと精度の高さを維持しながら、しかもローコストで顧客に提供することが求められている。
上記従来例の監視用テレビカメラ装置では、周知のAF機能を用いてフランジバック移動量を自動調整する手法が採用されているが、AF動作は、画面の焦点を徐々にボカし、一旦何も見えない状態とした後、焦点を合わせる手法で行われており、その結果、結像面位置付近を複数回往復させて焦点を調整しており、数秒間フォーカスが合わないピンボケの監視映像が出力されることになり、監視用テレビカメラ装置としては致命的になる可能性があって、改善の余地があった。
また、従来の監視用テレビカメラ装置では、その機器の構成上、AF機能を利用して焦点をフランジバック調整により自動調整しており、フランジバック調整機構の他に、フォーカス量を検出する回路と合焦位置を検出するソフトウェアが必要になり、ローコストが要求される監視用テレビカメラ装置では、周知のAF機能を採用することはコスト的に困難な面があり、改善の余地があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、デイ/ナイト機能付きの監視用テレビカメラ装置であって、光学フィルタの切り換え操作の際のフォーカスのズレをフランジバック調整により素早く補正することができ、しかも廉価な監視用テレビカメラ装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を達成したものであって、請求項1の発明は、光学フィルタの切り換えによるデイ/ナイト機能付きであり、撮像素子を光軸方向に移動可能なフランジバック調整機構を備える監視用テレビカメラ装置において、
前記テレビカメラ装置内の映像処理回路内に昼間撮影モードによるフランジバック移動量と夜間撮影モードによるフランジバック移動量とを記憶するメモリを備え、前記映像処理回路が、外部からの昼夜切換制御信号に基づいて、前記光学フィルタを昼間撮影モード又は夜間撮影モードの何れかに切り換えるとともに、該メモリに記憶した所定のフランジバック移動量によって、前記フランジバック調整機構を制御しフォーカス調整を行うものであって、
前記フランジバック調整機構が、手動調整用の調整リングの外周部に形成したギヤにステッピングモータのギヤを組み合わせ、前記映像処理回路からのフランジバック移動量の制御信号により、前記ステッピングモータを駆動し、
さらに、前記調整リング部材の内側にテーパ状の螺旋凸部を形成し、外周部に凸部を形成した撮像素子ホルダ部材を前記調整リング部材の内側に挿入して該凸部を前記螺旋凸部に係合させ、該調整リング部材の回転により前記螺旋凸部で前記凸部を押圧することによって、付勢された撮像素子ホルダ部材を光軸に沿って移動させて、フランジバック移動量を調整し、フォーカス調整を行うことにより構成されることを特徴とする監視用テレビカメラ装置である。
また、請求項2の発明は、前記映像処理回路内に前記撮像映像の明るさを検知する映像レベル判定手段を備え、該映像レベル判定手段にて検出した撮影映像の明るさのレベルに基づいて昼間撮影モード又は夜間撮影モードと判定するとともに、該判定結果の撮影モードに対応する前記メモリに記憶したフランジバック移動量に従って前記フランジバック調整機構を制御してフォーカス調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の監視用テレビカメラ装置である。
請求項1の発明によれば、外部からの昼夜切換制御信号により昼間撮影モード又は夜間撮影モードの何れかに切り換えるとともに、メモリ(移動量記憶手段)から予め定められた情報であるフランジバック移動量を読み出して、このフランジバック移動量に基づき、フランジバック調整機構を動作させて素早くフォーカス調整をすることが可能であり、フランジバック移動量がメモリから読み出されることで、素早くジャストピントに調整できるし、撮影モード切り換え時に発生する画像のピンボケによる監視漏れを解消することができる。また、昼間であっても照度不足となる場合には夜間対応の光学フィルタの切り換え操作が自動的に行われ、メモリからのフランジバック移動量に基づいて、フランジバック調整機構を作動させてフォーカス調整が行われる。なお、フランジバック移動量には、撮像素子がカメラレンズの光軸方向に沿って前方又は後方への移動であるかを指示する情報が含まれており、撮像素子は光軸に沿って往復動作することなく、前方又は後方へと瞬時にフランジバック移動できる利点がある。
また、フランジバック調整機構が、手動調整用の調整リング部材の外周部に形成されたギヤにステッピングモータのギヤを組み合わせて構成されており、映像処理回路からのフランジバック移動量に基づく制御信号により、ステッピングモータを駆動し、手動調整可能な撮像素子ホルダ部材を制御してフランジバック調整し、前記撮像素子を素早く焦点合わせすることができる利点がある。
さらに、調整リング部材の内側にテーパ状の螺旋凸部が形成され、外周部に凸部を形成した撮像素子ホルダ部材を調整リング部材の内側に挿入し、その凸部が螺旋凸部に係合し、調整リング部材の回転によりその螺旋凸部で撮像素子ホルダ部材の凸部を押圧して、付勢された撮像素子ホルダ部材を光軸方向に沿って移動させ、撮像素子を回転させることなくカメラレンズの光軸に沿って移動させることができるし、調整リング部材は手動調整可能であり、従来のAF機能で焦点合わせをする必要がなく、フランジバック調整によって撮像素子を素早く最適な焦点位置に合わせることができる利点がある。
また、請求項2の発明によれば、映像処理回路が撮像映像の明るさを検知する映像レベル判定手段を備えているため、撮影映像の明るさ(例えば、輝度レベル)を所定閾値で判定して昼間又は夜間撮影モードの何れかを判定し、昼間又は夜間撮影モードに切り換えるとともに、メモリ(移動量記憶手段)から読み出されるフランジバック移動量によってフランジバック調整機構を作動させて瞬時にフランジバック調整によるフォーカス調整ができる利点がある。また、映像レベル判定手段では昼間であっても照度が低下する場合は夜間と判定して夜間撮影モードに切り換えることができる。また、映像レベル判定手段による判定結果に基づいて、昼間又は夜間撮影モードに対応するフランジバック移動量に基づいてフランジバック調整機構を制御し、フランジバック調整によるフォーカス調整を行って素早い焦点合わせが可能であって、昼夜を問わずピンボケの監視映像が出力されるのを防止することができる。
本発明に係る監視用テレビカメラ装置の一実施例の概略を示すブロック図である。 本実施例におけるフランジバック移動の制御フローを示す図である。 本実施例におけるフランジバック調整機構の斜視図である。 図2のフランジバック調整機構の分解斜視図である。 (a)は従来の監視カメラ装置の一例を示すブロック図であり、(b)はフランジバックを説明するための説明図である。
以下、本発明の監視用テレビカメラ装置の一実施例について図面を参照し説明する。先ず、図1を参照し、本実施例の監視用テレビカメラ装置を説明する。監視用テレビカメラ装置10は、カメラ本体とカメラ本体に装着されるカメラレンズ11とで構成され、カメラ本体内には映像処理回路15が設けられ、カメラレンズ11からの被写体光が入射するIRカットフィルタ/ダミーガラスを備えた光学フィルタ部12と、光学フィルタ部12を透過した被写体光を撮像するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子14とが設けられている。撮像素子14で撮像した撮像信号は映像処理回路15で信号処理されて映像信号として出力される。
光学フィルタ部12には、従来例と同様にIRカットフィルタとダミーガラスとが用意され、これらの光学フィルタの特性を切り換えるための切換モータ19が設けられ、昼間撮影モードではカメラレンズ11と撮像素子14間の光軸LにはIRカットフィルタが挿入され、夜間撮影モードではIRカットフィルタに切り換えてダミーガラスが挿入される。光学フィルタ部12でのフィルタ切り換えにより、カメラレンズ11の焦点位置が微妙に変化する。カメラレンズ11の色収差や高画質のメガピクセルカメラでは焦点距離の変化を無視することができないので、撮像素子14が固定位置であれば、撮像面の位置が一定であるので撮像画像にピンボケが生じるが、撮像素子14の撮像面をフランジバック調整機構により焦点位置に合わせることによって、画像にピンボケが生じるのを防止する。なお、フランジバック調整機構の詳細は後述する。
撮像素子14は、ステッピングモータ等の駆動モータ13によって、フランジバック調整が可能に設けられ、駆動モータ13を駆動することによって、撮像素子14は、カメラレンズ11の光軸Lに沿って前方又は後方に移動し、カメラレンズ11の焦点のズレを補正することができる。また、撮像素子14は後述の撮像素子ホルダ部材23に保持される。
映像処理回路15は、既存のCPU(中央処理装置)等で構成された信号処理回路であり、撮像信号を信号処理して映像信号として出力するとともに、カメラ本体の全体を制御している。また、映像処理回路15には、このCPU内又は付加されたメモリ(移動量記憶手段)18が設けられ、かつ撮像信号を信号処理する過程で映像信号のレベル(例えば、輝度レベル)から昼夜の判定結果を出力する映像レベル判定手段17が設けられ、映像レベル判定手段17は昼夜切換制御信号を出力する。また、映像レベル判定手段17は昼間であっても照度不足の場合は夜間(夜間撮影モード)と判定し、昼夜切換制御信号を出力する。さらに、映像処理回路15には、リモート制御部16から昼間撮影モード(カラーモード)又は夜間撮影モード(白黒モード)に設定するための昼夜切換制御信号が入力される。
映像レベル判定手段17は、映像処理回路15における撮像映像を信号処理する過程で信号処理系から撮像映像の明るさのレベル情報(例えば、輝度データ)を取得し、この明るさのレベル情報と予め定めた所定の閾値と比較し、撮像映像の明るさのレベルが所定閾値より低いと判定された場合、夜間と判定し、また、撮像映像の明るさのレベルが所定閾値より高いと判定された場合、昼間と判定し、昼夜切換制御信号(昼間撮影モード又は夜間撮影モードに切り換えるための切換制御信号)を出力する。映像レベル判定手段17は、明るさのレベルで昼夜を判定するので、昼間であっても夜間と判定される場合がある。
メモリ(移動量記憶手段)18は、撮像素子14による撮像画像にピンボケが生じない位置(ジャストピント位置)に撮像素子14を設定するための記録情報としてフランジバック移動量が記憶される。フランジバック移動量は、昼間又は夜間撮影モードに対応してジャストピントとなる撮像素子14の最適なフランジバック位置を設定するための値であり、昼間又は夜間撮影モードに対応したフランジバック移動量がコード化されてメモリ18に記憶される。なお、夜間撮影モードは昼間の照度不足となる場合の撮像モードを含み、また、昼間撮影モードは夜間の照度が十分である場合の撮像モードを含む。
また、メモリ18には、フランジバック移動量とともに撮像素子14が光軸Lに沿った前方又は後方への移動であるかを指示するコード情報が記憶される。即ち、駆動モータ13の回転方向をコード情報で指示することによって、撮像素子14を光軸Lに沿って前方又は後方へと移動させることができる。
なお、メモリ18に記憶されるフランジバック移動量はデータ量が少なく、映像処理回路15に備えられた既存のメモリを利用することができるし、また、必要に応じてメモリを新たに追加しても良い。
本実施例の監視用テレビカメラ装置では、照度が十分である昼間は近赤外光をカットするIRカットフィルタを通して撮像しカラー画像とし、夜間撮影では照度が下がるので、IRカットフィルタを外し近赤外光を取り入れて撮像し白黒画像とする。フランジバック位置は、昼間又は夜間撮影モードでは撮像素子のジャストピントとなる最適な位置が異なるので、メモリ18に記憶される昼間又は夜間撮影モードに対応したフランジバック移動量に基づいて、撮像素子14を最適な位置に調整する。
即ち、カメラレンズ11は、照度が十分な昼間の撮影では可視光に対して色収差による結像面が変化しないが、夜間撮影では、近赤外光を取り入れて撮像しており、近赤外光と可視光とではカメラレンズの色収差の違いがあり、昼間撮影モードと夜間撮影モードとでは結像面にズレがあり、撮像素子14の結像面を、昼間又は夜間撮影モードに対応するように、メモリ18に記憶したフランジバック移動量に基づいてフランジバック調整し、ジャストピントとする。なお、可視光又は近赤外光に対する結像面の位置のズレは、カメラレンズ固有のものであり、カメラレンズ11に応じてフランジバック移動量を設定する。
次に、映像処理回路15によるフランジバック調整について図2を参照し説明する。映像処理回路15のCPUには撮像信号を処理する信号処理系を有するとともに、フランジバック制御手段を有する。このフランジバック制御手段は、図2の制御フローを実行する機能である。
先ず、フランジバック制御手段は、ステップS1にて、リモート制御部16からの昼間又は夜間を指示する切換制御信号(昼夜切換制御信号)、又は映像レベル判定手段17の判定結果による昼夜切換制御信号を待ち受ける。リモート制御部16から昼夜切換制御信号が到来すると、ステップS2にて、昼間又は夜間に切り換えるための切換制御信号であるか否かを判定する。ステップS2にて昼間撮影モードであると判定された場合、ステップS3に進む。ステップS2は昼間又は夜間を判定して昼間又は夜間撮影モードを選択する手段である。
ステップS3では、昼間切換制御信号に基づいて切換モータ19を作動させて光学フィルタ部12のIRカットフィルタをカメラレンズ11と撮像素子14間の光軸Lに挿入し、ステップS4に進む。ステップS4では、メモリ(移動量記憶手段)18の記憶情報(昼間に対応するフランジバック移動量)を読み出し、読み出したフランジバック移動量に基づいて、駆動モータ13を作動させて撮像素子14を光軸Lに沿って移動し、昼間撮影モードにおける焦点が合う最適なフランジバック位置に撮像素子14を設定する。
また、ステップS2にて、夜間撮影モードであると判定された場合、ステップS5に進む。ステップS5では切換モータ19を駆動してカメラレンズ11と撮像素子14と間の光軸LからIRカットフィルタを外し、ダミーガラスをこの光軸Lに挿入しステップS6に進む。ステップS6では、メモリ(移動量記憶手段)18から読み出した記憶情報(夜間に対応するフランジバック移動量)に基づいて、駆動モータ13を作動させて夜間撮影モードに最適なフランジバック位置に撮像素子14を設定する。
一方、ステップS1にて、映像レベル判定手段17の判定結果による昼間又は夜間切換制御信号が到来した場合、ステップS2に進む。ステップS2では、先のステップと同様に、その切換制御信号が昼間又夜間撮影モードの何れを選択するかを判定する。その後の処理は前に記載したステップと同様であるのでその詳細説明は省略する。なお、映像レベル判定手段17の判定結果は、昼間であっても照度が所定閾値以下に低下した場合、夜間と判定し、光学フィルタ部12をIRカットフィルタを外してダミーガラスに切り換えるとともに、撮像装素子14のフランジバック位置を夜間撮影モードの最適な位置に設定する。
本実施例の監視用テレビカメラ装置では、このような制御フローによって、光学フィルタ部12の光学フィルタを昼間撮影モード又は夜間撮影モードに対応したフィルタに切り換えるとともに、メモリ18の記録情報(フランジバック移動量)に基づいて、撮像素子14の撮像面をカメラレンズ11の焦点位置に精確に素早く合わせるようにし、常にジャストピントに保ち監視映像の漏れが発生するのを防止する。
次に、本実施例におけるフランジバック調整機構について、図3,図4を参照し簡単に説明する。フランジバック調整機構20は駆動モータ13と撮像素子14との構成部分であり、フロントパネル21と、スプリング22と、撮像素子14が実装され、スプリング22で付勢された撮像素子ホルダ部材23と、手動操作可能な調整リング部材24と、フランジバック基板25とが設けられ、フランジバック基板25にはギヤ13aを有する駆動モータ(ステッピングモータ)13が固定され、フロントパネル21とフランジバック基板25との間に、スプリング22、撮像素子ホルダ部材23、調整リング部材24が組み込まれている。調整リング部材24の外周面にはギヤ24aが設けられ、このギヤ24aがステッピングモータの回転軸に設けたギヤ13aと歯合するように組み込まれ、駆動モータ13の回転動作により調整リング部材24が回転するように構成される。
また、調整リング部材24の内周面側には、テーパ状の螺旋凸部24bが形成される。撮像素子ホルダ部材23にはその外周部に凸部23aが形成される。撮像素子14を実装した撮像素子ホルダ部材23は、調整リング部材24の内側に挿入されて撮像素子ホルダ部材23の凸部23aと螺旋凸部24bとが係合している。調整リング部材24が時計方向又は反時計方向に回転することによって、テーパ状の螺旋凸部24bで撮像素子ホルダ部材23の凸部23aが押圧されて、スプリング22で付勢された撮像素子ホルダ部材23が光軸Lに沿って前方又は後方に移動する。
一方、撮像素子ホルダ部材23の外周部には、溝状レール23bが120度の角度で3箇所設けられ、かつフロントパネル21の内面側には3本のピン(図示なし)が突出し光軸Lに平行に設けられ、各ピンは溝状レール23bに対応して配置されており、各ピンに溝状レール23bが摺動可能に係合するように組み込まれ、調整リング部材24が回転することによって、撮像素子ホルダ部材23が光軸Lに沿って前方又は後方に移動する。撮像素子ホルダ部材23は、各ピンで規制されて溝状レール23bを摺動し、撮像素子14は調整リング部材24の回転に従動して回転することなく、調整リング部材24の回転運動が直線運動に変換され、撮像素子14は光軸Lに沿って前方又は後方に移動する。
駆動モータ13は、映像処理回路15からフランジバック移動量に基づく制御信号が入力されて駆動し調整リング部材24を回転させ、調整リング部材24の回転運動に応じて撮像素子ホルダ部材23が光軸Lに沿って移動し、撮像素子14がジャストピントとなるフランジバック位置に設定される。また、映像処理回路15からは、昼間又は夜間撮影モードに切り換えるための切換制御信号が切換モータ19に出力される。切換モータ19が作動し光学フィルタ12の光学フィルタは、昼間撮影モードの場合はIRカットフィルタに、又夜間撮影モードの場合はダミーガラスにそれぞれ切り換えられる。なお、駆動モータ13と切換モータ19の作動順番は実施例に限定するものではない。
また、調整リング部材24は、フロントパネル21とフランジバック基板25との隙間にギヤ24aが臨むように配置されており、手動で調整リング部材24を回転させることによって、フランジバック調整を手動で行うことができる。
上記のように、本実施例では、フランジバック調整機構の調整リング部材24と駆動モータ13とがギヤで組み合わされており、メモリ18からのフランジバック移動量によって、駆動モータ13を駆動し、撮像素子14が実装された撮像素子ホルダ部材23を回転させることなく、撮像素子14をカメラレンズ11の光軸Lに沿って前方又は後方に移動させて、従来のAF機能によるフォーカス調整ではなく、メモリ18から読み出されたフランジバック移動量に基づいて、撮像素子14の撮像面を、昼間又は夜間撮影モードに対応したカメラレンズ11の焦点位置に素早く合わせることができる。
本発明は、昼間又は夜間撮影モードの切り換え時の監視映像の欠落を解消することができる信頼性の高い監視用テレビカメラ装置とすることができるし、また、昼間であっても照度が不足する撮影条件では光学フィルタを夜間用のダミーガラスに切り換えるとともに、メモリに予め書き込まれた夜間対応のフランジバック移動量に基づいて撮像素子をフランジバック調整し、最適な焦点位置に設定し、最良の監視映像を得ることができる監視用テレビカメラ装置とすることができる。また、本発明は、被写界深度の浅いメガピクセルカメラによる監視用テレビカメラ装置に効果的に利用することができる。
10 監視用テレビカメラ装置
11 カメラレンズ
12 光学フィルタ部(IRカットフィルタ/ダミーガラス)
13 駆動モータ
13a ギヤ
14 撮像素子
15 映像処理回路
16 切換制御信号を出力するリモート制御部
17 映像レベル判定手段
18 メモリ(移動量記憶手段)
19 切換モータ
20 フランジバック調整機構
21 フロントパネル
22 スプリング
23 撮像素子ホルダ部材
23a 凸部
23b 溝状レール
24 調整リング部材
24a ギア
24b テーパ状の螺旋凸部
25 フランジバック基板

Claims (2)

  1. 光学フィルタの切り換えによるデイ/ナイト機能付きであり、撮像素子を光軸方向に移動可能なフランジバック調整機構を備える監視用テレビカメラ装置において、
    前記テレビカメラ装置内の映像処理回路内に昼間撮影モードによるフランジバック移動量と夜間撮影モードによるフランジバック移動量とを記憶するメモリを備え、前記映像処理回路が、外部からの昼夜切換制御信号に基づいて、前記光学フィルタを昼間撮影モード又は夜間撮影モードの何れかに切り換えるとともに、該メモリに記憶した所定のフランジバック移動量によって、前記フランジバック調整機構を制御しフォーカス調整を行うものであって、
    前記フランジバック調整機構が、手動調整用の調整リングの外周部に形成したギヤにステッピングモータのギヤを組み合わせ、前記映像処理回路からのフランジバック移動量の制御信号により、前記ステッピングモータを駆動し、
    さらに、前記調整リング部材の内側にテーパ状の螺旋凸部を形成し、外周部に凸部を形成した撮像素子ホルダ部材を前記調整リング部材の内側に挿入して該凸部を前記螺旋凸部に係合させ、該調整リング部材の回転により前記螺旋凸部で前記凸部を押圧することによって、付勢された撮像素子ホルダ部材を光軸に沿って移動させて、フランジバック移動量を調整し、フォーカス調整を行うことにより構成されること
    を特徴とする監視用テレビカメラ装置。
  2. 前記映像処理回路内に前記撮像映像の明るさを検知する映像レベル判定手段を備え、該映像レベル判定手段にて検出した撮影映像の明るさのレベルに基づいて昼間撮影モード又は夜間撮影モードと判定するとともに、該判定結果の撮影モードに対応する前記メモリに記憶したフランジバック移動量に従って前記フランジバック調整機構を制御してフォーカス調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の監視用テレビカメラ装置。
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