JP2621333B2 - ビデオカメラ - Google Patents

ビデオカメラ

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JP2621333B2
JP2621333B2 JP63107249A JP10724988A JP2621333B2 JP 2621333 B2 JP2621333 B2 JP 2621333B2 JP 63107249 A JP63107249 A JP 63107249A JP 10724988 A JP10724988 A JP 10724988A JP 2621333 B2 JP2621333 B2 JP 2621333B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明ビデオカメラを以下の項目に従って詳細に説明
する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術[第6図、第7図] a.一般的背景[第7図] b.従来例[第6図、第7図] D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第5図] F−1.第1の本発明の実施例[第1図乃至第3図] a.回路[第1図] b.動作[第2図、第3図] b−1.低照度領域 b−2.高照度領域 F−2.第2の本発明の実施例[第4図、第5図] a.回路[第4図] b.動作[第5図] G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規なビデオカメラに関する。詳しくは撮像
素子に電子シャッター機能を付加できる固体撮像素子を
用いたビデオカメラにおいて、被写体照度に応じて変化
する絞り手段の開口径を電気的に検出し、該開口径が所
定値になったときに電子シャッター手段が機能するよう
にして自動露出を行なうようにしたものである。
(B.発明の概要) 本発明ビデオカメラは、電子シャッター制御によりそ
の電荷蓄積時間が制御される固体撮像素子と、該固体撮
像素子の露光量を絞り手段と電子シャッター手段とによ
り制御する露出制御手段と、絞り手段の開口径を制御す
るアイリスモータを含む開口径制御手段と、絞り手段の
開口径をアイリスモータのロータ位置としてホール素子
を用いて電気的に検出する開口径検出手段とを備えたビ
デオカメラにおいて、前記固体撮像素子の受光量に基づ
き、絞り手段を電子シャッター手段に優先させて動作さ
せ、絞り量が所定値に達したときに絞り手段の開口径を
一定にしてシャッタースピードを可変したり、或いは、
固体撮像素子の受光量の変化に対する絞り手段の開口径
の変化の割合をその受光量が所定値以下の場合における
それより小さくなるようにして絞り手段の開口径及びシ
ャッタースピードの両者を可変とすることにより高照度
の被写体に対する画像劣化を防止すると共に、絞り手段
の開口径の検出をホール素子を用いて電気的に行なうこ
とにより上記した露出制御動作の切換時点の設定を容易
にし、しかも該切換時点において発生しやすい不快な音
を内蔵マイク等により拾うことがないようにしたもので
ある。
(C.従来技術)[第6図、第7図] (a.一般的背景)[第7図] 一般に、ビデオカメラにおける露出制御方式は、シャ
ッタースピードを一定の値に固定し、絞り羽根等を用い
た絞り手段により被写体の照度等に応じて絞り羽根の開
口径を変化させ、これによって受光量を制御して露出が
最適になるようにしたものが知られている。
しかしながら、近年の半導体集積技術の進歩により固
体撮像素子における画素数の増加のみならずその感度の
向上が図られるようになるにつれて次のような問題が顕
在化するに至った。
即ち、従来のビデオカメラにおける露出制御が所謂シ
ャッタースピードが一定であるため、被写体照度が高い
と固体撮像素子の高感度が災いして絞りの径が小さくな
りすぎて回折が生じてしまい画質が低下したり、とくに
高輝度物体を撮影するような場合には絞り制御にハンチ
ングが生じたりすることになる。
このような問題を解決する対策として絞り羽根の近傍
にNDフィルタを配置することも考えられるがゴースト、
フレアの発生、製造コストの増加等を加味すると好まし
い解決手段とはいえない。
(b.従来例)[第6図、第7図] そこで、上記問題を解決するものとしてシャッタース
ピードを可変にすることが考えられる。
第6図はそのように構成したビデオカメラの一例aの
回路を概略的に示すものである。
図示されるようにビデオカメラaの光学系はズームレ
ンズb、CCD型エリアイメージセンサc(以下、単に「C
CD」という。)、アイリスモータd、絞り羽根機構eか
ら構成されており、被写体照度に応じてCCDcの受光量が
アイリスモータdによって駆動される絞り羽根機構eに
より制御される。
そして、CCDcは画像入力用素子であると共に測光用セ
ンサとしても機能するようになっており、その出力信号
が露出制御回路fに送られると、該露出制御回路fはCC
Dcからの被写体の明るさに関する情報に基づいてアイリ
スモータdに制御信号を送出してこれをサーボ制御し、
絞り手段の開口径を決定するようになっている。
また、絞り手段の開口径が所定の値になると絞り羽根
の動きに連動された絞り連動レバーgがリミットスイッ
チhのアクチュエータiに接触してリミットスイッチh
をオンにし、これによる検出信号が露出制御回路fに送
られて電子シャッターコントロール回路jが作動され
る。
しかして、ビデオカメラaの絞り手段の開口径と被写
体照度との関係は第7図のようになる。
即ち、第7図の線kに示すように被写体照度の低い領
域Aでは電子シャッタースピードが一定の値に固定され
ており、被写体照度に応じて絞り手段の開口径のみが制
御される。
また、被写体照度が高いと、これに応じて露出制御回
路fからの制御出力によってアイリスモータdが制御さ
れ絞り手段の開口径を小さくすることになるが、このと
き絞り連動レバーgがリミットスイッチhのアクチュエ
ータiに接触するとその移動が停止する。そして、リミ
ットスイッチhの接点が閉じると、この検出信号が露出
制御回路fに送出され、電子シャッターコントロール回
路jを作動させることになる。
従って、境界点Xより被写体照度の高い領域Bでは線
k′に示すように絞り手段の開口径が固定された状態
で、被写体照度に応じて電子シャッタースピードが制御
される。
(D.発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記したビデオカメラaにあっては電
子シャッターコントロール回路jの作動開始点Xを検出
するためにリミットスイッチhを使用しているために、
絞り連動レバーgがリミットスイッチhのアクチュエー
タiに接触してリミットスイッチhの接点が閉じる際に
「カチッ」という接触音が発生し、これが撮影中に起こ
るとビデオカメラの内蔵マイクに拾われてしまうという
問題がある。
また、電子シャッターコントロール回路jの作動開始
点xは絞り連動レバーgとリミットスイッチhのアクチ
ュエータiとの位置関係により決定されるため、作動開
始点xの設定上のバラツキも大きく、また、その微調整
も困難であるという問題もある。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本発明ビデオカメラは、上記した問題点を解
決するために、電子シャッター手段により電荷蓄積時間
が制御される固体撮像素子と、該固体撮像素子の露光量
を絞り手段及び電子シャッター手段により制御する露出
制御手段と、絞り手段の開口径を制御するアイリスモー
タを含む開口径制御手段と、絞り手段の開口径をアイリ
スモータのロータ位置としてホール素子を用いて電気的
に検出するようにしたものである。
従って、本発明によれば、高照度の被写体を撮影する
際に必要以上に絞り手段の開口径を小さくすることはな
く、画質の低下及びハンチングの発生を防止することが
できるとともに、被写体照度の低い領域と高い領域にお
ける動作の切換時に機械的な接触音等が発生することは
なく、また、作動開始点を任意にしかも精確に設定する
ことができる。
(F.実施例)[第1図乃至第5図] 以下に第1の発明及び第2の発明に係る本発明ビデオ
カメラの詳細を添付図面に示した各実施例に従って説明
する。
(F−1.第1の本発明の実施例)[第1図乃至第3図] 第1図は第1の本発明ビデオカメラを単板式CCDカラ
ービデオカメラに適用した実施の一例1の回路の要部を
示すものである。
(a.回路)[第1図] 図中2はズームレンズである。
3はズームレンズ2の背後に位置された複数枚の絞り
羽根から成る絞り羽根機構であり、該絞り羽根機構3に
設けられたレバー4がアイリスモータ5に連結され、該
アイリスモータ5の回転により当該絞り羽根機構3の開
口径が変えられる。
6はアイリスモータ5のロータに対向して配置された
ホールICであり、該ホールIC6はホール素子と増幅器等
とを同一チップ上に形成してモールド成形したものが用
いられ、このホールIC6によってアイリスモータ5のロ
ータ位置が検出される。即ち、ロータによる磁界がホー
ル素子に加えられるとホール電圧が発生し、これがIC内
部の増幅器により増幅されて出力される。
7はコンパレータであり、入力端子の一方は上記ホー
ルIC6の出力端子に接続され、他方の端子には基準電圧
(「Vref」とする。)が加えられている。
8は上記絞り羽根機構3の背後に配置されたCCDであ
り、該CCD8は外部からの信号によってその電荷蓄積時間
が制御され、これによって所謂電子シャッター機能を奏
するようにされている。尚、CCD8は画像入力素子である
と同時に測光センサとしても用いられている。
9は露出制御回路であり、CCD8の出力信号からその受
光量を検出したり、また、コンパレータ7の比較出力が
入力され、これらに基づいて後述するモータ駆動電圧用
メモリや電子シャッターコントロール回路に制御信号を
送出するようにされている。
10はモータ駆動電圧用のメモリ(以下単に「メモリ」
という。)であり、ホールIC6の出力電圧が基準電圧V
refを超える場合(コンパレータ7の比較出力が「L」
の場合)には、露出制御回路9から送られる制御信号に
対するラッチ用とされ、該制御信号は一旦メモリ10内に
記憶された後アイリスモータ駆動回路11に転送される。
そして、アイリスモータ6には制御信号に応じた駆動信
号が送られ、これにより絞り羽根機構3の開口径を変更
するようになっている。
また、ホールIC6の出力電圧が基準電圧Vref以下の場
合(コンパレータ7の出力が「H」の場合)には、この
時点でメモリ10内に記憶されている制御信号がホールド
され、以後はこの制御信号がアイリスモータ駆動回路11
に送出される。従って、アイリスモータ6には一定の駆
動信号が送られ、これによって絞り羽根機構3の開口径
が一定に保持されることになる。
12は電子シャッターコントロール回路であり、水平ブ
ランキング期間中に電荷掃き出しパルスをCCD8に供給す
ることによりCCD8のシャッター動作を制御するために設
けられており、例えば電子シャッタースピードを1/60〜
1/500秒程度の範囲にで可変できるようにされている。
具体的にはCCD8の受光量を光量検出回路により検出し、
この検出結果に応じて図示しないマイクロコンピュータ
によりパルスを発生させてCCD8のオーバーフロードレイ
ンを制御して電荷蓄積時間を制御している。
そして、被写体照度がある値より低い領域ではシャッ
タースピードを例えば1/60秒に固定し、また、被写体照
度がある値より高くなると露出制御回路9からの制御信
号によって当該電子シャッターコントロール回路12が作
動され、以後は絞り羽根機構3の開口径が一定に保たれ
た状態で被写体照度に応じて電子シャッタースピードが
制御されることになる。
尚、電子シャッターコントロール回路12とメモリ10と
はリセットラインにより接続されており、被写体照度が
所定値より低下すると電子シャッターコントロール回路
12からリセットパルスが発生されメモリ10のリセットを
行なうようになっている。
(b.動作)[第2図、第3図] 以下に第1の本発明ビデオカメラの露出制御動作を被
写体照度がある値、例えば10,000lx未満の範囲(以下、
「低照度領域」という。)と、それ以上の範囲(以下、
「高照度領域」という。)にある場合に分けて第3図の
動作フローチャート図及び第2図の特性図に従って説明
する。
尚、第2図に示すグラフ図は絞り羽根機構3の開口径
と被写体照度との関係並びに絞り羽根機構3の開口径と
ホールIC6の出力電圧との関係とを合わせて示してお
り、横軸に被写体照度をlx(ルクス)単位で表わすと共
にホールIC6の出力電圧をV(ボルト)単位で表わし、
また、縦軸は絞り羽根機構の開口径をmm単位で表わして
いる。
また、図中点Lは低照度領域と高照度領域との境界点
を示しており、この点Lでは被写体照度が10,000lx、絞
り羽根機構3の開口径がφ5mm、ホール電圧2.6Vとされ
ている。そして、縦軸における点Oは絞り羽根の最大開
口径を、点Cは最小開口径を示している。
(b−1.低照度領域)[第3図] しかして、低照度領域における露出制御は以下のよう
になる。
a)「スタート」 ビデオカメラ1の電源が投入されると露出制御システ
ムの起動がなされる。
b)「被写体照度の測定を行なう。」 即ち、被写体からズームレンズ2を通して入射された
光はCCD8によって受光された後CCD8の出力信号に基づい
て露出制御回路9が被写体の照度を検出する。
c)「ホールIC6によりアイリスモータのロータ位置を
検出する。」 現地点での絞り羽根機構3の開口径をアイリスモータ
5のロータ位置によって検出する。
d)「ホールICの出力電圧は基準電圧以下か?」 コンパレータ7によりホールIC6の出力電圧と基準電
圧Vrefとを比較する。
例えば第2図に示されるように開口径がφi(>5mm)
の場合にはホールIC6の出力電圧はVi(Vref=2.6V)で
あるため、コンパレータ7の入力電圧がVrefを超えるも
のと判断されることになりステップe)に進む。尚、φ
i=5mmとされている場合については後述する高輝度領域
での露出制御動作の説明において併せて行なう。
e)「アイリスモータを駆動して所定の開口径に制御す
る。」 前述したステップb)において被写体照度(lobとす
る。)が検出されているので、これに応じた絞り値(φ
optとする。)にするために露出制御回路9からの制御
信号がメモリ10を介してアイリスモータ駆動回路11に送
られ、アイリスモータ5が回転され絞り制御がなされ
る。
f)「電子シャッタースピードは1/60秒に固定。」 露出制御回路9から電子シャッターコントロール回路
に送出される信号により電子シャッタースピードは一定
値1/60秒とされ、開口径φoptに設定された状態で撮影
が行なわれ、CCD8の出力する画像信号が所定の画像信号
処理回路に送られる。
そして、再び最初のステップb)に戻る。
(b−2.高照度領域) 次に、高照度領域における露出制御動作を説明する。
尚、絞り羽根の開口径は初めφi(>5mm)であるとし
て説明を行なうことにする。
先ず、ステップb)において被写体照度が測られ、そ
れがl′obであると、前述したようにホールIC6の出力
電圧が基準電圧以下になるまではステップb)→c)→
d)→e)→f)→b)→・・・の動作が繰り返され
る。
そして、ホールICの出力電圧がVref以下になったと判
断されるとステップg)に進む。
g)「開口径を5mmに固定する。」 即ち、コンパレータ7からのH信号がメモリ10に送ら
れた時点での露出制御回路9からの制御信号がホールド
され、メモリ10に記憶されたその制御信号がアイリスモ
ータ駆動回路11に送出されるため開口径が一定値5(m
m)に固定される。
h)「制御しようとするシャッタースピードは1/60秒以
上か?」 露出制御回路9には開口径5mmの場合における被写体
照度と電子シャッタースピードとの関係が予めプログラ
ムされているため被写体照度l′obに対する電子シャッ
タースピード(T′秒とする。)を算出し、これが電子
シャッタースピード制御の最大値1/60秒以上かどうかを
判断する。この判断は、前述のメモリ10においてホール
ドしていた露出制御回路からの制御信号をリセットする
ためのリセットラインに接続するか否かを判断するもの
である。そして、高照度領域においては電子シャッター
手段のシャッタースピードは1/60秒以下に制御される必
要があるので、ステップi)に進む。尚、高照度領域か
ら低照度領域に移行した直後は後述するようにステップ
j)に進む。即ち、T′が電子シャッタースピードの可
変範囲(1/61〜1/500秒)内であれば次のステップi)
に進み、T′≧1/60秒であればもはや開口径5mmでは電
子シャッタースピードの制御が追従できなくなるためス
テップj)に進む。
i)「電子シャッタースピードの制御を行なう。」 露出制御回路9から電子シャッターコントロール回路
12に送られる信号により電子シャッタースピードがT′
秒とされる。そして、再びステップb)に戻り再び被写
体照度の測定及び絞り手段の開口径の測定が行なわれ、
電子シャッター手段のシャッタースピード制御が行なわ
れる。
また、最初に、照度の高い対象物を撮影していて、次
に照度の低いものを撮影しようとするような場合にはス
テップb)→c)→d)→g)→h)と進んだ後ステッ
プh)において、シャッタースピード制御のみでは不可
能と判断し、ステップj)に進む。
j)「メモリをリセットする。」 即ち、開口径が5mmとされたままでは電子シャッター
スピードの可変範囲内においては適正な露出が得られな
いため、ステップg)においれて定められたメモリ10内
の記憶内容をリセットし、再びメモリ10が露出制御回路
9からの制御信号を受け付けるようにし、絞り制御がな
された後ステップb)に戻る。そして、前述した低照度
領域における露出制御がなされることになる。
以上のように、第1の本発明ビデオカメラ1にあって
は、低照度領域における動作と、高照度領域における動
作との境界点LをホールIC6により電気的に検出してい
るので、境界点Lでの不快接触音が発生することがな
く、またその設定値もコンパレータに加える基準電圧V
refの値により正確かつ容易に設定できる。尚、上記し
た実施例ではコンパレータ7を用いたがこの代りにAD変
換回路を設けホールIC6の出力電圧をAD変換して直接露
出制御回路9に入力されるようにすることによりホール
IC6の出力電圧を常に検出し、メモリ10を制御するよう
にしてもよいことは勿論である。
(F−2.第2の本発明の実施例)[第4図、第5図] 第4図は第2の本発明ビデオカメラの実施の一例1Aを
示すものである。
尚、この第2の本発明の実施例に示すビデオカメラ1A
が第1の本発明の実施例に示したビデオカメラ1と相違
するところは高照度領域において絞り羽根機構の開口径
と電子シャッター手段のシャッタースピードの両者を制
御するようにした点のみであり、従って、相違する部分
についてのみ説明し、相違しない部分については、その
各部に第1の本発明の実施例における同様の部分に使用
した符号と同じ符号を付することによって説明を省略す
る。
(a.回路)[第4図] 13は電子シャッターコントロール回路であり、ホール
IC6の出力電圧を絶えず検出しており、この電圧が所定
の値、例えば2.6Vを超える場合には電子シャッタースピ
ードを一定値(1/60秒)とし、2.6V以下の場合には電子
シャッタースピードを1/61〜1/400秒の範囲で制御する
ものであり、これによってCCD8の露光量が適正に保たれ
るようにされている。
14は露出制御回路であり、CCD8の出力信号が入力さ
れ、これに基づいて被写体照度を知り、アイリスモータ
駆動回路11に制御信号を送出する。そして、第5図に示
されるように低照度領域と高照度領域では被写体照度に
対する開口径の変化の割合が異なるように制御され、高
照度領域においては直線mに示されるように開口径がゆ
るやかに変化するようにされている。即ち、点Mでは被
写体照度10,000lx、開口径φ5mm、シャッタースピード1
/60秒とされ、点Nでは被写体照度100,000lx、開口径φ
4mm、シャッタースピード1/400秒とされる。
また、被写体照度が10,000lx以下の場合は、シャッタ
ースピードを1/60秒に固定して制御すると共に、電子シ
ャッターコントロール回路13から所定の信号が露出制御
回路14に送出される。
(b.動作)[第5図] しかして、第2の本発明ビデオカメラの実施の一例に
示すビデオカメラ1Aの露出制御動作は以下のようにな
る。
低照度領域では、第1の本発明の実施例1と同様に電
子シャッタースピードが1/60秒とされたままで開口径が
被写体の照度に応じて制御される。即ち、開口径に応じ
てホールIC6から出力される電圧は電子シャッターコン
トロール回路13に入力され、該電子シャッターコントロ
ール回路13は当該電圧が2.6Vを超えるものと判断し、シ
ャッタースピードが1/60秒となるようにCCD8に制御信号
を送出し、また、露出制御回路14はCCD8からの出力信号
に応じてアイリスモータに制御信号を送出して開口径を
制御することになる。
また、高照度領域では被写体照度に応じて開口径及び
電子シャッタースピードの両者を制御することにより、
露光量が適正な値とされる。即ち、電子シャッターコン
トロール回路13には予め開口径とシャッタースピードと
の対応関係がプログラムされているため、ホールIC6の
出力電圧が2.6V以下となり、当該電圧に応じてシャッタ
ースピードは1/61〜1/400秒の範囲で制御され、また、
この時電子シャッターコントロール回路13からは切換り
を示す信号が露出制御回路14に送られ、アイリスモータ
駆動回路11は、第5図の直線mに示すように被写体照度
に対して開口径が所定の傾きでもって緩やかに変化する
ようにアイリスモータ5に駆動信号を送出する。
以上のように第2の本発明ビデオカメラの実施例1Aに
あっては、高照度領域における被写体照度に対する開口
径の変化の割合を自由に制御できるため露出のプログラ
ム制御上自由度が高いものとなる。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、第1の本
発明ビデオカメラは、絞り手段と、該絞り手段の開口径
を制御するアイリスモータを含む開口径制御手段と、絞
り手段の開口径を上記アイリスモータのロータ位置とし
て電気的に検出するためのホール素子を有する開口径検
出手段と、前記絞り手段の後方に位置した固体撮像素子
と、該固体撮像素子の電荷蓄積時間を制御する電子シャ
ッター手段と、前記固体撮像素子の受光量及び絞り手段
の開口径に基づいて絞り手段の開口径及び電子シャッタ
ー手段のシャッタースピードの制御を行なう露出制御手
段とを備え、前記固体撮像素子の受光量が所定値以下の
ときは、電子シャッター手段のシャッタースピードを所
定値で一定に保つとともに固体撮像素子の受光量に応じ
て前記絞り手段の開口径を可変にして露出制御を行な
い、前記固体撮像素子の受光量が所定値以上のときは絞
り手段の開口径を所定値で一定に保持するとともに固体
撮像素子の受光量に応じて前記電子シャッター手段のシ
ャッタースピードを可変にして露出制御を行なうように
したことを特徴とする。
また、第2の本発明ビデオカメラは、絞り手段と、該
絞り手段の開口径を制御するアイリスモータを含む開口
径制御手段と、絞り手段の開口径を上記アイリスモータ
のロータ位置として電気的に検出するためのホール素子
を有する開口径検出手段と、前記絞り手段の後方に位置
した固体撮像素子と、該固体撮像素子の電荷蓄積時間を
制御する電子シャッター手段と、前記固体撮像素子の受
光量及び絞り手段の開口径に基づいて絞り手段の開口径
及び電子シャッター手段のシャッタースピードの制御を
行なう露出制御手段とを備え、前記固体撮像素子の受光
量が所定値以下のときは、電子シャッター手段のシャッ
タースピードを所定値で一定に保つとともに固体撮像素
子の受光量に応じて前記絞り手段の開口径を可変にして
露出制御を行ない、前記固体撮像素子の受光量が所定値
以上のときは、固体撮像素子の受光量に応じて絞り手段
の開口径及び電子シャッター手段のシャッタースピード
を共に可変にして露出制御を行なうようにしたことを特
徴とする。
従って、第1の本発明ビデオカメラによれば、高照度
の被写体を撮影する際に必要以上に絞り手段の開口径を
小さくすることはなく、画質の低下及びハンチングの発
生を防止することができるとともに被写体照度の低い領
域と高い領域における動作の切換時に機械的な接触音等
が発生することはなく、また、作動開始点を任意に設定
することができる。
また、第2の本発明ビデオカメラによれば上記した第
1の本発明ビデオカメラの効果の他に、被写体照度が所
定値以上の場合に被写体照度の変化の割合に対する絞り
量の変化をある程度自由に設定し、絞り量及びシャッタ
ースピードの両者を制御することができるので各種のプ
ログラム制御に適用することが可能である。
尚、本発明によれば、絞り量をアイリスモータのロー
タの位置により検出するためのホール素子を用いること
によって絞り量の検出手段を新たに設けることなく既存
のものを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は第1の本発明ビデオカメラの実施の
一例を示すものであり、第1図は露出制御機構の一例を
示すブロック図、第2図は絞り羽根機構の動作を説明す
るための特性図、第3図は動作フローチャート図、第4
図及び第5図は第2の本発明ビデオカメラの実施の一例
を示すものであり、第4図は露出制御機構を示すブロッ
ク図、第5図は絞り羽根機構の動作を説明するための特
性図、第6図及び第7図は従来のビデオカメラの一例を
示すものであり、第6図は露出制御機構を示すブロック
図、第7図は絞り羽根の動作を説明するための特性図で
ある。 符号の説明 1、1A……ビデオカメラ、3……絞り手段、5……アイ
リスモータ、6……絞り手段の開口径検出手段、8……
固体撮像素子、9……露出制御手段、5、11……開口径
制御手段、12……電子シャッター手段、13……電子シャ
ッター手段、14……露出制御手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絞り手段と、該絞り手段の開口径を制御す
    るアイリスモータを含む開口径制御手段と、絞り手段の
    開口径を上記アイリスモータのロータ位置として電気的
    に検出するためのホール素子を有する開口径検出手段
    と、前記絞り手段の後方に位置した固体撮像素子と、該
    固体撮像素子の電荷蓄積時間を制御する電子シャッター
    手段と、前記固体撮像素子の受光量及び絞り手段の開口
    径に基づいて絞り手段の開口径及び電子シャッター手段
    のシャッタースピードの制御を行なう露出制御手段とを
    備え、 前記固体撮像素子の受光量が所定値以下のときは、電子
    シャッター手段のシャッタースピードを所定値で一定に
    保つとともに固体撮像素子の受光量に応じて前記絞り手
    段の開口径を可変にして露出制御を行ない、 前記固体撮像素子の受光量が所定値以上のときは絞り手
    段の開口径を所定値で一定に保持するとともに固体撮像
    素子の受光量に応じて前記電子シャッター手段のシャッ
    タースピードを可変にして露出制御を行なうようにした ことを特徴とするビデオカメラ。
  2. 【請求項2】絞り手段と、該絞り手段の開口径を制御す
    るアイリスモータを含む開口径制御手段と、絞り手段の
    開口径を上記アイリスモータのロータ位置として電気的
    に検出するためのホール素子を有する開口径検出手段
    と、前記絞り手段の後方に位置した固体撮像素子と、該
    固体撮像素子の電荷蓄積時間を制御する電子シャッター
    手段と、前記固体撮像素子の受光量及び絞り手段の開口
    径に基づいて絞り手段の開口径及び電子シャッター手段
    のシャッタースピードの制御を行なう露出制御手段とを
    備え、 前記固体撮像素子の受光量が所定値以下のときは、電子
    シャッター手段のシャッタースピードを所定値で一定に
    保つとともに固体撮像素子の受光量に応じて前記絞り手
    段の開口径を可変にして露出制御を行ない、 前記固体撮像素子の受光量が所定値以上のときは、固体
    撮像素子の受光量に応じて絞り手段の開口径及び電子シ
    ャッター手段のシャッタースピードを共に可変にして露
    出制御を行なうようにした ことを特徴とするビデオカメラ。
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