JPH05219431A - ビデオカメラ用露出制御装置 - Google Patents

ビデオカメラ用露出制御装置

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JPH05219431A
JPH05219431A JP4234782A JP23478292A JPH05219431A JP H05219431 A JPH05219431 A JP H05219431A JP 4234782 A JP4234782 A JP 4234782A JP 23478292 A JP23478292 A JP 23478292A JP H05219431 A JPH05219431 A JP H05219431A
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JP
Japan
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agc
iris
control means
video camera
exposure
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Application number
JP4234782A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Mori
義彦 森
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】AGCを有するビデオカメラにおいて撮影シー
ンに応じて露出調整の安定性と即応性の双方を満足させ
ることができるようにする。 【構成】撮像素子14から前置増幅器18を介して出力
される電気信号をアイリス用検出信号として入力し、該
アイリス用検出信号に基づいてアイリス12を制御する
アイリス制御手段と、前置増幅器18の後段のAGC用
増幅器20から出力される電気信号をAGC用検出信号
として入力し、該AGC用検出信号に基づいてAGC用
増幅器20の利得を制御するAGC手段と、被写体画像
を示す電気信号の経時変化に基づいて撮影シーンの各種
の状態を判定する判定手段と、前記判定手段によって判
定されたの撮影シーンの状態に応じて前記アイリス制御
手段及びAGC手段の各動作速度を同時に速く又は遅く
させる動作速度制御手段と、から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラ用露出制御
装置に係り、特にアイリスとAGCの2種類の感度調整
機能を有するビデオカメラに適応されるビデオカメラ用
露出制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影シーンに応じてアイリスの動
作速度を可変にするビデオカメラ用露出制御装置が提案
されている(特願平1−184951号明細書)。この
ビデオカメラ用露出制御装置は、撮影シーンに連続性が
ある場合や、主要被写体は画面中央に位置し背景のみが
移動する状態の時には、アイリスの動作速度を遅くし、
これにより主要被写体の露光量が極端に変化することが
ないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常のビデ
オカメラにはアイリスの後段にAGC(自動利得制御装
置)が設けられており、このAGCの動作速度(利得調
整速度)は一定である。従って、上記ビデオカメラ用露
出制御装置のように撮影シーンに応じてアイリスの動作
速度を変化させても、最終的な映像の明るさの変化はA
GCの動作速度に依存してしまい、アイリスの動作速度
のみを変化させても映像の明るさの変化速度を調節する
ことができないという問題がある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、AGCを有するビデオカメラにおいて撮影シー
ンに応じて露出・利得調整の安定性と即応性の双方を満
足させることができるビデオカメラ用露出制御装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、撮影レンズ及びアイリスを介して撮像素子
に入射した被写体光を該撮像素子により電気信号に変換
し、該電気信号を前置増幅器及びAGC用増幅器を介し
て映像信号処理回路に出力し、該映像信号処理回路で適
宜信号処理することにより所要の映像信号を得るように
したビデオカメラにおいて、前記前置増幅器から出力さ
れる電気信号をアイリス用検出信号として入力し、該ア
イリス用検出信号に基づいて前記アイリスを制御するア
イリス制御手段と、前記AGC用増幅器から出力される
電気信号をAGC用検出信号として入力し、該AGC用
検出信号に基づいて前記AGC用増幅器の利得を制御す
るAGC手段と、被写体画像を示す電気信号の経時変化
に基づいて撮影シーンの各種の状態を判定する判定手段
と、前記判定手段によって判定されたの撮影シーンの状
態に応じて前記アイリス制御手段及びAGC手段の各動
作速度を同時に速く又は遅くさせる動作速度制御手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明によれば、被写体画像を示す電気信号の
経時変化に基づいて撮影シーンの各種の状態を判定す
る。即ち、撮影シーンに連続性があるか、背景は動いて
いても主要被写体に連続性があるか等の判定を行う。そ
して、連続性がある場合には、アイリス制御手段及びA
GC手段の各動作速度を同時に遅くさせ、これにより撮
影シーンに対して安定性の良い露出・利得調整を行い、
一方、撮影シーンの切り替わりのように連続性がない場
合には、アイリス制御手段及びAGC手段の各動作速度
を同時に速くさせ、これにより撮影シーンに対して即応
性の良い露出・利得調整を行うようにしている。
【0007】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るビデオカ
メラ用露出制御装置の好ましい実施例を詳述する。図1
は本発明に係るビデオカメラ用露出制御装置の一実施例
を含むビデオカメラのブロック図である。
【0008】同図において、被写体光は撮影レンズ10
及びアイリス12を介して撮像素子(CCD)14の受
光面に結像される。CCD14は入射光を電荷蓄積し、
その蓄積電荷をタイミングジェネレータ16から加えら
れるタイミングパルスに同期して読み出す。このように
してCCD14から読み出された電気信号は、前置増幅
器18で増幅されたのち、AGC用増幅器20、検波回
路22及びLPF(ローパスフィルタ)24に加えられ
る。
【0009】AGC用増幅器20には後述するAGCゲ
イン制御信号が加えられており、AGC用増幅器20は
AGCゲイン制御信号によって制御されるゲインで前記
電気信号を増幅し、これを映像信号処理回路26及び検
波回路28に出力する。映像信号処理回路26はホワイ
トバランス回路、γ補正回路、マトリクス回路、エンコ
ーダ回路等を含み、これらの回路によって所定の信号処
理を行ったのち、例えばNTSC方式の映像信号を記録
装置29に出力する。記録装置29は記録回路を含み、
ここで前記映像信号を磁気記録に適した記録信号に変換
したのち、この記録信号を磁気ヘッドを介してビデオテ
ープ等の記録媒体に磁気記録する。
【0010】一方、前記前置増幅器18から電気信号を
入力する検波回路22は入力信号を検波して積分回路3
0に出力し、積分回路30は入力信号を1フィールド分
積分し、その積分値を平均測光値としてアイリス駆動回
路32に出力する。アイリス駆動回路32には予めアイ
リス用基準値が設定されており、アイリス駆動回路32
はこのアイリス用基準値と前記平均測光値とを比較し、
平均測光値がアイリス用基準値よりも大きい場合には明
るすぎると判断して、アイリス12を閉じる方向に駆動
し、一方、平均測光値がアイリス用基準値よりも小さい
場合には暗すぎると判断して、アイリス12を開く方向
に駆動する。
【0011】同様にして、AGC用増幅器20から電気
信号を入力する検波回路28は入力信号を検波して積分
回路34に出力し、積分回路34は入力信号を1フィー
ルド分積分し、その積分値をAGC制御回路36に出力
する。AGC制御回路36には予めAGC用基準値が設
定されており、AGC制御回路36はこのAGC用基準
値と前記積分値とを比較し、積分値がAGC用基準値よ
りも大きい場合には明るすぎると判断して、AGC用増
幅器20のゲインを下げるようにAGCゲイン制御信号
をAGC用増幅器20に出力し、一方、積分値がAGC
用基準値よりも小さい場合には暗すぎると判断して、A
GC用増幅器20のゲインを上げるようにAGCゲイン
制御信号をAGC用増幅器20に出力する。
【0012】尚、アイリス駆動回路32及びAGC制御
回路36にはそれぞれ露出補正信号及び駆動速度制御信
号が加えられており、これらの信号によって前記アイリ
ス用基準値及びAGC用基準値が補正され、またアイリ
ス駆動回路32及びAGC制御回路36の動作速度が制
御されるが、その詳細については後述する。さて、前置
増幅器18から電気信号を入力するLPF24は、入力
信号を輝度信号を示す信号に検波する。A/D変換器3
8はLPF24を通過した輝度信号をデジタル信号に変
換し、この変換した輝度データを画面中央部積算回路4
0及び画面全体積算回路42に出力する。
【0013】画面中央部積算回路40には、ウインドウ
信号発生回路44から1フィールド中の画面中央部(図
2の破線の範囲)の輝度データが出力されるタイミング
を示すウインドウ信号が加えられており、画面中央部積
算回路40はこのウインドウ信号により、入力する輝度
データのうち1フィールド中の画面中央部の輝度データ
のみを積算し、その積算データを図2の破線の範囲の面
積で除した中央部平均輝度データI1 をMPU(マイク
ロプロセッサユニット)46に出力する。
【0014】同様に、画面全体積算回路42には、ウイ
ンドウ信号発生回路44から画面の略全体(図2の一点
鎖線の範囲)の輝度データが出力されるタイミングを示
すウインドウ信号が加えられており、画面全体積算回路
42はこのウインドウ信号により、入力する輝度データ
の略1フィールド分積算し、その積算データを図2の一
点鎖線の範囲の面積で除した全体部平均輝度データI2
をMPU46に出力する。
【0015】MPU46の他の入力には、ホール素子4
8からアイリス12の開度に対応した信号がホール素子
アンプ50及びA/D変換器52を介してアイリス12
の開度データとして加えられるとともに、AGC制御回
路36から出力されるAGCゲイン制御信号がA/D変
換器54を介してAGCゲインデータとして加えられて
いる。
【0016】MPU46は入力する輝度データI1 、I
2 、アイリス12の開度データ、及びAGCゲインデー
タをROM(リードオンリーメモリ)56に格納された
プログラム及び後述するルックアップテーブルに基づい
て処理し、D/A変換器58及び60を介してそれぞれ
露出補正信号及び駆動速度制御信号を出力する。即ち、
MPU32は、先ず中央部平均輝度データI1 、全体部
平均輝度データI2 の比の対数、 D=log (I1 /I2 ) を求める。また、アイリス12の開度データと、AGC
ゲインデータとから被写体の明るさの絶対値の対数を取
った値を算出する。
【0017】そして、絶対値|D|が閾値ThD を越え
る場合には、中央重点測光(画面中央部を重視した露出
制御モード)となるように、露出補正信号をD/A変換
器58を介してアイリス駆動回路32及びAGC制御回
路36に出力するが、その露出補正信号は前記算出され
た被写体の明るさに応じて、露出補正量が図3の範囲に
収まるように制限する。即ち、図3に示すように被写体
の明るさが高くなると、平均測光値に対するスポット光
補正量を少なくし、また明るさが低くなると、平均測光
値に対する逆光補正量を少なくする。
【0018】これにより、被写体画面内の輝度分布が逆
光やスポット光照明状態であるときには、画面中央部が
適正となるように露出補正が行われるが、極端に明るい
異常光に対しては補正量を小さくして明るくなり過ぎる
のを防止するとともに、極端に暗い被写体を撮影した場
合に過度な逆光補正によって周囲が明るくなり過ぎるこ
とも防止できる。
【0019】尚、上記のように補正量を少なくする場合
には、被写体の明るさに応じて補正量を漸減するように
変化させ、これにより急激な露出の変化がない自然な映
像が得られるようにしている。また、|D|≦ThD
場合には平均測光となり、露出補正信号は標準値とな
る。MPU46は上記の露出補正を行うとともに、更に
中央部平均輝度データI1及び全体部平均輝度データI
2 を所定時間の経過の前後で比較する。そして、その前
後の撮影シーンがどのように変化したかを推定する。
【0020】即ち、図4に示すように中央部平均輝度デ
ータI1 及び全体部平均輝度データI2 について、T0
の時点でのそれぞれの値をI10、I20、ΔT後のT1
時点での値をそれぞれI11、I21として絶対値記号をA
BSで表すと、 K1 =ABS(I11−I10) K2 =ABS(I21−I20) の値が求められ、これらの値が各々の閾値Th1 、Th
2 と比較される。そして、この比較結果は、次の表1に
示すように分類される。 尚、|D0 |>ThD の場合は、T0 の時点で中央重点
測光による露出制御が行われていたことに対応し、|D
0 |≦ThD の場合は、平均測光による露出制御が行わ
れていたことに対応している。また、この表1はルック
アップテーブルとしてROM56に格納されている。
【0021】これらの条件〜をΔTの前後における
実際に撮影シーンに対応づけてみると、 条件・・背景のみが変化 条件・・主要被写体が移動 条件・・撮影シーンの切り替わり 条件・・ほとんど変化なし 条件・・背景のみが変化 条件・・主要被写体が画面中央に移動 条件・・撮影シーンの切り替わり 条件・・ほとんど変化なし と推定することができる。尚、条件における細分類
は、「|D1 |>|D0 |」では条件A、「|D1
≦|D0 |」では条件Bとなり、条件Aとなる場合
としては、例えば主要被写体が画面中央に移動してきた
シーンが想定される。
【0022】MPU46は、以上のような演算処理を行
った後、ΔT時間の前後で撮影シーンの状態を推定して
露出・利得制御の動作速度を変更する。即ち、撮影シー
ンが条件、B、、、、と判定されたときに
はアイリス12及びAGC用増幅器20の動作速度が遅
くなるように、また撮影シーンが条件A、、と判
定されたときにはアイリス12及びAGC用増幅器20
の動作速度が速くなるようにD/A変換器60を介して
駆動速度制御信号をそれぞれアイリス駆動回路32及び
AGC制御回路36に出力する。尚、前記駆動速度制御
信号は、1秒間に何EV動かせというような制御信号
で、例えば10EV/秒の速さの場合には動作速度は速
く、0.5EV/秒の速さの場合には動作速度は遅い。
【0023】上記のように構成されたビデオカメラ用露
出制御装置の作用について図5に示したフローチャート
にしたがって説明する。録画スタートによって露出・利
得制御が開始されるが、これと同時に中央部平均輝度デ
ータI1 及び全体部平均輝度データI2 が分割測光され
る。そして、全体部平均輝度データI2 に基づいて先ず
平均測光による露出・利得制御が行われる。この場合に
は、MPU46から露出補正信号は出力されず、従って
CCD14の全受光量が一定となるように調整される。
また、この場合には駆動速度制御信号として高速信号が
MPU46から出力される。このように録画スタート時
には平均測光モードで瞬時に露出・利得調整を行うこと
によって、主要被写体の露光量が適正から極端に外れる
ことを防ぐことができる。
【0024】引き続きDの値が算出され、ThD の値と
比較される。「|D|>ThD 」のときには、中央部平
均輝度データI1 と全体部平均輝度データI2 とが大き
く異なっている状態であり、主要被写体が画面中央部に
位置している確率が高いことを考慮すると、そのまま平
均測光モードで露出制御を行った場合には主要被写体の
露光量が不適正になることが多い。従って、「|D|>
ThD 」と判定された際には、中央重点測光モードに移
行したことを表すフラグFC がセットされるとともに、
中央部平均輝度データI1 に応じた露出補正信号がMP
U46からD/A変換器58を介して出力され、かつ動
作速度を速くする駆動速度制御信号がMPU46からD
/A変換器60を介して出力される。尚、「|D|≦T
D 」のときにはそのまま平均測光モードに維持され
る。
【0025】こうして露出・利得制御が行われたのち、
ΔT時間後には再び分割測光が行われ、前回の分割測光
で得られた中央部平均輝度データI10と全体部平均輝度
データI20に対し、図4に示したように新たな中央部平
均輝度データI11と全体部平均輝度データI21とが検出
される。そして、各々の輝度データの差の絶対値からK
1 及びK2 の値が求められる。このK1 、K2 の値はそ
れぞれの閾値Th1 、Th2 と比較され、前掲の表1に
したがって分類される。また、前記ΔT時間をCCD1
4のフィールド読み出し周期に一致させることも可能
で、この場合にはΔTの計時用に別個にタイマーを設け
ておく必要はない。
【0026】こうしてK1 、K2 の値が求められると、
ΔT時間の経過の前後で撮影シーンの状態について推定
がなされる。中央部重点測光モード下においては、条件
、即ち中央部平均輝度データI1 及び全体部平均輝度
データI2 が共に大きく変化した場合は、例えばビデオ
カメラを大きくパンニングするなどして撮影シーンを切
り替えたものと推定できるから、中央部重点測光モード
を解除した後、新たなシーンに対して平均測光モードで
露出・利得制御を再スタートさせる。
【0027】また、中央部平均輝度データI1 だけが大
きく変化しながら、全体部平均輝度データI2 があまり
変化せず、しかも|D1 |>|D0 |の場合には、例え
ば逆光撮影時において主要被写体が画面中央部に移動し
てきたようなシーンであり、この場合には中央部重点測
光モードのまま新たに検出される中央部平均輝度データ
11に基づいて露出・利得制御を高速で行わせる。尚、
中央部平均輝度データI1 、全体部平均輝度データI2
の両者が共にほとんど変化しない場合には、同じような
輝度分布の同一シーンを継続して撮影している状態であ
るから、そのまま中央部重点測光モードを継続させ、露
出・利得制御も高速で行わせておけばよい。
【0028】中央重点測光モード下での条件A及び条
件、あるいは平均測光モード下での条件以外の場合
には、主要被写体が図2に示した被写体画面内で移動し
ている状態か、あるいは主要被写体の移動に合わせてビ
デオカメラをパンニングすることによって、背景に輝度
だけが変動しているシーンであると推定される。このよ
うな場合には、MPU46は露出・利得制御の動作速度
を遅くする駆動速度制御信号をD/A変換器60を介し
て出力する。これにより、アイリス駆動回路32及びA
GC制御回路36はともにゆっくりと動作し、主要被写
体の露光量も急激には変化しない。
【0029】このように撮影シーンに連続性が認められ
る際には、背景の輝度変化に追従して高速で露出・利得
制御するよりも、露出・利得制御の動作速度を低速にし
て主要被写体の露光量を安定化させるようにしている。
勿論、このような制御を行うことによって背景描写はあ
る程度犠牲にはなるが、連続シーンでは主要被写体に露
光を安定に維持した方が、画像再生時には自然な感じの
映像が得られる。
【0030】尚、撮影シーンの連続性の判定は上記実施
例に限らず、輝度信号中の空間周波数成分に基づいて判
定することも可能である。例えば、ピント合わせが行わ
れたときに、一般的な被写体がもつ空間周波数成分であ
る600KHZ〜2.4MHZの通過帯域幅をもつBFP
(バンドパスフィルタ)を、図1におけるLPF24に
の代わりに用い、このときの画面中央部積算回路40の
出力データに基づいて撮影シーンの連続性を判定するこ
とができる。即ち、ビデオカメラに搭載されているオー
トフォーカス装置は、図2に示した画面中央の破線で囲
まれた領域に近い領域を測距エリアとしており、撮影レ
ンズ10はこの領域に対してピント合わせを行ってい
る。BPFは、合焦時に高くなる空間周波数成分を通過
させるため、画面中央部積算回路40からの出力データ
は、合焦領域における空間周波数成分の積分値となって
いる。
【0031】この空間周波数成分の積分値について前述
のようにΔT時間の前後で比較し、大きな変動があった
ときには測距対象物、即ち、主要被写体が変わった状態
であると推定することができるから、この場合には露出
・利得制御の動作速度を高速にし、また空間周波数成分
の積分値にあまり変動がないときには露出・利得制御の
動作速度を低速にすればよい。
【0032】また、撮影レンズ10の画角をθ、被写体
画面内における主要被写体の一方向での大きさをL、主
要被写体までの距離をXとすると、 L∝1/(tan θ・X) の関係がある。従って、このLの値を変化量とし、ΔT
時間の前後で比較して所定範囲を越えて変化したときに
はシーンの切り替わりがあったものと推定することも可
能である。
【0033】尚、ビデオカメラ自体が同じ姿勢を維持し
ていても、ズーミングによって画面内の輝度分布が大き
く変わることがある。このような場合には、実質的にシ
ーンの切り替えが行われたとするのが自然であるから、
露出・利得制御の動作速度を高速にするのがよい。この
場合のシーンの切り替え判断は、撮影レンズ10のズー
ム位置の時間的変化量を検出することによって行うこと
ができる。
【0034】尚、本発明に係るビデオカメラ用露出制御
装置は、ビデオムービーカメラに限らず、電子スチルビ
デオカメラにも適用できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るビデオ
カメラ用露出制御装置によれば、撮影シーンに連続性が
あるか、背景は動いていても主要被写体に連続性がある
か等の判定を行い、連続性がある場合には、アイリス制
御手段及びAGC手段の各動作速度を同時に遅くするよ
うにしたため、撮影シーンに対して安定性の良い露出・
利得調整を行うことができ、一方、撮影シーンの切り替
わりのように連続性がない場合には、アイリス制御手段
及びAGC手段の各動作速度を同時に速くするようにし
たため、撮影シーンに対して即応性の良い露出・利得調
整を行うことができる。即ち、撮影シーンに応じて露出
・利得調整の安定性と即応性の双方を満足させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るビデオカメラ用露出制御装
置の一実施例を含むビデオカメラのブロック図である。
【図2】図2は被写体画面の一例を示す説明図である。
【図3】図3は被写体の明るさに対する露出補正量の範
囲を示すグラフである。
【図4】図4は各測光領域の測光値の変動の一例を示す
グラフである。
【図5】図5は図1に示した実施例の作用を説明するた
めに用いたフローチャートである。
【符号の説明】
10…撮影レンズ 12…アイリス 14…撮像素子(CCD) 18…前置増幅器 20…AGC用増幅器 22、28…検波回路 26…映像信号処理回路 30、34…積分回路 32…アイリス駆動回路 36…AGC制御回路 40…画面中央部積算回路 42…画面全体積算回路 44…ウインドウ信号発生回路 46…MPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズ及びアイリスを介して撮像素
    子に入射した被写体光を該撮像素子により電気信号に変
    換し、該電気信号を前置増幅器及びAGC用増幅器を介
    して映像信号処理回路に出力し、該映像信号処理回路で
    適宜信号処理することにより所要の映像信号を得るよう
    にしたビデオカメラにおいて、 前記前置増幅器から出力される電気信号をアイリス用検
    出信号として入力し、該アイリス用検出信号に基づいて
    前記アイリスを制御するアイリス制御手段と、 前記AGC用増幅器から出力される電気信号をAGC用
    検出信号として入力し、該AGC用検出信号に基づいて
    前記AGC用増幅器の利得を制御するAGC手段と、 被写体画像を示す電気信号の経時変化に基づいて撮影シ
    ーンの各種の状態を判定する判定手段と、 前記判定手段によって判定されたの撮影シーンの状態に
    応じて前記アイリス制御手段及びAGC手段の各動作速
    度を同時に速く又は遅くさせる動作速度制御手段と、 を備えたことを特徴とするビデオカメラ用露出制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、被写体画像の中央部の
    領域を含む少なくとも2つの異なる領域に対応する各電
    気信号の経時変化に基づいて撮影シーン又は主要被写体
    の連続・不連続状態を判定し、前記動作速度制御手段は
    前記連続状態が判定されると前記アイリス制御手段及び
    AGC手段の各動作速度を同時に遅くさせ、前記不連続
    状態が判定されると前記アイリス制御手段及びAGC手
    段の各動作速度を同時に速くさせることを特徴とする請
    求項1のビデオカメラ用露出制御装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、被写体画像の中央部の
    領域を含む少なくとも2つの異なる領域に対応する各電
    気信号の経時変化に基づいて中央重点測光モードか平均
    測光モードかを判定するとともに中央重点測光モード時
    に画面中央から主要被写体が出ていく状態及び画面中央
    に主要被写体が入ってくる状態を判定し、前記動作速度
    制御手段は中央重点測光モード時に画面中央から主要被
    写体が出ていく状態が判定されると前記アイリス制御手
    段及びAGC手段の各動作速度を同時に遅くさせ、中央
    重点測光モード時に画面中央に主要被写体が入ってくる
    状態が判定されると前記アイリス制御手段及びAGC手
    段の各動作速度を同時に速くさせることを特徴とする請
    求項1のビデオカメラ用露出制御装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、被写体画像の中央部の
    領域から得られる合焦状態を示す評価値の変動状態を判
    定し、前記動作速度制御手段は前記評価値の変動が小さ
    い場合には前記アイリス制御手段及びAGC手段の各動
    作速度を同時に遅くさせ、前記評価値の変動が大きい場
    合には前記アイリス制御手段及びAGC手段の各動作速
    度を同時に速くさせることを特徴とする請求項1のビデ
    オカメラ用露出制御装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、被写体画像中の主要被
    写体の大きさの変化状態を判定し、前記動作速度制御手
    段は前記主要被写体の大きさの変化が小さい場合には前
    記アイリス制御手段及びAGC手段の各動作速度を同時
    に遅くさせ、前記主要被写体の大きさの変化が大きい場
    合には前記アイリス制御手段及びAGC手段の各動作速
    度を同時に速くさせることを特徴とする請求項1のビデ
    オカメラ用露出制御装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記撮影レンズの焦点
    距離の変化状態を判定し、前記動作速度制御手段は前記
    焦点距離の変化が小さい場合には前記アイリス制御手段
    及びAGC手段の各動作速度を同時に遅くさせ、前記焦
    点距離の変化が大きい場合には前記アイリス制御手段及
    びAGC手段の各動作速度を同時に速くさせることを特
    徴とする請求項1のビデオカメラ用露出制御装置。
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