JP2006324339A - 光電変換素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 最適な低反射膜を光電変換部に備え、スミアの発生が少なく、耐圧性能が損なわれず、白点欠陥などのエッチングダメージを生じることなく製造できる光電変換装置を提供する。
【解決手段】 CCD固体撮像素子において、ゲート絶縁膜21とは別に、少なくともフォトセンサ部2からゲート絶縁膜21に接する位置まで、透明絶縁膜22を形成する。転送電極19の周辺で透明絶縁膜22を被覆するように遮光膜23Aを形成し、その開口部8において透明絶縁膜22に接するように低反射膜24Aを形成する。更に、遮光膜23Aに重なるように遮光膜24Bを形成し、その開口部9において低反射膜24Aに接するように低反射膜24Bを積層する。遮光膜23Aを最小限の厚さとし、そのエッチングストップ層としての透明絶縁膜22の膜厚を最小限に抑える。低反射膜24Aは、遮光膜23Bのエッチングストップ層として働く最小の厚さとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像素子などに用いられる光電変換素子に関するものであり、更に詳しくは、光電変換部に設けられた低反射膜、および電荷転送ゲートに設けられた遮光膜の構造に特徴を有する光電変換素子に関するものである。
図2は、本発明が適用されるCCD(Charge Coupled Device)固体撮像素子の構成の一例を示す概略説明図である。図2に示すように、このCCD固体撮像素子の撮像部1には、光電変換を行う複数のフォトセンサ部2がマトリックス状に配列され、各フォトセンサ部2を中心として単位セル(単位画素)が構成されている。マトリックスをなすフォトセンサ列のそれぞれに対応して、CCD構造の垂直転送レジスタ3が配置されている。垂直転送レジスタ3の転送方向側端部には、各垂直転送レジスタ3から送り出される信号電荷を水平方向に転送するCCD構造の水平転送レジスタ4が配置されており、その転送方向側端部に出力部5が配置されている。また、周辺領域6には、垂直転送レジスタ3および水平転送レジスタ4の転送電極にクロック信号を印加するためのバスラインなどが配置されている。
受光時にフォトセンサ部2に蓄積された信号電荷(電子)は、転送電極に印加される読み出し電圧によって垂直転送レジスタ3へ引き出された後、垂直転送レジスタ3を垂直方向に転送され、次に水平転送レジスタ4を水平方向に転送され、出力部5の増幅器によって出力信号に変換される。
図10は、単位セルの構造をモデル的に示す断面図である。ただし、図10では、遮光膜124より上部にある部材、例えば画素フィルタなどは図示を省略している。
図10に示すように、単位セルでは、例えばn型であるシリコン基板11の表面近くの領域に、例えばp型であるウエル領域12が形成されている。図の中央に示すフォトセンサ部2では、p型ウエル領域12にn型不純物拡散層13が形成され、フォトダイオードが形成されている。n型不純物拡散層13は光電変換部を構成するとともに、信号電荷の蓄積領域としても機能する。n型不純物拡散層13の表面側には薄いフォトセンサp型層14が形成され、暗電流を抑制し、低照度時のS/N比を向上させ、また、残像を防止する働きをする。
フォトセンサ部2の左側の垂直転送部7のp型ウエル領域12には、読み出しゲート部15を挟んで、垂直転送レジスタ3の電荷転送路であるn型転送チャネル層16が形成され、その下部に転送路下p型ウエル領域17が形成され、左側にp型チャネルストップ層18が形成されている。フォトセンサ部2の右側のp型ウエル領域12には、右隣の列の単位セルの垂直転送部7が形成され、そのp型チャネルストップ層18によってn型不純物拡散層13と電気的に分離されている。
シリコン基板11の表面には、例えば酸化シリコンなどからなる絶縁膜121が形成されている。後述の特許文献1〜3に示されているように、フォトセンサ部2には、絶縁膜121に接して高屈折率材料、例えば窒化シリコンなどからなる低反射膜122が形成されることがある。低反射膜122を設けることにより、CCD固体撮像素子の感度や分光特性を向上させることができる。
なお、窒化シリコン膜は、低反射膜122として以外に、ゲート絶縁膜の一部として転送電極19の下に設けられることもある(後述の特許文献2〜4参照。)。いずれの場合でも、窒化シリコン膜を基板1の全面に形成するのではなく、窒化シリコン膜を除去した領域123を設けるのがよいとされている。これは、窒化シリコン膜が水素を通しにくいため、全面に形成すると、水素アニール処理によって暗電流を減少させる処理を、効果的に行うことができなくなるためである。
読み出しゲート部15、n型転送チャネル層16およびp型チャネルストップ層18の上には、絶縁膜121を介して、高ドープされた多結晶シリコンなどからなる転送電極19が形成されており、この転送電極19と絶縁膜121と転送チャネル層16とによって垂直転送レジスタ3が構成されている。転送電極19は、例えば転送電極19Aと転送電極19Bとからなる複層構造の転送電極であり、転送電極19Aと転送電極19Bとが転送方向に交互に配置され、その境界領域では転送電極19Bが転送電極19Aの上に重なるように形成されている。図10にはその重なった領域の断面が示されている。
転送電極19Aおよび19Bの側面および上面には、それぞれ、例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜20Aおよび20Bが形成され、これらを被覆するように、垂直転送レジスタ3を入射光から遮蔽する遮光膜124が形成されている。図10に示すように、遮光膜124の底部は、フォトセンサ部2の側に突き出して設けられることがある(後述の特許文献4参照。)。これは、フォトセンサ部2に斜めに入射する光が垂直転送レジスタ3に入り込むのを阻止するためである。遮光膜124は、タングステンなどの高融点金属やアルミニウムなどを材料として形成される。
図示省略したが、低反射膜122や遮光膜124の上には、必要に応じて、プラズマCVD法(化学気相成長法)による窒化シリコン膜などのパッシベーション膜や平坦化膜などが順次形成され、その上にカラーフィルタ層やオンチップマイクロレンズなどが形成される。
特開平10−256518号公報(第3−5頁、図3及び4) 特開平11−154741号公報(第3及び4頁、図2) 特開2004−363493号公報(第5及び6頁、図2) 特開平6−310701号公報(第2及び3頁、図1)
図11は、本発明の課題を説明するために、図10において点線で囲んだ領域の構造を示す断面図である。ただし、シリコン基板11の内部構造は図示を省略している。シリコン基板11の表面には、熱酸化法によって酸化シリコンからなる絶縁膜121が単層で形成され、窒化シリコンなどの高屈折率材料からなる低反射膜122がフォトセンサ部2に形成されている。
図11(a)は絶縁膜121の膜厚が厚い場合を示しており、その問題点は次の通りである。
遮光膜124がエッチングによってパターニングされている間、低反射膜122が除去されている低反射膜除去領域123では、絶縁膜121がエッチャントの攻撃に曝される。従って、このエッチングによって低反射膜除去領域123の絶縁膜121およびシリコン基板11が受けるダメージは、遮光膜124が厚くなるほど大きくなる。ダメージを減らすためには、遮光膜124を薄くしたいところであるが、遮光膜124の厚さが薄すぎると、光が遮光膜124を透過してしまい、スミアが増加する。従って、遮光膜124の厚さとしては、光が透過しない厚さが少なくとも必要であり、遮光膜124をこの最小厚さ以下に薄膜化することは難しい。この結果、絶縁膜121の膜厚が薄い場合には、低反射膜除去領域123のシリコン基板11がエッチングダメージを直接受けやすくなり、白点などの欠陥が生しやすい。
また、低反射膜除去領域123の絶縁膜121は、高屈折率材料からなる低反射膜122のパターニングに際しても、エッチャントの攻撃に曝される。このエッチングによって低反射膜除去領域123の絶縁膜121およびシリコン基板11が受けるダメージは、低反射膜122が厚くなるほど大きくなるから、エッチングダメージを減らすためには、例えば、絶縁膜121の厚さが50nm、低反射膜122の厚さが10nmというように、
絶縁膜121の膜厚に比べて低反射膜122の膜厚を薄くしたいところである。
しかし、低反射性を実現できる低反射膜122の膜厚は、絶縁膜121の膜厚とのバランスで決定され、任意に選択できるわけではない。本発明者が検討したところ、現状では、低反射膜122および絶縁膜121の膜厚を、低反射性を実現するために最も効果的な膜厚に定めた場合、低反射膜122の膜厚に比して絶縁膜121の膜厚が薄くなりすぎ、低反射膜除去領域123のシリコン基板11がエッチングダメージを直接受けやすくなり、白点などの欠陥が生しやすくなる。
さらに、絶縁膜121は、転送電極19とシリコン基板11とを隔てるゲート絶縁膜でもあるから、絶縁膜121の膜厚が薄いと、転送電極19の耐圧が低下する。
一方、図11(b)は絶縁膜121の膜厚が厚い場合の問題点を示している。
上述したように、低反射性を実現できる低反射膜122の膜厚は、絶縁膜121の膜厚とのバランスで決定される。低反射膜除去領域123のシリコン基板11をエッチングダメージから保護することを優先させ、絶縁膜121の膜厚を厚くすると、低反射膜122の膜厚と、絶縁膜121の膜厚とのバランスがくずれ、十分な低反射性を有する低反射膜122を形成できなくなる。
また、CCD固体撮像素子で発生するスミアの主因の1つは、遮光膜124直下の絶縁膜121によって作られる光透過性領域から垂直転送レジスタ3側へ侵入する光である。絶縁膜121の膜厚が厚くなると、この光透過性領域から垂直転送レジスタ3側へ光が侵入しやすくなり、スミアが増加する。
以上のように、絶縁膜121の膜厚に関して相反する要求があり、すべての要求を満足させることは難しい。CCD固体撮像素子の感度を向上させるためには、絶縁膜121の膜厚を低反射膜122の形成に最も効果的な膜厚にしたいところである。しかし、現状は、シリコン基板11のエッチングダメージを防止することを優先せざるを得ず、絶縁膜121の膜厚として、低反射膜122および遮光膜124をエッチングする際のダメージに耐えうる、比較的厚い膜厚を採用している。このため、十分な低反射性を有する低反射膜122を形成できない場合があり、また、遮光膜124下部から侵入する光に起因するスミアを低減することが難しい。
図12は、光電変換部のシリコン基板11の表面に、複層の絶縁膜が積層されたCCD固体撮像素子について、図11と同じ領域を示す断面図である。
図12(c)は、絶縁膜121の上に酸化シリコン膜131が積層されているものの、遮光膜124下部の絶縁膜の厚さを増加させないように、いずれの膜厚も薄い場合を示している。この場合には、図11(a)に示した場合と同様に、遮光膜124および低反射膜122のエッチングに際して、低反射膜除去領域123の絶縁膜121、131およびシリコン基板11が受けるダメージが大きくなり、白点などの欠陥が生しやすい。また、絶縁膜121の膜厚が酸化シリコン膜131の膜厚分だけ薄くなるため、転送電極19の耐圧が低くなる。また、CCDの構造によっては、酸化シリコン膜131の膜厚を薄くすると、遮光膜と転送電極との間の耐圧が低下して問題が生じることがある。
図12(d)は、絶縁膜121の上に積層する酸化シリコン膜131の膜厚を厚くした場合である。この場合には、遮光膜124をパターニングする際のエッチングダメージからシリコン基板11を保護することはできるが、低反射膜122をパターニングする際のエッチングダメージからシリコン基板11を保護するには、同時に絶縁膜121の膜厚も厚くしておく必要がある。このようにすれば、エッチングダメージからシリコン基板11を保護することはできるものの、遮光膜124の下部に絶縁膜121および131によって厚く形成された光透過性領域から侵入する光によって、スミア特性が悪化する。
図12(e)は、窒化シリコンなどの高屈折率材料からなる膜132を積層した場合である。この場合には、適切な高屈折率材料を選択することによって、十分な低反射性を有する低反射膜を形成する課題と、遮光膜124をパターニングする際のエッチングダメージからシリコン基板11を保護する課題は解決できるかもしれない、しかし、低反射膜122をパターニングする際のエッチングダメージからシリコン基板11を保護するには、同時に絶縁膜121の膜厚も厚くしておく必要があり、結果的には、図12(b)の場合と同様、遮光膜124下部の絶縁膜の膜厚を厚くしてしまい、スミア特性が悪化する。
以上の図12(c)〜(e)の例から、複数の層を単に積層するだけの方法では、部分的に問題点が解決されることはあっても、問題の完全な解決には至らないことがわかる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、最適な低反射膜を光電変換部に備え、スミアの発生が少なく、耐圧性能が損なわれず、白点欠陥などのエッチングダメージを生じることなく製造できる光電変換装置を提供することにある。
即ち、本発明は、半導体基体に形成された光電変換部と、前記光電変換部に隣接して前記半導体基体上に形成された電荷転送ゲートとを備えた光電変換素子であって、
前記光電変換部から、少なくとも前記電荷転送ゲートのゲート絶縁膜に接する位置ま で、前記半導体基体表面に光透過性絶縁膜が形成され、
前記電荷転送ゲートの周囲に存在する前記光透過性絶縁膜を被覆するように、前記光 電変換部上に第1の開口部を有する第1の遮光膜が形成され、
前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい材料からなる低反射膜が、少なくとも前記第 1の開口部において前記光透過性絶縁膜に接するように形成され、
前記光電変換部上に第2の開口部を有する第2の遮光膜が前記第1の遮光膜上に形成 されている、第1の光電変換素子に係わるものである。
また、半導体基体に形成された光電変換部と、前記光電変換部に隣接して前記半導体基体上に形成された電荷転送ゲートとを備えた光電変換素子であって、
前記光電変換部から、少なくとも前記電荷転送ゲートのゲート絶縁膜に接する位置ま で、前記半導体基体表面に光透過性絶縁膜と、前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい 材料からなる第1の低反射膜とがこの順で積層して形成され、
前記電荷転送ゲートの周囲に存在する前記第1の低反射膜を被覆するように、前記光 電変換部上に開口部を有する遮光膜が形成され、
前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい材料からなる第2の低反射膜が、前記開口部 において前記第1の低反射膜に接するように形成されている、
第2の光電変換素子に係わるものである。
本発明の第1の光電変換素子は、半導体基体に形成された光電変換部と、前記光電変換部に隣接して前記半導体基体上に形成された電荷転送ゲートとを備えた光電変換素子であって、前記光電変換部から、少なくとも前記電荷転送ゲートのゲート絶縁膜に接する位置まで、前記半導体基体表面に光透過性絶縁膜が形成されている。前記光透過性絶縁膜が前記ゲート絶縁膜とは別個に設けられているので、前記電荷転送ゲートの耐圧を損なうことなく、前記光透過性絶縁膜の膜厚を薄くすることができる。
そして、前記電荷転送ゲートの周囲に存在する前記光透過性絶縁膜を被覆するように、前記光電変換部上に第1の開口部を有する第1の遮光膜が形成され、前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい材料からなる低反射膜が、少なくとも前記第1の開口部において前記光透過性絶縁膜に接するように形成され、前記光電変換部上に第2の開口部を有する第2の遮光膜が前記第1の遮光膜上に形成されている。遮光膜が前記第1の遮光膜と前記第2の遮光膜とで形成されているので、前記光透過性絶縁膜がエッチングストップ層として用いられるのは、前記第1の遮光膜のパターニングに際してだけである。このため、前記第1の遮光膜の膜厚を最小限の厚さにしておけば、前記第1の遮光膜のパターニングに際して、前記光透過性絶縁膜下の前記半導体基体に与えるエッチングダメージを、最少にすることができる。この結果、前記第1の遮光膜の膜下にある前記光透過性絶縁膜の膜厚を最小限の厚さに抑えることができ、スミアの発生を最少に抑えることができる。
このようにしても、前記第2の遮光膜の膜厚を厚くすれば、遮光膜として必要な膜厚を確保することができ、十分な遮光性能を得ることができる。前記第2の遮光膜のパターニングに際しては、前記低反射膜をエッチングストップ層として用いることができるので、前記第2の遮光膜の膜厚を厚くしても、前記第2の遮光膜のパターニングに際して、前記半導体基体にエッチングダメージを与える可能性は少ない。
また、前記低反射膜のパターニングは必ずしも必要ではなく、パターニングを行わなければ、それにともなう前記半導体基体のエッチングダメージも生じない。パターニングを行う場合でも、エッチングストップ層として前記第1の遮光膜を用いることができる位置でパターニングすることによって、前記半導体基体に与えるエッチングダメージを最少にすることができる。この結果、前記低反射膜として低反射性を実現するのに最適な膜厚を有する低反射膜を形成することができ、光電変換の感度を向上させることができる。
本発明の第2の光電変換素子は、半導体基体に形成された光電変換部と、前記光電変換部に隣接して前記半導体基体上に形成された電荷転送ゲートとを備えた光電変換素子であって、前記光電変換部から、少なくとも前記電荷転送ゲートのゲート絶縁膜に接する位置まで、前記半導体基体表面に光透過性絶縁膜と、前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい材料からなる第1の低反射膜とがこの順で積層して形成され、前記電荷転送ゲートの周囲に存在する前記第1の低反射膜を被覆するように、前記光電変換部上に開口部を有する遮光膜が形成されている。前記光透過性絶縁膜が前記ゲート絶縁膜とは別個に設けられているので、前記電荷転送ゲートの耐圧を損なうことなく、前記光透過性絶縁膜の膜厚を薄くすることができる。また、前記遮光膜のパターニングに際しては、前記第1の低反射膜をエッチングストップ層として用いることができるので、前記第1の低反射膜としてエッチングストップ性能に優れた材料からなる低反射膜を形成するようにすれば、前記遮光膜のパターニングに際して前記光透過性絶縁膜下の前記半導体基体に与えるエッチングダメージを、最少にすることができる。また、前記光透過性絶縁膜の膜厚を最小限の厚さに抑えることができる。
そして、前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい材料からなる第2の低反射膜が、前記開口部において前記第1の低反射膜に接するように形成されており、低反射膜が前記第1の低反射膜と前記第2の低反射膜とで形成されている。このため、前記第2の低反射膜の膜厚を調節することによって、低反射膜全体として最適な膜厚を確保し、低反射性を実現して、光電変換の感度を向上させることができる。この結果、前記第1の低反射膜の膜厚は、低反射性とは関わりなく、前記遮光膜のパターニングに際してエッチングストップ層として機能する最小限の厚さに抑えることができるようになる。
以上の結果、前記遮光膜の膜下にある前記光透過性絶縁膜および前記第1の低反射膜の膜厚を最小限の厚さに抑えることができ、スミアの発生を最少に抑えることができる。
また、前記第1の低反射膜および前記第2の低反射膜のパターニングは必ずしも必要ではなく、パターニングを行わなければ、それにともなう前記半導体基体のエッチングダメージは生じない。パターニングを行う場合でも、前記第2の低反射膜のパターニングは、エッチングストップ層として前記遮光膜を用いることができる位置でパターニングすることによって、前記半導体基体に与えるエッチングダメージを最少にすることができる。また、前記第1の低反射膜の膜厚は最小限の膜厚に抑えられているため、このパターニングによって前記半導体基体に与えるエッチングダメージは最少に抑えられる。
本発明の第1の光電変換素子において、前記第1の開口部以外の領域で、前記低反射膜が前記第1の遮光膜に接し、前記第2の遮光膜との間に挟まれるように形成されているのがよい。前記低反射膜としては、最小限では前記第1の開口部を被覆していれば機能上は問題ないが、マスクの合わせずれなどを考慮すると、前記第1の開口部から前記第1の遮光膜上に延長して設けられているのがよい。
また、前記第1の遮光膜の膜厚が、前記第2の遮光膜の膜厚よりも薄いのがよい。上述したように、これは、前記第1の遮光膜のエッチングに際して前記半導体基体に生じるエッチングダメージを抑えるためであり、ひいては、前記光透過性絶縁膜の膜厚を減少させて、スミアの発生を抑えるためである。
また、前記第1の開口部と前記第2の開口部とが、前記半導体基体の主面方向における位置が同じで、厚さ方向において上下に重なるように設けられているのがよい。
また、前記電荷転送ゲートの上部において前記低反射膜に欠除部が設けられているのがよい。すなわち、前記低反射膜が水素を通しにくい膜である場合には、水素アニール処理を効果的に行うため、前記低反射膜に水素の通過孔として前記欠除部を設けるのがよい。この際、前記欠除部の設置位置は、前記光電変換部の前記半導体基体へのエッチングダメージを最小にするため、前記光電変換部を避け、前記電荷転送ゲートの上部とするのがよい。しかしながら、これでも水素供給量が不足する場合には、前記第1の開口部内において前記低反射膜に欠除部が設けられているのがよい。このようにすれば、前記光電変換部の前記半導体基体の表面に最短距離で水素を供給することができる。
また、前記第2の開口部において第1の低反射膜としての前記低反射膜に接するように、前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい材料からなる第2の低反射膜が形成されているのがよい。この際、前記第1の低反射膜の膜厚が、前記第2の低反射膜の膜厚よりも薄いのがよい。このようにすれば、低反射膜が前記第1の低反射膜と前記第2の低反射膜とで構成されることになり、前記第2の低反射膜の膜厚を調節することによって、低反射膜全体として最適な膜厚を確保し、低反射性を実現して、光電変換の感度を向上させることができる。この結果、前記第1の低反射膜の膜厚は、低反射性とは関わりなく、前記第2の遮光膜のパターニングに際してエッチングストップ層として機能する最小限の厚さに抑えることができるようになる。このため、前記第2の遮光膜の膜下にある前記第1の低反射膜の膜厚を薄くして、スミアの発生を最少に抑えることができる。
また、前記光電変換部に近い側の低反射膜ほど屈折率の大きい材料からなるのがよい。このようにすれば、より高い低反射性を実現することができる。
また、この際、前記第1の開口部内において前記第2の低反射膜に欠徐部を設ける場合には、この欠徐部が、前記第1の開口部内において前記第1の低反射膜に設けられた欠徐部と少なくとも部分的に重なり合っているのがよい。
また、前記低反射膜と前記第2の遮光膜との間に形成された水素透過層が、前記第2の開口部の端部から前記電荷転送ゲートの上面部又は側面部にまで、形成されているのがよい。前記半導体基体の表面の水素アニール処理において、前記水素透過層は、水素の供給路として機能し、前記水素アニール処理の効果を高める働きをする。
また、前記第1の低反射膜及び前記第2の低反射膜が、1.5以上の屈折率を有する高屈折率材料からなり、前記第2の低反射膜の屈折率が前記第1の低反射膜の屈折率より小さいのがよい。具体的には、前記高屈折率材料が、1.5〜2.3の屈折率を有する酸化窒化シリコン又は窒化シリコンなどの窒化シリコン系材料であるのがよい。この場合、前記第1の低反射膜及び前記第2の低反射膜の屈折率は、例えば、これらの膜をCVD法によって形成する際に、CVD装置に流す窒素含有ガス及び酸素含有ガスの流量を調節し、窒化シリコン系材料における酸素含有率を変更することによって、所定の屈折率とすることができる。
窒化シリコン膜は、酸化シリコン膜に比べて屈折率が大きく、また青や緑など短波長の光の透過率が高いという性質を有している。このため、光電変換部の光入射側に窒化シリコンからなる低反射膜を形成することによって、感度を向上させ、とくに青や緑など短波長の光の分光特性を改善することができる。
本発明の第2の光電変換素子において、前記第1の低反射膜の膜厚が、前記第2の低反射膜の膜厚よりも薄いのがよい。低反射膜は、前記第1の低反射膜と前記第2の低反射膜とで構成されているから、前記第2の低反射膜の膜厚を調節することによって、低反射膜全体として最適な膜厚を確保し、低反射性を実現して、光電変換の感度を向上させることができる。この結果、前記第1の低反射膜の膜厚は、低反射性とは関わりなく、前記第2の遮光膜のパターニングに際してエッチングストップ層として機能する最小限の厚さに抑えることができるようになる。このため、前記第2の遮光膜の膜下にある前記第1の低反射膜の膜厚を薄くして、スミアの発生を最少に抑えることができる。
また、前記光電変換部に近い側の低反射膜ほど屈折率の大きい材料からなるのがよい。このようにすれば、より高い低反射性を実現することができる。
また、前記電荷転送ゲートの上部において前記第1の低反射膜及び第2の低反射膜に欠除部がそれぞれ設けられているのがよい。前記低反射膜が水素を通しにくい膜である場合には、水素アニール処理を効果的に行うため、前記低反射膜に水素の通過孔として前記欠除部を設けるのがよい。この際、前記欠除部の設置位置は、前記光電変換部の前記半導体基体へのエッチングダメージを最小にするため、前記光電変換部を避け、前記電荷転送ゲートの上部とするのがよい。しかしながら、これでも水素供給量が不足する場合には、前記開口部内において前記第1の低反射膜及び第2の低反射膜に欠除部がそれぞれ設けられ、これらの欠徐部が少なくとも部分的に重なり合っているのがよい。このようにすれば、前記光電変換部の前記半導体基体の表面に最短距離で水素を供給することができる。
また、前記第1の低反射膜及び前記第2の低反射膜が、1.5以上の屈折率を有する高屈折率材料からなり、前記第2の低反射膜の屈折率が前記第1の低反射膜の屈折率より小さいのがよい。具体的には、前記高屈折率材料が、1.5〜2.3の屈折率を有する酸化窒化シリコン又は窒化シリコンなどの窒化シリコン系材料であるのがよい。この場合、前記第1の低反射膜及び前記第2の低反射膜の屈折率は、例えば、これらの膜をCVD法によって形成する際に、CVD装置に流す窒素含有ガス及び酸素含有ガスの流量を調節し、窒化シリコン系材料における酸素含有率を変更することによって、所定の屈折率とすることができる。
窒化シリコン膜は、酸化シリコン膜に比べて屈折率が大きく、また青や緑など短波長の光の透過率が高いという性質を有している。このため、光電変換部の光入射側に窒化シリコンからなる低反射膜を形成することによって、感度を向上させ、とくに青や緑など短波長の光の分光特性を改善することができる。
次に、本発明の好ましい実施の形態を図面参照下に具体的かつ詳細に説明する。
実施の形態1
実施の形態1では、主として請求項1〜4、7および8に関わる光電変換素子の適用例として、CCD固体撮像素子について説明する。
図2は、実施の形態1に基づく光電変換素子であるCCD固体撮像素子の構成を示す平面図である。図2に示すように、このCCD固体撮像素子の撮像部1には、光電変換を行う複数の前記光電変換部であるフォトセンサ部2がマトリックス状に配列され、各フォトセンサ部2を中心として単位セルが構成されている。マトリックスをなすフォトセンサ列のそれぞれに対応して、前記電荷転送ゲートである、CCD構造の垂直転送レジスタ3が配置されている。垂直転送レジスタ3の転送方向側端部には、各垂直転送レジスタ3から送り出される信号電荷を水平方向に転送するCCD構造の水平転送レジスタ4が配置されており、その転送方向側端部には出力部5が配置されている。また、周辺領域6には、転送電極にクロック信号を印加するためのバスラインなどが配置されている。
受光時にフォトセンサ部2に蓄積された信号電荷(電子)は、転送電極に印加される読み出し電圧によって垂直転送レジスタ3へ引き出された後、垂直転送レジスタ3を垂直方向に転送され、次に水平転送レジスタ4を水平方向に転送され、出力部5の増幅器によって出力信号に変換される。
図1は、図2に1A−1A線で示した位置において、単位セルの構造を示す断面図である。ただし、図1では、酸化シリコン膜125より上部にある部材、例えば画素フィルタなどは図示を省略している。
図1では図示省略しているが、図10に示したと同様に、例えばn型のシリコン基板11の表面近傍に例えばp型のウエル領域が形成され、フォトセンサ部2では、前記p型ウエル領域にn型不純物拡散層およびフォトセンサp型層が形成され、垂直転送部6では、前記p型ウエル領域に読み出しゲート部、垂直転送レジスタ3の電荷転送路であるn型転送チャネル層、転送路下p型ウエル領域およびp型チャネルストップ層が形成されている。
垂直転送部7のシリコン基板11の表面には、熱酸化法によって酸化シリコンからなるゲート絶縁膜21が形成され、その上に高ドープされた多結晶シリコンなどからなる転送電極19が形成されており、この転送電極19とゲート絶縁膜21と転送チャネル層とによって垂直転送レジスタ3が構成されている。転送電極19は、例えば転送電極19Aと転送電極19Bとからなる複層構造の転送電極であり、転送方向に転送電極19Aと転送電極19Bとが交互に配置され、その境界領域では、転送電極19Bが転送電極19Aの上に重なるように形成されている。図1にはその重なった領域の断面が示されている。転送電極19Aおよび19Bの側面および上面には、熱酸化法などによって酸化シリコンからなる層間絶縁膜20Aおよび20Bが形成されている。
フォトセンサ部2からゲート絶縁膜21に接する位置まで、シリコン基板11の表面に酸化シリコンからなる透明絶縁膜22が前記光透過性絶縁膜として形成されている。透明絶縁膜22は、さらに層間絶縁膜20Aおよび20Bの上に延長して積層され、シリコン基板11の全面に設けられている。透明絶縁膜22は、ゲート絶縁膜21、あるいは層間絶縁膜20Aおよび20Bと別個に設けられているので、転送電極19とシリコン基板11との間、あるいは転送電極19と遮光膜23Aとの間の耐圧を損なうことなく、透明絶縁膜22の膜厚を薄くすることができる。
転送電極19の周囲に存在する透明絶縁膜22の上には、これを被覆するように、前記第1の開口部である開口部8をフォトセンサ部2上に有する遮光膜23Aが前記第1の遮光膜として形成されている。そして、透明絶縁膜22より屈折率が大きい材料からなる低反射膜24Aが、開口部8において透明絶縁膜22に接し、開口部8以外では遮光膜23Aに接するように形成されている。さらに、前記第2の開口部である開口部9をフォトセンサ部2上に有する遮光膜24Bが、前記第2の遮光膜として遮光膜23Aの上に重なるように形成されている。
この際、開口部8と開口部9とは、基板11の面方向における位置が同じで、厚さ方向において上下に重なるように設けられているのがよい。また、これらの開口部8または9以外の領域では、低反射膜24Aは遮光膜23Aと23Bとの間に挟まれるように形成されているのがよい。低反射膜24Aは、最小限では開口部8を被覆していれば機能上は問題ないが、マスクの合わせずれなどを考慮すると、開口部8から遮光膜23A上に延長して設けられているのがよく、図1のように遮光膜23Aがシリコン基板11の全面に設ければ、パターニングする工程が不要になり、作製工程を簡易化するには好都合である。
上記のように、遮光膜が遮光膜23Aと遮光膜23Bとで形成されているので、後に作製工程の説明において詳述するように、透明絶縁膜22がエッチングストップ層として用いられるのは、遮光膜23Aのパターニングに際してだけになる。このため、遮光膜23Aの膜厚を最小限の厚さにしておけば、遮光膜23Aのパターニングに際して、透明絶縁膜22下の半導体基板11に与えるエッチングダメージを、最少にすることができる。この結果として、遮光膜23Aの膜下にある透明絶縁膜22の膜厚を最小限の厚さに抑えることができ、スミアの発生を最少に抑えることができる。
遮光膜23Aの膜厚を最小限の厚さにしても、遮光膜23Bの膜厚を厚くすることによって、遮光膜全体では必要な膜厚を確保することができ、十分な遮光性能を得ることができる。遮光膜23Bのパターニングに際しては、低反射膜24Aをエッチングストップ層として用いることができるので、遮光膜23Bの膜厚を厚くしても、遮光膜23Bのパターニングに際して、半導体基板11にエッチングダメージを与える可能性は少ない。また、低反射膜24Aのパターニングを行わないので、それにともなう半導体基板11のエッチングダメージも生じない。
また、開口部9において前記第1の低反射膜としての低反射膜24Aに接するように、透明絶縁膜22より屈折率が大きい材料からなる低反射膜24Bが、前記第2の低反射膜として形成されている。低反射膜24Aの膜厚は、低反射膜24Bの膜厚よりも薄くするのがよい。このように低反射膜を低反射膜24Aと低反射膜24Bとで構成するようにすると、低反射膜24Bの膜厚を調節することによって、低反射膜全体として最適な膜厚を確保して、低反射性を実現し、光電変換の感度を向上させることができる。この結果、低反射膜24Aの膜厚は、低反射性の実現とは関わりなく、遮光膜23Bのパターニングに際してエッチングストップ層として機能する最小限の厚さに抑えることができる。この結果、遮光膜23Bの膜下にある低反射膜24Aの膜厚を薄くして、スミアの発生を最少に抑えることができる。
遮光膜23Aおよび遮光膜23Bは、タングステンなどの高融点金属からなるのがよい。また、低反射膜24Aおよび低反射膜24Bは、1.5以上の屈折率を有する高屈折率材料からなるのがよく、低反射性を向上させるために、低反射膜24Bの屈折率は低反射膜24Aの屈折率より小さくするのがよい。具体的には、高屈折率材料が、1.5〜2.3の屈折率を有する酸化窒化シリコン又は窒化シリコンなどの窒化シリコン系材料であるのがよい。この場合、低反射膜24A及び低反射膜24Bの屈折率は、例えば、これらの膜をCVD法によって形成する際に、CVD装置に流す窒素含有ガス及び酸素含有ガスの流量を調節し、窒化シリコン系材料における酸素含有率を変更することによって、所定の屈折率とすることができる。窒化シリコン系材料は、酸化シリコンに比べて屈折率が大きく、また青や緑など短波長の光の透過率が高いという性質を有している。このため、光電変換部の光入射側に窒化シリコン系材料からなる低反射膜を形成することによって、感度を向上させ、とくに青や緑など短波長の光の分光特性を改善することができる
透明絶縁膜22は、光透過性であって、通常シリコン基板の絶縁材料として用いられるものであればよいが、高温減圧CVD法によって形成した高温酸化シリコン膜(HTO膜)などがよい。
以上で十分な低反射性が実現されない場合には、低反射膜24Bの上に酸化シリコン膜25を形成し、低反射性を向上させることができる。
さらに、図示省略したが、酸化シリコン膜25の上には必要に応じて、プラズマCVD法(化学気相成長法)による窒化シリコン膜などのパッシベーション膜や平坦化膜などが順次形成され、その上にカラーフィルタ層やオンチップマイクロレンズなどが形成される。
本実施の形態の変形例として、図1に付記したような種々の層の組み合わせからなる積層構造をフォトセンサ部2に設けることができる。ここで、SiO2系膜とは、HTO膜などの酸化シリコン膜である。また、酸化シリコン膜の代わりに、それと同程度の屈折率を有するアクリル樹脂などの透明樹脂膜を用いてもよい。高屈折率膜とは、先述した窒化シリコン系膜や、それと同等以上の高屈折率材料からなる光透過性の膜である。
図3および図4は、実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子の作製工程のフローを示す断面図である。なお、図3および図4は、図1に点線で囲んで示した位置における断面図である。
初めに、転送電極19を形成する位置のシリコン基板11の表面に、熱酸化法などによって酸化シリコンからなるゲート絶縁膜21を形成する。その上に、フォトリソグラフィとエッチングとによってパターニングして、高ドープした多結晶シリコンなどからなる転送電極19Aを形成し、その側面および上面に熱酸化法などによって酸化シリコンからなる層間絶縁膜20Aを形成する。次に、転送電極19Bと層間絶縁膜20Bとを同様にして形成するが、転送方向に隣り合う2つの単位セルの境界領域では、転送電極19Bが転送電極19Aの上に重なるように形成する。次に、レジストパターンで転送電極19を被覆してエッチングするか、または全面をエッチングして、フォトセンサ部2の表面酸化膜を除去する。
続いて、図3(b)〜図4(e)に示す工程によって透明絶縁膜22および遮光膜23Aを形成する。
まず、図3(b)に示すように、酸化シリコンからなる透明絶縁膜22をシリコン基板11の全面に形成する。
次に、図3(c)に示すように、タングステンなどの高融点金属からなる遮光膜材料層51をシリコン基板11の全面に形成した後、図3(d)に示すように、フォトセンサ部2に形成する開口部8以外を被覆するレジストマスク52を形成する。次に、図4(e)に示すように、透明絶縁膜22をエッチングストッパとしてフォトセンサ部2の遮光膜材料層51を選択的にエッチング除去して、フォトセンサ部2に開口部8を有する遮光膜23Aを形成する。遮光膜23Aの膜厚は、遮光膜材料層51のエッチングによってフォトセンサ部2のシリコン基板11にダメージが生じない厚さとする。
続いて、図4(f)〜(i)に示す工程によって低反射膜24A、遮光膜23Bおよび低反射膜24Bなどを形成する。
まず、図4(f)に示すように、シリコン基板11の全面に、先述した窒化シリコン系材料などの高屈折率材料からなる低反射膜24Aを形成する。この高屈折率材料の屈折率は追加成膜する低反射膜24Bを形成する材料よりも高い屈折率であるようにする。例えば、低反射膜24Bの屈折率nが1.5〜2.2であるとすると、低反射膜24Aの屈折率nはそれより大きい1.6〜2.3とする。
低反射膜24Aの膜厚は、透明絶縁膜22と接合した状態で最も低反射になる膜厚をシミュレーションにより決定し、その膜厚の低反射膜24Aを成膜する。ただし、この膜厚が厚すぎて、スミア特性が悪化するようであれば、低反射膜24Aの膜厚はスミア特性が悪化しない数nm〜数十nmにとどめ、残りの膜厚分は後に上部に同一材料からなる低反射膜を追加成膜して補うようにする。
次に、図4(g)に示すように、図3(c)〜図4(e)と同様にして遮光膜23Bを形成する。すなわち、タングステンなどの高融点金属からなる遮光膜材料層をシリコン基板11の全面に形成した後、フォトセンサ部2に形成する開口部8以外を被覆するレジストマスク52を形成する。次に、低反射膜24Aをエッチングストッパとして、開口部8の遮光膜材料層を選択的にエッチング除去して、フォトセンサ部2に開口部8を有する遮光膜23Bを形成する。遮光膜23Bの膜厚は、遮光膜23Aと合わせて十分な遮光性が得られる膜厚とする。
次に、図4(h)に示すように、遮光膜23Bの成膜後、高屈折率材料からなる低反射膜の膜厚が不足していれば、その不足分を補うように、シリコン基板11の全面に高屈折率材料からなる低反射膜24Bを形成する。上述したように、この低反射膜24Bの屈折率は低反射膜24Aと同じか、それより小さくする。
ここまで遮光膜23および低反射膜24をそれぞれ2層ずつ形成する例を説明したが、これに限られるものではなく、各成膜工程は必要に応じて何度でも繰り返すことができる。
それでも十分な低反射性が実現されない場合には、低反射膜24Bの上に酸化シリコン膜25を形成し、低反射性を向上させる。
その後は、図示省略したが、プラズマCVD法によるシリコン窒化膜から成るパッシベーション膜や、平坦化膜などを順次形成し、さらに、必要に応じてカラーフィルタ層やオンチップマイクロレンズなどを形成する。この際、上記プラズマCVD法によるパッシベーション膜の形成後で、かつカラーフィルタ層を形成する前に、水素アニール処理を行うのがよい。
すなわち、雰囲気ガスとして水素を供給しながら、基板11の温度を例えば400℃程度に加温する。この水素アニール処理によって、フォトセンサ部2のシリコン基板11とその上の透明絶縁膜21との界面に存在する界面準位を減らし、暗電流を低減させることができる(例えば、特許文献2または3参照。)。なお、プラズマCVD法によって形成されたシリコン窒化膜は水素を含んでおり、水素アニール処理の水素供給源として作用する。
既述したように、低反射膜23が窒化シリコン膜である場合、低反射膜24を全面に形成すると、低反射膜24によって水素の移動が阻止され、シリコン基板11の表面に水素が十分に供給されず、水素アニール処理の効果が十分に発揮されない場合がある。このような場合には、請求項5および6に対応して、転送電極20の上方で遮光膜23上部の低反射膜24を少なくとも一部除去し、この欠徐部から遮光膜23を介してシリコン基板11の表面に水素が供給されるようにするのがよい。
図5は、このような実施の形態1の変形例に基づくCCD固体撮像素子の作製工程の1部を示す断面図である。図5(a)に示す状態は、実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子の作製工程において、図4(f)に示したのと同じ状態である。
この後、この変形例では、遮光膜23Bを形成する前に、図5(b)に示すように、転送電極20の上部の位置に開口をもつレジストマスク53を形成し、これをマスクとして低反射膜24Aをエッチングして、転送電極20の上部の位置で低反射膜24Aに欠徐部26を形成し、この領域で遮光膜23Aを露出させる。
次に、実施の形態1と同様に遮光膜23Bおよび低反射膜24Bを形成するが、低反射膜24Bについても同様にして、転送電極20の上部の位置において欠徐部を形成する。
このようにして、結局、図5(d)に示すような構造のCCD固体撮像素子が作製される。欠徐部26と欠徐部27とは必ずしも重なる必要はないが、重なるように形成される方が効果的である。水素アニール処理の際には、欠徐部26および欠徐部27を通って遮光膜23内に侵入した水素は、遮光膜23や、酸化シリコン膜20、22の内部を拡散して、フォトセンサ部2のシリコン基板11表面に到達する。
図6は、実施の形態1の別の変形例に基づくCCD固体撮像素子の作製工程の一部を示す断面図である。この例は、転送電極19の上部で低反射膜24に欠徐部26(および27)を設けるばかりでなく、フォトセンサ部2でも低反射膜24に欠徐部28を設けている。このようにすると、フォトセンサ部2のシリコン基板11に直接水素を供給できる利点があるものの、欠徐部28の形成の際のエッチングによってシリコン基板11にダメージを与えるおそれがある。このダメージを最小限にするため、欠徐部28は最小限に設け、欠徐部28を形成する低反射膜24Aの膜厚はできるだけ薄くするのがよい。
実施の形態2
実施の形態2では、実施の形態1と同様、主として請求項1〜4に関わる光電変換素子の適用例として、CCD固体撮像素子について説明する。実施の形態2は、実施の形態1で説明したCCD固体撮像素子の基本形とも言うべき例である。
図7は、実施の形態2に基づく光電変換素子であるCCD固体撮像素子の単位セルの構造を示す断面図であり、実施の形態1の図1に対比される位置における断面図である。このCCD固体撮像素子では、図1の低反射膜24Aに相当する低反射膜24が単独で設けられ、低反射膜24Bが省略されている点のみが、実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子と異なっている。
このため、実施の形態1に記載した、低反射膜を低反射膜24Aと低反射膜24Bとの複層で形成するメリットは得られないが、構造と作製工程が簡単になるメリットがある。その他の点に関しては実施の形態1と同じであるから、本実施の形態においても、共通点に関して実施の形態1と同様の作用効果が得られるのは言うまでもない。
すなわち、透明絶縁膜22がゲート絶縁膜21、あるいは層間絶縁膜20Aおよび20Bと別個に設けられているので、転送電極19とシリコン基板11との間、あるいは転送電極19と遮光膜23Aとの間の耐圧を損なうことなく、透明絶縁膜22の膜厚を薄くすることができる。
また、遮光膜が遮光膜23Aと遮光膜23Bとで形成されているので、透明絶縁膜22がエッチングストップ層として用いられるのは、遮光膜23Aのパターニングに際してだけになる。このため、遮光膜23Aの膜厚を最小限の厚さにしておけば、遮光膜23Aのパターニングに際して、透明絶縁膜22下の半導体基板11に与えるエッチングダメージを、最少にすることができる。この結果として、遮光膜23Aの膜下にある透明絶縁膜22の膜厚を最小限の厚さに抑えることができ、スミアの発生を最少に抑えることができる。
遮光膜23Aの膜厚を最小限の厚さにしても、遮光膜23Bの膜厚を厚くすることによって、遮光膜全体では必要な膜厚を確保することができ、十分な遮光性能を得ることができる。遮光膜23Bのパターニングに際しては、低反射膜24をエッチングストップ層として用いることができるので、遮光膜23Bの膜厚を厚くしても、遮光膜23Bのパターニングに際して、半導体基板11にエッチングダメージを与える可能性は少ない。また、低反射膜24のパターニングを行わないので、それにともなう半導体基板11のエッチングダメージも生じない。
図8は、実施の形態2の変形例に基づくCCD固体撮像素子の単位セルの構造を示す断面図であり、図7に対比される位置における断面図である。このCCD固体撮像素子では、遮光膜23Aおよび低反射膜24が転送電極19の上部の位置で除去されており、開口部9の端部から、少なくとも転送電極19上部で透明絶縁膜22に接する位置まで、低反射膜24と遮光膜23Bとの間に、前記水素透過層として水素アニール用の酸化シリコン膜26が設けられている点のみが、図7に示したCCD固体撮像素子と異なっている。
このCCD固体撮像素子では、前述した水素アニール処理において、水素アニール用の酸化シリコン膜26と、透明絶縁膜22および層間絶縁膜20B、20Aとを経由して、水素がフォトセンサ部2のシリコン基板11表面に供給されるので、高い水素アニールの効果を得ることができる。
実施の形態3
実施の形態3は、主として請求項13および14に関わる光電変換素子の適用例として、CCD固体撮像素子について説明する。
図9は、実施の形態3に基づく光電変換素子であるCCD固体撮像素子の単位セルの構造を示す断面図であり、実施の形態1の図1に対比される位置の断面図である。このCCD固体撮像素子は、図1の遮光膜23Aが省略され、遮光膜23Bに相当する遮光膜23が単独で設けられている点のみが、実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子と異なっており、実施の形態1の変形例とみなすこともできる。
このため、実施の形態1に記載した、遮光膜を遮光膜23Aと遮光膜23Bとの複層で形成するメリットは得られないが、構造と作製工程が簡単になるメリットがある。その他の点では実施の形態1と同じであるから、本実施の形態においても、共通点に関しては実施の形態1と同様の作用効果が得られるのは言うまでもない。
すなわち、透明絶縁膜22がゲート絶縁膜21、あるいは層間絶縁膜20Aおよび20Bと別個に設けられているので、転送電極19とシリコン基板11との間、あるいは転送電極19と遮光膜23Aとの間の耐圧を損なうことなく、透明絶縁膜22の膜厚を薄くすることができる。また、遮光膜23のパターニングに際しては、低反射膜32Aをエッチングストップ層として用いることができるので、低反射膜32Aとしてエッチングストップ性能に優れた材料からなる低反射膜を形成するようにすれば、遮光膜23のパターニングに際して透明絶縁膜22下の半導体基板11に与えるエッチングダメージを、最少にすることができる。また、透明絶縁膜22の膜厚を最小限の厚さに抑えることができる。
そして、透明絶縁膜22より屈折率が大きい材料からなる低反射膜32Bが、開口部31において低反射膜32Aに接するように形成されており、低反射膜が低反射膜32Aと低反射膜32Bとで形成されている。このため、低反射膜32Bの膜厚を調節することによって、低反射膜全体として最適な膜厚を確保し、低反射性を実現して、光電変換の感度を向上させることができる。この結果、低反射膜32Aの膜厚は、低反射性とは関わりなく、遮光膜32のパターニングに際してエッチングストップ層として機能する最小限の厚さに抑えることができるようになる。
以上の結果、遮光膜32の膜下にある透明絶縁膜22および低反射膜32Aの膜厚を最小限の厚さに抑えることができ、スミアの発生を最少に抑えることができる。
また、低反射膜32Aおよび低反射膜32Bのパターニングは必ずしも必要ではなく、パターニングを行わなければ、それにともなう半導体基板11のエッチングダメージは生じない。パターニングを行う場合でも、低反射膜32Bのパターニングは、エッチングストップ層として遮光膜23を用いることができる位置でパターニングすることによって、半導体基板11に与えるエッチングダメージを最少にすることができる。また、低反射膜32Aの膜厚は最小限の膜厚に抑えられているため、低反射膜32Aのパターニングによって半導体基板11に与えるエッチングダメージは最少に抑えられる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
本発明の光電変換素子は、CCD固体撮像素子などに応用され、これらの高感度化や画素数の増加などに寄与する。
本発明の実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子の断面図である。 同、CCD固体撮像素子の構成を示す平面図である。 同、CCD固体撮像素子の作製工程のフローを示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子の作製工程のフローを示す断面図である。 同、変形例に基づくCCD固体撮像素子の作製工程の一部を示す断面図である。 同、別の変形例に基づくCCD固体撮像素子の作製工程の一部を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に基づくCCD固体撮像素子の断面図である。 同、変形例に基づくCCD固体撮像素子の断面図である。 本発明の実施の形態2に基づくCCD固体撮像素子の断面図である。 従来の単位セルの構造をモデル的に示す断面図である。 本発明の課題を説明するために、従来の単位セルの構造を示す断面図である。 本発明の課題を説明するために、従来の単位セルの構造を示す断面図である。
符号の説明
1…撮像部、2…フォトセンサ部、3…垂直転送レジスタ、4…水平転送レジスタ、
5…出力部、6…周辺領域、7…垂直転送部、8、9…開口部、
11…n型シリコン基板、12…p型ウエル領域、13…n型不純物拡散層、
14…フォトセンサp型層、15…読み出しゲート部、16…n型転送チャネル層、
17…転送路下p型ウエル領域、18…p型チャネルストップ層、
19、19A、19B…転送電極、20A、20B…層間絶縁膜、21…ゲート絶縁膜、
22…透明絶縁膜、23、23A、23B…遮光膜、24、24A、24B…低反射膜、
25…酸化シリコン膜、26〜28…欠徐部、31…開口部、
32A、32B…低反射膜、51…遮光膜材料層、52〜54…レジストマスク、
121…絶縁膜(酸化シリコンなど)、122…低反射膜(窒化シリコンなど)、
123…低反射膜除去領域、124…遮光膜(タングステンなど)、
131…酸化シリコン膜、132…高屈折率材料膜

Claims (20)

  1. 半導体基体に形成された光電変換部と、前記光電変換部に隣接して前記半導体基体上に 形成された電荷転送ゲートとを備えた光電変換素子であって、
    前記光電変換部から、少なくとも前記電荷転送ゲートのゲート絶縁膜に接する位置ま で、前記半導体基体表面に光透過性絶縁膜が形成され、
    前記電荷転送ゲートの周囲に存在する前記光透過性絶縁膜を被覆するように、前記光 電変換部上に第1の開口部を有する第1の遮光膜が形成され、
    前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい材料からなる低反射膜が、少なくとも前記第 1の開口部において前記光透過性絶縁膜に接するように形成され、
    前記光電変換部上に第2の開口部を有する第2の遮光膜が前記第1の遮光膜上に形成 されている、
    光電変換素子。
  2. 前記第1の開口部以外の領域で、前記低反射膜が前記第1の遮光膜に接し、前記第2の遮光膜との間に挟まれるように形成されている、請求項1に記載した光電変換素子。
  3. 前記第1の遮光膜の膜厚が、前記第2の遮光膜の膜厚よりも薄い、請求項1に記載した光電変換素子。
  4. 前記第1の開口部と前記第2の開口部とが、前記半導体基体の厚さ方向において重なるように設けられている、請求項1に記載した光電変換素子。
  5. 前記電荷転送ゲートの上部において前記低反射膜に欠除部が設けられている、請求項1に記載した光電変換素子。
  6. 前記第1の開口部内において前記低反射膜に欠除部が設けられている、請求項5に記載した光電変換素子。
  7. 前記第2の開口部において第1の低反射膜としての前記低反射膜に接するように、前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい材料からなる第2の低反射膜が形成されている、請求項1に記載した光電変換素子。
  8. 前記第1の低反射膜の膜厚が、前記第2の低反射膜の膜厚よりも薄い、請求項7に記載した光電変換素子。
  9. 前記光電変換部に近い側の低反射膜ほど屈折率の大きい材料からなる、請求項7に記載した光電変換素子。
  10. 前記第1の開口部内において前記第2の低反射膜に設けられた欠徐部が、請求項6に記載した前記第1の低反射膜に設けられた欠徐部と少なくとも部分的に重なり合っている、請求項7に記載した光電変換素子。
  11. 前記第2の遮光膜と前記低反射膜との間に形成された水素透過層が、前記第2の開口部から前記電荷転送ゲートの上面部又は側面部にまで、形成されている、請求項1に記載した光電変換素子。
  12. 前記低反射膜、前記第1の低反射膜及び前記第2の低反射膜が、1.5以上の屈折率を有する高屈折率材料からなる、請求項1又は7に記載した光電変換素子。
  13. 前記高屈折率材料が窒化シリコンである、請求項12に記載した光電変換素子。
  14. 半導体基体に形成された光電変換部と、前記光電変換部に隣接して前記半導体基体上に 形成された電荷転送ゲートとを備えた光電変換素子であって、
    前記光電変換部から、少なくとも前記電荷転送ゲートのゲート絶縁膜に接する位置ま で、前記半導体基体表面に光透過性絶縁膜と、前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい 材料からなる第1の低反射膜とがこの順で積層して形成され、
    前記電荷転送ゲートの周囲に存在する前記第1の低反射膜を被覆するように、前記光 電変換部上に開口部を有する遮光膜が形成され、
    前記光透過性絶縁膜より屈折率が大きい材料からなる第2の低反射膜が、前記開口部 において前記第1の低反射膜に接するように形成されている、
    光電変換素子。
  15. 前記第1の低反射膜の膜厚が、前記第2の低反射膜の膜厚よりも薄い、請求項14に記載した光電変換素子。
  16. 前記光電変換部に近い側の低反射膜ほど屈折率の大きい材料からなる、請求項14に記載した光電変換素子。
  17. 前記電荷転送ゲートの上部において前記第1の低反射膜及び第2の低反射膜に欠除部がそれぞれ設けられている、請求項14に記載した光電変換素子。
  18. 前記開口部において前記第1の低反射膜及び第2の低反射膜に欠除部がそれぞれ設けられ、これらの欠徐部が少なくとも部分的に重なり合っている、請求項14に記載した光電変換素子。
  19. 前記第1の低反射膜及び前記第2の低反射膜が1.5以上の屈折率を有する高屈折率材料からなる、請求項14に記載した光電変換素子。
  20. 前記高屈折率材料が窒化シリコンである、請求項19に記載した光電変換素子。
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