JP2006323143A - マイクロレンズの製造方法及び電気光学装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 例えば、製造プロセスにおける不具合の発生を低減しつつ、所望の光学特性を有するマイクロレンズを製造する
【解決手段】 支持基板210に接着されたカバー基板200aの厚みを研磨等の手法を用いて薄くする。ここで、カバー基板200aは、最終的に形成されるマイクロレンズ基板20が所望の光学特性を得るために、例えば0.1mm以下の厚みになるように研磨される。尚、カバー基板200aは支持基板800に接着された状態で研磨されるため、カバー基板200aを0.1mm以下の厚みまで薄くしても支持基板800に支持されている分、カバー基板200aに割れ等の不具合が生じることを低減できる。
【選択図】 図10
【解決手段】 支持基板210に接着されたカバー基板200aの厚みを研磨等の手法を用いて薄くする。ここで、カバー基板200aは、最終的に形成されるマイクロレンズ基板20が所望の光学特性を得るために、例えば0.1mm以下の厚みになるように研磨される。尚、カバー基板200aは支持基板800に接着された状態で研磨されるため、カバー基板200aを0.1mm以下の厚みまで薄くしても支持基板800に支持されている分、カバー基板200aに割れ等の不具合が生じることを低減できる。
【選択図】 図10
Description
本発明は、例えば、液晶装置等の電気光学装置に用いられるマイクロレンズ基板を形成できるマイクロレンズの製造方法及びマイクロレンズを用いた電気光学装置の製造方法の技術分野に関する。
液晶装置等の電気光学装置において、例えば対向基板には、各画素に対応するマイクロ
レンズが作り込まれたマイクロレンズアレイ板が貼り付けられたりする。マイクロレンズは、バックライトの如き光源から出射された光を無駄なく各画素の開口領域に集光することによって、光源から出射された光の利用効率を高めることから、電気光学装置では明るい表示が実現される。
レンズが作り込まれたマイクロレンズアレイ板が貼り付けられたりする。マイクロレンズは、バックライトの如き光源から出射された光を無駄なく各画素の開口領域に集光することによって、光源から出射された光の利用効率を高めることから、電気光学装置では明るい表示が実現される。
このようなマイクロレンズアレイ板は、レンズ曲面が形成されたガラス基板とカバーガラスとを接着層を介して接着する工程を経て形成される。このような工程を経て製造されるマイクロレンズ板の製造方法では、製造プロセスにおけるハンドリングを支障なく行い、且つマイクロレンズ板の所望の光学特性を得るために、カバーガラスはガラス基板に接着された後に研磨され、その表面の平坦性が高められる。特許文献1は、このマイクロレンズ基板の製造方法の一例を開示している。特許文献1によれば、マイクロレンズ板の所望の光学特性を得るために、カバーガラスの厚みは10〜1000μmが好ましく、より好ましく20〜150μm程度が良いとされている。
しかしながら特許文献1に開示された技術では、ガラス基板にカバーガラスを接着した後に、研磨或いは研削等の物理的な手法を用いてカバーガラスを薄くし、且つその表面を平坦化することから、カバーガラスが受けるダメージが大きく、カバーガラスの割れ或いは変質等の不具合が発生する問題点がある。加えて、カバーガラスの平坦化が十分でない場合には、例えばカバーガラスの表面に形成される遮光膜又は導電膜の膜質を低下させ、マイクロレンズ板の歩留まりを低下させてしまう問題点もある。
このような問題点を解消するために、ガラス基板に接着される前にカバーガラスを薄くした場合、例えば、カバーガラスの厚みを10〜1000μm程度に薄くしておいた場合には、カバーガラスの機械的強度が十分でなく製造プロセスにおけるハンドリングによってカバーガラスに割れ等の不具合が生じてしまう製造プロセス上の問題点もある。また、マイクロレンズ板を効率良く製造することを望む製造プロセス上の要請も多い。
よって、本発明は上記問題点及び要請等に鑑みてなされたものであり、例えば、製造プロセスにおける不具合の発生を低減しつつ、所望の光学特性を有するマイクロレンズを製造することができるマイクロレンズの製造方法を提供することを課題とする。
本発明の第1の発明に係るマイクロレンズの製造方法は上記課題を解決するために、所定の厚みを有する透明基板を接着層を介して支持基板に貼り合わせる第1工程と、該支持基板に貼り合わせられた透明基板の厚みを前記所定の厚みより薄くする第2工程と、該所定の厚みより薄くされた透明基板を、マイクロレンズのレンズ曲面が形成された第1基板に高屈折率樹脂層を介して接着する第3工程と、前記支持基板を前記所定の厚みより薄くされた透明基板から剥離する第4工程とを備える。
本発明の第1の発明に係るマイクロレンズの製造方法では、第1工程において、製造プロセスにおけるハンドリングで加わる応力によってダメージを受けないように透明基板を厚めにしておくことができる。例えば、カバーガラス等の透明基板の厚みを0.5mm〜0.8mm程度にしておくことができ、このような厚みのカバーガラスであれば、ハンドリング時に割れ等の不具合が生じることは殆どない。接着層は、例えばワックス等の接着力を有する樹脂であり、第1工程で支持基板に透明基板を支持可能なように接着する。
第2工程では、透明基板は支持基板に貼り付けられているため機械的強度が高められており、透明基板を薄くする際に透明基板に割れ等の不具合が発生することを低減できる。ここで、「所定の厚み」とは、ハンドリング時に割れ等の不具合が生じない程度の機械的強度を有する透明基板の厚みを意味し、透明基板の材質、物理的な形状、加工条件等の各種条件によって異なる。したがって、本発明のマイクロレンズの製造方法によれば、これら各種条件に応じて透明基板の厚みを設定しておくことができ、マイクロレンズの品質を維持しながら加工条件等を変更可能である利点を有する。加えて、透明基板を薄くすることによって最終的に形成されるマイクロレンズについて所望の光学特性を得ることが可能である。
第3工程では、第1基板には予めレンズ曲面が形成されており、所定の厚みより薄くされた透明基板を高屈折率樹脂を介して第1基板に接着することによって、マイクロレンズの主要部が形成される。透明基板は、例えば所定の厚みより薄くされるため、最終的に形成されるマイクロレンズの光学特を所望の特性にすることができる。
第1基板は、例えば石英基板或いはガラス基板等の光透過性を有する基板である。レンズ曲面は、例えばマイクロレンズが設けられる液晶装置等の電気光学装置の複数の画素に合わせてアレイ状に形成されている。より具体的には、第1基板は、マイクロレンズのレンズ曲面を有する、例えば複数の凹部を有している。このような凹部の形成は、例えば、次のような手順によって行われる。即ち、第1基板上にマスクを形成し、該マスクにおいて、第1基板の凹部の形成位置に対応する箇所に、例えばフォトリソグラフィ法を用いたパターニングにより、開口部を形成する。続いて、複数の開口部が形成されたマスクを介して、第1基板に対して等方性エッチングを施すことにより、複数の凹部を形成する。尚、透明基板及び第1基板は、直接高屈折率樹脂を介して接着されていてもよい、透明基板の表面に形成された電極膜等の他の膜を介して接着されていてもよい。
第1基板及び透明基板を貼り合わせる際には、第1基板においてレンズ曲面が形成された側の面と透明基板とを対向させて、アライメントし、接着層により第1及び第2基板を貼り合わせる。この際、第1基板及び透明基板のいずれか一方において、他方の基板と対向することになる側の面上に、例えば接着力を有する高屈折率樹脂を塗布し、第1基板及び透明基板を貼り合わせる。
尚、「高屈折率樹脂」とは、第1基板より高い屈折率を有する樹脂を意味する。高屈折率樹脂を介して透明基板及び第1基板を接着することによって、例えば液晶装置等のバックライトの如き光源で発生した光を画素領域に集光し、液晶装置による明るい画像表示が可能になる。
第4工程では、支持基板を透明基板から剥離するだけなので透明基板に余分なダメージが加わることがない。
このように本発明の第1の発明に係るマイクロレンズの製造方法によれば、カバーガラス等の透明基板が製造プロセスにおけるハンドリングによってダメージを受けることを低減でき、所望の光学特性が得られるように透明基板を薄くできる。加えて、製造プロセスにおける加工条件の選択の幅が広がると共に、透明基板がダメージを受けない分、マイクロレンズの歩留まりを高めることも可能である。
本発明の第1の発明に係るマイクロレンズの製造方法の一の態様では、前記第2工程において、前記透明基板における前記支持基板に接する面の裏面側から前記透明基板を研磨又はエッチングすることによって、前記透明基板の厚みを前記所定の厚みより薄くしてもよい。
この態様では、透明基板を支持基板に接着した状態で裏面側から、例えば物理的に透明基板の厚みを薄くする研磨、或いはフッ酸等の薬液を用いたウェットエッチング法等の手法によって透明基板を薄くできる。特に、フッ酸等の薬液を用いたウェットエッチング法によれば、エッチングされた透明基板の裏面の表面粗さを小さくでき、裏面をより平坦化することが可能である。より具体的は、このような裏面によれば、加工時において発生する透明基板の変質層、又は傷を低減できる。加えて、裏面に所望の膜質を有する遮光膜、又は導電膜を成膜することも可能であり、マイクレンズの品質を高めることができる。
本発明の第1の発明に係るマイクロレンズの製造方法の他の態様では、前記第4工程において、
前記接着層の温度を所定の温度以上に上げることによって前記支持基板を前記所定の厚みより薄くされた透明基板から剥離してもよい。
前記接着層の温度を所定の温度以上に上げることによって前記支持基板を前記所定の厚みより薄くされた透明基板から剥離してもよい。
この態様では、接着層の温度を上げるによって支持基板及び透明基板間の接着力を弱め、マイクロレンズの構成要素とされない支持基板を透明基板から剥離する。これにより、所定の厚みより薄くされた透明基板、高屈折率樹脂、及び第1基板を主要な構成要素とするマイクロレンズを製造することができる。接着層は、温度を上げることによって接着力が低下する材料で構成されていればよい。このような材料として、例えば100℃以上で溶融することによって接着力が低下するワックス等の樹脂を用いることができる。より具体的には、例えばワックスを介して100℃以下の温度で接着された透明基板及支持基板と共にワックスの温度を100℃以上に上げることによって、支持基板を透明基板から剥離可能な状態にし、支持基板のみを別途用意された装置を用いて物理的に剥離する。
この態様によれば、製造プロセスにおいて透明基板を支持基板に支持できると共に最終的に支持基板を透明基板から剥離する際にはこれら基板間の接着力を弱めることができるため、支持基板を透明基板から剥離する際に透明基板に過剰な応力が加わることがなく、透明基板に割れ等の不具合が生じることを低減できる。
本発明の第2の発明に係るマイクロレンズの製造方法は上記課題を解決するために、所定の厚みを有する透明基板を、マイクロレンズのレンズ曲面が形成された第1基板に高屈折率樹脂層を介して接着する第1工程と、該第1基板に接着された透明基板の表面に対して交わる方向に沿った該表面内における回転軸を中心として前記透明基板を回転させながら、前記所定の厚みより薄くなるように前記透明基板の表面をエッチングする第2工程とを備える。
本発明の第2の発明に係るマイクロレンズの製造方法では、第1工程において、第1基板には予めレンズ曲面が形成されており、所定の厚みより薄くされた透明基板を高屈折率樹脂を介して第1基板に接着することによって、マイクロレンズの主要部が形成される。レンズ曲面は、例えばマイクロレンズを構成要素とする液晶装置等の電気光学装置に設けられた複数の画素に合わせてアレイ状に形成されている。第1基板は、例えば石英基板等の光透過性を有する基板である。「高屈折率樹脂」とは、第1の発明に係るマイクロレンズの製造方法と同様に第1基板より高い屈折率を有する樹脂を意味する。
第2工程において、第1基板に接着された透明基板は、例えば第1基板に接着された状態のままで第1基板と共に回転され、その表面がエッチングされる。透明基板は、透明基板の表面に対して交わる方向に沿った該表面内における回転軸を中心として透明基板を回転される。ここで、「回転軸」とは、透明基板の表面内の中心を通る軸であり、透明基板はこの回転軸を中心として回転される。したがって、フッ酸等の薬液を用いたウェットエッチング法により透明基板の表面をエッチングする際には、透明基板の表面に供給された薬液には透明基板の周縁に向かって遠心力が作用し、透明基板の表面内の中心から周縁に向かって均一に薬液が流れ、透明基板の表面を均一にエッチングしながら透明基板の厚みを薄くできる。
第1基板に対して透明基板の表面が延在するように透明基板を薄くできることから、光の第1基板側から、或いは透明基板の表面側から入射する光の透過率を高めることができる。加えて、エッチングは研磨等の物理的に透明基板を削る手法に比べて透明基板に与えるダメージも小さく、透明基板の表面の表面粗さを低減できる。これにより、例えば透明基板の表面に形成される遮光膜又は導電膜の膜質を高めることもできる。更に、エッチングによって透明基板を薄くする加工速度は、研磨に比べて速く、透明基板を所定の厚みより薄くするために要する加工時間を短縮でき、マイクロレンズを効率良く製造できる利点もある。
本発明の第2の発明に係るマイクロレンズの製造方法の一の態様では、前記第2工程において、前記表面側からエッチング液を供給し、該エッチング液が前記透明基板の端面側に回り込まないように前記透明基板の回転数を調整してもよい。
この態様によれば、例えば透明基板、高屈折率樹脂及び第1基板の夫々の接合界面が透明基板の端面側に露出する領域にエッチング液が付着することを低減でき、透明基板及び第1基板の接着力が低下することを低減できる。より具体的には、透明基板の回転数を調整することによって、回転時に透明基板の表面に供給されたエッチング液に作用する遠心力を調整し、エッチング液が透明基板の端面側に回り込むことを低減できる。特に、透明基板に対するエッチングレートが高いエッチング液は、高屈折率樹脂の接着力及び特性を低下させる作用も大きい傾向にあるため、透明基板の端面側にエッチング液が回り込まないようにすることは、マイクロレンズの品質を維持するうえで重要である。
本発明の第2の発明に係るマイクロレンズの製造方法の他の態様では、前記透明基板の形状は円盤形状であり、前記第2工程において、所定の幅を有し且つ前記透明基板の径方向に沿って伸びる前記表面における所定の領域に前記エッチング液を噴霧してもよい。
この態様によれば、透明基板を回転させることによって透明基板の表面を流れるエッチング液が表面に接触している時間を表面全体均一にでき、これに伴い表面を均一にエッチングできる。より具体的は、例えば、透明基板の表面におけるエッチング液が供給される領域の位置及び範囲、加えて供給されるエッチング液が供給量によっては、透明基板を回転させるだけでは透明基板の表面を十分均一に平坦化できない場合もあるため、エッチング液が表面全体に均一に広がるように、所定の幅を有し且つ透明基板の径方向に沿って伸びる前記表面における所定の領域にエッチング液を噴霧する。これにより、透明基板の周方向に沿ってエッチング液が均一に流れ、これに伴い表面が均一にエッチングされる。加えて、エッチング液を噴霧することによって、透明基板の表面における特定の領域が他の領域より余分にエッチングされることを低減できる。
本発明の第1及び第2の発明に係るマイクロレンズの製造方法の他の態様では、前記所定の厚みは0.1mm以上であってもよい。
この態様によれば、透明基板のハンドリング時に透明基板に割れ等の不具合が生じることを相応に低減できる。加えて、透明基板を0.1mm未満の厚みに薄くすることによってマイクロレンズは所望の光学特性を得ることが可能である。
本発明に係る電気光学装置の製造方法は上記課題を解決するために、画素を備えた基板とマイクロレンズ基板とを備えた電気光学装置の製造方法であって、上述の本発明のマイクロレンズの製造方法の工程を含む。
本発明に係る電気光学装置の製造方法によれば、上述の本発明に係るマイクロレンズの製造方法を含んでいるため、結果的に高性能の電気光学装置を効率良く製造できる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
以下、図面を参照しながら本発明の第1及び第2の発明に係るマイクロレンズの製造方法の各実施形態、及びそのようなマイクロレンズの製造方法を用いて製造されたマイクロレンズ基板を備えた液晶装置等の電気光学装置、並びに電子機器を説明する。
<1:マイクロレンズ基板>
先ず、本発明のマイクロレンズの製造方法を用いて製造されるマイクロレンズ基板について、図1及び図2を参照して説明する。
先ず、本発明のマイクロレンズの製造方法を用いて製造されるマイクロレンズ基板について、図1及び図2を参照して説明する。
図1(a)は、マイクロレンズ基板20の概略斜視図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A´断面部分の構成について示す概略斜視図である。また、図2(a)は、マイクロレンズ基板20のうち4つのマイクロレンズに係る部分を拡大して示す部分拡大平面図であり、図2(b)は、マイクロレンズ基板20の部分拡大断面図である。
図1(a)に示すように、マイクロレンズ基板20は、例えば石英基板やガラス板等の透明部材からなる第1基板210と、本発明の「高屈折率樹脂」の一例である接着層230によって第1基板210に接着された透明なカバー基板200を備えている。尚、後述するようにマイクロレンズ基板20は、カバー基板200における第1基板210に臨む側の面に形成された電極を含んでいてもよい。このような電極は、例えばITO(Indium Tin Oxide;酸化インジウムと酸化錫の混合物)等の透明導電性膜により形成されている。
カバー基板200における接着層230と対向する側に、図2(b)に示すように遮光膜23が形成されている。尚、図1(a)及び図1(b)においては、このような、第1基板210上において、接着層230より上層側であって、カバー基板200より下層側の詳細な構成、例えば遮光膜23については図示を省略してある。
マイクロレンズ基板20のレンズ形成領域20aには、以下のようにアレイ状に平面配列された多数のマイクロレンズ500が形成されている。図1(b)において、第1基板210には、アレイ状に多数の凹状の窪み、即ち凹部が掘られている。各凹部には、例えば感光性樹脂材料からなる接着剤が硬化してなる、第1基板210よりも高屈折率の透明な接着層230が充填されている。各凹部に充填された接着層230によって、マイクロレンズ500が形成されている。
図2(b)に示すように、各マイクロレンズ500の曲面は、相互に屈折率が異なる第1基板210と接着層230とにより概ね規定されている。より具体的には、各凹部は、マイクロレンズ500のレンズ曲面を規定している。そして、各マイクロレンズ500は、例えば凹部によって規定されるレンズ曲面を有する平凸状のレンズとして構築されている。
尚、図2(a)及び図2(b)に示す凹部は、それが規定する球面又は非球面であるレンズ曲面が、隣接する凹部が規定するレンズ曲面と、接するように形成されてもよいし、交わるように形成されてもよい。後者の如くレンズ曲面が交わるように形成すれば、各マイクロレンズ500においてレンズとして有効な領域を広くとることが可能となる。理想的には、各マイクロレンズ500のコーナー部501(図2(a)参照)において、4つのレンズ曲面が交わるようにすれば、各マイクロレンズ500の隅々にまで、集光機能を与えることが可能となり、光の利用効率を最大限に高めることが可能となる。
マイクロレンズ基板20は、後述するように、液晶装置等の電気光学装置において対向基板として用いられ、各画素に対応させて、マイクロレンズ500が配置される。ここで、カバー基板200における接着層230と接する側に形成された不図示の電極は、画素電極と対向させて、対向電極として配置される。遮光膜23は、第1基板210上において、例えば、平面的に見て、格子状或いはストライプ状のパターンとして形成される。尚、第1基板210上であって、カバー基板200において接着層230と対向する側に、遮光膜23の他、カラーフィルタが形成されてもよい。或いは、このようなカラーフィルタ等は、第1基板210上において、配向膜と共に、カバー基板200より上層側に配置されて、形成されてもよい。
<2:電気光学装置>
次に、本実施形態の電気光学装置について、その全体構成を図3及び図4を参照して説明する。図3は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板として用いられる上述のマイクロレンズ基板側から見た平面図であり、図4は、図3のH−H´断面図である。ここでは、電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例に挙げる。
次に、本実施形態の電気光学装置について、その全体構成を図3及び図4を参照して説明する。図3は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板として用いられる上述のマイクロレンズ基板側から見た平面図であり、図4は、図3のH−H´断面図である。ここでは、電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例に挙げる。
図3及び図4において、本実施形態に係る電気光学装置では、TFTアレイ基板10と対向基板として用いられるマイクロレンズ基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10とマイクロレンズ基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10とマイクロレンズ基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。また、シール材52中には、TFTアレイ基板10とマイクロレンズ基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材56が散布されている。即ち、本実施形態の電気光学装置は、プロジェクタのライトバルブ用として小型で拡大表示を行うのに適している。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、マイクロレンズ基板20側に設けられている。この額縁遮光膜53は、例えば、図2(b)を参照して説明した遮光膜23と同様に、マイクロレンズ基板20において、第1基板210上であって、カバー基板200に形成された電極より下層側に配置されて、形成される。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、マイクロレンズ基板20の第1基板210上において、電極より上層側に配置されて形成されてもよいし、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として形成されてもよい。尚、図3及び図4において、マイクロレンズ基板20を構成する、第1基板210や接着層230、マイクロレンズ500等の詳細な構成については図示を省略してある。
画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。また、走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺のいずれかに沿い、且つ、前記額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。尚、走査線駆動回路104を、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102が設けられたTFTアレイ基板10の一辺に隣接する2辺に沿って設けるようにしてもよい。この場合、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿って設けられた複数の配線によって、二つの走査線駆動回路104は互いに接続されるようにする。
マイクロレンズ基板20の4つのコーナー部には、両基板間の上下導通端子として機能する上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10とマイクロレンズ基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図4において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFT(Thin Film Transistor;以下適宜、“TFT”と称する)や走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜16が形成されている。他方、詳細な構成については後述するが、マイクロレンズ基板20は、電気光学装置において、カバー基板200に形成された電極が、画素電極9aと対向するように配置されており、この電極上には、配向膜22が形成されている。
尚、TFTアレイ基板10には、石英やプラスチックなどの透明基板を用いてもよいし、単結晶シリコンあるいは単結晶シリコン化合物などからなる半導体基板を用いてもよい。
因みに、TFTアレイ基板10に、単結晶シリコンなどの半導体を用いた場合には、画素スイッチング用の素子としては、TFTではなく、トランジスタを用いることができる。
TFTアレイ基板10又はマイクロレンズ基板20上において、配向膜16又は22は、例えばポリイミド等の有機材料により形成される。本実施形態では、TFTアレイ基板10及びマイクロレンズ基板20のいずれか一方上にのみ配向膜を形成するか、或いはこれらのいずれか一方上に形成される配向膜を無機材料により形成するようにしてもよい。
液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
尚、図3及び図4に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に加えて、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
次に、以上の如く構成された電気光学装置における回路構成及び動作について、図5を参照して説明する。図5には、電気光学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路を示してある。
図5において、本実施形態における電気光学装置の画像表示領域10aを構成するマトリクス状に形成された複数の画素には、それぞれ、画素電極9aと当該画素電極9aをスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
また、TFT30のゲートにゲート電極3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線11a及びゲート電極3aにパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9aを介して電気光学物質の一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、・・・、Snは、マイクロレンズ基板20に形成された対向電極21との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として電気光学装置からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射する。
ここで保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70を付加する。この蓄積容量70は、走査線11aに並んで設けられ、固定電位側容量電極を含むとともに定電位に固定された容量電極300を含んでいる。
上述した電気光学装置に設けられたマイクロレンズ基板20の詳細な構成と、その機能について図6及び図7を参照して説明する。図6は、マイクロレンズ基板20における、遮光膜23及びマイクロレンズ500が配置される開口領域700の配置関係を模式的に示す平面図であって、図7は、複数の画素について、図4に示す断面の構成をより詳細に示す図であって、各マイクロレンズ500の機能について説明するための断面図である。
図7において、マイクロレンズ基板20において、第1基板210上(図中では、第1基板210の下側)であって、カバー基板より下層側(図中では、カバー基板200より上側)には、例えば図6に示すように格子状の平面パターンを有する遮光膜23が形成される。マイクロレンズ基板20において、遮光膜23によって非開口領域が規定され、遮光膜23によって区切られた領域が開口領域700となる。尚、遮光膜23をストライプ状に形成し、該遮光膜23と、TFTアレイ基板10側に設けられる容量電極300やデータ線6a等の各種構成要素とによって、非開口領域を規定するようにしてもよい。
各マイクロレンズ500は各画素に対応するように配置される。より具体的には、図7に示すように、マイクロレンズ基板20において、画素毎に、開口領域700及び該開口領域700の周辺に位置する非開口領域を少なくとも部分的に含む領域に、マイクロレンズ500が配置されて形成されている。
図7において、マイクロレンズ基板20のカバー基板200上(図中ではカバー基板200の下側)に、配向膜22が形成されている。加えて、マイクロレンズ基板20において、第1基板210上であって、カバー基板200より下層側に又はカバー基板200より上層側に、各開口領域700に配置されて、カラーフィルタが形成されてもよい。
他方、図7において、TFTアレイ基板10上の各開口領域700に対応する領域には画素電極9aが形成されている。また、TFTアレイ基板10上において、画素スイッチング用のTFT30や、画素電極9aを駆動するための走査線11aやデータ線6a等の各種配線並びに蓄積容量70等の電子素子が、非開口領域に形成されている。このように構成すれば、当該電気光学装置における画素開口率を比較的大きく維持することが可能となる。更に、画素電極9a上には配向膜16が設けられている。
図7において、マイクロレンズ基板20に入射される投射光等の光は、各マイクロレンズ500によって集光される。尚、図7中、一点鎖線によってマイクロレンズ500によって集光された光のようすを概略的に示してある。そして、各マイクロレンズ500によって集光された光は、液晶層50を透過して画素電極9aに照射され、該画素電極9aを通過して表示光としてTFTアレイ基板10より出射される。よって、マイクロレンズ基板20に入射された光のうち非開口領域に向かう光も、マイクロレンズ500の集光作用により開口領域700に入射させることができるため、各画素における実行開口率を高めることができる。
ここで、本実施形態のマイクロレンズ基板の他の例の構成を、図8を参照して説明する。図8は、本例のマイクロレンズ基板を有する電気光学装置の構成について、図7と同様に示す断面図である。
本例のマイクロレンズ基板20は、第1基板210に接着層230を介して接着された透明なカバー基板200を有する点で、本実施形態と共通している。また、カバー基板200において、接着層230と対向する側と反対側の面上に、遮光膜23が形成されており、この遮光膜23より上層側(図8中、遮光膜23の下側)に透明な電極21が形成される。
このようなマイクロレンズ基板20を有する電気光学装置においては、図8おいて、一点鎖線によって示すように、マイクロレンズ基板20に入射され、マイクロレンズ500によって集光された、投射光等の光は、更に、開口領域700において、カバー基板200を通過して、該カバー基板200上に形成された電極21、及び該電極21より上層側に形成された配向膜22を通過して、液晶層50に入射される。
また、図7に示すマイクロレンズ基板20の構成によれば、マイクロレンズ500によって集光された、投射光等の光は、開口領域700において、電極21を通過し、更に配向膜22を通過して、液晶層50に入射される。
ここで、例えば、第1基板210を石英基板により形成する場合には、第1基板210の屈折率は1.46程度の値であり、接着層230は、屈折率が1.6程度の透明樹脂により形成される。加えて、電極21をITOにより形成する場合には、電極21の屈折率は例えば1.9程度の値である。
他方、図2(b)を参照して説明したように、マイクロレンズ基板20において、第1基板210上で、遮光膜23は電極21より下層側に配置されて、形成されている。マイクロレンズ基板20では、後述するようにカバー基板200の表面が平坦に形成されているため、遮光膜23及び電極21を薄膜形成法で形成した場合でも膜質を高めることができる。加えて、電極21の表面において、良好な平坦性を得ることができる。従って、平坦な電極の21の表面上に配向膜22を形成することができるため、該配向膜22の表面においても良好な平坦性を確保することが可能となる。よって、配向膜22の表面に対するラビング処理において、配向不良箇所が発生するのを防止することができる。
その結果、以上説明したような、本実施形態の電気光学装置では、高品質な画像表示を行うことが可能となる。
以上説明した本実施形態では、電気光学装置においてデータ線駆動回路101や走査線駆動回路104をTFTアレイ基板10の上に設ける代わりに、例えばTAB(Tape Automated bonding)基板上に実装された駆動用LSIを、外部回路接続端子102に異方
導電フィルムを介して電気的及び機械的に接続するようにしてもよい。また、マイクロレンズ基板20の投射光が入射する側及びTFTアレイ基板10の出射光が出射する側には各々、例えば、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertically Aligned)モード、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが所定の方向で配置される。
導電フィルムを介して電気的及び機械的に接続するようにしてもよい。また、マイクロレンズ基板20の投射光が入射する側及びTFTアレイ基板10の出射光が出射する側には各々、例えば、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertically Aligned)モード、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが所定の方向で配置される。
<3:マイクロレンズ基板の製造方法>
次に、本実施形態に係るマイクロレンズ基板20の製造方法について、図9から図14を参照して説明する。図9から図11は、マイクロレンズ基板20の製造工程の一例を概略的に示す工程断面図であり、図12は、マイクロレンズ基板20の製造工程の他の一例を示す断面図である。図13は、図12(b)に示す工程断面図に対応する工程平面図である。図14は、本願発明者がエッチングの均一性について実験した実験結果を示すグラフである。
次に、本実施形態に係るマイクロレンズ基板20の製造方法について、図9から図14を参照して説明する。図9から図11は、マイクロレンズ基板20の製造工程の一例を概略的に示す工程断面図であり、図12は、マイクロレンズ基板20の製造工程の他の一例を示す断面図である。図13は、図12(b)に示す工程断面図に対応する工程平面図である。図14は、本願発明者がエッチングの均一性について実験した実験結果を示すグラフである。
図9(a)に示すように、第1基板210a上に、マスク900として例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)等によりアモルファスシリコン膜を形成する。マスク900は耐フッ酸性を有するCr膜、ポリシリコン膜等でも良い。
続いて、図9(b)に示すように、マスク900において図1又は図2(b)に示す凹部の形成位置に対応する個所に、例えばマスク900に対するフォトリソグラフィ法を用いたパターニングにより、複数の開口部902を形成する。マスク900において、複数の開口部902は夫々平面的に例えば円形状として形成され、且つ該開口部902に対応して、第1基板210aに形成される凹部より小さいサイズとして形成される。
続いて、図9(c)において、複数の開口部902が形成されたマスク900を介して、第1基板210aに対して等方性エッチングを施すことにより、複数の凹部を形成する。より具体的には、この等方性エッチングは、好ましくは、フッ酸系などのエッチャントを用いたウェットエッチングにより行われる。
その後、図9(d)において、マスク900をエッチング処理によって除去する。
また、図10において、図9を参照して説明した各工程と並行して、又は相前後して、支持基板800上に、次のような各工程により、所定の厚みより薄くされたカバー基板200上に電極21及び遮光膜23を形成する。
図10(a)において、接着層25を介してカバー基板200aを支持基板800に接着する。ここで、カバー基板25の厚みは、製造プロセスにおけるハンドリング等に支障が生じることなく、且つハンドリング時にカバー基板200aに加わる応力等によってカバー基板200aが破損しないように所定の厚みより厚い。より具体的には、例えば支持基板800に接着されたカバー基板200aの厚みは、0.5〜0.8mmである。また、接着層25は、例えばワックス等の樹脂材料を含んでいる。このような樹脂材料としては、加熱されることによって液状となり接着力が低下する材料が選択される。
続いて、図10(b)において、支持基板210に接着されたカバー基板200aの厚みを研磨等の手法を用いて薄くする。ここで、カバー基板200aは、最終的に形成されるマイクロレンズ基板20が所望の光学特性を得るために、例えば0.1mm以下の厚みになるように研磨される。尚、カバー基板200aは支持基板800に接着された状態で研磨されるため、カバー基板200aを0.1mm以下の厚みまで薄くしても支持基板800に支持されている分、カバー基板200aに割れ等の不具合が生じることを低減できる。
続いて、図10(c)において、研磨されることによって厚みが薄くされたカバー基板200の表面に遮光膜23を形成する。支持基板800上に、例えば、クロム(Cr)又はアルミニウム(Al)を含む材料を用いて、スパッタ法により、金属膜を成膜する。この金属膜を、フォトリソグラフィ法及びエッチング法によりパターニングして、支持基板800上に平面的に見て、格子状の遮光膜23を形成する。尚、支持基板800を形成する部材は、ガラス等のような透明なものに限られない。また、カバー基板200を薄くする手法として、フッ酸等を用いたウェットエッチング法を用いることも可能である。このような手法を用いてカバー基板200を薄くすれば、エッチングされたカバー基板200の表面粗さを小さくでき、エッチングされた表面をより平坦化することが可能である。また、カバー基板200を薄くする際に発生するカバー基板の変質層、又は傷を低減でき、最終的に形成されるマイクロレンズ基板20の光学特性を高めることも可能である。
続いて、図11(a)及び(b)において、カバー基板200を支持基板200に接着した状態で、カバー基板200を第1基板210に接着する。第1基板210及びカバー基板200を接着する際には、第1基板210においてレンズ曲面が形成された側の面とカバー基板200とを対向させて、アライメントし、接着層230を介して第1基板210及びカバー基板200を貼り合わせる。第1基板210及びカバー基板200を接着する際には、第1基板210上に、例えば熱硬化性の透明な接着剤を塗布する。そして、第1基板210において、凹部が形成された側の面と、カバー基板200の表面とを対向させて、アライメントし、図11(b)において、接着剤230aを硬化させて、接着層230を形成し、カバー基板200及び第1基板210を貼り合わせる。これにより、支持基板800上において、接着層230内に、いわば、遮光膜23が埋め込まれるように、カバー基板200及び第1基板210が接着される。この際、第1基板210及びカバー基板200のいずれか一方において、他方の基板と対向することになる側の面上に、接着層230として高屈折率樹脂を塗布し、第1基板210及びカバー基板200を貼り合わせることができる。尚、接着層230は、第1基板210より高い屈折率を有する樹脂である。このような接着層230を介してカバー基板200及び第1基板210を接着することによって、例えば液晶装置等のバックライトの如き光源で発生した光を画素領域に集光し、液晶装置による明るい画像表示が可能になる。
続いて、図11(c)において、第1基板210に接着されたカバー基板200から支持基板800を剥離する。この際、例えば接着層25を加熱することによって接着層25の接着力を低下させ、カバー基板200から支持基板800を剥離する。接着層25は、例えば100℃以上の温度まで加熱されることによって支持基板800をカバー基板200から剥離可能とするように接着力が低下する。以上の工程を経てマイクロレンズ基板20を形成できる。
本例のマイクロレンズの製造方法によれば、所定の厚みより厚いカバー基板200aを支持基板800に貼り付けた状態でカバー基板200aをハンドリングでき、且つカバー基板200aを支持基板800に接着した状態でカバー基板200aを薄くできるため、カバー基板220aに割れ等の不具合が生じることを低減できる。加えて、研磨等の加工手段によって薄くされたカバー基板200を第1基板210に接着した後に、支持基板800を剥離することによって割れ等の不具合がなく、且つ表面が平坦化された薄いカバー基板200を第1基板210に接着できる。これにより、所望の光学特性を得つつ、マイクロレンズ基板の歩留まりを高めることができる。また、カバー基板200の平坦な面に電極又は遮光膜等の薄膜を、膜質を低下させることなく形成できる。
次に、図12及び図13を参照しながら本発明の第2の発明に係るマイクロレンズの製造方法の実施形態を説明する。尚、図12を参照しながら説明する工程に先立ち、或いは相前後して図9で説明した工程を経てレンズ曲面が形成された第1基板210が形成される。
図12(a)において、所定の厚みを有するカバー基板200bを接着層230を介して第1基板210に接着する。ここで、所定の厚みとは、例えば、ハンドリングする際に割れ等がカバー基板200bに発生しないように、0、5〜0.8mm程度である。接着層230は、第1基板210より高い屈折率を有する樹脂である。
続いて、回転軸Aを中心として第1基板210及び第1基板210に接着されたカバー基板220bを回転させながら、フッ酸等の薬液を用いたウェットエッチング法を用いてカバー基板200bをエッチングする。
回転軸Aは、カバー基板200bの表面に対して交わる方向に沿った回転軸であり、カバー基板200bの表面内の中心を通る。この回転軸Aを中心にカバー基板200bを回転させることによってカバー基板200bの表面に供給された薬液にはカバー基板200bの周縁に向かって遠心力が作用する。したがって、フッ酸等の薬液は、カバー基板200bの表面内の中心から周縁に向かって均一に流れ、カバー基板200bの表面を均一にエッチングされる。これにより、図12(c)に示すように、カバー基板200bが均一にエッチングされた状態で厚みが薄くされたカバー基板200を得ることができる。このようなカバー基板200によれば、カバー基板200全体で厚みが均一であるため、第1基板210側から、或いはカバー基板200の表面側から入射する光の透過率を高めることができる。加えて、エッチングは研磨等の物理的にカバー基板を削る手法に比べてカバー基板200に与えるダメージも小さく、カバー基板200の表面の表面粗さを低減できる。これにより、カバー基板200の表面に形成される遮光膜又は導電膜の膜質も高めることができる。更に、エッチングによってカバー基板200を薄くする加工速度は研磨に比べて速く、カバー基板200bを所定の厚みより薄くするために要する加工時間を短縮でき、マイクロレンズを効率良く製造できる。
図12(b)において、フッ酸等のエッチング液を供給する際には、供給されたエッチング液がカバー基板200bの端面側に回り込まないようにカバー基板200bの回転数を調整することが好ましい。より具体的には、カバー基板200b、接着層230及び第1基板210の夫々の接合界面がカバー基板200bの端面側に露出する領域にエッチング液が付着した場合には、エッチング液によって第1基板210が変質したり、接着層230が変質したりすることがある。接着層230が変質した場合には、カバー基板200b及び第1基板210の接着力が低下する。特に、カバー基板200bに対するエッチングレートが高いエッチング液は、接着層230の接着力を低下させる作用も大きい傾向にあるため、カバー基板200bの端面側にエッチング液が回り込まないようにカバー基板200bの回転数を調整することによって、供給されたエッチング液に作用する遠心力を調節し、カバー基板200及び第1基板210の接着力の低下を抑制できる。
図13において、カバー基板200bは、エッチング液をカバー基板200bの表面における領域Sに噴霧されながらエッチングされる。エッチング液を噴霧することによって、カバー基板の周方向に沿ってエッチング液が均一に流れ、これに伴い表面が均一にエッチングされる。加えて、カバー基板200bの表面における特定の領域が他の領域より余分にエッチングされることを低減できる。尚、カバー基板200bは、図示するように円盤形状を有しており、カバー基板200bの中心A´から周縁までの距離が各面内方向で一定であり、エッチング液によってカバー基板200bの表面全体が均一にエッチングされる。また、領域Sの幅はカバー基板200をエッチングする際に各条件に応じて最適な値が個別に設定される。
ここで、図14を参照しながらカバー基板200の回転数及びエッチングされた表面の均一性の関係を表す実験結果を示す。図14は、本願発明者が行った実験の結果を示すグラフであり、カバー基板の回転数と、エッチングされた表面の表面粗さの均一性の関係を調査した結果である。エッチング液は、フッ酸系薬液を用い、エッチングレートは、0.5〜11.0μm/min.に設定した。より具体的には、エッチング液の流量を0.6L/min.に設定し、カバー基板の回転数を150、200、250、及び500rpmの4条件設定し、各条件で均一性を測定した。尚、表面粗さの測定は、カバー基板の中心から外側に向かって5mm間隔で行い、各測定点における表面粗さを各回転数で比較した。
図14に示すように、すべての回転数で均一性は1.5%以下であった。このように金一にエッチングされたカバー基板によれば、マイクロレンズ基板の所望の光学特性を得られることに加え、カバー基板の表面に形成される遮光膜及び電極の膜質を損なうこともない。
続いて、図12(d)に示すように、エッチングされたカバー基板200の表面に遮光膜23を形成する。そして、その上に電極等を形成することによって、マイクロレンズ基板20が形成される。このようなマイクロレンズ基板20によれば、例えば図8に示した液晶装置等の電気光学装置を形成できる。
このように、本例のマイクロレンズ基板の製造方法によれば、研磨等を用いてカバー基板を薄くする場合に比べて、より早く且つ平坦な面を露出させながらカバー基板を薄くすることが可能である。特に、ウェットエッチング法を用いることによって、研磨に比べてエッチングレートの制御も容易となり、簡便且つ高品質のマイクロレンズを形成できる。また、支持基板を用いないため、マイクロレンズ基板の製造コストを低減することも可能である。尚、以上説明したマイクロレンズ基板の製造方法では、カバー基板200を薄くする際に、例えば、エッチングに加えて若しくは代えてCMP(化学的機械研磨)処理を行ってもよい。
<5:電気光学装置の製造方法>
上述したマイクロレンズ基板20の製造工程を含む電気光学装置の製造方法について説明する。
<5:電気光学装置の製造方法>
上述したマイクロレンズ基板20の製造工程を含む電気光学装置の製造方法について説明する。
上述のマイクロレンズ基板は、電気光学装置においてTFTアレイ基板10に対向する対向基板として用いられる。
従って、電気光学装置の製造方法としては、上述のマイクロレンズの製造方法によりマイクロレンズ基板20を形成した後、マイクロレンズ基板20とTFTアレイ基板10とを貼り合わせる工程を含む。
尚、マイクロレンズ基板20とTFTアレイ基板10との間に液晶層50などの電気光学物質を封入する場合に、その封入工程は、マイクロレンズ基板20とTFTアレイ基板10との貼り合わせ前であってもよいし、貼り合わせ後であってもよい。
<6:電子機器>
次に、本発明のマイクロレンズの製造方法を用いて形成されたマイクロレンズ基板を備えた電子機器の一例を説明する。本例の電子機器は、電気光学装置をライトバルブとして用いた投射型カラー表示装置であり、以下でその全体構成、特に光学的な構成について説明する。図15は、投射型カラー表示装置の図式的断面図である。
次に、本発明のマイクロレンズの製造方法を用いて形成されたマイクロレンズ基板を備えた電子機器の一例を説明する。本例の電子機器は、電気光学装置をライトバルブとして用いた投射型カラー表示装置であり、以下でその全体構成、特に光学的な構成について説明する。図15は、投射型カラー表示装置の図式的断面図である。
図15において、投射型カラー表示装置の一例たる液晶プロジェクタ1100は、駆動回路がTFTアレイ基板上に搭載された液晶装置を含む液晶モジュールを3個用意し、それぞれRGB用のライトバルブ100R、100G及び100Bとして用いたプロジェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロックミラー1108によって、RGBの三原色に対応する光成分R、G及びBに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、100G及び100Bにそれぞれ導かれる。この際特に、B光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G及び100Bによりそれぞれ変調された三原色に対応する光成分は、ダイクロックプリズム1112により再度合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーンにカラー画像として投射される。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うマイクロレンズの製造方法もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
210・・・第1基板、200、200a、200b・・・カバー基板、800・・・支持基板、25、230・・・接着層
Claims (8)
- 所定の厚みを有する透明基板を接着層を介して支持基板に貼り合わせる第1工程と、
該支持基板に貼り合わせられた透明基板の厚みを前記所定の厚みより薄くする第2工程と、
該所定の厚みより薄くされた透明基板を、マイクロレンズのレンズ曲面が形成された第1基板に高屈折率樹脂層を介して接着する第3工程と、
前記支持基板を前記所定の厚みより薄くされた透明基板から剥離する第4工程と
を備えたことを特徴とするマイクロレンズの製造方法。 - 前記第2工程において、前記透明基板における前記支持基板に接する面の裏面側から前記透明基板を研磨又はエッチングすることによって、前記透明基板の厚みを前記所定の厚みより薄くすること
を特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズの製造方法。 - 前記第4工程において、前記接着層の温度を所定の温度以上に上げることによって前記支持基板を前記所定の厚みより薄くされた透明基板から剥離すること
を特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロレンズの製造方法。 - 所定の厚みを有する透明基板を、マイクロレンズのレンズ曲面が形成された第1基板に高屈折率樹脂層を介して接着する第1工程と、
該第1基板に接着された透明基板の表面に対して交わる方向に沿った該表面内における回転軸を中心として前記透明基板を回転させながら、前記所定の厚みより薄くなるように前記透明基板の表面をエッチングする第2工程と
を備えたことを特徴とするマイクロレンズの製造方法。 - 前記第2工程において、前記表面側からエッチング液を供給し、該エッチング液が前記透明基板の端面側に回り込まないように前記透明基板の回転数を調整すること
を特徴とする請求項4に記載のマイクロレンズの製造方法。 - 前記透明基板の形状は円盤形状であり、
前記第2工程において、所定の幅を有し且つ前記透明基板の径方向に沿って伸びる前記表面における所定の領域に前記エッチング液を噴霧すること
を特徴とする請求項4又は5に記載のマイクロレンズの製造方法。 - 前記所定の厚みは0.1mm以上であること
を特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載のマイクロレンズの製造方法。 - 画素を備えた基板とマイクロレンズ基板とを備えた電気光学装置の製造方法であって、
請求項1乃至7のいずれかに記載のマイクロレンズの製造方法の工程を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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JP2015011090A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | セイコーエプソン株式会社 | 電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板、電気光学装置、電子機器 |
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Legal Events
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