JP2006322502A - 軸受部材およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高精度な動圧発生部を有する軸受部材を安定して、かつ低コストに提供する。
【解決手段】 軸受部材8は、電鋳部10と、電鋳部10をインサートし射出成形にてモールドしたモールド部14とからなる。電鋳部10には、ラジアル軸受隙間に流体動圧を発生させるための動圧発生部を有するラジアル軸受面Aが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、動圧軸受装置に用いる軸受部材およびその製造方法に関するものである。動圧軸受装置は、軸受隙間に生じる流体(潤滑流体)の動圧作用で軸部材を回転自在に非接触支持するものであり、この軸受装置は、情報機器、例えばHDD、FDD等の磁気ディスク装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク装置、MD、MO等の光磁気ディスク装置等に搭載するスピンドルモータ用、レーザビームプリンタ(LBP)などに搭載するポリゴンスキャナモータ用、あるいは軸流ファンなどの電気機器に搭載する小型モータ用として好適である。
この種の動圧軸受装置では、通常、軸部材がラジアル軸受隙間に生じた流体の動圧作用でラジアル方向に非接触支持される。ラジアル軸受隙間に流体の動圧作用を発生させるために、軸部材の外周面とこれに対向する軸受部材の内周面の少なくとも何れか一方の所定領域(ラジアル軸受面)には、動圧発生部としての例えばヘリングボーン形状に配された動圧溝が形成される。
ところで、上記情報機器用の動圧軸受装置は非常に高い回転精度を要求されるものであり、従って、動圧溝は非常に高精度に形成される必要がある。軸受部材の内周面にこの種の動圧溝を形成する方法として、例えば転造により形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−196640号公報
上記特許文献1に記載されている発明においては、複数の突起を有する転造機を軸受部材内周に挿入し、該転造機を時計回りおよび反時計回りに交互に回転させながら軸方向に進行させることで、動圧溝が軸受部材の内周に形成される。このような転造による動圧溝の形成方法では、その特性上溝形状にバラツキが生じやすく、高精度な溝を安定して、かつ低コストに量産することが困難である。
そこで本発明は、高精度な動圧発生部を有する軸受部材を安定して、かつ低コストに提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる軸受部材は、内周に、ラジアル軸受隙間に流体動圧を発生させるための動圧発生部を有するものであって、電鋳部をインサートして射出成形され、かつ動圧発生部が電鋳部に形成されていることを特徴とするものである。
上記特徴を有する軸受部材は、動圧発生部の形状に対応した型部を外周に有するマスター軸を製作する工程(マスター軸製作工程)と、型部を含むマスター軸の外周に電鋳部を形成する工程(電鋳工程)と、電鋳部の形成後に電鋳部をインサートして射出成形する工程(モールド工程)と、射出成形後にマスター軸と電鋳部とを分離する工程(分離工程)とを経て製作される。
電鋳部は、電鋳工程においてマスター軸を電解液中に浸漬させ、マスター軸に形成された動圧発生部形状に対応する部分を有する型部の外周に金属を電着させることで形成される。この電鋳加工の特性上、電鋳部には、マスター軸の型部が精度良く転写され、転写された面はマスター軸の表面精度に倣った面精度となるため、予めマスター軸(特に、その型部)の表面精度を高めておけば、動圧発生部を高精度に成形することができる。
電鋳部に形成される動圧発生部の一例として、例えばヘリングボーン形状等に配列された複数の動圧溝を挙げることができる。このような動圧溝を含む動圧溝パターンは非常に複雑な形状をなすものであるが、マスター軸製作工程の段階で、マスター軸の外周に動圧溝パターンに対応した部分を有する型部を形成しておけば、電鋳加工により型部の形状が正確に転写されるため、高精度な動圧溝パターンを容易かつ低コストに形成することができる。なお、電鋳部に形成される動圧発生部は、上記の動圧溝の他、例えば複数の円弧面で形成することもできる。
モールド工程では、電鋳加工後のマスター軸をインサートして射出成形することにより(インサート成形)、モールド部と電鋳部とが一体成形される。インサート成形では、型精度を高め、かつインサート部としての電鋳部を精度良く位置決めするだけで、高精度な部品が一体成形されるため、その後、電鋳部とマスター軸とを分離すれば、その成形品を動圧軸受装置用の軸受部材としてそのまま使用することができる。電鋳加工の特性上、電鋳部の外周面は粗面に形成されるため、上記のようにインサート成形した際には、材料が電鋳部の外周面に入り込み、両者間の固着力はアンカー効果により非常に強固なものとなる。
このモールド工程に先立ち、電鋳部にはフランジを形成しておくのが好ましい。フランジを形成することにより、射出成形後はフランジとモールド部との間で抜け止め、あるいは回り止めがなされるので、電鋳部とモールド部との間でより高い固着力を得ることができる。特にフランジの外周面を非真円形状とすることで、より一層高い回り止め効果を得ることが可能となる。
前記のフランジは、電鋳部を塑性変形させることで形成することができる。特に電鋳部を射出成形にてモールドする際、金型の型締めで電鋳部を部分的に塑性変形させれば、フランジの形成後、そのままキャビティに樹脂や金属を射出することにより軸受部材をインサート成形することができる。この場合、フランジを形成するための特段の加工は必要なく、より一層固着力に優れた電鋳部を有する軸受部材を、低コストに成形することができる。
射出成形の材料は樹脂材料および金属材料の何れも使用することができる。射出成形材料として樹脂材料を使用する場合、成形性に優れると共に軽量化できるという特徴が得られ、一方金属材料を使用する場合、剛性、導電性、および耐熱性等に優れるという特徴が得られる。
射出成形後の分離工程では、マスター軸と電鋳部とが分離される。この分離は、例えば、電鋳加工に伴って電鋳部に蓄積された拡径方向の内部応力を解放させ、電鋳部の内周を拡径させることによって行うことができる。これだけでは電鋳部の拡径量が不足する場合には、マスター軸および電鋳部を加熱または冷却して両者に熱膨張量の差を与えれば、電鋳部に形成された動圧発生部を傷つけることなく、マスター軸を軸受部材の内周からスムーズに抜き取ることが可能となる。
なお、分離されたマスター軸は、繰り返し電鋳加工に使用することができるため、高精度な軸受部材を安定して量産することができる。
以上の工程で製作された軸受部材の内周に軸部材を挿入することにより、動圧軸受装置が構成される。この種の動圧軸受装置においては、軸部材をスラスト方向で支持するスラスト軸受部を設けることができる。スラスト軸受部としては、軸受部材を接触支持するいわゆるピボット軸受の他、スラスト軸受隙間に発生する流体の動圧作用で軸部材をスラスト方向に回転自在に非接触支持する動圧軸受を使用することもできる。
上記の構成を有する動圧軸受装置は、例えばHDD等のディスク装置用のスピンドルモータに好ましく使用することができる。
以上のように、本発明によれば、高精度な動圧発生部を有する軸受部材を安定して、かつ低コストに提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す本発明の構成を有する軸受部材8は、マスター軸を製作する工程(図2(a)参照)、マスター軸12の所要箇所をマスキングする工程(図2(b)参照)、非マスク部に電鋳加工を行って電鋳軸11を形成する工程(図2(c)参照)、電鋳軸11の電鋳部10を樹脂等でモールドして軸受部材8を形成する工程(図5参照)、および電鋳部10とマスター軸12とを分離する工程を経て製作される。
図2(a)に示すマスター軸12は、導電性の金属材料、例えば焼入処理を施したステンレス鋼で形成される。もちろん電鋳部10の成形性が良好であれば、ステンレス鋼以外の金属材料、例えばニッケル合金やクロム合金なども使用することもできる。セラミック等の非金属材料でも、導電処理を施すことにより(例えば、表面に導電性の金属被膜を形成することにより)マスター軸として使用することが可能となる。なお、マスター軸12の外周面12aには、電鋳部との間の摩擦力を減じるための表面処理、例えばフッ素系の樹脂コーティングを施すのが望ましい。
図2(a)に示すように、マスター軸12の外周面12aのうち、電鋳部10の形成予定部となる領域には、後述するラジアル軸受面Aの形状に対応した凹凸形状を有する型部Nが形成される。この型部Nとラジアル軸受面Aの凹凸態様は正反対であり、ラジアル軸受面の凸となる部分が、型部Nでは凹部12a1、12a2となる。図示例では、凹部12a1、12a2をヘリングボーン形状の動圧溝パターンに対応した形状とした場合を例示しているが、これをスパイラル形状の動圧溝パターンに対応した形状に形成することもできる。
型部Nは、例えば切削加工やプレス加工等による機械加工の他、エッチング等の表面処理加工を用いて形成される。この型部Nも含めたマスター軸12の外周面12aの精度は、動圧発生部の成形精度、ひいては動圧軸受の軸受性能を直接左右するので、真円度、円筒度、表面粗さ等の機能上重要となる精度を予め高精度に仕上げておく必要がある。
図2(b)に示すマスキング工程では、マスター軸12の外周面12aに型部Nを除いてマスキング13が施される。マスキング13の被覆材としては、非導電性、および電解質溶液に対する耐食性を有する既存品が使用可能である。
図2(c)に示す電鋳加工は、NiやCu等の金属イオンを含んだ電解質溶液にマスキング処理したマスター軸12を浸漬し、電解質溶液に通電して目的の金属をマスター軸12の表面に析出させることにより行われる。電解質溶液には、カーボンなどの摺動材、あるいはサッカリン等の応力緩和材を必要に応じて含有させてもよい。電着金属の種類は、動圧発生部に求められる硬度、疲れ強さ等の物理的性質や、化学的性質に応じて適宜選択される。電鋳部10の厚みは、これが厚すぎるとマスター軸12からの剥離性が低下し、薄すぎると電鋳部10の耐久性低下等につながるので、求められる軸受性能や軸受サイズ、さらには用途等に応じて最適な厚みに設定される。
以上の工程を経ることにより、図2(c)に示すように、マスター軸12の外周面12aのマスキング13を除く領域(型部N)に円筒状の電鋳部10を被着した電鋳軸11が形成される。このとき、電鋳部10の内周面には、マスター軸12の外周面12aに形成した型部Nの凹凸形状が転写され、これにより動圧発生部として複数の動圧溝が形成される。
次に、電鋳軸11は、例えば図4に示すモールド工程に移送され、電鋳軸11をインサート部品として、樹脂材料による射出成形(インサート成形)が行われる。
このモールド工程では、電鋳軸11は、その軸方向を型締め方向(図面上下方向)と平行にして、上型15、および下型16からなる金型内部に供給される。下型16には、マスター軸12の外径寸法に適合した位置決め穴18が形成され、この位置決め穴18に前工程から移送した電鋳軸11の下端を挿入して電鋳軸11の位置決めがなされる。この位置決め状態では、電鋳軸11のうち電鋳部10の下端面が下型16の成形面と係合し、電鋳部10の上端が金型のパーティングラインP.L.よりも相手型(本実施形態では上型15)の側に突出している。位置決め穴18の深さL1は、マスター軸12の下端と電鋳部10の下端との間の距離L2よりも大きく(L1>L2)、従って、型締め前の状態では、マスター軸12の下端面は位置決め穴18の底から浮上した状態にある。この浮上量を調整することで、電鋳部10の下端に形成するフランジの塑性変形量を変更することができる。
前記上型15には、位置決め穴18と同軸にガイド穴19が形成されている。このガイド穴19の深さL3は、図5に示す型締め時において、マスター軸12の上端がガイド穴19の底に突き当たらない程度であれば足りる(なお、マスター軸12の下端は位置決め穴18の底に突き当たる)。
以上の金型において、可動型(本実施形態では上型15)を固定型(本実施形態では下型16)に接近させて型締めすると、先ずマスター軸12の上端がガイド穴19に挿入されてマスター軸12の心出しが行われ、さらに上型15の成形面に電鋳部10の上側端面が当接する。さらなる上型15の接近で電鋳軸11の全体が下方に押し込まれ、図5に示すように、下型16の成形面と当接した電鋳部10の下端部、および上型15の成形面と当接した電鋳部10の上端部がそれぞれ外径側に塑性変形し、電鋳部10の軸方向両端にフランジ20が形成される。金型構造を変更することにより、電鋳部10の軸方向一端にのみフランジ20を形成することも可能である。
型締め完了後、スプール21、ランナー22、およびゲート23を介してキャビティ17に樹脂材料を射出し、インサート成形を行う。樹脂材料は、機械的強度をはじめ、耐油性、耐熱性等に優れたものが好ましく、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂等の高機能結晶性ポリマーが使用可能である。樹脂材料には、必要に応じて強化材(繊維状、粉末状等の形態は問わない)や潤滑剤等の各種充填材が配合される。
なお、射出する材料としては金属材料も使用可能である。例えば、マグネシウム合金やアルミニウム合金等の低融点金属材料が使用可能である。この場合、樹脂材料を使用する場合に比べて、強度、耐熱性、または導電性等より向上させることができる。この他、金属粉とバインダーの混合物で射出成形した後、脱脂・焼結するいわゆるMIM成形を採用することもできる。
インサート成形完了後、成形型を開くと図3に示すようなマスター軸12と電鋳部10からなる電鋳軸11と、モールド部14とが一体となった成形品が得られる。
この成形品は、その後分離工程に移送され、電鋳部10およびモールド部14が一体化したもの(軸受部材8)と、マスター軸12とに分離される。
ところで、一般的に電鋳部が薄肉円筒状の場合、マスター軸と分離する前の電鋳部には、マスター軸から剥がれる方向に変位するのを妨げる向きの応力(残留応力)が蓄積される。この残留応力は、例えば電鋳軸に衝撃を与えることにより解放され、この応力解放に伴って、電鋳部が拡径してマスター軸の表面から剥離する。これに伴い、電鋳部の内周面とマスター軸の外周面との間に微小隙間が形成されるので、両者を分離することが可能となる。
分離工程では、この原理を利用して軸受部材8とマスター軸12の分離が行われる。具体的には、電鋳軸11あるいは軸受部材8に衝撃を与え、電鋳部10の内周面10aを半径方向に拡径させて、軸受部材8の内周面10aとマスター軸12の外周面12aとの間に隙間(動圧溝深さ以上の隙間が望ましい)を形成する。この隙間形成により、軸受部材8の内周面に形成されたラジアル軸受面Aとマスター軸12の外周面12aに形成された型部Nとの間の軸方向の凹凸係合が解消される。従って、衝撃を与えて電鋳部10をマスター軸12の外周面12aから剥離させた後、マスター軸12を軸方向に引き抜くことにより、ラジアル軸受面Aを傷つけることなく、マスター軸12と軸受部材8とをスムーズに分離することが可能となる。なお、電鋳部10の拡径量は、例えば電鋳部10の肉厚を変えることによって制御することができる。
応力解放だけでは電鋳部10の内周面10aで十分な拡径量を確保できない場合、電鋳部10とマスター軸12とを加熱又は冷却し、両者間に熱膨張量差を生じさせることによってマスター軸12と軸受部材8とを分離することもできる。
ここで、マスター軸12を上記のとおり金属材料やセラミック材料で形成しておけば、射出成形時の高温・高圧環境下においてもマスター軸12の変形を回避することができる。従って、射出成形時における型部Nの変形を回避することができるため、ラジアル軸受面Aを高精度に形成することができる。また、モールド後に電鋳部10と分離されたマスター軸12は、繰り返し軸受部材8の製作に使用することができ、かつラジアル軸受面Aはマスター軸12の型部Nに倣った形状となる。従って、マスター軸12の製作コストを抑制することができることに加え、個体間で精度のバラツキが少なく、かつ高精度な動圧発生部を有する軸受部材8を安定して量産することができる。
なお、電鋳加工の特性上、電鋳部10の外表面は粗面に形成されるため、インサート成形時にはモールド部14を構成する材料が電鋳部外表面の微小な凹凸に入り込み、アンカー効果による強固な固着力が発揮される。さらに、電鋳部10は、フランジ20も含めた形で一体成形されることから、抜け止め、回り止めがなされる。従って、耐衝撃性に富む高強度の軸受部材8を提供することが可能となる。特に、図4および図5に示す実施形態のように、電鋳部10を塑性変形させてフランジ20を形成する場合、図1に示すように、その外周面20aの形状はランダムな凹凸を有する非真円形状となるので、高い回り止め効果が得られる。なお、図1では、外周面20aの凹凸が理解の容易化のために誇張して描かれている。
図8に示すように、マスター軸12を分離した後の軸受部材8の内周面(電鋳部10の内周面10a)には、複数の動圧溝8a1、8a2と動圧溝8a1、8a2を区画する凸状部とからなる二つのラジアル軸受面Aが上下に離隔形成される。このラジアル軸受面Aは、後述するように、軸受部材8の軸受装置への組み込みに伴い、軸部材2の外周面との間でラジアル軸受隙間を形成する。
次に、以上の工程で製作された軸受部材8を使用した動圧軸受装置1の一例を図7に示す。図示のように、この動圧軸受装置1は、軸受部材8の他、一端に底部7cを有し、その内周に軸受部材8を固定するハウジング7と、軸受部材8の内周に挿入される軸部材2と、シール部材9とを主要な構成部品としている。なお、説明の便宜上、シール部材9の側を上側、シール部材9と軸方向反対側を下側として以下説明を行う。
ハウジング7は、ステンレス鋼や黄銅等の金属材料や樹脂材料で、一端に開口部7aを有すると共に、他端を封口した有底円筒状に形成され、円筒状の側部7bと、側部7bの他端側に底部7cとを備えている。この実施形態では、側部7bと底部7cとは別体に形成され、側部7bの下部内周に接着、圧入、溶着等の手段で固定されている。図示は省略するが、底部7cのスラスト軸受面となる一部環状領域には、動圧発生部として、例えばスパイラル形状やヘリングボーン形状に配列された複数の動圧溝が形成されている。この種の動圧溝は、底部7cの成形と同時にプレス加工等によって型成形することができる。この他、側部7bと底部7cとを一体に形成することもできる。なお、側部7bと底部7cを形成する材料は、要求される性能を満足することができれば、異種材料または同種材料の何れでも構わない。
軸部材2は、上記マスター軸12とは別に、例えばステンレス鋼等の金属材料で形成される。この軸部材は、軸部2aとその一端に一体又は別体に設けられたフランジ部2bとからなり、軸部2aの外周面は動圧溝等のない断面真円状をなしている。この軸部材2は、金属材料のみで形成する他、金属部分と樹脂部分とからなるハイブリッド構造とすることもできる(例えば、軸部2aを金属材料で形成し、フランジ部2bを樹脂材料で形成する。)。軸部2aの外径寸法は、軸受部材8に形成されたラジアル軸受面Aのうち、動圧溝8a1、8a2を区画形成する凸状部の内径寸法よりも僅かに小径であり、これにより二つのラジアル軸受面Aと軸部2aの外周面との間に1μm〜数十μm程度のラジアル軸受隙間が形成される。
ハウジング7の開口部7aの内周には、例えば黄銅等の金属材料あるいは樹脂材料で形成されたシール部材9が圧入、接着等の手段で固定されている。シール部材9は、この実施形態においては環状をなし、ハウジング7とは別体に形成されている。シール部材9の内周面9aは、軸部2aの外周面と所定容積のシール空間Sを介して対向する。シール空間Sに対向する軸部2aの外周面は、軸方向上方に向かって漸次縮径するテーパ面2a2として形成されており、軸部材2の回転時には遠心力シールとしても機能する。動圧軸受装置1の組立後、シール部材9で密封された動圧軸受装置1の内部空間には、潤滑流体としての例えば潤滑油が充満され、この状態で潤滑油の油面はシール空間Sの範囲内に維持される。なお、部品点数の削減および組立工数の削減のため、シール部材9をハウジング7と一体形成することもできる。
軸受部材8は、ハウジング7の側部7bの内周面に固定される。軸受部材8のハウジング内周への固定方法は、圧入、接着、圧入と接着の併用、あるいは溶着等の固定手段が設計条件に応じて選択される。この軸受部材8の内周には、軸部材2が回転自在に挿入される。
軸受部材8は、上述のとおり、樹脂材料(金属材料の場合もある)からなるモールド部14と、その内周面に固着された電鋳部10とからなる複合構造で円筒状に形成される。モールド部14と電鋳部10とは軸方向全長にわたって強固に固着しており、かつその上端部および下端部では径方向のフランジ20が形成され、モールド部14と電鋳部10相互間の抜け止め、さらには回り止めがなされる。軸受部材8の内周面8aのラジアル軸受面Aには上記電鋳加工によってヘリングボーン形状の動圧溝8a1、8a2がそれぞれ形成されている。本実施形態において、上側領域の動圧溝8a1は、軸方向中心m(上下の傾斜溝間領域の軸方向中心)に対して軸方向非対称に形成されており、軸方向中心mより上側領域の軸方向寸法X1が下側領域の軸方向寸法X2よりも大きくなっている。そのため、軸部材2の回転時、動圧溝による潤滑油の引き込み力(ポンピング力)は下側の対称形の動圧溝8a2に比べ、上側の動圧溝8a1で相対的に大きくなる。
さらに、軸受部材8の下側端面8cのスラスト軸受面となる一部環状領域には、図示は省略するが、動圧発生部として、例えばスパイラル形状に配列された複数の動圧溝が形成されている。この種の動圧溝は、上記軸受部材8を形成するためのモールド工程で用いる下型16の下側端面8cとの対向領域に溝形状を予め形成しておけば、軸受部材8の成形と同時に型成形することができ、これにより別途下側端面8cに動圧溝を形成する手間を省くことができる。
動圧軸受装置1は以上のように構成され、軸部材2の回転時、軸受部材8の内周面8aのラジアル軸受面Aとなる上下二つの領域は、それぞれ軸部2aの外周面2a1とラジアル軸受隙間を介して対向する。そして、軸部材2の回転に伴い、上記ラジアル軸受隙間に潤滑油の動圧が発生し、その圧力によって軸部材2の軸部2aがラジアル方向に回転自在に非接触支持される。これにより、軸部材2をラジアル方向に回転自在に非接触支持する第1ラジアル軸受部R1と第2ラジアル軸受部R2とが形成される。
また、軸受部材8の下側端面8cのスラスト軸受面となる領域は、フランジ部2bの上側端面2b1とスラスト軸受隙間を介して対向し、底部7cの上側端面7c1のスラスト軸受面となる領域は、フランジ部2bの下側端面2b2とスラスト軸受隙間を介して対向する。そして、軸部材2の回転に伴い、スラスト軸受隙間にも潤滑油の動圧が発生し、その圧力によって軸部材2が両スラスト方向に回転自在に非接触支持される。これにより、軸部材2を両スラスト方向に回転自在に非接触支持する第1スラスト軸受部T1および第2スラスト軸受部T2が形成される。
なお、軸部材2の回転中は潤滑油がハウジング7の底側に押し込まれるため、このままではスラスト軸受部T1、T2のスラスト軸受隙間での圧力が極端に高まり、これに起因して潤滑油中での気泡の発生や潤滑油の漏れ、あるいは振動の発生が懸念される。この場合、図7および図8に示すように、軸受部材8の外周面8dおよびシール部材9の下側端面9bにスラスト軸受隙間(特に第1スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間)とシール空間Sを連通する循環路8d1、9b1を設ければ、この循環路8d1、9b1を通って潤滑油がスラスト軸受隙間とシール空間Sとの間で流動するため、かかる圧力差が早期に解消され、上記の弊害を防止することができる。図7では一例として、循環路8d1を軸受部材8の外周面8dに形成する場合、および循環路9b1をシール部材9の下側端面9bに形成する場合を例示しているが、循環路8d1をハウジング7の内周面に、循環路9b1を軸受部材8の上側端面8bに形成することもできる。
図6は、上記動圧軸受装置1を組み込んだ情報機器用スピンドルモータの一構成例を示している。このスピンドルモータは、HDD等のディスク駆動装置に用いられるもので、軸部材2を回転自在に非接触支持する動圧軸受装置1と、軸部材2に装着されたロータ(ディスクハブ)3と、半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル4およびロータマグネット5とを備えている。ステータコイル4はブラケット6の外周に取り付けられ、ロータマグネット5はディスクハブ3の内周に取り付けられる。動圧軸受装置1のハウジング7は、ブラケット6の内周に装着される。ディスクハブ3には、磁気ディスク等のディスクDが一または複数枚保持される。ステータコイル4に通電すると、ステータコイル4とロータマグネット5との間の電磁力でロータマグネット5が回転し、それによってディスクハブ3および軸部材2が一体となって回転する。
上記軸受部材8は、図7に示す動圧軸受装置1に限らず、他の構成の動圧軸受装置にも広く使用することができる。以下、動圧軸受装置の他の構成を図面に基づいて説明するが、図7に示す動圧軸受装置1と同一の構成および機能が共通する部材には共通の参照番号を付して重複説明を省略する。
図9に示す動圧軸受装置は、スラスト軸受部Tをハウジング7の開口部7a側に配置し、一方のスラスト方向で軸部材2を軸受部材8に対して非接触支持するものである。軸部材2の下端よりも上方にフランジ部2bが設けられ、このフランジ部2bの下側端面2b2と軸受部材8の上側端面8bとの間にスラスト軸受部Tのスラスト軸受隙間が形成される。ハウジング7の開口部内周にはシール部材9が装着され、シール部材9の内周面9aと軸部材2の軸部2a外周面との間にシール空間Sが形成される。シール部材9の下側端面9bはフランジ部2bの上側端面2b1と軸方向隙間を介して対向しており、軸部材2が上方へ変位した際にはフランジ部2bの上側端面2b1がシール部材9の下側端面9bと係合し、軸部材2の抜け止めがなされる。
図10は、動圧軸受装置1の他の実施形態を示すものである。図7に示す動圧軸受装置1とは、主に、シール空間Sがハウジング7の外径部に形成されている点、およびスラスト軸受部T2がハウジング7の上側端面とディスクハブ3を構成するプレート部3aの下側端面3a1との間に形成されている点が異なる。
図12は、動圧軸受装置1の他の実施形態を示すものである。この実施形態では、ハウジング7を包含した形で、軸受部材28を形成した点で図7に示す実施形態と大きく異なる。この軸受部材28も図7に示す軸受部材8と同様、構造的な面から言えば、樹脂材料(金属材料の場合もある)からなるモールド部14と、その内周面に固着された電鋳部10とからなる。形状的な面から言えば、軸受部材28は、その内周に軸部2aを挿入可能なスリーブ状のスリーブ部28aと、スリーブ部28aの外径側から上方に伸び、内周にシール部材9を固定可能なシール固定部28bと、スリーブ部28aの外径側から下方に伸び、内周に底部7cを固定可能な底固定部28cとからなる。軸受部材28のスリーブ部28aには、その上側端面28a2と下側端面28a3を連通する軸方向の循環路29が設けられる。この実施形態では、図4に示すモールド工程で、ハウジングとなる部分も包含して軸受部材28が成形されるので、部品点数や組立工数の削減を通じて、動圧軸受装置1の低コスト化を図ることができる。
図13は、動圧軸受装置1の他の実施形態を示すものである。この実施形態では、上記図12に示すものと同様に、図10では別体であったハウジング7を包含した形で軸受部材28を形成した点で図10に示すものと大きく異なる。この形態でも、部品点数や組立工数の削減を通じて、動圧軸受装置1の低コスト化を図ることができる。
以上の説明では、ラジアル軸受部R1、R2およびスラスト軸受部T、T1、T2として、へリングボーン形状やスパイラル形状の動圧溝により流体動圧を発生させる構成を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ラジアル軸受部R1、R2として、いわゆる多円弧軸受やステップ軸受を採用しても良い。これらの軸受では、複数の円弧面(多円弧軸受)および軸方向溝(ステップ軸受)がラジアル軸受隙間に動圧を発生させるための動圧発生部となる。これらの動圧発生部は、軸受部材8の電鋳部10に形成されるが、その形成方法は、動圧溝を形成する場合の各工程(図2および図5参照)に準じるので説明を省略する。
図14は、ラジアル軸受部R1、R2の一方又は双方を多円弧軸受で構成した場合の一例を示している。この例では、軸受部材8の内周面8aのラジアル軸受面となる領域が、3つの円弧面33で構成されている(いわゆる3円弧軸受)。3つの円弧面33の曲率中心は、それぞれ、軸受部材8(軸部2a)の軸中心Oから等距離オフセットされている。3つの円弧面33で区画される各領域において、ラジアル軸受隙間は、円周方向の両方向に対して、それぞれ楔状に漸次縮小したくさび状隙間35である。そのため、軸受部材8と軸部2aとが相対回転すると、その相対回転の方向に応じて、ラジアル軸受隙間内の潤滑油がくさび状隙間35の最小隙間側に押し込まれて、その圧力が上昇する。このような潤滑油の動圧作用によって、軸受部材8と軸部2aとが非接触支持される。なお、3つの円弧面33相互間の境界部に、分離溝と称される、一段深い軸方向溝を形成しても良い。
図15は、ラジアル軸受部R1、R2の一方又は双方を多円弧軸受で構成した場合の他の例を示している。この例においても、軸受部材8の内周面8aのラジアル軸受面Aとなる領域が、3つの円弧面33で構成されているが(いわゆる3円弧軸受)、3つの円弧面33で区画される各領域において、ラジアル軸受隙間は、円周方向の一方向に対して、それぞれ楔状に漸次縮小したくさび状隙間35である。このような構成の多円弧軸受は、テーパ軸受と称されることもある。また、3つの円弧面33相互間の境界部に、分離溝34と称される、一段深い軸方向溝が形成されている。そのため、軸受部材8と軸部2aとが所定方向に相対回転すると、ラジアル軸受隙間内の潤滑油がくさび状隙間35の最小隙間側に押し込まれて、その圧力が上昇する。このような潤滑油の動圧作用によって、軸受部材8と軸部2aとが非接触支持される。
図16は、ラジアル軸受部R1、R2の一方又は双方を多円弧軸受で構成した場合の他の例を示している。この例では、図15に示す構成において、3つの円弧面33の最小隙間側の所定領域θが、それぞれ、軸受部材8(軸部2a)の軸中心Oを曲率中心とする同心の円弧で構成されている。従って、各所定領域θにおいて、ラジアル軸受隙間(最小隙間)は一定になる。このような構成の多円弧軸受は、テーパ・フラット軸受と称されることもある。
図17は、ラジアル軸受部R1、R2の一方又は双方をステップ軸受で構成した場合の一例を示している。この例では、軸受部材8の内周面8aのラジアル軸受面となる領域に、複数の軸方向溝形状の動圧溝36が円周方向所定間隔に設けられている。
以上の各例における多円弧軸受は、いわゆる3円弧軸受であるが、これに限らず、いわゆる4円弧軸受、5円弧軸受、さらに6円弧以上の数の円弧面で構成された多円弧軸受を採用しても良い。また、ラジアル軸受部をステップ軸受や多円弧軸受で構成する場合、ラジアル軸受部R1、R2のように、2つのラジアル軸受部を軸方向に離隔して設けた構成とする他、軸受部材8の内周面8aの上下領域に亘って1つのラジアル軸受部を設けた構成としても良い。
さらに、スラスト軸受部T、T1、T2の形態として、スパイラル形状の動圧溝により潤滑油の動圧作用を発生させる構成を例示したが、スラスト軸受面となる領域に、複数の半径方向溝形状の動圧溝を円周方向所定間隔に設けた、いわゆるステップ軸受、いわゆる波型軸受(ステップ型が波型になったもの)等で構成することもできる(図示省略)。
以上で説明を行った動圧軸受装置1は、軸部材2をスラスト方向に非接触支持する動圧軸受で構成する形態を例示したものであるが、図11に示す動圧軸受装置1は、軸部材2をスラスト方向に接触支持するピボット軸受で構成されている。このとき、軸部材2の軸部2aの下端2a3は凸球状に形成されており、この下端2a3は、ハウジング7の底部7cの上側端面7c1に接着等の手段により固定されたスラストプレート24の上側端面24aで接触支持される。
また、以上の実施形態では、動圧軸受装置1の内部に充満する潤滑流体として、潤滑油を例示したが、それ以外にも各軸受隙間に動圧を発生させることができる流体、例えば磁性流体の他、空気等の気体等を使用することもできる。
本発明にかかる軸受部材の斜視図である。 (a)図はマスター軸の斜視図、(b)図はマスター軸にマスキングを施した状態を示す斜視図、(c)図は電鋳軸の斜視図である。 インサート成形直後の軸受部材の断面図である。 射出成形金型に電鋳軸を取り付けた状態を示す模式図である。 射出成形金型によりフランジの形成を示す模式図である。 本発明の構成を有するスピンドルモータの一例を示す拡大断面図である。 本発明の構成を有する動圧軸受装置の一実施形態を示す断面図である。 軸受部材の縦断面図である。 動圧軸受装置の他の形態を示す断面図である。 動圧軸受装置の他の形態を示す断面図である。 動圧軸受装置の他の形態を示す断面図である。 動圧軸受装置の他の形態を示す断面図である。 動圧軸受装置の他の形態を示す断面図である。 ラジアル軸受部の他の形態を示す断面図である。 ラジアル軸受部の他の形態を示す断面図である。 ラジアル軸受部の他の形態を示す断面図である。 ラジアル軸受部の他の形態を示す断面図である。
符号の説明
1 動圧軸受装置
2 軸部材
2a 軸部
2b フランジ部
3 ディスクハブ
4 ステータコイル
5 ロータマグネット
7 ハウジング
8、28 軸受部材
8a1、8a2 動圧溝
9 シール部材
10 電鋳部
11 電鋳軸
12 マスター軸
14 モールド部
20 フランジ
A ラジアル軸受面
N 型部
R1 第1ラジアル軸受部
R2 第2ラジアル軸受部
S シール空間
T スラスト軸受部
T1 第1スラスト軸受部
T2 第2スラスト軸受部

Claims (9)

  1. 内周に、ラジアル軸受隙間に流体動圧を発生させるための動圧発生部を有する軸受部材であって、
    電鋳部をインサートして射出成形され、かつ動圧発生部が電鋳部に形成されていることを特徴とする軸受部材。
  2. 動圧発生部が、複数の動圧溝を有することを特徴とする請求項1記載の軸受部材。
  3. 動圧発生部が、複数の円弧面を有することを特徴とする請求項1記載の軸受部材。
  4. 電鋳部にフランジを設けたことを特徴とする請求項1記載の軸受部材。
  5. 請求項1〜4何れか記載の軸受部材と、該軸受部材の内周に挿入された軸部材とを備えた動圧軸受装置。
  6. さらに軸部材をスラスト方向で支持するスラスト軸受部とを備えた請求項5記載の動圧軸受装置。
  7. 請求項5又は6の何れかに記載された動圧軸受装置を有するモータ。
  8. 動圧発生部の形状に対応した型部を外周に有するマスター軸を製作する工程と、型部を含むマスター軸の外周に電鋳部を形成する工程と、電鋳部の形成後に電鋳部をインサートして射出成形する工程と、射出成形後にマスター軸と電鋳部とを分離する工程とを含む、請求項1〜4何れか記載の軸受部材の製造方法。
  9. マスター軸と電鋳部とに熱膨張量の差を与えることにより、両者を分離する請求項8記載の方法。
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