JP2006321895A - 記録液及び記録方法 - Google Patents
記録液及び記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006321895A JP2006321895A JP2005145958A JP2005145958A JP2006321895A JP 2006321895 A JP2006321895 A JP 2006321895A JP 2005145958 A JP2005145958 A JP 2005145958A JP 2005145958 A JP2005145958 A JP 2005145958A JP 2006321895 A JP2006321895 A JP 2006321895A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alkyl ether
- polyoxyalkylene alkyl
- recording
- mass
- hlb value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
【課題】 速乾性及び印画濃度を両立する。
【解決手段】
インクi中にカーボンブラック顔料と、カーボンブラック顔料を溶解又は分散させる水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、水溶性樹脂と、HLB値が10以上12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びHLB値が13以上16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含有させる。
【選択図】なし
【解決手段】
インクi中にカーボンブラック顔料と、カーボンブラック顔料を溶解又は分散させる水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、水溶性樹脂と、HLB値が10以上12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びHLB値が13以上16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含有させる。
【選択図】なし
Description
本発明は、記録を行うために被記録媒体に液滴の状態にして吐出される記録液、この記録液を用いた記録方法に関する。
記録液を液滴の状態にして吐出して記録を行う記録方法には、記録液としてインクを吐出し、画像や文字等を記録するインクジェット記録方式がある。インクジェット記録方式は、プリンタ装置に備わるインクジェット用ヘッドのノズルからインクを微小な液滴の状態で紙、布、フィルム等の被記録媒体に吐出し、被記録媒体に文字や画像等の記録を行う方法として用いられる。このインクジェット記録方式は、比較的安価なプリンタ装置で高解像度且つ高品位な画像を高速で記録することが可能である。
インクジェット記録方式としては、例えば、電歪素子を用いて電気信号を機械信号に変換し、電歪素子の振動圧力を利用してインクジェット用ヘッドに貯えたインクを断続的に吐出して被記録媒体の表面に文字や画像を記録する方法や、インクジェット用ヘッドに貯えたインクのうちノズルに極近い一部を急速に加熱して、泡を発生させて、この泡の体積膨張によってインクを断続的に吐出させて、被記録体の表面に文字や画像を記録する方法がある。
このようなインクジェット記録方式に用いられるインクには、印画品位を向上させるため、記録後の乾燥性が良好であること、にじみが少ないこと、慣用の被記録媒体の表面に均一に印字できること及び多色印刷を行う場合に隣接する各色が互いに混じり合わないこと等が要求される。
特に、インクでは、インクジェット記録方式を用いたプリンタ装置の高速化に伴って、複数枚の被記録媒体を連続記録した場合に各被記録媒体の排紙時間の間隔が短くなってきていることから、被記録媒体に対する浸透性が良好であることが要求される。インクの被記録媒体への浸透性が悪い場合には、先に排紙された被記録媒体にインクが浸透しないうちに、インクが付着している記録面上に後に記録された被記録媒体が排紙され重なるため、後から排紙された被記録媒体の裏面にインクが転写されてしまい、印画品位を著しく低下してしまう。また、インクとしては、オフィス用途に使用される各製紙会社を供給元とする多くの表面サイズを有した普通紙に対しても適用できなければならない。
インクには、滲みを抑制しながら被記録媒体への浸透性を調整する目的で界面活性剤や表面張力を低下させる機能をもつ溶剤等の添加剤が添加される。添加剤には、表面張力を低下させて紙への浸透速度を速くすることによりにじみを低減させるものとして、例えば下記の特許文献1に記載されているようなジエチレングリコールモノブチルエーテルや下記の特許文献2に記載されているなアセチレングリコール系の界面活性剤であるサーフィノール465(エアプロダクツ社製)等がある。また、インクには、下記の特許文献3に記載されているようなジエチレングリコールモノブチルエーテルとサーフィノール465の同時含有させる方法がある。
また、インクの滲みを抑制しながら被記録媒体への浸透性を調整する他の方法としては、例えば下記の特許文献4に記載されているようHLB値が10以上、13未満の界面活性剤を含有させたり、下記の特許文献5に記載されているようなHLB値が13以上のポリオキシエチレンアルキルエーテル含有させたり、下記特許文献6に記載されているようなHLB値が13〜17の界面活性剤を含有させる方法がある。また、下記の特許文献7には、HLB値が10未満の界面活性剤とHLB値が10以上の界面活性剤とを含有させる方法がある。
また、他の方法としては、インクにグリコールエーテル類を添加することで、インクの被記録媒体への浸透性を向上させる方法が提案されている。この方法としては、例えば、下記の特許文献8に記載されているような顔料を含んでいるインクにトリエチレングリコールモノメチルエーテルを添加したり、下記の特許文献9に記載されているような水性染料を含有するインクにエチレングリコール、ジエチレングリコール又はトリエチレングリコールのエーテル類を組み合わせて添加する方法がある。
しかしながら、上述した方法では、各製紙メーカーで製造されている繊維密度やサイズ性が異なる多くの品種の被記録媒体に対してインクに少量の添加剤を添加しただけで、効率的に浸透させ、更に印画濃度を確保するには不十分である。このため、インクとしては、繊維密度やサイズ性が異なる多くの品種の被記録媒体に対して少量の添加剤で効率的に浸透し速やかに乾燥し、更に紙に浸透させても十分な印画濃度が得られるようなものが必要である。
本発明は、吐出安定性を確保しながら、高い乾燥性と十分な印画濃度とを得ることができる記録液、及びこの記録液を用いた記録方法を提供することを目的とする。
本発明に係る記録液は、カーボンブラック顔料と、カーボンブラック顔料を溶解又は分散させる水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、水溶性樹脂と、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びHLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含有することを特徴とする。
本発明に係る記録方法は、記録液を吐出する吐出口を備えた液体吐出ヘッドの吐出口から記録液を吐出させて被記録媒体に記録を行うものであり、記録液には、カーボンブラック顔料と、カーボンブラック顔料を溶解又は分散させる水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、水溶性樹脂と、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びHLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとが含有されていることを特徴とする。
本発明では、記録液中にHLB値が10以上12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びHLB値が13以上16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルが含有されていることによって、吐出安定性が損なわれることなく、乾燥性が向上し、十分な印画濃度も得られる。
以下、本発明が適用された記録液及び記録方法について、図面を参照して説明する。記録液は、吐出が極めて安定であり、サテライトドットの発生等が生じないということから例えば、熱エネルギーによるインクの発泡現象によりインクを吐出口から吐出させて被記録媒体となる記録紙に着弾させて記録を行うインクジェット用ヘッドを備えるインクジェットプリント装置のインクiに用いられる。インクiでは、インクジェット記録方式において熱エネルギーが用いられるため、例えば、比熱、熱膨張係数、熱伝導率等の熱的な物性値を調整するようにしてもよい。
このインクiは、カーボンブラック顔料と、カーボンブラック顔料を溶解又は分散させる溶媒と、分散剤となる水溶性樹脂と、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びHLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含有する。
カーボンブラック顔料は、分散剤と共に用いる分散剤型のものや、特表平10−510861号公報に記載されている製造方法によって親水性基を有し、且つ、該親水性基の水和力で水に分散する自己分散型のものを一種又は複数種用いられる。また、カーボンブラック顔料のインクi中の含有量は、インクiの全質量に対して0.1〜15質量%の範囲であり、好ましくは1〜10質量%の範囲である。また、自己分散型のカーボンブラック顔料と共に、他の水溶性染料を用いてもよい。但し、水溶性染料は、補助色材的な使用であり、多く含有させるとインクiの安定性の低下を招く虞がある。このため、水溶性樹脂を含有させる場合には、含有量を0.5〜4質量%とし、カーボンブラック顔料の使用量未満、更に好ましくは等モル以下にする。
カーボンブラック顔料を溶解又は分散させる溶媒には、少なくとも水及び水溶性有機溶媒との混合物が用いられる。水溶性有機溶剤としては、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類、グリセリン、エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、トリエタノールアミン、スルホラン、ジメチルサルフォキサイド、2−ピロリドン、ε−カプロラクタム等の環状アミド化合物及びスクシンイミド等のイミド化合物等が用いられる。
水溶性有機溶剤のインクi中の含有量は、インクiの全質量に対して1質量%〜40質量%が好ましく、より好ましくは3質量%〜30質量%の範囲である。
また、水のインクi中の含有量は、インクiの全質量に対して30質量%〜98質量%の範囲である。水の含有量が30質量%より少ない場合には、カーボンブラック顔料の安定性等が悪くなり、インクiの粘度も高くなってしまう。一方、水の含有量が98質量%より多い場合には、蒸発成分が多過ぎて、十分な固着特性を満足することができなくなってしまう。
溶媒に分散させる水溶性樹脂は、カーボンブラック顔料の分散剤となる。このような水溶性樹脂としては、セルロース樹脂、アクリル樹脂、シリコン樹脂、ビニル樹脂等が用いられる。これらの水溶性樹脂は、カーボンブラック顔料を記録紙に固着させるための固着剤として添加してもよい。
カーボンブラック顔料や水溶性樹脂の他にインクiに含有させるポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、インクiの記録紙への浸透性を向上させる。インクiには、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含有させる。各ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの構造は、直鎖型であっても分岐型でもよい。各ポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、下記の化学式1で示される。
HLB値は、Daviesの理論に基づいて化学量論的に計算で算出された理論式である。HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びHLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、共にアルキル基の炭素数が14以上22以下である。炭素数が14より小さい場合には、2種類配合での浸透性の均一化が難しくなる。一方、炭素数が22よりも多い場合には、溶解しにくくなる。
HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、油性が強く、インクiの表面張力を低下させ、記録紙への浸透性を向上させることができる。HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを溶媒の水に溶解又は分散しやすくする。
インクiでは、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの溶解性が高くなり、少量のHLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルで浸透性が向上し、速やかに乾燥し、高い乾燥性が得られ、十分な印画濃度も得られるようになる。また、インクiでは、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの溶解度が高くなることによって、析出が抑えられるため、ノズルの目詰まりが防止され、吐出安定性が得られる。
また、インクiでは、少量のHLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルで、繊維密度やサイズ性が異なる他品種の記録紙に対して、浸透性が向上し、速やかに乾燥し、高い乾燥性が得られ、十分な印画濃度も得ることができる。
インクi中において、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとの含有比率は、質量比で1:1〜1:4である。含有比率が1:1よりも小さい場合には、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの溶解性が低下し、十分な浸透性が得られず、高い乾燥性が得られなくなってしまう。一方、1:4を超えた場合には、HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの添加量の増加に伴い、HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルによる浸透性の向上作用が得られないばかりでなく、ノズルでの目詰まりの可能性が高くなる。したがって、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと等量以上のHLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有させることは、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの溶解性を向上させ、記録紙に対する浸透性を良好にして、速やかに乾燥させ、十分な印画濃度を得るために必要である。
また、インクi中におけるHLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、HLB値が13以上16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを合わせた総含有量は、インクiの全質量に対して0.01質量%以上、1質量%以下である。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの総含有量が0.01質量%未満の場合、浸透性向上の効果は得られなくなってしまう。一方、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの総含有量が1質量%よりも多い場合には、ノズルからインクi中の水分の揮発が進んだ場合に、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが析出してしまい、ノズルの目詰まりが生じてしまう。したがって、インクiでは、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの総含有量を0.01質量%以上、1質量%以下とすることによって、インクiの浸透性が向上し、速やかに乾燥し、高い乾燥性と十分な印画濃度とを得ることができる。
なお、インクiでは、例えば10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、HLB値が17以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含有させた場合、HLB値が17以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは親水性が強いため、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの溶解性が向上しなくなってしまう。このため、このようなインクiでは、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとHLB値が17以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含有させても、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルによる浸透性向上の効果が得られず、2種類のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有させることによる相乗効果が得られなくなってしまう。
また、インクiでは、例えばHLB値が10未満の界面活性剤とHLB値が10以上の界面活性剤とを組み合わせて含有させた場合、HLB値が10未満の界面活性剤は非常に疎水性が高いため、ノズル近傍で析出しやすい。このため、このようなインクiでは、ノズルの目詰まりが生じやすく、不具合が発生しやすくなる。
したがって、インクiでは、上述したようにHLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとHLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを共に含有させることによって、速やかに乾燥し、十分な印画濃度も得られ、2種類のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有させることによる相乗効果が得られる。
また、以上のような構成からなるインクiには、高分子系界面活性剤を含有させてもよい。高分子系界面活性剤としては、例えば高分子量ポリウレタンやポリエステル系のもの、顔料に親和性のある例えばカルボニル基、アミノ基等の官能基を持つ高分子重合物が用いられる。
また、インクiには、必要に応じて、その他の界面活性剤、防錆剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、水溶性ポリマー、pH調整剤等の、種々の添加剤を含有させてもよい。
インクiは、インクジェット記録方式を用いたインクジェット用ヘッドによってノズルから吐出され、記録紙上に着弾する。このインクジェット用ヘッドを備えるプリンタ装置では、インクiをインクジェット用ヘッドのノズルから吐出させて記録紙上に着弾させることによって、記録紙に文書や画像等の記録を行う。インクジェット記録方式を用いたインクジェット用ヘッド1は、図1に示すように、電気熱変化式の発熱抵抗体2aが設けられた回路基板2と、ノズル3aが形成されたノズルシート3と、回路基板2とノズルシート3との間に設けられたフィルム4とによって、インクiが収容されたインクカートリッジから供給されたインクiをノズル3aに供給するインク流路5が形成されている。
また、インクジェット用ヘッド1には、回路基板2と、ノズルシート3と、フィルム4とによって囲まれ、発熱抵抗体2aがインクiを加圧するインク液室6が形成されている。このインク液室6は、インク流路5と接続されており、インク流路5からインクiが供給される。
以上のような構成からなるインクジェット用ヘッド1では、プリンタ装置の動作を制御する制御回路に設けられた制御部からの記録信号に基づき、図1(A)に示すように、発熱抵抗体2aを発熱させてインク液室6内のインクiに気泡bを発生させる。そして、インクジェット用ヘッド1では、図1(B)に示すように、発生した気泡bでインクiを加圧し、発熱抵抗体2aと対向して設けられたノズル3aから液滴の状態にしてインクiを吐出させる。インクジェット用ヘッド1では、インクiが吐出されると、インク流路5を通してインクiがインク液室6に供給されることによって、再び吐出前の状態へと戻る。インクジェット用ヘッド1では、記録信号に基づいて、上述した動作を繰り返す。このように、インクジェット用ヘッド1では、記録信号に応じてインクiをノズル3aから吐出させて、記録紙にインクiを着弾させることで、記録紙に記録を行う。記録紙は、記録後、プリンタ装置に設けられた排紙トレイに排出される。
以上のような記録方法では、インクi中にHLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとHLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとが含有されていることによって、インクiの記録紙に対する浸透性が高いため、速やかに乾燥し、高い乾燥性と十分な印画濃度とを得ることができる。これにより、この記録方法では、プリンタ装置の高速化に伴って記録後の記録紙の排紙間隔が短くなっても、先に記録された記録紙が排出されて、次の記録紙が排出される間に印画物を乾燥させることできる。この記録方法では、先に記録された記録紙と後に記録された記録紙とが重なっても、先に記録された記録紙に付着しているインクiが後に記録された記録紙の裏面に転写されることなく、印画物の品位低下を防止することができる。
また、この記録方法では、インクi中にHLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの溶解性が高くなることによって、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルがインクi中に析出することが抑えられるため、ノズル3aの目詰まりが防止され、吐出安定性が良好である。
これらのことから、この記録方法では、吐出安定性が良好であり、乾燥しやすく、十分な印画濃度が得られることから、高品位な画像を得ることができる。また、この記録方法では、インクi中にHLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとHLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとが含有されていることによって、繊維密度やサイズ性が異なる多くの品種の記録紙に対して、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを少量添加するだけで効率的にインクiが浸透し高い乾燥性が得られ、十分な印画濃度も得ることができる。
また、インクiでは、記録紙として普通紙を用いた場合、記録した印画物のインクiの耐水性を向上させると共に、インクジェット用ヘッド1内でのインクiの安定性を良好にするため、更にインクi自体の物性を調整することが好ましい。具体的には、25℃における表面張力が30〜68mN/m(dyne/cm)、粘度が15mPa・s(cP)以下、好ましくは10mPa・s(cP)以下、より好ましくは5mPa・s(cP)以下である。また、インクiでは、表面張力や粘度を調整する他に、普通紙における問題を解決するため、含有される水分量としては50質量%以上98質量%以下、好ましくは60質量%以上95質量%以下とするのが好適である。
記録方法としては、上述したようなインクジェット記録方式の他に、電歪素子を用いて電気信号を機械信号に変換し、電歪素子の振動圧力を利用したインクジェット用ヘッドからインクiを断続的に吐出し、記録紙の表面に文字や画像を記録する方法も用いることができる。
また、上述したインクiは、インクジェット用ヘッドを備えるプリンタ装置のインクiとして用いる他に、一般の筆記用具にも用いることができる。
また、インクiは、例えば吐出口が記録紙の幅方向に複数並設され、一列毎に記録を行うライン型のインクジェット用ヘッドを備えるプリンタ装置やインクジェット用ヘッドが記録紙の幅方向に移動して記録を行うシリアル型のプリンタ装置に用いることができる。
以下、本発明を適用したインクを実際に調製した実施例および比較例について説明する。
〈実施例1〉
実施例1では、先ずカーボンブラック顔料が含有された分散体を作製し、この分散体を用いてブラックインクを次のように調製した。分散体を作製する際は、顔料としてカーボンブラック顔料(三菱化学株式会社製、商品名MA100)と、分散剤としてジョンクリル57(ジョンソンポリマー株式会社製)とを質量比で3:1となるように調整し、顔料分15質量%でバッチ式サンドミルに1mmのジルコニアビーズを使用し4000rpmで冷却しながら5時間分散させて分散体を作製した。
実施例1では、先ずカーボンブラック顔料が含有された分散体を作製し、この分散体を用いてブラックインクを次のように調製した。分散体を作製する際は、顔料としてカーボンブラック顔料(三菱化学株式会社製、商品名MA100)と、分散剤としてジョンクリル57(ジョンソンポリマー株式会社製)とを質量比で3:1となるように調整し、顔料分15質量%でバッチ式サンドミルに1mmのジルコニアビーズを使用し4000rpmで冷却しながら5時間分散させて分散体を作製した。
得られた分散体を用いてブラックインクを作製する際には、顔料がブラックインク全体に対して4質量%となるように分散体を採取し、溶媒としてエチレングリコールを10質量部と、ジエチレングリコールを5質量部と、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)として炭素数16でHLB値が10のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを0.1質量部と、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)として炭素数16でHLB値が13のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを0.1質量部とに、全体が100質量部となるように水を加えて、混合し、5μmフィルターを通してブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
〈実施例2〉
実施例2では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、実施例1のブラックインクと同様に作製した。ブラックインク中におけるブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
実施例2では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、実施例1のブラックインクと同様に作製した。ブラックインク中におけるブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
〈実施例3〉
実施例3では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.5質量部としたこと以外は、実施例1と同様にブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.5質量%であり、総含有量は1.0質量%であり、質量比は1:1である。
実施例3では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.5質量部としたこと以外は、実施例1と同様にブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.5質量%であり、総含有量は1.0質量%であり、質量比は1:1である。
〈実施例4〉
実施例4では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数20でHLB値が16のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
実施例4では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数20でHLB値が16のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
〈実施例5〉
実施例5では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、実施例4と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
実施例5では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、実施例4と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
〈実施例6〉
実施例6では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.5質量部としたこと以外は、実施例5と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.5質量%であり、総含有量は1.0質量%であり、質量比は1:1である。
実施例6では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.5質量部としたこと以外は、実施例5と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.5質量%であり、総含有量は1.0質量%であり、質量比は1:1である。
〈実施例7〉
実施例7では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数22でHLB値が11のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数16でHLB値が16のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
実施例7では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数22でHLB値が11のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数16でHLB値が16のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
〈実施例8〉
実施例8では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、実施例7と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
実施例8では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、実施例7と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
〈実施例9〉
実施例9では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.5質量部としたこと以外は、実施例7と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.5質量%であり、総含有量は1.0質量%であり、質量比は1:1である。
実施例9では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.5質量部としたこと以外は、実施例7と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.5質量%であり、総含有量は1.0質量%であり、質量比は1:1である。
〈実施例10〉
実施例10では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数14でHLB値が12のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数22でHLB値が13のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
実施例10では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数14でHLB値が12のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数22でHLB値が13のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
〈実施例11〉
実施例11では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、実施例10と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
実施例11では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、実施例10と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
〈実施例12〉
実施例12では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数22でHLB値が12のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数14でHLB値が13のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
実施例12では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数22でHLB値が12のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数14でHLB値が13のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
〈実施例13〉
実施例13では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、実施例12と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量が0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量が0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
実施例13では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、実施例12と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量が0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量が0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
〈比較例1〉
比較例1では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を含有せず、全体が100質量部となるように水を調整し、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。
比較例1では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を含有せず、全体が100質量部となるように水を調整し、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。
〈比較例2〉
比較例2では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)として炭素数16でHLB値が8のポリオキシアルキレンアルキルエーテルのみを0.1質量部含有させたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%である。
比較例2では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)として炭素数16でHLB値が8のポリオキシアルキレンアルキルエーテルのみを0.1質量部含有させたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%である。
〈比較例3〉
比較例3では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部としたこと以外は、比較例2と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.5質量%である。
比較例3では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部としたこと以外は、比較例2と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.5質量%である。
〈比較例4〉
比較例4では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数16でHLB値が12のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、比較例3と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.5質量%である。
比較例4では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数16でHLB値が12のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、比較例3と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.5質量%である。
〈比較例5〉
比較例5では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数20でHLB値が8のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、比較例3と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.5質量%である。
比較例5では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数20でHLB値が8のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、比較例3と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.5質量%である。
〈比較例6〉
比較例6では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数16でHLB値が8のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数20でHLB値が13のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.2質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.1質量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.2質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.3質量%であり、質量比は1:0.5である。
比較例6では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数16でHLB値が8のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数20でHLB値が13のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.2質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.1質量部としたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.2質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.3質量%であり、質量比は1:0.5である。
〈比較例7〉
比較例7では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.3質量部とし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.8質量部としたこと以外は、比較例6と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.3質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.8質量%であり、総含有量は1.1質量%であり、質量比は1:2.7である。
比較例7では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.3質量部とし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.8質量部としたこと以外は、比較例6と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.3質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.8質量%であり、総含有量は1.1質量%であり、質量比は1:2.7である。
〈比較例8〉
比較例8では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)として炭素数16でHLB値が7のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
比較例8では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)として炭素数16でHLB値が7のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、実施例1と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
〈比較例9〉
比較例9では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数16でHLB値が8のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数16でHLB値が12のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、比較例8と同様にブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
比較例9では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を炭素数16でHLB値が8のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとし、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数16でHLB値が12のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、比較例8と同様にブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
〈比較例10〉
比較例10では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数16でHLB値が13のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、比較例9と同様にブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれ含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
比較例10では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数16でHLB値が13のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、比較例9と同様にブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれ含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
〈比較例11〉
比較例11では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、比較例10と同様にブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
比較例11では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、比較例10と同様にブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
〈比較例12〉
比較例12では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.5質量部としたこと以外は、比較例10と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.5質量%であり、総含有量は1.0質量%であり、質量比は1:1である。
比較例12では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.5質量部としたこと以外は、比較例10と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.5質量%であり、総含有量は1.0質量%であり、質量比は1:1である。
〈比較例13〉
比較例13では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数20でHLB値が16のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、比較例10と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
比較例13では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を炭素数20でHLB値が16のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしたこと以外は、比較例10と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.1質量%であり、総含有量は0.2質量%であり、質量比は1:1である。
〈比較例14〉
比較例14では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、比較例13と同様にブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
比較例14では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.4質量部としたこと以外は、比較例13と同様にブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)の含有量は、0.1質量%であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の含有量は、0.4質量%であり、総含有量は0.5質量%であり、質量比は1:4である。
〈比較例15〉
比較例15では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.5質量部としたこと以外は、比較例13と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.5質量%であり、総量は1.0質量%であり、質量比は1:1である。
比較例15では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)を0.5質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を0.5質量部としたこと以外は、比較例13と同様にしてブラックインクを作製した。ブラックインク中におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のそれぞれの含有量は、0.5質量%であり、総量は1.0質量%であり、質量比は1:1である。
以上のようにして調整した実施例1〜実施例13及び比較例1〜比較例15のブラックインクに含有されているポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)を以下の表1にまとめる。
次に、実施例1〜13及び比較例1〜15のブラックインクについて、乾燥性、印画濃度、ノズルの目詰まりの評価を行った。以下の表2に、評価結果を示す。
乾燥性及び印画濃度の評価では、市販されているシリアル型のインクジェットプリンタ装置(ソニー株式会社製、MPR705)に用いた。乾燥性の評価は、3種類の普通紙に黒ベタを印字し、排紙10秒後に白地の同じ紙を乗せ、500gの荷重(圧力換算で25g/cm2)を加え白地への転写の有無を目視で評価した。3種類の普通紙には、RICOHマイペーパー、Xerox4024、三菱PPCを用いた。乾燥性の評価において、白地に全く転写がなかった場合には、表2に○印で示し、若干の転写があった場合には、△印で示し、転写があった場合には、×印で示した。
印画濃度の評価は、乾燥性の評価と同様に、3種類の普通紙に黒ベタを印字し、得られた印画物の印画濃度を光学濃度計(マクベスTR924)で測定した。5点平均で印画濃度を算出し、3種類すべての紙において1.3以上の印画濃度が得られた場合には、表2中に○印で示し、1.3未満の場合には、×印で示した。
ノズルの目詰まりの評価には、市販されているシリアル型のインクジェットプリンタ装置(キヤノン株式会社製、BJF600)を用いた。ノズルの目詰まりの評価では、紙100枚を連続印画し、印字の乱れやかすれ等を目視で評価した。ノズルの目詰まりの評価において、印字の乱れ、カスレ、不吐出がなかった場合には、表2中に○印で示し、印字にヨレ、細りは見られるが、カスレが見られなかった場合には、△印で示し、不吐出となった場合には、×印で示した。
表2に示す結果から、実施例1〜実施例13のブラックインクは、比較例1〜比較例15のブラックインクと比べてすべての評価で良好であった。
比較例1〜比較例5では、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとHLB値が13以上16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとが含有されていないため、3種類のすべての紙において良好な乾燥性を得ることができず、乾燥性の評価が悪かった。また、比較例3〜比較例5では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)しか含有されていないため、3種類のすべての紙において、インクが記録紙に浸透しすぎてしまい、十分な印画濃度が得られなかったり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)が析出してノズルの目詰まりが生じた。
比較例6では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)のHLB値が8でありため、紙に対する浸透性が高くなり、十分な印画濃度が得られず、高い乾燥性と十分な印画濃度とを両立することはできなかった。また、比較例6では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1):ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)の質量比が1:0.5で、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)に対する含有量が少ないため、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)が十分に溶解、分散されず、析出し、ノズルの目詰まりが生じた。
比較例7では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)とポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)との合わせた総含有量が1.1質量%であり、0.1質量%よりも多いため、インク中の水分の揮発によりポリオキシアルキレンアルキルエーテルが析出し、ノズルの目詰まりが生じた。
比較例8及び比較例10〜比較例15では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)のHLB値が7又は8であり、10より小さいため、このポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)により浸透性が高くなりすぎ、十分な印画濃度が得られず、高い乾燥性と十分な印画濃度とを両立することができなかった。また、比較例8及び比較例10〜比較例15では、疎水性の高いポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)が含有されているため、ブラックインク中の蒸発により、ノズル近傍でポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)が析出され、ノズルの目詰まりが生じた。
また、比較例9では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)のHLB値が12であることから、HLB値が8のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)が十分に溶解、分散されず、紙への浸透性が得られず、3種類すべての紙において十分な乾燥性が得られなかった。また、比較例9では、疎水性の高いポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)が含有されているため、このポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)が析出し、ノズルの目詰まりが生じた。
これらの比較例に対して、実施例1〜実施例13では、HLB値が10〜12のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)とHLB値が13〜16のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)とが含有されているため、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)がブラックインク中に溶解、分散され、ブラックインクの表面張力が適切となっていることから、3種類のすべての紙において浸透性が良好となり、速やかに乾燥し、良好な乾燥性と十分な印画濃度が得られた。また、実施例1〜実施例13では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)がポリオキシアルキレンアルキルエーテル(2)により、ブラックインク中に溶解、分散され、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの総含有量も1.0質量%以下であるため、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(1)が析出されず、ノズルの目詰まりが防止された。
1 インクジェット用ヘッド、2 回路基板、2a 発熱抵抗体、3 ノズルシート、3a ノズル、4 フィルム、5 インク流路、6 インク液室
Claims (13)
- カーボンブラック顔料と、
上記カーボンブラック顔料を溶解又は分散させる水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、
水溶性樹脂と、
HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びHLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含有することを特徴とする記録液。 - 上記HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及び上記HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、アルキル基の炭素数が14以上、22以下であることを特徴とする請求項1記載の記録液。
- 上記HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと上記HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの含有比率は、質量比で1:1〜1:4であることを特徴とする請求項1記載の記録液。
- 上記HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと上記HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを合わせた総含有量は、0.01質量%以上、1質量%以下であることを特徴とする請求項1記載の記録液。
- 上記カーボンブラック顔料は、自己分散型カーボンブラック顔料であることを特徴とする請求項1記載の記録液。
- 上記水溶性樹脂は、スチレン-(メタ)アクリル酸共重合体であることを特徴とする請求項1記載の記録液。
- 記録液を吐出する吐出口を備えた液体吐出ヘッドの吐出口から上記記録液を吐出させて被記録媒体に記録を行う記録方法において、
上記記録液には、カーボンブラック顔料と、上記カーボンブラック顔料を溶解又は分散させる水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、水溶性樹脂と、HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及びHLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとが含有されていることを特徴とする記録方法。 - 上記記録液に含有される上記HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル及び上記HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、アルキル基の炭素数が14以上、22以下であることを特徴とする請求項7記載の記録方法。
- 上記記録液に含有される上記HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと上記HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルの含有比率は、質量比で1:1〜1:4であることを特徴とする請求項7記載の記録方法。
- 上記記録液に含有される上記HLB値が10以上、12以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと上記HLB値が13以上、16以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを合わせた総含有量は、0.01質量%以上、1質量%以下であることを特徴とする請求項7記載の記録方法。
- 上記記録液に含有される上記カーボンブラック顔料は、自己分散型カーボンブラック顔料であることを特徴とする請求項7記載の記録方法。
- 上記記録液に含有される上記水溶性樹脂は、スチレン-(メタ)アクリル酸共重合体であることを特徴とする請求項7記載の記録方法。
- 記録信号に応じて吐出口から上記記録液を吐出させて上記被記録媒体に記録を行うことを特徴とする請求項7記載の記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005145958A JP2006321895A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | 記録液及び記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005145958A JP2006321895A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | 記録液及び記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006321895A true JP2006321895A (ja) | 2006-11-30 |
Family
ID=37541801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005145958A Pending JP2006321895A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | 記録液及び記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006321895A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011030880A1 (en) * | 2009-09-09 | 2011-03-17 | Ricoh Company, Ltd. | Inkjet recording ink and ink cartridge |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001096891A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録方法 |
JP2001226616A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-08-21 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録液およびインクジェット記録方法 |
JP2001348523A (ja) * | 2000-06-06 | 2001-12-18 | Mitsubishi Chemicals Corp | 水性顔料分散液、インクジェット記録液及びこれを用いたインクジェット記録方法 |
-
2005
- 2005-05-18 JP JP2005145958A patent/JP2006321895A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001096891A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録方法 |
JP2001226616A (ja) * | 2000-02-18 | 2001-08-21 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録液およびインクジェット記録方法 |
JP2001348523A (ja) * | 2000-06-06 | 2001-12-18 | Mitsubishi Chemicals Corp | 水性顔料分散液、インクジェット記録液及びこれを用いたインクジェット記録方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011030880A1 (en) * | 2009-09-09 | 2011-03-17 | Ricoh Company, Ltd. | Inkjet recording ink and ink cartridge |
JP2011080041A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-04-21 | Ricoh Co Ltd | インクジェット用記録インク、及びインクカートリッジ |
US8770735B2 (en) | 2009-09-09 | 2014-07-08 | Ricoh Company, Ltd. | Inkjet recording ink and ink cartridge |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1285951B1 (en) | Ink, ink cartridge, recording unit, ink jet recording method, ink jet recording apparatus and method for stabilizing ink discharge | |
JP4393748B2 (ja) | インクジェット用インク | |
US6409330B1 (en) | Sublimation transfer ink jet recording method and ink composition for use therein | |
JPH1112520A (ja) | カール防止剤を含むインクジェットインク及び印刷プロセス | |
JPH06192605A (ja) | インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 | |
US20110118399A1 (en) | Ink composition for ink jet recording | |
JP2017197709A (ja) | インク、インクカートリッジ、及び画像記録方法 | |
JP2005074655A (ja) | 反応液、インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP7109156B2 (ja) | インクジェット記録用水性インクセット及び記録方法 | |
JP2004149600A (ja) | 水性インク組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法及び記録物 | |
JP4111103B2 (ja) | 反応液、インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP2000178490A (ja) | 水性インク及びインクジェット記録装置 | |
JP2006299166A (ja) | 記録液、液体カートリッジ及び記録方法 | |
JP3858724B2 (ja) | インクジェット記録用水性インクセット | |
JP3486449B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
US6255383B1 (en) | Ink jet printing compositions | |
JP4366558B2 (ja) | インクジェット用水性インクセット及びインクジェット記録方法 | |
JP2006321895A (ja) | 記録液及び記録方法 | |
JP3134510B2 (ja) | カラーインクジェット記録方法 | |
EP3434740B1 (en) | Aqueous ink, ink cartridge and image recording method | |
JP2011231294A (ja) | インクジェットインク | |
JP2017078158A (ja) | インク、インク収容容器及びインクジェット記録装置 | |
JP2715534B2 (ja) | インクジェット記録用水性インク | |
JP4232364B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット | |
JP2007197483A (ja) | 記録液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080409 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110512 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110524 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110927 |