JP2006321439A - アンダシートブラケットの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体ブラケット10に対して複数のコネクタ支持ブラケット15、16、17(20、30、40、50、60、70)を車両前後方向のいずれか一方向のみへと突出するように配置した後、該複数のコネクタ支持ブラケット15、16、17(20、30、40、50、60、70)を前記本体ブラケット10に対して一括してカシメることによって接合する。
【選択図】 図2
Description
なお、これら左ブラケット120、中ブラケット140、右ブラケット160は、図7に示すように、蛸足形状となっており本体ブラケット110に対してそれぞれスポット溶接によって接合されている。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、特許文献2が知られている。
そのため、コネクタを左ブラケット、中ブラケット、右ブラケットへ差し込む時の差し込み方向は、図7の矢印で示すように、様々な方向(図7において、右方向、下方向、左方向など)を向いているため、コネクタの差込作業の作業効率は著しく悪くなっていた。
請求項1に記載の発明は、車床の上面に連結されたロアレールと摺動可能な車両用シートのシートクッションの下面に連結されたアッパレールに対して車両車幅方向に橋渡す格好で形成された、若しくは、前記シートクッションのクッションフレームに対して車両車幅方向に橋渡す格好で形成された本体ブラケットと、該本体ブラケットに対して接合されており前記車両用シートに付帯した複数のケーブルに接続されたコネクタを差込可能な複数のコネクタ支持ブラケットとからなるアンダシートブラケットの製造方法である。そして、前記本体ブラケットに対して前記複数のコネクタ支持ブラケットを車両前後方向のいずれか一方向のみへと突出するように配置した後、該複数のコネクタ支持ブラケットを前記本体ブラケットに対して一括してカシメることによって接合する構成となっている。
この構成によれば、複数のコネクタ支持ブラケットの向きが統一されるため、そのコネクタ支持ブラケットにコネクタを差し込む作業をする際、その差し込み方向が統一されることになる。したがって、コネクタの差込作業の作業効率を向上させることができる。また、この構成は、一括カシメ接合であるため、スポット溶接と比較した場合、部材の接合強度が安定するとともに生産効率が向上して製造コストを安価にすることができる。なお、この一括カシメ接合を実施する際に、公知技術である複数箇所を同時にカシメ接合可能な工具(図示しない)を用いて実施していることは言うまでもない。
この構成によれば、コネクタ支持ブラケットを本体ブラケットに対して1点カシメ接合した場合でも、本体ブラケットに対してコネクタ支持ブラケットが回動することがない。したがって、コネクタ支持ブラケットによって、しっかりとコネクタは支持されることになる。
この構成によれば、コネクタ支持ブラケットを多段形成することができるため、シート下空間に数多くのコネクタを配置させることができる。したがって、シート下空間を有効利用できる。
(実施例1)
まず、図1〜3によって実施例1を説明する。
図1は、本発明に係るアンダシートブラケット1を車両用シート80のシートクッション81の下面に連結された2本のアッパレール82に対して車両車幅方向に橋渡す格好で接合させた状態を説明する全体斜視図である。図2(A)は、本発明に係るアンダシートブラケット1の全体斜視図である。図2(B)は、図2(A)のA−A断面図である。図3(A)は、図2(A)に記載の第1クランク型ブラケット20と第1L型ブラケット30とのカシメ接合前の斜視図、図3(B)は、図3(A)のカシメ接合後の斜視図である。
まず、本体ブラケット10について説明する。この本体ブラケット10は、図2(A)に示すように、薄板形状のブラケットである。本体ブラケット10の左部、中部、右部には、後述するコネクタ支持ブラケット20、40、60に形成の回り止め片23a、43a、63aを嵌め込み可能な回り止め防止孔12がそれぞれ形成されている。図2(B)は、コネクタ支持ブラケット20に形成の回り止め片23aを回り止め防止孔12に嵌め込んだ状態を表している。また、本体ブラケット10の両端部には、ウエルドナット11が溶接されており、このウエルドナット11にボルト(図示しない)を螺合させて、本体ブラケット10をアッパレール82へ接合させることができる。
まず、コネクタ支持ブラケット20について説明する。このコネクタ支持ブラケット20(以下、「第1クランク型ブラケット20」と記す)は、図2(A)に示すように、上横面21、縦面22、下横面23とからなるクランク形状のブラケットであり、上横面21の先端にコネクタ大85を差込可能となっている。また、この上横面21と縦面22との角部にビード24が形成されているため、上横面21と縦面22との曲がりが防止され、第1クランク型ブラケット20の剛性が向上している。
まず、図3(A)に示すように、第1クランク型ブラケット20の上横面21と、第1L型ブラケット30の横面31とが車両高さ方向へ所定長の間隔を有するように、第1クランク型ブラケット20の縦面22と第1L型ブラケット30の縦面32を2点カシメ接合する。なお、この所定長の間隔とは、各コネクタ85、86、87の大きさ、または既に説明したシート下空間の大きさ、などによって予め決められるものであり設計的事項である。
続いて、図4によって実施例2を説明する。
図4は、実施例2におけるアンダシートブラケット1の全体斜視図である。この実施例2を実施例1と比較すると、本体ブラケット10に対して各ブラケット15、16、17を配置した後に、各ブラケット15、16、17の各下横面23、43、63を本体ブラケット10に対して一括してそれぞれ2点カシメ接合する点が相違している。この2点カシメ接合が、特許請求の範囲に記載の「回動防止加工」に相当する。
続いて、図5によって実施例3を説明する。
図5(A)は、実施例3におけるアンダシートブラケット1の全体斜視図である。図5(B)は、図5(A)のB−B断面図である。この実施例3を実施例1と比較すると、図5(B)からも明らかなように、各回り止め片23a、43a、63aが異なる構成となっている。具体的には、各回り止め片23a、43a、63aの端部に係止爪23b、43b、63bが形成されている点が実施例1と相違する。もちろん、本体ブラケット10には、これら係止爪23b、43b、63bを嵌め込み可能な係止孔12が予めそれぞれ形成されている。このように係止爪23b、43b、63bを嵌め込み可能な係止孔12を予めそれぞれ形成しておくことで、実施例1と比較すると、より強固な回動防止とすることができる。
続いて、図6によって実施例4を説明する。
図6(A)は、実施例4におけるアンダシートブラケット1の全体斜視図である。図6(B)は、図6(A)のC−C断面図である。この実施例4を実施例1と比較すると、図6(B)からも明らかなように、各回り止め片23a、43a、63aが異なる構成となっている。具体的には、各回り止め片23a、43a、63aが同一方向(図6において、右方向)に向けて形成されている点が実施例1と相違する。なお、この実施例4も実施例1と同様な作用効果を有することになる。
実施例1、3、4では、詳述はしなかったが、カシメ接合が円状の1点カシメ接合である場合を説明した。そのため、第1クランク型ブラケット20、第2クランク型ブラケット40、第3クランク型ブラケット60にそれぞれ回り止め片23a、43a、63aを設けることによって回動防止加工を施す構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、カシメ接合が楕円状の1点カシメ接合であっても構わない。その場合、楕円状のカシメ接合によって既に回動防止加工が施されていることになるため、回り止め片23a、43a、63aが不要となり簡易な構成で回動防止加工を実施できる。
10 本体ブラケット
20 第1クランク型ブラケット
30 第1L型ブラケット
40 第2クランク型ブラケット
50 第2L型ブラケット
60 第3クランク型ブラケット
70 第3L型ブラケット
80 車両用シート
81 シートクッション
82 アッパレール
84 ケーブル
85 コネクタ大
86 コネクタ中
87 コネクタ小
Claims (3)
- 車床の上面に連結されたロアレールと摺動可能な車両用シートのシートクッションの下面に連結されたアッパレールに対して車両車幅方向に橋渡す格好で形成された、若しくは、前記シートクッションのクッションフレームに対して車両車幅方向に橋渡す格好で形成された本体ブラケットと、該本体ブラケットに対して接合されており前記車両用シートに付帯した複数のケーブルに接続されたコネクタを差込可能な複数のコネクタ支持ブラケットとからなるアンダシートブラケットの製造方法において、
前記本体ブラケットに対して前記複数のコネクタ支持ブラケットを車両前後方向のいずれか一方向のみへと突出するように配置した後、該複数のコネクタ支持ブラケットを前記本体ブラケットに対して一括してカシメることによって接合することを特徴とする、アンダシートブラケットの製造方法。 - 請求項1に記載のアンダシートブラケットの製造方法において、
前記カシメ接合の際に、または、そのカシメ接合の前後に、前記本体ブラケットに対して前記コネクタ支持ブラケットが回動しないように回動防止加工が施されていることを特徴とする、アンダシートブラケットの製造方法。 - 請求項1〜2のいずれか1項に記載のアンダシートブラケットの製造方法において、
前記コネクタ支持ブラケットに対して車両高さ方向へ所定長の間隔を有するように該コネクタ支持ブラケットと異なる別のコネクタ支持ブラケットをカシメ接合によって積層段積みとなるように多段形成した後、該多段形成のコネクタ支持ブラケットを前記本体ブラケットに対して一括してカシメることによって接合することを特徴とする、アンダシートブラケットの製造方法。
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