JP6077409B2 - バスバーおよびその製造方法 - Google Patents

バスバーおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6077409B2
JP6077409B2 JP2013142522A JP2013142522A JP6077409B2 JP 6077409 B2 JP6077409 B2 JP 6077409B2 JP 2013142522 A JP2013142522 A JP 2013142522A JP 2013142522 A JP2013142522 A JP 2013142522A JP 6077409 B2 JP6077409 B2 JP 6077409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus bar
terminal
main body
welding
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013142522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015015211A (ja
Inventor
長野 喜隆
喜隆 長野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko KK
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2013142522A priority Critical patent/JP6077409B2/ja
Publication of JP2015015211A publication Critical patent/JP2015015211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6077409B2 publication Critical patent/JP6077409B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/008Terminals
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/228Terminals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Description

本発明は電子部品の連結に用いられるアルミニウム製のバスバーに関する。
なお、この明細書および特許請求の範囲において、「アルミニウム」の語はアルミニウムおよびその合金の両者を含む意味で用いられる。
電子部品の外部端子の材料には良導電性の1000系アルミニウムが用いられている。また、電子部品を連結するバスバーの材料は導電性に加えて強度が要求されるため、6000系アルミニウム合金が用いられている。
電子部品の外部端子とバスバーを接続する手段としてはボルトとナットの締結や溶接が知られているが、ボルト締結によって接続すると接触抵抗によって電気抵抗が上昇するため、溶接によって接続することが望まれている。また、電子部品の外部端子とバスバーの溶接方法として高速接合が可能なレーザ溶接が知られている(特許文献1参照)。
特開2013−110283号公報(請求項3)
しかし、一般に6000系アルミニウム合金は溶接性が悪く、外部端子と6000系アルミニウム合金製バスバーを溶接するとバスバーに溶接割れを生じやすいという問題点があった。バスバーの溶接割れを防ぐために、4043アルミニウム合金や5356アルミニウム合金からなる溶加材を使用すると、これらの溶加材が溶接部に存在することによって導電性が低下という問題が生じる。また、溶加材の供給速度が律速となってレーザ溶接の高速性が生かされない、溶加材の供給位置や供給角度の設定等の条件管理が難しい等の作業上の問題もある。
本発明は、溶加材を用いなくてもバスバーの溶接割れを伴わずに電子部品の外部端子に溶接できるバスバー、およびその関連技術を提供するものである。
即ち、本発明は下記[1]〜[6]に記載の構成を有する。
[1]電子部品の外部端子に接続される複数の端子部が1000系アルミニウムからなり、これらの端子部間を連繋する本体部が6000系アルミニウム合金からなり、前記端子部と本体部とが摩擦攪拌接合されて一体化してなることを特徴とするバスバー。
[2]前記端子部の厚さが本体部よりも厚い前項1に記載のバスバー。
[3]1000系アルミニウムからなり、電子部品の外部端子に接続される複数の端子部用材料を、6000系アルミニウム合金からなる本体部用材料で連繋し、前記端子部用材料と前記本体部用材料とを摩擦攪拌接合して一体化することを特徴とするバスバーの製造方法。
[4]バスバー複数個分の端子部用材料とバスバー複数個分の本体部用材料とを摩擦攪拌接合して一体化することにより複数個取り用複合材を作製し、
前記複数個取り用複合材を切断して複数個のバスバーを得る、前項3に記載のバスバーの製造方法。
[5]前記端子部用材料と本体部用材料とを摩擦攪拌接合して一体化した後に人工時効処理を行う前項3または4に記載のバスバーの製造方法。
[6]前項1または2に記載のバスバーの一つの接続部を第1電子部品の外部端子に溶接し、前記バスバーの他の接続部を第2電子部品の外部端子に溶接することにより、第1電子部品と第2電子部品を連結することを特徴とする電子部品の連結方法。
[1]に記載の発明によれば、連結用部材としての強度は本体部が6000系アルミニウム合金で構成されていることによって確保されている。電子部品の外部端子に接続する端子部は1000系アルミニウムで構成されているので溶接性が良く、端子部を電子部品の外部端子に溶接する際に溶加材を用いなくても溶接割れが生じず良好に接合できる。また、溶加材を用いずに溶接できることで、溶加材による導電性の低下がなくバスバー連結によるエネルギー損失を低減できる。さらに、溶加材供給のための条件設定や管理といった付随作業が不要であるから溶接作業性が良い。
また、バスバーの本体部と端子部とが摩擦攪拌接合によって一体化されているので、接合時の熱変形が小さく、ブローホールや割れ等の溶接に起因するような欠陥が発生しない。また、ろう材や溶加材を介することなく直接接合されているので、これらの接合部における導電性の低下も生じない。
[2]に記載の発明によれば、端子部の厚さを本体部よりも厚くすることで端子部の強度を高め、本体部と端子部の強度差を小さくすることができる。
[3]に記載の発明によれば、上記効果を有するバスバーを製造できる。
[4]に記載の発明によれば、複数個のバスバーを効率良く製造できる。
[5]に記載の発明によれば、摩擦攪拌接合によって軟化した本体部と端子部の接合部の強度を回復できる。
[6]に記載の発明によれば、バスバーの端子部は1000系アルミニウムで構成されて溶接性が良好であるから、溶加材を供給しなくても溶接割れを生じることなく第1電子部品および第2電子部品の外部端子に接続して、これらの電子部品を連結できる。また、溶加材を用いないことで、溶加材による導電性の低下がなく、バスバー連結によるエネルギー損失を低減できる。さらに、溶加材供給のための条件設定や管理といった付随作業が不要であるから溶接作業性が良い。
本発明のバスバーの一実施形態を示す斜視図である。 図1のバスバーを用いたコンデンサの連結方法を示す断面図である。 摩擦攪拌接合法を説明する斜視図である。 図1のバスバーの第1製造例の製造工程を示す斜視図である。 図1のバスバーの第2製造例の製造工程を示す斜視図である。 第2製造例の工程の一部を変更した製造工程を示す斜視図である。 重ね継ぎ手の摩擦攪拌接合を示す断面図である。
[バスバーの構造]
図1は本発明のバスバーの一実施形態であり、図2は図1のバスバーによる電子部品の連結例を示している。
バスバー(10)は板状体であり、長方形の本体部(11)の両端に半円形の接続部(12)(13)が一体に接合され、前記端子部(12)(13)の略中央に電子部品の外部端子に係合させる円形の貫通孔(14)が穿設されている。前記バスバーは、本体部(11)が6000系アルミニウム合金で構成され、前記端子部(12)(13)は1000系合金アルミニウムで構成され、これらが摩擦攪拌接合されて一体化された異種アルミニウムの複合材である。
前記本体部(11)の材料である6000系アルミニウム合金は必須成分としてSiおよびMgを含有するAl−Si−Mg系合金であり、高い強度を有している。バスバー(10)は高い導電性が求められる部材であるから、6000系アルミニウム合金のうちでも、Si濃度が0.2〜0.9質量%、Mg濃度が0.35〜1.2質量%の合金を用いることが好ましい。Si濃度およびMg濃度が上記範囲の合金は導電性が良好である。JISに登録された合金では、6101(Si濃度:0.3〜0.7質量%、Mg濃度:0.35〜0.8質量%)および6063(Si濃度:0.2〜0.6質量%、Mg濃度:0.45〜0.9質量%)が上記組成の合金に該当する。
一方、前記端子部(12)を構成する1000系アルミニウムは他元素を添加せず不純物元素の濃度を規制した純アルミニウムであり、良好な導電性を有することから電極材料に汎用されている。良好な導電性を確保するために、アルミニウム純度が99.50質量%以上のアルミニウムを用いることが好ましい。JISに登録された純アルミニウムでは、1060(アルミニウム純度が99.60質量%以上)、1070(アルミニウム純度が99.70質量%以上)等が好ましい。
なお、複数の端子部(12)(13)が同一組成の1000系アルミニウムで構成されている必要はなく、複数の端子部(12)(13)を異なる組成の1000系アルミニウムで構成することもできる。
前記本体部(11)と端子部(12)(13)の接合法である摩擦攪拌接合法は、高速で回転する接合工具を接合予定部およびその近傍に接触させ、発生する摩擦熱により被接合部材を軟化させて攪拌することにより、被接合部材を固相状態で接合する方法である。この摩擦攪拌接合は、溶融溶接やろう付よりも低温で接合できるため、接合時の熱変形が小さく、ブローホールや割れ等の溶接に起因するような欠陥が発生しないという利点がある。
図3は摩擦攪拌接合法の説明図であり、被接合材(A)(B)の突き合わせ接合例を示している。接合工具(30)は、径大のショルダー(31)の先端面(32)にこのショルダー(31)と同じ回転軸(Q)を有する径小のピン(33)が突設されたものである。被接合材(A)(B)の突き合わせ部である接合予定部(35)に接合工具(30)のピン(33)を挿入するとともに、ショルダー(31)の先端面(32)で接合予定部(35)近傍を押さえ込み、接合工具(30)を挿入・回転させた状態で移動させて接合を行う。図3において(36)は前記接合工具(30)によって接合された摩擦攪拌接合部である。
摩擦攪拌接合法は厚さの異なる被接合材の突き合わせ接合も可能であり、例えば、前記接合工具(30)のピン(33)を薄い被接合材側から厚い被接合材側に向かって相対的に傾斜させて挿入することによって問題なく接合できる。また、摩擦攪拌接合法は重ね継ぎ手の作製にも適用できる。
前記バスバー(10)は本体部(11)の両端に端子部(12)(13)を突き合わせて、突き合わせ部を上記の摩擦攪拌接合によって接合し、これらを一体化したものである。前記本体部(11)と端子部(12)(13)とはろう材や溶加材を介することなく直接接合されているので、これらの接合界面における導電性の低下も生じない。
[電子部品の連結方法]
図2は前記バスバー(10)による電子部品の連結例を示している。図2に示す第1コンデンサ(21)および第2コンデンサ(22)は本発明における電子部品に対応し、これらの陽極端子(23)および陰極端子(23)は外部端子に対応する。
前記第1コンデンサ(21)および第2コンデンサ(22)は同形であり、上面から円柱形で陽極端子(23)および陰極端子(24)が突出している。前記陽極端子(23)および陰極端子(24)1000系アルミニウムからなる。
前記バスバー(10)の一方の端子部(12)の貫通孔(14)に第1コンデンサ(21)の陽極端子(23)が挿入されて、貫通孔(14)の周面と陽極端子(23)とが溶接されている。前記バスバー(10)の他方の端子部(13)の貫通孔(14)に第2コンデンサ(22)の陰極端子(24)が挿入されて、貫通孔(14)の周面と陰極端子(24)の周面とが溶接されている。これにより、第1コンデンサ(21)と第2コンデンサ(22)とがバスバー(10)を介して直列に連結されている。
前記バスバー(10)の端子部(12)(13)は1000系アルミニウムで構成され溶接性が良好であるから、溶加材を供給しなくても溶接割れを生じることなく陽極端子(23)および陰極端子(24)に接続することができる。また、溶加材を用いないことで、溶加材による導電性の低下がなく連結によるエネルギー損失を低減できる。さらに、溶加材供給のための条件設定や管理といった付随作業が不要であるから溶接作業性が良い。
溶接手段は何ら限定されず、電子部品の種類や外部端子の形状等に応じて適宜選択することができる。レーザ溶接、電子ビーム溶接、アーク溶接、抵抗溶接等の溶融溶接法を例示でき、熱影響が小さく生産性に優れるという観点よりレーザ溶接を推奨できる。
前記端子部(12)(13)の材料は1000系アルミニウムであり6000系アルミニウム合金よりも強度が低いが、外部端子との溶接に供さない本体部(11)を6000系アルミニウム合金で構成することによって、バスバー(10)は連結用部材として必要な強度を得ている。
本発明のバスバーの形状は図示例の本体部の両端に端子部を形成したもの限定されず、端子部の数や本体部との位置関係は、直列用・並列用の別、電子部品の形状、外部端子の形状および位置、連結する電子部品の配置等に応じて適宜変更することができる。また、端子部と外部端子との係合形態も端子部に貫通孔を設けて外部端子を挿入するものに限定されず、外部端子の形状等に応じて適宜設計変更することができる。
また、前記バスバーによって連結する電子部品の種類は何ら限定されず、コンデンサの他、電池、LEDランプ、自動車のECU(エンジンコントロールユニット)等を例示できる。
[バスバーの製造方法]
前記バスバー(10)は、図1に示した形状の1個の本体部(11)の両側面に端子部(12)(13)を突き合わせ、突き合わせ部を上述した摩擦攪拌接合法を用いて接合することによって作製することができる。
また、図4〜図6に示すように、複数個分の本体部用材料と複数個分の端子部用材料を接合してバスバー複数個分の複数個取り用複合材を作製し、この複数個取り用複合材を切断して複数個のバスバーを作製することもできる。複数個取り用複合材を用いることにより、摩擦攪拌接合の回数を減らしてバスバーを効率良く製造することができる。
以下の説明において、前記バスバー(10)の各部の寸法を、幅:W、長手方向における全体長さ:L、長手方向における本体部(11)の長さ:L1、長手方向における端子部(12)の長さ:L2、長手方向における端子部(13)の長さ:L3、厚さ:Tとする。
(第1製造例)
図4は、断面がバスバー(10)の平面形状に対応する多数個取り用複合材(40)から複数個のバスバー(10)を作製する工程を示している。
前記多数個取り用複合材(40)の作製には、本体部(11)用材料として断面の寸法がL1×Wであり、断面形状が本体部(11)の平面形状となされた角棒材(41)と、端子部(12)用材料として断面の寸法がL2×Wであり、断面形状が端子部(12)の平面形状に対応する半円形棒材(42)と、端子部(13)用材料として断面の寸法がL3×Wであり、断面形状が端子部(13)の平面形状に対応する半円形棒材(43)とを用いる。これらの棒材(41)(42)(43)の長さは作製するバスバー(10)の個数分の厚さTに切断代を加えた寸法である。
前記角棒材(41)の両側面に半円形棒材(42)(43)の平面部を突き合わせ、突き合わせ部(44)に前記接合工具(30)のピン(33)を挿入し、突き合わせ部(44)の長手方向、即ち材料の棒材(41)(42)(43)の長さ方向に沿って接合工具(30)を移動させることによってこれらの棒材(41)(42)(43)を摩擦攪拌接合する。これにより棒材(41)(42)(43)が一体化した複数個取り用複合材(40)が作製される。
前記多数個取り用複合材(40)は突き合わせ部(44)の長手方向に対して垂直な面で切断した時の切断面がバスバー(10)の平面形状であるから、この多数個取り用複合材(40)をバスバー(10)の厚さ(T)に切断することによって複数個のバスバー(10)を得ることができる。貫通孔(14)は切断後に穿設してもよいし、半円形棒材(42)(43)の代わりに中空材を用いて中空部を貫通孔(14)とすることもできる。また、一つの多数個取り用複合材(40)から厚さの異なるバスバーを作製することもできる。
(第2製造例)
図5は、バスバー(10)と同じ厚さTの多数個取り用複合材(50)から複数個のバスバー(10)を作製する工程を示している。
前記多数個取り用複合材(50)の作製には、本体部(11)用材料として断面寸法が幅L1×厚さTの板材(51)と、端子部(12)用材料として断面寸法が幅(L2+α)×厚さTの板材(52)と、端子部(13)用材料として断面寸法が幅(L3+α)×厚さTの板材(53)とを用いる。端子部(12)(13)用の板材(52)(53)の幅を端子部(12)(13)の実寸L2、L3よりも大きくするのは、後の工程における打ち抜き代αを見込んでいるためである。また、これらの板材(51)(52)(53)の長さはバスバー(10)の個数分の幅Wに打ち抜き代を加えた寸法である。
前記板材(51)の両側面に板材(52)(53)を突き合わせ、突き合わせ部(54)に前記接合工具(30)のピン(33)を挿入し、突き合わせ部(54)の長手方向、即ち板材(51)(52)(53)長さ方向に沿って接合工具(30)を移動させることによってこれらの板材(51)(52)(53)を摩擦攪拌接合する。これにより板材(51)(52)(53)が一体化した板状の多数個取り用複合材(50)が作製される。
前記板状の多数個取り用複合材(50)をバスバー(10)の平面形状に打ち抜くことによって複数個のバスバー(10)を得ることができる。
また、図6は図5の第2製造例の工程の一部を変更した製造工程を示している。図6の複数個取り用複合材(55)は、図5の複数個取り用複合材(50)と同じく厚さTの板状材であるが、材料を追加して縦横に複数個のバスバー(10)を打ち抜くようにしたものである。前記複数個取り用複合材(55)は、本体部(11)用の板材(51)と両端子部(12)(13)用材料として断面寸法が幅(L2+L3+α)×厚さTの板材(56)とを交互に組み付け、さらに両端の本体部(11)用の板材(51)の外側に端子部(12)用板材(52)および端子部(13)用の板材(53)(図示省略)を組み付け、突き合わせ部(57)を摩擦攪拌接合して一体化したものである。前記複数個取り用複合材(55)は任意数の本体部(11)用の板材(51)および両端子部(12)(13)用の板材(56)を組み付けて作製可能であるから、多数個のバスバー(10)を効率良く製造することができる。
図5および図6は本体部(11)と端子部(12)(13)が同じ厚さのバスバー(10)の製造例であるが、本体部形成用の板材(51)と端子部形成用の板材(52)(53)は同じ厚さに限定されるものではなく、異なる厚さの板材を用いて多数個取り用複合材を作製することもできる。このような多数個取り用複合材から本体部と端子部の厚さが異なるバスバーを作製することもできる。
本発明のバスバーは、本体部の材料である6000系アルミニウム合金と端子部の材料である1000系アルミニウムに強度差があるので、強度の低い端子部の厚さを本体部よりも厚くすることによって端子部の強度を高めて本体部と端子部の強度を均一にすることができる。あるいは少なくとも本体部と端子部の強度差を小さくすることができる。なお、多数個取り用複合材を介さずにバスバー1個分の材料で作製する場合も同様である。
前記端子部(12)(13)の厚さを本体部(11)よりも厚くする場合、本体部(11)の厚さを100としたときの端子部(12)(13)の厚さを150〜300の範囲に設定することが好ましく、さらに200〜250の範囲が好ましい。また、複数の端子部(12)(13)が同じ厚さで必要はなく異なる厚さであってもよい。
図4〜図6の製造例はいずれも本体部と端子部の継ぎ手形状は突き合わせあるが、継ぎ手形状は突き合わせに限定されず、重ね継ぎ手であっても良い。図7は、本体部(61)および端子部(62)の端部に段差(61a)(62a)を形成し、これらの段差(61a)(62a)をかみ合わせて重ねた継ぎ手の摩擦攪拌接合例を示している。また、段差を設けない重ね継ぎ手であっても良い。
摩擦攪拌接合法によって接合したバスバーは継ぎ手部分が軟化しているので、接合後に人工時効処理を施して母材の強度に回復させることが好ましい。多数個取り用複合材に対しては、切断前の多数個取り用複合材に人工時効処理を施してもよいし、切断後の個々のバスバーに対して人工時効処理を施してもよい。人工時効処理の好ましい条件は150〜230℃×1〜12時間であり、特に好ましい条件は180〜220℃×3〜8時間である。
本発明は電子部品の外部端子と溶接によって接続するバスバーとして好適に利用できる。
10…バスバー
11…本体部
12、13…端子部
14…貫通孔
21…第1コンデンサ(電子部品)
22…第2コンデンサ(電子部品)
23…陽極端子(外部端子)
24…陰極端子(外部端子)
30…接合工具
40…複数個取り用複合材
50、55…複数個取り用複合材

Claims (6)

  1. 電子部品の外部端子に接続される複数の端子部が1000系アルミニウムからなり、これらの端子部間を連繋する本体部が6000系アルミニウム合金からなり、前記端子部と本体部とが摩擦攪拌接合されて一体化してなることを特徴とするバスバー。
  2. 前記端子部の厚さが本体部よりも厚い請求項1に記載のバスバー。
  3. 1000系アルミニウムからなり、電子部品の外部端子に接続される複数の端子部用材料を、6000系アルミニウム合金からなる本体部用材料で連繋し、前記端子部用材料と前記本体部用材料とを摩擦攪拌接合して一体化することを特徴とするバスバーの製造方法。
  4. バスバー複数個分の端子部用材料とバスバー複数個分の本体部用材料とを摩擦攪拌接合して一体化することにより複数個取り用複合材を作製し、
    前記複数個取り用複合材を切断して複数個のバスバーを得る、請求項3に記載のバスバーの製造方法。
  5. 前記端子部用材料と本体部用材料とを摩擦攪拌接合して一体化した後に人工時効処理を行う請求項3または4に記載のバスバーの製造方法。
  6. 請求項1または2に記載のバスバーの一つの接続部を第1電子部品の外部端子に溶接し、前記バスバーの他の接続部を第2電子部品の外部端子に溶接することにより、第1電子部品と第2電子部品を連結することを特徴とする電子部品の連結方法。
JP2013142522A 2013-07-08 2013-07-08 バスバーおよびその製造方法 Active JP6077409B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013142522A JP6077409B2 (ja) 2013-07-08 2013-07-08 バスバーおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013142522A JP6077409B2 (ja) 2013-07-08 2013-07-08 バスバーおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015015211A JP2015015211A (ja) 2015-01-22
JP6077409B2 true JP6077409B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=52436803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013142522A Active JP6077409B2 (ja) 2013-07-08 2013-07-08 バスバーおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6077409B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016195063A1 (ja) * 2015-06-03 2016-12-08 株式会社オートネットワーク技術研究所 接続部材の製造方法、および接続部材
CN105610035A (zh) * 2016-01-28 2016-05-25 朱剑虹 一种铜铝接线端子的制造方法
DE102016117220B3 (de) * 2016-08-04 2017-10-26 Electronicon Kondensatoren Gmbh Elektrische Verbindungsanordnung mit Abreißsicherungsfunktion
EP3316348B1 (en) * 2016-10-26 2019-02-20 Samsung SDI Co., Ltd. Busbar for a battery system and battery system
JP6939712B2 (ja) * 2018-06-06 2021-09-22 住友電装株式会社 端子の接合構造
JP6939711B2 (ja) * 2018-06-06 2021-09-22 住友電装株式会社 複合端子の締結構造
JP2020113524A (ja) * 2019-01-15 2020-07-27 Smk株式会社 バスバーおよびバスバーの製造方法
KR102024575B1 (ko) * 2019-03-25 2019-09-24 에이에프더블류 주식회사 선형 마찰 용접을 이용한 부스바 제조방법
JP2022074179A (ja) * 2019-03-27 2022-05-18 三洋電機株式会社 電圧検出線および電池モジュール
KR102084949B1 (ko) * 2019-04-30 2020-03-05 에이에프더블류 주식회사 부스바 제조방법
JP7393395B2 (ja) 2021-08-06 2023-12-06 矢崎総業株式会社 バスバ
JP7405799B2 (ja) 2021-08-06 2023-12-26 矢崎総業株式会社 バスバ
JP7393396B2 (ja) 2021-08-06 2023-12-06 矢崎総業株式会社 バスバ
JP7315765B1 (ja) * 2022-01-28 2023-07-26 株式会社神戸製鋼所 構造部材及び構造部材の製造方法、並びにバッテリートレイ及びバッテリートレイの製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3033117C2 (de) * 1980-09-03 1986-07-10 Brown, Boveri & Cie Ag, 6800 Mannheim Elektrochemische Speicherzelle
JP2001126704A (ja) * 1999-08-17 2001-05-11 Gs-Melcotec Co Ltd 電池用リードおよびそれを用いた電池パックまたは群電池
JP3720240B2 (ja) * 2000-05-08 2005-11-24 日本軽金属株式会社 非鉄金属電解析出用陰極の製造方法
JP5044108B2 (ja) * 2004-09-14 2012-10-10 パナソニック株式会社 電池間接続装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015015211A (ja) 2015-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6077409B2 (ja) バスバーおよびその製造方法
WO2016204038A1 (ja) 抵抗器及びその製造方法
CN100396422C (zh) 通过摩擦塞焊连接结构部件的方法
WO2015015906A1 (ja) 接合構造、及び接合構造の製造方法
JP5122857B2 (ja) 電池モジュール及び電池モジュールの接続方法
CN103231203B (zh) 一种铝钢异种材料连接方法
SE0950966A1 (sv) Kompositledare samt metod för tillverkning av kompositledare
CN106346128A (zh) 添加中间层的铝铜异种金属旋转摩擦焊接方法
KR20080071518A (ko) 프로젝션 용접 및 프로젝션 용접을 형성하기 위한 방법
JP5938747B2 (ja) リベット、リベットを備えた異材接合用構造体、及び異材接合体の製造方法
JP2017535950A (ja) 電気部品、電気部品を製造する方法、および電気部品を製造するための複合材料ストリップ
JP3336277B2 (ja) ヒートシンク及びその製造方法
JP2008312410A (ja) Uターンバスバー
CN102974925B (zh) 一种通过tig电弧协同加热优化铝/钢mig钎焊接头方法
JP2015043308A (ja) バスバーおよびその製造方法
JP2017168267A (ja) 導電部材、及び、導電部材の製造方法
KR101040571B1 (ko) 버스바 및 이의 제조방법
JP5381501B2 (ja) 溶接接合部品及び溶接接合方法
JP2004338706A (ja) 自動車のサブフレーム、自動車及び自動車のサブフレームの製造方法
WO2021047307A1 (zh) 一种电机绕组多层导体的点焊方法
JP2007123647A (ja) ヒーターチップの熱電対取付構造および熱電対取付方法
CN101839498A (zh) 具有径向挡块和窄槽的涡轮机单喷嘴组件
TW201328125A (zh) 轉子及其組裝方法
CN114226985B (zh) 一种激光-电弧串联焊接ta2/304不锈钢复合板的焊接方法
EP4138204B1 (en) Bus bar

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6077409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350