JP2006321302A - 車両用灯具の光軸制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スタチックオートレベリング装置の利点を活かし、走行時におけるピッチ角変化に対応して適正な光軸制御を行うことを可能にした光軸制御装置を提供する。
【解決手段】 車体姿勢を一定に制御する車体姿勢制御装置を備えた車両に設けられ、車体姿勢の変化に対応して当該車体に設けられた灯具の光軸角度を変化制御する光軸制御装置であって、車両の走行中は車体姿勢制御装置が作動したことを認識したときに、所定の回数まで光軸制御を可能とする。車両の走行中に車体のピッチ角が変化した場合にも灯具の光軸を一定方向に制御する。走行時における車体姿勢の変化に伴う灯具の光軸制御の回数を所定の回数に制限しているので光軸制御の作動回数を低減でき、構成部品として高耐久性の部品が不要になり低コストに構成でき、かつ消費電力を抑制する。
【選択図】 図4

Description

本発明は自動車等の車両の前照灯の光軸を制御するための装置に関し、特に車体の前部が路面に対して上下方向に傾いたときの俯仰角(以下、ピッチ角と称する)の変動にかかわらず光軸を一定の方向に向くように自動制御するオートレベリング機能を備えた光軸制御装置に関するものである。
自動車の走行安全性を高めるためには自動車の積載荷重や乗員数が変化して自動車のピッチ角が変化した場合でも前照灯の光軸を水平に近い方向に自動制御することが好ましい。このため、従来から各種の光軸制御装置が提案されており、ダイナミックオートレベリング装置とスタチックオートレベリング装置が実用化されている。ダイナミックオートレベリング装置は、走行中の自動車の加減速による車体のピッチ角の変化や停車中の荷物の積み降ろしや乗員の乗り降りによるピッチ角を常時検出して、検出したピッチ角に対応して光軸を制御する。スタチックオートレベリング装置は、自動車が停車中にのみピッチ角に対応して光軸を制御する。いずれの場合でも、センサ等によりピッチ角を検出し、検出したピッチ角に基づいて制御部が前照灯の光軸を上下に傾動させるためのアクチュエータを制御することで光軸を水平に近い方向に自動制御し、走行安全性を確保する。
このオートレベリング装置において、ダイナミックオートレベリング装置では、リアルタイムで光軸制御を行うため、前照灯のアクチュエータの作動回数が非常に多くなり、消費電力が嵩む上に、モータやギヤ等の駆動機構の構成部品に多大な耐久性が求められ、コスト高の要因になる。一方、スタチックオートレベリング装置は、停車時のみ光軸制御を行うためダイナミックオートレベリング装置に比較して消費電力は少なく、構成部品の耐久性が問題になることがないため、低コストに構成できる。しかし、その一方でスタチックオートレベリング装置は、停車時に自動車の片輪が縁石等に乗り上げる等、車体が通常の走行時とは異なるピッチ角の状態にあるときに光軸制御が行われると、その後走行時において光軸が不適切な方向となり、走行安全性を満たすことができなくなる。また、特許文献2で提案されているような自動車の車体のピッチ角を常に一定に保持する車体セルフレベリング装置を装備している自動車にスタチックオートレベリング装置を装備した自動車では、停車時にスタチックオートレベリング装置によって光軸を適正に制御しても、走行中に車体セルフレベリング装置が作動して車体のピッチ角を制御したときに光軸が不適切な方向に向けられてしまう。
このようなスタチックオートレベリング装置の問題を解消するために、特許文献1では、停車時と安定走行時にのみ光軸制御を行うように制御部を構成した技術を提案している。すなわち、光軸制御を行うタイミングを停車時と安定走行時に限ることで、アクチュエータの作動回数を抑制して消費電力を低減し、また駆動機構の構成部品に要求される耐久性を緩和する。一方、停車時に異常な光軸方向の制御が行われた場合でも、安定走行時での光軸制御によって適正な光軸制御が実現できる。
特開2000−85458号公報 特開2001−113927号公報
特許文献1の技術では、安定走行時における光軸制御を実行するために安定走行時を検出するための処理が必要である。すなわち、車速を検出して当該車速が所定速度以上であるか、加速度を検出して当該加速度が所定加速度以下であるか、自動車の走行から一定時間を経過しているか等の判定を行った上で、これらの条件を満たしている場合を安定走行時として光軸制御を実行している。そのため、光軸制御を実現するための処理工程数が多く、複雑な制御が必要になる。また、自動車が走行を開始して安定走行になるまでの間は光軸制御が行われないことになり、その間は光軸が適正でない方向に向けられたままになることは避けられない。一方、一度安定走行となって光軸制御を行ったときに、車速が所定速度よりも低下した場合や、乗員が車内で移動してピッチ角が変化したような場合でも光軸制御が行われないことになり、この場合でも光軸が適正でない方向に向けられたままになってしまう。
本発明の目的は、スタチックオートレベリング装置の利点を活かすとともに、車両の走行時におけるピッチ角変化に対応して適正な光軸制御を行うことを可能にした光軸制御装置を提供するものである。
本発明は、車両の車体姿勢を一定に制御する車体姿勢制御装置を備えた車両に設けられ、車体姿勢の変化に対応して当該車体に設けられた灯具の光軸角度を変化制御する光軸制御装置であって、車両の走行中は車体姿勢制御装置が作動したことを認識したときに、所定の回数まで光軸制御を可能としたことを特徴とする。例えば、光軸制御装置は車体姿勢が所定の角度以上変化されたときに車体姿勢制御装置が作動したと認識する。また、光軸制御装置は、車両が停車したときには制御回数の計数値をリセットする。
本発明によれば、車両の走行中に車体姿勢制御装置が作動して車体のピッチ角が変化した場合にも灯具の光軸を一定方向に制御することができ、安全運転の点で好ましい。その一方で、車両の走行時における車体姿勢の変化に伴う灯具の光軸制御の回数を所定の回数に制限しているので、ダイナミックオートレベリング装置での光軸制御のように制御回数が無制限に行われる場合に比較して光軸制御の作動回数を格段に低減することができ、光軸制御装置の構成部品にダイナミッグオートレベリング装置のような高耐久性の部品を採用する必要はなく、低コストに構成できるとともに、消費電力を抑制する上でも有利になる。
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明の光軸制御装置を備えた自動車の概念構成図である。自動車CARの前部に設けられた左右のヘッドランプLHL,RHLはそれぞれ制御ユニット1によって制御されるオートレベリング装置によって光軸が上下方向に傾動可能とされている。また、一部のみを図示するが自動車の各車輪に設けられる懸架装置には車体セルフレベリング装置SLSが備えられ、自動車の車体を常時水平、または水平に近いピッチ角となるように自動制御する。この車体セルフレベリング装置SLSの詳細については説明を省略するが、例えば、車輪の懸架装置に油圧シリンダを備えておき、当該懸架装置における車高が低くなったときに、車両走行時の上下振動によってポンピング作用を発生させ、作動油の移動で発生した圧力により油圧シリンダのロッドを上昇させて車高を復元する装置として構成される。さらに、自動車の前後の各車輪における車高を検出するための車高センサSHと、自動車の車速を検出するための車速センサSVとが設けられている。さらに、この実施例では自動車のステアリングホイールSWの回転角度から自動車の操舵角を検出するステアリングセンサSSWが設けられている。
前記左右のヘッドランプLHL,RHLは、ここでは図2の縦断面図と図3の部分分解斜視図に示すようにスイブルランプとして構成した例を示しており、ランプボディ21と透明な前面カバー22とで構成されるランプハウジング2内に概ねコ字状に曲げ加工されたフレーム4が配設され、このフレーム4の上板41と下板42との上下間にプロジェクタ型ランプ5が内装され、スイブルアクチュエータ6によって上部と下部に設けられた回転支軸51の回りに水平方向に回動可能に支持されている。前記ブロジェクタ型ランプ51はリフレクタ52、ホルダ53、レンズ54とを備え、内部にはバラスト装置3によって点灯される放電バルブ55が内装されており、前記ホルダ53の上下面にそれそれ前記回転支軸51が突出形成されている。前記スイブルアクチュエータ6は固定ネジ61によって前記フレーム4の下板42の下面に固定され、かつその上面には回転出力軸62が突出されており、この回転出力軸62は前記プロジェクタ型ランプ5の下側の回転支軸51に連結される。前記スイブルアクチュエータ6内には図には表れないモータと、このモータの回転出力を変速する変速機構等が内蔵されており、前記ステアリングセンサSSWからの操舵角に基づいて制御されるモータの回転によって前記回転出力軸62が回転され、当該操舵角に追従してプロジェクタ型ランプ5の水平方向の光軸角度をスイブル制御する。
前記フレーム4は背板43の上辺の左右2箇所にそれぞれ配設したエイミングナット44に螺合するエイミングネジ45により前記ランプボディ21に支持されている。また、下辺の一部に配設した球軸受46においてレベリングアクチュエータ7に連結されている。前記レベリングアクチュエータ7はプロジェクタ型ランプ5の前後方向に沿って進退動作可能な連結ロッド72を有するレベリングモータ71を有しており、このレベリングモータ71は前記ランプボディ21の外側面に固定され、前記連結ロッド72の先端部は前記フレーム4の下部に設けた球軸受46に嵌合されている。レベリングアクチュエータ7は前記制御ユニット1によりレベリングモータ71が駆動されると、連結ロッド72が軸方向に進退動作され、連結ロッド72に連結されたフレーム4が上辺の2つのエイミングネジ45を支点にして垂直方向に揺動され、フレーム4内に配設したプロジェクタ型ランプ5の光軸を上下に傾動してレベリング制御が行われる。また、前記レベリングアクチュエータ7にはレベリングモータ71の連結ロッド72の移動量をフレーム4の傾動角として、換言すればプロジェクタ型ランプ5の光軸角度信号として検出するために図には表れない角度センサが設けられている。
前記制御ユニット1は、図2に示すように、前記車高センサSHからの車高信号と、車速センサSVからの車速信号と、ステアリングセンサSSWからの操舵角信号が入力される。また、前記各センサからの各信号に基づいて所定のアルゴリズムで演算処理を行なう演算部11を備えている。この演算部でのアルゴリズムについては後述するが、前記車高信号に基づいて自動車のピッチ角を演算し、演算したピッチ角に基づいて適正な光軸角度を求め、この適正な光軸角度を現在の光軸角度として内部メモリに記憶する。また、次に入力される車高信号に基づいて同様の演算を行い、得られた光軸角度と記憶していた光軸角度とを比較してその差を補正値として演算する。また、制御ユニット1には前記演算部11で演算した補正値に基づいて前記ヘッドランプLHL,RHLの光軸角度を補正するために前記レベリングアクチュエータ7を制御する制御部12を備えている。
ここで、本実施例の光軸制御装置は前述したようなスタチックオートレベリング装置として構成されており、そのためにレベリングアクチュエータ7やフレーム4及びエイミングネジ45等のレベリング動作を行うための機構を構成している部品は、ダイナミックオートレベリング装置に用いられる部品に比較して耐久性の低い低コストの部品が採用されている。
以上の構成の光軸制御装置における光軸制御のアルゴリズムを図4及び図5のフローチャートと図6のタイミング図を参照して説明する。なお、図6は横軸が時間、縦軸が光軸角度を示しており、実線は車体角度を太破線はヘッドランプの光軸角度をそれぞれ示している。図4のメインルーチンにおいて、制御ユニット1はエンジンがオンであることを判定すると(S100)、自動車が停車しているか否かを判定し(S101)、停車の場合には後述する補正走行中制御の回数NをN=0に設定し(S102)、直ちに停止時制御を実行する(S103)。この停止時制御S103は、図5にサブルーチンを示すように、制御ユニット1は車高センサSHからの車高信号を取込み(S201)、その車高に基づいて車体のピッチ角、すなわち自動車の前部の上下方向の傾きを演算する(S202)。次いで、演算したピッチ角に基づいて適正な光軸角度を演算し(S203)、演算した適正な光軸角度と角度センサからの現在のヘッドランプLHL,RHLの光軸角度とを比較してその差を補正値として演算し(S204)、この補正値に基づいて制御ユニット1がレベリングアクチュエータ7を制御する(S205)。この制御では、レベリングアクチュエータ7の角度センサからの現在のヘッドランプの光軸角度信号に基づいてフィードバック制御を実行する。これによりフレーム4と共にプロジェクタ型ランプ5が上下方向に傾動制御され、ヘッドランプLHL,RHLの光軸を所定の光軸角度に制御する。このプロジェクタ型ランプ5の傾動制御では、前述のようにレベリングアクチュエータ7によりフレーム4の下部を前後方向に移動することで上部のエイミングネジ45を支点としてフレーム4を上下方向に傾動させることは言うまでもない。ステップS101において自動車が停車していないときには、ステップS112において後述する初期走行中制御S105を実行しているか否かを判定し、実行していないときにはステップS104に移行し、実行している場合にはさらにステップS113において後述する確認走行中制御S107を実行しているか否かを判定し、実行していないときにはステップS106に移行し、実行している場合にはステップS108に移行する。
次いで、図4に戻り、制御ユニット1は車速センサSVからの車速信号により自動車が走行を開始したことを判断するとともに内蔵タイマーを用いて計時を開始し、これと並行して車速センサSVからの車速信号を監視し、かつ車高センサSHからの車高信号を監視する。そして、自動車の走行において所定時間、ここでは3秒間、車速がほぼ一定で車高が殆ど変化していない安定走行状態であると判定したときに(S104)、初期走行中制御を実行する(S105)。この初期走行中制御S105は図5に示した前記停止時制御S103と同じであり、検出した車高信号に基づいてピッチ角を演算し(S201,S202)、次いで演算したピッチ角に基づいて適正な光軸角度を演算し(S203)、演算した適正な光軸角度と角度センサからの現在のヘッドランプの光軸角度とを比較してその差を補正値として演算し(S204)、この補正値に基づいて制御ユニット1がレベリングアクチュエータ7を制御してフレーム4及びプロジェクタ型ランプ5の傾動をフィードバック制御し(S205)、ヘッドランプの光軸制御を実行する。ステップS104において自動車が安定走行ではないときには停止時制御S103で制御した光軸角度に固定する(S120)。
次いで、図4に戻り、初期走行中制御S105を実行した後、さらに所定時間、ここでは30秒間、車速がほぼ一定で車高が殆ど変化していない安定走行状態であると判定したときに(S106)、確認走行中制御を実行する(S107)。この確認走行中制御S107は前記初期走行中制御S105と同じであり、図5に示したように、検出した車高信号に基づいてピッチ角を演算し(S201,S202)、演算したピッチ角に基づいて適正な光軸角度を演算し(S203)、演算した適正な光軸角度と角度センサからの現在のヘッドランプの光軸角度とを比較してその差を補正値として演算し(S204)、この補正値に基づいて制御ユニット1がレベリングアクチュエータ7を制御してフレーム4及びプロジェクタ型ランプ5の傾動をフィードバック制御し(S205)、ヘッドランプの光軸制御を実行する。ステップS106において自動車が安定走行ではないときには初期走行中制御S105で制御した光軸角度に固定する(S120)。
以上の初期走行中制御S105と確認走行中制御S107はこれまでもスタチックオートレベリング装置において行われており、特に確認走行中制御S107において制御ユニット1が適正な光軸角度に設定されていることを確認すると以降は自動車のエンジンを停止して停車するまでヘッドランプの光軸角度は当該制御された光軸角度に固定されることになる。すなわち、ステップS104,S106において安定走行状態でないと判定されたとき(この場合はエンジンが停止された状態を含む)には、レベリングアクチュエータ7において光軸角度を固定する(S120)。そのため、以降の走行中において車体セルフレベリング装置SLSが作動して自動車の車体のピッチ角が変化したときには、ヘッドランプの光軸が適切でない状態になるおそれが生じることは前述の通りである。
そこで、本実施例では確認走行中制御S107が完了した後においても、図4に示したように、制御ユニット1は自動車がほぼ30秒間、一定速度で走行している安定走行状態であるかを判定し(S108)、安定走行状態のときには車高センサSHで検出した車高信号を監視し、この車高信号から車高の変動を検出し、さらには車体のピッチ角とその変動を演算することで車体セルフレベリング装置SLSが動作したか否かを判定する(S109)。ここでは、この車体セルフレベリング装置SLSが作動したことを判定するために、演算したピッチ角の変動値を予め設定したしきい値と比較する。例えば、角度0.18度をしきい値として設定している。安定走行状態のときにピッチ角変動値がしきい値を越えないとき、すなわち車体セルフレベリング装置SLSが作動せず、走行中における路面の凹凸等によって自動車のピッチ角が微小に変化するようなときには光軸制御は行わない。一方、自動車が安定走行状態のときにピッチ角変動値がしきい値を越えたとき、すなわち車体セルフレベリング装置SLSが作動したと判定したときには補正走行中制御を実行する(S110)。この補正走行中制御S110は、前記初期走行中制御S105や確認走行中制御S107と同様に、図5に示したように、検出したピッチ角に基づいて適正な光軸角度を演算し(S201〜S203)、次いで、演算した適正な光軸角度と角度センサからの現在の光軸角度とを比較してその差を補正値として演算し(S204)、この補正値に基づいて制御ユニット1がレベリングアクチュエータ7を制御してフレーム4及びプロジェクタ型ランプ5の傾動をフィードバック制御し(S205)、ヘッドランプの光軸制御を実行する。
この補正走行中制御S110は、図4に示したように、自動車が停車するまでの間、予め設定した所定回数Nを上限とする回数だけ実行する(S111)。ここでは所定回数NをN=6に設定し、実行した補正走行中制御S110が6回に達するまではステップS108に戻って繰り返し補正走行中制御を実行するので、補正走行中制御は最大で6回まで実行することになる。補正走行中制御を6回行った後は自動車が停車するまでヘッドランプの光軸は最終に制御された光軸位置に固定されることになる(S120)。一方、補正走行中制御S110を6回行ったとき、あるいは6回未満のときでも安定走行ではないとき、及びピッチ角が変化しないときにはいずれの場合でも直前に制御された光軸角度に固定されることになる(S120)。
このように、本実施例における光軸制御装置は、自動車の走行中に車体セルフレベリング装置が作動して車体姿勢のレベリングを行って車体のピッチ角が変化した場合にもヘッドランプの光軸角度を適切に制御することができる。その一方で、自動車が停車状態から走行を開始し、次にエンジンを停止して停車するまでの1回の走行の間、最低で停車時制御、初期走行中制御、確認走行中制御を行うのみであり、最大でもこれらの制御に加えて6回の補正走行中制御を行うのみであり、光軸制御の作動回数が制限される。したがって、従来におけるスタチックオートレベリング装置での光軸制御に比較すれば補正走行中制御を行うだけ光軸制御の回数が増えることになるが、ダイナミックオートレベリング装置での光軸制御のように、走行中の路面の凹凸によって車体のピッチ角が変化した場合、あるいは車体セルフレベリング装置SLSが作動してピッチ角が僅か変動した場合のいずれにおいても回数が制限されることなく光軸制御を行う場合に比較して光軸制御の回数を抑制することができる。特に、本実施例では車体セルフレベリング装置SLSが作動した場合でも、ピッチ角がしきい値(0.18度)以上変化しない場合には光軸制御は行わないので、ヘッドランプの光軸制御を行う必要がない程度の微小なピッチ角の変動を無視することになり、それだけレベリングアクチュエータ7での光軸制御の制御回数を抑制することができる。したがって、レベリングアクチュエータ7の構成部品にダイナミッグオートレベリング装置のような高耐久性の部品を採用する必要はなく、低コストに構成できる。また、補正走行中制御の回数が6回以下に制限されているので、消費電力を抑制する上でも有効になる。
ここで、補正走行中制御の判断基準としての車体セルフレベリング装置によるピッチ角のしきい値は実施例の値に限られるものではなく、自動車のホイールベース長や初期車高等の違いによって実施例とは異なるしきい値に設定してもよい。また、補正走行中の最大回数の値も、自動車に装備する光軸制御装置のコスト等に対応して実施例の6回とは異なる適宜の回数に設定するようにしてもよい。また、一般的な自動車の走行では、車速が高速の場合には車体セルフレベリング装置が作動してピッチ角が変動することは少なく、中速・低速の場合には車体セルフレベリング装置が作動する状況が比較的に多くなることに鑑み、車速に応じてピッチ角のしきい値や光軸制御の最大回数の値を相違させてもよい。
また、前記実施例では自動車が走行を開始したときに初期走行中制御と確認走行中制御を行い、その後に補正走行中制御を行っている例について説明したが、これら初期走行中制御と確認走行中制御を本発明における補正走行中制御の概念に含め、走行中は補正走行中制御のみを行うように構成してもよい。この場合には、補正走行中制御の最大回数は初期走行中制御と確認走行中制御を含めた回数として設定すればよい。
本発明の光軸制御装置を備えた自動車の概略構成図である。 ヘッドランプの縦断面図である。 レベリング機構の部分分解斜視図である。 本発明の動作を説明するためのメインルーチンのフロー図である。 本発明の動作を説明するためのサブルーチンのフロー図である。 車体角度に対する光軸角度の制御動作を説明するタイミング図である。
符号の説明
1 制御ユニット
2 ランプハウジング
4 フレーム
5 プロジェクタ型ランプ
6 スイブルアクチュエータ
7 レベリングアクチュエータ
11 演算部
12 制御部
LHL,RHL ヘッドランプ
SLS 車体セルフレベリング装置
SH 車高センサ
SV 車速センサ

Claims (3)

  1. 車両の車体姿勢を一定に制御する車体姿勢制御装置を備えた車両に設けられ、前記車体姿勢の変化に対応して当該車体に設けられた灯具の光軸角度を変化制御する光軸制御装置であって、前記車両の走行中は前記車体姿勢制御装置が作動したことを認識したときに、所定の回数まで光軸制御を可能としたことを特徴とする車両用灯具の光軸制御装置。
  2. 前記光軸制御装置は、前記車体姿勢が所定の角度以上変化されたときに前記車体姿勢制御装置が作動したと認識することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具の光軸制御装置。
  3. 前記光軸制御装置は、車両が停車したときには前記回数の計数値をリセットすることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具の光軸制御装置。

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