JP2006321300A - ステアリング装置 - Google Patents

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Tetsuo Nomura
哲生 野村
Masaya Takeda
雅也 丈田
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Abstract

【課題】 通常の運転操作時には軸支部のガタが少なく、二次衝突時の衝撃で車体からコラムが離脱した後の、車体前方側へのコラムのコラプス移動中の摺動抵抗が極めて少ないステアリング装置を提供する。
【解決手段】 一次衝突時にロアー側ステアリングシャフト7に車体後方側への衝撃荷重が作用し、その衝撃荷重がプッシュナット38の離脱荷重に達すると、プッシュナット38は外径部72に沿って車体前方側に移動し、小径の外径部74に到達して、ロアー側ステアリングシャフト7に対するプッシュナット38の圧入状態が解除される。プッシュナット38は、一次衝突時にロアー側ステアリングシャフト7に対する圧入状態が解除されているので、二次衝突時に、上部ブラケット1が車体18から離脱した後の車体前方側へのコラプス移動中は、摺動抵抗が極めて少なく、円滑なコラプス移動が行われる。
【選択図】 図4

Description

本発明はステアリング装置、特に、一次衝突時や二次衝突時に、ステアリングシャフトが円滑にコラプス移動して、運転者への衝撃を緩和するようにしたコラプス式のステアリング装置に関する。
コラプス式のステアリング装置では、通常の運転操作時には、ステアリングシャフトをコラムにガタ無く軸支すると共に、一次衝突時や二次衝突時には、この軸支部からステアリングシャフトが所定の衝撃力で離脱して、ステアリングシャフトがコラムに対して円滑にコラプス移動する必要がある。このようなコラプス式のステアリング装置として、特許文献1、特許文献2のステアリング装置がある。
特許文献1のステアリング装置は、ステアリングシャフトを軸支するためにコラムに保持された軸受を、ステアリングシャフトに形成された段部とスナップリングによって挟持し、一次衝突時に、一定の衝撃力でステアリングシャフト用の溝からスナップリングが離脱するようにするために、ステアリングシャフト用の溝の外周側を徐々に拡開する形状にしたステアリング装置である。
特許文献2のステアリング装置は、上記特許文献1のステアリング装置を発展させたものであり、上記特許文献1のスナップリングに、軸受に対して軸方向の付勢力を付与するバネ部を形成して、軸受とスナップリングとの間のガタを防止するようにしたステアリング装置である。
上記特許文献1及び特許文献2のステアリング装置は、衝突時に、所定の離脱荷重がスナップリングに作用した時に、スナップリングをステアリングシャフトの溝から離脱させて、ステアリングシャフトをコラムに対してコラプス移動させることはできる。しかし、スナップリングがステアリングシャフトの溝から離脱した後も、ステアリングシャフトの外周にスナップリングの内周が摺接しながらコラプス移動する。
従って、上記特許文献1及び特許文献2のステアリング装置は、コラプス移動中もスナップリングの摺動抵抗が働くこととなり、コラプス移動中の摺動抵抗を減らして、円滑なコラプス移動を行わせたいという近年の要求には応えられなくなっている。
実公平5−29186号公報 特開平11−171026号公報
本発明は、通常の運転操作時には軸支部のガタが少なく、二次衝突時の衝撃で車体からコラムが離脱した後の、車体前方側へのコラムのコラプス移動中の摺動抵抗が極めて少ないステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体前方側に取付け可能な下部ブラケット、二次衝突時に車体前方側にコラプス移動可能に上記下部ブラケットに支承されたロアーコラム、上記ロアーコラムにコラプス移動可能に嵌合したアッパーコラム、上記アッパーコラムのアッパー側軸受に回転自在に軸承され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なアッパー側ステアリングシャフト、上記ロアーコラムの車体後方側に取付けられ、二次衝突時に車体から離脱して車体前方側に移動可能な上部ブラケット、上記アッパー側ステアリングシャフトに対してコラプス移動可能で、回転トルクを伝達可能に嵌合するロアー側ステアリングシャフト、上記ロアー側ステアリングシャフトの車体前方側に自在継手を介して連結され、ステアリングギヤに回転トルクを伝達可能な中間シャフト、上記ロアーコラムの車体前方側に保持され、上記ロアー側ステアリングシャフトをロアーコラムに回転自在に軸承するロアー側軸受、上記ロアー側ステアリングシャフトの外周に圧入される内径部を有し、上記ロアー側軸受に対してロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に移動するのを規制する規制部材、上記ロアー側ステアリングシャフトに、上記規制部材の圧入位置よりも所定距離車体前方側に離間した位置に形成され、上記規制部材の内径部よりも小径の外径部を備え、一次衝突時に、ロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に所定距離コラプス移動した時に、上記規制部材が上記圧入位置から車体前方側に離脱して小径の外径部に移動し、二次衝突時には、上記上部ブラケットが車体から離脱して、上記ロアーコラムがロアー側軸受と共に、ロアー側ステアリングシャフトに対して車体前方側にコラプス移動することを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、一次衝突時に、ロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に所定距離コラプス移動した時に、上記自在継手の車体後方側端面が上記下部ブラケットの車体前方側端面に当接して、一次衝突時のコラプス移動が規制されることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記ロアー側ステアリングシャフトに連結された自在継手のヨークの一部分が下部ブラケットの車体前方側の前板よりも車体後方側に配置され、一次衝突時に、ロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に所定距離コラプス移動した時に、上記ヨークの他の部分の車体後方側端面が上記下部ブラケットの車体前方側端面に当接して、一次衝突時のコラプス移動が規制されることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記ヨークの一部分は、ハブとフランジであることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記ロアーコラムの車体前方側は下部ブラケットに枢動可能に支承され、上記ロアーコラムの車体後方側は上部ブラケットにチルト位置調整可能に支承されていることを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記アッパーコラムは上記ロアーコラムに対してテレスコピック位置調整可能に嵌合していることを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第1番目から第6番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記ロアー側軸受の内輪とロアー側ステアリングシャフトの外周との間には摩擦軽減部材が介在していることを特徴とするステアリング装置である。
第8番目の発明は、第7番目の発明のステアリング装置において、上記摩擦軽減部材は摩擦係数の小さい円筒状のスペーサであることを特徴とするステアリング装置である。
第9番目の発明は、第1番目から第8番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記規制部材の車体後方側端面とロアー側軸受の車体前方側端面との間には付勢部材が介在していることを特徴とするステアリング装置である。
第10番目の発明は、第8番目の発明のステアリング装置において、上記スペーサの車体後方側端面とロアー側軸受の車体前方側端面が当接し、上記規制部材の車体後方側端面とスペーサの車体前方側端面との間には付勢部材が介在していることを特徴とするステアリング装置である。
第11番目の発明は、第9番目の発明のステアリング装置において、上記付勢部材はウェーブワッシャであることを特徴とするステアリング装置である。
第12番目の発明は、第10番目の発明のステアリング装置において、上記付勢部材はウェーブワッシャであることを特徴とするステアリング装置である。
第13番目の発明は、第1番目から第8番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記規制部材はプッシュナットまたはワッシャのいずれかであることを特徴とするステアリング装置である。
第14番目の発明は、車体前方側に取付け可能な下部ブラケット、上記下部ブラケットに支承されたコラム、上記コラムのアッパー側軸受に回転自在に軸承され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なアッパー側ステアリングシャフト、上記コラムに取付けられ、二次衝突時に車体から離脱して車体前方側に移動可能な上部ブラケット、上記アッパー側ステアリングシャフトに対してコラプス移動可能で、回転トルクを伝達可能に嵌合するロアー側ステアリングシャフト、上記ロアー側ステアリングシャフトの車体前方側に自在継手を介して連結され、ステアリングギヤに回転トルクを伝達可能な中間シャフト、上記コラムの車体前方側に保持され、上記ロアー側ステアリングシャフトをコラムに回転自在に軸承するロアー側軸受、上記ロアー側ステアリングシャフトの外周に圧入される内径部を有し、上記ロアー側軸受に対してロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に移動するのを規制する規制部材、上記ロアー側ステアリングシャフトに、上記規制部材の圧入位置よりも所定距離車体前方側に離間した位置に形成され、上記規制部材の内径部よりも小径の外径部を備え、一次衝突時に、ロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に所定距離コラプス移動した時に、上記規制部材が上記圧入位置から車体前方側に離脱して小径の外径部に移動し、二次衝突時には、上記上部ブラケットが車体から離脱して、上記コラムがロアー側軸受と共に、ロアー側ステアリングシャフトに対して車体前方側にコラプス移動することを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、ロアー側軸受に対してロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に移動するのを規制する規制部材は、一次衝突時にロアー側ステアリングシャフトに対する圧入状態が解除される。従って、二次衝突時の衝撃で車体からロアーコラムが離脱した後の、車体前方側へのロアーコラムのコラプス移動中の摺動抵抗が極めて少なく、円滑なコラプス移動が行われる。
また本発明のステアリング装置では、輸送や取り扱いが容易なボルト止めの自在継手を採用し、その自在継手のヨークの一部分を下部ブラケットの車体前方側の前板よりも車体後方側に配置することで、限られた空間にボルト止めの自在継手を配置可能としつつ、二次衝突時のコラプスストロークを確保することを可能にしている。
* 第1の実施形態
以下、図面に基づいて本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態のステアリング装置の要部を示し、(1)は一部を断面した平面図、(2)は(1)のA−A断面図である。図2は図1の正面図である。図3は図2のB−B断面図である。図4は図1のロアー側ステアリングシャフトを軸支する軸受部分の拡大断面図である。図5は本発明の実施形態のプッシュナットを示し、(1)はプッシュナットの正面図、(2)は(1)のC−C断面図である。
図6はロアー側ステアリングシャフトを軸支する軸受部分の変形例を示す拡大断面図である。図7は本発明の第1の実施形態のステアリング装置の一次衝突時の状態を示す一部を断面した平面図である。図8は本発明の第1の実施形態のステアリング装置の二次衝突時の状態を示す一部を断面した平面図である。
第1の実施形態は、チルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例を示す。逆U字型の上部ブラケット1が車体後方側(図1の右側)に取付けられ、下部ブラケット2が車体前方側(図1の左側)に取付けられている。下部ブラケット2の上部には、左右一対のフランジ部23、23が形成されている。このフランジ部23、23に形成されたボルト孔24にボルト25を挿入して、車体18にフランジ部23、23を固定している。
上部ブラケット1の上部には、この上部ブラケット1を車体18に取付けるための左右一対のフランジ部13、13が形成されている。このフランジ部13、13には、車体後方側が開口した切欠き溝14、14が形成されている。切欠き溝14、14の左右両側縁部を、摩擦係数の小さい金属材料の薄板で成形されたコーティングプレート15、15が、フランジ部13、13の上下両面から挟み込んでいる。
また、コーティングプレート15、15は、コーティングプレート15、15に形成された長溝状のボルト孔16に挿通したボルト17によって、車体18に固定されている。二次衝突時に運転者がステアリングホイ−ルに衝突し、コーティングプレート15、15とフランジ部13、13との間の摩擦力よりもその衝撃力が大きくなると、コーティングプレート15、15が車体18に残り、上部ブラケット1が車体18から離脱して、ロアーコラム3と共に車体前方側にコラプス移動する。
上部ブラケット1の左右の側板11、11の内側には、円筒状のロアーコラム(アウターコラム)3が挟み込まれている。ロアーコラム3の車体前方側は、下部ブラケット2に枢動ピン21、21によって枢動可能に支承されている。下部ブラケット2の側板27、27には、枢動ピン21、21を支承する長溝22、22(図2参照)が、車体前後方向に長く形成されている。
従って、二次衝突時に上部ブラケット1が車体18から離脱して、ロアーコラム3と共に車体前方側にコラプス移動するときに、枢動ピン21、21を長溝22、22に沿って案内し、ロアーコラム3が円滑にコラプス移動するようにしている。ロアーコラム3は、アルミ合金等の軽合金製で、鋳造または鍛造により、一体成形で成形されている。
上部ブラケット1の側板11、11には、チルト用長溝12、12が形成されている。チルト用長溝12、12は、上記した枢動ピン21を中心とする円弧状に形成されている。ロアーコラム3の車体後方側の下方に形成された左右のクランプ部31、31には、図3の左右方向に、円形の貫通孔311、311が形成されている。
丸棒状の締付けロッド4が、上記チルト用長溝12、12及び貫通穴311、311を通して、図3の左側から挿入されている。締付けロッド4の右端外周には、カラー41、スラスト軸受42が外嵌され、締付けロッド4の右端に形成された雄ねじ43にナット44がねじ込まれて、カラー41、スラスト軸受42を、ナット44によって右側の側板11に押圧している。
カラー41の左側外径部には、チルト用長溝12の溝幅よりも若干幅の狭い矩形断面の回り止め部411が形成されている。回り止め部411は右側のチルト用長溝12に嵌入して、上部ブラケット1に対して回り止めされるとともに、チルト位置調整時に、チルト用長溝12に沿って、締付けロッド4を摺動させる。
締付けロッド4の左端外周には、固定カム45、可動カム46が、この順で外嵌され、可動カム46の左端面には操作レバー47が固定され、この操作レバー47によって操作される可動カム46と固定カム45によって、カムロック機構が構成されている。固定カム45は、左側のチルト用長溝12に係合して上部ブラケット1に対して非回転であり、チルト位置調整時に、チルト用長溝12に沿って固定カム45を摺動させる。
これによって、チルト・テレスコピック締付け時に、操作レバー47が回動されると、固定カム45の山に可動カム46の山が乗り上げて、固定カム45を図3の右側に押すと同時に、締付けロッド4を左側に引くことによって、側板11、11を締付け、それによって、ロアーコラム3のクランプ部31、32を締付ける。
チルト・テレスコピック解除時には、操作レバー47を逆方向に回動し、固定カム45の山に可動カム46の谷が入り込み、固定カム45を右側に押す力を解除すると同時に、締付けロッド4を左側に引く力を解除することによって、側板11、11を離間させ、ロアーコラム3のクランプ部31、32の締付けを解除する。
図3に示すように、ロアーコラム3にはクランプ部31、31の下側に、スリットSが形成されている。従って、クランプ部31、31はその下側が完全な開放型に形成されており、クランプ時に、クランプ部31、31がその全長に渡って撓みやすくなっているため、クランプ時の保持力を向上させている。
ロアーコラム3の車体後方側の内径部32には、円筒状のアッパーコラム(インナーコラム)5の外径部51が内嵌され、円筒状のアッパーコラム5はロアーコラム3の軸方向にテレスコピック位置調整可能に、かつコラプス移動可能に支持されている。
アッパーコラム5の内径部52には、車体後方側にステアリングホイール(図示せず)を装着したアッパー側ステアリングシャフト6が、アッパー側軸受53によって回転可能に軸支されている。アッパー側ステアリングシャフト6の車体前方側は、ロアー側ステアリングシャフト7の車体後方側に連結されている。
アッパー側ステアリングシャフト6の車体前方側の外径部には雄スプライン61が形成され、ロアー側ステアリングシャフト7の車体後方側に形成された雌スプライン71が、雄スプラン61にテレスコピック位置調整可能に、かつコラプス移動可能に、そして回転トルクを伝達可能にスプライン嵌合している。
ロアー側ステアリングシャフト7は、ロアーコラム3の車体前方側の内径部34(図4参照)に、ロアー側軸受33によって回転可能に軸支され、ロアー側ステアリングシャフト7の車体前方側には、自在継手(カルダン継手)8が連結されている。
自在継手8の車体前方側は、図示しない伸縮可能な中間シャフトを介してエクステンションシャフトに連結されており、運転者がステアリングホイールを回転操作すると、ステアリングギヤの図示しないラックアンドピニオン機構を介して、タイロッドを移動し、車輪の操舵角を変えることができる。
従って、ロアーコラム3のクランプ部31、31の締付けを解除すると、枢動ピン21を支点として、アッパーコラム5はロアーコラム3と共にチルト位置が調整可能である。また、アッパーコラム5は、アッパー側ステアリングシャフト6と共に、ロアーコラム3に対してその軸方向にテレスコピック移動し、このテレスコピック移動時に、アッパー側ステアリングシャフト6はロアー側ステアリングシャフト7に対して円滑にテレスコピック移動する。
図4は、ロアー側ステアリングシャフト7を軸支するロアー側軸受33周辺の拡大断面図である。ロアー側軸受33の外輪331は、その外径部がロアーコラム3の内径部34に圧入され、内径部34の車体後方側の段差面341に、外輪331の車体後方側端面332が当接している。
ロアー側軸受33の内輪333の内径部とロアー側ステアリングシャフト7の外径部72との間には、断面がL字形で円筒状のスペーサ(摩擦軽減部材)35が挿入されている。スペーサ35は、摩擦係数の小さいフッ素樹脂、ポリアセタール樹脂、含油樹脂等の材質で成形され、スペーサ35の車体後方側の段差面351に、内輪333の車体前方側端面334が当接している。
ロアー側ステアリングシャフト7の外径部72には、ロアー側軸受33の車体後方側に環状溝73が形成され、環状溝73には止め輪(Cリング)36が挿入されている。止め輪36は、ロアー側軸受33の内輪333の車体後方側端面335に当接している。ロアー側ステアリングシャフト7の外径部72には、スペーサ35の車体前方側端面352よりも車体前方側に、ウェーブワッシャ(付勢部材)37、プッシュナット(規制部材)38がこの順で外嵌されている。
ウェーブワッシャ37は、バネ鋼を環状波形に成形したバネであり、ウェーブワッシャ37の内径部371は、ロアー側ステアリングシャフト7の外径部72に対して、所定の隙間を有して緩く嵌合している。また、プッシュナット38の内径部381は、ロアー側ステアリングシャフト7の外径部72に対して圧入されている。
図5は本発明の実施形態のプッシュナット38を示し、(1)はプッシュナット38の正面図、(2)は(1)のC−C断面図である。プッシュナット38の内周には、爪部382と溝部383が交互に形成されている。爪部382は、プッシュナット38の側面384(プッシュナット38の中心軸線に対して直交する平面)に対して傾斜角度θだけ傾斜している。また、爪部382の内径部381の直径寸法D1は、ロアー側ステアリングシャフト7の外径部72の直径寸法D2(図4参照)よりも所望の寸法だけ小さく設定されている。
図4に示すように、プッシュナット38の側面384をウェーブワッシャ37側(車体後方側)に向けた状態で、車体前方側からプッシュナット38をロアー側ステアリングシャフト7の外径部72に挿入する。すると、プッシュナット38の爪部382は、外径部72に押されて、傾斜角度θが増大する方向に撓むので、爪部382の内径部381の直径寸法D1が拡大する。そのため、ロアー側ステアリングシャフト7の外径部72に、プッシュナット38を容易に挿入することが可能となる。
プッシュナット38は、挿入方向の停止位置を適宜調整することが可能であるため、ウェーブワッシャ37を適度に圧縮することで、所望の予圧でロアー側軸受33を押圧し、ロアー側ステアリングシャフト7をロアーコラム3にガタ無く軸支することができる。
プッシュナット38に対して、車体前方側への荷重が作用すると、爪部382の内径部381の角381Aがロアー側ステアリングシャフト7の外径部72に食い込み、傾斜角度θが減少する方向に撓む。従って、所望の衝撃荷重(離脱荷重)が作用した時だけ、プッシュナット38は車体前方側へ離脱(移動)して、ウェーブワッシャ37から離れることになる。
爪部382の傾斜角度θ、爪部382の内径部381の直径寸法D1、溝部383の溝幅H(爪部382の幅)を適宜設定することにより、プッシュナット38の離脱荷重(プッシュナット38とロアー側ステアリングシャフト7との間の滑り荷重)を所望の値に設定することができる。プッシュナット38の角381Aは、面取りの大きさや形状(45度面取り、、60度面取り、R形状等)を適宜選択することによって、プッシュナット38の離脱荷重を所望の値に設定することもできる。また、プッシュナット38の代わりとして、ロアー側ステアリングシャフト7の外径部72に所定の締め代で圧入されるワッシャにしてもよい。
すなわち、通常の運転操作時には、プッシュナット38は、ウェーブワッシャ37を圧縮することで、スペーサ35、止め輪36、段差面341との間で、所定の予圧でロアー側軸受33を押圧し、ロアー側ステアリングシャフト7をロアーコラム3にガタ無く軸支している。
ロアー側ステアリングシャフト7の外径部72には、プッシュナット38の角381Aから車体前方側に所定距離L1だけ離れた位置に、外径部72よりも直径の小さな外径部74が形成されている。外径部74の直径D3は、爪部382の内径部381の直径寸法D1よりも小く設定されている。
大径の外径部72と小径の外径部74との接続部は、なだらかな傾斜面75によって接続されている。従って、車体前方側からプッシュナット38をロアー側ステアリングシャフト7の大径の外径部72に挿入する際、この傾斜面75に沿って、プッシュナット38を容易に挿入することが可能となる。
一次衝突時に、中間シャフト、エクステンションシャフト、自在継手8を介して、ロアー側ステアリングシャフト7に車体後方側への衝撃荷重が作用し、その衝撃荷重がプッシュナット38の離脱荷重に達すると、プッシュナット38は外径部72に沿って車体前方側に移動し始める。言い換えれば、図4で見て、プッシュナット38は動かず、ロアー側ステアリングシャフト7が車体後方側へ移動することになる。
プッシュナット38が小径の外径部74に到達すると、プッシュナット38のロアー側ステアリングシャフト7に対する圧入状態が解除される。さらに、ウェーブワッシャ37が圧縮状態から開放され、プッシュナット38の車体前方側への移動が加速される。
図1(1)、(2)に示すように、下部ブラケット2には、側板27、27の車体前方側に、前板26が形成され、この前板26に貫通孔261が形成されている。ロアー側ステアリングシャフト7には、上記した小径の外径部74の車体前方側に、外径部74よりもさらに小径の外径部76が形成されている。この外径部76が前板26の貫通孔261を貫通して車体前方側に延びており、この外径部76の車体前方側端部に上記した自在継手8のヨーク81が連結されている。
貫通孔261の直径は、外径部76が貫通可能で、かつ、外径部76の車体前方側端部に連結されたヨーク81の軸直角断面よりも小さな寸法に設定されている。従って、図7に示すように、一次衝突時に、自在継手8が車体後方側に移動すると、自在継手8のヨーク81の車体後方側端面82が前板26の車体前方側端面262に当接して停止し、ロアー側ステアリングシャフト7が車体後方側に過大に移動しないように制限している。
ヨーク81の車体後方側端面82と前板26の車体前方側端面262との間の距離L2(図1参照)は、上記したプッシュナット38から小径の外径部74までの距離L1(図4参照)と略同一、または、距離L1よりも若干大きく設定されている。
このため、図7に示すように、一次衝突時の衝撃で、ロアー側ステアリングシャフト7が車体後方側に距離L1だけ移動し、ヨーク81の車体後方側端面82が前板26の車体前方側端面262に当接して停止した際に、プッシュナット38は、車体前方側の小径の外径部74に確実に到達し、ロアー側ステアリングシャフト7に対するプッシュナット38の圧入状態が解除される。また、プッシュナット38にはウェーブワッシャ37の付勢力が加わるため、小径の外径部74を越えてさらに小径の外径部76まで、プッシュナット38が車体前方側へ移動可能である。
図7に示した一次衝突に続いて、運転者がステアリングホイールに衝突する二次衝突時の衝撃が車体前方側へ作用すると、図8に示すように、アッパーコラム5がロアーコラム3の内径部32に沿って車体前方側にコラプス移動し、アッパーコラム5の車体前方側端面54が、ロアーコラム3の内径部32の車体前方側端面321(図4参照)に当接する。
ロアーコラム3を介して上部ブラケット1に加わる衝撃力が、コーティングプレート15、15とフランジ部13、13との間の摩擦力よりも大きくなると、コーティングプレート15、15が車体18に残り、上部ブラケット1が車体18から離脱する。その結果、上部ブラケット1が、ロアーコラム3、アッパーコラム5、アッパー側ステアリングシャフト6と共に車体前方側にコラプス移動する。
ロアーコラム3と共に車体前方側にコラプス移動するロアー側軸受33は、摩擦係数の小さいスペーサ35がロアー側ステアリングシャフト7の外径部72に沿って摺動するため、摺動抵抗が極めて少なく、円滑なコラプス移動が行われる。
さらに、プッシュナット38は、一次衝突時にロアー側ステアリングシャフト7に対する圧入状態が解除されているので、スペーサ35等のコラプス移動の邪魔をせず、従って、二次衝突時のコラプス移動中の摺動抵抗が極めて少なく、円滑なコラプス移動が行われる。
図6は、ロアー側ステアリングシャフト7を軸支するロアー側軸受33周辺の変形例を示す拡大断面図である。図6は、図4で説明したスペーサ35を省略した例である。以下の説明では、図4と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略し、図4と同一部品には同一番号を付して説明する。
ロアー側軸受33の外輪331は、その外径部がロアーコラム3の内径部34に圧入され、内径部34の車体後方側の段差面341に、外輪331の車体後方側端面332が当接している。
ロアー側ステアリングシャフト7の外径部72の車体後方側には、外径部72よりも大径の外径部77が形成され、この外径部77にロアー側軸受33の内輪333の内径部が外嵌している。外径部77の車体後方側の段差面771に、ロアー側軸受33の内輪333の車体後方側端面335が当接している。
ロアー側ステアリングシャフト7の外径部72には、ウェーブワッシャ37、プッシュナット38がこの順で挿入され、ウェーブワッシャ37が内輪333の車体前方側端面334に直接当接している。
すなわち、通常の運転操作時には、プッシュナット38は、ウェーブワッシャ37を圧縮することで、段差面771、段差面341との間で、所定の予圧でロアー側軸受33を押圧し、ロアー側ステアリングシャフト7をロアーコラム3にガタ無く軸支している。
一次衝突時に、中間シャフト、エクステンションシャフト、自在継手8を介して、ロアー側ステアリングシャフト7に車体後方側への衝撃荷重が作用し、その衝撃荷重がプッシュナット38の離脱荷重に達すると、プッシュナット38は外径部72に沿って車体前方側に移動し始める。
プッシュナット38が小径の外径部74に到達すると、プッシュナット38のロアー側ステアリングシャフト7に対する圧入状態が解除される。さらに、ウェーブワッシャ37が圧縮状態から開放され、プッシュナット38の車体前方側への移動が加速される。
一次衝突に続いて、運転者がステアリングホイールに衝突する二次衝突時の衝撃が車体前方側へ作用すると、アッパーコラム5がロアーコラム3の内径部32に沿って車体前方側にコラプス移動し、アッパーコラム5の車体前方側端面54が、ロアーコラム3の内径部32の車体前方側端面321に当接する。
ロアーコラム3を介して上部ブラケット1に加わる衝撃力が、コーティングプレート15、15とフランジ部13、13との間の摩擦力よりも大きくなると、コーティングプレート15、15が車体18に残り、上部ブラケット1が車体18から離脱する。
その結果、上部ブラケット1が、ロアーコラム3、アッパーコラム5、アッパー側ステアリングシャフト6と共に車体前方側にコラプス移動する。上部ブラケット1が車体18から離脱するのとほぼ同時に、または、上部ブラケット1が車体18から離脱する直前に、ロアー側軸受33の内輪333は大径の外径部77から離脱して、小径の外径部72に到達している。
従って、ロアーコラム3と共に車体前方側にコラプス移動するロアー側軸受33は、ロアー側ステアリングシャフト7の小径の外径部72に沿ってコラプス移動するため、摺動抵抗が極めて少なく、円滑なコラプス移動が行われる。
さらに、プッシュナット38は、一次衝突時にロアー側ステアリングシャフト7に対する圧入状態が解除されているので、この二次衝突時のコラプス移動中は、摺動抵抗が極めて少なく、円滑なコラプス移動が行われる。
* 第2の実施形態
次に本発明の第2の実施形態について説明する。図9は本発明の第2の実施形態のステアリング装置の要部を示し、(1)は一部を断面した平面図、(2)は(1)のD−D断面図である。以下の説明では、上記実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略し、上記実施形態と同一部品には同一番号を付して説明する。
第2の実施形態は、ロアー側ステアリングシャフト7と中間シャフトを連結する自在継手8のヨーク81の一部分を下部ブラケット2内に収容するようにした例である。すなわち、図9に示すように、ロアー側ステアリングシャフト7の外径部76の車体前方側端部が、ヨーク81の筒状のハブ83に挿入され、ハブ83から接線方向に平行に二枚のフランジ84A、84Bが延びている。このフランジ84A、84Bに、ボルト(ピンチボルト)85を締め付けることで、ヨーク81がロアー側ステアリングシャフト7の外径部76に連結されている。
下部ブラケット2の車体前方側の前板26には、下方側が開口し、上方側が半円弧状の切欠き溝263が形成されている。この切欠き溝263の幅Wは、ヨーク81の筒状のハブ83が貫通可能で、かつ、ハブ83から車体前方側に延びるフォーク86の肩部87の軸直角断面よりも小さな寸法に設定されている。
従って、フランジ84A、84Bが下方を向いた状態で、ヨーク81を車体前方側から切欠き溝263に挿入すれば、ハブ83を外径部76に組み込むことができ、ハブ83を外径部76に組み込んだ状態で、ハブ83、フランジ84A、84Bから構成されるヨーク81の一部分は、前板26よりも車体後方側、フォーク86とその肩部87から構成されるヨーク81の他の部分は、前板26よりも車体前方側に配置される。
従って、一次衝突時に、自在継手8が車体後方側に移動すると、肩部87の車体後方側端面88が前板26の車体前方側端面262に当接して停止し、ロアー側ステアリングシャフト7が車体後方側に過大に移動しないように制限している。
肩部87の車体後方側端面88と前板26の車体前方側端面262との間の距離L3は、上記第1の実施形態のプッシュナット38の角381Aから小径の外径部74までの距離L1(図4参照)と略同一、または、若干大きく設定されている。プッシュナット38、ウェーブワッシャ37、スペーサ35は、第1の実施形態と全く同一の構造を有している。
このため、一次衝突時の衝撃で、ヨーク81が車体後方側に距離L3だけ移動し、ヨーク81の肩部87の車体後方側端面88が前板26の車体前方側端面262に当接して停止した際に、プッシュナット38は、車体前方側の小径の外径部74に確実に到達し、ロアー側ステアリングシャフト7に対するプッシュナット38の圧入状態が解除される。
一次衝突に続いて、運転者がステアリングホイールに衝突し、二次衝突時の衝撃が車体前方側へ作用すると、アッパーコラム5が車体前方側にコラプス移動する。ロアーコラム3を介して上部ブラケット1に加わる衝撃力が、コーティングプレート15、15とフランジ部13、13との間の摩擦力よりも大きくなると、コーティングプレート15、15が車体18に残り、上部ブラケット1が車体18から離脱する。
その結果、上部ブラケット1が、ロアーコラム3、アッパーコラム5、アッパー側ステアリングシャフト6と共に車体前方側にコラプス移動する。図9には、車体前方側のコラプス移動端まで移動したロアーコラム3が、二点鎖線で示されている。
コラムの輸送や取り扱いを容易にするために、ヨーク81をロアー側ステアリングシャフト7から分解可能なボルト止めにすると、ヨーク81の全長が長くなり、限られた空間に自在継手8を配置できない場合がある。第2の実施形態のステアリング装置では、ヨーク81の一部分を前板26よりも車体後方側に配置することで、限られた空間にボルト止めの自在継手8を配置可能としつつ、二次衝突時のコラプスストロークを確保することも可能にしている。
上記実施形態では、アッパーコラム5がインナーコラム、ロアーコラム3がアウターコラムで構成されているが、アッパーコラム5をアウターコラム、ロアーコラム3をインナーコラムにしてもよい。また、アッパー側ステアリングシャフト6がインナーシャフト、ロアー側ステアリングシャフト7がアウターシャフトで構成されているが、アッパー側ステアリングシャフト6をアウターシャフト、ロアー側ステアリングシャフト7をインナーシャフトにしてもよい。さらに、アッパーコラム5とロアーコラム3を一体化してもよい。
また、上記実施形態では、チルト・テレスコピック式のステアリング装置に本発明を適用した例を示したが、チルト式のステアリング装置、テレスコピック式のステアリング装置、または、チルト位置調整もテレスコピック位置調整も行わないステアリング装置に本発明を適用してもよい。
本発明の第1の実施形態のステアリング装置の要部を示し、(1)は一部を断面した平面図、(2)は(1)のA−A断面図である。 図1の正面図である。 図2のB−B断面図である。 図1のロアー側ステアリングシャフトを軸支する軸受部分の拡大断面図である。 本発明の実施形態のプッシュナットを示し、(1)はプッシュナットの正面図、(2)は(1)のC−C断面図である。 ロアー側ステアリングシャフトを軸支する軸受部分の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態のステアリング装置の一次衝突時の状態を示す一部を断面した平面図である。 本発明の第1の実施形態のステアリング装置の二次衝突時の状態を示す一部を断面した平面図である。 本発明の第2の実施形態のステアリング装置の要部を示し、(1)は一部を断面した平面図、(2)は(1)のD−D断面図である。
符号の説明
1 上部ブラケット
11 側板
12 チルト用長溝
13 フランジ部
14 切欠き溝
15 コーティングプレート
16 ボルト孔
17 ボルト
18 車体
2 下部ブラケット
21 枢動ピン
22 長溝
23 フランジ部
24 ボルト孔
25 ボルト
26 前板
261 貫通孔
262 車体前方側端面
263 切欠き溝
27 側板
3 ロアーコラム
31 クランプ部
311 貫通孔
32 内径部
321 車体前方側端面
33 ロアー側軸受
331 外輪
332 車体後方側端面
333 内輪
334 車体前方側端面
335 車体後方側端面
34 内径部
341 段差面
35 スペーサ
351 段差面
352 車体前方側端面
36 止め輪
37 ウェーブワッシャ
371 内径部
38 プッシュナット
381 内径部
381A 角
382 爪部
383 溝部
384 側面
4 締付けロッド
41 カラー
411 回り止め部
42 スラスト軸受
43 雄ねじ
44 ナット
45 固定カム
46 可動カム
47 操作レバー
5 アッパーコラム
51 外径部
52 内径部
53 アッパー側軸受
54 車体前方側端面
6 アッパー側ステアリングシャフト
61 雄スプライン
7 ロアー側ステアリングシャフト
71 雌スプライン
72 外径部
73 環状溝
74 外径部
75 傾斜面
76 外径部
77 外径部
771 段差面
8 自在継手
81 ヨーク
82 車体後方側端面
83 ハブ
84A、84B フランジ
85 ボルト
86 フォーク
87 肩部
88 車体後方側端面

Claims (14)

  1. 車体前方側に取付け可能な下部ブラケット、
    二次衝突時に車体前方側にコラプス移動可能に上記下部ブラケットに支承されたロアーコラム、
    上記ロアーコラムにコラプス移動可能に嵌合したアッパーコラム、
    上記アッパーコラムのアッパー側軸受に回転自在に軸承され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なアッパー側ステアリングシャフト、
    上記ロアーコラムの車体後方側に取付けられ、二次衝突時に車体から離脱して車体前方側に移動可能な上部ブラケット、
    上記アッパー側ステアリングシャフトに対してコラプス移動可能で、回転トルクを伝達可能に嵌合するロアー側ステアリングシャフト、
    上記ロアー側ステアリングシャフトの車体前方側に自在継手を介して連結され、ステアリングギヤに回転トルクを伝達可能な中間シャフト、
    上記ロアーコラムの車体前方側に保持され、上記ロアー側ステアリングシャフトをロアーコラムに回転自在に軸承するロアー側軸受、
    上記ロアー側ステアリングシャフトの外周に圧入される内径部を有し、上記ロアー側軸受に対してロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に移動するのを規制する規制部材、
    上記ロアー側ステアリングシャフトに、上記規制部材の圧入位置よりも所定距離車体前方側に離間した位置に形成され、上記規制部材の内径部よりも小径の外径部を備え、
    一次衝突時に、ロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に所定距離コラプス移動した時に、上記規制部材が上記圧入位置から車体前方側に離脱して小径の外径部に移動し、
    二次衝突時には、上記上部ブラケットが車体から離脱して、上記ロアーコラムがロアー側軸受と共に、ロアー側ステアリングシャフトに対して車体前方側にコラプス移動すること
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    一次衝突時に、ロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に所定距離コラプス移動した時に、上記自在継手の車体後方側端面が上記下部ブラケットの車体前方側端面に当接して、一次衝突時のコラプス移動が規制されること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記ロアー側ステアリングシャフトに連結された自在継手のヨークの一部分が下部ブラケットの車体前方側の前板よりも車体後方側に配置され、一次衝突時に、ロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に所定距離コラプス移動した時に、上記ヨークの他の部分の車体後方側端面が上記下部ブラケットの車体前方側端面に当接して、一次衝突時のコラプス移動が規制されること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項3に記載されたステアリング装置において、
    上記ヨークの一部分は、ハブとフランジであること
    を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記ロアーコラムの車体前方側は下部ブラケットに枢動可能に支承され、上記ロアーコラムの車体後方側は上部ブラケットにチルト位置調整可能に支承されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記アッパーコラムは上記ロアーコラムに対してテレスコピック位置調整可能に嵌合していること
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記ロアー側軸受の内輪とロアー側ステアリングシャフトの外周との間には摩擦軽減部材が介在していること
    を特徴とするステアリング装置。
  8. 請求項7に記載されたステアリング装置において、
    上記摩擦軽減部材は摩擦係数の小さい円筒状のスペーサであること
    を特徴とするステアリング装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記規制部材の車体後方側端面とロアー側軸受の車体前方側端面との間には付勢部材が介在していること
    を特徴とするステアリング装置。
  10. 請求項8に記載されたステアリング装置において、
    上記スペーサの車体後方側端面とロアー側軸受の車体前方側端面が当接し、
    上記規制部材の車体後方側端面とスペーサの車体前方側端面との間には付勢部材が介在していること
    を特徴とするステアリング装置。
  11. 請求項9に記載されたステアリング装置において、
    上記付勢部材はウェーブワッシャであること
    を特徴とするステアリング装置。
  12. 請求項10に記載されたステアリング装置において、
    上記付勢部材はウェーブワッシャであること
    を特徴とするステアリング装置。
  13. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記規制部材はプッシュナットまたはワッシャのいずれかであること
    を特徴とするステアリング装置。
  14. 車体前方側に取付け可能な下部ブラケット、
    上記下部ブラケットに支承されたコラム、
    上記コラムのアッパー側軸受に回転自在に軸承され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能なアッパー側ステアリングシャフト、
    上記コラムに取付けられ、二次衝突時に車体から離脱して車体前方側に移動可能な上部ブラケット、
    上記アッパー側ステアリングシャフトに対してコラプス移動可能で、回転トルクを伝達可能に嵌合するロアー側ステアリングシャフト、
    上記ロアー側ステアリングシャフトの車体前方側に自在継手を介して連結され、ステアリングギヤに回転トルクを伝達可能な中間シャフト、
    上記コラムの車体前方側に保持され、上記ロアー側ステアリングシャフトをコラムに回転自在に軸承するロアー側軸受、
    上記ロアー側ステアリングシャフトの外周に圧入される内径部を有し、上記ロアー側軸受に対してロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に移動するのを規制する規制部材、
    上記ロアー側ステアリングシャフトに、上記規制部材の圧入位置よりも所定距離車体前方側に離間した位置に形成され、上記規制部材の内径部よりも小径の外径部を備え、
    一次衝突時に、ロアー側ステアリングシャフトが車体後方側に所定距離コラプス移動した時に、上記規制部材が上記圧入位置から車体前方側に離脱して小径の外径部に移動し、
    二次衝突時には、上記上部ブラケットが車体から離脱して、上記コラムがロアー側軸受と共に、ロアー側ステアリングシャフトに対して車体前方側にコラプス移動すること
    を特徴とするステアリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009196388A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Nsk Ltd 電動チルト式ステアリング装置
JP2012035665A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Yamada Seisakusho Co Ltd ステアリング装置

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